JPH06117641A - 調理器 - Google Patents
調理器Info
- Publication number
- JPH06117641A JPH06117641A JP26215892A JP26215892A JPH06117641A JP H06117641 A JPH06117641 A JP H06117641A JP 26215892 A JP26215892 A JP 26215892A JP 26215892 A JP26215892 A JP 26215892A JP H06117641 A JPH06117641 A JP H06117641A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- detection
- heating
- cavity
- thermistor
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Electric Ovens (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続的に加熱しても、キャビティー等の熱影
響を考慮してサーミスタの検出値を補正することを目的
とする。 【構成】 本発明の電子レンジは、キャビティー内の調
理物を加熱するマグネトロン4と、前記キャビティー内
の雰囲気温度を検知するサーミスタ21と、該サーミス
タ21の検知結果に基づいて前記マグネトロン4を制御
する制御手段25とからなり、前記制御手段25は、前
記サーミスタ21の検知結果と閾値を比較する比較部2
7と、該比較部27の比較結果に基づいてマグネトロン
4を加熱制御する動作部28と、加熱前または加熱初期
時の前記サーミスタ21の検知結果に基づいて前記閾値
を設定する閾値設定部26からなるものである。
響を考慮してサーミスタの検出値を補正することを目的
とする。 【構成】 本発明の電子レンジは、キャビティー内の調
理物を加熱するマグネトロン4と、前記キャビティー内
の雰囲気温度を検知するサーミスタ21と、該サーミス
タ21の検知結果に基づいて前記マグネトロン4を制御
する制御手段25とからなり、前記制御手段25は、前
記サーミスタ21の検知結果と閾値を比較する比較部2
7と、該比較部27の比較結果に基づいてマグネトロン
4を加熱制御する動作部28と、加熱前または加熱初期
時の前記サーミスタ21の検知結果に基づいて前記閾値
を設定する閾値設定部26からなるものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、雰囲気温度により加熱
制御する調理器に関するものである。
制御する調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、この種の電子レンジは、特開平
4−20722号公報に示されている。このものは、キ
ャビティーに接続した排気風路に、冷風を供給する導風
路を設け、排気風路の排気風と導風路の冷風に晒される
位置に感熱素子を取り付け、感熱素子の検知結果に基づ
いてマグネトロンの出力を制御するものである。
4−20722号公報に示されている。このものは、キ
ャビティーに接続した排気風路に、冷風を供給する導風
路を設け、排気風路の排気風と導風路の冷風に晒される
位置に感熱素子を取り付け、感熱素子の検知結果に基づ
いてマグネトロンの出力を制御するものである。
【0003】即ち、調理物の加熱に伴って発生する水蒸
気が感熱素子の表面に凝縮するときに感熱素子に伝わる
凝縮熱と、その逆に凝縮した水が蒸発するときに感熱素
子から奪う蒸発熱の両者によって感熱素子の検知温度が
激しく上下する。この上下の幅が所定値になったとき、
加熱動作を停止するものである。
気が感熱素子の表面に凝縮するときに感熱素子に伝わる
凝縮熱と、その逆に凝縮した水が蒸発するときに感熱素
子から奪う蒸発熱の両者によって感熱素子の検知温度が
激しく上下する。この上下の幅が所定値になったとき、
加熱動作を停止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例において、
冷風を感熱素子に晒すのは、加熱の進行に伴う温度上昇
や、加熱の繰り返しによるキャビティー壁の温度上昇な
どの影響を受けないようにするために行っている。
冷風を感熱素子に晒すのは、加熱の進行に伴う温度上昇
や、加熱の繰り返しによるキャビティー壁の温度上昇な
どの影響を受けないようにするために行っている。
【0005】しかし、連続的に加熱動作を行うとき、食
品の輻射熱等により冷風を供給する導風路の風路壁の温
度が上昇し、冷風自体の温度が上昇するため、感熱素子
の雰囲気温度が上昇して排気風との温度差が小さくな
る。この温度差が小さくなると、感熱素子の検知温度差
が小さくなるため、いつも同じように感熱素子で調理の
仕上がりを検知していたのでは、加熱停止の時期がズレ
てしまう恐れがある。
品の輻射熱等により冷風を供給する導風路の風路壁の温
度が上昇し、冷風自体の温度が上昇するため、感熱素子
の雰囲気温度が上昇して排気風との温度差が小さくな
る。この温度差が小さくなると、感熱素子の検知温度差
が小さくなるため、いつも同じように感熱素子で調理の
仕上がりを検知していたのでは、加熱停止の時期がズレ
てしまう恐れがある。
【0006】本発明は、斯る課題を解決するものであ
る。
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明の手段は、調理物を収納するキャビティーと、
前記調理物を加熱する加熱手段と、前記キャビティー内
の雰囲気温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手
段の検知結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手
段とからなり、前記制御手段は、前記温度検知手段の検
知結果と閾値を比較する比較部と、該比較部の比較結果
に基づいて加熱手段を加熱制御する動作部と、加熱前ま
たは加熱初期時の前記温度検知手段の検知結果に基づい
て前記閾値を設定する閾値設定部を備えた構成である。
の本発明の手段は、調理物を収納するキャビティーと、
前記調理物を加熱する加熱手段と、前記キャビティー内
の雰囲気温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手
段の検知結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手
段とからなり、前記制御手段は、前記温度検知手段の検
知結果と閾値を比較する比較部と、該比較部の比較結果
に基づいて加熱手段を加熱制御する動作部と、加熱前ま
たは加熱初期時の前記温度検知手段の検知結果に基づい
て前記閾値を設定する閾値設定部を備えた構成である。
【0008】
【作用】即ち、加熱前または加熱初期時に温度検知手段
でまず雰囲気温度を検知することにより、キャビティー
等の加熱状態を検知し、該検知温度が高ければ閾値決定
部で閾値を小さく設定し、また低ければ閾値を大きく設
定して、温度検知手段の検知温度差が変化してもそれに
対応するよう補正するものである。
でまず雰囲気温度を検知することにより、キャビティー
等の加熱状態を検知し、該検知温度が高ければ閾値決定
部で閾値を小さく設定し、また低ければ閾値を大きく設
定して、温度検知手段の検知温度差が変化してもそれに
対応するよう補正するものである。
【0009】
【実施例】図1及び図2において、1は調理物2を収納
するキャビティーであり、後面板1a、天板1bを備え
ると共に調理物2を出し入れする前面開口を閉塞するド
ア3が取り付けられている。
するキャビティーであり、後面板1a、天板1bを備え
ると共に調理物2を出し入れする前面開口を閉塞するド
ア3が取り付けられている。
【0010】4はキャビティー1にマイクロ波を供給す
るマグネトロン、5は調理物2を載置すると共に回転自
在に取り付けられ、調理物2の加熱中モータ(図示せ
ず)を回転するターンテーブル、6はマグネトロン4の
後方に設け、マグネトロン4に冷却風を供給する冷却フ
ァンと、7は後面板1aに取り付けられ、前記冷却ファ
ン6を回転するためのファンモータである。
るマグネトロン、5は調理物2を載置すると共に回転自
在に取り付けられ、調理物2の加熱中モータ(図示せ
ず)を回転するターンテーブル、6はマグネトロン4の
後方に設け、マグネトロン4に冷却風を供給する冷却フ
ァンと、7は後面板1aに取り付けられ、前記冷却ファ
ン6を回転するためのファンモータである。
【0011】尚、前記調理物2は、マグネトロン4のマ
イクロ波による加熱だけでなく、図示しないハロゲンヒ
ータ等のヒータにより加熱もされる。
イクロ波による加熱だけでなく、図示しないハロゲンヒ
ータ等のヒータにより加熱もされる。
【0012】8は後面板1aのファンモータ付近に設け
た吸気孔、9はマグネトロン4を冷却した後の冷却風を
ファンガイド10と共にキャビティー1内に送風する冷
却孔、11はキャビティー1内の庫内空気を機外に排気
するための排気孔、12は風路を形成するパッキンであ
る。
た吸気孔、9はマグネトロン4を冷却した後の冷却風を
ファンガイド10と共にキャビティー1内に送風する冷
却孔、11はキャビティー1内の庫内空気を機外に排気
するための排気孔、12は風路を形成するパッキンであ
る。
【0013】前記パッキン12は、図2のようにキャビ
ティー1の天板1bから外装フレーム15に渡る幅を持
って他の部分と仕切り、冷却ファン6からの冷却風の一
部を取り込む冷却風路13、排気風路14を形成してい
る。該排気風路14内の空気は、冷却ファン6の吸込力
により吸い出されながら流れている。従って、キャビテ
ィー1内の庫内空気もこの吸込力により吸い出されるの
である。
ティー1の天板1bから外装フレーム15に渡る幅を持
って他の部分と仕切り、冷却ファン6からの冷却風の一
部を取り込む冷却風路13、排気風路14を形成してい
る。該排気風路14内の空気は、冷却ファン6の吸込力
により吸い出されながら流れている。従って、キャビテ
ィー1内の庫内空気もこの吸込力により吸い出されるの
である。
【0014】また、冷却風路13及び排気風路14の天
板1b上には、マイラーシート等の断熱材16を張り付
けている。該断熱材16は、冷却風路13を流れる冷却
風が、この風路内で加熱されて温度上昇させないために
設けられている。
板1b上には、マイラーシート等の断熱材16を張り付
けている。該断熱材16は、冷却風路13を流れる冷却
風が、この風路内で加熱されて温度上昇させないために
設けられている。
【0015】17は天板1bに設けられた貫通孔であ
り、冷却風路13と排気風路14の境界付近で、且つ冷
却風路13内に設けられている。18は貫通孔17を囲
むように設けられた小排気ダクト、19はキャビティー
1内の雰囲気温度、即ち蒸気温度を検知する蒸気熱セン
サーである。
り、冷却風路13と排気風路14の境界付近で、且つ冷
却風路13内に設けられている。18は貫通孔17を囲
むように設けられた小排気ダクト、19はキャビティー
1内の雰囲気温度、即ち蒸気温度を検知する蒸気熱セン
サーである。
【0016】該センサー19は、図3に示すように、幅
が0.1mmのステンレス板等の金属円板20と、該金
属円板20の略中心にエポキシ系の接着剤で接着した温
度検知手段となるビード型サーミスタ21、金属円板2
0に一体に形成され、サーミスタ21のリード線21a
を固定するかしめ部20aから構成されている。
が0.1mmのステンレス板等の金属円板20と、該金
属円板20の略中心にエポキシ系の接着剤で接着した温
度検知手段となるビード型サーミスタ21、金属円板2
0に一体に形成され、サーミスタ21のリード線21a
を固定するかしめ部20aから構成されている。
【0017】また、図4に基づいて蒸気熱センサー19
を詳細に説明すると、金属円板20の略中心付近には、
約5mmの凹部22を設けると共に、該凹部22の底部
には直径約0.8mmの貫通穴23を設けている。
を詳細に説明すると、金属円板20の略中心付近には、
約5mmの凹部22を設けると共に、該凹部22の底部
には直径約0.8mmの貫通穴23を設けている。
【0018】そして蒸気熱センサー19は、凹部22の
あるほうで蒸気温度を検知し、反対側には冷却風が当っ
て常に冷却されているように小排気ダクト18に取り付
けられる。
あるほうで蒸気温度を検知し、反対側には冷却風が当っ
て常に冷却されているように小排気ダクト18に取り付
けられる。
【0019】サーミスタ21の接着作業時は、凹部22
の貫通孔23にサーミスタ21を少し引っ掛けながらリ
ード線21aを押さえ、そこにエポキシ系の接着剤24
を流し込んで接着する。而て、接着剤を流し込むとき
に、サーミスタ21の位置がズレずに、いつもほぼ同じ
位置で接着固定できるのである。
の貫通孔23にサーミスタ21を少し引っ掛けながらリ
ード線21aを押さえ、そこにエポキシ系の接着剤24
を流し込んで接着する。而て、接着剤を流し込むとき
に、サーミスタ21の位置がズレずに、いつもほぼ同じ
位置で接着固定できるのである。
【0020】尚、サーミスタ21のリード線21aをか
しめ部20aに固定するとき、図5に示すように、少し
たるませて固定している。これは、サーミスタ21をキ
ャビティー1に取り付ける時、リード線21aが引っ張
られても接着部分に荷重がかからないようにするためで
ある。
しめ部20aに固定するとき、図5に示すように、少し
たるませて固定している。これは、サーミスタ21をキ
ャビティー1に取り付ける時、リード線21aが引っ張
られても接着部分に荷重がかからないようにするためで
ある。
【0021】図6において、25はマグネトロン4等を
制御してキャビティー1内の調理物2を加熱制御するマ
イクロコンピュータ等から構成される制御手段である。
該制御手段25は、蒸気熱センサー19の検知結果に基
づいて閾置となる後述の検知ハイレベルVEHと検知ロー
レベルVELを設定する閾値設定部26と、蒸気熱センサ
ー19の検知結果と閾置を比較する比較部27と、該比
較部27の結果に基づいてマグネトロン4を制御する動
作部28、加熱動作時間をカウントするタイマーTを備
えている。51はあたため、解凍等の調理方法を選択す
るキーやスタートキーが備えられているキー入力装置で
ある。
制御してキャビティー1内の調理物2を加熱制御するマ
イクロコンピュータ等から構成される制御手段である。
該制御手段25は、蒸気熱センサー19の検知結果に基
づいて閾置となる後述の検知ハイレベルVEHと検知ロー
レベルVELを設定する閾値設定部26と、蒸気熱センサ
ー19の検知結果と閾置を比較する比較部27と、該比
較部27の結果に基づいてマグネトロン4を制御する動
作部28、加熱動作時間をカウントするタイマーTを備
えている。51はあたため、解凍等の調理方法を選択す
るキーやスタートキーが備えられているキー入力装置で
ある。
【0022】29はサーミスタ21の信号検知回路であ
り、制御電圧(+5V)をサーミスタ21と抵抗30と
とで分圧し、サーミスタ21と抵抗30の接続点(接続
点A)の電圧を検知して増幅し、検知信号電圧V0を出
力するものである。
り、制御電圧(+5V)をサーミスタ21と抵抗30と
とで分圧し、サーミスタ21と抵抗30の接続点(接続
点A)の電圧を検知して増幅し、検知信号電圧V0を出
力するものである。
【0023】接続点Aは、コンデンサ34と抵抗35を
介してオペアンプ36の+(プラス)端子と接続してい
る。接続点Aとアース線Lとの間にはノイズパスコンデ
ンサ37を接続し、またコンデンサ34と抵抗35の接
続点とアース線Lとの間には抵抗38を接続し、さらに
抵抗35とオペアンプ36の+端子との接続点とアース
線Lの間には電解コンデンサ39を接続している。
介してオペアンプ36の+(プラス)端子と接続してい
る。接続点Aとアース線Lとの間にはノイズパスコンデ
ンサ37を接続し、またコンデンサ34と抵抗35の接
続点とアース線Lとの間には抵抗38を接続し、さらに
抵抗35とオペアンプ36の+端子との接続点とアース
線Lの間には電解コンデンサ39を接続している。
【0024】また、接続点Aは制御手段25と接続して
おり、加熱動作中、逐次接続点Aの検知電圧VTを検知
し、この電圧に基づいて比較部27で比較する閾値を前
記閾値設定部25で演算するようにしている。
おり、加熱動作中、逐次接続点Aの検知電圧VTを検知
し、この電圧に基づいて比較部27で比較する閾値を前
記閾値設定部25で演算するようにしている。
【0025】前記オペアンプ36の−(マイナス)端子
にはアース線Lとの間に抵抗40を接続すると共に、オ
ペアンプ36の−端子と抵抗の接続点と、オペアンプ3
6の出力端子の間には、抵抗41とコンデンサ42の並
列回路が接続されている。
にはアース線Lとの間に抵抗40を接続すると共に、オ
ペアンプ36の−端子と抵抗の接続点と、オペアンプ3
6の出力端子の間には、抵抗41とコンデンサ42の並
列回路が接続されている。
【0026】一方、オペアンプ36の出力は、カップリ
ングコンデンサ43を介してオペアンプ44と接続して
いる。
ングコンデンサ43を介してオペアンプ44と接続して
いる。
【0027】該オペアンプ44の+端子には、前記カッ
プリングコンデンサ43を接続するとともに、アース線
Lとの間に抵抗45を接続している。また、オペアンプ
44の−端子には、アース線Lとの間に抵抗46を接続
すると共に、オペアンプ44の出力端子との間に抵抗4
7を接続している。
プリングコンデンサ43を接続するとともに、アース線
Lとの間に抵抗45を接続している。また、オペアンプ
44の−端子には、アース線Lとの間に抵抗46を接続
すると共に、オペアンプ44の出力端子との間に抵抗4
7を接続している。
【0028】尚、前記オペアンプ44と抵抗45、4
6、47とで非反転増幅回路を形成している。
6、47とで非反転増幅回路を形成している。
【0029】前記オペアンプ44の出力端子は、電流制
限抵抗48及び49を介して制御回路25に接続し、検
知信号電圧V0を供給している。該検知信号電圧V0のピ
ーク値が、制御手段25の制御電圧より高くならないよ
うに、電流制限抵抗48と49の接続点と制御電圧(+
5V)との間に、ダイオード50を接続してピークカッ
トするようにしている。
限抵抗48及び49を介して制御回路25に接続し、検
知信号電圧V0を供給している。該検知信号電圧V0のピ
ーク値が、制御手段25の制御電圧より高くならないよ
うに、電流制限抵抗48と49の接続点と制御電圧(+
5V)との間に、ダイオード50を接続してピークカッ
トするようにしている。
【0030】斯る構成における動作を図7及び図8に基
づいてキャビティー1等が冷えた状態で調理物(例えば
スパゲティ)にラップした加熱動作について説明する。
づいてキャビティー1等が冷えた状態で調理物(例えば
スパゲティ)にラップした加熱動作について説明する。
【0031】まず、ステップS1でキー入力装置51で
あたためを選択し、スタートキーを操作すると共にタイ
マーTの時間カウントtを開始すると、ステップS2で
検知電圧VTを検知する。
あたためを選択し、スタートキーを操作すると共にタイ
マーTの時間カウントtを開始すると、ステップS2で
検知電圧VTを検知する。
【0032】ステップS3で検知電圧VTが2V以上か
否かを判断する。今回の場合、キャビティー1は冷えて
おり、検知電圧VTは2V以上になるので、ステップS
4に移行して閾値となる検知ハイレベルVEHに検知電圧
VT、検知ローレベルVELに検知電圧VTの1/2の値、
検知回数Cに3を設定する。
否かを判断する。今回の場合、キャビティー1は冷えて
おり、検知電圧VTは2V以上になるので、ステップS
4に移行して閾値となる検知ハイレベルVEHに検知電圧
VT、検知ローレベルVELに検知電圧VTの1/2の値、
検知回数Cに3を設定する。
【0033】上述で検知ハイレベルVEHと検知ローレベ
ルVELの2つのレベルを設けているのは、味噌汁を加熱
したときは蒸気熱センサー19の検知電圧VTは温度差
が比較的小さい振幅で変化するが、コロッケなどを加熱
すると急激に大きな振幅で検知電圧VTが変化するの
で、同じように検知していたのではコロッケなどの調理
物が加熱し過ぎてしまうことになる。そうならないため
に、2種類の閾値を設けておいて対応するのである。
ルVELの2つのレベルを設けているのは、味噌汁を加熱
したときは蒸気熱センサー19の検知電圧VTは温度差
が比較的小さい振幅で変化するが、コロッケなどを加熱
すると急激に大きな振幅で検知電圧VTが変化するの
で、同じように検知していたのではコロッケなどの調理
物が加熱し過ぎてしまうことになる。そうならないため
に、2種類の閾値を設けておいて対応するのである。
【0034】しかし、キャビティー1は冷えた状態でい
つも使用されるわけでなく、連続的に使用してキャビテ
ィー1が調理物2の輻射熱等により熱くなり、図9で示
すように検知電圧VTが図8の検知電圧VTに比べて小さ
くなることもある。そこで、その信号の大きさに検知ロ
ーレベルVELを合わせないと、加熱動作の終了時点が常
に一定とならないので、ステップS5に移行して検知ハ
イレベルVEHに検知電圧VT、検知ローレベルVELに検
知電圧VTの1/3の値、検知回数Cに1を設定する。
この時、ステップS3では検知電圧VTは2V以下と判
断されている。
つも使用されるわけでなく、連続的に使用してキャビテ
ィー1が調理物2の輻射熱等により熱くなり、図9で示
すように検知電圧VTが図8の検知電圧VTに比べて小さ
くなることもある。そこで、その信号の大きさに検知ロ
ーレベルVELを合わせないと、加熱動作の終了時点が常
に一定とならないので、ステップS5に移行して検知ハ
イレベルVEHに検知電圧VT、検知ローレベルVELに検
知電圧VTの1/3の値、検知回数Cに1を設定する。
この時、ステップS3では検知電圧VTは2V以下と判
断されている。
【0035】その後、ステップS6でマグネトロン(M
Q)4を駆動してマイクロ波を調理物2に供給して加熱
動作を開始する。そして、ステップS7で時間カウント
tが30秒を経過したと判断すると、ステップS8で検
知電圧VTと検知信号電圧V0を検知し、その都度ステッ
プS4またはS5で演算した検知ハイレベルVEH及び検
知ローレベルVELを演算する。そして、ステップS9で
検知ローレベルVELに達するまでステップS8の動作を
繰り返す。
Q)4を駆動してマイクロ波を調理物2に供給して加熱
動作を開始する。そして、ステップS7で時間カウント
tが30秒を経過したと判断すると、ステップS8で検
知電圧VTと検知信号電圧V0を検知し、その都度ステッ
プS4またはS5で演算した検知ハイレベルVEH及び検
知ローレベルVELを演算する。そして、ステップS9で
検知ローレベルVELに達するまでステップS8の動作を
繰り返す。
【0036】ステップS9で検知信号電圧V0が検知ロ
ーレベルVELに達したとき(図8中のP点)、ステップ
S10でその到達が1回目と判断したなら、ステップS
11で時間カウントtがラップ時間TA以上か否かを判
断する。
ーレベルVELに達したとき(図8中のP点)、ステップ
S10でその到達が1回目と判断したなら、ステップS
11で時間カウントtがラップ時間TA以上か否かを判
断する。
【0037】該ラップ時間TAは、調理物にラップが掛
けられているかいないかを判断するための時間であり、
図8に示すように調理物にラップをしていれば時間カウ
ントtはラップ時間TAより長くなり、ステップS13
で係数Kに0.1を設定する。また、図9に示すように
図8と同じ条件で調理物にラップをしなかった場合は、
時間カウントtがラップ時間TAより短くなり、ステッ
プS12で係数Kに0.4を設定する。
けられているかいないかを判断するための時間であり、
図8に示すように調理物にラップをしていれば時間カウ
ントtはラップ時間TAより長くなり、ステップS13
で係数Kに0.1を設定する。また、図9に示すように
図8と同じ条件で調理物にラップをしなかった場合は、
時間カウントtがラップ時間TAより短くなり、ステッ
プS12で係数Kに0.4を設定する。
【0038】従って、今回の場合はラップが調理物2に
掛けられているので、時間カウントtはラップ時間TA
より長くなり、ステップS13に移行して係数Kに0.
1を設定する。
掛けられているので、時間カウントtはラップ時間TA
より長くなり、ステップS13に移行して係数Kに0.
1を設定する。
【0039】上述の係数Kの設定後、ステップS14で
ステップS8で検知した検知信号電圧V0が検知ハイレ
ベルVEHに達しているか否かを判断する。今回はまだ達
していないので、ステップS15に移行して検知ローレ
ベルVELに到達回数が検知回数Cに達したか否か判断す
る。今は到達が1回目であり検知回数には3と設定され
ているので、ステップS8に移行して、ステップS14
までの動作を繰り返す。
ステップS8で検知した検知信号電圧V0が検知ハイレ
ベルVEHに達しているか否かを判断する。今回はまだ達
していないので、ステップS15に移行して検知ローレ
ベルVELに到達回数が検知回数Cに達したか否か判断す
る。今は到達が1回目であり検知回数には3と設定され
ているので、ステップS8に移行して、ステップS14
までの動作を繰り返す。
【0040】検知電圧VTが検知ローレベルVELに2回
目達したとき(図8中のQ点)、検知ハイレベルVEHに
も達している(図8中のS点)ので、ステップS14で
検知ハイレベルVEHに達していると判断して、ステップ
S16に移行する。
目達したとき(図8中のQ点)、検知ハイレベルVEHに
も達している(図8中のS点)ので、ステップS14で
検知ハイレベルVEHに達していると判断して、ステップ
S16に移行する。
【0041】しかし、加熱する調理物によっては、今回
のように2回目で検知ハイレベルV EHに達しないものも
あり、その時は検知ローレベルVELに3回達したとステ
ップS15で判断すればステップS16に移行するよう
になっている。
のように2回目で検知ハイレベルV EHに達しないものも
あり、その時は検知ローレベルVELに3回達したとステ
ップS15で判断すればステップS16に移行するよう
になっている。
【0042】ステップS16ではこの時点の時間カウン
トtに係数Kを乗算した時間で、かつ500Wの出力で
追加加熱を行い、その後ステップS17でt0秒間、約
30Wでむらし加熱を行って加熱動作を終了する。
トtに係数Kを乗算した時間で、かつ500Wの出力で
追加加熱を行い、その後ステップS17でt0秒間、約
30Wでむらし加熱を行って加熱動作を終了する。
【0043】以上の動作により、加熱の動作を連続的に
行って、蒸気熱センサー19に冷却風を供給する冷却風
路13が熱くなって、冷却風が加熱されて温度が上昇し
ても、補正するようにしているので、調理の仕上がりが
いつも一定にできる。
行って、蒸気熱センサー19に冷却風を供給する冷却風
路13が熱くなって、冷却風が加熱されて温度が上昇し
ても、補正するようにしているので、調理の仕上がりが
いつも一定にできる。
【0044】また、調理物にラップがかかっていてもい
なくても常に同じ調理の仕上がりを実現するものであ
る。
なくても常に同じ調理の仕上がりを実現するものであ
る。
【0045】尚、上述のステップS1乃至ステップS7
の動作は、マグネトロン4の動作前、即ち加熱開始前に
ステップS2で検知電圧VTを検知していたが、本実施
例はこれに限定されるものではなく、図11に示すよう
にマグネトロン4の加熱動作開始直後付近(加熱初期
時)に検知しても構わない。
の動作は、マグネトロン4の動作前、即ち加熱開始前に
ステップS2で検知電圧VTを検知していたが、本実施
例はこれに限定されるものではなく、図11に示すよう
にマグネトロン4の加熱動作開始直後付近(加熱初期
時)に検知しても構わない。
【0046】図11においては、まずステップS1と同
様、ステップS20ではキー入力装置51であたためを
選択し、スタートキーを操作すると共にタイマーTの時
間カウントtを開始すると、ステップS21でマグネト
ロン4を駆動してマイクロ波を調理物2に供給して加熱
動作を開始する。
様、ステップS20ではキー入力装置51であたためを
選択し、スタートキーを操作すると共にタイマーTの時
間カウントtを開始すると、ステップS21でマグネト
ロン4を駆動してマイクロ波を調理物2に供給して加熱
動作を開始する。
【0047】そして、ステップS22で検知電圧VTを
検知し、この検知電圧VTが2V以上か否かを判断す
る。ここでは、ステップS3と同様、2V以上ならステ
ップS25に移行して、閾値となる検知ハイレベルVEH
に検知電圧VT、検知ローレベルVELに検知電圧VTの1
/2の値、検知回数Cに3を設定する。
検知し、この検知電圧VTが2V以上か否かを判断す
る。ここでは、ステップS3と同様、2V以上ならステ
ップS25に移行して、閾値となる検知ハイレベルVEH
に検知電圧VT、検知ローレベルVELに検知電圧VTの1
/2の値、検知回数Cに3を設定する。
【0048】また、2V以下ならステップS26で検知
ハイレベルVEHに検知電圧VT、検知ローレベルVELに
検知電圧VTの1/3の値、検知回数Cに1を設定す
る。
ハイレベルVEHに検知電圧VT、検知ローレベルVELに
検知電圧VTの1/3の値、検知回数Cに1を設定す
る。
【0049】その後、ステップS27で時間カウントt
が30秒を経過と判断すれば、上述のステップS8から
の動作を行うものである。
が30秒を経過と判断すれば、上述のステップS8から
の動作を行うものである。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、連続的に加熱動作を行
ってキャビティー等が熱くなっても、その熱の影響を補
正して常に一定の調理の仕上がりを検知するものであ
る。
ってキャビティー等が熱くなっても、その熱の影響を補
正して常に一定の調理の仕上がりを検知するものであ
る。
【図1】本発明の電子レンジの上面断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明の蒸気熱センサの概略図である。
【図4】図3中のB−B線断面拡大図である。
【図5】図3の側面図である。
【図6】本発明の電子レンジの制御回路図である。
【図7】本発明の動作フローチャートである。
【図8】調理物にラップして加熱したときの蒸気熱セン
サの検出値と時間の関係を示す図である。
サの検出値と時間の関係を示す図である。
【図9】加熱動作後、連続的に調理物にラップして加熱
したときの蒸気熱センサの検出値と時間の関係を示す図
である。
したときの蒸気熱センサの検出値と時間の関係を示す図
である。
【図10】図8と同じ条件で調理物にラップせずに加熱
したときの蒸気熱センサの検出値と時間の関係を示す図
である。
したときの蒸気熱センサの検出値と時間の関係を示す図
である。
【図11】本発明の他の実施例を示す動作フローチャー
トである。
トである。
1 キャビティー 4 マグネトロン 21 サーミスタ 25 制御手段 26 閾値設定部 27 比較部 28 動作部
Claims (1)
- 【請求項1】 調理物を収納するキャビティーと、前記
調理物を加熱する加熱手段と、前記キャビティー内の雰
囲気温度を検知する温度検知手段と、該温度検知手段の
検知結果に基づいて前記加熱手段を制御する制御手段と
からなり、前記制御手段は、前記温度検知手段の検知結
果と閾値を比較する比較部と、該比較部の比較結果に基
づいて加熱手段を加熱制御する動作部と、加熱前または
加熱初期時の前記温度検知手段の検知結果に基づいて前
記閾値を設定する閾値設定部を備えたことを特徴とする
調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26215892A JPH06117641A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26215892A JPH06117641A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 調理器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06117641A true JPH06117641A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17371873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26215892A Pending JPH06117641A (ja) | 1992-09-30 | 1992-09-30 | 調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06117641A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07217902A (ja) * | 1993-12-30 | 1995-08-18 | Lg Electronics Inc | 電子レンジの飲食物解凍装置 |
KR100420532B1 (ko) * | 2001-10-22 | 2004-03-02 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 전자렌지의 무부하 작동 방지 방법 |
KR100730958B1 (ko) * | 2006-05-30 | 2007-06-22 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 전자레인지의 캐비티 변형방지방법 |
-
1992
- 1992-09-30 JP JP26215892A patent/JPH06117641A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07217902A (ja) * | 1993-12-30 | 1995-08-18 | Lg Electronics Inc | 電子レンジの飲食物解凍装置 |
KR100420532B1 (ko) * | 2001-10-22 | 2004-03-02 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 전자렌지의 무부하 작동 방지 방법 |
KR100730958B1 (ko) * | 2006-05-30 | 2007-06-22 | 주식회사 대우일렉트로닉스 | 전자레인지의 캐비티 변형방지방법 |
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