JP3854837B2 - 複合加熱調理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱庫内の被調理物を電磁波により加熱する電子レンジ機能と、バーナを備えたガスオーブン機能とを備えた複合加熱調理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記複合加熱調理装置は、電子レンジでの加熱調理の際の仕上がりを判別するために、加熱庫内の湿度を検出する湿度検出手段としての湿度センサが備えられ、この湿度センサを用いて自動加熱調理が可能となっている。即ち、加熱庫内の湿度の増加を、湿度センサの初期電圧からの電圧上昇値ΔVで監視し、このΔVが予め設定された所定の値になった時に調理完了として加熱を終了するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように、加熱庫内の湿度のみを目安にして自動加熱調理を行っているが、この調理直前にガスオーブンを使用した場合で、加熱庫内の温度が高くなっていると、被調理物の表面温度が先に上昇し、更に飽和水蒸気量が大きいため、被調理物の中心が暖まる前に絶対湿度が上昇し、調理が不完全のまま加熱を終了してしまうことがあった。
又、庫内温度が高すぎると、湿度センサのリード線部分等、耐熱性の弱い部分が損傷を受け、耐久性を低下させるおそれもある。
【0004】
そこで、請求項1に記載の発明は、庫内温度が高い状態で自動加熱調理を実行する場合の不具合の発生を防止できる複合加熱調理装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、湿度センサ及びサーミスタを、排気通路に、夫々先端部が排気通路内へ突出し且つ互いに近接した状態で配置する一方、自動加熱調理の開始時に、サーミスタによって加熱庫内の温度を検出し、その検出温度が所定温度を超えている場合には、ファンを回転させて加熱庫内の換気を行ってから自動加熱調理を行い、検出温度が所定温度よりも高い湿度センサの耐熱上限温度を超えている場合は、自動加熱調理を中止する運転制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、ファン側の故障等に対処するために、ファンによる所定時間の換気後にも検出温度が所定温度を超えている場合には、自動加熱調理を中止する構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、複合加熱調理装置としてのコンビネーションレンジ1の縦断面説明図、図2はその横断面説明図で、コンビネーションレンジ1は、レンジ皿3を載せるターンテーブル4を下段に収納し、バーナ5を収納した燃焼室6を左右に隣接する略立方体の加熱庫2を有し、加熱庫2の前面を開閉可能な開閉扉7を備える。加熱庫2の後壁上部中央には、加熱庫2内の混合熱気を器体外部へ排出する排気ダクト8が連結され、排気ダクト8には、サーミスタ9と湿度センサ10とが、先端部を排気ダクト8内に突出させて設けられている。11は、導波管によって加熱庫2の上面中央へ電磁波を発振するマグネトロン、12はコントローラで、コントローラ12は、マイコンからなる制御部の他、湿度センサ10と共にブリッジ回路を形成する湿度検出部、ラダー抵抗やオペアンプを有して湿度検出部からのセンサ信号を制御部へ出力するセンサ信号処理部等を備え、加熱庫2の前面に設けられた操作部13での指示に従い、サーミスタ9や湿度センサ10からの出力信号を監視しつつ、バーナ5の燃焼制御や、マグネトロン11及びターンテーブル4の動作制御を行う。
【0008】
一方、各燃焼室6の上部には、加熱庫2の側壁に穿設された吸込口14,14・・によって加熱庫2に連通する吸込通路15と、吸込通路15を外側から覆い、吹出口16,16・・によって加熱庫2に連通する吹出通路17とが設けられ、吹出通路17内には、庫内空気及びバーナ5からの燃焼ガスを循環させる循環ファン18が設けられる。19は循環ファン18を駆動させるファンモータ、20は加熱庫2内を照明するランプである。
【0009】
以上の如く構成されたコンビネーションレンジ1を、ガスオーブンとして用いる場合は、操作部13に設けられたオーブン調理用の操作ボタンを押すと、ランプ20が点灯して庫内を照らすと共に、循環ファン18が作動して器体外部からバーナ5へ燃焼用一次空気及び二次空気を供給し、燃料ガスが供給されたバーナ5は図示しない点火電極により着火し、燃焼を開始する。発生した燃焼ガスは、循環ファン18によって吸込通路15に吸引された加熱庫2内の空気と混合され、混合熱気となって吹出通路17を通って吹出口16,16・・から加熱庫2内へ送出され、被調理物を加熱調理する。尚、混合熱気は、加熱庫2と循環ファン18との間を循環後、排気ダクト8から器体外部へ排出される。コントローラ12は、加熱庫2内の温度が所定の温度となるように、バーナ5,5の燃焼をON/OFF制御する。
【0010】
次に、電子レンジとして用いる場合をフローチャートを用いて説明する。
S1で、操作部13に設けられたスタートボタンがON操作されると、S2で、加熱庫2の庫内温度が、100℃以下か否かを判別する。ここで庫内温度が100℃を超えていれば、次のS3で、更に庫内温度が200℃以下か否かを判別する。ここで適正温度としての200℃を超えていれば、湿度センサ10の耐熱がもたないので、S4で加熱調理を中止し、操作部13にエラーコードを表示する。一方、S3の判別で200℃以下であれば、S5で、ファンモータ19を駆動させて循環ファン18を回転させると共に、タイマー1をスタートさせる。この循環ファン18の回転により、ガスオーブンと同様に、加熱庫2内の熱気が加熱庫2内を循環後、排気通路となる排気ダクト8を通して器体外部に排出され、加熱庫2内の換気がなされる。
【0011】
循環ファン18の回転開始後、S6、S7の判別で、タイマー1が60秒経過しても庫内温度が100℃以下に低下しなければ、循環ファン18による換気機能に障害が生じたとして、S4で同様に加熱調理を中止してエラーコードを表示する。
そして、S2とS6との判別で庫内温度が100℃以下であれば、S8で、タイマー2をスタートさせると共に、マグネトロン11をONさせてターンテーブル4を回転させ、S9でラダー調整を行って初期電圧Voを記憶し、S10で、加熱調理と共に湿度検出を開始する。このラダー調整は、コントローラ12内のマイコンが内部のスイッチをONさせてセンサ信号処理部内のラダー抵抗に出力電圧を順次供給することによって、湿度検出部内のブリッジ回路のバランス調整を行う周知の制御である。
【0012】
加熱調理開始後は、S11で、t秒後の庫内温度Ttが定数Th(例えば50℃)以上か否かを判別する。ここで、定数Thを下回っていれば、S12で、湿度センサ10からの電圧Vが初期電圧VoからΔV以上上昇したか否かを判別する。ここでΔVに達すると、仕上がり検知として、S13で加熱調理を終了する。
一方、S11で庫内温度Ttが定数Th以上であれば、更にS14で、t秒後の温度上昇率dTt/dtが定数α(例えば0.2℃/秒)を超えているか否かを判別する。ここで温度上昇率が定数α以下であれば、S12で湿度センサ10の電圧上昇がΔVとなるまで加熱されるが、定数αを超えていれば、S13で加熱調理を終了する。
【0013】
このように上記形態のコンビネーションレンジ1によれば、自動加熱調理の開始時に、サーミスタ9によって加熱庫2内の温度を検出し、その検出温度に応じて以後の運転を制御する運転制御手段を設けているから、庫内温度が高すぎる場合には運転を中止するといった適正な制御が可能となり、高い庫内温度での自動加熱調理による不具合の発生を解消できる。
又、検出温度が適正温度としての200℃を超えている場合は、自動加熱調理を中止する構成としているから、湿度センサ10の耐久性を好適に維持可能となる。
更に、加熱庫2内部を器体外部と連通させる排気ダクト8と、加熱庫2内の空気を排気ダクト8を通して器体外部へ排出させる循環ファン18とを備え、検出温度が100℃を超えている場合には、循環ファン18を回転させて加熱庫2内の換気を行う構成としているから、被調理物の中心が暖まる前に絶対湿度が上昇することがなくなり、加熱前の温度にかかわらず被調理物の湿度を正確に検出して適正な加熱調理が可能となる。特にここでは、循環ファン18によるタイマー1の時間の換気後にも検出温度が100℃を超えている場合には、自動加熱調理を中止する構成としているから、循環ファン18の故障等にも迅速に対処可能となる。
【0014】
尚、上記形態では、排気ダクト内に湿度センサとサーミスタとを並べて配置しているが、このように湿度検出手段と温度検出手段とを近接させて配置すれば、同じ雰囲気中で湿度と温度とを正確に検出可能となり、本発明を適正に実行できて望ましい形態となる。
又、上記形態では、運転制御手段として、適正温度を超えた場合に自動加熱調理を中止する制御と、適正温度以下で所定温度を超えた場合に循環ファンを回転させて換気を行う制御とを行っている。このように両者を併用すれば、庫内温度に応じた運転制御を柔軟に行え、使い勝手が良くなる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、湿度センサ及びサーミスタを、排気通路に、夫々先端部が排気通路内へ突出し且つ互いに近接した状態で配置する一方、自動加熱調理の開始時に、サーミスタによって加熱庫内の温度を検出し、その検出温度が所定温度を超えている場合には、ファンを回転させて加熱庫内の換気を行ってから自動加熱調理を行い、検出温度が所定温度よりも高い湿度センサの耐熱上限温度を超えている場合は、自動加熱調理を中止する運転制御手段を設けたことで、被調理物の中心が暖まる前に絶対湿度が上昇することがなくなり、加熱前の温度にかかわらず被調理物の湿度を正確に検出して適正な加熱調理が可能となる。また、湿度センサの耐久性も好適に維持可能となる。よって、庫内温度に応じた運転制御を柔軟に行え、使い勝手が良くなる。
さらに、湿度センサとサーミスタとを近接させて配置しているので、同じ雰囲気中で湿度と温度とを正確に検出可能となる。
【0016】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、ファンによる所定時間の換気後にも検出温度が所定温度を超えている場合には、自動加熱調理を中止する構成としたことで、ファン側の故障等にも迅速に対処可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンビネーションレンジの縦断面説明図である。
【図2】コンビネーションレンジの横断面説明図である。
【図3】自動加熱調理制御のフローチャートである。
【符号の説明】
1・・コンビネーションレンジ、2・・加熱庫、5・・バーナ、10・・湿度センサ、11・・マグネトロン、12・・コントローラ、15・・吸込通路、17・・吹出通路、18・・循環ファン。
Claims (2)
- 加熱庫内の被調理物を電磁波によって加熱可能な電子レンジ機能と、前記調理物をバーナによって加熱可能なガスオーブン機能とを備える一方、前記加熱庫内の湿度を検出する湿度センサと、前記加熱庫内の温度を検出するサーミスタと、前記加熱庫内部を装置外部と連通させる排気通路と、前記加熱庫内の空気を前記排気通路を通して装置外部へ排出させるファンとを設けて、前記電子レンジ機能では、前記加熱庫内の湿度が所定の変化量に達するまで前記被調理物の加熱を行う自動加熱調理を可能とする複合加熱調理装置であって、
前記湿度センサ及びサーミスタを、前記排気通路に、夫々先端部が前記排気通路内へ突出し且つ互いに近接した状態で配置する一方、
前記自動加熱調理の開始時に、前記サーミスタによって前記加熱庫内の温度を検出し、その検出温度が所定温度を超えている場合には、前記ファンを回転させて前記加熱庫内の換気を行ってから自動加熱調理を行い、検出温度が前記所定温度よりも高い前記湿度センサの耐熱上限温度を超えている場合は、自動加熱調理を中止する運転制御手段を設けたことを特徴とする複合加熱調理装置。 - ファンによる所定時間の換気後にも検出温度が所定温度を超えている場合には、自動加熱調理を中止する請求項1に記載の複合加熱調理装置。
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