JPH06190840A - ファインダーおよびその成形方法 - Google Patents

ファインダーおよびその成形方法

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JPH06190840A
JPH06190840A JP5230120A JP23012093A JPH06190840A JP H06190840 A JPH06190840 A JP H06190840A JP 5230120 A JP5230120 A JP 5230120A JP 23012093 A JP23012093 A JP 23012093A JP H06190840 A JPH06190840 A JP H06190840A
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lens
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、複式レンズを有するファイ
ンダーを製造する上で生じる問題を克服する、新規の成
形型と成形方法とを提供することにある。 【構成】 上述の目的を達成するために、本発明による
成形型は、ファインダー装置を成形するための成形型に
おいて、第1の成形面を有する上部成形型部材(5)
と、第2の成形面を有する下部成形型部材(7)とを具
備し、前記成形型が成形位置にあるとき、前記成形面は
離隔して配置されて両者の間に成形室が形成され、少な
くとも2対のレンズ成形部(20、22、24、26)
の各々が高度に仕上げられた表面を有し、各対のレンズ
成形部の各々の面が、高いに対面して配置されて、前記
成形室にレンズを成形するための領域を形成し、前記レ
ンズ成形部の前記表面が前記成形面に対して概ね垂直と
なっている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学装置に関し、特に光
学ファインダー装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、安価に製造可能な使い捨てカメラ
が利用されている。こうしたカメラは、典型的に、フィ
ルムに撮像するために必要な基本的な部品を全て備えて
いる。そして、安価な材料で作られているので、1回使
用したのちに廃棄、または製造者によりリサイクルする
ことができる。こうした使い捨てカメラにおいて必要と
なる特徴は、フィルムの巻き上げと、被写体レンズと、
シャッターボタンと、フィルムを前進させる手段と、フ
ァインダーである。
【0003】使い捨てカメラを有利に製造するために、
安価な材料から最小の製造ステップで製造することが絶
対に必要となる。これを達成するために、カメラの利用
者のための位置決め、構図ガイドとして作用する「エア
・ビューファインダー」が使用される。エア・ビューフ
ァインダーは、典型的に、カメラの前面から背面に貫通
する単純な開口部により構成される。該開口部の中心軸
は、カメラの被写体レンズの光軸と概ね同じ方向に延び
ている。また、エア・ビューファインダーは、照準のよ
うな構図ガイドを具備していてもよい。この構図ガイド
は、前記ファインダー内に配置されたプラスチック部材
により構成することができ、撮影する像の境界を決める
補助をする。
【0004】例えば、米国特許公報第4812866号
には、鋳造成形された使い捨てカメラの前面カバーが開
示されている。このカバーは、一体的に形成さえた単レ
ンズを有している。このレンズは、被写体レンズまたは
ファインダーレンズの一方とすることができる。上記フ
ァインダーは、然しながら、光学的に像を強調すること
はしない。他方、従来のカメラのファインダーは、「光
学ファインダー」である。光学ファインダーは、フィル
ムに撮像する像を光学的に捕らえる。光学的に捕らえら
れた像は、撮像する像の境界をより正確に利用者に提供
する。光学ファインダーは、ホルダーに取着された2つ
以上のファインダー部品またはレンズを使用する。繰り
返し使用するカメラにおける上記ファインダーは、使い
捨てカメラで使用されるファインダーに比較して非常に
高価である。複式レンズは別個に製造されたレンズを組
み立てて製造される。この複式レンズのファインダー
は、製造コストのために使い捨てカメラでは使用できな
い。こうしたファインダーを使い捨てカメラに上記ファ
インダーを組み込むためには、先ず、各々のレンズを別
個に製造し、次いでこれらのレンズを組み立ててファイ
ンダーを形成してカメラに組み込む必要がある。独立し
た製造工程のみならず、その組み立て自体に過剰なコス
トがかかる。また、組み立てに際して、清浄な状態を維
持し正しく光軸を合わせるために更にコストが掛かる。
【0005】上記コストを削減するために、ファインダ
ーを1つの成形プロセスにより形成することが望まし
い。然しながら今日まで、光学ファインダーを1つの成
形プロセスで製造する方法は提供されていない。こうし
たシステムを成形する上で困難となるのは、撮像すべき
像を光学的に捕らえるためのレンズを湾曲して形成しな
ければならない点にある。鋳造技術の分野では周知なよ
うに、鋳造成形対象物の湾曲部や窪みは「アンダーカッ
ト」または突出部を形成する。アンダーカットは、成形
型または成形対象物を破壊することなく、典型的な成形
型から成形対象物を取り出すことを妨害する。
【0006】1つの成形プロセスにより鋳造成形される
ことは周知となっているが、然しながら、これは未だレ
ンズ製造技術に適用されていない。レンズを製造する上
で問題となるのは、成形面の厳格な位置決めと表面粗さ
とが要求されることである。レンズを成形する型の表面
は、成形されたレンズを後処理において仕上げることな
く、光学的に高い品質を備えるように高度に仕上げられ
る。従って、成形品の突き出しを困難にするアンダーカ
ットを有していても、1つの成形プロセスにより光学フ
ァインダーを製造する方法が必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、既述
の複式レンズを有するファインダーを製造する上で生じ
る問題を克服する、成形型と成形方法とを提供すること
にある。更に、本発明の目的は、安価で簡単に製造可能
な光学ファインダーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による方法は、共通の主軸を共有する複数
のレンズを有し、少なくとも1つの突出部を具備する一
体的に成形されたファインダーの製造方法において、前
記ファインダーの形状をした成形室を形成する内面を有
する成形型を準備するステップを含んでいる。次いで、
前記成形型にレンズを成形する材料が導入される。前記
内面は前記複数のレンズの両面を成形するための、高度
に仕上げられた複数の対の面を具備している。前記方法
は、前記材料を前記成形型の中で凝固させて、以て前記
材料を硬化させて前記ファインダーを成形するステップ
を含んでいる。そして最後に、前記ファインダーが前記
成形型から取り出される。
【0009】
【実施例】図1から図3に本発明による成形装置の一連
の動作を略示する。図1から図3に示す成形装置は以下
のように動作する。図1は成形位置にある成形型を示し
ている。この成形位置に前記成形型の全ての要素が配置
されて成形室を形成する。この成形室内で部品312が
成形される。上記成形型は、上部成形型部材306と、
下部成形型部材308と、くさび302と、フリッパー
304と、突き出しピン320とを有している。くさび
302とフリッパー304の各々は突起部318、32
0を有している。突起部318、320は、前記くさび
が下方にスライドするとき鉛直方向に並んで接触する。
【0010】上記成形型が、図1に示すように、その成
形位置にあるとき、滑らかな上面322と、滑らかな下
面324と、下方に延設された部分326、328とか
ら成る成形室が形成される。図1から図3に示す成形型
は分割線310に沿って分割できる。前記成形室に成形
材料が導入され、部品312が硬化する所定の時間が経
過した後、前記部品が、突き出しピン316を使用して
鉛直方向に突き出されることが理解されよう。窪み31
5により突出部312が形成される。この突出部によ
り、前記部品は前記成形型に引っ掛かる。
【0011】前記部品の取出方法を示す。上部成形型部
材306が上動して下部成形型部材308から離反す
る。同時に、下部成形型部材308に摺動自在に取着さ
れた、くさび302が下方にスライドする。くさび30
2が下動すると、その突起部318がフリッパー320
の突起部320と接触する。この接触により、フリッパ
ー304が回動点330を中心として反時計回りの方向
に回動する。この回動動作により突出部314が窪み3
15から離反して、図3に示すように、前記部品が突き
出し可能とする。
【0012】図4、8に本発明の好ましい成形装置の側
面図を示す。図4、8において、同様の要素は同じ参照
番号で示されている。図4を参照すると、成形型3は、
本発明によるファインダーを一回の成形プロセスで製造
可能である。成形型3は、上部成形型部材5と下部成形
型部材7とを具備している。上部成形型部材5は支承面
15を具備している。成形型部材5、7の各々は成形面
19、21を具備している。これらの面を図15に詳細
に図示する。成形型部材5、7は分割線16において分
割可能である。上記成形型部材が、図4に示すように、
相互に結合しているとき、上記成形型は成形位置にあ
る。成形型部材5、7は分割線16に沿って分割可能で
あり、このとき成形型は図15に示すように離型位置に
ある。成形型3は、また、くさび2を具備している。く
さび2は矢印Aで示す方向に摺動自在に、下部成形型部
材7に取着されている。フリッパー4、6が下部成形型
7に取着されている。フリッパー4、6は、回動点8、
10を中心として回動可能に構成されている。
【0013】フリッパー4、6は、各々、レンズを成形
するためのレンズ成形部20、22を有している。摺動
部材12、14が、下部成形型部材7の上面9において
矢印Bの方向に摺動自在に設けられている。摺動部材1
2、14の各々は、レンズ成形部24、26を有してい
る。摺動部材のレンズ成形部24、26の各々は、フリ
ッパー4、6のレンズ成形部20、22に隣接して配置
されている。摺動部材12、14の各々は上部支承面1
7、23を有している。前記成形型が図4に示す成形位
置にあるとき、支承面17、23は上部成形型部材5の
支承面15を支持する。図4に示すように、上部成形型
部材5および下部成形型部材7の成形面が成形室18を
形成する。この成形室18の境界は、更に、レンズ成形
部20、22、24、26と、フリッパー4の側面28
と、フリッパー4、6の上面30、32と、くさび2の
上面35とにより形成される。この成形室は本発明のフ
ァインダーの形状をしている。
【0014】成形型3が前記成形位置にあるとき、レン
ズを形成する材料が、例えばインジェクションにより、
ゲート(図示せず)から成形室18の中に導入される。
前記材料は成形室の形状に合致して成形室の全ての空間
を充填する。成形室18が、レンズを形成する材料によ
り完全に充填された後、この材料は冷却されて硬化す
る。硬化した材料は、本発明のファインダーの形状であ
る成形室18の形状を保つ。硬化した材料、つまりファ
インダーは次いで成形型3から取り出される。成形室1
8は複数の領域を有しており、いわゆるアンダーカット
が形成される。アンダーカットは成形室の窪みであり、
成形型または成形された材料を分解するとなく、成形さ
れた材料を成形型から鉛直方向に取り出すことを妨害す
る。アンダーカットの各々は、レンズ成形部および、図
2において29で示す部分と関連している。
【0015】本発明の装置および方法は、ファインダー
を損傷することなく、ファインダーを離型する手段を具
備している。好ましい実施例では、レンズ成形部をファ
インダーから離反させてファインダーを取り出す。レン
ズ成形部20、22は、フリッパー4、6およびくさび
2を後退させることにより、ファインダーとの接触から
離反する。図8に示すように、フリッパー4、6の各々
は突起部34、36を有している。突起部34、36
は、くさび2の突起部の動作経路に配置されている。レ
ンズ成形部20、22をファインダーから後退させるた
めに、下部成形型部材7において下方にスライドするよ
うに設けられたくさび2は、図4に示す成形位置から図
16に示す離型位置に下方に引き込まれる。下方へのス
ライド動作により、くさび2の突起部38、40が、フ
リッパー4、6の各々の突起部34、36と接触する。
この接触がカム作動式にフリッパー4、6に作用して、
フリッパー4、6が回動点8、10を中心として回動す
る。この回動動作により、成形されたファインダーのレ
ンズ部の表面から離反する。こうして、レンズ成形部2
0、22に関連するアンダーカット29が離型される。
くさびをスライドさせる方式を一例として好ましい実施
例を説明したが、本発明の好ましい実施例は静止するく
さびと、動作する下部成形型部材とを備えることも可能
である。くさびと下部成形型部材との間の相対動作が、
上述のようなものである限り、本発明による成形型は既
述のように作用する。
【0016】図4から理解されるように、レンズ成形部
24、26により形成されるアンダーカット29は、ま
た、硬化した材料の成形型3からの離型を制限する。フ
ァインダーを離型するためには、成形されたレンズ面か
らレンズ成形部24、26を離反させる必要がある。摺
動部材12、14に設けられたレンズ成形部24、26
の各々は、摺動部材12、14を成形室18から移動さ
せることにより、前記成形されたレンズ面から離反す
る。摺動部材12、14を移動させるための手段は、上
部成形型部材5の支承面から延設されたピン42、44
と、摺動部材12、14の上面に形成された開口部4
6、48とを具備している。ピン42、44は、基部5
0、52と、端部54、56とを具備し、かつ成形室1
8から離反するように傾斜している。前記ピンが成形室
18から離反するように傾斜しているので、基部50、
52は、端部54、56よりも前記成形室に接近して配
置される。上部成形型部材5および下部成形型部材7の
支承面が分割線16接するとき、ピン42、44は開口
部46、48の中に完全に挿入される。開口部46、4
8の各々は、ピン42、44と同じ角度で傾斜してい
る。従って、前記ピンと開口部とは相補的に装着され
る。最終的に、成形位置はカムロック99により完成す
る。カムロック99は摺動部材の面97と境界を接す
る。カムロック99は摺動部材14を成形位置に位置決
めする。この完全に挿入された位置において、開口部4
6、48は、基部50、52の外周と一直線に並ぶ。こ
うして、摺動部材12、14は成形室18に最も近い位
置に配置される。上部成形部材5および下部成形型7
が、分割線16において分離されると、ピン42、44
が持ち上げられる。この持上げ動作により、ピンの外側
(ピンの中心線および成形型の中心に対して)が開口部
46、48の内壁に対して係合する。この係合作用によ
り、摺動部材12、14に外方に向かう力が作用する。
これにより、該摺動部材は力の方向に摺動し、成形され
たファインダーのレンズ面からレンズ成形部24、26
が離反する。後退位置にある摺動部材を図15に示す。
レンズを形成する全てのレンズ成形部がファインダーか
ら後退すると、該ファインダーは成形型から突き出し可
能となる。
【0017】成形型3は、以下に説明するようにして成
形位置に戻される。レンズ成形部20、22を成形位置
に戻すために、くさび2を上動させる。くさび2の上動
動作により、くざび2の上部の面58、60がフリッパ
ー4、6の面62、64と接触する。この接触によりフ
リッパーが回動点8、10を中心として回動し、レンズ
成形部20、22が成形位置に戻る。上部成形型部材5
と下部成形型部材7とを、その支承面を接触させるよう
に元の位置に戻すことにより、レンズ成形部24、26
は成形位置に戻る。上部成形型部材5が下部成形型部材
7へ向けて下動すると、ピン42、44が開口部46、
48に戻る。ピン42、44の内側の面が、開口部4
6、48の内面と接触して、摺動部材12、14に内側
方向の力が作用する。この内側方向の力により、前記摺
動部材が前記成形室の方向に移動する。こうして、レン
ズ成形部24、26が成形位置に戻る。スライド機構の
一連の動作を図9から図11に示す。
【0018】図9は、スライド機構が成形位置にある場
合を示している。ピン44が完全に開口部48に挿入さ
れている。上部成形型部材5が、図9において矢印Cの
方向に上動する。すると、ピン44の外側45が開口部
48の内面47と係合する。この接触により摺動部材1
4は、図10において矢印Dの方向に移動する。アンダ
ーカット49離型されると、この部品は図11に示すよ
うに突き出し可能となる。この一連の動作を逆転する
と、成形型は成形位置に戻る。成形された後バフ仕上げ
をすることなく、適切なレンズの光学的品質を得るため
に、レンズ成形部の表面は研磨仕上げを施さなければな
らない。成形型のレンズ成形部を構成する表面に研磨仕
上げを施することにより、成形されたレンズは適切に仕
上げられる。レンズ成形部20、22、24、26は、
好ましくは鋼により構成されるが、適切に研磨すること
ができ、かつ変形することなく高温に耐える、あらゆる
材料を使用することができる。レンズ表面の適切な仕上
げを得るために、レンズ成形部の表面は、好ましくは表
1に示す表面粗さを有する。
【0019】 表1 対応するレンズ表面の参照番号 屈折力 不整合性 非球面性 (図7および図17参照) (power) (illegurarity) (asphericity) 110、114、116 2 1/2 ≦1/2 ≦1/2 (球面レンズ) 波長 波長 波長 112 1 - 2 ≦1/2 ≦1/2 (非球面レンズ) 波長 波長 波長 表面粗さ 10 - 200Årms 50 - 300Årms
【0020】その他の成形型の構成要素は、好ましくは
炭素鋼から構成されるが、上述の成形型が受ける圧力、
温度に耐え、かつ成形工程を実施可能なあらゆる材料を
使用することができる。本発明のファインダーを構成す
るために使用可能な材料は、光学レンズを成形するため
に適切な屈折率を有する、鋳造成形可能なあらゆる材料
が含まれる。好ましい材料は透明なポリカーボネートで
ある。着色レンズを作る場合には、着色したポリカーボ
ネートを使用することもできる。その他の適当な材料に
は、着色した或いは透明なアクリル系誘導体、ポリスチ
レン、熱可塑性のポリエステル、オレフィン、或いはそ
の他の鋳造成形に敵したあらゆる材料が含まれる。
【0021】2つのレンズを有するファインダーを成形
するための、本発明による成形型と方法を説明したが、
上記成形型と方法は、3つ或いはそれ以上のレンズを有
するファインダーを成形するためにも適用可能である。
これは、図5に示すように、既述の実施例よりも多くの
くざび410、412とフリッパー402、404、4
06、408を具備することにより達成される。こうし
た構成により、1つのファインダーに3のレンズを備え
ることが可能となる。この実施例の作用は、図4に示し
た実施例と同様である。上部成形型部材405と下部成
形型部材407が、図5に示す位置関係にあるとき成形
室434が形成される。この成形室は、更に、フリッパ
ー402、404、406の各々に設けられた、レンズ
成形部420、421、425、422および摺動部材
412、414の各々に設けられた、レンズ成形部42
4、426により形成される。アンダーカットを離型す
るために、前記くさびを前記フリッパーに対して矢印E
の方向に下動させる。これにより、前記フリッパーが回
動し、フッリパーと関連するアンダーカットが離型可能
となる。また、摺動部材412、414の各々は、図9
から図11を参照して説明したのと同様に作用する、ピ
ンと開口部からなるスライド機構451、453により
矢印F、Gの方向に移動する。上記の成形型と成形方法
は、成形するレンズの個数に制限は無い。
【0022】本発明を好ましい実施例に基づいて説明し
た。この実施例では、フリッパー4、6を回動点8、1
0を中心として回動させることにより、レンズ成形部2
0、22をレンズ表面から後退させた。然しながら、上
記レンズ成形部は他の方法によっても後退させることが
できる。例えば、空気圧を利用した後退装置を使用する
ことができる。装置が起動すると、上記空気圧を利用す
る後退装置が、前記レンズ成形部をレンズから後退させ
る。また、手動によっても後退させるこが可能である。
他の手段としては、突き出し時に、レンズ成形部を外す
ために引込み作用をする、手操作によるスライド機構
や、更に、上記レンズ成形部をファインダーの突き出し
に先立って後退させる油圧式、ねじ式、或いは電磁式等
の様々な機構が含まれる。これらの後退手段は、摺動部
材12、14を後退させるこれができる。
【0023】図6、7に、本発明のファインダーの好ま
しい実施例を図示する。前方レンズ100と後方レンズ
102が、支持部104から垂直に下方に延びている。
前方レンズ100、後方レンズ102および支持部10
4は同じ材料から一体的に成形される。上記前方レンズ
と後方レンズとは、光軸108に沿って光学的に一直線
状に配置されている。図6に示す実施例では、前記ファ
インダーは使い捨てカメラの一体構造の上面の一部を構
成する。図7は、図6のファインダーの断面図であり、
レンズ100、102の形状を示す図である。前記ファ
インダーの好ましい実施例の、レンズ面110、11
2、114、116の形状を説明する。表2に上記レン
ズの形状を表す寸法を表示する。
【0024】 表2 対応するレンズ面の参照番号 上下寸法 横寸法 半径 (図7、18参照) (mm) (mm) (mm) 110 8.34 25.80 55.8727 112 7.84 22.05 非球面 114 3.06 11.27 183.336 116 2.97 10.83 -53.3716
【0025】前方レンズ100の光軸108に沿う厚さ
は、好ましくは1.250mmである。後方レンズ10
2の光軸108に沿う厚さは、好ましくは2.000m
mである。前方レンズと後方レンズとの間の距離は、約
32.250mmである。前記ファインダーの面110
から面116までの距離は、約35.500mmであ
る。既述の形状により、以下の特徴を有する1/2倍の
パノラマ式のファインダーが提供される。 見掛け半視界=16.9° 半視界=31.4° 射出ひとみ距離=21mm この光学系の非球面は、 X=CY2 /(1+(1−(K+1)C2 2 1/2 ) で表され、ここで、 C=0.068348 K=−0.419061 頂点半径=14.6310 である。
【0026】ひとみにおける視界16.9に対して上記
ファインダーの収差は、以下の通りである。 視界 アコモデーション 非点収差 歪曲収差 ラテラルカラー (ディオプトリー)(ディオプトリー) (%) (角度の分) 軸 −0.700 0 0 0 トップ −0.703 0.045 −0.03 4.03 サイド −0.901 0.177 −0.07 12.74角部 −0.952 0.170 −0.06 13.65
【0027】負の非点収差は、接線視界がひとみに近い
ことを意味している。この実施例に関するデータを以下
に示す。 ファインダーのふくそう=−0.7ディオプトリー ライティングフォーマット=13.3×36.4 プリントフォーマット=11.85×33.82 25mmの被写体レンズに対して、視界の85%がカバ
ーされる。面110の正面図である図18を参照する
と、面110は以下の寸法を有している。 Win= 8.341mm Lin=25.795mm Wout= 8.644mm Lout=26.134mm
【0028】本発明によるファインダーの他の実施例を
図12から図14に示す。図12から図14に示すファ
インダーは、レンズ200、202および支持部204
が同一平面内で一回の成形作業にて成形される。この実
施例では、レンズ200、202は、ヒンジ部206、
208において支持部204の両側に取着されている。
図13に側面図を示す。このファインダーの光学系を形
成するために、図14に示すように光軸210が一致す
るように、レンズ部200、202を互いに折り曲げて
接近させる。図19に、本発明によるデュアルレンズ式
のファインダーを有する使い捨てカメラを示す。このカ
メラはレンズフード502と、シャッターボタン504
と、計数窓506と、前方ファインダー窓508と、後
方ファインダー窓510と、箱体512とを具備してい
る。
【0029】箱体512が上記カメラを包む。箱体51
2は、好ましくは、厚紙から形成される。箱体512
は、使用する者に該カメラの適切な操作を教えるため
に、使用方法の記載がなされている。更に、箱体512
はシャッターボタン504と、計数窓506と、ファイ
ンダーレンズ508、510と、被写体レンズ514
と、レンズフード502の各々のために、開口部が形成
されている。レンズ510には照準手段として、例えば
リングがエッチング加工されている。図20は、図19
に示した使い捨てカメラの分解図である。このカメラは
上部カバー516を具備している。該上部カバー516
は前方ファインダーレンズ508と後方ファインダーレ
ンズ510とを含んでいる。また、上部カバー516は
支持部518を有している。支持部518は上記カメラ
の上面として構成されており、計数窓506とシャッタ
ーボタン504とが一体的に形成されている。計数窓5
06は拡大機能を有していてもよい。
【0030】上記カメラは、また、フィルムのこま数を
表示する計数器520を具備する。計数器520は、現
在まで露光されたフィルムのこま数を利用者に表示す
る。指動輪522が計数器520に取着されている。利
用者は、指動輪522を手操作して、露光されたフィル
ムのこまを巻き取る。レバー524が、フィルムをカメ
ラ内で正しいく位置決めし、撮影された像がこまの中心
にくるようにする。レバー526とバネ528が協働し
て、シャッターブレードがフィルムの各々のこまを露光
するように、該シャッターブレードに衝撃的に作用す
る。スプロケットとカムとから成る集成部品が、フィル
ム536の複数の孔列と協働して、フィルムを前進させ
る。バッフル534、536が、フィルムに露光させる
像を所定の縦横比にする。
【0031】カメラ500の前記シャッターとレンズ系
は、以下の要素を有している。外側レンズ542と内側
レンズ544は、その両者間に、該レンズを所定の距離
に離隔配置するスペーサー546と、光が内側のレンズ
544を通過してフィルム上に露光されることを許容す
るシャッターブレード530と、通過する光を絞る小孔
板548とを有している。シャッターバネ550が、シ
ャッターブレード530を閉じるように付勢する。上記
カメラの要素は前面カバー552と、後面カバー554
と、フレーム555と、上部カバー516とにより収納
される。次いで、上記カメラは厚紙の箱体512により
包まれる。外側の箱体556が陳列パッケージとして機
能する。
【0032】本発明を、使い捨てカメラに使用するファ
インダーを例として説明したが、上述した本発明の成形
型や成形方法およびファインダーは、他の適用におい
て、ファインダーを製造することにも利用できる。例え
ば、本発明によるファインダーは、銃器の照準、双眼
鏡、通常のカメラ等の光学照準具に適用可能である。本
発明の成形型と成形方法を利用してファインダーを成形
し、以下のテストデータを得た。ポリカーボネート樹脂
を使用してモールド・マスター・システム(Mold Maste
r System)により上記成形方法を実施した。
【0033】 テスト結果 履歴 実際 低 平均 高 サイクル時間 45.5 S 20.1 S 36.7 S 57.3 S 充填時間 0.35 S 0.25 S 0.33 S 0.91 S 復帰時間 1.79 S 0.66 S 1.67 S 2.98 S 緩衝位置 4.81 mm 0.51 mm 4.06 mm 8.38 mm (0.19 in) (0.02 in) (0.16 in) (0.33 in) 移送液圧 13.2 MPa 8.70 MPa 12.9 MPa 16.5 MPa (1917 psi) (1262 psi) (1866 psi) (2393 psi)
【0034】 温度 ノズル 299 °C (570°F)(540 - 650) 領域1 299 °C (570°F) (540 - 650) 領域2 293 °C (560°F) (540 - 650) 領域3 288 °C (550°F) (540 - 650) アラームバンド 20% ホットランナー 299 °C (570°F) (540 - 650) 供給口 54.4°C (130°F) 成形温度 110 °C (230°F) ( 42 - 250)
【0035】 時間 限界サイクルアラーム 60.0 S 冷却 25.00 S 射出 高 1.00 S 0.5-10 押出機遅れ 5.00 S パック 3.00 S 1-10 オープンドエル 2.00 S ホールド 2.00 S 1-10
【0036】 射出制御データ ゲートを通過する材料 ショット寸法 17.3mm 高射出圧制限 16.5MPa パック1 12.8MPa 1400-2400 (0.68in) (2400psi) (1850psi) 速度1 50.8mm/sec 超過液圧 13.1MPa パック2 12.4MPa 1400-2400 (2.00in/sec) (1900psi) (1800psi) 速度2 50.8mm/sec (2.00in/sec) 切換点2 40 % 速度3 50.8mm/sec (2.00in/sec) 切換点3 20 % クッション 残り 8.89mm (0.35in) 速度4 47.0mm/sec (1.85in/sec) 移送点 5.84mm (0.23 in)
【0037】 セットアップシート 周辺機器 成形温度制御装置 高温制限温度 設定温度 低温制限温度 成形温度 #1 -12.2 °C 85-121 °C -12.2 °C (10 °F) (185-250 °F) (10 °F) 成形温度 #2 -12.2 °C 44-121 °C - 9.4 °C (10 °F) (111-250°F) (15 °F) 成形温度 #3 -12.8 °C 66-121 °C -11.1 °C ( 9 °F) (150-250°F) (12 °F) 成形温度 #4 -12.2 °C 66-121 °C -10.6 °C (10 °F) (150-250°F) (13 °F) 成形温度 #5 -15.0 °C 22-121 °C -15.0 °C ( 5 °F) ( 72-250°F) ( 5 °F) 成形温度 #6 -11.1 °C 66-121 °C - 9.4 °C (12 °F) (150-250°F) (15 °F) 成形温度 #7 -10.6 °C 66-121 °C - 8.9 °C (13 °F) (150-250°F) (16 °F) 成形温度 #8 -10.0 °C 66-121 °C - 8.3 °C (14 °F) (150-250°F) (17 °F)
【0038】 乾燥機 高温制限温度 設定温度 低温制限温度 乾燥機#1 4.4 °C 71-160 °C 4.4 °C (40 °F) (160-320 °F) (40 °F) 乾燥機#2 - 5.5 °C 106 °C -15.0 °C (22 °F) (222°F) ( 5 °F)
【0039】 押出機制御データ 押出速度 初期 20 % 背圧 初期 0.34 MP (50 PSI) 押出速度 最終 10 % 背圧 最終 0.34 MP (50 PSI) 減圧距離 0 mm (0 in)
【0040】本発明を好ましい実施例を参照して説明し
たが、本発明が既述の実施例に制限されず、本発明の精
神と範囲とを逸脱することなく変更と改良が可能である
ことは当業者の当然とするところである。
【図面の簡単な説明】
【図1】アンダーカットを有する成形対象物を成形する
のに有用な鋳造装置および方法の一連の動作を示す図で
ある。
【図2】アンダーカットを有する成形対象物を成形する
のに有用な鋳造装置および方法の一連の動作を示す図で
ある。
【図3】アンダーカットを有する成形対象物を成形する
のに有用な鋳造装置および方法の一連の動作を示す図で
ある。
【図4】本発明による好ましい鋳造装置の一部の断面図
ある。
【図5】本発明による鋳造装置の他の実施例である。
【図6】本発明の方法により製造され使い捨てカメラに
使用されるファインダーの斜視図である。
【図7】図6のファインダーの断面図である。
【図8】フリッパーとくさび機構の断面図である。
【図9】本発明の成形型の摺動機構の一連の動作を示す
図である。
【図10】本発明の成形型の摺動機構の一連の動作を示
す図である。
【図11】本発明の成形型の摺動機構の一連の動作を示
す図である。
【図12】本発明によるファインダーの平面図である。
【図13】図12のファインダーの側面図である。
【図14】図12のファインダーの側面図であり、レン
ズが光軸上に配置されたファインダーを示す図である。
【図15】図4の成形型が離型位置にあるときの断面図
である。
【図16】図4の成形型が他の離型位置にあるときの断
面図である。
【図17】本発明のファインダーの略示図である。
【図18】図16のファインダーのレンズの1つの略示
図である。
【図19】本発明による2重レンズのファインダーを具
備する使い捨てカメラの斜視図である。
【図20】図19の使い捨てカメラの分解図である。
【符号の説明】
2…くさび 3…成形型 4…フリッパー 5…上部成形型部材 6…フリッパー 7…下部成形型部材 12…摺動部材 14…摺動部材 20…レンズ成形部 22…レンズ成形部 24…レンズ成形部 26…レンズ成形部 34…突起部 36…突起部 38…突起部 40…突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エドワード ノーマン ボーリング アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,ウッドソング レーン 412

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の主軸を共有する複数のレンズを有
    し、少なくとも1つの突出部を具備する一体的に成形さ
    れたファインダーの製造方法において、 成形型にレンズを成形する材料を導入するステップと、 前記材料を前記成形型の中で凝固させて、以て前記材料
    を硬化させて前記ファインダーを成形するステップと、 前記ファインダーを前記成形型から取り出すステップと
    を含み、 前記成形型が前記ファインダーの形状の成形室を形成す
    る内面を有し、前記内面が前記レンズの両面を成形する
    ための、高度に仕上げられた複数の対の面を具備してい
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記高度に仕上げられた複数の対の面
    は、複数の対のレンズ成形部を具備し、該レンズ成形部
    の少なくとも1つは、前記突出部に一致するアンダーカ
    ットを形成し、前記レンズ成形部の各々の前記高度に仕
    上げられた面が相互に対面して前記レンズを成形する領
    域を形成する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ファインダーを取り出すステップ
    が、前記レンズ成形部の各々の対を、その関連するレン
    ズから移動させ、以て前記突出部が離型されて前記凝固
    した材料を前記成形型から取り出すことを妨害しないよ
    うにしたステップを含む請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記前記対のレンズ成形部の各々が、互
    いに並置されている請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記対のレンズ成形部の一方が、1つの
    方向に移動し、他方がそれと反対方向に移動する請求項
    3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記成形型が、更に、前記成形型に回動
    自在に取着された、前記レンズ成形部を有するフッリパ
    ーを具備し、該フッリパーを1つの方向に回動させるこ
    とにより、前記レンズ成形部がレンズ成形位置に移動
    し、そして前記フッリパーを反対の方向に移動させるこ
    とにより前記レンズ成形部が離型位置に移動する請求項
    3に記載の方法。
  7. 【請求項7】 更に、複数の前記フリッパーを具備し、
    該フリッパーの各々が反対方向に回動して、成形位置と
    離型位置とを形成する請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記型が、更に、前記レンズ成形部の少
    なくとも1つに取着されると共に前記成形型に摺動自在
    に取着された、前記レンズ成形部をレンズ成形位置に移
    動させるための摺動部材を具備している請求項3に記載
    の方法。
  9. 【請求項9】 前記成形型が複数の前記摺動部材を具備
    し、該摺動部材が、成形位置と離型位置を形成するため
    に反対方向に摺動自在となっている請求項8に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 前記成形型が、更に、該成形型に取着
    された1つ以上のくさびを具備しており、該くさびが、
    前記複数の対のフリッパーの各々に接触するように、両
    者の間に配置されている請求項6に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記成形型が、更に、上部成形型部材
    と下部成形型部材とを具備しており、前記くさびが前記
    下部成形型部材に配置され、前記下部成形型部材が前記
    摺動部材と前記フリッパーとを支持し、前記上部成形型
    部材と下部成形型部材とが成形位置にあるとき両者の間
    に成形室が形成され、前記上部成形型部材と前記下部成
    形型部材とは、概ね平面である複数の面において互いに
    接触するように移動可能と成っており、前記上部成形型
    部材と前記下部成形型部材とは、前記平面の間の分割線
    に沿って分離可能に構成されている請求項10に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 前記フリッパーと前記くさびの各々は
    少なくとも1つの突起部を有し、前記くさびの突起部と
    前記フリッパーの突起部は直線上に配置されており、前
    記くさびがスライドすることにより、前記くさびの突起
    部が前記フリッパーの突起部に接触するように構成され
    ている請求項10に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記フリッパーを回動させるステップ
    が、前記くさびをスライドさせて、該くさびの突起部と
    直線上に配置された、前記フリッパーの突起部と前記く
    さびの突起部とを接触させ、以て前記フリッパーを回動
    させ、前記突出部を離型するステップを含んでいる請求
    項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記レンズを形成する材料がポリカー
    ボナイトである請求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記レンズを形成する材料がアクリル
    系誘導体である請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記レンズを形成する材料がポリスチ
    レンである請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記レンズを形成する材料が熱可塑性
    のポリエステルである請求項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記レンズを形成する材料が透明な樹
    脂材料である請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 一体的に成形されたファインダーにお
    いて、 支持部と、 共通の主軸に対して一直線上に配置することのできる少
    なくとも2つの光学レンズとを具備し、 1つの成形プロセスにより、前記レンズの各々と前記支
    持部とが共通の材料から一体的に鋳造成形されることを
    特徴とするファインダー。
  20. 【請求項20】 前記レンズが、前記成形プロセスの間
    に共通の主軸に対して一直線上に配置される請求項19
    に記載のファインダー。
  21. 【請求項21】 前記1つ以上のレンズがヒンジにより
    前記支持部に取着されている請求項19に記載のファイ
    ンダー。
  22. 【請求項22】 前記レンズを前記ヒンジにを中心とし
    て回動させることにより、前記レンズが前記主軸に対し
    て一直線上に配置される請求項21に記載のファインダ
    ー。
  23. 【請求項23】 前記ファインダーが、少なくとも1つ
    の突出部を有しており、前記レンズと前記支持部を成形
    する前記成形プロセスが、 前記レンズを形成する材料を成形型の中で凝固させて、
    以て前記材料を硬化させて前記ファインダーを成形する
    ステップと、 前記ファインダーを前記成形型から取り出すステップと
    を含み、 そして、前記前記材料を成形型に導入するステップを含
    むことを特徴とし、前記成形型が、前記ファインダーの
    形状の成形室を形成する内面を有し、前記内面が前記レ
    ンズの両面を成形するための、高度に仕上げられた複数
    の対の面を具備する請求項19に記載のファインダー。
  24. 【請求項24】 前記高度に仕上げられた複数の対の面
    は、複数の対のレンズ成形部を具備し、該レンズ成形部
    の少なくとも1つは、前記突出部に一致するアンダーカ
    ットを形成し、前記レンズ成形部の各々の前記高度に仕
    上げられた面が、相互に対面して前記レンズを成形する
    領域を形成する請求項23に記載のファインダー。
  25. 【請求項25】 前記凝固した材料を取り出すステップ
    が、前記レンズ成形部の各々の対を、その関連するレン
    ズから移動させ、以て前記突出部が離型されて前記ファ
    インダーを前記成形型から取り出すことを妨害しないよ
    うにしたことを含む請求項24に記載のファインダー。
  26. 【請求項26】 前記前記対のレンズ成形部の各々が、
    互いに並置されている請求項25に記載のファインダ
    ー。
  27. 【請求項27】 前記対のレンズ成形部の一方が、1つ
    の方向に移動し、他方がそれと反対方向に移動する請求
    項25に記載のファインダー。
  28. 【請求項28】 前記成形型が、更に、少なくとも1つ
    の前記レンズ成形部が、前記成形型に回動自在に取着さ
    れたフッリパーに取着されており、該フッリパーを1つ
    の方向に回動させることにより、前記レンズ成形部がレ
    ンズ成形位置に移動し、そして前記フッリパーを反対の
    方向に移動させることにより前記レンズ成形部が離型位
    置に移動する請求項25に記載のファインダー。
  29. 【請求項29】 前記成形型が複数の前記フリッパーを
    具備し、該フリッパーの各々が反対方向に回動して、成
    形位置と離型位置とを形成する請求項27に記載のファ
    インダー。
  30. 【請求項30】 前記レンズ成形部の少なくとも1つが
    摺動部材に取着されており、該摺動部材が前記成形型に
    摺動自在に取着され、前記レンズ成形部の移動が前記摺
    動部材を関連するレンズから離反させることをを含んで
    いる請求項25に記載のファインダー。
  31. 【請求項31】 前記成形型が、更に、複数の前記摺動
    部材を具備し、該摺動部材が成形位置と離型位置を形成
    するために反対方向に摺動自在となっている請求項29
    に記載のファインダー。
  32. 【請求項32】 前記成形型が、更に、該成形型に取着
    された1つ以上のくさびを具備し、該くさびが、前記レ
    ンズ成形部の複数の対の各々に接触するように両者の間
    に配置されており、前記フリッパーと前記くさびの各々
    は、少なくとも1つの突起部を有し、前記くさびの突起
    部と前記フリッパーの突起部は直線上に配置されてお
    り、前記くさびがスライドすることにより、前記くさび
    の突起部が前記フリッパーの突起部に接触するように構
    成されている請求項25に記載のファインダー。
  33. 【請求項33】 前記フリッパーを回動させるステップ
    が、前記くさびをスライドさせて、前記くさびの突起部
    と直線上に配置された、前記フリッパーの突起部と前記
    くさびの突起部とを接触させ、以て前記フリッパーを回
    動させ、前記突出部を離型するステップを含んでいる請
    求項31に記載のファインダー。
  34. 【請求項34】 前記支持部およびレンズを形成する材
    料がポリカーボナイトである請求項19に記載のファイ
    ンダー。
  35. 【請求項35】 前記支持部およびレンズを形成する材
    料がアクリル系誘導体である請求項19に記載のファイ
    ンダー。
  36. 【請求項36】 前記支持部およびレンズを形成する材
    料が熱可塑性のポリエステルである請求項1に記載のフ
    ァインダー。
  37. 【請求項37】 前記支持部およびレンズを形成する材
    料が透明な樹脂材料である請求項19に記載のファイン
    ダー。
  38. 【請求項38】 前記支持部およびレンズを形成する材
    料がポリスチレンである請求項19に記載のファインダ
    ー。
  39. 【請求項39】 前記支持部が使い捨てカメラの表面を
    構成する請求項19に記載のファインダー。
  40. 【請求項40】 フィルムを露光して該フィルムに撮像
    するための装置において、 前記フィルムは前記装置内に収められており、 前記装置がファインダー装置を具備し、 前記ファインダー装置が、支持部を有する一体的なファ
    インダーと、 共通の主軸に沿って一直線上に配置することのできるレ
    ンズとを具備し、 前記レンズの各々が、該レンズの鋳造成形により前記支
    持部に一体的に取着されており、前記シリンダ部が一回
    の成形プロセスにより共通の材料から成形されることを
    特徴とする装置。
  41. 【請求項41】 ファインダー装置を成形するための成
    形型において、 第1の成形面を有する上部成形型部材と、 第2の成形面を有する下部成形型部材とを具備し、 前記成形型が成形位置にあるとき、前記成形面は離隔し
    て配置されて両者の間に成形室が形成され、 少なくとも2対のレンズ成形部の各々が高度に仕上げら
    れた表面を有し、各対のレンズ成形部の各々の面が、高
    いに対面して配置されて、前記成形室にレンズを成形す
    るための領域を形成し、前記レンズ成形部の前記表面が
    前記成形面に対して概ね垂直となっていることを特徴と
    する成形型。
  42. 【請求項42】 更に、前記下部成形型部材に取着され
    た少なくとも2つの摺動部材を具備し、前記摺動部材の
    各々は、同摺動部材に取着された前記レンズ成形部の1
    つを有し、前記摺動部材は第1の位置と第2の位置との
    間で摺動可能に構成されており、前記第1の位置におい
    て前記成形型は成形位置にあり、前記第2の位置におい
    て前記成形型は離型位置にある請求項41に記載の成形
    型。
  43. 【請求項43】 前記成形型は、更に、前記下部成形型
    部材に回動自在に取着された少なくとも2つのフリッパ
    ーを具備し、前記フリッパーの各々は、同フリッパーに
    取着された前記レンズ成形部の1つを有し、前記フリッ
    パーの各々は、また、前記成形室の一部を形成する上面
    と側面とを有しており、 前記成形型は、更に、第1の位置と第2の位置との間で
    摺動自在に前記下部成形型部材に取着されたくさびを具
    備し、前記くさびが、前記フリッパーに形成された突起
    部と一直線上に配置された一対の突起部を有し、前記く
    さびが前記第1の位置から前記第2の位置にスライドす
    ることにより、前記くさびの前記突起部が前記フリッパ
    ーの突起部に接触し、前記フリッパーに取着された前記
    レンズ成形部を前記成形室から離反するように回動さ
    せ、 前記成形型は、更に、前記上部成形型部材に取着され、
    前記成形室から離反する方向に延設された一対のピンを
    具備しており、 前記摺動部材の各々が、その上面に前記ピンを受承する
    穴部を有し、前記開口部が前記ピンに対して相補的な方
    向を有し、前記上部成形型部材と前記下部成形型部材と
    が前記成形位置から前記離型位置に移動するとき、前記
    ピンと前記開口部が前記摺動部材を前記成形室から離反
    する方向に摺動させるように協働する請求項28に記載
    の成形型。
  44. 【請求項44】 ファインダーを成形する成形型におい
    て、 成形位置と離型位置との間で移動可能な、成形室を形成
    するための成形室手段と、 前記成形室内に一対のレンズを成形するための、前記成
    形室手段に取着されたレンズ成形手段と、 前記レンズ成形手段を前記成形位置から前記離型位置に
    移動させるための手段とを具備する成形型。
  45. 【請求項45】 光軸上に配置された少なくとも2つの
    レンズを有するファインダーを製造するための方法にお
    いて、 レンズを成形する材料を成形室に充填するステップと、 前記材料を硬化させて前記ファインダーを形成するステ
    ップと、 前記ファインダーを離型するためにレンズ成形部を後退
    させるステップと、 成形室を形成する内面を有する成形型と、光学レンズを
    成形する面を有し、離隔配置された二対以上ののレンズ
    成形部とを準備するステップとを含み、 前記レンズ成形部を成形位置に配置することを特徴とす
    る製造方法。
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