JP3760613B2 - 塗装方法及びこれに用いられる塗装ガン - Google Patents

塗装方法及びこれに用いられる塗装ガン Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車ボディの上塗り工程や中塗り工程における塗装方法及びこれに用いられる塗装ガンに関し、特に色替え時の塗料ロスを低減することができる塗装方法及びこれに用いられる塗装ガンに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車ボディの上塗り工程では、塗装ガンが装着された塗装ロボットや自動塗装機を用いて上塗り塗料の吹き付けが行われるが、連続して搬送されて来るボディの塗色が異なると、各塗装ロボット及び自動塗装機に装着された塗装ガンにおいては、その都度、色替え操作が行われる。
【0003】
こうした色替え操作は、カラーチェンジバルブ(CCV)と呼ばれる上塗り塗料の切替バルブを用いて行われるのが一般的である。すなわち、図11に示すように、各塗装ロボットRにはカラーチェンジバルブ2がそれぞれ設けられており、通常の塗料の吹き付けを行う場合にはカラーチェンジバルブ2の塗料供給部21から塗料ホースHを介して塗装ロボットRの塗装ガンGに塗料が供給される。次いで色替えを行う場合には、カラーチェンジバルブ2のエアー供給部22からエアーを供給することにより塗料ホースHに残留した前色を押し出したのち、カラーチェンジバルブ2を切り替え、洗浄用シンナー供給部23から洗浄用シンナーを塗料ホースH内に供給して当該塗料ホースH内を洗浄する。その後、再びカラーチェンジバルブ2を切り替え、エアー供給部22からエアーを供給して洗浄用シンナーを押し出し、最後に塗料供給部21から次色を供給する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の塗装方法では、色替え操作を行う度に、カラーチェンジバルブ2と塗装ガンGとの間の塗料ホースHに残存した上塗り塗料を廃棄せざるを得ず、また、前色の色混じりを防止するためには当該塗料ホースH内を充分に洗浄する必要もあることから、洗浄用シンナーによる洗浄も省略することはできない。したがって、廃棄される上塗り塗料及び使用される洗浄用シンナーの材料コストが嵩むといった問題があった。
【0005】
尤も、塗装ロボットRにカラーチェンジバルブ2を搭載するなどして、カラーチェンジバルブ2と塗装ガンGとの距離を極力短く設定すれば、こうした塗料ロスをある程度抑制することはできるものの皆無にすることはできなかった。
【0006】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、塗料ロスを著しく低減できる塗装方法及びこれに用いられる塗装ガンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の塗装方法は、複数段配置された塗装ロボットにより被塗物に塗料を吹き付ける塗装方法において、吹き付けるべき塗料が供給される塗装ガンを次段の塗装ロボットに順次受け渡しながら塗装を行うことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2記載の塗装方法は、複数段配置された塗装ロボットにより被塗物に塗料を吹き付ける塗装方法において、吹き付けるべき塗料が供給される塗装ガンを用いて前記被塗物に当該塗料を吹き付ける工程と、前記被塗物の移動にともなって次段の塗装ロボットに前記塗装ガンを受け渡す工程と、この次段の塗装ロボットに受け渡された塗装ガンを用いて前記被塗物に当該塗料を吹き付ける工程とを有することを特徴とする。
【0009】
この請求項1及び2記載の塗装方法では、吹き付けるべき塗料が供給される塗装ガンを次段の塗装ロボットに順次受け渡しながら塗装を行うので、各塗装ロボットは受け取った塗装ガンを用いてそのままその塗料を吹き付ければ良く、各塗装ガンについて色替え操作を行う必要がなくなる。
【0010】
したがって、廃棄される塗料及び従来使用されていた洗浄用シンナーが全く不要となり、塗料費を大幅に低減することができる。また、廃棄される塗料や洗浄用シンナーが皆無となるので、廃棄塗料処理にかかるランニングコストも大幅に低減することができる。
【0011】
請求項1及び2記載の塗装方法では、ある一つの被塗物に対して同じ塗装ガンを順次受け渡しながら塗装して行くので、同じ塗料を塗布すべき被塗物が同時に複数存在することもあり、したがって、特に限定はされないが、同一塗料の塗装ガンを複数準備しておくことが望ましいといえる。
【0012】
請求項2記載の塗装方法において、順次受け渡されて行く塗装ガンの取り廻し方法については特に限定されないが、請求項3記載の塗装方法は、最終段の塗装ロボットに受け渡された塗装ガンは、そこで作業終了後当該塗装ロボットから離脱され、先頭段の塗装ロボットが設置された待機位置まで搬送されることを特徴とする。
【0013】
また、請求項4記載の塗装方法は、先頭段の塗装ロボットは、複数用意された塗装ガンの中から目的とする塗装ガンを選定してアームに装着することを特徴とする。
【0014】
この請求項3及び4記載の塗装方法では、最終段まで受け渡された塗装ガンを先頭段まで搬送し、先頭段の塗装ロボットは目的とする塗装ガンを選定してアームに装着するので、塗装ガンの脱着を即座に行うことができ、生産性を低下させることがなくなる。
【0015】
上述した本発明の塗装方法に好適に用いられる塗装ガンとしては特に限定されないが、請求項5記載の塗装ガンは、供給された塗料を吐出部から吐出する塗装ガンにおいて、塗装ロボットのアームへの脱着部が2つ以上設けられていることを特徴とする。
【0016】
この請求項5記載の塗装ガンでは、塗装ロボットのアームへの脱着部が2つ設けられているので、受け渡しを行う場合には、前段の塗装ロボットのアームと塗装ガンの一方の脱着部とを接続した状態で、次段の塗装ロボットのアームを当該塗装ガンの他方の脱着部に接続し、その後前段の塗装ロボットのアームと当該塗装ガンの一方の脱着部との接続を解除する。これにより、専用の受け渡し装置を設けることなく、塗装ロボットだけで塗装ガンの受け渡しを円滑に行うことができ、受け渡し時間の短縮化を図ることができる。
【0017】
請求項5記載の塗装ガンにおいて、脱着部の構成は特に限定されないが、請求項6記載の塗装ガンでは、前記塗装ガンの脱着部は、前記塗装ロボットの脱着部に設けられたラチェットに係合する第1の溝を含み、前記第1の溝に前記ラチェットが没入することにより前記脱着部が前記塗装ロボットの脱着部に対して軸方向に係止されるとともに、前記脱着部を前記塗装ロボットの脱着部に対して相対的に円周方向に回転させることにより前記ラチェットが前記第1の溝から脱出して前記軸方向の係止が解除されることを特徴とする。
【0018】
また、請求項7記載の塗装ガンは、前記塗装ガンの脱着部は、前記塗装ロボットの脱着部に設けられたストッパに係合する第2の溝を含み、前記第2の溝に前記ストッパが係合することにより前記脱着部が前記塗装ロボットの脱着部に対して円周方向に固定されることを特徴とする。
【0019】
これら請求項6及び7記載の塗装ガンを塗装ロボットのアームに装着するには、塗装ロボットの脱着部に設けられたラチェットと塗装ガンの脱着部に設けられた第1の溝とを係合させる。第1の溝にラチェットが没入すると、脱着部が塗装ロボットの脱着部に対して軸方向に係止されるので、塗装ガンの第2の溝に塗装ロボット側のストッパを係合させ、円周方向に回転しないように固定する。
【0020】
また、塗装ロボットのアームから塗装ガンを取り外すには、まず塗装ガンの第2の溝と塗装ロボット側のストッパとの係合を解いたのち、塗装ガンの脱着部を塗装ロボットの脱着部に対して相対的に円周方向に回転させる。これにより、塗装ロボット側のラチェットが塗装ガンの第1の溝から脱出し、軸方向の係止が解除されることになる。
【0021】
本発明の塗装方法及び塗装ガンは、上塗り塗装や中塗り塗装の他、塩化ビニル樹脂材料を床裏に吹き付けるいわゆる床裏耐チッピング塗装にも適用することができる。上塗り塗装ではメタリックベース塗料及びクリア塗料の何れにも適用でき、中塗り塗装においても適用することができる。特に、色替え操作が頻繁である上塗り塗装や中塗り塗装に適用するとその効果も大きい。
【0022】
【発明の効果】
請求項1及び2記載の発明によれば、各塗装ガンについて色替え操作を行う必要がなくなるので、廃棄される塗料及び従来使用されていた洗浄用シンナーが全く不要となり、塗料費を大幅に低減することができる。また、廃棄される塗料や洗浄用シンナーが皆無となるので、廃棄塗料処理にかかるランニングコストも大幅に低減することができる。
【0023】
請求項3及び4記載の発明によれば、最終段まで受け渡された塗装ガンを先頭段まで搬送し、先頭段の塗装ロボットは目的とする塗装ガンを選定してアームに装着するので、塗装ガンの脱着を即座に行うことができ、生産性を低下させることがなくなる。
【0024】
請求項5〜7記載の発明によれば、塗装ロボットだけで塗装ガンの受け渡しを円滑に行うことができ、受け渡し時間の短縮化を図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の塗装方法が適用される上塗り塗装ブースの実施形態を示す平面図であり、被塗物として自動車ボディを例に挙げて説明する。
【0026】
本実施形態の上塗り塗装ブース1には、フロアコンベア3により被塗物である自動車ボディ4が、塗装台車に搭載された状態で、一定速度にて連続的に搬送される。塗装ブース1内の両側には、所定の間隔をおいて塗装ロボットR1〜R8が配置されており、図示する実施形態では各サイドに4台づつ、都合8台の塗装ロボットが配置されている。なお、図示は省略するが、ルーフ面、フード面及びトランク面などのボディ4の水平面を塗装するための自動塗装機をさらに配置しても良い。
【0027】
各塗装ロボットR1〜R8は、それぞれ所定の作業動作がティーチングされており、図外の工程管理装置から各塗装ロボットR1〜R8の制御装置へ塗装仕様情報、たとえば車種、車型、塗色などが送出され、各塗装ロボットR1〜R8は、この塗装仕様情報に基づいて予め決められた作業を実行する。
【0028】
各塗装ロボットR1〜R8のアーム5には、後述する塗装ガン6を脱着し得る脱着部51が形成されており、その他の構造は一般的な塗装ロボットと同様である。
【0029】
また、塗装ブース1の両サイドには、塗装ガン6を取り廻すための搬送装置7が設けられている。この塗装ガンの搬送装置7は、図2にも示されるように塗色別に区分けされた複数段の棚71を有し、各棚71には塗装ガン6を搬送するための簡易コンベア72が設けられている。図2は図1のA矢視図である。
【0030】
詳細は後述するが、塗装ブース1の最終工程まで受け渡された塗装ガン6は、搬送装置7の入口73において、その塗装ガン6の塗色に対応した棚71に載置され、簡易コンベア72によって搬送装置7の出口74まで自動的に搬送されることになる。
【0031】
図3〜図6に示すように、本実施形態の塗装ガン6は、その先端にベルカップ61が設けられ、さらにこのベルカップ61を高速回転させるためのエアーモータと、霧化塗料に高電圧を印加するための高電圧発生器がその内部に設けられている(何れも図示を省略する。)。なお、エアーモータや高電圧発生器は、塗装ガン6自体に設ける必要はなく、各塗装ロボットR1〜R8のアーム5側に設けても良い。塗装ガン6側にエアーモータや高電圧発生器を内蔵する場合及びこれらを塗装ロボットのアーム5側に設ける場合の何れにおいても、後述する脱着部62,51において、エアー及び電圧の接続部が設けられる。
【0032】
また、図3において、塗装ガン6には、塗料ホースHを介して特定の上塗り塗料が供給されるようになっている。すなわち、ある一つの塗装ガン6には、その塗装ガン6に固有の塗料が供給されるようになっている。
【0033】
この塗料ホースHは、同図に示すように塗装ガン6に直接的に接続することもできるが、塗装ロボットのアーム5に複数の塗料ホースHを内蔵させておき、塗装ガン6との脱着部62,51において各塗料の接続を行うようにしても良い。塗料ホースHを塗装ガン6に直接接続すると、塗料ホースHの本数が塗装ガン6の数量で足りる点で有利であり、これに対して塗料ホースHを各塗装ロボットR1〜R8のアーム5に内蔵すると、塗装ガン6を搬送装置7で取り廻す場合に塗料ホースHが邪魔にならずその取り扱いが容易となる。
【0034】
塗装ロボットR1〜R8のアーム5の脱着部51は、図4に示すように、塗装ガン6の脱着部62を収納する凹状とされ、この凹部52の円周方向に所定の間隔をおいてラチェット53が出没自在に設けられている。各ラチェット53は、バネ54によって突出方向に付勢されており、塗装ガン6の脱着部62の頭部63が凹部52に挿入されると、ラチェット53は同図に二点鎖線で示すようにバネ54の付勢に抗して没入する。
【0035】
また、ラチェット53の先端には、ローラ55が回動自在に設けられており、塗装ガン6の脱着部62の頭部63を回転すると当該ローラ55によってアーム5の脱着部51と塗装ガン6の脱着部62とが相対的に円滑に回転し、塗装ガン6の脱着部62の頭部63に形成された溝64(第1の溝)にラチェット53が係合する。この様子を図6に示す。
【0036】
塗装ガン6の脱着部62には、その円周方向に沿って所定の間隔、つまりアーム5の脱着部51に設けられたラチェット53の間隔に対応して溝64(第1の溝)が形成されている。この溝64は、図6に示すように、円周方向に対してはラチェット53のローラ55が円滑に回転できる程度に滑らかに形成されている。
【0037】
また、アーム5の脱着部51の凹部52には、シリンダ56が設けられ、その先端にストッパ57が取り付けられている。このストッパ57は、塗装ガン6の脱着部62の頭部63に形成された溝65(第2の溝)に係合して、アーム5の脱着部51と塗装ガン6の脱着部62との相対的な円周方向に対する回転を阻止する機能を司る。
【0038】
塗装ロボットRのアーム5に塗装ガン6を装着する場合には、図4に示すように塗装ガン6の脱着部62に対してアーム5の脱着部51を近づけ、塗装ガン6の脱着部62の頭部63をアーム5の脱着部51の凹部52に挿入する。このとき、塗装ガン6の脱着部62の頭部63は、ラチェット53を越えて凹部52の底面に至る。次に、ストッパ57とこれに係合すべき溝65とが同じ位置に来るまで、塗装ガン6に対してアーム5を円周方向に回転させる。これにより、各ラチェット53も塗装ガン6の溝64にそれぞれ係合することになる。この位置でストッパ57を前進させて溝65に係合させ、アーム5と塗装ガン6との回転方向の動きを固定する。これにより、塗装ガン6はアーム5に固定されることになる。
【0039】
これに対して、塗装ロボットRのアーム5から塗装ガン6を取り外す場合は、まずストッパ57を後退させて溝65との係合を解除したのち、塗装ガン6に対してアーム5を円周方向に回転させる。ラチェット53に設けられたローラ55によって、各ラチェット53は各溝64から脱出するので、そのまま塗装ガン6に対してアーム5を軸方向に引き抜く。これにより、アーム5から塗装ガン6を離脱することができる。
【0040】
こうした脱着部62は、一つの塗装ガン6に2つ設けられており、図3に示すように前段の塗装ロボットから次段の塗装ロボットへの塗装ガンの受け渡しが干渉することなく行えるように略90°の角度をもって設けられている。
【0041】
次に塗装手順を説明する。
図7〜図10では、一つの自動車ボディ4に着目して本実施形態の塗装方法を説明するが、このボディ4の前後に連続するボディに対しても同様の塗装手順が採られる。
【0042】
まず、図7に示すように、上塗りブース1に搬入されたボディ4の塗色に応じて、塗装ロボットR1及びR5のそれぞれは、搬送装置7の出口74の棚71に並べられた塗装ガン6を選定し、それをそれぞれのアーム5の脱着部51に装着する。塗装ガン6を装着したら、予め教示されたティーチング手順にしたがってボディ4に対する塗料の吹き付けを行う。
【0043】
次に、図8に示すように、先頭の塗装ロボットR1,R5の吹き付け作業が終了してボディ4が次段の塗装ロボットR2,R6に到着したら、塗装ロボットR1からR2、塗装ロボットR5からR6のそれぞれに対して塗装ガン6の受け渡しを行う。この受け渡しは、図3〜図6にて説明したように、塗装ロボットR1及びR2、塗装ロボットR5及びR6のそれぞれにて実行される。
【0044】
図9に示すように、塗装ロボットR2とR6のそれぞれに受け渡された塗装ガン6を用いて、当該塗装ロボットR2及びR6に予め教示されたティーチング手順にしたがって塗料の吹き付けが行われるが、同一ボディ4に対して同一塗装ガン6が用いられるので、色替え操作を行うことなく、受け渡されたそのままの状態で吹き付けが行われる。
【0045】
こうして最終段の塗装ロボットR4及びR8まで吹き付け作業を終了したら、図10に示すように、当該最終段の塗装ロボットR4及びR8は、現在装着されている塗装ガン6を搬送装置7の入口73のうちその塗色に対応する棚71に離脱し、次のボディに対して吹き付け作業を行うべく、前段の塗装ロボットR3及びR7の塗装ガン6を受け取りに行く。一方、搬送装置7の入口73に離脱された塗装ガン6は、簡易コンベア72によって出口74に向かって搬送され、そこに整列する。
【0046】
このように、順次搬送されてくるボディ4に対して、それぞれの塗色に対応した塗装ガン6を用いた塗装が行われるが、本実施形態の塗装方法では、各塗色に対応した塗装ガンを順次受け渡しながら塗装を行うので、色替え操作が全く不要となり、塗料ロスを著しく低減することができる。
【0047】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗装方法が適用される塗装ブースの実施形態を示す平面図である。
【図2】本発明の塗装ガンの搬送装置の実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明の塗装ガンの実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明の塗装ガンと塗装ロボットとの脱着部の実施形態を示す要部断面図である。
【図5】本発明の塗装ガンの脱着部の実施形態を示す要部斜視図である。
【図6】図4のVI-VI 線に沿う断面図である。
【図7】本発明の塗装方法の実施形態を示す平面図である。
【図8】図7の次工程を示す平面図である。
【図9】図8の次工程を示す平面図である。
【図10】図9の次工程(最終工程)を示す平面図である。
【図11】従来の塗装方法を示す平面図である。
【符号の説明】
1…上塗りブース
2…カラーチェンジバルブ
3…フロアコンベア
4…自動車ボディ(被塗物)
5…ロボットアーム
51…脱着部
52…凹部
53…ラチェット
54…バネ
55…ローラ
56…シリンダ
57…ストッパ
6…塗装ガン
61…ベルカップ
62…脱着部
63…頭部
64…溝(第1の溝)
65…溝(第2の溝)
7…搬送装置
71…棚
72…簡易コンベア
73…入口
74…出口
R1〜R8…塗装ロボット
H…塗料ホース

Claims (7)

  1. 複数段配置された塗装ロボットにより被塗物に塗料を吹き付ける塗装方法において、吹き付けるべき塗料が供給される塗装ガンを次段の塗装ロボットに順次受け渡しながら塗装を行うことを特徴とする塗装方法。
  2. 複数段配置された塗装ロボットにより被塗物に塗料を吹き付ける塗装方法において、吹き付けるべき塗料が供給される塗装ガンを用いて前記被塗物に当該塗料を吹き付ける工程と、前記被塗物の移動にともなって次段の塗装ロボットに前記塗装ガンを受け渡す工程と、この次段の塗装ロボットに受け渡された塗装ガンを用いて前記被塗物に当該塗料を吹き付ける工程とを有することを特徴とする塗装方法。
  3. 最終段の塗装ロボットに受け渡された塗装ガンは、そこで作業終了後当該ロボットから離脱され、先頭段の塗装ロボットが設置された待機位置まで搬送されることを特徴とする請求項2記載の塗装方法。
  4. 先頭段の塗装ロボットは、複数用意された塗装ガンの中から目的とする塗装ガンを選定してアームに装着することを特徴とする請求項2または3記載の塗装方法。
  5. 供給された塗料を吐出部から吐出する塗装ガンにおいて、塗装ロボットのアームへの脱着部が2つ以上設けられていることを特徴とする塗装ガン。
  6. 前記塗装ガンの脱着部は、前記塗装ロボットの脱着部に設けられたラチェットに係合する第1の溝を含み、前記第1の溝に前記ラチェットが没入することにより前記脱着部が前記塗装ロボットの脱着部に対して軸方向に係止されるとともに、前記脱着部を前記塗装ロボットの脱着部に対して相対的に円周方向に回転させることにより前記ラチェットが前記第1の溝から脱出して前記軸方向の係止が解除されることを特徴とする請求項5記載の塗装ガン。
  7. 前記塗装ガンの脱着部は、前記塗装ロボットの脱着部に設けられたストッパに係合する第2の溝を含み、前記第2の溝に前記ストッパが係合することにより前記脱着部が前記塗装ロボットの脱着部に対して円周方向に固定されることを特徴とする請求項6記載の塗装ガン。
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