JPH06187806A - 二連フィラメントのフォグランプ内蔵型自動車用前照灯 - Google Patents
二連フィラメントのフォグランプ内蔵型自動車用前照灯Info
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- JPH06187806A JPH06187806A JP18951893A JP18951893A JPH06187806A JP H06187806 A JPH06187806 A JP H06187806A JP 18951893 A JP18951893 A JP 18951893A JP 18951893 A JP18951893 A JP 18951893A JP H06187806 A JPH06187806 A JP H06187806A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/30—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by reflectors
- F21S41/32—Optical layout thereof
- F21S41/33—Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature
- F21S41/334—Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors
- F21S41/335—Multi-surface reflectors, e.g. reflectors with facets or reflectors with portions of different curvature the reflector consisting of patch like sectors with continuity at the junction between adjacent areas
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F21S—NON-PORTABLE LIGHTING DEVICES; SYSTEMS THEREOF; VEHICLE LIGHTING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLE EXTERIORS
- F21S41/00—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps
- F21S41/10—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source
- F21S41/14—Illuminating devices specially adapted for vehicle exteriors, e.g. headlamps characterised by the light source characterised by the type of light source
- F21S41/162—Incandescent light sources, e.g. filament or halogen lamps
- F21S41/164—Incandescent light sources, e.g. filament or halogen lamps having two or more filaments
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 光線束を再集束させるプリズム等を、反射鏡
或は密閉ガラスに設けることなしに、フォグライトとし
ての光線を、水平方向に拡散するようにする。 【構成】 前部フィラメント11と後部フィラメント1
2と反射鏡20を備え、反射鏡20は、第1の領域にあ
る反射面20aと、第2の領域にある反射面20bとを
有し、フォグランプとしての光線を発するために、前記
第1の反射面29aは、所定角度の広がりを有するとと
もに、水平方向の面よりも総ての焦点が上方に位置する
前部フィラメント11からの像を生じるような形状を有
しており、前記第2の反射面20bは、前記第1の領域
に連続性を以て接続されており、前記第1の領域と第2
の領域は、夜間走行時の通常のライトを形成するため
に、相互に後部フィラメント12と協働するようになっ
ている。
或は密閉ガラスに設けることなしに、フォグライトとし
ての光線を、水平方向に拡散するようにする。 【構成】 前部フィラメント11と後部フィラメント1
2と反射鏡20を備え、反射鏡20は、第1の領域にあ
る反射面20aと、第2の領域にある反射面20bとを
有し、フォグランプとしての光線を発するために、前記
第1の反射面29aは、所定角度の広がりを有するとと
もに、水平方向の面よりも総ての焦点が上方に位置する
前部フィラメント11からの像を生じるような形状を有
しており、前記第2の反射面20bは、前記第1の領域
に連続性を以て接続されており、前記第1の領域と第2
の領域は、夜間走行時の通常のライトを形成するため
に、相互に後部フィラメント12と協働するようになっ
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用の前照灯に関
し、更に詳しくは、「H4」タイプとして市販されてい
る標準的な二連フィラメントを備えるランプと、2種類
の決まった形態の光線束を発する前記二連フィラメント
のいずれか一方と協働するようになっている反射鏡と、
密閉型ガラスとからなるフォグランプ内蔵型自動車用前
照灯に係るものである。
し、更に詳しくは、「H4」タイプとして市販されてい
る標準的な二連フィラメントを備えるランプと、2種類
の決まった形態の光線束を発する前記二連フィラメント
のいずれか一方と協働するようになっている反射鏡と、
密閉型ガラスとからなるフォグランプ内蔵型自動車用前
照灯に係るものである。
【0002】
【従来の技術】2つフィラメントのうちの一方から他方
に、電流の供給を切り替えることにより、単一の前照灯
でも、夜間走行時用ライトからフォグライトに切り替え
ることが出来るようになっている「H4」タイプのラン
プ、あるいはこれと均等なランプは従来公知である。ま
た、これも良く知られたことであるが、在来の「H4」
タイプのランプには、パラボラアンテナ型の反射鏡(放
物面鏡)が組み込まれていて、偏平「V」字形の輪郭を
有する、いわゆるヨーロッパ風の光りの広がりを見せる
フォグライトの光線束と、夜間走行時の通常の光線束を
選択的に発することが出来るようになっている。
に、電流の供給を切り替えることにより、単一の前照灯
でも、夜間走行時用ライトからフォグライトに切り替え
ることが出来るようになっている「H4」タイプのラン
プ、あるいはこれと均等なランプは従来公知である。ま
た、これも良く知られたことであるが、在来の「H4」
タイプのランプには、パラボラアンテナ型の反射鏡(放
物面鏡)が組み込まれていて、偏平「V」字形の輪郭を
有する、いわゆるヨーロッパ風の光りの広がりを見せる
フォグライトの光線束と、夜間走行時の通常の光線束を
選択的に発することが出来るようになっている。
【0003】そのため、「H4」タイプのランプには、
前後2つのフィラメントが軸方向に組み込まれ、前方の
フィラメントには、掩蔽カップが設けられている。この
掩蔽カップ付の前部フィラメントは、パラボラアンテナ
型の反射鏡(放物面鏡)と協働してフォグランプの光線
束を形成するが、フォグランプの光りの輪郭は、掩蔽カ
ップの幾何学的形状によって決定される。図1は、前部
フィラメントFと、その付属品である掩蔽カップCとの
配置を示す。図1における角度αは、図3に示すよう
に、水平方向の分割ラインから上方に傾斜する部分の角
度を定めている。
前後2つのフィラメントが軸方向に組み込まれ、前方の
フィラメントには、掩蔽カップが設けられている。この
掩蔽カップ付の前部フィラメントは、パラボラアンテナ
型の反射鏡(放物面鏡)と協働してフォグランプの光線
束を形成するが、フォグランプの光りの輪郭は、掩蔽カ
ップの幾何学的形状によって決定される。図1は、前部
フィラメントFと、その付属品である掩蔽カップCとの
配置を示す。図1における角度αは、図3に示すよう
に、水平方向の分割ラインから上方に傾斜する部分の角
度を定めている。
【0004】従来公知のフォグランプ内蔵型前照灯は、
前述したとおり、「H4」タイプのランプと反射鏡と密
閉型ガラスからなるものである。この場合、ランプは、
前照灯の中心軸とは完全に一致するようには配置されて
おらず、後述する均衡のために、よって、α/2に等し
い値の角度だけ変位されている。このように配置された
前方のフィラメントFと掩蔽カップCの状態は、図2に
示すとおりである。
前述したとおり、「H4」タイプのランプと反射鏡と密
閉型ガラスからなるものである。この場合、ランプは、
前照灯の中心軸とは完全に一致するようには配置されて
おらず、後述する均衡のために、よって、α/2に等し
い値の角度だけ変位されている。このように配置された
前方のフィラメントFと掩蔽カップCの状態は、図2に
示すとおりである。
【0005】フォグランプ内蔵型前照灯のある公知例で
は、反射鏡は、2枚の半放物面によって構成され、それ
らの境界は、光軸を通過する水平面であり、かつこれら
2枚の半放物面は、それぞれ、前述した掩蔽カップ付き
の前部フィラメントと、掩蔽カップなしの後部フィラメ
ントに集束されており、それぞれが、フォグライトと夜
間走行時の通常のライトの光線束を形成するように設計
されている。
は、反射鏡は、2枚の半放物面によって構成され、それ
らの境界は、光軸を通過する水平面であり、かつこれら
2枚の半放物面は、それぞれ、前述した掩蔽カップ付き
の前部フィラメントと、掩蔽カップなしの後部フィラメ
ントに集束されており、それぞれが、フォグライトと夜
間走行時の通常のライトの光線束を形成するように設計
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフォグ
ランプ内蔵型前照灯には、反射鏡を構成する上下2枚の
反射面に、不連続なくぼみが存在するという欠点があ
る。このくぼみは、発せられた光線束に光学的異常を引
き起こす要因となり、また、鋼板をプレス加工して製作
するにせよ、プラスチックで成形するにせよ、反射鏡を
製造する当って非常な困難性が伴う。さらに、最終仕上
げ工程での反射面に上薬を塗布する作業では、境界のく
ぼみ部分には、並ならぬ注意が必要となる。
ランプ内蔵型前照灯には、反射鏡を構成する上下2枚の
反射面に、不連続なくぼみが存在するという欠点があ
る。このくぼみは、発せられた光線束に光学的異常を引
き起こす要因となり、また、鋼板をプレス加工して製作
するにせよ、プラスチックで成形するにせよ、反射鏡を
製造する当って非常な困難性が伴う。さらに、最終仕上
げ工程での反射面に上薬を塗布する作業では、境界のく
ぼみ部分には、並ならぬ注意が必要となる。
【0007】反射鏡を製造するに当たっての従来技術に
おける上述したような問題点を解決する1つの方法は、
掩蔽カップを備えるフィラメントのための単一の放物面
鏡を用いることである。しかし、このように単一の反射
鏡を採用した場合には、夜間走行時における通常のライ
トの光線束を光軸に沿って正確に集束させるために、こ
の光線束を、優れた精度をもって再集束させるべく、プ
リズムシステムを反射鏡に設けることが必要となる。
おける上述したような問題点を解決する1つの方法は、
掩蔽カップを備えるフィラメントのための単一の放物面
鏡を用いることである。しかし、このように単一の反射
鏡を採用した場合には、夜間走行時における通常のライ
トの光線束を光軸に沿って正確に集束させるために、こ
の光線束を、優れた精度をもって再集束させるべく、プ
リズムシステムを反射鏡に設けることが必要となる。
【0008】このように、従来のフォグランプ内蔵型前
照灯における欠点を補うために、前記したような方策が
採られているが、一般的に望まれているフォグライト光
線を水平方向に好適に放つという技術については、従来
示唆されていない。より詳しく言うと、フィラメントの
周囲を、75°の角度に亙ってのみ覆う前記したような
掩蔽カップにより形成されるフォグライトの光線束は、
水平方向のラインより上方に大きく突出する左右対称の
「V」字型を呈するようになる。このようにして得られ
るフォグライトの光線束の概容は、図4に示す通りであ
る。
照灯における欠点を補うために、前記したような方策が
採られているが、一般的に望まれているフォグライト光
線を水平方向に好適に放つという技術については、従来
示唆されていない。より詳しく言うと、フィラメントの
周囲を、75°の角度に亙ってのみ覆う前記したような
掩蔽カップにより形成されるフォグライトの光線束は、
水平方向のラインより上方に大きく突出する左右対称の
「V」字型を呈するようになる。このようにして得られ
るフォグライトの光線束の概容は、図4に示す通りであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は従来技術
における叙上の欠点を解消することであり、そのため本
発明によれば、所定の角度の広がりをもって光を放つよ
うに掩蔽カップを備えている前部フィラメントと、掩蔽
カップを備えていない復部フィラメントとを有するラン
プと、フォグライト用と夜間走行時の通常の光線を選択
的に切換えるために、前記2本のフィラメントのいずれ
かと協働する反射鏡と、密閉ガラスとを備える二連フィ
ラメントフォグランプ内蔵型自動車用前照灯において、
反射鏡は、第1の領域にある反射面と第2の領域にある
反射面とを有し、フォグランプの光線束を形成するため
に、前記第1の反射面は、前記所定角度の広がりに少な
くとも近似するような広がりを呈すると共に、水平方向
のラインよりも総ての焦点が上方に位置する前部フィラ
メントからの像を形成するような形状を有しており、前
記第2の反射面は、前記第1の領域に、連続性を以て接
続されており、かつ前記第1の領域と第2の領域は、夜
間走行時の通常のライトを形成するために、相互に後部
フィラメントと協働するようになっていることを特徴と
する前照灯が提供される。
における叙上の欠点を解消することであり、そのため本
発明によれば、所定の角度の広がりをもって光を放つよ
うに掩蔽カップを備えている前部フィラメントと、掩蔽
カップを備えていない復部フィラメントとを有するラン
プと、フォグライト用と夜間走行時の通常の光線を選択
的に切換えるために、前記2本のフィラメントのいずれ
かと協働する反射鏡と、密閉ガラスとを備える二連フィ
ラメントフォグランプ内蔵型自動車用前照灯において、
反射鏡は、第1の領域にある反射面と第2の領域にある
反射面とを有し、フォグランプの光線束を形成するため
に、前記第1の反射面は、前記所定角度の広がりに少な
くとも近似するような広がりを呈すると共に、水平方向
のラインよりも総ての焦点が上方に位置する前部フィラ
メントからの像を形成するような形状を有しており、前
記第2の反射面は、前記第1の領域に、連続性を以て接
続されており、かつ前記第1の領域と第2の領域は、夜
間走行時の通常のライトを形成するために、相互に後部
フィラメントと協働するようになっていることを特徴と
する前照灯が提供される。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示す添付の図面に沿って詳説
する。これにより、本発明の目的、特徴並びに利点が、
一層明確となると思う。なお本発明は、この実施例に限
定されるものではない。
する。これにより、本発明の目的、特徴並びに利点が、
一層明確となると思う。なお本発明は、この実施例に限
定されるものではない。
【0011】図5から図7では、フィラメントから発せ
られる光線束、或は反射された光線束の傾きを、誇張し
て示してある。
られる光線束、或は反射された光線束の傾きを、誇張し
て示してある。
【0012】図5から図7には、ランプ10、反射鏡2
0および図示しない密閉型フロントガラスからなる自動
車用フォグランプの前照灯が示されている。
0および図示しない密閉型フロントガラスからなる自動
車用フォグランプの前照灯が示されている。
【0013】ランプ10は、掩蔽カップ11aを備える
前部フィラメント11と、掩蔽カップを備えていない後
部フィラメント12とからなる「H4」と呼ばれる種類
のものである。掩蔽カップ11aを備える前部フィラメ
ント11は、後部フィラメント12の前方に配置されて
おり、これら2つのフィラメント11,12は、前照灯
の光軸Oxと平行な軸を有する円筒形を呈している。ま
た、前記2つのフィラメント11,12は、異なる高さ
に配置されている。すなわち、図6に明示するように、
前部フィラメント11は、光軸Oxに接するように位置
し、後部フィラメント12は、光軸Oxよりも完全に下
方に位置している。
前部フィラメント11と、掩蔽カップを備えていない後
部フィラメント12とからなる「H4」と呼ばれる種類
のものである。掩蔽カップ11aを備える前部フィラメ
ント11は、後部フィラメント12の前方に配置されて
おり、これら2つのフィラメント11,12は、前照灯
の光軸Oxと平行な軸を有する円筒形を呈している。ま
た、前記2つのフィラメント11,12は、異なる高さ
に配置されている。すなわち、図6に明示するように、
前部フィラメント11は、光軸Oxに接するように位置
し、後部フィラメント12は、光軸Oxよりも完全に下
方に位置している。
【0014】更に、図2に示すように、前部フィラメン
ト11の中心軸を通る垂直面から左右対称に、それぞれ
97.5°の角度の広がりをもって光を拡散するよう
に、ランプ10、ひいては掩蔽カップ11aに所定の傾
きをつけてある。
ト11の中心軸を通る垂直面から左右対称に、それぞれ
97.5°の角度の広がりをもって光を拡散するよう
に、ランプ10、ひいては掩蔽カップ11aに所定の傾
きをつけてある。
【0015】反射鏡20は、例えばプラスチックを成形
して製造され、2つの領域からなる上下の反射面20a
および20bを備えている。これらの異なる領域は、後
述するように、例えば2つの傾斜した転移面によって区
分されている。
して製造され、2つの領域からなる上下の反射面20a
および20bを備えている。これらの異なる領域は、後
述するように、例えば2つの傾斜した転移面によって区
分されている。
【0016】前記各反射面20a,20bは、例えば直
交座標系(O,x,y,z)によって定義され、図示の
座標において、Oは、前照灯の底部に相当し、Oxは、
光軸を表し、Oyは、光軸に対して直交する水平方向の
軸であり、Ozは、鉛直な軸を表わしている。
交座標系(O,x,y,z)によって定義され、図示の
座標において、Oは、前照灯の底部に相当し、Oxは、
光軸を表し、Oyは、光軸に対して直交する水平方向の
軸であり、Ozは、鉛直な軸を表わしている。
【0017】反射鏡20の上部領域の反射面20aは、
フォグランプとしての光線束を発するために、掩蔽カッ
プ11aを具備する前部フィラメント11と協働するよ
うになっている。この反射面20aは、フランス特許出
願公開明細書FR−A−2,536,503に教示され
ている手法に従って製造するのが極めて好ましいので、
この公開明細書に開示されている内容を、本件の明細書
の参考としてほしい。特に、前記公開明細書における発
明の詳細な説明の第4頁に所載の方程式に基づくところ
が大きい。
フォグランプとしての光線束を発するために、掩蔽カッ
プ11aを具備する前部フィラメント11と協働するよ
うになっている。この反射面20aは、フランス特許出
願公開明細書FR−A−2,536,503に教示され
ている手法に従って製造するのが極めて好ましいので、
この公開明細書に開示されている内容を、本件の明細書
の参考としてほしい。特に、前記公開明細書における発
明の詳細な説明の第4頁に所載の方程式に基づくところ
が大きい。
【0018】焦点と共に、前部フィラメント11の位置
と径と長さに基づく(x,y,z)の方程式によって数
学的に定義することが出来る前述した反射面20aは、
水平な分割ラインから上方に存在する前部フィラメント
11の像を発することができる。この反射面20aの最
良の実施例においては、最も高い部分の焦点が、前記分
割ラインの近傍に位置する像を発することができる。
と径と長さに基づく(x,y,z)の方程式によって数
学的に定義することが出来る前述した反射面20aは、
水平な分割ラインから上方に存在する前部フィラメント
11の像を発することができる。この反射面20aの最
良の実施例においては、最も高い部分の焦点が、前記分
割ラインの近傍に位置する像を発することができる。
【0019】焦点は、従来と同様に、前部フィラメント
11の近傍において、光軸Ox上に位置している。
11の近傍において、光軸Ox上に位置している。
【0020】反射面20aの一部の広がりは、掩蔽カッ
プ11aを備える前部フィラメント11から発せられる
放射によりカバーされる広がりに、少なくとも近似的に
対応しているのが好ましい。具体的には、前記反射面2
0aの領域は、光軸Oxを通過する2つの転移面P1お
よびP2によって境界が定められ、図2に示すように、
掩蔽カップ11aの配置に伴い、水平面から下方に、
7.5°(=α/2)の角度をもって、左右対称的に傾
斜されている。
プ11aを備える前部フィラメント11から発せられる
放射によりカバーされる広がりに、少なくとも近似的に
対応しているのが好ましい。具体的には、前記反射面2
0aの領域は、光軸Oxを通過する2つの転移面P1お
よびP2によって境界が定められ、図2に示すように、
掩蔽カップ11aの配置に伴い、水平面から下方に、
7.5°(=α/2)の角度をもって、左右対称的に傾
斜されている。
【0021】前部フィラメント11が点灯すると、ラン
プ10と反射鏡20は協動して、水平な分割ラインによ
り境界が定められる光線束を形成する。なお、図示して
いないが、前照灯のガラスには、従来のものと同様に、
反射鏡20からの光線を水平方向に広げるためのプリズ
ム或は条線が付設されているため、所要に拡散されたフ
ォグランプ用の光線束が得られる。
プ10と反射鏡20は協動して、水平な分割ラインによ
り境界が定められる光線束を形成する。なお、図示して
いないが、前照灯のガラスには、従来のものと同様に、
反射鏡20からの光線を水平方向に広げるためのプリズ
ム或は条線が付設されているため、所要に拡散されたフ
ォグランプ用の光線束が得られる。
【0022】前述した作用と同時に、特に反射面20a
と20bの間の転移部が、転移面P1とP2に沿ってで
はなく、水平面xOyに沿って設けられている場合に
は、前記水平面xOyと転移面P1、P2の間における
反射面20aの部分によって、光は水平方向の分割ライ
ンの上部に放射されることがあり得る。この場合、前照
灯ガラスの対応する領域に、上記の光を下方に(少なく
とも水平方向まで)下げるためのプリズム、或は均等な
光学的手段を設けることが考えられる。
と20bの間の転移部が、転移面P1とP2に沿ってで
はなく、水平面xOyに沿って設けられている場合に
は、前記水平面xOyと転移面P1、P2の間における
反射面20aの部分によって、光は水平方向の分割ライ
ンの上部に放射されることがあり得る。この場合、前照
灯ガラスの対応する領域に、上記の光を下方に(少なく
とも水平方向まで)下げるためのプリズム、或は均等な
光学的手段を設けることが考えられる。
【0023】転移面P1およびP2を僅かながら傾斜さ
せてあることを考慮して、以下では、前記転移面P1,
P2における反射面20aの断面が、焦点に集束された
放物線であると考える。
せてあることを考慮して、以下では、前記転移面P1,
P2における反射面20aの断面が、焦点に集束された
放物線であると考える。
【0024】この実施例では、反射鏡20の下方の領域
である反射面20bは、上方の反射面20aと同一のタ
イプの表面を有している。この反射面20bは、同じ水
平方向の母線を有するが、その焦点距離は、反射面20
aの焦点距離とは異なっている。例えば、基底焦点Fb
は、後部フィラメント12の近傍で光軸Ox上に位置し
ている。
である反射面20bは、上方の反射面20aと同一のタ
イプの表面を有している。この反射面20bは、同じ水
平方向の母線を有するが、その焦点距離は、反射面20
aの焦点距離とは異なっている。例えば、基底焦点Fb
は、後部フィラメント12の近傍で光軸Ox上に位置し
ている。
【0025】前述したようにして、異なる領域の反射面
20a,20bの間における転移面P1およびP2上
に、いかなる不連続面(くぼみ)も、またいかなる勾配
破断もない反射面をえることが可能となる。そのため、
これらの反射面20a,20bは、ともに完全に後部フ
ィラメント12から発せられる光線束を受け、これを前
方に向けることとなる。
20a,20bの間における転移面P1およびP2上
に、いかなる不連続面(くぼみ)も、またいかなる勾配
破断もない反射面をえることが可能となる。そのため、
これらの反射面20a,20bは、ともに完全に後部フ
ィラメント12から発せられる光線束を受け、これを前
方に向けることとなる。
【0026】このようにして、本発明による前照灯は、
「H4」タイプの標準ランプ、或は均等のランプを組み
込んであっても、上述した構成の反射鏡を採用したこと
によって、掩蔽カップ11aの形状により光線束が断絶
されない、水平方向に広範なフォグランプとしての光線
を発することができる。
「H4」タイプの標準ランプ、或は均等のランプを組み
込んであっても、上述した構成の反射鏡を採用したこと
によって、掩蔽カップ11aの形状により光線束が断絶
されない、水平方向に広範なフォグランプとしての光線
を発することができる。
【0027】厳密に言えば、前部フィラメント11と一
体の掩蔽カップ11aには、フォグランプの光線束を断
絶してしまうという決定的な欠点があることは、当たり
前のことであった。しかし、上記実施例に基づき説明し
たように、本発明によれば掩蔽カップ11aは、このよ
うな好ましくない光線束の断絶をすることは全くない。
何故なら、形成された像の位置を適宜定めることによっ
て、上記断絶は、反射鏡20の反射面20aだけで防止
されるからである。このように、本発明では、掩蔽カッ
プ11aは、前部フィラメント11から発せられた光線
束が断絶されることのない反射面の或る領域(実施例で
は反射面20b)には向けられないようにする。
体の掩蔽カップ11aには、フォグランプの光線束を断
絶してしまうという決定的な欠点があることは、当たり
前のことであった。しかし、上記実施例に基づき説明し
たように、本発明によれば掩蔽カップ11aは、このよ
うな好ましくない光線束の断絶をすることは全くない。
何故なら、形成された像の位置を適宜定めることによっ
て、上記断絶は、反射鏡20の反射面20aだけで防止
されるからである。このように、本発明では、掩蔽カッ
プ11aは、前部フィラメント11から発せられた光線
束が断絶されることのない反射面の或る領域(実施例で
は反射面20b)には向けられないようにする。
【0028】以上、本発明を、添付の図面に示した実施
例に沿って説明したが、当業者であれば、これ以外にも
本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形或は修正
をなしうることは明らかである。
例に沿って説明したが、当業者であれば、これ以外にも
本発明の範囲を逸脱することなく、種々の変形或は修正
をなしうることは明らかである。
【0029】
【発明の効果】複雑なプリズム等を反射鏡或は密閉ガラ
スに設けることなしに、フォグライト用の光線束を、水
平方向に拡散でき、また反射鏡を製造するに当っても、
従来のように高度な技術を必要としない。
スに設けることなしに、フォグライト用の光線束を、水
平方向に拡散でき、また反射鏡を製造するに当っても、
従来のように高度な技術を必要としない。
【図1】従来の自動車用前照灯における「H4」タイプ
の掩蔽カップ付きフィラメントを概略的に示す縦断正面
図である。
の掩蔽カップ付きフィラメントを概略的に示す縦断正面
図である。
【図2】自動車用フォグランプにおける同一タイプの掩
蔽カップ付きフィラメントを概略的に示す縦断正面図で
ある。
蔽カップ付きフィラメントを概略的に示す縦断正面図で
ある。
【図3】図1に示したランプを備える前照灯により得ら
れる光線束の輪郭を示す説明図である。
れる光線束の輪郭を示す説明図である。
【図4】図2に示したランプを備えるフォグランプによ
り得られる光線束の輪郭を示す説明図である。
り得られる光線束の輪郭を示す説明図である。
【図5】フォグランプ用として、反射鏡を本発明に従っ
て配置した第1の実施例を示す正面図である。
て配置した第1の実施例を示す正面図である。
【図6】図5に示した前照灯の軸線上の縦断面図であ
る。
る。
【図7】図5に示した前照灯の軸線上の横断面図であ
る。
る。
10 ランプ 11 前部フィ
ラメント 11a 掩蔽カップ 12 後部フィ
ラメント 20 反射鏡 20a,20b
反射面
ラメント 11a 掩蔽カップ 12 後部フィ
ラメント 20 反射鏡 20a,20b
反射面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ノルベール ブラン フランス国 77600 ギュエルマントゥ アレ ジュアン ドゥ ブリ 7
Claims (5)
- 【請求項1】 所定の角度の広がりをもって光を放つよ
うに掩蔽カップ(11a)を備えている前部フィラメン
ト(11)と、掩蔽カップを備えていない復部フィラメ
ント(12)とを有するランプ(10)と、フォグライ
ト用と夜間走行時の通常の光線を選択的に切換えるため
に、前記2本のフィラメントのいずれかと協働する反射
鏡(20)と、密閉ガラスとを備える二連フィラメント
フォグランプ内蔵型自動車用前照灯において、反射鏡
は、第1の領域にある反射面(20a)と第2の領域に
ある反射面(20b)とを有し、フォグランプの光線束
を形成するために、前記第1の反射面(29a)は、前
記所定角度の広がりに少なくとも近似するような広がり
を呈すると共に、水平方向のラインよりも総ての焦点が
上方に位置する前部フィラメントからの像を形成するよ
うな形状を有しており、前記第2の反射面(20b)
は、前記第1の領域に、連続性を以て接続されており、
かつ前記第1の領域と第2の領域は、夜間走行時の通常
のライトを形成するために、相互に後部フィラメントと
協働するようになっていることを特徴とする前照灯。 - 【請求項2】 前記第1の領域にある反射面(20a)
の形状は、前部フィラメント(11)からの像の最も高
い箇所の焦点が、水平方向のラインの近傍に位置するよ
うに定められていることを特徴とする請求項1に記載の
前照灯。 - 【請求項3】 前照灯の光軸(Ox)を通過すると共に
水平方向から上方に僅かな値(α/2)をもって傾斜て
いる転移面(P1)(P2)によって、実質的に限定さ
れる所定の角度の広がりを形成するために、前記掩蔽カ
ップ(11a)は、前照灯の軸方向の垂直面に関して対
称的に配向されている請求項1または2に記載の前照灯
において、第1の領域と第2の領域の反射面(20a)
(20b)の転移は、これらの面の中で行われているこ
とを特徴とする前照灯。 - 【請求項4】 前記第1の領域にある反射面(20a)
は、前部フィラメント(11)の近傍に位置する焦点を
有し、かつ前記第2の領域にある反射面(20b)は、
前記焦点から離間した第2の焦点を有していることを特
徴とする請求項3に記載の前照灯。 - 【請求項5】 前記第2の焦点は、前記第1の焦点の後
方に位置していることを特徴とする請求項4に記載の前
照灯。
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- 1993-07-30 JP JP18951893A patent/JP3448828B2/ja not_active Expired - Fee Related
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