JPH0619042A - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料

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JPH0619042A
JPH0619042A JP5089864A JP8986493A JPH0619042A JP H0619042 A JPH0619042 A JP H0619042A JP 5089864 A JP5089864 A JP 5089864A JP 8986493 A JP8986493 A JP 8986493A JP H0619042 A JPH0619042 A JP H0619042A
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JP
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silver halide
polymer layer
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halide photographic
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Application number
JP5089864A
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English (en)
Inventor
Yuzo Muramatsu
雄造 村松
Akira Hatakeyama
晶 畠山
Yoshihiro Saito
祐弘 斉藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】写真性能を損うことなく、キャリーオーバーが
低減されかつ、耐傷性の改良されたハロゲン化銀感材を
提供する。 【構成】ハロゲン化銀乳剤層のある側とは反対側に非感
光性親水性コロイド層及び該非感光性の外側に疎水性ポ
リマー層を有する感材において該疎水性ポリマー層中に
滑り剤を含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀写真感光材
料に関し、特に現像液の定着液への持込み(以降「キャ
リーオーバー」と表わす)が低減され、かつ疎水性ポリ
マー層の耐傷性が改良されたハロゲン化銀写真感光材料
に関する。
【従来の技術】
【0002】近年現像処理液の保恒性を向上させるハロ
ゲン化銀写真感光材料の開発が求められている。現像処
理液の保恒性向上のためには、キャリーオーバーを減少
させる方法が有効である。
【0003】キャリーオーバー低減の方法としてバック
面の非感光性親水性コロイド層を塗設せず、疎水的とす
ることが有効である。しかし、この方法では、大気中の
湿度変化によりフィルムが、カールする。バック面を疎
水的としてキャリーオーバーを低減し、かつフィルムの
カールを防ぐ方法としてバック面に非感光性親水性コロ
イド層と該層より支持体から離れた位置に疎水性ポリマ
ー層を塗設する方法が、特願平3−145168号明細
書に記載されている。確かにこの技術を用いる事によ
り、キャリーオーバーを低減することができるが、この
技術を用いたハロゲン化銀写真感光材料は、疎水性ポリ
マー層の耐傷性が必ずしも充分でなく、極端な使用条件
では、不都合を生ずる場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目標は、フィ
ルムのカール特性を損うことなくキャリーオーバーが低
減され、かつ疎水性ポリマーの耐傷性が良好なハロゲン
化銀写真感光材料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる課題は、
支持体の一方の面に少なくとも一層の親水性コロイドを
バインダーとするハロゲン化銀乳剤層を有し、この支持
体の該ハロゲン化銀乳剤層が塗設されている反対側の面
に少なくとも一層の非感光性親水性コロイド層を有する
ハロゲン化銀写真感光材料において、該非感光性親水性
コロイド層の塗設されている面の該非感光性親水性コロ
イド層よりも支持体から離れた位置に少なくとも一層の
疎水性ポリマー層を有し、該疎水性ポリマー層中にすべ
り剤を含む事を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料に
より達成された。
【0006】はじめに本発明の非感光性親水性コロイド
層(以降バック層と表わす)について述べる。本発明の
バック層のバインダーに用いる親水性コロイドとして最
も好ましいものはゼラチンである。ゼラチンとしては、
いわゆる石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、酵素処理
ゼラチン、ゼラチン誘導体及び変性ゼラチン等当業界で
一般に用いられているものはいずれも用いることができ
る。これらのゼラチンのうち、最も好ましく用いられる
のは石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチンである。ゼラチ
ン以外の親水性コロイドとしてコロイド状アルブミン、
カゼイン等の蛋白質、寒天、アルギン酸ナトリウム、デ
ンプン誘導体等の糖誘導体、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース化合
物、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルピロリド
ン、ポリアクリルアミド等の合成親水化合物等を挙げる
ことができる。合成親水化合物の場合、他の成分を共重
合してもよいが、疎水性共重合成分が多過ぎる場合、バ
ック層の吸湿量、吸湿速度が小さくなり、カールの観点
から不適当である。これらの親水性コロイドは、単独で
用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。
【0007】本発明のバック層には、バインダー以外、
マット剤、界面活性剤、染料、架橋剤、増粘剤、防腐
剤、UV吸収剤、コロイダルシリカ等の無機微粒子等の
写真用添加剤を添加しても良い。これらの添加剤につい
ては、例えばリサーチ・ディスクロージャー誌176巻
17643項(1978年12月)の記載を参考にでき
る。
【0008】本発明のバック層には更にポリマーラテッ
クスを添加しても良い。本発明に用いられるポリマーラ
テックスは平均粒径が20μm〜200μmの水不溶性
ポリマーの水分散物で、好ましい使用量はバインダー
1.0に対して乾燥重量比で0.01〜1.0で特に好
ましくは0.1〜0.8である。本発明に用いられるポ
リマーラテックスの好ましい例としてはアクリル酸のア
ルキルエステル、ヒドロキシアルキルエステルまたはグ
リシジルエステル、あるいはメタアクリル酸のアルキル
エステル、ヒドロキシアルキルエステル、またはグリシ
ジルエステルをモノマー単位として持ち、平均分子量が
10万以上、特に好ましくは30万〜50万のポリマー
である。
【0009】本発明のバック層は、1層でもよいし2層
以上であってもよい。又本発明のバック層の厚みに特に
制限はないが、カールの観点から0.2μ〜20μ程
度、特に0.5μ〜10μが好ましい。本発明のバック
層を塗設する方法については特に制限はない。従来ハロ
ゲン化銀写真感光材料の親水性コロイド層を塗設する公
知の方法を用いることができる。例えばディップコート
法、エアーナイフコート法、カーテンコート法、ローラ
ーコート法、ワイヤーバーコート法、グラビアコート
法、或いは、米国特許第2681294号記載のホッパ
ーを使用するエクストルージョンコート法、又は米国特
許2761418号、同3508947号、同2761
791号記載の多層同時塗布方法を用いることができ
る。
【0010】続いて本発明の疎水性ポリマー層について
述べる。本発明のポリマー層とバック層は実質的に処理
液に非膨潤である。「実質的に処理液に非膨潤」とは現
像処理時水洗工程終了後のポリマー層の厚みが乾燥工程
終了後のポリマー層の厚みの1.05倍以下である事を
いう。
【0011】本発明のポリマー層のバインダーとしては
ポリマー層とバック層が「実質的に処理液に非膨潤」と
なるものであれば、特に制限は無い。ポリマー層の透湿
率は0.1×10-10(g×cm/cm2/sec/mmHg)以上である
ことが好ましい。ポリマー層のバインダーの具体例とし
て、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニト
リル、ポリ酢酸ビニル、ウレタン樹脂、尿素樹脂、メラ
ミン樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、テトラフル
オロエチレン、ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹
脂、ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、天然ゴム等の
ゴム類、ポリメチルメタクリレート、ポリエチルアクリ
レート等のアクリル酸又はメタクリル酸のエステル、ポ
リエチレンフタレート等のポリエステル樹脂、ナイロン
6、ナイロン66等のポリアミド樹脂、セルローストリ
アセテート等のセルロース樹脂、シリコーン樹脂などの
水不溶性ポリマー又は、これらの誘導体を挙げることが
できる。更にポリマー層のバインダーとして、1種類の
モノマーから成るホモポリマーでも、2種類以上のモノ
マーから成るコポリマーでも良い。これらは1種類を単
独で用いてもよいし2種以上を併用して用いてもよい。
【0012】本発明のポリマー層には、必要に応じてマ
ット剤、界面活性剤、染料、架橋剤、増粘剤、UV吸収
剤、コロイダルシリカ等の無機微粒子などの写真用添加
剤を添加してもよい。これらの添加剤についてもリサー
チ・ディスクロージャー誌176巻17643項(19
78年12月)の記載などを参考にすることができる。
【0013】本発明のポリマー層は1層であっても2層
以上であっても良い。本発明のポリマー層の厚みには特
に制限はない。しかしポリマー層の厚みが小さ過ぎる場
合、ポリマー層の耐水性が不充分となり、バック層が処
理液に膨潤する様になってしまい不適切である。逆にポ
リマー層の厚みが大き過ぎる場合、ポリマー層の水蒸気
透過性が不充分となり、バック層の親水性コロイド層の
吸脱湿が阻害されてカールが不良となってしまう。勿論
ポリマー層の厚みは用いるバインダーの物性値にも依存
する。従ってポリマー層厚みは、この両者を考慮して決
定する必要がある。ポリマー層の好ましい厚みは、ポリ
マー層のバインダー種にもよるが、0.05〜10μ
m、より好ましくは0.1〜5μmの範囲である。
【0014】本発明のポリマー層を塗設する方法に特に
制限はない。バック層を塗布乾燥した後に、バック層上
にポリマー層を塗布しその後乾燥しても良いし、バック
層とポリマー層を同時に塗布し、その後乾燥してもよ
い。ポリマー層はポリマー層のバインダーの溶媒に溶解
して溶剤系で塗布しても良いし、又、バインダーのポリ
マーの水分散物を用いて、水系で塗布しても良い。
【0015】なお本発明のポリマー層が2層以上から成
る場合には、すべてのポリマー層の厚みの和を本発明の
ハロゲン化銀写真感光材料のポリマー層の厚みとする。
【0016】本発明に用いられるすべり剤とは、ハロゲ
ン化銀写真感光材料の最上層に添加した際にすべり性を
向上する添加剤を意味する。すべり剤の具体例としては
例えば、特開昭52−16224号、同54−1592
21号、同55−79435号、特公昭58−3354
1号公報等に記載されたすべり剤を使用できるが、特に
好ましいすべり剤として以下の一般式〔I〕、〔II〕、
〔III 〕〔IV〕および〔V〕で示される化合物が挙げら
れる。
【0017】
【化1】
【0018】式中R1 、R2 、R3 はそれぞれ炭素数1
0〜20のアルキル基を表わす。
【0019】
【化2】
【0020】式中R4 は炭素数10〜24のアルキル基
を表わす。mは2〜4の整数を表わす。各R4 は同じで
も異なってもよい。
【0021】
【化3】
【0022】式中、R5 は炭素数10〜50のアルキル
基を表わし、Aはカルボキシル基、スルホン酸基、硫酸
基を表わし、R6 は炭素数10〜50のアルキル基また
はアルカリ金属原子を表わす。
【0023】
【化4】
【0024】式中R7 は水素原子または炭素数1〜5の
アルキル基を表わす。一般式〔I〕、〔II〕、〔III 〕
および〔IV〕におけるアルキル基は直鎖状でも分枝して
いてもよく、更には本発明の効果を損なわない限りにお
いて他の原子または置換基で置換されてもよい。
【0025】
【化5】
【0026】式中R8 は脂肪族基、アリール基を、R9
は水素原子、アルキル基を、R10はアルキル基またはア
ルコキシアルキル基を表わす。Aは脂肪族の2価残基を
表わす。nは0または1〜12の整数、pは0〜50、
qは2〜50、xは0〜100、yは1〜50、zは0
〜100の数を表わし、x+y+zは5〜250の数で
ある。前記一般式〔I〕、〔II〕、〔III 〕および
〔V〕で示される化合物の代表的な具体例として以下の
化合物を挙げることができる。
【0027】
【化6】
【0028】特に疎水性ポリマー層がポリマーの水分散
物を用いて塗設されたものの場合には、すべり剤として
は、一般式〔IV〕で表わされるくり返し単位を有する低
分子量のポリオレフィンの水分散物が好ましい。ポリオ
レフィンとしてはポリエチレンが好ましい。ポリエチレ
ンラテックスの具体例として、例えばケミパールWF6
40、W100、W200(三井石油化学(株)製)等
を挙げることができる。本発明に用いられるすべり剤の
好ましい使用量は、疎水性ポリマーに対して乾燥重量比
で0.001〜0.1、更に好ましくは0.002〜
0.07の範囲である。本発明のすべり剤は1種または
2種以上を併用してもよい。
【0029】本発明のハロゲン化銀写真感光材料の支持
体としては特に制限は無く通常当業界で用いられている
ものを用いることができる。支持体の好ましい具体例と
しては、ポリエチレンテレフタレート、トリアセチルセ
ルロースを挙げることができる。次に本発明のハロゲン
化銀感材のハロゲン化銀乳剤層側の構成について記載す
る。本発明のハロゲン化銀感材には、ハロゲン化銀乳剤
層は1層でもよく、2層以上でもよい。本発明に用いら
れる写真感光材料のハロゲン化銀乳剤は通常、水溶性銀
塩(例えば硝酸銀)溶液と水溶性ハロゲン塩(例えば臭
化カリウム)溶液とをゼラチンの如き水溶性高分子溶液
の存在下で混合してつくられる。ハロゲン化銀としては
塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀及び塩沃臭化銀い
づれも用いることが出来、その粒子形態、サイズ分布に
特に制限はない。ハロゲン化銀粒子としてはアスペクト
比3以上の平板状粒子でもよく、じゃが芋状でもよく、
立方体、八面体等でもよい。ハロゲン化銀乳剤層の他に
は、表面保護層、中間層、ハレーション防止層等を有し
ていてもよく、表面保護層は2層以上でもよい。
【0030】本発明の感光材料に用いられる各種添加
剤、現像処理方法に関しては特に制限はなく、例えば下
記に示す該当箇所に記載されたものを好ましく用いるこ
とが出来る。 項 目 該 当 箇 所 1)ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−97937号公報第20頁右下欄12行 その製法 目から同第21頁左下欄14行目及び特開平2−1 2236号公報第7頁右上欄19行目から同第8頁 左下欄12行目。 2)分光増感色素 特開平2−55349号公報第7頁左上欄8行目か ら同第8頁右下欄8行目。 3)界面活性剤・帯電防 特開昭2−12236号公報第9頁右上欄7行目か 止剤 ら同右下欄7行目及び特開平2−18542号公報 第2頁左下欄13行目から同第4頁右下欄18行目 。 4)カブリ防止剤、安定 特開平2−103526号公報第17頁右下欄19 剤 行目から同第18頁右上欄4行目及び同右下欄1行 目から5行目。 5)ポリマーラテックス 同第18頁左下欄12行目から同20行目。 6)酸基を有する化合物 同第18頁右下欄6行目から同第19頁左上欄1行 目及び特開平2−55349号公報第8頁右下欄1 3行目から同第11頁左上欄8行目。 7)ポリヒドロキシベン類 同第11頁左上欄9行目から同右下欄17行目。 8)マット剤・可塑剤 特開平2−103526号公報第19頁左上欄15 行目から同第19頁右上欄15行目。 9)硬膜剤 特開平2−103536号公報第18頁右上欄5行 目から同17行目。 10)染料 同第17頁右下欄1行目から同18行目。 11)バインダー 特開平2−18542号公報第3頁右下欄1行目か ら20行目。 12)現像液及び現像方法 特開平2−55349号公報第13頁右下欄1行目 から同第16頁左上欄10行目。
【0031】本発明は印刷用感材、マイクロフィルム用
感材、医療用Xレイ感材、工業用Xレイ感材、一般ネガ
感材、一般リバーサル感材、等のハロゲン化銀写真感光
材料に適用することができる。
【0032】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 両面に下引き層を塗布した厚さ100μmのポリエチレ
ンテレフタレート支持体の一方の面に支持体から近い順
に下記処方のバック層を塗布し、乾燥した後、疎水性ポ
リマー層を塗布し乾燥した。疎水性ポリマー層の塗布は
ワイヤーバー方式で行った。
【0033】 (1)バック層処方 ゼラチン 3.0g/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 N,N′−エチレンビス−(ビニルスルホンア セトアミド) 30mg/m2 エチルアクリレートラテックス(平均粒径0.1μ) 1.0g/m2
【0034】 (2)疎水性ポリマー層処方 化合物〔VI〕 1g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(3.8μm ) 20mg/m2 すべり剤 (種類と添加量は表−1の通り) コロイダルシリカ(0.07μm ) (添加量は表−1の通り) C8 17SO3 K 5mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 25mg/m2 (塗布液の溶媒は蒸留水を使用。乾燥は180℃3分間)
【0035】
【化7】
【0036】ついで支持体の反対の面に支持体から近い
順にハロゲン化銀乳剤層1、ハロゲン化銀乳剤層2、保
護層1、保護層2を塗設した。 (1)ハロゲン化銀乳剤層1処方 I 液 ;水300ml、ゼラチン9g II 液 ;AgNO3 100g、水400ml III A液;NaCl 37g、(NH4)3 RhCl
6 1.1mg、水400ml 45℃に保ったI液中にII液とIII A液を同時に一定の
速度で添加した。この乳剤を当業界でよく知られた常法
で可溶性塩類を除去した後、ゼラチンを加え、安定剤と
して6−メチル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−
テトラアザインデンを添加した。この乳剤の平均粒子サ
イズは0.20μの単分散乳剤であり、乳剤の収量1kg
当りに含有するゼラチン量は60gであった。こうして
得られた乳剤Aに以下の化合物を添加した。
【0037】 化合物〔VII 〕 5×10-3モル/Ag1モル 化合物〔VIII〕 120mg/m2 化合物〔IX〕 20mg/m2 化合物〔X〕 20mg/m2 化合物〔XI〕 9mg/m2
【0038】
【化8】
【0039】 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩 30mg/m2 N−オレオイル−N−メチルタウリンナトリウム塩 50mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 70mg/m2 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 3mg/m2 エチルアクリレートラテックス(平均粒径0.1μ) 40mg/m2 こうして得られた塗布液を塗布銀量2g/m2となる様塗
布した。
【0040】(2)ハロゲン化銀乳剤層2処方 I 液 ;水300ml、ゼラチン9g II 液 ;AgNO3 100g、水400ml III B液;NaCl 37g、(NH3)RhCl6 2.
2mg、水400ml 乳剤Aと同様の方法でIII A液の代りにIII B液を用い
て乳剤Bを調製した。この乳剤は平均粒子サイズ0.2
0μの単分散乳剤であった。こうして得られた乳剤Bに
乳剤A調整時に使用したものと同じ以下の化合物〔VII
〕〜〔XI〕と他の化合物を添加した。
【0041】 化合物−〔VII 〕 5×10-3モル/Ag1モル 〃 −〔VIII〕 120mg/m2 〃 −〔IX〕 100mg/m2 〃 −〔X〕 100mg/m2 〃 −〔XI〕 9mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩 50mg/m2 N−オレオイル−N−メチルタウリンナトリウム塩 40mg/m2 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン 85mg/m2 1−フェニル−5−メルカプトテトラゾール 3mg/m2 エチルアクリレートラテックス(平均粒径0.1μ) 40mg/m2 こうして得られた塗布液を塗布銀量2g/m2となる様塗
布した。
【0042】 (3)保護層1処方 ゼラチン 1.0g/m2 リポ酸 5mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 5mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ソーダ(分子量60万) 20mg/m2 ポリ(重合度5)オキシエチレンノニルフェノール エーテルの硫酸エステルナトリウム塩 5mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩 10mg/m2 化合物〔XII 〕 20mg/m2 エチルアクリレートラテックス(平均粒径0.1μ) 200mg/m2
【0043】
【化9】
【0044】 (4)保護層2処方 ゼラチン 1.0g/m2 ポリメチルメタクリレート微粒子(平均粒子サイズ3μ) 60mg/m2 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩 20mg/m2 N−パーフルオロオクタンスルホニル−N−プロピルグ リシンポタジウム塩 3mg/m2 ポリ(重合度5)オキシエチレンノニルフェノールエーテル の硫酸エステルナトリウム塩 15mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム塩 2mg/m2
【0045】この様にして得られた試料を25℃60%
RHの雰囲気下で10日間保存した後以下の評価を実施
した。 (キャリーオーバー)長さ12cm、巾8cmに裁断した試
料を以下の現像処理条件で現像液槽のみを通して、その
重量を測定し、下記の計算によりキャリーオーバー量を
求めた。キャリーオーバー量はg/m2で表わした。 キャリーオーバー量=(現像処理後の試料の重量(g)
−現像処理前の試料の重量(g))/(塗布面積(g/
m2)) 現像処理 自動現像機 FG460A (富士写真フイルム(株)製) 現像液 GR−D1 38℃20秒( 〃 ) (1N硫酸を加えpH7に調整した。)
【0046】(カール)長さ5cm、巾1cmに裁断した試
料を25℃60%RHの条件下で3日間保存し、ついで
25℃10%RHの雰囲気下に移しその後2時間後のカ
ールを測定した。カール値は以下の定義式で求めた。 カール値=1/(試料の曲率半径(cm)) ただし乳剤面が内側のときカール値を正、外側のときカ
ール値を負とする。実用上許容されるカール値は−0.
02〜+0.02の範囲である。 (耐傷性)試料のバック面側を0.5mmφのサファイヤ
針を用いて1cm/秒の速さで引っかく。サファイヤ針の
荷重を0〜200gに変化させ、傷がベースに達する時
の荷重を以って耐傷性の尺度にした。評価結果を表−1
に示す。
【0047】
【表1】
【0048】表−1から判る通り、本発明の試料は、キ
ャリーオーバー、カール、耐傷性ともに良好である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【化6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の一方の面に少なくとも一層の親
    水性コロイドをバインダーとするハロゲン化銀乳剤層を
    有し、この支持体の該ハロゲン化銀乳剤層の塗設されて
    いる反対側の面に少なくとも一層の非感光性親水性コロ
    イド層を有するハロゲン化銀写真感光材料において、該
    非感光性コロイド層の塗設されている面の該非感光性親
    水性コロイド層よりも支持体から離れた位置に少なくと
    も一層の疎水性ポリマー層を有し、該疎水性ポリマー層
    中にすべり剤を含む事を特徴とするハロゲン化銀写真感
    光材料。
  2. 【請求項2】 すべり剤がアルキル硫酸ナトリウムであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀写真
    感光材料。
  3. 【請求項3】 疎水性ポリマー層の透湿率が0.1×1
    -10 (g×cm/cm2/sec/mmHg)以上であることを特徴と
    する請求項2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 疎水性ポリマー層中にさらにコロイダル
    シリカを含有したことを特徴とする請求項2に記載のハ
    ロゲン化銀写真感光材料。
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