JPH06184905A - ポリプロピレン系不織布の製造方法 - Google Patents

ポリプロピレン系不織布の製造方法

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JPH06184905A JP25222992A JP25222992A JPH06184905A JP H06184905 A JPH06184905 A JP H06184905A JP 25222992 A JP25222992 A JP 25222992A JP 25222992 A JP25222992 A JP 25222992A JP H06184905 A JPH06184905 A JP H06184905A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 酸化チタンを0.05〜2.0重量%及び炭
酸カルシウムを0.5〜3.0重量%添加したポリプロ
ピレン系重合体を用いてフイラメント群を溶融紡出し,
紡出されたフイラメント群をエアーサツカを用いて引き
取り,開繊し,移動式捕集面上に捕集・堆積させてウエ
ブとし,次いで得られたウエブに熱圧着処理を施して不
織布とする。 【効果】 柔軟性及び目付けの均一性が優れ,医療衛生
材用の素材として好適なポリプロピレン系スパンボンド
不織布を効率良く製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,柔軟性及び均一性が優
れ,医療衛生材用の素材として好適なポリプロピレン系
スパンボンド不織布を効率良く製造する方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から,ポリプロピレン系スパンボン
ド不織布が知られており,この不織布は,例えば医療衛
生材用の素材として広範に用いられている。そして,こ
のような不織布の素材として採用されるポリプロピレン
系重合体は,通常,溶融紡糸時に紡出フイラメントの冷
却速度が小さく,かつフイラメント表面が平滑であるた
め,高品位の不織布を得ることが困難であった。ところ
で,多くの衣料用熱可塑性合成フイラメント糸の分野に
おいて,フイラメントの表面平滑性を改質すべく,重合
体に酸化チタンを添加して凹凸形態を付与する技術が知
られている。そこで,前記不織布分野においても,例え
ば,ポリプロピレン系重合体に対しシリカ等の無機微粉
末,脂肪族又は芳香族のカルボン酸及びこれらの無水
物,あるいはこれらの金属塩等を結晶核剤として添加
し,溶融紡糸時に紡出フイラメントの冷却速度を大きく
することが考えられる。しかしながら,この方法では,
紡糸口金からエアーサツカまでの距離を短くして製造装
置のコンパクト化を図ることはできるものの,紡出フイ
ラメントの冷却速度を十分に大きくすることはできな
い。一方,熱可塑性重合体フイルムの製造において,従
来から,重合体に炭酸カルシウム添加することが行われ
ていたが,これはいわゆる微多孔質フイルムを得ること
を目的とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,前記問題を
解決し,柔軟性及び均一性が優れ,医療衛生材用の素材
として好適なポリプロピレン系スパンボンド不織布を効
率良く製造することができる方法を提供しようとするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,前記問題
を解決すべく鋭意検討の結果,本発明に到達した。すな
わち,本発明は,酸化チタンを0.05〜2.0重量%
及び炭酸カルシウムを0.5〜3.0重量%添加したポ
リプロピレン系重合体を用いてフイラメント群を溶融紡
出し,紡出されたフイラメント群をエアーサツカを用い
て引き取り,開繊した後,移動式捕集面上に捕集・堆積
させてウエブとし,次いで得られたウエブに熱圧着処理
を施すことを特徴とするポリプロピレン系不織布の製造
方法,を要旨とするものである。
【0005】次に,本発明を詳細に説明する。本発明に
おけるポリプロピレン系重合体とは,90重量%以上が
ポリプロピレンからなる重合体であり,例えば繰り返し
単位が0重量%を超え10重量%以下のエチレンが共重
合されたポリプロピレン系共重合体であってもよい。ポ
リプロピレン系重合体の粘度は,メルトフローレートに
て10〜150であるのが好ましく,得られる不織布の
特性を考慮すると特に30〜80であるのが好ましい。
また,ポリプロピレン系重合体の分子量分布を表すQ値
(数平均分子量に対する重量平均分子量の比)は,溶融
紡糸性を考慮すると小さい方が好ましいが,特に限定さ
れるものではない。
【0006】本発明では,前記のポリプロピレン系共重
合に対し,酸化チタンを0.05〜2.0重量%及び炭
酸カルシウムを0.5〜3.0重量%添加する。酸化チ
タンの添加量が0.05重量%未満であると前述した溶
融紡糸時の紡出フイラメントの冷却速度を十分に向上さ
せることができず,一方,この添加量が2.0重量%を
超えると溶融紡糸時に紡糸口金パツク内の濾過圧力が異
常に上昇して操業性を低下させるので,いずれも好まし
くない。したがって,この酸化チタンの添加量は,0.
05〜2.0重量%,好ましくは0.1〜1.0重量%
とする。炭酸カルシウムの添加量が0.5未満である
と,前述した溶融紡糸時の紡出フイラメントの冷却速度
を十分に向上させることができず,一方,この添加量が
3.0重量%を超えると,溶融重合体の溶融粘度が増大
して紡出性が低下し,いずれも好ましくない。したがっ
て,この炭酸カルシウムの添加量は,0.5〜3.0重
量%,好ましくは1.0〜2.0重量%とする。
【0007】本発明では,前記の酸化チタンと炭酸カル
シウムが併用される。酸化チタンのみの添加では,紡出
フイラメント群の開繊性が不十分であり,目付けの均一
性に優れた不織布を得ることができず,一方,炭酸カル
シウムのみの添加では,紡出フイラメント群の開繊性は
向上するものの,得られた不織布が硬くなり,感触と風
合いが悪化する。酸化チタンと炭酸カルシウムが併用さ
れると,紡出フイラメント群の開繊性は向上し,目付け
の均一性が優れ,しかも柔軟性に富む不織布を得ること
ができるのである。本発明者らは,この理由に関し,フ
イラメントの表面がある種の改質作用を受け,表面形態
が変化するためであると考えている。図1〜3は,フイ
ラメントの側面を3000倍に拡大撮影した電子顕微鏡
写真を示し,図1に記載のフイラメントは,酸化チタン
や炭酸カルシウムその他の添加剤が全く添加されていな
いポリプロピレン重合体からなるもの,図2に記載のフ
イラメントは,酸化チタンを1重量%添加したポリプロ
ピレン重合体からなるもの,図3に記載のフイラメント
は,酸化チタン0.5重量%及び炭酸カルシウム1重量
%を添加したポリプロピレン重合体からなるものであ
る。図1〜3から明らかなように,図1に記載のポリプ
ロピレン重合体のみからなるフイラメントでは,その表
面が極めて平滑であり,図2に記載の酸化チタンを1重
量%添加したポリプロピレン重合体からなるフイラメン
トでは,その表面に酸化チタン粒子の露出が観察され,
図3に記載の酸化チタン0.5重量%及び炭酸カルシウ
ム1重量%を添加したポリプロピレン重合体からなるフ
イラメントでは,その表面に酸化チタン粒子の露出が観
察されるとともに炭酸カルシウムにより生じたと推定さ
れる亀裂が観察される。これらの観察結果から,従来の
酸化チタンのみの添加では紡出フイラメント群の開繊性
の向上は一部であって,酸化チタンと炭酸カルシウムを
併用することにより初めて紡出フイラメント群の開繊性
が十分に向上し,目付けの均一性が優れ,しかも柔軟性
に富む不織布を得ることができるのである。
【0008】本発明では,いわゆるスパンボンド法によ
り不織布を製造する。すなわち,前述したポリプロピレ
ン系重合体を例えばエクストルーダ型溶融押し出し装置
を用いて溶融した後,複数の紡糸孔を有する紡糸口金か
らフイラメント群を溶融紡出し,紡出されたフイラメン
ト群を例えば環状型あるいは横型の冷却風吹き付け装置
を用いて冷却した後,エアーサツカを用いて引き取り,
コロナ放電等の手段により開繊した後,例えばコンベヤ
ーベルト等の移動式捕集面上に捕集・堆積させてウエブ
とし,次いで得られたウエブにエンボスローラ等の手段
により熱圧着処理を施すのである。
【0009】本発明では,フイラメントは,前述したよ
うに,90重量%以上がポリプロピレンの重合体からな
るものであり,例えばプロピレンに繰り返し単位が0重
量%を超え10重量%以下のエチレンが共重合されたポ
リプロピレン系共重合体からなるものであってもよい。
また,ポリプロピレン系重合体単独からなるものの他
に,粘度等の特性を異にする2種以上のポリプロピレン
系重合体の混合物からなるものであってもよい。さら
に,ポリプロピレンを一成分とし,エチレンが共重合さ
れたポリプロピレン系共重合体を他成分とする複合フイ
ラメントであってもよい。なお,複合フイラメントの複
合形態としては,偏心的あるいは貼り合わせ型が挙げら
れる。特に,貼り合わせ型の複合フイラメントとする
と,熱処理によりスパイラル捲縮が発現するので,不織
布としたときに伸縮性を発現させることができる。本発
明では,前述したポリプロピレン系重合体からなるフイ
ラメントは,その形態が特に限定されるものではなく,
例えば通常の丸型断面の他に三角型断面に代表される種
々の異型断面であってもよい。また,このフイラメント
は,その繊度が特に限定されるものではないが,製糸性
を考慮すると0.5〜10デニール程度であるのが好ま
しい。
【0010】
【実施例】次に,実施例に基づき本発明を具体的に説明
するが,本発明は,これらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。実施例において,各特性値の測定あ
るいは評価を次の方法により実施した。 メルトフローレート:ASTM−D−1238(L)に
記載の方法に準じて測定した。 引張強力(kg)及び引張伸度(%):JIS−L−1
096Aに記載の方法に準じて測定した。すなわち,試
料長が10cm,試料幅が5cmの試料片複数点を作成
し,各試料片毎に不織布の経方向及び緯方向について,
定速伸長型引張試験機(東洋ボールドウイン社製テンシ
ロンUTM−4−1−100)を用い,引張速度10c
m/分で伸長し,得られた切断時荷重値(kg)の平均
値を引張強力(kg),切断時伸長率(%)の平均値を
引張伸度(%)とした。 KS強力(kg):不織布試料片の引張強力(kg)及
び目付け(g/m2 )から,不織布のKS強力(kg)
すなわち目付け100g/m2 当たりの引張強力を算出
した。すなわち,不織布の経方向及び緯方向について,
引張強力値(kg)を目付け値(g/m2 )で除し,さ
らに100(g/m2 )を乗じ,得られた値をKS強力
(kg)とした。 嵩密度(g/cm3 ):試料長が10cm,試料幅が1
0cmの試料片5点を作成し,各試料片毎に厚さ測定器
(大栄科学精機製作所製厚さ測定器)を用い,4.5g
/cm2 の荷重を印加し,この状態で10秒間経過した
後の厚さ(mm)を測定し,この測定値を目付け値(g
/m2 )で除し,,さらに1000を乗じ,得られた値
の平均値を嵩密度(g/cm3 )とした。 伸長弾性率(%):JIS−L−1096Aに記載のス
トリツプ法に準じて測定した。すなわち,試料長が10
cm,試料幅が2.5cmの試料片複数点を作成し,各
試料片毎に不織布の経方向及び緯方向について,定速伸
長型引張試験機(東洋ボールドウイン社製テンシロンU
TM−4−1−100)を用い,初荷重を印加した後,
引張速度10cm/で伸長し,伸長率30%時の長さL
1 (mm)を測定し,1分間放置の後に除重し,3分間
経過後に再度初荷重を印加して長さL2 (mm)を測定
し,得られたL1 及びL2 から次式(1)により算出し
た値の平均値を伸長弾性率(%)とした。 伸長弾性率(%)=〔(L2 −L1 )/L2 〕×100 ・・・・・(1) 圧縮剛軟度(g):試料長(緯方向)が10cm,試料
幅(経方向)が5cmの試料片5点を準備し,各試料片
毎に緯方向に曲げて円筒体状にし,その端部を接合して
剛軟度測定試料とした。次に,この剛軟度測定試料毎に
円筒体の軸方向について,定速伸長型引張試験機(東洋
ボールドウイン社製テンシロンUTM−4−1−10
0)を用い,圧縮速度5cm/で圧縮し,その際の最大
荷重の応力を求め,得られた値の平均値を圧縮剛軟度
(g)とした。 紡糸性:紡糸時間30分間当たりのフイラメント切れ発
生回数により,次の3段階で紡糸性を評価した。 ○:1回以下,△:2〜5回,×:6回以上 目付けの均一性:透過光の下での目視観察により,次の
4段階評価で目付けの均一性を評価した。 ◎:特に良い,○:良い,△:やや悪い,×:悪い
【0011】実施例1〜4及び比較実施例1〜4 メルトフローレートが65のポリプロピレン重合体に,
酸化チタンと炭酸カルシウムを表1に示す添加率で各々
添加し,常法にしたがい,スパンボンド法により不織布
を製造した。すなわち,前記ポリプロピレン重合体をエ
クストルーダ型溶融押し出し装置を用いて溶融し,溶融
重合体を孔径0.3mmの紡糸孔が210孔配設された
紡糸口金から紡糸温度210℃,単孔吐出量1.35g
/分で紡出し,紡出されたフイラメント群を環状型の冷
却風吹き付け装置を用い温度が18℃で風速が0.7m
/秒の冷却風を吹き付けて冷却した後,エアーサツカを
用いて引き取り速度4100m/分で吸引・引き取り,
コロナ放電により開繊した後,コンベヤーネツトベルト
上に捕集・堆積させてウエブとした。次いで,前記得ら
れたウエブに,温度が125℃で圧接面積率が14.9
%のエンボスローラを用いて熱圧着処理を施し,目付け
が20g/m2 の不織布を製造した。溶融紡糸性,得ら
れた不織布の物性,圧縮剛軟度及び目付けの均一性の評
価結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1から明らかなように,本発明の構成要
件を満足する実施例1〜4では,溶融紡糸性が優れ,得
られた不織布は柔軟性及び目付けの均一性ともに優れた
ものであった。これに対し,ポリプロピレン重合体に酸
化チタンと炭酸カルシウムともに添加されていない比較
実施例1,及びポリプロピレン重合体に酸化チタンのみ
が添加された比較実施例2では,いずれも溶融紡糸性は
良好であるものの,得られた不織布は目付けの均一性が
著しく劣るものであった。また,ポリプロピレン重合体
に炭酸カルシウムのみが添加された比較実施例3では,
溶融紡糸性,得られた不織布の柔軟性及び目付けの均一
性が劣るものであった。さらに,ポリプロピレン重合体
に酸化チタン及び炭酸カルシウムが過剰に添加された比
較実施例4では,得られた不織布の柔軟性及び目付けの
均一性は優れるものの,溶融紡糸性が著しく劣り,効率
良く不織布を製造することが困難であった。
【0014】実施例5 メルトフローレートが50のポリプロピレン重合体(ホ
モポリマである)とプロピレンにエチレンが5重量%共
重合されたメルトフローレートが70のポリプロピレン
共重合体に,各々酸化チタンを0.5重量%及び炭酸カ
ルシウムを1.0重量%の添加率で各々添加した後,各
重合体を溶融し,各溶融重合体を三角断面の貼り合わせ
型複合紡糸孔が配設された紡糸口金から紡糸温度205
℃,各重合体の単孔吐出量0.5g/分(複合比は1:
1)で紡出し,紡出されたフイラメント群を環状型の冷
却風吹き付け装置を用い冷却風を吹き付けて冷却した
後,エアーサツカを用いて引き取り速度3900m/分
で吸引・引き取り,コロナ放電により開繊した後,コン
ベヤーネツトベルト上に捕集・堆積させてウエブとし
た。次いで,前記得られたウエブに,温度が120℃で
圧接面積率が10.5%のエンボスローラを用いて熱圧
着処理を施し,目付けが20g/m2 の貼り合わせ型複
合フイラメントからなる不織布を製造した。製造に際
し,溶融紡糸性は良好であった。そして,得られた不織
布は,KS強力が経方向で25.8kg,緯方向で8.
2kg,嵩密度が0.090g/cm3 ,厚さが0.2
22mm,30%伸長時の伸長弾性率が72.4%,圧
縮剛軟度が7.8gのものであり,また,目付けの均一
性が優れたものであった。
【0015】次に,前記不織布に温度135℃で乾熱処
理を施したところ,熱収縮により目付けが21.2g/
2 となったが,KS強力が経方向で23.6kg,緯
方向で7.5kg,嵩密度が0.037g/cm3 ,厚
さが0.567mm,30%伸長時の伸長弾性率が8
8.4%,圧縮剛軟度が3.2gで,極めて柔軟性と伸
縮性に富み,目付けの均一性が優れた不織布を得ること
ができた。
【0016】
【発明の効果】本発明は,酸化チタン及び炭酸カルシウ
ムを各々特定添加率で添加したポリプロピレン系重合体
を用いてフイラメント群を溶融紡出し,紡出されたフイ
ラメント群を引き取り,開繊・捕集・堆積させた後,熱
圧着処理を施すというものであり,本発明によれば,柔
軟性及び目付けの均一性が優れ,医療衛生材用の素材と
して好適なポリプロピレン系スパンボンド不織布を効率
良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】酸化チタンや炭酸カルシウムその他の添加剤が
全く添加されていないポリプロピレン重合体からなるフ
イラメントの側面を3000倍に拡大撮影した電子顕微
鏡写真である。
【図2】酸化チタンを1重量%添加したポリプロピレン
重合体からなるフイラメントの側面を3000倍に拡大
撮影した電子顕微鏡写真である。
【図3】酸化チタン0.5重量%及び炭酸カルシウム1
重量%を添加したポリプロピレン重合体からなるフイラ
メントの側面を3000倍に拡大撮影した電子顕微鏡写
真である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米沢 安広 京都府宇治市宇治小桜23番地ユニチカ株式 会社中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化チタンを0.05〜2.0重量%及
    び炭酸カルシウムを0.5〜3.0重量%添加したポリ
    プロピレン系重合体を用いてフイラメント群を溶融紡出
    し,紡出されたフイラメント群をエアーサツカを用いて
    引き取り,開繊した後,移動式捕集面上に捕集・堆積さ
    せてウエブとし,次いで得られたウエブに熱圧着処理を
    施すことを特徴とするポリプロピレン系不織布の製造方
    法。
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