JPH0618736Y2 - スローアウェイ式切削工具 - Google Patents
スローアウェイ式切削工具Info
- Publication number
- JPH0618736Y2 JPH0618736Y2 JP1976789U JP1976789U JPH0618736Y2 JP H0618736 Y2 JPH0618736 Y2 JP H0618736Y2 JP 1976789 U JP1976789 U JP 1976789U JP 1976789 U JP1976789 U JP 1976789U JP H0618736 Y2 JPH0618736 Y2 JP H0618736Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throw
- cutting edge
- away
- tip
- cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Milling Processes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、エンドミルあるいはフライス等の切削工具、
特に、複数の同一形状のスローアウェイチップによる底
刃と外周刃を有するスローアウェイ式の切削工具に関す
るものである。
特に、複数の同一形状のスローアウェイチップによる底
刃と外周刃を有するスローアウェイ式の切削工具に関す
るものである。
「従来の技術」 この種の切削工具として、第3図および第4図に示すよ
うなスローアウェイ式エンドミルがある。これは、円柱
状の工具本体1の先端部に二つのチップポケット2,2
が設けられ、それらチップポケット2,2の回転方向を
向く壁部にそれぞれスローアウェイチップ3,3を装着
するようにされたものである。上記のスローアウェイチ
ップ3,3は菱形平板状とされてその上面の稜辺部にそ
れぞれ切刃4…が形成されたものであり、一方のスロー
アウェイチップ3aは工具本体1の外周側に装着され、
他方のスローアウェイチップ3bは中心側に装着される
ようになっている。そして、一方のスローアウェイチッ
プ3aの外周に位置する主切刃4が外周刃となり、双方
のスローアウェイチップ3a,3bの先端面に位置する
主切刃4,4が回転軌跡において回転中心から外周まで
連続する底刃となるようにされている。
うなスローアウェイ式エンドミルがある。これは、円柱
状の工具本体1の先端部に二つのチップポケット2,2
が設けられ、それらチップポケット2,2の回転方向を
向く壁部にそれぞれスローアウェイチップ3,3を装着
するようにされたものである。上記のスローアウェイチ
ップ3,3は菱形平板状とされてその上面の稜辺部にそ
れぞれ切刃4…が形成されたものであり、一方のスロー
アウェイチップ3aは工具本体1の外周側に装着され、
他方のスローアウェイチップ3bは中心側に装着される
ようになっている。そして、一方のスローアウェイチッ
プ3aの外周に位置する主切刃4が外周刃となり、双方
のスローアウェイチップ3a,3bの先端面に位置する
主切刃4,4が回転軌跡において回転中心から外周まで
連続する底刃となるようにされている。
「考案が解決しようとする課題」 ところで、上記従来のエンドミルにおいては、菱形平板
状のスローアウェイチップ3,3を用いるようにしてい
ることから、外周刃の刃長はスローアウェイチップ3の
一辺の長さ寸法に限定されてしまってさほど大きなもの
とはできないし、また、底刃による切削径寸法もさほど
大きなものとはできず、最大でもスローアウェイチップ
3の一辺の長さ寸法の4倍が限度(両スローアウェイチ
ップ3a,3bの回転軌跡が重ならないようにした場
合)である。
状のスローアウェイチップ3,3を用いるようにしてい
ることから、外周刃の刃長はスローアウェイチップ3の
一辺の長さ寸法に限定されてしまってさほど大きなもの
とはできないし、また、底刃による切削径寸法もさほど
大きなものとはできず、最大でもスローアウェイチップ
3の一辺の長さ寸法の4倍が限度(両スローアウェイチ
ップ3a,3bの回転軌跡が重ならないようにした場
合)である。
また、上記従来のエンドミルにおいては、両スローアウ
ェイチップ3a,3bによる底刃が同位置に揃えられる
ようにされており、このため、切削速度の低い中心側に
装着されるスローアウェイチップ3bの切刃4が、切削
速度の大きい外周側に装着されるスローアウェイチップ
3aの切刃4に比して、くい付き時に大きな衝撃を受け
てしまって欠損しやすいという欠点もあった。
ェイチップ3a,3bによる底刃が同位置に揃えられる
ようにされており、このため、切削速度の低い中心側に
装着されるスローアウェイチップ3bの切刃4が、切削
速度の大きい外周側に装着されるスローアウェイチップ
3aの切刃4に比して、くい付き時に大きな衝撃を受け
てしまって欠損しやすいという欠点もあった。
以上のことは、上記のようなスローアウェイ式エンドミ
ルに限らず、同様に構成とされたフライス等の他の切削
工具においても同様である。
ルに限らず、同様に構成とされたフライス等の他の切削
工具においても同様である。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、外周刃の刃長および切削径を大きくす
ることができ、また、必要に応じて底刃の欠損も有効に
防止することの可能なスローアウェイ式の切削工具を提
供することにある。
とするところは、外周刃の刃長および切削径を大きくす
ることができ、また、必要に応じて底刃の欠損も有効に
防止することの可能なスローアウェイ式の切削工具を提
供することにある。
「課題を解決するための手段」 本考案は、工具本体の先端部に複数のチップポケットが
設けられ、それらチップポケットの回転方向を向く壁部
にそれぞれ同一形状のスローアウェイチップが装着され
て、それらスローアウェイチップの主切刃が外周刃とさ
れるとともに、他の主切刃が回転軌跡において内周側か
ら外周部まで連続する底刃とされたスローアウェイ式切
削工具において、前記各スローアウェイチップは、すく
い面とされる上面と着座面とされる下面が互いに平行と
された外観平行四辺形平板状とされ、かつ、前記上面の
長辺をなす稜辺部に第1の切刃が形成されているととも
に、前記上面の短辺をなす稜辺部には第2の切刃が形成
されており、それらスローアウェイチップのうちの少な
くともいずれか一つを、その第1の切刃が前記外周刃と
なるとともに第2の切刃が前記底刃となるように工具本
体の外周側に装着し、かつ、他のスローアウェイチップ
のうちの少なくとも一つを、その第1の切刃が他の底刃
となるとともに第2の切刃が他の外周刃となるように工
具本体の回転中心側に装着してなることを特徴とするも
のである。そして、工具本体の外周側に装着されるスロ
ーアウェイチップの第2の切刃による底刃を、他のスロ
ーアウェイチップの第1の切刃による底刃より工具本体
の先端側に突出して配置することが望ましい。
設けられ、それらチップポケットの回転方向を向く壁部
にそれぞれ同一形状のスローアウェイチップが装着され
て、それらスローアウェイチップの主切刃が外周刃とさ
れるとともに、他の主切刃が回転軌跡において内周側か
ら外周部まで連続する底刃とされたスローアウェイ式切
削工具において、前記各スローアウェイチップは、すく
い面とされる上面と着座面とされる下面が互いに平行と
された外観平行四辺形平板状とされ、かつ、前記上面の
長辺をなす稜辺部に第1の切刃が形成されているととも
に、前記上面の短辺をなす稜辺部には第2の切刃が形成
されており、それらスローアウェイチップのうちの少な
くともいずれか一つを、その第1の切刃が前記外周刃と
なるとともに第2の切刃が前記底刃となるように工具本
体の外周側に装着し、かつ、他のスローアウェイチップ
のうちの少なくとも一つを、その第1の切刃が他の底刃
となるとともに第2の切刃が他の外周刃となるように工
具本体の回転中心側に装着してなることを特徴とするも
のである。そして、工具本体の外周側に装着されるスロ
ーアウェイチップの第2の切刃による底刃を、他のスロ
ーアウェイチップの第1の切刃による底刃より工具本体
の先端側に突出して配置することが望ましい。
「作用」 本考案の切削工具におけるスローアウェイチップは、平
行四辺形平板状とされて刃長の異なる第1の切刃および
第2の切刃を有するものとされ、それらスローアウェイ
チップの向きを異なる状態で工具本体に装着することに
よって、刃長の長い第1の切刃が外周刃となり、また、
刃長の長い第1の切刃と刃長の短い第2の切刃の双方が
回転軌跡において連続する底刃となる。
行四辺形平板状とされて刃長の異なる第1の切刃および
第2の切刃を有するものとされ、それらスローアウェイ
チップの向きを異なる状態で工具本体に装着することに
よって、刃長の長い第1の切刃が外周刃となり、また、
刃長の長い第1の切刃と刃長の短い第2の切刃の双方が
回転軌跡において連続する底刃となる。
「実施例」 以下、本考案の一実施例のエンドミルを第1図および第
2図を参照して説明する。これらの図は本実施例のエン
ドミルの先端部を示す図であって、このエンドミルは従
来のエンドミルと同様に、円柱状とされた工具本体11
の先端部に二つのチップポケット12,12が設けら
れ、それらチップポケット12,12の回転方向を向く
壁部にそれぞれ同一形状のスローアウェイチップ13,
13が装着されるものであるが、本実施例におけるスロ
ーアウェイチップ13は、すくい面とされる上面14と
着座面とされる下面15が互いに平行とされた外観平行
四辺形平板状とされ、かつ、前記上面14の長辺をなす
稜辺部に第1の切刃16が形成されているとともに、前
記上面14の短辺をなす稜辺部には第2の切刃17が形
成されたものとなっている。
2図を参照して説明する。これらの図は本実施例のエン
ドミルの先端部を示す図であって、このエンドミルは従
来のエンドミルと同様に、円柱状とされた工具本体11
の先端部に二つのチップポケット12,12が設けら
れ、それらチップポケット12,12の回転方向を向く
壁部にそれぞれ同一形状のスローアウェイチップ13,
13が装着されるものであるが、本実施例におけるスロ
ーアウェイチップ13は、すくい面とされる上面14と
着座面とされる下面15が互いに平行とされた外観平行
四辺形平板状とされ、かつ、前記上面14の長辺をなす
稜辺部に第1の切刃16が形成されているとともに、前
記上面14の短辺をなす稜辺部には第2の切刃17が形
成されたものとなっている。
そして、それら二つのスローアウェイチップ13,13
は、それらの向きおよび工具本体11の径方向における
位置が互いに異なる状態で装着されるようになってい
る。すなわち、一方のスローアウェイチップ13aは工
具本体11の外周側に装着されて、その第1の切刃16
が工具本体11の外周に位置するとともに、第2の切刃
17が工具本体11の先端面に位置し、また、他方のス
ローアウェイチップ13bは、工具本体11の回転中心
側に装着されてその第1の切刃16が工具本体11の先
端面に位置するようにされている。これによって、一方
のスローアウェイチップ13aの第1の切刃16は外周
刃となるとともに、このスローアウェイチップ13aの
第2の切刃17と他方のスローアウェイチップ13bの
第1の切刃16とは、回転軌跡において工具本体11の
回転中心から外周まで連続する底刃となるようにされて
いる。
は、それらの向きおよび工具本体11の径方向における
位置が互いに異なる状態で装着されるようになってい
る。すなわち、一方のスローアウェイチップ13aは工
具本体11の外周側に装着されて、その第1の切刃16
が工具本体11の外周に位置するとともに、第2の切刃
17が工具本体11の先端面に位置し、また、他方のス
ローアウェイチップ13bは、工具本体11の回転中心
側に装着されてその第1の切刃16が工具本体11の先
端面に位置するようにされている。これによって、一方
のスローアウェイチップ13aの第1の切刃16は外周
刃となるとともに、このスローアウェイチップ13aの
第2の切刃17と他方のスローアウェイチップ13bの
第1の切刃16とは、回転軌跡において工具本体11の
回転中心から外周まで連続する底刃となるようにされて
いる。
さらに、第1図に示すように、工具本体11の外周側に
装着されたスローアウェイチップ13aの第2の切刃1
7による底刃は、中心側に装着された他のスローアウェ
イチップ13bの第1の切刃16による底刃より、工具
本体11の先端側にわずかに突出して配置されるように
なっている。その突出寸法δはたとえば0.05〜0.15mm程
度とすることが良い。
装着されたスローアウェイチップ13aの第2の切刃1
7による底刃は、中心側に装着された他のスローアウェ
イチップ13bの第1の切刃16による底刃より、工具
本体11の先端側にわずかに突出して配置されるように
なっている。その突出寸法δはたとえば0.05〜0.15mm程
度とすることが良い。
上記構成のエンドミルは、刃長の異なる第1の切刃16
および第2の切刃17を有するスローアウェイチップ1
3,13を用い、それらスローアウェイチップ13,1
3の向きを異なる状態で工具本体11に装着するように
したので、全ての切刃4…の刃長が等しい菱形平板状の
スローアウェイチップ3を用いる従来のエンドミルに比
して、底刃による切削径を大きくすることが可能であ
る。すなわち、このスローアウェイチップ13の第2の
切刃17の刃長を従来の菱形のスローアウェイチップ3
の切刃4の刃長と同等とし、第1の切刃16の刃長をた
とえば第2の切刃17の1.3倍の長さとした場合、この
エンドミルで切削可能な最大径寸法は、両スローアウェ
イチップ13,13の回転軌跡が重ならないようにした
場合に第2の切刃16の刃長(従来の菱形のスローアウ
ェイチップ3における切刃4の刃長)の4.6倍となるか
ら、4倍が限度である従来のエンドミルに比して切削径
を大きくできることになる。また、このエンドミルにお
いては第1の切刃16が外周刃となるので、上記の場合
には外周刃の刃長も従来の菱形のスローアウェイチップ
3に比して1.3倍となり、このため切削効率を向上させ
ることができる。
および第2の切刃17を有するスローアウェイチップ1
3,13を用い、それらスローアウェイチップ13,1
3の向きを異なる状態で工具本体11に装着するように
したので、全ての切刃4…の刃長が等しい菱形平板状の
スローアウェイチップ3を用いる従来のエンドミルに比
して、底刃による切削径を大きくすることが可能であ
る。すなわち、このスローアウェイチップ13の第2の
切刃17の刃長を従来の菱形のスローアウェイチップ3
の切刃4の刃長と同等とし、第1の切刃16の刃長をた
とえば第2の切刃17の1.3倍の長さとした場合、この
エンドミルで切削可能な最大径寸法は、両スローアウェ
イチップ13,13の回転軌跡が重ならないようにした
場合に第2の切刃16の刃長(従来の菱形のスローアウ
ェイチップ3における切刃4の刃長)の4.6倍となるか
ら、4倍が限度である従来のエンドミルに比して切削径
を大きくできることになる。また、このエンドミルにお
いては第1の切刃16が外周刃となるので、上記の場合
には外周刃の刃長も従来の菱形のスローアウェイチップ
3に比して1.3倍となり、このため切削効率を向上させ
ることができる。
さらに、このエンドミルでは、回転軌跡が連続する二つ
の底刃によって切削するので切削効率に優れていること
は勿論であるが、それら二つの底刃のうち、外周側に位
置する底刃を中心側に位置する底刃より先端側にわずか
に突出して配置するようにしたことにより、切削速度の
大きい外周側の底刃がまず被切削物にくい付くことにな
り、このため、切削速度が小さいためにくい付き時に欠
損しやすい中心側の底刃が保護されて、その欠損を有効
に防止することができるものとなっている。なお、外周
側の底刃の突出寸法δが0.05mmより小さいと中心側の底
刃に対する保護効果があまり期待できないし、0.15mmよ
り大きくなると切削効率が低下してしまうので好ましく
なく、したがって上記の範囲内とすることが望ましい。
の底刃によって切削するので切削効率に優れていること
は勿論であるが、それら二つの底刃のうち、外周側に位
置する底刃を中心側に位置する底刃より先端側にわずか
に突出して配置するようにしたことにより、切削速度の
大きい外周側の底刃がまず被切削物にくい付くことにな
り、このため、切削速度が小さいためにくい付き時に欠
損しやすい中心側の底刃が保護されて、その欠損を有効
に防止することができるものとなっている。なお、外周
側の底刃の突出寸法δが0.05mmより小さいと中心側の底
刃に対する保護効果があまり期待できないし、0.15mmよ
り大きくなると切削効率が低下してしまうので好ましく
なく、したがって上記の範囲内とすることが望ましい。
以上で本考案の一実施例を説明したが、本考案は上記実
施例に限定されるものではなく、たとえば、平行四辺形
平板状のスローアウェイチップに代えて長方形平板状の
スローアウェイチップを用いても同様の効果を得ること
ができる。つまり、スローアウェイチップの形状は、よ
り一般的には、上面および下面の対向位置にある辺どう
しが互いに平行で長さが等しく、かつ、隣り合う辺の長
さが互いに異なるような平板状のものであれば良い。
施例に限定されるものではなく、たとえば、平行四辺形
平板状のスローアウェイチップに代えて長方形平板状の
スローアウェイチップを用いても同様の効果を得ること
ができる。つまり、スローアウェイチップの形状は、よ
り一般的には、上面および下面の対向位置にある辺どう
しが互いに平行で長さが等しく、かつ、隣り合う辺の長
さが互いに異なるような平板状のものであれば良い。
また、上記実施例では二つのスローアウェイチップを用
いるものとしたが、三つ以上のスローアウェイチップを
用いることも可能である。その場合、少なくともいずれ
か一つのスローアウェイチップを工具本体の外周側に装
着してその第1の切刃を外周刃とするとともに第2の切
刃を底刃とし、他のスローアウェイチップのうちのいず
れか一つを中心側に装着してその第1の切刃を底刃と
し、さらに他のスローアウェイチップはその第1の切刃
もしくは第2の切刃が底刃となるように装着して、それ
ら各底刃の回転軌跡が連続するように構成すれば良い。
いるものとしたが、三つ以上のスローアウェイチップを
用いることも可能である。その場合、少なくともいずれ
か一つのスローアウェイチップを工具本体の外周側に装
着してその第1の切刃を外周刃とするとともに第2の切
刃を底刃とし、他のスローアウェイチップのうちのいず
れか一つを中心側に装着してその第1の切刃を底刃と
し、さらに他のスローアウェイチップはその第1の切刃
もしくは第2の切刃が底刃となるように装着して、それ
ら各底刃の回転軌跡が連続するように構成すれば良い。
さらに、上記実施例は本考案をエンドミルに適用したも
のであるが、本考案はエンドミルのみならず、フライス
等の他の切削工具にも同様に適用することが可能なもの
である。
のであるが、本考案はエンドミルのみならず、フライス
等の他の切削工具にも同様に適用することが可能なもの
である。
「考案の効果」 以上で詳細に説明したように、本考案の切削工具は、平
行四辺形平板状とされて刃長の異なる第1の切刃および
第2の切刃を有するスローアウェイチップを複数用い、
それらスローアウェイチップのうちの少なくともいずれ
か一つをその第1の切刃が外周刃となるとともに第2の
切刃が底刃となるように工具本体の外周側に装着し、か
つ、他のスローアウェイチップのうちの少なくとも一つ
を、その第1の切刃が他の底刃となるとともに第2の切
刃が他の外周刃となるように工具本体の回転中心側に装
着するようにしたから、菱形平板状のスローアウェイチ
ップを用いる従来の切削工具に比して底刃による切削径
寸法を大きくすることが可能であるとともに、外周刃の
刃長も大きくすることが可能であり、このため切削効率
をより向上させることができる、という効果を有する。
更に、本考案によれば、切削工具に用いる複数のスロー
アウェイチップを同一の平行四辺形板状にしたから、異
なる形状のチップを組み合わせて用いるものと比較し
て、製造コストが低廉になる上に、チップの保管や切削
工具への装着作業が容易になるという実用上重要な利点
がある。
行四辺形平板状とされて刃長の異なる第1の切刃および
第2の切刃を有するスローアウェイチップを複数用い、
それらスローアウェイチップのうちの少なくともいずれ
か一つをその第1の切刃が外周刃となるとともに第2の
切刃が底刃となるように工具本体の外周側に装着し、か
つ、他のスローアウェイチップのうちの少なくとも一つ
を、その第1の切刃が他の底刃となるとともに第2の切
刃が他の外周刃となるように工具本体の回転中心側に装
着するようにしたから、菱形平板状のスローアウェイチ
ップを用いる従来の切削工具に比して底刃による切削径
寸法を大きくすることが可能であるとともに、外周刃の
刃長も大きくすることが可能であり、このため切削効率
をより向上させることができる、という効果を有する。
更に、本考案によれば、切削工具に用いる複数のスロー
アウェイチップを同一の平行四辺形板状にしたから、異
なる形状のチップを組み合わせて用いるものと比較し
て、製造コストが低廉になる上に、チップの保管や切削
工具への装着作業が容易になるという実用上重要な利点
がある。
また、外周側に位置する底刃を他の底刃より先端側に突
出して配置するようにすれば、切削速度の小さい他の底
刃が保護されてその欠損を有効に防止することができ
る、という効果を奏する。
出して配置するようにすれば、切削速度の小さい他の底
刃が保護されてその欠損を有効に防止することができ
る、という効果を奏する。
第1図は本考案の一実施例のエンドミルの先端部を示す
側面図、第2図はその正面図である。 第3図は従来のエンドミルの側面図、第4図はその正面
図である。 11……工具本体、12……チップポケット、 13(13a,13b)……スローアウェイチップ、 14……上面、15……下面、 16……第1の切刃、17……第2の切刃。
側面図、第2図はその正面図である。 第3図は従来のエンドミルの側面図、第4図はその正面
図である。 11……工具本体、12……チップポケット、 13(13a,13b)……スローアウェイチップ、 14……上面、15……下面、 16……第1の切刃、17……第2の切刃。
Claims (2)
- 【請求項1】工具本体の先端部に複数のチップポケット
が設けられ、それらチップポケットの回転方向を向く壁
部にそれぞれ同一形状のスローアウェイチップが装着さ
れて、それらスローアウェイチップの一の主切刃が外周
刃とされるとともに、他の主切刃が回転軌跡において内
周側から外周側まで連続する底刃とされたスローアウェ
イ式切削工具において、 前記各スローアウェイチップは、すくい面とされる上面
と着座面とされる下面が互いに平行とされた外観平行四
辺形平板状とされ、かつ、前記上面の長辺をなす稜辺部
に第1の底刃が形成されていると共に、前記上面の短辺
をなす稜辺部には第2の切刃が形成されており、 それらスローアウェイチップのうちの少なくともいずれ
か一つを、その第1の切刃が前記外周刃となるとともに
第2の切刃が前記底刃となるように工具本体の外周側に
装着し、かつ、他のスローアウェイチップのうちの少な
くとも一つを、その第1の切刃が他の底刃となるととも
に第2の切刃が他の外周刃となるように工具本体の回転
中心側に装着してなることを特徴とするスローアウェイ
式切削工具。 - 【請求項2】工具本体の外周側に装着されるスローアウ
ェイチップの第2の切刃による底刃が、他のスローアウ
ェイチップの第1の切刃による底刃より工具本体の先端
側に突出して配置されてなることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項記載のスローアウェイ式切削工
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976789U JPH0618736Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | スローアウェイ式切削工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1976789U JPH0618736Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | スローアウェイ式切削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02110411U JPH02110411U (ja) | 1990-09-04 |
JPH0618736Y2 true JPH0618736Y2 (ja) | 1994-05-18 |
Family
ID=31235568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1976789U Expired - Lifetime JPH0618736Y2 (ja) | 1989-02-22 | 1989-02-22 | スローアウェイ式切削工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0618736Y2 (ja) |
-
1989
- 1989-02-22 JP JP1976789U patent/JPH0618736Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02110411U (ja) | 1990-09-04 |
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