JP2674348B2 - 塗装工具 - Google Patents

塗装工具

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JP2674348B2
JP2674348B2 JP3082186A JP8218691A JP2674348B2 JP 2674348 B2 JP2674348 B2 JP 2674348B2 JP 3082186 A JP3082186 A JP 3082186A JP 8218691 A JP8218691 A JP 8218691A JP 2674348 B2 JP2674348 B2 JP 2674348B2
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
    • B05B12/00Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area
    • B05B12/16Arrangements for controlling delivery; Arrangements for controlling the spray area for controlling the spray area
    • B05B12/20Masking elements, i.e. elements defining uncoated areas on an object to be coated
    • B05B12/22Masking elements, i.e. elements defining uncoated areas on an object to be coated movable relative to the spray area
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B05BSPRAYING APPARATUS; ATOMISING APPARATUS; NOZZLES
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    • B05B13/02Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work
    • B05B13/04Means for supporting work; Arrangement or mounting of spray heads; Adaptation or arrangement of means for feeding work the spray heads being moved during spraying operation
    • B05B13/0447Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles
    • B05B13/0452Installation or apparatus for applying liquid or other fluent material to conveyed separate articles the conveyed articles being vehicle bodies

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  • Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はマスキング機能を有する
塗装工具に関し、特に、塗装ロボットと組合わせて有用
なものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のボデーを塗装する場合、他の部
分と塗り分ける必要があるサイドシルやバンパ等の下塗
り塗装、あるいはサイドボデーの2色(ツートーン)上
塗り塗装などでは、塗料のダストが塗装範囲外に付着し
ないようにマスキングして塗装を行う必要がある。
【0003】この種のボデー塗装の2つの従来例(第1
従来例、第2従来例)を図8、図9を参照して説明す
る。。
【0004】〔第1従来例〕図8に示すように第1従来
例では、サイドボデー1のうち塗装したい範囲1Aを除
いて、紙2をテープ3で貼ってマスキングし、塗装ガン
3を用いてロボット、塗装自動機あるいは人手等によ
り、スプレー塗装4を行い、塗装後に紙2やテープ3を
剥す。図中、5はサイドシル、6はアンダーボデーを示
す。
【0005】そのため、第1従来例では、マスキングの
工数が多大であるという欠点がある。
【0006】〔第2従来例〕図9に示す第2従来例では
上述した第1従来例の欠点を解消するため、サイドボデ
ー1の形状に合わせて形成した仕切板7を用い、これを
サイドボデー1の塗装範囲1A外に沿わせてマスキング
し、更に仕切板7のエアー穴7Aからエアー7Bを噴出
させて、塗料の吐着を防止する。
【0007】しかし第2従来例では、サイドボデー1等
の形状に合わせた専用の仕切板7が車種毎に必要である
という欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
の技術の欠点を解消した塗装工具を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による塗装工具
は、支持部材と、椀形状に形成されて支持部材に回転可
能に設けられ、塗装時に低速、洗浄時に高速回転制御さ
れる見切りディスクと、見切りディスクに塗料噴出範囲
の一部がかかる姿勢で支持部材に支持され、塗装時に塗
料を、洗浄時に溶剤を切換え噴射する塗装ガンとを具備
し、前記低速とは塗料が見切りディスクの一部に集中的
に付着して垂れ落ちるのを防止することが可能な範囲の
低速であり、前記高速とは溶剤で溶けた塗料を見切りデ
ィスクから遠心力で吹き飛ばすことが可能な範囲の高速
であることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】塗装ガンから噴射される塗料のダストが塗装範
囲外に付着するのを、見切りディスクが回転しながら防
止する。この際、見切りディスクの縁部が見切りの目印
となる。また、使用に際して、塗装中には塗料が見切り
ディスクの一部に集中的に付着して垂れ落ちるのを防止
することが可能な範囲の低速で見切りディスクを低速回
転することにより、見切りディスクの一部に塗料が集中
的に付着して垂れ落ちるのを防止し、塗装後には溶剤で
溶けた塗料を見切りディスクから遠心力で吹き飛ばすこ
とが可能な範囲の高速で見切りディスクを高速回転させ
ることにより、塗装ガンから溶剤のみを噴射させて見切
りディスクに付着した塗料を溶かし、且つ遠心力で吹き
飛ばして洗浄することが可能となる。従って、見切りデ
ィスクを洗浄するための洗浄部材を別途設けることな
く、洗浄機能を実現することができる。また、見切りデ
ィスクが椀形状であるため、洗浄時には塗料及び溶剤を
見切りディスク前面方向(所定方向)へ吹き飛ばすこと
ができ、塗料及び溶剤の回収が行い易く良好な工場環境
を確保できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図7に基づ
いて詳細に説明する。
【0012】図1に、2台の塗装工具30を交互に用い
て、塗装ロボット10により自動車のボデー8に塗装を
行っている様子を示す。図1中、塗装ロボット10の両
脇の各位置A、Bに2台の工具台11がある。また、各
塗装工具30にはそれぞれ上方に位置したバルブ群12
を介して、塗料及びエア(圧縮空気)用のホース群13
が接続されている。20は制御装置である。
【0013】塗装工具30は、図2、図3に示すよう
に、椀形状に湾曲して形成した見切りディスク32と、
塗装ガン33と、支持具36とからなる。また、エアモ
ータ(空気モータ)31を備える。更に、塗装ロボット
10への装着性を考慮して工具交換ユニット34を備
え、また、工具台11の左右の切欠部14に引っ掛ける
ための支持棒35を備えている。
【0014】塗装工具30のうち見切りディスク32は
支持具36に回転可能に設けられ、且つ、塗装時に低
速、洗浄時に高速回転制御される。具体的には、エアモ
ータ31を支持具36の先端部上面に下向きに取付け、
モータ出力軸31Aを支持具36の下面に突出させてあ
り、モータ出力軸31Aに見切りディスク32を下向き
にして取付けてある。そして、見切りディスク32の回
転を案内するために、これに転動する複数のガイドロー
ラ37をアーム38を介して支持具36に取付けてあ
る。ここで、回転制御における塗装時の低速とは塗料が
見切りディスク32の一部に集中的に付着して垂れ落ち
るのを防止することが可能な範囲の低速であり、洗浄時
の高速とは溶剤で溶けた塗料を見切りディスク32から
遠心力で吹き飛ばすことが可能な範囲の高速である。
【0015】塗装ガン33は、支持具36の中央から基
端部寄りの部分に下向きに固定した支柱39に、これと
交叉する横木40を介して取付けてある。支柱39と横
木40との間の接続部41は横木40を高さ方向42、
張出し方向43及び支柱39回りの方向44に移動して
固定できる構造とし、また、塗装ガン33と横木40と
の間の接続部45は塗装ガン33を上下方向46に旋回
して固定できる構造としてある。これにより、見切りデ
ィスク32と塗装ガン33の位置関係を、塗料噴出範囲
に見切りディスク32の一部が適度にかかるように調整
可能としている。
【0016】工具交換ユニット34は、支持具36の基
端部上面に上向きに固定してある。
【0017】また、工具台11に掛ける支持棒35は、
支持具36の重心部分から両側に張出して固定してあ
る。
【0018】工具交換ユニット34は既知の構造のもの
で良いが、ここでは図4に示すように、エア操作できる
プルスタッド方式のものとしている。図4において、図
示の状態ではシリンダ47内が大気に解放されて、バネ
48によりピストン49が下がり、複数の各ボール50
をシリンダ内壁のテーパ面51に乗り上げさせるため、
塗装ロボットアーム15に装着したプルスタッド16が
ボール50に妨げられて工具交換ユニット34内に入れ
ない。これに対し、エア出入口52からエアをシリンダ
47内に入れると、ピストン49が押されてボール50
がシリンダ径方向に移動可能となり、プルスタッド16
をロボットアーム15で押込むことができる。次いで、
エアを抜くと、ボール50がプルスタッド16のくびれ
部17に入って抜き出せなくし、また、バネ48の力で
プルスタッド16のテーパ面18がシリンダ47のテー
パ面53に密着して固定される。
【0019】図5を参照して、マスキングと、ホース群
13の詳細を説明する。
【0020】図5に示すように、塗装ガン33を塗装対
象のボデー8に向けておいても、見切りディスク32の
ボデー側部分が影となってスプレー塗料4の飛散を妨
げ、見切りライン9より上の部分をマスキングする。こ
の結果見切りディスク32には塗料が付着するが、見切
りディスク32を極低速で回転させることにより、付着
部分が徐々に移り変わって先に付着した塗料が乾燥する
ため、付着した塗料が垂れ落ちてボデー8に付くことも
ない。なお、付着して乾燥した塗料は、ボデー8から離
れた所で見切りディスク32にシンナー等の溶剤をかけ
て溶かしながら、見切りディスク32を高速回転させて
遠心力で吹き飛ばすなどにより、洗浄すれば良い。この
結果、見切りディスク32を洗浄するための洗浄部材を
別途設けることなく、見切りディスク32を洗浄するこ
とができる。また、見切りディスク32が椀形状である
ため、洗浄時には、塗料及び溶剤が見切りディスク前面
方向吹き飛ぶ。つまり、塗料及び溶剤を所定方向へ吹き
飛ばすことができ、塗料及び溶剤の回収が行い易く良好
な工場環境を確保できる。
【0021】次に、ホース群13を説明する。図5にお
いて、13Aは塗料ホースであり、塗装ガン33に接続
している。13Bは塗装ガン33をオン/オフさせる操
作エア用のホースであり、13Cは塗料を霧化させるエ
ア用のホースであり、ともに塗装ガン33に接続してい
る。13Dはエアモータ31を駆動するエア用のホース
であり、エアモータ31に接続している。13Eは工具
交換ユニット34を操作するエア用のホースであり、工
具交換ユニット34に接続している。
【0022】上述のホース13A〜13Eに接続するバ
ルブ群12としては、塗料ホース13Aに接続した色替
えバルブ、塗装ガン操作用エアホース13Bに接続した
オン/オフバルブ12B、塗料霧化用エアホース13C
に接続した流量調整バルブ12C、エアモータ駆動用エ
アホース13Dに接続した流量調整バルブ12D、工具
交換ユニット操作用エアホース13Eに接続したオン/
オフバルブ12Eがあり、いずれのバルブ12A〜12
Eも制御装置20によって制御するようにしてある。
【0023】制御装置20はCPU(中央処理装置)を
中心に構成してあり、2台の塗装工具30を交互に用い
て塗装ロボット10が自動的に塗装作業を行うように、
塗装ロボット10の制御機能と、バルブ群12の制御機
能とを予めプログラムしてある。
【0024】図1及び図6〜図7を参照して、制御装置
20の制御動作を説明する。但し、塗装ラインにより被
塗装物であるボデー8が次々に塗装ロボット10の前に
送られてくるものとする。また、2台の塗装工具30の
うち、図1において塗装ロボット10が現在持っている
方のものをツールAとし、塗装ロボット10の左側位置
Bの工具台11に現在置かれている方のものをツールB
と称して説明を行う。従って、ツールAは右側位置Aの
工具台11に置かれる。
【0025】今、図1の如く、塗装ロボット10がツー
ルAを持っているとすると(ステップS1)、制御装置
20はツールAにより1台目のボデー8の塗装を開始さ
せ(ステップS2−1)、これと平行してツールBの見
切りディスク32の洗浄を開始させる(ステップS3−
1)。
【0026】ツールAによる塗装に際しては、ツールA
のモータ駆動用流量調整バルブ12Dを少し開くように
制御して見切りディスク32を超低速で、例えばボデー
1台分の塗装時間で1〜10回転という低速で回転させ
ながら、塗装ロボット10を予めボデー形状に合わせて
ティーチングした塗装軌跡に沿って移動させ、見切りデ
ィスク32でマスキングして見切りライン9(図5参
照)より下の部分を塗装する(ステップS2−2)。こ
のとき、ツールAの他のバルブについては、指定された
色の塗料となるように色替えバルブ12Aを制御し、ま
た塗料霧化用バルブ12Cをオンにした状態で塗装ガン
操作用バルブ12Bのオン/オフを制御して塗装すべき
ときだけ塗料を霧化させる。工具交換ユニット操作用バ
ルブ12Eはオフのままにする。
【0027】かくしてツールAによる1台目の塗装が完
了すると(ステップS2−3)、全てのバルブ12A〜
12Eをオフにして塗装ロボット10のアーム15を右
側A位置の工具台11に向かわせ、ツールAの支持棒3
5が工具台11の切欠部14に嵌まるようにツールAを
工具台11上に置く(ステップS2−4)。
【0028】一方、ツールAによる塗装中、ツールBに
関しては塗料ガン33にシンナーだけを供給するように
色替えバルブ12Aを制御し、また、塗料霧化用バルブ
12C及び塗料ガン操作用バルブ12Bをオンに制御し
て、ツールBの見切りディスク32にシンナーを吹付け
る(ステップS3−2)。このとき、工具交換ユニット
操作用バルブ12Eはオフのままで良い。そして、モー
タ駆動用流量調整バルブ12Dを全開となるように制御
して、見切りディスク32を高速で、例えば10,00
0rpmで回転させる(ステップS3−3)。このシン
ナーの吹付けと高速回転により、見切りディスク32に
付着していた塗料が溶かされ且つ遠心力で飛ばされて、
見切りディスク32が完全に洗浄される。そのため、工
具台11は塗装工具30のほぼ全体を囲うように、上面
が開口した容器となっている。
【0029】ツールBの洗浄はツールAとの交換前に完
了すれば良く、例えば、ツールAでの塗装完了時点や工
具台11へ置いた時点でツールBの各バルブ12A〜1
2Eをオフにして洗浄を止める(ステップS3−4)。
【0030】ツールAを工具台に置いた後は、塗装ロボ
ット10からツールAを外して、その代りにツールBを
持たせる(ステップS4)。即ち、まず、ツールAの工
具交換ユニット用バルブ12Eを一時オンに制御し、そ
の間に塗装ロボット10を制御してロボットアーム15
のプルスタッド16を抜く。次いで、塗装ロボット10
をツールBへ向けて移動させ、ツールBの工具交換ユニ
ット用バルブ12Eを一時オンに制御して、その間にロ
ボットアーム15のプルスタッド16を工具交換ユニッ
ト34に挿入する。いずれの工具交換ユニット用バルブ
も一時オン後、オフとする。
【0031】ツールBを塗装ロボット10に持たせる
と、今度は、制御装置20はツールBにより2台目の塗
装物(ボデー)の塗装を開始させ(ステップS5−
1)、これと平行してツールAの見切りディスク32の
洗浄を開始させる(ステップS6−1)。
【0032】ツールBによる塗装に際しても、ツールB
のモータ駆動用流量調整バルブ12Dを少し開くように
制御して見切りディスク32を超低速で、例えばボデー
1台分の塗装時間で1〜10回転という低速で回転させ
ながら、塗装ロボット10を予めボデー形状に合わせて
ティーチングした塗装軌跡に沿って移動させ、見切りデ
ィスク32でマスキングして見切りライン9より下の部
分を塗装する(ステップS5−2)。このとき、ツール
Bの他のバルブについては、指定された色の塗料となる
ように色替えバルブ12Aを制御し、また塗料霧化用バ
ルブ12Cをオンにした状態で塗装ガン操作用バルブ1
2Bのオン/オフを制御して塗装すべきときだけ塗料を
霧化させる。工具交換ユニット操作用バルブ12Eはオ
フのままにする。
【0033】かくしてツールBによる2台目の塗装が完
了すると(ステップS5−3)、全てのバルブ12A〜
12Eをオフにして塗装ロボット10のアーム15を左
側B位置の工具台11に向かわせ、ツールBの支持棒3
5が工具台11の切欠部14に嵌まるようにツールBを
工具台11上に置く(ステップS5−4)。
【0034】一方、ツールBによる塗装中、今度はツー
ルAに関して塗料ガン33にシンナーだけを供給するよ
うに色替えバルブ12Aを制御し、また、塗料霧化用バ
ルブ12C及び塗料ガン操作用バルブ12Bをオンに制
御して、ツールAの見切りディスク32にシンナーを吹
付ける(ステップS6−2)。このとき、工具交換ユニ
ット操作用バルブ12Eはオフのままで良い。そして、
モータ駆動用流量調整バルブ12Dを全開となるように
制御して、見切りディスク32を高速で、例えば10,
000rpmで回転させる(ステップS6−3)。この
シンナーの吹付けと高速回転により、ツールAの見切り
ディスク32に付着していた塗料が溶かされ且つ遠心力
で飛ばされて、見切りディスク32が完全に洗浄され
る。
【0035】ツールAの洗浄もツールBとの交換前に完
了すれば良く、例えば、ツールBでの塗装完了時点や工
具台11へ置いた時点でツールAの各バルブ12A〜1
2Eをオフにして洗浄を止める(ステップS6−4)。
【0036】ツールBを工具台に置いた後は、塗装ロボ
ット10からツールBを外して、その代りにツールAを
持たせる(ステップS7)。即ち、まず、ツールBの工
具交換ユニット用バルブ12Eを一時オンに制御し、そ
の間に塗装ロボット10を制御してロボットアーム15
のプルスタッド16を抜く。次いで、塗装ロボット10
をツールAへ向けて移動させ、ツールAの工具交換ユニ
ット用バルブ12Eを一時オンに制御して、その間にロ
ボットアーム15のプルスタッド16を工具交換ユニッ
ト34に挿入する。いずれの工具交換ユニット用バルブ
も一時オン後、オフとする。
【0037】このようにツールをBからAに交換した
ら、ステップS2−1、S3−1に戻り、同様の動作を
繰返す。
【0038】このように2台の塗装工具30を塗装と洗
浄に交互に使い分けることにより、洗浄時間を十分にと
ることができ、色まじり等の不具合が生じない。従っ
て、2トーン塗装や、次々に来る被塗装物の塗装色が個
々に異なる場合に極めて効果的である。
【0039】上述した実施例では見切りディスク32の
形状が下向きの椀状であるが、単に平坦な円板でも良
く、更には、上向きの椀状でも良い。
【0040】また、塗装工具30の使用法としては、2
台の塗装工具を交互に使用するだけでなく、塗装に要す
る時間に比べて洗浄に要する時間が長い場合などでは、
3台以上の塗装工具を順番に使用しても良い。
【0041】更に、塗装ロボット10に塗装工具30を
持たせて自動的に塗装を行う場合、塗装ロボット10に
工具把持機構がある場合は、工具交換ユニット34を省
略することができる。
【0042】また更に、塗装ロボット10によらず人手
により塗装作業を行う場合も、塗装工具30の工具交換
ユニット34は不要である。この場合、制御装置20の
代りに、各バルブ12A〜12Eを操作するための手動
スイッチを納めた操作盤を作業者近くに配置しておくと
良い。
【0043】
【発明の効果】本発明の塗装工具によれば、見切りディ
スクがマスキングするので、紙やテープを用いたマスキ
ングに比べて工数が大幅に減り、且つ、被塗装物の形状
に合わせた専用の仕切板が不要となる。また、塗装中は
見切りディスクが、塗料が見切りディスクの一部に集中
的に付着して垂れ落ちるのを防止することが可能な範囲
低速で回転させられることにより、見切りディスクの
一個所に塗料が集中的に付着して垂れ落ちることがな
い。更に、塗装後は見切りディスクが、溶剤で溶けた塗
料を見切りディスクから遠心力で吹き飛ばすことが可能
な範囲の高速で回転させられ、塗装ガンから溶剤だけが
噴出するので、見切りディスクに付着した塗料が溶けて
遠心力で吹き飛び、完全に洗浄することができる。従っ
て、見切りディスクを洗浄するための洗浄部材を別途設
ける必要がない。また、見切りディスクが椀形状である
ため、洗浄時には塗料及び溶剤が見切りディスク前面方
向へ吹き飛ぶので、塗料及び溶剤の回収が行い易く良好
な工場環境を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る塗装工具を2台交互に
用いて塗装ロボットで塗装と洗浄を行う自動塗装設備を
示す図。
【図2】塗装工具の一実施例を示す側断面図。
【図3】図2の平面図。
【図4】工具交換ユニットの一例を示す側断面図。
【図5】塗装工具によるマスキングと、ホース群を示す
図。
【図6】図1における塗装と洗浄の制御動作を示すフロ
ーチャート。
【図7】図1における塗装ロボットの動作と2台の塗装
工具中の各見切りディスクの回転動作とを示すタイムチ
ャート。
【図8】第1従来例を示す図。
【図9】第2従来例を示す図。
【符号の説明】
8 ボデー(被塗装物) 9 見切りライン 10 塗装ロボット 11 工具台 12 バルブ群 12A 色替えバルブ 12B 塗装ガン操作用バルブ 12C 塗料霧化用バルブ 12D エアモータ駆動用バルブ 12E 工具交換ユニット操作用バルブ 13 ホース群 13A 塗料ホース 13B 塗装ガン操作エア用ホース 13C 塗料霧化エア用ホース 13D エアモータ駆動エア用ホース 13E 工具交換ユニット操作エア用ホース 14 工具台の切欠部 15 ロボットアーム 16 プルスタッド 17 くびれ部 18 テーパ面 20 制御装置 30 塗装工具 31 エアモータ 31A モータ出力軸 32 見切りディスク 33 塗装ガン 34 工具交換ユニット 35 支持棒 36 支持具 37 ガイドローラ 38 アーム 39 支柱 40 横木 41 接続部 42 高さ方向 43 張出し方向 44 支柱回りの方向 45 接続部 46 上下旋回方向 47 シリンダ 48 バネ 49 ピストン 50 ボール 51 テーパ面 52 エア出入口 53 テーパ面 A 塗装ロボット右側の位置 B 塗装ロボット左側の位置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持部材と、椀形状に形成されて支持部
    材に回転可能に設けられ、塗装時に低速、洗浄時に高速
    回転制御される見切りディスクと、見切りディスクに塗
    料噴出範囲の一部がかかる姿勢で支持部材に支持され、
    塗装時に塗料を、洗浄時に溶剤を切換え噴射する塗装ガ
    ンとを具備し、前記低速とは塗料が見切りディスクの一
    部に集中的に付着して垂れ落ちるのを防止することが可
    能な範囲の低速であり、前記高速とは溶剤で溶けた塗料
    を見切りディスクから遠心力で吹き飛ばすことが可能な
    範囲の高速であることを特徴とする塗装工具。
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