JPH0618746U - ファンモータの防振支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の低騒音化を図る。 【構成】 空気調和機の室外機には熱交換器等を空冷す
るためのファンモータ（送風機）が配置されている。こ
のファンモータから発生する振動は騒音の源となるた
め、例えば図１に示すように、ファンモータ１と、この
ファンモータ１を支持する支持体３との間に防振ゴム２
を介し、この防振ゴム２でファンモータ１の振動を吸収
（減衰）させるようになっている。しかしながら、防振
ゴム２と支持体３との接触面積が大きいと、ファンモー
タ１から支持体３に伝わる振動も大きくなり易いので、
支持体３に当接する防振ゴム２の一側に複数の凸部10を
設ける。また、これとは反対側のワッシャ６と接触する
防振ゴム２の他側にも複数の凸部（10) を設ける。な
お、図において、４はファンモータ１の取付脚、５は支
持体３に立設されたボルト、７はナットである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機等に使用されているファンモータの防振支持装置の構造に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

空気調和機の室外機には熱交換器等を空冷するためのファンモータ（送風機） が配置されている。このファンモータは室外機の構造次第で上向き若しくは横向 きに設置されるが、何れにしても運転時の振動が騒音の源となるためファンモー タと、このファンモータを支持する支持体との間に図３に示されるような防振ゴ ム11を介し、この防振ゴム11により、ファンモータの振動を吸収させるようにな っている。なお、図において、12は図示されてない支持体に予め立設されている ボルトを通すための孔、13はファンモータの取付脚を挟持するための凹部で、孔 12から突出するボルトの先端部には防振ゴム11の端面を抑えるワッシャを被せ、 ナット締めするようになっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、図３に示されている防振ゴム11は、支持体に対向する面と、反対側 のワッシャと対向する面とが何れも平面になっていて相手側との接触面積が大き いためファンモータの振動が支持体側に伝わり易いという欠点があった。したが って、本考案においては、この防振ゴムの欠点を無くし、機器の騒音をより少な くすることのできるファンモータの防振支持装置を提供することを目的としてい る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の課題を解決するためになされたものであり、ファンモータと、 同ファンモータを支持する支持体との間に防振ゴムを介し、同防振ゴムにより、 前記ファンモータの振動を吸収するようにしてなるファンモータの防振支持装置 において、前記防振ゴムの少なくとも前記支持体側に当接する面に複数の凸部を 設けることにした。

【０００５】

【作用】

上記の構成であれば、防振ゴムの少なくとも支持体側に当接する面に複数の凸 部を設け、防振ゴムと支持体との接触面積を少なくしているので、ファンモータ の振動は防振ゴムで吸収することができ、防振ゴムから支持体に伝わる振動は従 来のものに比してより少なくなる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図１〜図２に基づいて説明する。図１は空気調和機 の室外機に使用されるファンモータの防振支持装置の一例を表したもので、１は ファンモータ、２はファンモータ１からその支持体に伝わる振動を吸収（減衰） させるための防振ゴム、３はファンモータ１を横向きに支持するよう立設された 支持体の一部である。ファンモータ１の本体外周には取付脚４が三箇所に設けら れており、それぞれに防振ゴム２の一端を装着させることのできる孔が形成され ている。防振ゴム２は弾性を有するゴムでできた略円筒状のもので、外周にはフ ァンモータ１の取付脚４（前記孔の周縁部）を挟持する凹部が形成されている。 また、支持体３の表面には防振ゴム２に対応する複数のボルト５が立設されてい る。なお、６は防振ゴム２の一端を抑えるワッシャ、７はナットである。

【０００７】 図２は防振ゴム２の形状を理解し易くするために拡大図示したもので、８は支 持体３に立設されたボルト５を通すための孔、９はファンモータ１の取付脚４を 挟持する凹部である。ところで、この防振ゴム２の特徴とするところは、その両 側面にそれぞれ複数の凸部10を設けたことである。このような複数の凸部10があ れば防振ゴム２と、支持体３との接触面積を減らすことができると共に、反対側 のワッシャ６との接触面積も減らすことができるので防振ゴム２から支持体３に 伝わる振動をより少なくすることができるわけである。なお、凸部10の形状は図 示のものに限定するものではなく、例えば孔８を中心にした環状の凸部或いは放 射状の凸部であってもよい。

【０００８】

【考案の効果】

以上、説明したような防振ゴムを用いたファンモータの防振支持装置であるな らば、防振ゴムとその支持体との接触面積が少なくなると共に、防振ゴムの弾性 が増すので、ファンモータから支持体に伝わる振動をより多く減衰させるのに有 効であり、機器の低騒音化に役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すファンモータの防振支
持装置の側面図である。

【図２】本考案の一実施例を示す防振ゴムの拡大斜視図
である。

【図３】従来例を示す防振ゴムの斜視図である。

【符号の説明】

１ ファンモータ ２ 防振ゴム ３ 支持体 ４ 取付脚 ５ ボルト ６ ワッシャ ７ ナット ８ 孔 ９ 凹部 10 凸部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンモータと、同ファンモータを支持
   する支持体との間に防振ゴムを介し、同防振ゴムによ
   り、前記ファンモータの振動を吸収するようにしてなる
   ファンモータの防振支持装置において、前記防振ゴムの
   少なくとも前記支持体側に当接する面に複数の凸部を設
   けてなることを特徴とするファンモータの防振支持装
   置。
2. 【請求項２】 前記凸部を前記面に環状に形成してなる
   請求項１記載のファンモータの防振支持装置。
3. 【請求項３】 前記凸部を前記面に放射状に形成してな
   る請求項１記載のファンモータの防振支持装置。