JPH0618703Y2 - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JPH0618703Y2
JPH0618703Y2 JP6775589U JP6775589U JPH0618703Y2 JP H0618703 Y2 JPH0618703 Y2 JP H0618703Y2 JP 6775589 U JP6775589 U JP 6775589U JP 6775589 U JP6775589 U JP 6775589U JP H0618703 Y2 JPH0618703 Y2 JP H0618703Y2
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bolt
head portion
welding
setting washer
door
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JP6775589U
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谷行 大野
邦夫 宮重
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Hirotec Corp
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Hirotec Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、被締結部材をセッティングワッシャを介在さ
せてボルトによって締結固定した状態において該セッテ
ィングワッシャを上記被締結部材に溶接固定するための
溶接装置に関するものである。
(従来の技術) 第2図には一般的な自動車のドアヒンジ部の要部が示さ
れており、図中符号50は車体のサイドフレーム、51
は該サイドフレーム50の外側に所定間隔をもって上記
車体側に取り付けられたフエンダーパネル、52は上記
サイドフレーム50にドアヒンジ53を介して開閉自在
に取り付けられたドアである。また、このドアヒンジ5
3は、その一方のヒンジ端53aが、該サイドフレーム
50側に予じめ溶接固定したナット61に第1のボルト
54を螺合させることによりサイドフレーム50に締結
固定され、また他方のヒンジ端53bが、ドア52のイ
ンナーパネル56に予じめ溶接固定したナット58に第
2のボルト55を螺合させることにより該ドア52に締
結固定されている。
ところで、自動車においてはその美観上、上記フエンダ
ーパネル51の表面とドア52の表面とが可及的に面一
であること(平滑性)及びドア52の塗装色が車体の他
の部分の塗装色と同じであること(一体感)が要求され
る関係上、その製造に際しては、まず第2図に示すよう
に該フエンダーパネル51の表面とドア52の表面とが
可及的に面一となるようにセットした状態で上記ヒンジ
53により該ドア52を車体に取り付ける。そして、こ
のドア52の取付状態状態で車体全体に塗装をする。
然る後、第2のボルト55を一旦ほどいてドア52を車
体から取り外し、このドア52を取り外した後の開口ス
ペースから車体内にガラスあるいは電装品等の後組付製
品を組付ける。そして、これら後組付部品の組付が終了
した時点で、改めてドア52を第2のボルト55により
ヒンジ53を介して車体に組付け直す。このドア52の
再組付けに際しては、第2のボルト55を通して該ドア
52のインナーパネル56とヒンジ53の他方のヒンジ
端53bとを締結した時に上記フエンダーパネル51の
表面とドア52の表面とが元のように可及的に平滑面と
なっていることが要求される。
しかし、この場合に問題となるのは、ヒンジ53b側の
ボルト穴57がその組付性を考慮してボルト55の外径
よりもかなり大径に形成されていることである。従っ
て、何等の手だてがされていない場合には、いかに最初
の組付時に上記フエンダーパネル51とドア52との相
対位置を厳格に設定しておいたとしても、再組付時には
上記各ボルト穴57とボルト55との間の隙間により該
ドア52が車体内外方向に位置ズレし、該フエンダーパ
ネル51とドア52との平滑性が確保できなくなるおそ
れがあることである。。
このような不具合を解決するために、従来より第2図に
示すように、上記ボルト55の径寸法とほぼ同径のボル
ト嵌挿穴59を有するセッティングワッシャ60を最初
のドア組付時にボルト55のヘッド部55a側に介在せ
しめた状態で該ボルト55を螺合し、ドア52を所定位
置に位置決め固定する。そして、この状態で上記セッテ
ィングワッシャ60の外周縁部の二三箇所を溶接により
上記ヒンジ端53aに固定するようにしている。このよ
うにすることによって、ボルト55とヒンジ端53aと
のボルト径方向における相対位置がほぼ一定に規定さ
れ、ドア52の再組付時における位置設定が正確に行え
るものである。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、このようにセッティングワッシャ60をボル
ト55の螺合状態でヒンジ端53bに溶接固定する場
合、被溶接部が比較的薄いセッティングワッシャ60と
ヒンジ端53aとの隅部という狭く限られた部位である
ため、例えば自動溶接装置である場合には溶材となるワ
イヤーの先端を該被溶接部に正確に位置決めすることが
困難であり、作業性、作業精度ともに比較的低劣になら
ざるを得なかった。
また、溶接作業時には、ボルト55のヘッド部55aが
溶接空間に露出しているため、溶接部から飛散するスパ
ッターが該ヘッド部55aに付着して固結し、該ヘッド
部55aにスパナー等の工具をかける時にこの固結した
スパッターが障害となり、またこのような障害を防ぐに
は溶接後において該スパッターを取り除く必要があり、
作業性の向上という点において大きなネックになってい
た。
そこで、本考案ではかかる事情に鑑み、セッティングワ
ッシャの溶接固定作業をより的確に行いしかもボルトの
ヘッド部へのスパッターの付着を完全に防止できるよう
にした溶接装置を提供することを目的としてなされたも
のである。
(課題を解決するための手段) 本考案では、かかる課題を解決するための具体的手段と
して、ボルトとほぼ同径のボルト嵌挿穴を持つセッティ
ングワッシャの該ボルト嵌挿穴に挿通されたボルトによ
り相互に衝合せしめられた複数の被締結部材を相互に締
結固定した状態で該セッティングワッシャの外周縁部の
適所を該セッティングワッシャ側に位置する被締結部材
に溶接固定するための溶接装置において、支持基台に対
して3軸方向に移動可能に支持された取付部材に、溶接
機の溶接トーチと、上記ボルトのヘッド部にその軸方向
外方から該ヘッド部のほぼ全体を覆う如く嵌合されると
ともに、該ヘッド部への嵌合状態においては該ヘッド部
に対してその径方向に係合することによって該ヘッド部
との間の径方向における相対変位が、また該ヘッド部或
いは上記セッティングワッシャに対して上記ボルトの軸
方向において係合することによって該軸方向における該
ヘッド部との軸方向相対変位がそれぞれ規制される如く
したキャップ部を備えた位置規制手段とを、上記溶接ト
ーチとキャップ部とを所定の相対位置に設定した状態で
取り付けたことを特徴とするものである。
(作用) 本考案ではこのような構成であるから、位置規制手段の
キャップ部をボルトのヘッド部に嵌合させることによっ
て自動的に溶接トーチのセッティングワッシャに対する
位置決めが的確に行なわれるとともに、該キャップ部の
嵌合状態においては該キャップ部によってボルトヘッド
部が覆われセッティングワッシャ外周縁部の溶接部から
該ヘッド部へのスパッターの飛散付着が未然に防止され
る等の作用が得られる。
(考案の効果) 従って、本考案の溶接装置によれば、セッティングワッ
シャ溶接時における溶接トーチの位置決めが容易且つ的
確に行なわれ、しかもボルトヘッド部へのスパッターの
付着がなく溶接後における事後処理が不要であるところ
から、作業性の向上に寄与し得るという実用的効果が得
られる。
(実施例) 以下、第1図を参照して本考案の好適な実施例を説明す
る。
第1図には、第2図に示したような自動車のドア52と
ヒンジ53とを締結固定するボルト55のヘッド部55
aとヒンジ53のヒンジ端53bとの間に介在せしめら
れたセッティングワッシャ60の外周縁部の適所を該ヒ
ンジ端53bに溶接するための溶接装置Zが示されてい
る。尚、ここで使用されているボルト55は、そのヘッ
ド部55aを、該ヘッド部55aから下方に向けて拡径
変化する円錐台状の座部55とで構成している。
溶接装置Zは、ロボット等の支持基台(図示省略)に対
して3軸方向に移動可能に支持された取付部材1に、後
述する溶接トーチ2と位置規制手段3とを所定の相対的
取付位置をもって取り付けて構成されている。
溶接トーチ2は、従来公知のガスシールド溶接機で構成
されるものであって、ワイヤー4とシールドガスG(例
えば炭酸ガス)を供給する湾曲管状のトーチ本体5の先
端部に、シールドガスの噴射を行うノズル6とワイヤー
4に接触して通電するコンタクトチップ7とを備えてい
る。また、このコンタクトチップ7の外側には該コンタ
クトチップ7との間でガス通路9を形成するカバー8が
設けられている。そして、この溶接トーチ2は、バンド
10,10を介して上記取付部材1に固定されている。
位置規制手段3は、上記取付部材1に固定ボルト13を
介して該取付部材1からその前方側に延出状態で固定さ
れた腕部11と該腕部11の先端にキャップ部取付ボル
ト16を介して着脱自在に取付けられた有底円筒状の後
述するキャップ部12とで構成されている。
キャップ部12は、上記ボルト55のヘッド部55aの
外径寸法より若干大きめの内径寸法を有するとともに、
その開口側の端面12aを該ヘッド部55aの座部55
cの傾斜に合致する円錐面としている。
そして、この位置規制手段3と上記溶接トーチ2との相
対的な取付位置及び取付角度は、第1図に図示するよう
に、上記キャップ部12の軸心線を、溶接トーチ2
の軸心線を、上記コンタクトチップ7の先端面7a
の上記軸心線上の位置Pをチップ基準点Pとした
時、上記キャップ部12をボルト55のヘッド部55a
に嵌合させてその端面12aを該ヘッド部55aの座部
55cに当接させた状態において、上記チップ基準点P
が上記キャップ部軸心線に対して径方向に寸法
、キャップ部12の先端12bに対してその軸方向
に寸法Sだけそれぞれ離間するとともに、上記キャッ
プ部12の軸心線と上記溶接トーチ2の軸心線
との挟角αが所定の溶接角度となるように設定される。
尚、上記挟角αは、上記位置規制手段3の腕部11に取
り付けた前後2本の調整ボルト14,14のねじ込み量
を調整して該腕部11の取付部材1に対する取付角度を
変化させることによって容易に調整可能である。
次に、この溶接装置Zの使用方法並びにその作用を説明
すると、溶接に際しては先ず支持基台を操作して取付部
材1とともに位置規制手段3を目的のボルト55の軸心
線上に位置せしめたのち、該位置規制手段3をその軸方
向に移動させ、そのキャップ部12を該ボルト55のヘ
ッド部55aにその上方から嵌合させる。そして、この
キャップ部12の端面12aがヘッド部55aの座部5
5cに当接嵌合した状態においては、この両者の係合作
用により、該キャップ部12の径方向及び軸方向への移
動(即ち、ヘッド部55aとキャップ部12の径方向及
び軸方向の相対変位)が規制され、自動的にセッティン
グワッシャ60と溶接トーチ2とが所定の相対位置関係
に的確に設定される。この状態で溶接トーチ2による溶
接作業が開始され、セッティングワッシャ60とヒンジ
端53aとの溶接固定が行なわれる。即ち、この溶接装
置Zによれば、位置規制手段3のキャップ部12を所定
のボルト55のヘッド部55aに嵌合させるという極め
て簡単な操作により溶接トーチ2のセッティングワッシ
ャ60に対する位置決めができるため、その作業性の向
上が図れるものである。
また一方、溶接作業中は継続的にボルト55のヘッド部
55aがキャップ部12によって覆われているため、溶
接時に飛散するスパッターが該ヘッド部55aに付着す
るのが確実に防止される。従って、従来のように溶接作
業の終了後に該スパッターを取り除くような事後処理が
不要であり、作業能率の向上に寄与できることになる。
尚、この実施例では、キャップ部12の先端面12aを
ボルト55のヘッド部55aの座部55cに当接させる
ことによって該キャップ部12の径方向及び軸方向の位
置決めを行うようにしているが、本考案はこれに限定さ
れるものではなく、例えばこのキャップ部12の先端部
分をヘッド部55aとセッティングワッシャ60の両方
に当て、該ヘッド部55a側で径方向の位置決めをする
とともにセッティングワッシャ60側で軸方向の位置決
めをするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例にかかる溶接装置の要部構造
図、第2図は本考案の溶接装置が適用される自動車のド
アヒンジ部の要部断面図である。 1……取付部材 2……溶接トーチ 3……位置規制手段 4……ワイヤー 5……トーチ本体 6……ノズル 7……コンタクトチップ 8……カバー 9……ガス通路 10……バンド 11……腕部 12……キャップ部 55……ボルト 55a……ヘッド部 60……セッティングワッシャ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボルトとほぼ同径のボルト嵌挿穴を持つセ
    ッティングワッシャの該ボルト嵌挿穴に挿通されたボル
    トにより相互に衝合せしめられた複数の被締結部材を相
    互に締結固定した状態で該セッティングワッシャの外周
    縁部の適所を該セッティングワッシャ側に位置する被締
    結部材に溶接固定するための溶接装置であって、支持基
    台に対して3軸方向に移動可能に支持された取付部材
    に、溶接機の溶接トーチと、上記ボルトのヘッド部にそ
    の軸方向外方から該ヘッド部のほぼ全体を覆う如く嵌合
    されるとともに、該ヘッド部への嵌合状態においては該
    ヘッド部に対してその径方向に係合することによって該
    ヘッド部との間の径方向における相対変位が、また該ヘ
    ッド部或いは上記セッティングワッシャに対して上記ボ
    ルトの軸方向において係合することによって該軸方向に
    おける該ヘッド部との軸方向相対変位がそれぞれ規制さ
    れる如くしたキャップ部を備えた位置規制手段とを、上
    記溶接トーチと該キャップ部とを所定の相対位置に設定
    した状態で取り付けたことを特徴とする溶接装置。
JP6775589U 1989-06-09 1989-06-09 溶接装置 Expired - Lifetime JPH0618703Y2 (ja)

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JPH039271U JPH039271U (ja) 1991-01-29
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JPS5694494U (ja) * 1979-12-21 1981-07-27
JPS5792681A (en) * 1980-11-28 1982-06-09 Iseki Agricult Mach Grain dryer

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