JPH06191435A - 産業車両の運転室防振支持装置 - Google Patents

産業車両の運転室防振支持装置

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JPH06191435A
JPH06191435A JP4349099A JP34909992A JPH06191435A JP H06191435 A JPH06191435 A JP H06191435A JP 4349099 A JP4349099 A JP 4349099A JP 34909992 A JP34909992 A JP 34909992A JP H06191435 A JPH06191435 A JP H06191435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
vibration
driver
vehicle body
shock absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP4349099A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Koma
義和 高麗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Priority to JP4349099A priority Critical patent/JPH06191435A/ja
Publication of JPH06191435A publication Critical patent/JPH06191435A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 制動時における車体の前傾を防ぐことのでき
る産業車両の運転室の防振支持装置を提供する。 【構成】 運転室の下部において車体との間に防振ゴム
3を4個配設するとともに、その前部に緩衝器4を設置
する。又、この緩衝器4をブレーキを作動させる空圧回
路に接続することにより、ブレーキに連動して作動させ
る。そして、この緩衝器4が運転室1bに対して力を加
えることにより、運転室1bの前傾を防止するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフォークリフト等の産業
車両の運転室防振支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、産業車両の例えばフォークリフト
においては、エンジン等により車体に発生する振動を、
運転室の操作者に伝えないようにするために、車体と運
転室との間に防振支持装置が設けられている。
【0003】すなわち、図3に示すように、フォークリ
フト21の運転室21aは車体21bに対して、複数個
の防振ゴム22を介して取付られている。従って、運転
室21aはこの防振ゴム22を介して車体21bに支持
されることになり、車体21bの振動を直接受けないよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に防振ゴム22により支持された運転室21aを持った
フォークリフト21においては、その防振ゴム22に車
体21bの振動を十分に緩衝するだけの軟らかい物が使
用できないという問題があった。すなわち、フォークリ
フト21の運転において、急制動時には大きな加速度が
加わる場合、防振ゴム22により支持された運転室21
aが慣性力により前方に引っ張られる。この時に、防振
ゴム22が柔らかすぎると、その慣性力により生ずる前
傾が過度に大きなものとなってしまう。
【0005】又、上記の前傾が原因で運転室21aにピ
ッチングが発生して、操作者に不快感を起こさせる。さ
らには、車体21bにマウントされる操作レバーは運転
室21aに対してその位置が相対変位するため、誤作動
を誘発する可能性があった。
【0006】従って、この前傾を防ぐために、従来防振
ゴム22の硬度は、通常走行での車体21bの振動を十
分に緩衝するだけの柔らかさにすることができなかっ
た。本発明は上記問題点を解決するためになされたもの
であって、その目的は制動時における車体の前傾を防ぐ
ことのできる産業車両の運転室の防振支持装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、運転室を複数個の防振部材を介して車体に
取りつけた産業車両の運転室防振支持装置において、制
動時にブレーキに連動して運転室の前傾を規制する前傾
防止手段を車体と運転室との間に設けたことをその要旨
とする。
【0008】
【作用】本発明によれば防振ゴムにより支持された運転
室において、前傾防止手段により制動時における運転室
の前傾が防止される。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図2に従って説明する。図1に示すフォークリフト1の
車体1aの前部には、座席Sが固設された運転室1bが
設けられている。運転室1bの足元には、ブレーキを操
作するためのブレーキペダル2が設置されている。運転
室1bの下部において、車体1aとの間には、前後左右
に4個の防振部材としたの防振ゴム3が配設されてい
る。この防振ゴム3は、車体の振動を十分緩衝すること
のできる軟らかいものである。運転室1bは、この防振
ゴム3を介して車体1aに支持されることにより、車体
1a側の振動を緩和させている。前側の防振ゴム3の前
方において、運転室1bと車体1aとの間に緩衝器4が
配設されている。
【0010】緩衝器4は、その中心軸が車体1a側から
運転室1b側に対して後ろ向きに斜め上方約45度方向
に設置されている。この緩衝器4は、ブレーキペダル2
の操作により供給される圧縮空気により、運転室1bに
前記方向の力を与えるようになっている。
【0011】緩衝器4は、図2に示すように、フォーク
リフト1の内部に設けられた空圧回路5の一部として構
成されている。すなわち、空気を圧縮するエアコンプレ
ッサー6は、エア配管7aを介してエアタンク8と接続
されている。エアタンク8は、ブレーキペダル2により
開閉されるブレーキバルブ9が接続されている。ブレー
キバルブ9は、エア配管7bを介してエアチャンバ10
が接続されている。エアチャンバ10にはそのプッシュ
ロッド10aを介してブレーキ11が接続されており、
ブレーキ11を作動させる。ブレーキ11は、ブレーキ
ドラム11aとブレーキシュー11bとからなってい
る。
【0012】前記エア配管7bには分岐管7cが接続さ
れ、その分岐管7cには前記緩衝器4が接続されてい
る。緩衝器4は、以下のように構成されている。円筒形
状のアウタチューブ4aは車体1aに固設され、その底
部が前記分岐管7cと連結されている。アウタチューブ
4aはその内側にインナチューブ4bが摺動可能に嵌挿
されている。アウタチューブ4aの底部と、インナチュ
ーブ4bとの間で空気室4cを形成している。インナチ
ューブ4bの内部には、ピストン4dが摺動可能に嵌挿
されている。そして、ピストン4dの上下には油室4
e,4fが形成され、油圧油が封入されている。ピスト
ン4dには上下の油室4e,4fを連通するオリフィス
4gが設けられている。又、ピストン4dの上部押圧面
の中央部にはロッド4hが取着されている。ロッド4h
の先端は、インナチューブ4bから突出し、上部に位置
する運転室1bの前部下面に回動可能に連結されてい
る。
【0013】次に、上記のように構成された防振支持装
置の作用について説明する。フォークリフト1が始動す
ると、エアコンプレッサ6が作動してエアタンク8に圧
縮空気を蓄える。フォークリフト1がスタートして通常
の走行を行っている状態では、運転室1bは十分な緩衝
性を持つ防振ゴム3により支持されているため、運転室
1bの上下方向の振動が緩和される。
【0014】又、運転室1bは、その前部で緩衝器4に
接続されている。すなわち、振動により車体1aと運転
室1bとの間に防振ゴム3の圧縮伸長による間隔の変化
が生ずると、緩衝器4のインナチューブ4bにおいてピ
ストン4dが移動する。その際オリフィス4gを通る作
動油の抵抗力により、振動を減衰させ、運転室1bの上
下の振動をおさえる。
【0015】さらに、フォークリフト1の制動時におい
てブレーキペダル2が操作されると、ブレーキバルブ9
が開放される。すると、エアタンク8に蓄えられた圧縮
空気がエア配管7bを通ってエアチャンバ10に流入す
る。エアチャンバ10は、圧縮空気によりプッシュロッ
ド4hを駆動してブレーキ11のブレーキシュー11b
をブレーキドラム11aに押しつける。この動作により
フォークリフト1には制動が加えられる。
【0016】これと同時に、圧縮空気は、分岐管7cを
介して緩衝器4のアウタチューブ4aの空気室4cに流
入する。そして、この圧縮空気はインナチューブ4bす
なわちロッド4hに押し上げる方向の初期反力を与え
る。この時、フォークリフト1には前記の作用により制
動が与えられているため、防振ゴム3により支持された
運転室1bが車体1aに対して慣性力により前傾しよう
とする。すると、運転室1bに接続されているロッド4
hには、運転室1bにより押し下げる方向の力が与えら
れる。そして、ピストン4dはロッド4hから押し下げ
る方向の力を与えられるため、ピストン4dにより圧力
の高くなった油室4fの作動油がオリフィス4gを通っ
てピストン4dの上の油室4eに移動する。この際、ピ
ストン4dには、ピストン4dの速度の2乗に比例しオ
リフィス4gの面積の2乗に反比例した前傾減衰力が与
えられる。
【0017】上記の結果、制動時において緩衝器4に発
生する初期反力が高くなるため、運転室1bの前傾が起
きにくくなる。また、ピストン4dの移動速度すなわち
制動の大きさに応じた前傾減衰力がロッド4hから運転
室1bに与えられるため、運転室1bが前傾しにくくな
る。すなわち、緩衝器4により運転室前方において車体
1aから運転室1bに対して後ろ向きに斜め上方約45
度方向に初期反力及び前傾減衰力が与えられるため、運
転室1bの車体1aの前方への変位及び前傾が抑止され
る。すなわち、運転室1bの前傾量が小さくなり、従っ
てピッチングの発生も少なく、又すぐ収束する。この収
束の際にピストン4dは防振ゴム3の弾性力によって初
期位置へ戻されるため、特に油室4f内にばねを設けな
くともよい。
【0018】以上詳述したように、本実施例の防振支持
装置によれば、ブレーキ11の操作に連動して働く緩衝
器4が車体1aと運転室1bとの間の前方に設けられて
いるため、制動時において車体1a側から運転室1b側
に対して両者の間隔が縮まることを防ぐ大きさの初期反
力が与えられるとともに間隔の変化速度に応じた前傾減
衰力が与えられる。従って、制動時における運転室1b
の前傾が防止される。
【0019】又、前傾により発生するピッチングが防止
される。さらに、操作レバーの運転室1bにおける相対
移動が防止されることにより誤作動が防止される。又、
緩衝器4が設けられることにより、防振ゴム3に緩衝能
力の高い軟らかいゴムが使用できるため、走行時の車体
1aの振動が十分に緩衝される。
【0020】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、空圧ブレーキ回路に緩衝器4
を設けたが、油圧ブレーキ回路において実施してもよ
い。
【0021】(2) 上記実施例では、緩衝器4を2個
設けたが、1個でもよく、又、3個以上でもよい。 (3) 上記実施例では、緩衝器4を運転室1bの前部
下面に設けたが、運転室1bの前傾が防止できるように
接続できれば、どこに設けてもよい。
【0022】(4) 上記実施例では、防振部材として
防振ゴム3を用いているが、ばね等の他の弾性部材でも
よい。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、制
動時における車体の前傾を防ぐことができる優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての防振支持装置を装備
したフォークリフトの外観図である。
【図2】空気回路の構成図である。
【図3】従来例の防振支持装置を装備したフォークリフ
トの外観図である。
【符号の説明】
1a…車体、1b…運転室、3…防振部材としての防振
ゴム、4…前傾防止手段としての緩衝器、11…ブレー
キ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転室を複数個の防振部材を介して車体
    に取りつけた産業車両の運転室防振支持装置において、
    制動時にブレーキに連動して運転室の前傾を規制する前
    傾防止手段を車体と運転室との間に設けたことを特徴と
    する産業車両の運転室防振支持装置。
JP4349099A 1992-12-28 1992-12-28 産業車両の運転室防振支持装置 Pending JPH06191435A (ja)

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JP4349099A JPH06191435A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 産業車両の運転室防振支持装置

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JP4349099A JPH06191435A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 産業車両の運転室防振支持装置

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JPH06191435A true JPH06191435A (ja) 1994-07-12

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ID=18401488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4349099A Pending JPH06191435A (ja) 1992-12-28 1992-12-28 産業車両の運転室防振支持装置

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JP (1) JPH06191435A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100310084B1 (ko) * 1999-07-23 2001-11-01 허영준 진동을 감소시키는 크레인의 방진 프레임
JP2005197644A (ja) * 2003-12-29 2005-07-21 Hynix Semiconductor Inc 半導体素子及びその素子分離方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100310084B1 (ko) * 1999-07-23 2001-11-01 허영준 진동을 감소시키는 크레인의 방진 프레임
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