JPH06185738A - 加熱機器 - Google Patents

加熱機器

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Publication number
JPH06185738A
JPH06185738A JP33914092A JP33914092A JPH06185738A JP H06185738 A JPH06185738 A JP H06185738A JP 33914092 A JP33914092 A JP 33914092A JP 33914092 A JP33914092 A JP 33914092A JP H06185738 A JPH06185738 A JP H06185738A
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JP
Japan
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temperature
exhaust
temperature sensor
heating
cooling air
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JP33914092A
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English (en)
Inventor
Hiroki Inoue
博喜 井上
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】雰囲気温度の変動にかかわらず、過加熱異常と
正常との区別を明確にして誤動作をなくすとともに、雰
囲気温度が低くても過加熱異常であるときは速やかに異
常検出できるようにする。 【構成】マグネトロン6は導波管7を介してオーブン庫
内5の被加熱物90を加熱する。冷却用ファン9は外気
を吸引しマグネトロン6を冷却する。その冷却用空気は
庫内吸気口10からオーブン庫内5に導く。排気ダクト
12内に排気温度センサー14を設け排気温度に基づい
て過加熱異常運転状態の有無を判定する。吸気口15の
近傍に雰囲気(外気)の温度を検出する雰囲気温度セン
サー30を設ける。排気温度HT を雰囲気温度QT で補
正し、HT −(QT −25)×K1 が所定値以上であれ
ば、過加熱異常運転状態であるとして、マグネトロン6
の発振を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジなどオーブ
ン庫内(加熱室)で被加熱物を加熱する加熱機器に係
り、特には異常昇温に対する安全対策の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例として電子レンジについて説明す
る。図8は従来の電子レンジの垂直断面図、図9は水平
断面図である。これらの図において、1はレンジ本体、
2はドア、3は把手、4はコントロールパネル、5はオ
ーブン庫内(加熱室)、6はマグネトロン、7は導波
管、8はファンモータ、9は冷却用ファン、10は庫内
吸気口、11は庫内排気口、12は排気ダクト、13は
排気口、14は排気温度センサー、15は吸気口、90
は被加熱物、91は熱気・水蒸気である。
【0003】マグネトロン6を駆動し導波管7からマイ
クロ波をオーブン庫内5に出射すると、オーブン庫内5
にセットされた被加熱物90が加熱される。同時に、フ
ァンモータ8を駆動し冷却用ファン9を回転させて吸気
口15から外部の冷却用空気を吸い込んでマグネトロン
6やその下部の高圧トランス(図示せず)に送風し、こ
れらを冷却する。マグネトロン6や高圧トランスに接触
した冷却用空気は庫内吸気口10を介してオーブン庫内
5に入り、被加熱物90から出た熱気・水蒸気91を伴
って庫内排気口11から排気ダクト12に導かれ、排気
口13より外部に排出される。排気ダクト12を流動す
る排気流の温度が排気温度センサー14によって測定さ
れる。
【0004】オーブン庫内5の被加熱物90が異常に加
熱され排気流が異常昇温した場合、あるいは、オーブン
庫内5に何も入れずに誤って加熱(無負荷運転)した結
果、高温空気が排出された場合、排気温度センサー14
が検出した温度が基準レベルを超えるようになるため、
図示しないコントローラがマグネトロン6の駆動を停止
し、マイクロ波の発振を停止させる。また、被加熱物9
0の重量の割に強過ぎる加熱強度や長過ぎる加熱時間を
誤ってセット(軽負荷運転)した場合にも、同様に運転
を停止する。これによって、オーブン庫内5が異常発熱
を起こすのを未然に防止する。その結果、被加熱物90
に対する加熱エネルギーの供給が停止され、発火という
最悪の事態を避けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷却用ファ
ン9によってオーブン庫内5に導かれる冷却用空気の温
度は、マグネトロン6や高圧トランスやファンモータ8
などの熱的状況からの影響を受け、これらのものから熱
を奪って上昇することは確かであるが、加熱機器の周辺
の雰囲気温度の影響をも受けるものである。すなわち、
雰囲気温度が高いほどオーブン庫内5に導かれる冷却用
空気の温度が高く、雰囲気温度が低いほど冷却用空気の
温度も低い。
【0006】無負荷運転や軽負荷運転のように過加熱状
態を引き起こす異常昇温の様子も、図10に示すよう
に、雰囲気温度が高い場合と低い場合とで大きく異なる
ものとなる。異常昇温の検出レベルがθREF 、雰囲気温
度が高いときのオーブン庫内5への吸気温度がQA で、
異常昇温時の排気温度の時間的変化がAである。雰囲気
温度が低いときの吸気温度がQB であり、異常昇温時の
排気温度の時間的変化がBである。Cは正常時の排気温
度の時間的変化である。雰囲気温度が高いとき、排気温
度AのカーブはQA から始まって急速に立ち上がり、時
間TA 後に検出レベルθREF に達する。これに対して、
雰囲気温度が低いとき、排気温度BのカーブはQB から
始まって比較的ゆるやかに上昇し、時間TB 後に検出レ
ベルθREFに達する。このように同じ異常昇温の状態で
あっても、排気温度センサー14による検出排気温度が
検出レベルθREF を超えるまでの検出時間が、雰囲気温
度によっては、TA とTB のように大きく相違すること
になる。
【0007】従来の加熱機器にあっては、以上のような
特性がある結果、雰囲気温度が高いときには異常昇温状
態(過加熱状態)でないにもかかわらず異常昇温と誤検
出して運転が停止されてしまうことがあった。さらに、
雰囲気温度が低いときには、異常昇温状態(過加熱状
態)であるにもかかわらず正常であると誤検出してしま
い、部品を焼損するおそれがあった。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、雰囲気温度の高低変化にかかわら
ず、過加熱異常運転状態と正常運転状態を明確に区別し
て誤動作をなくすとともに、雰囲気温度が低い場合であ
っても過加熱異常運転状態であるときは速やかに異常検
出ができるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第一の加熱
機器は、被加熱物を収納するオーブン庫内と、このオー
ブン庫内の被加熱物に加熱エネルギーを与える加熱部
と、吸気口より吸引した外気を冷却用空気として前記加
熱部に対して流動接触させる冷却用ファンと、その冷却
用空気を前記オーブン庫内に導入する庫内吸気口と、前
記オーブン庫内に対して庫内排気口を介して外気と連通
する排気ダクトと、この排気ダクトに配置された排気温
度センサーと、この排気温度センサーが検出した排気温
度に基づいて過加熱異常運転状態の有無を判定し過加熱
異常運転と判定したときに前記加熱部の駆動を停止する
異常処理手段とを備えた加熱機器であって、雰囲気温度
を検出する雰囲気温度センサーを設けるとともに、前記
排気温度センサーが検出した排気温度を前記雰囲気温度
センサーが検出した雰囲気温度で補正しその補正温度を
判定対象として前記異常処理手段に与える温度補正手段
を備えたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係る第二の加熱機器は、被
加熱物を収納するオーブン庫内と、このオーブン庫内の
被加熱物に加熱エネルギーを与える加熱部と、吸気口よ
り吸引した外気を冷却用空気として前記加熱部に対して
流動接触させる冷却用ファンと、その冷却用空気を前記
オーブン庫内に導入する庫内吸気口と、前記オーブン庫
内に対して庫内排気口を介して外気と連通する排気ダク
トと、この排気ダクトに配置された排気温度センサー
と、この排気温度センサーが検出した排気温度に基づい
て過加熱異常運転状態の有無を判定し過加熱異常運転と
判定したときに前記加熱部の駆動を停止する異常処理手
段とを備えた加熱機器であって、雰囲気温度を検出する
雰囲気温度センサーを設けるとともに、前記加熱部に流
動接触し前記庫内吸気口へ至る冷却用空気の温度を検出
する冷却用空気温度センサーを設け、前記排気温度セン
サーが検出した排気温度および前記冷却用空気温度セン
サーが検出した冷却用空気温度のそれぞれを前記雰囲気
温度センサーが検出した雰囲気温度で補正しそれらの補
正温度を判定対象として前記異常処理手段に与える温度
補正手段を備えたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】第一の加熱機器によれば、過加熱異常運転状態
の有無の判定対象を排気温度センサーが検出した排気温
度だけとするのではなく、雰囲気温度センサーが検出し
た雰囲気温度を加味して、排気温度を雰囲気温度で補正
した補正温度を判定対象となし、この補正温度が所定レ
ベルを超えたときに初めて過加熱異常運転と判定し加熱
部の駆動を停止する。すなわち、雰囲気温度の高低変化
に起因した過加熱異常運転判定への影響を減殺するので
ある。
【0012】また、第二の加熱機器による作用は次のと
おりである。前記の第一の加熱機器の場合は、加熱され
た被加熱物から出てくる熱気を含んだ排気の温度を主体
にして、これに雰囲気温度の補正を加えて過加熱異常運
転状態の有無を判定している。これは無負荷運転や軽負
荷運転に対応しようとしたものであるといえる。しか
し、過加熱異常運転の原因として、加熱部自体が異常昇
温を起こすことも充分に考えられる。そこで、冷却用フ
ァンにより吸気口より吸引され加熱部に流動接触した後
の冷却用空気の温度を庫内吸気口の手前で検出するため
の冷却用空気温度センサーを設ける。過加熱異常運転の
判定に当たっては、排気温度を雰囲気温度で補正するほ
か、冷却用空気温度を雰囲気温度で補正し、それらの補
正温度を過加熱異常運転判定の対象となす。これら各補
正温度が独立して所定レベルを超えると過加熱異常運転
と判定し加熱部の駆動を停止する。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る加熱機器(電子レンジ)
の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1は実施例に係る電子レンジの垂直断面
図、図2は水平断面図、図3は外観を示す斜視図であ
る。レンジ本体1の内部に被加熱物90を収納するオー
ブン庫内(加熱室)5が形成され、オーブン庫内5を開
閉するためのドア2がレンジ本体1に回動自在に取り付
けられている。3はドア2の把手である。レンジ本体1
の前面においてドア2の横側部にコントロールパネル4
が配置されている。コントロールパネル4の奥側でオー
ブン庫内5の横側に仕切り板20を隔てる状態で、ファ
ンモータ8、冷却用ファン9、マグネトロン6、導波管
7などが配置されている。冷却用ファン9はファンモー
タ8の出力軸に固定され、マグネトロン6およびその下
方の高圧トランス(図示せず)や導波管7に対面してい
る。高圧トランスの駆動によりマグネトロン6を動作さ
せ、導波管7からマイクロ波を出射させるようになって
おり、これらが被加熱物90に熱エネルギーを与えるた
めの加熱部HBを構成している。
【0015】レンジ本体1の前面においてドア2の下方
に吸気口15が形成されている。冷却用ファン9の回転
によって生じる負圧により、この吸気口15から外気す
なわち雰囲気を冷却用空気として内部に吸引し、その冷
却用空気を加熱部HBに流動接触させるようになってい
る。加熱部HBに流動接触した後の冷却用空気はオーブ
ン庫内5との仕切り板20に形成された庫内吸気口10
を通ってオーブン庫内5に流入されるように構成されて
いる。オーブン庫内5の下部には被加熱物(食品を入れ
た容器)90を載置するための底板21が設けられ、こ
の底板21の下方の空間が冷却用空気の吸入路22とな
っている。なお、底板21に被加熱物90を載置して回
転するターンテーブルを設ける場合もある。
【0016】オーブン庫内5の上部には天板23が設け
られ、レンジ本体1の天板との間に排気ダクト12が形
成されている。天板23には排気ダクト12をオーブン
庫内5に連通する庫内排気口11が形成されている。排
気ダクト12の終端は外気に連通する排気口13となっ
ている。排気ダクト12内の途中箇所に排気温度センサ
ー14が設けられている。
【0017】雰囲気温度を検出するための雰囲気温度セ
ンサー30が、冷却用空気吸入路22内において吸気口
15の近傍に設けられている。コントロールパネル4の
奥側でマグネトロン6との間に、冷却用空気を庫内吸気
口10に導くガイド板24が傾斜状態で設けられてお
り、このガイド板24に冷却用空気温度センサー40が
設けられている。この冷却用空気温度センサー40は、
加熱部HBに流動接触した後に庫内吸気口10に至る冷
却用空気の温度を検出するものである。91は被加熱物
90から出てくる熱気・水蒸気である。
【0018】図4は電子レンジの電気的構成を示すブロ
ック線図である。図において、50はCPU(コントロ
ールLSI)、51はRAM、52は本体ターミナル、
53は高圧トランス、54はオーブンランプ、55はコ
ントロールターミナル、56は警報ブザー、57はドア
開閉検出スイッチ、58は表示用モニター、59は電源
ユニットである。図4には、マグネトロン6、ファンモ
ータ8、排気温度センサー14、雰囲気温度センサー3
0および冷却用空気温度センサー40も示されている。
【0019】図5の(a),(b)は排気温度センサー
14と雰囲気温度センサー30の具体例を示している。
それぞれ、一般的な負性特性のサーミスタTHA ,TH
B を用い、抵抗器R1 ,R2 と直列に接続して分圧抵抗
となし、その抵抗分割点から得られる電圧値をそれぞ
れ、排気温度HT 、雰囲気温度QT としている。この場
合、排気温度HT 、雰囲気温度QT の電圧信号はコント
ロールターミナル55を介してCPU50にディジタル
データとして入力され、ソフト的に演算処理される。
【0020】図6は排気温度センサー14と雰囲気温度
センサー30の別の具体例を示す。
【0021】それぞれに対応するサーミスタTHA ,T
B を直列接続し、その抵抗分割点から得られる電圧値
を補正温度Pとしてアナログ的に取り扱うものである。
【0022】なお、冷却用空気温度センサー40と雰囲
気温度センサー30との関係も、図5または図6と同様
にすればよい。
【0023】次に、動作を説明する。
【0024】コントロールパネル4における加熱ボタン
を押すと、ファンモータ8が駆動され冷却用ファン9が
回転する。すると、冷却用空気吸入路22が負圧とな
り、吸気口15から雰囲気(外気)を冷却用空気として
吸入する。吸気口15から吸入された直後の冷却用空気
は雰囲気温度センサー30によってその温度が検出され
る。その検出温度をQT とする。冷却用ファン9は冷却
用空気を加熱部HBすなわちマグネトロン6やその下部
の高圧トランスや導波管7に吹きつけて、これらの昇温
を抑制する。加熱部HBに流動接触した後の冷却用空気
はガイド板24に導かれ、冷却用空気温度センサー40
によってその温度が検出される。その検出温度をRT
する。温度検出された冷却用空気は庫内吸気口10を通
ってオーブン庫内5に流入する。
【0025】ファンモータ8の駆動とともにマグネトロ
ン6が駆動され、マグネトロン6で出射されたエネルギ
ーが導波管7を通ってオーブン庫内5に導かれる。その
マイクロ波により、オーブン庫内5にセットされた被加
熱物90が加熱される。その加熱によって被加熱物90
から熱気・水蒸気91が出るが、この熱気・水蒸気91
は庫内吸気口10から流入した冷却用空気とともに庫内
排気口11から排気ダクト12に導かれ、排気口13よ
り外部に排出される。排気ダクト12を流動する排気流
の温度が排気温度センサー14によって検出される。そ
の検出温度をHT とする。
【0026】ここで、過加熱異常運転の判定条件を例え
ば以下のように定める。雰囲気温度QT が25℃のとき
に排気温度HT が90℃に達した場合に、オーブン庫内
5が異常昇温したものとする。排気温度HT についての
過加熱異常運転判定の補正温度Pは、 P=HT −(QT −25)×K1 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(1) となり、判定条件は、 P<90〔℃〕 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(2) となる。K1 は補正定数である。また、雰囲気温度QT
そのものが50℃を超えるときも異常として処理するも
のとする。したがって、判定条件に、 QT ≦50〔℃〕 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(3) が加わる。
【0027】また、雰囲気温度QT が25℃のときに冷
却用空気温度RT がT0 ℃に達した場合に、加熱部HB
が異常昇温したものとする。冷却用空気温度RT につい
ての過加熱判定の補正温度Sは、 S=RT −(QT −25)×K2 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(4) となり、判定条件は、 S<T0 〔℃〕 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥(5) となる。K2 は補正定数である。
【0028】(3)式を満たし、かつ、(2)式および
(5)式を満たすときには、運転状態が正常であるもの
と判断して、運転を継続する。(3)式を満たさないと
きは、雰囲気温度QT そのものが異常に高く、吸入され
る雰囲気自体が過剰に高温であって電子レンジが正常に
動作できないため、運転を禁止するものとする。(2)
式または(5)式を満たさなくなったときは、運転を自
動的に停止するものとする。
【0029】CPU50によるより具体的な制御動作を
図7のフローチャートに基づいて説明する。加熱ボタン
を押すことで制御が開始され、ステップS1で冷却用フ
ァン9を駆動する。ステップS2で雰囲気温度センサー
30から雰囲気温度QT を読み込み、ステップS3で、
(3)式のQT ≦50℃の判断を行う。この判断が否定
的となるとき(雰囲気温度QT が50℃を超えていると
き)、ステップS4に進んでマグネトロン6の発振を停
止し、警報ブザー56を鳴動させるとともに、表示用モ
ニター58に例えば「異常高温」のエラーメッセージを
表示する。
【0030】QT ≦50℃が成立するときは、ステップ
S5に進んでマグネトロン6を発振させる。そして、ス
テップS6で排気温度センサー14から排気温度HT
読み込み、ステップS7で、(1)式のP=HT −(Q
T −25)×K1 の演算を行って補正温度Pを算出し、
ステップS8で、(2)式のP<90℃の判断を行う。
この判断が否定的となるとき(補正温度Pが90℃以上
となるとき)、ステップS4に進んでマグネトロン6の
発振を停止し、警報ブザー56を動作させ、エラーメッ
セージを表示する。これは、主として被加熱物90が異
常加熱された場合に生じる。
【0031】P<90℃が成立するときは、ステップS
9に進んで、(4)式のS=RT −(QT −25)×K
2 の演算を行って補正温度Sを算出し、ステップS10
で、S<T0 ℃の判断を行う。この判断が否定的となる
とき(補正温度SがT0 ℃以上となるとき)、ステップ
S4に進んでマグネトロン6の発振を停止し、警報ブザ
ー56を動作させ、エラーメッセージを表示する。これ
は、主として加熱部HBに異常が生じたときに起きる。
【0032】ステップS11で加熱時間がタイムアップ
したかどうかを判断し、タイムアップしていないときは
ステップS2に戻るが、タイムアップしたときはステッ
プS12に進んで調理を終了する。すなわち、マグネト
ロン6の発振を停止するとともに、所定時間だけ冷却用
ファン9の動作を継続した後、冷却用ファン9を停止す
る。
【0033】なお、ステップS8またはステップS10
からステップS4に進んだときは、雰囲気温度QT によ
る影響だけとは限らないので、念のために次回の加熱開
始を強制禁止するようにしてもよい。
【0034】以上のように、排気温度HT および冷却用
空気温度RT を雰囲気温度QT で補正した補正温度P,
Sを過加熱異常運転判定の対象としたので、雰囲気温度
Tの変動の影響を避けることができ、オーブン庫内5
の被加熱物90に対する加熱の状態や加熱部HBの状態
の正常/異常を高精度に判定することができる。すなわ
ち、雰囲気温度QT が低くても異常があれば速やかにそ
の異常を検出し、電装部品の焼損を防止することができ
る。また、雰囲気温度QT が比較的高くても異常がなけ
れば誤動作による運転停止を防止することができる。
【0035】なお、吸気温センサー30は機器外に設け
てもよい。機内に設けるときは、上記実施例のとおりな
るべく吸気口15の近傍に設けることが好ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る第一の加熱機器によれば、
排気温度を雰囲気温度で補正した補正温度を過加熱異常
運転判定の対象となしたので、雰囲気温度の変動による
影響をなくして過加熱異常運転状態と正常運転状態を明
確に区別し誤動作をなくすことができるとともに、雰囲
気温度が低い場合であっても過加熱異常運転状態である
ときは過加熱異常運転状態を速やかに検出して運転停止
し安全性を確保することができる。
【0037】また、本発明に係る第二の加熱機器によれ
ば、排気温度を雰囲気温度で補正するだけでなく、加熱
部に流動接触後の冷却用空気温度についても雰囲気温度
で補正し、それらの補正温度を過加熱異常運転判定の対
象となしたので、雰囲気温度の変動による影響をなくし
た状態で加熱部についての正常/異常を明確に区別し誤
動作をなくすことができる。雰囲気温度が低い場合であ
っても加熱部が異常昇温しているときは、それを速やか
に検出して運転停止し安全性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る加熱機器(電子レン
ジ)の垂直断面図である。
【図2】実施例の電子レンジの水平断面図である。
【図3】実施例の電子レンジの外観を示す斜視図であ
る。
【図4】実施例の電子レンジの電気的構成を示すブロッ
ク線図である。
【図5】実施例における排気温度センサーと雰囲気温度
センサーの具体例の回路構成図である。
【図6】実施例における排気温度センサーと雰囲気温度
センサーの別の具体例の回路構成図である。
【図7】実施例の電子レンジの動作説明に供するフロー
チャートである。
【図8】従来例に係る電子レンジの垂直断面図である。
【図9】従来例に係る電子レンジの水平断面図である。
【図10】排気温度の時間的変化を示す特性図である。
【符号の説明】
2……ドア、4……コントロールパネル、5……オーブ
ン庫内、6……マグネトロン、7……導波管、8……フ
ァンモータ、9……冷却用ファン、10……庫内吸気
口、11……庫内排気口、12……排気ダクト、13…
…排気口、14……排気温度センサー、15……吸気
口、22……冷却用空気吸入路、30……雰囲気温度セ
ンサー、40……冷却用空気温度センサー、50……C
PU、56……警報ブザー、58……表示用モニター、
90……被加熱物、91……熱気・水蒸気

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収納するオーブン庫内と、こ
    のオーブン庫内の被加熱物に加熱エネルギーを与える加
    熱部と、吸気口より吸引した外気を冷却用空気として前
    記加熱部に対して流動接触させる冷却用ファンと、その
    冷却用空気を前記オーブン庫内に導入する庫内吸気口
    と、前記オーブン庫内に対して庫内排気口を介して外気
    と連通する排気ダクトと、この排気ダクトに配置された
    排気温度センサーと、この排気温度センサーが検出した
    排気温度に基づいて過加熱異常運転状態の有無を判定し
    過加熱異常運転と判定したときに前記加熱部の駆動を停
    止する異常処理手段とを備えた加熱機器であって、 雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサーを設けるとと
    もに、 前記排気温度センサーが検出した排気温度を前記雰囲気
    温度センサーが検出した雰囲気温度で補正しその補正温
    度を判定対象として前記異常処理手段に与える温度補正
    手段を備えたことを特徴とする加熱機器。
  2. 【請求項2】 被加熱物を収納するオーブン庫内と、こ
    のオーブン庫内の被加熱物に加熱エネルギーを与える加
    熱部と、吸気口より吸引した外気を冷却用空気として前
    記加熱部に対して流動接触させる冷却用ファンと、その
    冷却用空気を前記オーブン庫内に導入する庫内吸気口
    と、前記オーブン庫内に対して庫内排気口を介して外気
    と連通する排気ダクトと、この排気ダクトに配置された
    排気温度センサーと、この排気温度センサーが検出した
    排気温度に基づいて過加熱異常運転状態の有無を判定し
    過加熱異常運転と判定したときに前記加熱部の駆動を停
    止する異常処理手段とを備えた加熱機器であって、 雰囲気温度を検出する雰囲気温度センサーを設けるとと
    もに、 前記加熱部に流動接触し前記庫内吸気口へ至る冷却用空
    気の温度を検出する冷却用空気温度センサーを設け、 前記排気温度センサーが検出した排気温度および前記冷
    却用空気温度センサーが検出した冷却用空気温度のそれ
    ぞれを前記雰囲気温度センサーが検出した雰囲気温度で
    補正しそれらの補正温度を判定対象として前記異常処理
    手段に与える温度補正手段を備えたことを特徴とする加
    熱機器。
JP33914092A 1992-12-18 1992-12-18 加熱機器 Pending JPH06185738A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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