JPH0727050Y2 - 回転工具 - Google Patents
回転工具Info
- Publication number
- JPH0727050Y2 JPH0727050Y2 JP1987141236U JP14123687U JPH0727050Y2 JP H0727050 Y2 JPH0727050 Y2 JP H0727050Y2 JP 1987141236 U JP1987141236 U JP 1987141236U JP 14123687 U JP14123687 U JP 14123687U JP H0727050 Y2 JPH0727050 Y2 JP H0727050Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting edge
- tip
- small
- throw
- small cutting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、軸線回りに回転される工具本体の先端部に
切刃としてスローアウェイチップが着脱自在に装着され
たエンドミルやドリル等の回転工具に関するものであ
る。
切刃としてスローアウェイチップが着脱自在に装着され
たエンドミルやドリル等の回転工具に関するものであ
る。
［従来の技術］ 第10図〜第12図は、実開昭61−134812号に見られる従来
のこの種の回転工具（ボールエンドミル）のスローアウ
ェイチップ（以下、チップと省略する。）および該ボー
ルエンドミルを示すものである。
のこの種の回転工具（ボールエンドミル）のスローアウ
ェイチップ（以下、チップと省略する。）および該ボー
ルエンドミルを示すものである。
このチップ１は、板状をなし、両側面２、２の上縁部に
1/4円周以下の略円弧状の切刃３、３とこれと連続する
直線状稜線４、４が形成されるとともに、円弧状切刃３
の端部と隣接する直線状稜線４の端部とが交差する部分
に、側面２から切刃３に沿うすくい面５にかけて凸状切
刃６が形成されたものである。
1/4円周以下の略円弧状の切刃３、３とこれと連続する
直線状稜線４、４が形成されるとともに、円弧状切刃３
の端部と隣接する直線状稜線４の端部とが交差する部分
に、側面２から切刃３に沿うすくい面５にかけて凸状切
刃６が形成されたものである。
上記従来のチップ１は、第12図に示すように、例えばエ
ンドミル本体７の先端部所定部位に、凸状切刃６と円弧
状切刃３が切削に関与するように着脱自在に固着されて
使用される。
ンドミル本体７の先端部所定部位に、凸状切刃６と円弧
状切刃３が切削に関与するように着脱自在に固着されて
使用される。
上記従来のチップ１によれば、切削時に先ず凸状切刃６
が被削材（図示せず）に喰い付き、次いでエンドミル本
体７の回転に伴って漸次円弧状切刃３の全体が切削を行
うようになるため、衝撃的な切削荷重が作用することが
ないといった利点が得られる。
が被削材（図示せず）に喰い付き、次いでエンドミル本
体７の回転に伴って漸次円弧状切刃３の全体が切削を行
うようになるため、衝撃的な切削荷重が作用することが
ないといった利点が得られる。
［考案が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来のチップ１にあたっては、その
円弧状切刃３とこれと隣接する直線状稜線４の端部との
交差部における切刃先端角θが鋭角であるため切刃の欠
損を生じ易いという問題があった。さらに、上記凸状切
刃３と上面８との間に形成された立壁９が切屑の排出の
妨げとなるという問題もあった。
円弧状切刃３とこれと隣接する直線状稜線４の端部との
交差部における切刃先端角θが鋭角であるため切刃の欠
損を生じ易いという問題があった。さらに、上記凸状切
刃３と上面８との間に形成された立壁９が切屑の排出の
妨げとなるという問題もあった。
この考案は、このような問題点を解決することを目的と
するものである。
するものである。
［問題点を解決するための手段］ この考案の回転工具は、工具本体の先端部にチップが着
脱自在に装着されてなり、このチップは、板状をなし、
すくい面とされる上面の稜線部に、円弧状の切刃と、こ
の切刃の端部に鈍角に交わる直線状の小切刃とが形成さ
れるとともに、この小切刃と、上記切刃の端部と、上記
小切刃を挟んで上記切刃の反対側に位置する上面の稜線
部の端部とにより囲まれる部分のすくい面全体が、この
チップの中央側から上記小切刃側に向かうに従い、着座
面とされる下面側に漸次近付く凸曲面によって形成され
たチップであって、該チップを、上記円弧状の切刃を上
記工具本体の外周側から先端側に位置させるとともに、
この切刃の先端と交わる上記切刃の一端部を上記工具本
体の回転軸線の上記外周側に位置させ、かつ該小切刃を
上記一端部から上記回転軸線側に向かうに従い上記工具
本体の基端側に後退するように位置させて装着したもの
である。
脱自在に装着されてなり、このチップは、板状をなし、
すくい面とされる上面の稜線部に、円弧状の切刃と、こ
の切刃の端部に鈍角に交わる直線状の小切刃とが形成さ
れるとともに、この小切刃と、上記切刃の端部と、上記
小切刃を挟んで上記切刃の反対側に位置する上面の稜線
部の端部とにより囲まれる部分のすくい面全体が、この
チップの中央側から上記小切刃側に向かうに従い、着座
面とされる下面側に漸次近付く凸曲面によって形成され
たチップであって、該チップを、上記円弧状の切刃を上
記工具本体の外周側から先端側に位置させるとともに、
この切刃の先端と交わる上記切刃の一端部を上記工具本
体の回転軸線の上記外周側に位置させ、かつ該小切刃を
上記一端部から上記回転軸線側に向かうに従い上記工具
本体の基端側に後退するように位置させて装着したもの
である。
［作用］ 上記構成の回転工具にあたっては、工具本体先端に装着
されるチップの凸曲面をなすすくい面により円弧状の切
刃の先端部が凸曲線状をなしているため、喰い付き時に
衝撃的な切削荷重が作用することがない。また、切刃と
小切刃とが鈍角をなして交差するため当該部分における
切刃強度が高く、切刃の欠損が防止される。さらに、小
切刃と、円弧状の切刃の端部と、小切刃を挟んで円弧状
切刃の反対側に位置する上面の稜線部の端部とにより囲
まれる部分のすくい面全体が、このスローアウェイチッ
プの中央側から上記小切刃側に向かうに従い着座面とさ
れる下面側に漸次近付く凸曲面によって形成されてい
て、従来のもののように切刃の近傍に切屑の排出の妨げ
となるような立壁がないため、切屑の排出が円滑に行な
われる。
されるチップの凸曲面をなすすくい面により円弧状の切
刃の先端部が凸曲線状をなしているため、喰い付き時に
衝撃的な切削荷重が作用することがない。また、切刃と
小切刃とが鈍角をなして交差するため当該部分における
切刃強度が高く、切刃の欠損が防止される。さらに、小
切刃と、円弧状の切刃の端部と、小切刃を挟んで円弧状
切刃の反対側に位置する上面の稜線部の端部とにより囲
まれる部分のすくい面全体が、このスローアウェイチッ
プの中央側から上記小切刃側に向かうに従い着座面とさ
れる下面側に漸次近付く凸曲面によって形成されてい
て、従来のもののように切刃の近傍に切屑の排出の妨げ
となるような立壁がないため、切屑の排出が円滑に行な
われる。
［実施例］ 第１図〜第９図は、この考案の回転工具の一例を示すも
のであって、第１図〜第３図は本考案に係わるチップ10
を、また第４図〜第６図はこのチップ10とともに使用さ
れるチップ20を、そして第７図〜第９図はこれらのチッ
プ10、20を装着した本実施例の回転工具（ボールエンド
ミル）をそれぞれ示すものである。
のであって、第１図〜第３図は本考案に係わるチップ10
を、また第４図〜第６図はこのチップ10とともに使用さ
れるチップ20を、そして第７図〜第９図はこれらのチッ
プ10、20を装着した本実施例の回転工具（ボールエンド
ミル）をそれぞれ示すものである。
第１図〜第３図において、このチップ10は、上面11がす
くい面とされかつ平坦な下面12が着座面とされた板状の
ものである。これら上下面11、12間には、それぞれ上面
11に対して鋭角で交差する長さ寸法が短い２つの平面状
の側面13と、この平面状の側面より長くかつ略1/4円周
を描く２つの円弧状の側面14とが鈍角θ１を間に挟んで
周方向に交互にかつこのチップ10の中心に対して点対称
となるように形成されている。上記円弧状の側面14の両
端部には、それぞれ、所定の長さ接線方向に延びる平坦
な側面15、15が形成されている。
くい面とされかつ平坦な下面12が着座面とされた板状の
ものである。これら上下面11、12間には、それぞれ上面
11に対して鋭角で交差する長さ寸法が短い２つの平面状
の側面13と、この平面状の側面より長くかつ略1/4円周
を描く２つの円弧状の側面14とが鈍角θ１を間に挟んで
周方向に交互にかつこのチップ10の中心に対して点対称
となるように形成されている。上記円弧状の側面14の両
端部には、それぞれ、所定の長さ接線方向に延びる平坦
な側面15、15が形成されている。
そして、各円弧状の側面14および平坦な側面15と上面11
との間の稜線部に、円弧状の切刃16が形成されている。
また上記平面状の側面13と上面11との間の稜線部に、円
弧状の切刃16と鈍角をなして交差する小切刃17が形成さ
れている。
との間の稜線部に、円弧状の切刃16が形成されている。
また上記平面状の側面13と上面11との間の稜線部に、円
弧状の切刃16と鈍角をなして交差する小切刃17が形成さ
れている。
さらに、小切刃17と、円弧状の切刃16の先端部と、小切
刃17を挟んで円弧状切刃16の先端部の反対側に位置する
上面11の稜線部の端部、すなわち他方の側の切刃16の後
端部とによって囲まれる部分の上面（すくい面）11は、
その全体が上面11の中央部側から小切刃17側に向けて漸
次下面12側に近付く凸曲面18によって形成される。な
お、図中符号19は、このチップ10の取付孔を示すもので
ある。
刃17を挟んで円弧状切刃16の先端部の反対側に位置する
上面11の稜線部の端部、すなわち他方の側の切刃16の後
端部とによって囲まれる部分の上面（すくい面）11は、
その全体が上面11の中央部側から小切刃17側に向けて漸
次下面12側に近付く凸曲面18によって形成される。な
お、図中符号19は、このチップ10の取付孔を示すもので
ある。
また、第４図〜第６図は、上述したように上記チップ10
とともに、後述する本実施例の回転工具であるボールエ
ンドミルの本体に装着されるチップ20を示すものであ
る。
とともに、後述する本実施例の回転工具であるボールエ
ンドミルの本体に装着されるチップ20を示すものであ
る。
このチップ20は、それぞれすくい面および着座面とされ
る上下面21、22間に、長さ寸法が短い平面状の側面23と
一端部がこの側面23と鈍角を挟んで連続する円弧状の側
面24とこの側面24の他端部から接線方向に延びて隣接す
る平面状の側面23と略直角に交差する平坦な側面25と
が、周方向に交互にかつ中心に対して点対称となるよう
に形成されたものである。そして、各円弧状の側面24お
よび平坦な側面25と上面21との間の稜線部には、それぞ
れ円弧状の切刃26および直線状の切刃27が形成され、ま
た平面状の側面23と上面21との間の稜線部には、円弧状
の切刃26と鈍角をなして交差する小切刃28が形成されて
いる。
る上下面21、22間に、長さ寸法が短い平面状の側面23と
一端部がこの側面23と鈍角を挟んで連続する円弧状の側
面24とこの側面24の他端部から接線方向に延びて隣接す
る平面状の側面23と略直角に交差する平坦な側面25と
が、周方向に交互にかつ中心に対して点対称となるよう
に形成されたものである。そして、各円弧状の側面24お
よび平坦な側面25と上面21との間の稜線部には、それぞ
れ円弧状の切刃26および直線状の切刃27が形成され、ま
た平面状の側面23と上面21との間の稜線部には、円弧状
の切刃26と鈍角をなして交差する小切刃28が形成されて
いる。
そして、チップ20においても、小切刃28と、円弧状の切
刃26の先端部と、小切刃28を挟んで円弧状切刃26の反対
側に位置する上面21の稜線部の端部、すなわち他方の直
線状の切刃27の後端部とによって囲まれる部分の上面
（すくい面）21は、その全体がチップ20の中央部側から
小切刃28側に向けて漸次下面22側に近付く凸状面29によ
って形成されている。また、図中符号30は取付孔を示す
ものである。
刃26の先端部と、小切刃28を挟んで円弧状切刃26の反対
側に位置する上面21の稜線部の端部、すなわち他方の直
線状の切刃27の後端部とによって囲まれる部分の上面
（すくい面）21は、その全体がチップ20の中央部側から
小切刃28側に向けて漸次下面22側に近付く凸状面29によ
って形成されている。また、図中符号30は取付孔を示す
ものである。
そして、これらチップ10、20は、例えば第７図〜第９図
に示すように、先端部が略半球状のエンドミル本体40の
先端部に取付ボルト41、42を介して着脱自在に装着され
てその切刃として使用される。
に示すように、先端部が略半球状のエンドミル本体40の
先端部に取付ボルト41、42を介して着脱自在に装着され
てその切刃として使用される。
ここで、チップ10は、その切刃16の先端をエンドミル本
体40の軸線Ｏの近傍に位置させ、かつその小切刃17が軸
線Ｏを横切ってエンドミル本体40の基端側に後退するよ
うにして取り付けられている。
体40の軸線Ｏの近傍に位置させ、かつその小切刃17が軸
線Ｏを横切ってエンドミル本体40の基端側に後退するよ
うにして取り付けられている。
また、チップ20は、小切刃28が形成された円弧状の切刃
26の先端を上記チップ10よりも軸線Ｏから外周側に離間
させ、かつ切刃26をエンドミル本体40の先端部から外周
側に向けて位置させて装着されている。
26の先端を上記チップ10よりも軸線Ｏから外周側に離間
させ、かつ切刃26をエンドミル本体40の先端部から外周
側に向けて位置させて装着されている。
これらチップ10、20を装着したボールエンドミルで切削
を行うと、これらチップ10、20の軸線Ｏ側に位置する円
弧状の切刃16、26の先端が、いずれも上記凸曲面18、29
より凸曲線状をなくしているため、喰い付き時に衝撃的
な切削荷重が作用することがなく、よってその欠損を防
止することができる。
を行うと、これらチップ10、20の軸線Ｏ側に位置する円
弧状の切刃16、26の先端が、いずれも上記凸曲面18、29
より凸曲線状をなくしているため、喰い付き時に衝撃的
な切削荷重が作用することがなく、よってその欠損を防
止することができる。
しかも、これらチップ10、20はいずれも小切刃17、28と
交差する切刃16、26の先端角θ１が鈍角であるため、軸
線Ｏの近傍において特に大きな切削荷重が作用する当該
部分の切刃強度を大幅に向上させることができる。さら
に、従来のもののように小切刃17、28側の平面状の側面
13、23に切屑の排出の妨げとなるような立壁が形成され
ていないため、優れた切屑の排出性能も得ることができ
る。
交差する切刃16、26の先端角θ１が鈍角であるため、軸
線Ｏの近傍において特に大きな切削荷重が作用する当該
部分の切刃強度を大幅に向上させることができる。さら
に、従来のもののように小切刃17、28側の平面状の側面
13、23に切屑の排出の妨げとなるような立壁が形成され
ていないため、優れた切屑の排出性能も得ることができ
る。
ところで、このようなボールエンドミル等の転削工具で
は、エンドミル本体40をその軸線Ｏに垂直な方向に送っ
て加工を行なう他に、該軸線Ｏに対して斜交する方向に
送って被削材に傾斜した溝を形成する場合がある。ここ
で上記構成のチップ10、20では、それぞれの円弧状の切
刃16、26の先端側に小切刃17、28が形成されており、こ
れらの小切刃17、28がエンドミル本体40の先端側を向く
ように装着されるため、上述のように傾斜した溝を形成
する場合には、これらの小切刃17、28が積極的に切削に
関与して円滑な加工を行なうことが可能となる。
は、エンドミル本体40をその軸線Ｏに垂直な方向に送っ
て加工を行なう他に、該軸線Ｏに対して斜交する方向に
送って被削材に傾斜した溝を形成する場合がある。ここ
で上記構成のチップ10、20では、それぞれの円弧状の切
刃16、26の先端側に小切刃17、28が形成されており、こ
れらの小切刃17、28がエンドミル本体40の先端側を向く
ように装着されるため、上述のように傾斜した溝を形成
する場合には、これらの小切刃17、28が積極的に切削に
関与して円滑な加工を行なうことが可能となる。
しかも、各チップ10、20においては、すい面となる上面
11、21のこれら小切刃17、28に連なる部分が凸曲面18、
29により形成されているので、小切刃17、28の刃先角が
大きく設定され、その刃先強度の向上が図られる。従っ
て、上記実施例によれば被削材に傾斜した溝を形成する
場合でも、特に上述のように上記軸線Ｏの近傍に位置し
て大きな切削荷重が作用するチップ10において、かかる
大きな切削荷重にも十分に耐え得る寿命の長いチップを
提供することが可能となる。
11、21のこれら小切刃17、28に連なる部分が凸曲面18、
29により形成されているので、小切刃17、28の刃先角が
大きく設定され、その刃先強度の向上が図られる。従っ
て、上記実施例によれば被削材に傾斜した溝を形成する
場合でも、特に上述のように上記軸線Ｏの近傍に位置し
て大きな切削荷重が作用するチップ10において、かかる
大きな切削荷重にも十分に耐え得る寿命の長いチップを
提供することが可能となる。
なお、上記実施例においては、本考案をボールエンドミ
ルに適用した場合について説明したが、本考案の回転工
具はこれに限るものではなく、上記と同じ理由からドリ
ル等の穴明け工具に適用しても同様の作用効果を得るこ
とができる。
ルに適用した場合について説明したが、本考案の回転工
具はこれに限るものではなく、上記と同じ理由からドリ
ル等の穴明け工具に適用しても同様の作用効果を得るこ
とができる。
［考案の効果］ 以上説明したようにこの考案の回転工具は、工具本体の
先端部にチップが着脱自在に装着されてなり、このチッ
プが、板状をなし、すくい面とされる上面の稜線部に、
円弧状の切刃と、この切刃の端部に鈍角に交わる直線状
の小切刃とが形成されるとともに、この小切刃と、上記
切刃の端部と、上記小切刃を挟んで上記切刃の反対側に
位置する上面の稜線部の端部とにより囲まれる部分のす
くい面全体が、このチップの中央側から上記小切刃側に
向かうに従い、着座面とされる下面側に漸近次付く凸曲
面によって形成されたチップであって、該チップを、上
記円弧状の切刃を上記工具本体の外周側から先端側に位
置させるとともに、この切刃の先端と交わる上記小切刃
の一端部を上記工具本体の回転軸線の上記外周側に位置
させ、かつ該小切刃を上記一端部から上記回転軸線側に
向かうに従い上記工具本体の基端側に後退するように位
置させて装着したので、喰い付き時に衝撃的な切削荷重
が作用することなく、さらにこれらのチップの切刃と小
切刃との間が鈍角で当該部分の切刃強度が高いため、切
刃の欠損を防止することができるとともに優れた切屑の
排出性能も得ることができる。また、本考案を適用した
ボールエンドミルにより被削材に傾斜した溝を形成する
場合や、本考案に回転工具を穴明け工具として使用する
場合にも、上記小切刃が切削に関与することにより円滑
な切削を行うことが可能となり、さらにこの小切刃にも
高い刃先強度を与えることができるので、かかる場合で
も切刃の欠損防止を図ることができる。
先端部にチップが着脱自在に装着されてなり、このチッ
プが、板状をなし、すくい面とされる上面の稜線部に、
円弧状の切刃と、この切刃の端部に鈍角に交わる直線状
の小切刃とが形成されるとともに、この小切刃と、上記
切刃の端部と、上記小切刃を挟んで上記切刃の反対側に
位置する上面の稜線部の端部とにより囲まれる部分のす
くい面全体が、このチップの中央側から上記小切刃側に
向かうに従い、着座面とされる下面側に漸近次付く凸曲
面によって形成されたチップであって、該チップを、上
記円弧状の切刃を上記工具本体の外周側から先端側に位
置させるとともに、この切刃の先端と交わる上記小切刃
の一端部を上記工具本体の回転軸線の上記外周側に位置
させ、かつ該小切刃を上記一端部から上記回転軸線側に
向かうに従い上記工具本体の基端側に後退するように位
置させて装着したので、喰い付き時に衝撃的な切削荷重
が作用することなく、さらにこれらのチップの切刃と小
切刃との間が鈍角で当該部分の切刃強度が高いため、切
刃の欠損を防止することができるとともに優れた切屑の
排出性能も得ることができる。また、本考案を適用した
ボールエンドミルにより被削材に傾斜した溝を形成する
場合や、本考案に回転工具を穴明け工具として使用する
場合にも、上記小切刃が切削に関与することにより円滑
な切削を行うことが可能となり、さらにこの小切刃にも
高い刃先強度を与えることができるので、かかる場合で
も切刃の欠損防止を図ることができる。
また、当該スローアウェイチップを装着したボールエン
ドミルにより被削材に傾斜した溝を形成する場合や、該
スローアウェイチップを穴明け工具の切刃として使用す
る場合にも、上記小切刃が切削に関与することにより円
滑な切削を行なうことが可能となるため、汎用性に秀で
たスローアウェイチップを提供でき、さらにこの小切刃
にも高い刃先強度を与えることができるので、かかる場
合でも切刃の欠損防止を図ることができる。
ドミルにより被削材に傾斜した溝を形成する場合や、該
スローアウェイチップを穴明け工具の切刃として使用す
る場合にも、上記小切刃が切削に関与することにより円
滑な切削を行なうことが可能となるため、汎用性に秀で
たスローアウェイチップを提供でき、さらにこの小切刃
にも高い刃先強度を与えることができるので、かかる場
合でも切刃の欠損防止を図ることができる。
第１図〜第９図はこの考案をボールエンドミルに適用す
る場合を示し、このうち第１図〜第３図は本考案に係る
チップの一例を示すもので、第１図は正面図、第２図は
側面図、第３図は第１図のIII−III線視図、第４図〜第
６図はこの実施例のボールエンドミルに装着される他の
チップを示すもので、第４図は正面図、第５図は側面
図、第６図は第４図のVI−VI線視図、第７図は〜第９図
は上記チップを装着した本考案の一実施例であるボール
エンドミルを示すもので、第７図は正面図、第８図は側
面図、第９図は底面図である。 また、第10図〜第12図は従来例を示すもので、第10図は
この従来例に装着されるチップの正面図、第11図は側面
図、第12図はこのチップを装着した従来の回転工具であ
るボールエンドミルの正面図である。 10,20……チップ（スローアウェイチップ）、11,21……
上面（すくい面）、12,22……下面（着座面）、13,14,1
5,23,24,25……側面、16,26……円弧状の切刃、27……
直線状の切刃、17,28……小切刃、18,29……凸曲面。
る場合を示し、このうち第１図〜第３図は本考案に係る
チップの一例を示すもので、第１図は正面図、第２図は
側面図、第３図は第１図のIII−III線視図、第４図〜第
６図はこの実施例のボールエンドミルに装着される他の
チップを示すもので、第４図は正面図、第５図は側面
図、第６図は第４図のVI−VI線視図、第７図は〜第９図
は上記チップを装着した本考案の一実施例であるボール
エンドミルを示すもので、第７図は正面図、第８図は側
面図、第９図は底面図である。 また、第10図〜第12図は従来例を示すもので、第10図は
この従来例に装着されるチップの正面図、第11図は側面
図、第12図はこのチップを装着した従来の回転工具であ
るボールエンドミルの正面図である。 10,20……チップ（スローアウェイチップ）、11,21……
上面（すくい面）、12,22……下面（着座面）、13,14,1
5,23,24,25……側面、16,26……円弧状の切刃、27……
直線状の切刃、17,28……小切刃、18,29……凸曲面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大川 昌之 東京都品川区西品川１丁目27番20号 三菱 金属株式会社東京製作所内 (56)参考文献 特開 昭55−37208（ＪＰ，Ａ) 実公 昭60−37217（ＪＰ，Ｙ２)
Claims (1)
- 【請求項１】工具本体の先端部にスローアウェイチップ
が着脱自在に装着されてなり、 このスローアウェイチップは、板状をなし、すくい面と
される上面の稜線部に、円弧状の切刃と、この切刃の端
部に鈍角に交わる直線状の小切刃とが形成されるととも
に、この小切刃と、上記切刃の端部と、上記小切刃を挟
んで上記切刃の反対側に位置する上面の稜線部の端部と
により囲まれる部分のすくい面全体が、このスローアウ
ェイチップの中央側から上記小切刃側に向かうに従い、
着座面とされる下面側に漸次近付く凸曲面によって形成
されたスローアウェイチップであって、 該スローアウェイチップが、上記円弧状の切刃を上記工
具本体の外周側から先端側に位置させるとともに、この
切刃の先端と交わる上記小切刃の一端部を上記工具本体
の回転軸線の上記外周側に位置させ、かつ該小切刃を上
記一端部から上記回転軸線側に向かうに従い上記工具本
体の基端側に後退するように位置させて装着されている
ことを特徴とする回転工具。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987141236U JPH0727050Y2 (ja) | 1987-09-16 | 1987-09-16 | 回転工具 |
| DE3807195A DE3807195A1 (de) | 1987-03-04 | 1988-03-04 | Umstellbarer schneideinsatz |
| KR2019880007291U KR950001371Y1 (ko) | 1987-09-16 | 1988-05-17 | 드로우어웨이팁 |
| US07/430,928 US5017055A (en) | 1987-03-04 | 1989-11-02 | Indexable cutter insert |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987141236U JPH0727050Y2 (ja) | 1987-09-16 | 1987-09-16 | 回転工具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6446115U JPS6446115U (ja) | 1989-03-22 |
| JPH0727050Y2 true JPH0727050Y2 (ja) | 1995-06-21 |
Family
ID=31406131
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987141236U Expired - Lifetime JPH0727050Y2 (ja) | 1987-03-04 | 1987-09-16 | 回転工具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0727050Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012509200A (ja) * | 2008-11-27 | 2012-04-19 | デグテック エルティーディー | 両面型切削インサート及びこれを備える切削工具 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3354389A1 (en) * | 2017-01-30 | 2018-08-01 | Sandvik Intellectual Property AB | Method for machining ball tracks of constant velocity joints |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5537208A (en) * | 1978-08-30 | 1980-03-15 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | Throw-away type ball endmill |
| JPS6037217U (ja) * | 1983-08-22 | 1985-03-14 | 中部電力株式会社 | 変圧器の雷保護装置 |
-
1987
- 1987-09-16 JP JP1987141236U patent/JPH0727050Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012509200A (ja) * | 2008-11-27 | 2012-04-19 | デグテック エルティーディー | 両面型切削インサート及びこれを備える切削工具 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6446115U (ja) | 1989-03-22 |
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