JPH0630291Y2 - 塗装用ロボット - Google Patents

塗装用ロボット

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JPH0630291Y2
JPH0630291Y2 JP1988144312U JP14431288U JPH0630291Y2 JP H0630291 Y2 JPH0630291 Y2 JP H0630291Y2 JP 1988144312 U JP1988144312 U JP 1988144312U JP 14431288 U JP14431288 U JP 14431288U JP H0630291 Y2 JPH0630291 Y2 JP H0630291Y2
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gun
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guns
air
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賢 上坂
渡辺  孝
俊郎 阪本
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は塗装用ロボットに係り、特に塗装工程における
作業能率を高めるよう構成した塗装用ロボットに関す
る。
従来の技術 例えばアーム先端の手首機構に塗装ガンを装着された塗
装用ロボットにおいては、搬送装置等によりワークすな
わち被塗装物が送られてくると、アーム及び手首機構等
の各可動部を動作させ、ワークに対して予めティーチン
グされたとおりの塗装作業を実行するようになってい
る。この種の塗装用ロボットではアーム先端に設けられ
た手首機構によりブラケットが支持されており、このブ
ラケットには複数の塗装ガンが固定的に取付けられてい
た。そのため、比較的表面積が大きいワークに塗装を施
す場合には、複数の塗装ガンより塗料を吹き付けること
ができるので、塗料の噴霧範囲が広がり一度に広範囲の
塗装面に塗装することが可能となる。これにより、塗装
工程における塗装作業能率はより高められていた。
考案が解決しようとする課題 しかるに、上記従来の塗装用ロボットでは、複数の塗装
ガンが前記ブラケットに固定されているので、平面状の
塗装面を塗装するときは複数の塗装ガンにより塗装する
ことができるが、例えば自動車の車体の如く箱状のワー
クのコーナ部を塗装するときは、二度に分けて塗装しな
ければならなかった。即ち、従来の塗装用ロボットにお
いて、例えば自動車の下側コーナ部を塗装する際は、ま
ず複数の塗装ガンの吹き付け方向をワークのコーナ部の
側面に向くようにアーム及び手首機構等を動作させ、そ
して上側に位置する塗装ガンより塗料を吹き付ける。次
に、複数の塗装ガンの吹き付け方向が自動車のコーナ部
の底面に向くようアーム及び手首機構等を動作させ、そ
して下側に位置する塗装ガンより塗装を吹き付けてい
た。
このように、従来の塗装用ロボットではワークの平面部
を複数の塗装ガンで塗装できるものの、自動車等のコー
ナ部に対する塗装を施す場合は複数の塗装ガンを同時に
使用せずに2回に分けて塗装しなければならず、その分
作業能率の向上を図ることができないといった課題があ
った。
さらに、従来の塗装用ロボットでは、例えば自動車の車
体を塗装面AとBとに分けて夫々別の色で塗装する場
合、A′色の塗料で塗装面Aを塗装した後、B′色の塗
料で塗装面Bを塗装する際、塗装ガンより噴霧された塗
料が霧状になって拡散するため、塗装済みの塗装面Aを
マスキングする必要があった。このマスキング作業は上
記塗装面Bを塗装する際、作業者が例えばテープあるい
はシート状の覆い等を使用して上記塗装面Aとなる車体
の上半分をマスキングすることになるので、かなりの手
間と時間を要する。よって、従来の塗装用ロボットでは
上記のような2色塗り作業を必要とする場合、上記マス
キング作業により作業能率が低下するといった課題もあ
った。
そこで、本考案は上記課題を解決した塗装用ロボットを
提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本考案は、アーム先端に手首機構を設け、該手首機構に
より支持された支持体に複数の塗装ガンを装着してなる
塗装用ロボットにおいて、 前記支持体に設けられ、前記複数の塗装ガンの夫々を独
立に駆動して各塗装ガンの塗装方向を変更する複数の駆
動手段と、 前記一の塗装ガンより噴霧された霧状の噴流を偏移させ
る圧縮空気を噴射するエアガンと、 前記圧縮空気の噴射方向が前記一の塗装ガンの塗装方向
と同一方向となるように前記エアガンを前記一の塗装ガ
ンに連動して回動させる連動機構と、 を備えてなる。
作用 本考案は、複数の塗装ガンを駆動手段により塗装方向を
変更するとともに、エアガンを一の塗装ガンに連動させ
て回動させるため、ワーク形状に応じて複数の塗装ガン
を作業に適した向きに変位させて作業能率をより高めら
れる。
又、エアガンから噴射された圧縮空気により他の塗装ガ
ンにより塗装された塗装面に一の塗装ガンからの塗料が
付着することを防止できるとともに、エアガンが連動機
構により一の塗装ガンと連動して圧縮空気の噴射方向を
変更するため、エアガンを駆動するための駆動手段(ア
クチュエータ)が不要であり、その分構成の簡略化が図
れる。
実施例 第1図および第2図に本考案になる塗装用ロボットの一
実施例を示す。
両図中、塗装用ロボット1は例えば自動車の塗装ライン
(図示せず)の近傍に設けられ、予めティーチングされ
た所定の塗装作業を実行するプレイバック型の塗装ロボ
ットである。塗装用ロボット1は、大略走行装置等の取
付台2に載置された基台3と、基台3上に水平方向に回
動する旋回テーブル4と、回テーブル4上に突出する支
持部5と、支持部5により上,下方向に回動自在に支承
されたアーム6とよりなる。アーム6の先端には塗装ガ
ンユニット7を3軸方向に駆動する手首機構8が設けら
れている。
アーム6と支持部5との間には、一端が支持台5に連結
され、他端がアーム6の長手方向上略中間位置に連結さ
れたシリンダ装置9が設けられている。従って、アーム
6はシリンダ装置9の伸縮動作により第1図中実線ある
いは2点鎖線で示すように上,下方向(矢印A方向)に
回動し、且つ旋回テーブル4の回動により左右方向(矢
印B方向,第2図に示す)に旋回する。
手首機構8はアーム6の先端に設けられたコ字状(上方
から見て)の支持部材10により、支持され、矢印C方
向駆動用のロータリアクチュエータ11と、矢印D方向
駆動のロータリアクチュエータ12と、矢印E方向駆動
用のロータリアクチュエータ13とより構成されてい
る。
ここで、上記手首機構8を介して支持された塗装ガンユ
ニット7について、第3図乃至第5図を併せ参照して説
明する。
第3図乃至第5図に示す如く、塗装ガンユニット7は平
板状のブラケット(支持体)14の前面14aに複数の
塗装ガンを取り付けてなり、具体的には3個の塗装ガン
15,16,17と,圧縮空気を噴射するエアガン18
とが設けられている。塗装ガン15,16,17は塗装
用ロボットで使用される通常の型式のものであり、夫々
高さ位置が異なるように取付けられている。上記3個の
塗装ガン15,16,17のうち下方に位置する塗装ガ
ン15と上方に位置する塗装ガン17とは、夫々独立に
回動して塗料の吹き付け角度を変更できるように設けら
れている。そして、中間の塗装ガン16はブラケット1
4に固定的に設けられている。又、エアガン18はリン
グ19により塗装ガン15と平行な向きのまま回動して
その吹き付け角度が変更される。
ブラケット14はその後面14bより後方に突出する軸
14cを有しており、この軸14cの端部の接続部14
dは手首機構8に設けられたロータリアクチュエータ1
3の出力軸13aに接続固定されている。又、ブラケッ
ト14の前面14aにはL字状の取付部材20a〜20
dがボルト等により固着されている。
21は塗装ガン15を駆動するロータリアクチュエータ
で、取付部材20aの取付部20aに固定されてい
る。ロータリアクチュエータ21は矢印X方向、すなわ
ち前方向に延在するロッド22を矢印F方向に回動させ
るように設けられており、その先端部にはロッド22の
回動角を検出する位置検出器21aを有する。
ロッド22の先端にはブロック状の連結部材23が嵌合
固定され、この連結部材23にはロッド22と直交する
方向(第5図中,矢印Y方向)に交差する軸24が貫通
している。塗装ガン15は軸24とキー24a,ナット
23aの締付けにより連結部材23に固定されている。
又、軸24の端部にはリンク19の下端部19aが結合
されている。
エアガン18を保持するロッド25は取付部材20bの
軸受26に軸承された軸27により矢印G方向に回動自
在に支持されている。そして、ロッド25に嵌合固定さ
れた連結部材28には、ロッド25と直交する矢印Y方
向に延在する軸29が貫通しており、軸29の端部には
前記リンク19の上端部19bが嵌合している。
従って、ロッド22,25とリンク19とにより平行リ
ンク機構が構成されており、ロータリアクチュエータ2
1の駆動によりロッド22と共に塗装ガン15が矢印F
方向に回動すると、エアガン18も同方向,同一角度回
転する。即ち、上記平行リンク機構は、圧縮空気の噴射
方向が塗装ガン15の塗装方向と同一方向となるように
エアガン18を塗装ガン15に連動して回動させる連動
機構として機能する。
30は塗装ガン17を駆動するロータリアクチュエータ
(端部に位置検出器30aを有する)で、取付部材20
dの取付部20dに固定され、矢印X方向に延在する
ロッド31を矢印H方向に回動させる。塗装ガン17は
ロッド31の先端に嵌合固定された連結部材32に取付
けられている。尚、塗装ガン17はロッド31と直交す
る矢印Y方向の軸33とキー33a(第5図中,破線で
示す)を介して結合され、軸33に螺合するナット32
aを弛めることによりロッド31に対する取付角度が調
整可能されるように取付けられている。
本実施例においては、塗装ガン17の取付角度はそのノ
ズル口(図示せず)より噴霧される塗料の噴霧範囲上限
(第3図中,2点鎖線l)がロッド31の延在方向(矢
印X方向)と一致する角度に調整されている。
そのため、ロータリアクチュエータ30により塗装ガン
17の吹き付け方向を変更する際、ロッド31の回動角
度、すなわちロータリアクチュエータ30の回転駆動角
度が塗装範囲の上限方向と一致することになるので、テ
ィーチング操作が容易である。尚、第4図,第5図にお
いては塗装ガン17は矢印X方向に向けて取付けられて
いるが、使用時には第3図のように取付角度が変更され
る。
塗装ガン16はブラケット14に固定されているが、第
5図に示すように塗装ガン16を支持するロッド34は
締付ボルト(図示せず)を弛めることにより矢印I方向
に回動変位できる。又、ロッド34の先端に嵌合固定さ
れた連結部材35にはロッド34と直交する矢印Y方向
に延在する軸36が貫通しており、塗装ガン16は軸3
6とキー36a(第5中破線で示す)を介して結合さ
れ、軸34に螺合するナット35aを締め付けることに
より連結部材35に固定される。そのため、ナット35
aを弛めれば、連結部材35に対する塗装ガン16の取
付角度を変更しうる。
このように、塗装ガンユニット7においては、中間位置
の塗装ガン16は固定されているものの、下方に取付け
られ塗装ガン14,上方に設けられた塗装ガン17は夫
々ロータリアクチュエータ21,30により別個に回動
変位し、且つエアガン18はリンク19の作用で常に塗
装ガン15と同じ方向を向くように設けられている。そ
のため、被塗装物の形状に応じてロータリアクチュエー
タ21,30が駆動されることにより、各塗装ガン1
5,17は夫々塗装作業を行なうのに最適な向きとなる
ようにその吹き付角度が変更される。
次に、被塗装物の形状に応じた塗装ガンユニット7の動
作につき第6図,第7図を参照して具体的に説明する。
上記構成になる塗装ガンユニット7を使用して、平面状
の塗装面を塗装する場合は、3個の各塗装ガン15,1
6,17を矢印X方向に向けておけば、塗装範囲が1個
の塗装ガンの3倍になるため、広い面積を有する被塗装
物(ワーク)でも能率良く塗装を施すことができる。
しかしながら、例えば第6図に示す如く、側面に凹部を
有する自動車37の塗装工程では、下方の塗装ガン15
はそのまま矢印X方向に向けたまま、ロータリアクチュ
エータ30を駆動させて上方の塗装ガン17を時計方
向、即ち下方向に向けて回動させる。即ち、下方の塗装
ガン15が自動車37の側面37aに向くように手首機
構8を動作させたとき、上方の塗装ガン17が凹部37
aとの段部37cに向くようにする。
このように、塗装ガンユニット7では塗装ガン37の側
面37aと段部37cとを2度に分けて塗装するのでは
なく、側面37a及び段部37cを一度に塗装すること
ができる。
又第6図中塗装ガンユニット7を1点鎖線で示すよう
に、自動車37の下側のコーナ部37dを塗装するとき
は、上方の塗装ノズル17の吹き付け方向は変更せず、
下方の塗装ノズル15の吹き付け角度を変更する。この
場合、上方の塗装ノズル17が側面37aに向くように
アーム6及び手首機構7を動作させた状態で、ロータリ
アクチュエータ21を駆動させ下方の塗装ガン15が自
動車37のコーナ部37dに向くようにする。
そのため、従来2度に分けて塗装していたコーナ部37
dにおいても、塗装ガン15の吹き付け角度を変更する
ことにより、自動車37の側面37a及びコーナ部37
dを一度に塗装することができる。
又、上記塗装用ロボット1では上記以外でもアーム6及
び手首機構8の動作により塗装ガンユニット7全体の向
きを変更するとともに、被塗装物の形状に応じて塗装ガ
ン15,17のうちいずれか一方、あるいは両方の吹き
付け角度を変更することにより、凹凸のある複雑な形状
の被塗装物でも能率良く塗装することができる。
又、上記以外の塗装方向として、第7図に示す如く、エ
アガン18を使用して2色塗り等の塗装作業を行なうこ
ともできる。例えば、自動車38の上部38aには白色
の塗料,下部38bには黒色の塗料で塗装する場合があ
る。このような場合、従来は下部38bを塗装する際テ
ープ及びシート状の覆いを使用して上部38a全体をマ
スキングしていた。
ところが、本考案の塗装用ロボット1では、圧縮空気を
噴射するエアガン18が塗装ガンユニット7に設けられ
ているためマスキング作業を従来より簡略化することが
できる。即ち、第7図に示す如く、下方の塗装ガン15
が下部38bに対して塗料を吹き付けるのと同時に、エ
アガン18は圧縮空気を境界近傍の上部38aに噴射す
る。これにより、上部38aにおいては、塗装ガン15
より噴霧された塗料がエアガン18からの空気により吹
き飛ばされる。
具体的には、第7図に示すようなエアガン18より噴射
された空気流の吹き付け範囲は塗装ガン15より噴霧さ
れた塗料の吹き付け範囲の上側部分と重複するように設
定されている。
従って、塗装ガン15より噴霧された霧状の塗料は、上
部38aと下部38bとの境界に貼着されたマスキング
用テープの近傍でエアガン18からの空気流により矢印
Z(第7図に示す)のように下部38b側に押し戻され
る流れとなる。
そのため、塗装ガンユニット7を使用して2色塗りをす
る場合、塗装ガン15からの塗料はエアガン18より噴
射された空気流により霧状の噴流が矢印Zの如く偏移し
て上部38aへの付着が防止される。
従って、マスキング作業としては幅狭のテープ39を上
部38aと下部38bとの境界より上方の上部38aに
貼着しておくだけで良い。そのため、従来のように上部
38a全体をマスキングする必要がないので、マスキン
グ作業が必要最小限で済むことになる。
尚、上記エアガン18は前述した平行リンクの作用によ
り塗装ガン15と平行を保ったまま、回動しうるので、
塗装ガン15がロータリアクチュエータ21により駆動
されその吹き付け角度を変更するときでも、同一方向に
同一角度変位する。そのため、塗装ガン15が動作して
もエアガン18の空気流によるマスキング効果は変わる
ことなく得られる。
なお、上記塗装ガン17は実際には塗装面の境界がぼけ
ずにはっきりと塗装できる型式の塗装ガン(通称,見切
りガンとも呼ばれている)であり、特に2色塗りをする
場合等に使用される。
第8図に示す如く、上部38aに塗装膜40を形成した
後、この見切りガンと呼ばれている塗装ガン17を使用
して塗装する場合、塗装ガン17より噴射された塗料は
破線で示す範囲lに広がって吹き付けられる。その
際、噴射された塗料の吹き付け範囲lの上端部分が自
動車38の上部38aと下部38との境界線上に位置
し、且つ下部38bに対して直角な向きで付き付けられ
るようにする。これにより、境界で下側の下部38bに
吹きつけられた塗料は境界線上で僅かではあるが、盛り
上り(第8図中、「a」の部分)塗装膜40との境界線
がはっきりする。なお、吹き付け範囲のlの下側は通
常の塗装ガンと同様塗装膜厚が徐々に薄くなる。
第1回目の塗装作業で、上記の如く境界より下側の下部
38aに塗装膜41(第8図中、ハッチングで示す)を
形成した後、2回目の塗装作業では第8図中1点鎖線で
示す塗装ガン15とエアガン18とを使用する。この2
回目の塗装作業ではむらなく塗装するため、塗装ガン1
5より噴霧された塗料の吹き付け範囲lの上側部分が
上記塗装膜41の下側部分と(即ち上記範囲lの下側
部分)と重複するようにする。
しかしながら、塗装ガン15は通常の型式の塗装ガンで
あるので、塗料を噴霧しただけでは、噴射された塗料は
塗装面としての下部38bに達する間に霧状となって拡
散する。従って、そのままでは霧状となった塗料の一部
が舞い上り1回目の塗装膜41だけでなく、色違いの塗
装膜40にまで付着してしまうおそれがある。
そこで、塗装ガン15を用いて2回目以降の塗装作業を
行なう際は、第8図に示すようにエアガン18から圧縮
空気を塗装膜41に向けて噴射する。
これにより、塗装ガン15より噴射された塗料はエアガ
ン18からの空気流により上方に拡散することを制限さ
れ、矢印Zの如くその流れが偏移する。よって、塗装ガ
ン15からの塗料は一部が1回目の塗装膜41の下端部
分と重複するものの、そのほとんどが、塗装膜41より
下側の範囲lに吹き付けられる。このようにして、2
色塗りの場合でも上記塗装ガンユニット7を使用するこ
とにより、失敗することなく色の違う塗料で塗装するこ
とができ、特にマスキングを不要とすることもでき、そ
の分塗装工程の能率が高められる。このように塗装ガン
15,17の塗装方向を変更できるとともに、エアガン
18を一方の塗装ガン15に連動させて回動させるた
め、ワーク形状に応じて塗装ガン15,17を作業に適
した向きに変位させて作業能率をより高めるとともに、
エアガン18から噴射された圧縮空気により他方の塗装
ガン17により塗装された塗装膜41に塗装ガン15か
らの塗料が付着することを防止できる。
しかも、エアガン18が前述した平行リンク機構(連動
機構)により塗装ガン15と連動して圧縮空気の噴射方
向を変更するため、エアガン18を駆動するための駆動
手段(アクチュエータ)が不要であり、その分構成の簡
略化が図れる。さらに、アーム6先端の手首機構8によ
り支持されたブラケット14に取り付けられる駆動手段
が増加しないため、ブラケット14にかかる荷重を軽減
することができるので、アーム6及びアーム駆動部とし
てのシリンダ装置9の負担が減少して複数の塗装ガン1
5〜17及びエアガン18が設けられているにも拘わら
ず塗装動作時の動作特性を向上させることができる。
上記実施例では、3個の塗装ガン15,16,17のう
ち2個の塗装ガン15,17をロータリアクチュエータ
21,30で駆動するようにしたが、これに限らず3個
の塗装ガン15,16,17を夫々を独立に駆動できる
ようにしても良い。又、塗装ガンの数は3個に限らず、
2個あるいは3個以上としても良い。
又、上記実施例ではロータリアクチュエータを用いて塗
装ガンを駆動したが、これに限るものではなく、他の種
類のアクチュエータあるいは、モータ等を用いても良
い。但し、モータを使用する場合塗装用ロボットでは防
爆構造を採用する。
又、上記実施例では塗装工程として自動車を例に上げて
説明したが、これに限るものではない。
考案の効果 上述の如く、本考案になる塗装用ロボットは、手首機構
に支持された支持体に複数の塗装ガンを夫々独立に駆動
する駆動手段を設けてなるため、例えば被塗装物の形状
に合せて複数の塗装ガンの向きを変更することにより複
雑な形状の塗装面を一度に塗装することができる。従っ
て、複数の塗装ガンの夫々を作業しやすい角度に変更で
きるので、塗装工程における作業能率をより一層高める
ことができ、さらには従来の塗装用ロボットにはなかっ
た自由度を塗装ガンにもたせることができるので、塗装
作業だけでなく、ティーチング作業も容易に行なうこと
ができる、しかも、エアガンを一の塗装ガンに連動させ
て回動させるため、複数の塗装ガンのうち一の塗装ガン
で塗装する際にエアガンから噴射された圧縮空気により
他の塗装ガンにより塗装された塗装面に一の塗装ガンか
らの塗料が付着することを防止できるとともに、エアガ
ンが連動機構により一の塗装ガンと連動して圧縮空気の
噴射方向を変更するため、エアガンを駆動するための駆
動手段(アクチュエータ)が不要であり、その分構成の
簡略化が図れる。さらに、アーム先端の手首機構により
支持された支持体に取り付けられる駆動手段が増加しな
いため、支持体にかかる荷重を軽減することができるの
で、アーム及びアーム駆動部の負担が減少して複数の塗
装ガン及びエアガンが設けられているにも拘わらず塗装
動作時の動作特性を向上させることができる等の特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案になる塗装用ロボットの一実
施例の側面図,平面図、第3図乃至第5図は本考案の要
部である塗装ガンユニットの側面図,平面図,正面図,
第6図及び第7図は塗装工程における動作を説明するた
めの概略図、第8図は2色塗りをする場合の塗装作業を
説明するための拡大図である。 1……塗装用ロボット、6……アーム、7……塗装ガン
ユニット、8……手首機構、14……ブラケット、1
5,16,17……塗装ガン、18……エアガン、19
……リンク、21,30……ロータリアクチュエータ、
37,38……自動車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 阪本 俊郎 神奈川県横浜市緑区美しが丘1―20―9― 406 (56)参考文献 特開 昭61−147946(JP,A) 特開 昭59−66369(JP,A) 特開 昭61−33253(JP,A)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】アーム先端に手首機構を設け、該手首機構
    により支持された支持体に複数の塗装ガンを装着してな
    る塗装用ロボットにおいて、 前記支持体に設けられ、前記複数の塗装ガンの夫々を独
    立に駆動して各塗装ガンの塗装方向を変更する複数の駆
    動手段と、 前記一の塗装ガンより噴霧された霧状の噴流を偏移させ
    る圧縮空気を噴射するエアガンと、 前記圧縮空気の噴射方向が前記一の塗装ガンの塗装方向
    と同一方向となるように前記エアガンを前記一の塗装ガ
    ンに連動して回動させる連動機構と、 を備えてなる塗装用ロボット。
JP1988144312U 1988-11-04 1988-11-04 塗装用ロボット Expired - Lifetime JPH0630291Y2 (ja)

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