JPH01201566A - 嵩高スパンボンド不織布 - Google Patents

嵩高スパンボンド不織布

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JPH01201566A
JPH01201566A JP63018534A JP1853488A JPH01201566A JP H01201566 A JPH01201566 A JP H01201566A JP 63018534 A JP63018534 A JP 63018534A JP 1853488 A JP1853488 A JP 1853488A JP H01201566 A JPH01201566 A JP H01201566A
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filament
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱可塑性樹脂の長繊維から成るスパンボンド不
織布に関する。より詳しくは構成するフィラメントが特
殊な断面形状を有すると共に特殊な形状で不織布中に配
置され、それによって嵩高且つ柔軟なスパンボンド不織
布に関する。
〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕現在スパ
ンボンド不織布は各種用途に用いられている。中でもポ
リプロピレンのスパンボンド不織布はポリプロピレン繊
維の有する柔軟さを利用して使い捨てのオムツのトップ
シート(肌に当る側のシート)などに用いられている。
しかし、これらスパンボンド不織布に用いられるフィラ
メントは無捲縮であるために、得られた不織布の嵩高性
が劣り、且つ柔軟性も不充分であるという問題点を有し
、オムツのトップシートなどの使用が広まるにつれて、
嵩高で且つ柔軟なスパンボンド不織布に対する要望が高
まっている。
嵩高性があり、且つ柔軟な不織布自体は、一般に捲縮の
ある短繊維(例えばチッソES繊維)をカード式ウェブ
製造機によってウェブを作成し、熱風ボンディング法に
より作る事ができる。しかしながら短繊維であるがため
に、布強度が弱くボンディング部分の破損による短繊維
の脱落があるなどの欠点を有する。
従って、短繊維を経ることなく直接長繊維ウェブにする
事によって作られるスパンボンド不織布は布強度が強く
且つボンディング部分の破…による繊維の脱落がない等
の物性上の特徴を有し、更に、生産工程が短い等による
生産コストが安いなど、カード式短繊維不織布に比較し
て長所が多い。
そのため嵩高な長繊維不織布を提供するための種々の製
造方法が提案されている。
例えば、特公昭62−1026号公報には、圧力流体と
ともに繊維形成性流体を噴出させるための噴出孔、噴出
孔の先端に設けた通気壁からなる捲縮付与部、捲縮付厚
部周囲を加圧雰囲気にするための加圧室、捲縮付与部に
対向する位置に設けられて挫屈捲縮糸を開繊解舒しなが
ら噴出するための噴出孔からなる捲縮を有する長繊維不
織布の製造装置が開示されている。この装置を用いるこ
とにより、挫屈捲縮による5〜25山/2511の1!
縮数と2〜30%の捲縮度を有する実質的に開繊された
長繊維からなる長繊維不織布が得られるという。
しかしながら、特公昭62−1026号公報に開示され
た長繊維不織布は、挫屈捲縮糸であるがために挫屈方向
が不織布面に沿った方向にあるものは、嵩高性には寄与
せず、充分な嵩高性を発現させるためには、捲縮数を過
剰に多(することを必要とし、結局、目付が大きくなっ
て充分な嵩高度を与えられない。
又特開昭48−1471号公報には、紡糸した後に収縮
性を異にする2種の重合体組成物をバイメタル型あるい
は偏心鞘芯型に複合紡糸するか、あるいは重合体組成物
を紡出後の糸条断面内で偏った温度勾配を有するように
紡糸し、連続的に高速引取することにより得られる実質
上延伸された連続フィラメントを外部より導いた高速気
流の作用により捕集面上に搬送し、加熱あるいは溶媒処
理によって少なくとも捲縮数5個/インチ以上で且つI
@縮弾性率2%以上のらせん状捲縮を有する状態で捕集
面上に堆積し、必要あれば乱気流処理も加味してランダ
ムループ状に連続フィラメントが配列したマット状ウェ
ッブを形成する方法が開示されている。
しかしながら、特開昭48−1471号公報に開示され
た嵩高マット状繊維構造物は20鶴から400mmの厚
みを有するふとん綿等を対象としたものであり、本発明
のようにトップシート等の低目付であって嵩高なスパン
ボンド布としては、充分な特性を有していない。厚みの
均一性については、中心部と周辺部で多少厚さが異なり
、それが連続的に変化しているマット構造物を含むと記
載されている。この厚みの差はマント構造物の°ような
20■lから400龍の厚いものであるがために許容さ
れるもので、本発明のようなトップシート等の低目付ス
パンボンド不織布では、このような厚さの均一性では製
品として許容されない。
また特開昭48−1471の嵩高マント状繊維構造物の
各フィラメントは実質的にランダム方向に配列していて
、マットのタテ方向とヨコ方向においてフィラメントの
配列状態がほとんど変らないものである。タテ・ヨコ各
5〜20mmに切り出した正方形試料片を通常の引張試
験機にセットし一定荷重で引張った時の伸び率がタテ・
ヨコ方向で30%以上、異ならないと記述されている。
この点についても本発明のスパンポンド不織布の対象と
するトップシートのような低目付の分野では、タテ・ヨ
コの伸び率の差がない事よりも、製造工程中の問題から
タテ方向にはむしろ伸び率の小さいものとする必要があ
り、ヨコ伸びは大きいが、タテ伸びは小さいものが要求
される。
又特公昭42−13741号公報および該公報に開示さ
れた技術を詳細に説明する繊維学会誌(論文集)Vol
、 29 、 Na 4 (1976)のT57〜62
には、非対称冷却法によるポリプロピレン捲縮繊維が開
示されている。このポリプロピレン捲縮繊維を得るため
には、紡糸直後に非対称冷却を行い、未延伸繊維中の密
度分布をある好適範囲にすることが未延伸繊維に捲縮能
を与える基本的条件であるとされ、この未延伸糸を延伸
し、その後弛緩熱処理させてI在線延伸糸を得るもので
ある。したがって製造工程が長く且つ大規模な製造設備
を要し、大量且つ安価に製造することが必要な長繊維ス
パンボンド不織布を得るための方法として適さない。
また、未延伸糸で捲縮がない状態から延伸して、捲縮を
発現させるため、スパンボンド不織布のような多本数の
フィラメントに、この延伸による捲縮発現を均一におこ
させることは、極めて困難で、均一な嵩高スパンボンド
を得ることができない。
本発明は前述の従来公知の(スパンボンド)不織布の有
する問題を解決して、安定して均一な嵩高性と柔軟性を
有するスパンボンド不織布を提供することを目的とする
〔課題を解決するための手段〕
本発明の前述の目的は熱可塑性樹脂単一成分から成る部
分熱接着されたスパンボンド不織布であって、該不織布
を構成するフィラメントが特定の断面形状を有すると共
にゆるやかな立体ループ曲線を描きながら全体としては
不織布の長平方向に連なっており、且つ不織布の上方お
よび下方に向けて、ほぼ全面にわたって複数のフィラメ
ントが隣接する部分熱圧着部間でちりあがって、ループ
を形成していることを特徴とするスパンボンド不織布に
よって達成される。
前記熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリエステル等を用いることができる。好ましく
は結晶性の熱可塑性樹脂を用いるが、特に嵩高で柔軟な
スパンボンド不織布とするためには、ポリプロピレンを
用いると更に好ましい。すなわち、結晶性の熱可塑性樹
脂は、冷却固化して捲縮を発現する過程でフィラメント
の断面方向で結晶化偏差を生じ易く、嵩高性発現に好ま
しい。特に、ポリプロピレンの場合には、樹脂そのもの
が柔軟であるため、更に柔軟な嵩高スパンボンド不織布
が得られる。
前記特定断面としては三角断面等の多角形断面、C形断
面等の各種断面形状の異形断面を用いることができる。
ただし嵩高性や柔軟性を得るためには、中実の異形断面
糸よりも凸部が突出した断面形状を有する異形断面糸を
用いると好ましく、且つ下記式を満足する形状であるこ
とが必要である。
L≧1.3l  ・・・・・・・・・・・・ (1)L
:異型断面の周長 !=上記異型断面を存するフィラメントと同一デニール
の丸型断面の周長 りによるループの形成が充分でなく、嵩高なスパンボン
ド不織布にはならない。L≧1゜3lとすることによっ
て、嵩高スパンボンド不織布とするための不織布の上方
および下方に向けてへの構成フィラメントのもりあがり
によるループ形成を充分にすることに加えて、同一のデ
ニールを有する円型断面糸や、L<1.3lである異型
断面糸に比べて、みかけのフィラメント径が大きい効果
もあり、良好な嵩高スパンボンド不織布となるのである
しかしながらフィラメントの断面形状が全体として扁平
なものは、扁平な面が重なり易く、外力に対する反撥力
も小さいので嵩高さや反18力をより優れたスパンボン
ド不織布とするためには、断面形状の中央部が若干ふく
らんだ形のものが好ましい/ (第5図(b)参照)本
発明の特徴の1つは、単一成分ポリマーから成るスパン
ボンド不織布であることである。
不織布の製造にあたって2成分系スパンボンドの場合の
ように複雑な設備を必要とせず、コスト面で有利である
ばかりでなく、得られる不織布は産業上の再利用の面に
おいても有利である。
製品面では、特に、ポリプロピレンの場合には、素材そ
のものの柔かさが相剰的に加わり極めて嵩高でかつ柔軟
なスパンボンド不織布となる。
本発明のスパンボンド不織布を構成するフィラメントは
部分熱圧着前に採取して、外部からの拘束力のない状態
にさらした時、らせん状の捲縮を有しており、2■/d
の荷重下で1インチ当りの捲縮数を測定すると8〜15
ケ/インチの捲縮数を有している。
製造工程や加工工程でのタテ伸びを抑えるためウェブの
搬送中に適切な引張り作用を付加して部分熱接着を施す
ことにより、スパンボンド不織布を構成するフィラメン
トは、ゆるやかな曲線を描きながら全体としては、不織
布の長手方向に連なった様相を呈する。
捲縮を有するフィラメントに適度に引張り作用を付加し
た状態で部分熱接着することは非常に重要であり、金網
コンベアー上に捕集された時には、捲縮が、あらゆる方
向を向いた状態でらせん状形態を呈していたフィラメン
トが適度な引張り作用により、引伸ばされたなだらかに
ループを描くもの、らせん状形態をとどめたもの、およ
びその中間状態にあるものの積層ウェブとなり、その状
態にて部分熱接着され、第1図(A)の顕微鏡写真に示
すようなスパンボンド不織布となる。
このうちらせん状形態を有している部分がスパンボンド
不織布の嵩高さおよび柔軟さに寄与し、一方引伸ばされ
てゆるやかな曲線を描いている構成フィラメントが製造
工程や加工工程におけるタテ方向の伸びを抑制している
更に捲縮を有しらせん状形態をとろうとするフィラメン
トが引伸ばされて部分熱圧着されているので、若干の歪
を受けた形で不織布を構成しており、スパンボンド不織
布面への圧縮などの外力に対して適度な反撥力を有して
いる。
前記適度な引張り作用は10%程度が好ましい。
部分熱接着する前に採取した構成フィラメントは2■/
d時の長さに対して100■/d時の長さが1.4〜2
.0倍である。
不織布の上方および下方に向けてほぼ全面にわたって複
数のフィラメントが隣接する熱圧着部間でちりあがって
ループを形成している。
このループはスパンボンド不織布のヨコ方向の断面写真
(第1図(B))において、よく観察でき、ループの描
くらせん径が1. Otm以下のものが好ましい。
顕微鏡写真においては、断面写真をとるために不織布を
切り出したため不織布を構成するフィラメントが切断さ
れ、部分熱接着から解放されたフィラメントがらせん状
ループをとっているものが観察できる。この写真からら
せん状形態をとろうとするフィラメントが歪をうけた形
で不織布を構成していることがわかる。
部分熱接着は、接着部の間隔が小さい場合には捲縮フィ
ラメントのらせん杖ループが、不織布面へ拘束されすぎ
て、嵩高さが失われてしまうので、0.5鶴以上の間隔
が、必要である。更に、各部分熱接着点の最短距離を1
.0關以上とし、熱接着部を、不織布の断面内のほぼ中
央部に位置させたものは、部分熱接着部の硬い感触を不
織布表面に表わさないため、極めて良好な嵩高スパンボ
ンドである。本発明による嵩高スパンボンド不織布は使
い捨てオムツのトップシートなどの分野で好んで用いる
ことができる。このような分野での使用に際して不織布
の目付が10g/nf未満である場合には不織布として
の強度の面で不足し、50 g / rrlを越える場
合は経済性の面から好ましくない。
部分熱接着の方法は好みの図柄を彫刻したロールと鏡面
ロールを加熱して、その間で熱圧着する方法や超音波を
用いて熱接着する方法を用いることができる。超音波を
用いて接着する方法は嵩高スパンボンドの部分熱接着に
適した、深い彫刻のロールを加熱設備を装備せずに安価
に作れるので有利である。
本発明によるスパンボンド不織布は、前述のように嵩高
性を有する。本発明では嵩高性を10g/4d荷重時の
厚さ(μ)を目付(g/r+?)で徐した値、嵩高ファ
クターHで示し、Hの値が20以上であることが好まし
い。
以下、本発明の嵩高スパンボンド不織布の一例を示す添
付図面を参照して、本発明を詳述する。
第1図に本発明の平面方向(第1図(A))および、厚
み方向(第1図(B))の電子顕微鏡写真(倍率40倍
)を示す。これら写真から、本発明を構成するフィラメ
ントが異型断面を有すると共にゆるやかな曲線を描きな
がら全体としては不織布の長平方向に連なっており、不
織布の上方および下方に向けてほぼ全面にわたって、複
数のフィラメントが隣接する部分熱圧着部間でループを
形成している状態を観察することができる。
第2図に、従来公知の長繊維不織布の平面方向(第2図
(A))および厚み方向(第2図(B))の電子顕微鏡
写真(倍率40倍)を示す。これら写真に示すように従
来公知の長繊維不織布では不織布を構成するフィラメン
トが丸型断面で直線状に嵩高性に欠ける状態で配置され
ている。
第1図(B)と第2図(B)とから従来公知の長繊維不
織布に比べて本発明の不織布の嵩高さが容易に判断でき
る。
第3図は、本発明の不織布の接着処理前のウェブから取
出して撮影したフィラメントの顕微鏡写真であり、本発
明の不織布を構成しているフィラメントのらせん状捲縮
がループとして観察される。
これに対して従来公知の不織布を構成するフィラメント
は第4図に示すように、直線状の形態を有する。
第5図に本発明の不織布を構成するフィラメントの断面
形状を例示する。いずれの異型断面フィラメントにおい
ても、凸部を有する断面形状を有する。
次に本発明の嵩高スパンボンド不織布の製造方法を第6
図を参照して説明する。
本発明のスパンボンド不織布はポリプロピレンなどの熱
可塑性樹脂を異型の口金1から溶融押出しし、冷風装置
2を用いてフィラメントを冷却しながら高速エアーサッ
カーなどの高速牽引引取装置3で引取る。ここで述べる
冷却には20℃、70%R,H,程度の冷却風を用いれ
ば良い。
高速牽引引取装置3を出た糸条は帯電装置4を通過して
、移動する金網コンベアー5の上にウェブ10として捕
集され、搬送されて部分熱接着ロール6および7によっ
て熱接着されスパンボンド不織布11として、巻取機8
で巻取る。
らせん状捲縮を有するフィラメントを製造するに際して
、異形フィラメントは風上側がまず冷却固化し、その後
風下側が固化する。これを高速牽引しながら行うことに
よって糸条が高速牽引から解放され捕集面上にウェブと
して捕集された時に顕在捲縮としてあられれる。
風上側は冷却固化するものの高速牽引装置の牽引力によ
って、伸長され、その状態で風下側が冷却固化するため
に、牽引力から解放された時に伸長されていた風上側の
みが縮むために顕在捲縮を生じるものと思われる。原料
としてポリプロピレンを用いた場合の本発明の捲縮フィ
ラメントは密度0.900以下であるが、通常の捲縮の
ない従来フィラメントは密度が0.905を越えるもの
で風上側の先に冷却固化する部分の密度は0.895程
度の結晶化の極度に抑えられたものとなっていると思わ
れる。
また、金網コンベアー上に捕集されたウェブに適度な引
張り作用を与えるために金網コンベアーと部分熱接着ロ
ールとの間に10%程度の速度差をつける。
捲縮のない従来のフィラメントのウェブでは、10%程
度の大きな引張り作用を与えるとウェブがある箇所でズ
リ抜けてしまうが本発明の捲縮を有するウェブはこのよ
うに大きな引張り作用にも、捲縮が伸ばされる程度でウ
ェブのズリ抜けが起こらず長平方向にゆるやかな曲線を
描く藁高スパンボンド不織布を与えるものと思われる。
さらに、部分熱接着ロールの接着点間の最短距離を1.
0關以上とし、金網コンベアーから部分熱接着ロールに
移送される時に鏡面ロールを抱くような状態(第6図に
おいて、7が鏡面ロール6が彫刻ロールにした状態)で
部分熱接着を行うことにより、部分熱接着部が不織布の
断面方向において、ほぼ中央部に位置させることができ
る。
第1図(B)において、多数のフィラメントが部分熱接
着されて、不織布の断面方向において、ほぼ中央部に位
置していることを観察できる。
〔実施例〕
以下実施例により本発明をさらに詳述する。
実施例の説明に先立ち、本発明で用いられる物性値の定
義および測定方法を以下に一括して示す。
◎目付:不織布1n(当りの重1(g)で表す。
■嵩高ファクター(H) 中山電気産業■製、圧縮弾性試験機 E−2型を用い、 測定面積dci下にて10μ荷重時の不織布の厚さT(
μ)を測定し、目付で 除した値で表わす。
H=T/目イ寸 ■MFR:JISに721O表1の条件4で測定したも
のでポリマーの流れ易さを表わす。
◎タテ方向5%モジュラス 不織布を幅3ca+で引張り方向をタテ方向になる様に
長方形に切り出し、東洋 ボールドウィン■製テンシロンにて引 張スピード30cm/分にて引張試験を行い、5%伸長
時の応力をkgで表わす。
◎柔軟度: JIS L1096の剛軟性をE法(6,
19゜5ハンドルオメータ法)にて測定した ◎フィラメント断面の周長:L フィラメント断面の顕微鏡写真を撮影 して周長を測定し、10フィラメント の平均値を求めた。
◎同一デニールの丸断面フィラメントの周長:完全な円
形断面として計算で求めた。
夫施炭土 65mm直径の押出機でポリプロピレン(MFR= 3
8 JIS K7210表の条件4で測定)を押出温度
240℃にて1300 g /分、定量的に押出し、1
540ホールのY型断面異形ノズル(長手方向に220
行で幅方向に7列に等間隔に配置)をもった長手方向1
m幅5cmの矩型紡糸口金を使用することにより、異形
フィラメント群を紡出し、これを矩型高速気流牽引装置
を使用することにより3500 m /分の速度で牽引
し、コロナ帯電装置により帯電させた後、移動する吸引
装置のついた金網製ウェブコンベアに受はウェブを作っ
た。
紡糸口金と矩型高速気流牽引装置との間にフィラメント
群の冷却のために、冷却装置を装着して、フィラメント
群の側方から冷却風(70%R,H。
20℃)を吹き当てた。
得られた嵩高長繊維ウェブを構成するフィラメントは捲
縮数が平均10個/25mであった。
このウェブを金網コンベアー6で搬送し、部分熱圧着ロ
ール7にて135℃で熱圧着して目付20g/rrrノ
嵩高スパンボンド不織布を得た。この時のコンベアー、
部分熱圧着ロール、捲取機のスピードはそれぞれ44m
/分、49.0m/分、50m/分であった。用いた部
分熱圧着用のエンボスロールは圧着面積7%で圧着点同
士の最短距離が1.5mmのものでエンボス彫刻の深さ
は0.8 taであった。
得られた不織布の嵩高ファクターは28であり、柔軟度
はタテ方向11.8g、ヨコ方向5.0gであった。タ
テ方向5%モジュラスは0.50kg/ 3 cm巾で
あった。構成するフィラメントのデニールは2.2デニ
ール(l=58μ)であり、フィラメントの断面写真か
ら得たしは81μであった。
実施flL! コンベアー、熱圧着ロールおよび捲取機のスピードをそ
れぞれ58m/分、64m/分、65m/分とする以外
は実施例2と同一の条件にて、15g/%目付のスパン
ボンド不織布を得た。得られた不織布の嵩高ファクター
は29、柔軟度はタテ方向7.7g、ヨコ方向4.8g
であった。タテ方向5%モジュラスは0.45kg/ 
3 cs巾であった。
実施n1 溶融押出しの量を1540 g /分とし、コンベアー
、部分熱圧着ロール、捲縮機のスピードをそれぞれ51
m/分、57m/分、58m/分とする以外は実施例2
と同一の条件にて、20 g/n?目付の不織布を得た
。得られた不織布の嵩高ファクターHは28であり、柔
軟度はタテ方向12.4g、ヨコ方向5.3gであった
。フィラメントの断面形状はトリローバルでLは85μ
であり、デニールは2.6デニール(Il=63μ)で
あった。
此MJLL 実施例1で紡糸ノズルの形状が丸型断面短型紡糸口金を
用い、金網コンベアーの速度を47m/分とする以外は
同一の条件でスパンボンド不織布を得た。
熱圧着する前のウェブに捲縮はあるものの捲縮数は3個
/25鰭と少いものであり、得られた不織布も嵩高ファ
クターが16であり、嵩高性に欠けるものであった。
止較桝叢 実施例1においてY型の異型ノズルを用いL=1.21
の3角断面とし、コンベアーの速度を47m/分とする
以外は、同一の条件でスパンボンド不織布を得た。
フィラメントの捲縮数は3個/25寵で、得られた不織
布は嵩高ファクターが18で、嵩高性に欠けるものであ
った。
不織布の柔軟度はタテ方向16.8 gヨコ方向7.0
gタテ方向5%モジュラスは1.2kg/3cae巾で
あった。
此1石達1 実施例1において用いる部分熱圧着用のエンボスロール
を圧着面積30%で圧着点同士の最短距離が0.4龍の
ものを使用する以外は実施例1と同一の条件にて、20
g/m2のスパンボンド不織布を得た。
部分熱圧着前のフィラメントには平均10ケア25mm
の捲縮数が認められたが、得られたスパンボンド不織布
は嵩高ファクター19で、嵩高さに欠けるものであった
〔発明の効果〕
本発明の不織布は前述のように構成されているので、従
来の長繊維不織布では得られない優れた嵩高性と柔軟性
を有し、この優れた性質と共に長繊維不織布の本来有す
る例えば高強度、繊維無脱落性および低コスト等の性質
とが加味されて、おむつのトップシート等の幅広い用途
の有用に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の不織布においてその構成繊維の形状を
示す顕微鏡写真であり、第1図Aは平面方向での写真、
第1図Bは断面方向での写真である。第2図は従来公知
の不織布においてその構成繊維の形状を示す顕微鏡写真
であり、第2図Aは平面方向での写真、第2図Bは断面
方向での写真である。第3図は本発明の不織布を構成す
る1本のフィラメントの形状を例示する顕微鏡写真であ
り、第4図は従来公知の長繊維不織布を構成する一本の
フィラメントの形状を例示する顕微鏡写真である。第5
図は本発明の不織布を構成する各種フィラメントの断面
形状を例示する図である。第6図は本発明の不織布の製
造装置の一例を示す側面図である。 1・・・口金、       2・・・冷却装置、3・
・・高速牽引引取装置、4・・・帯電装置、5・・・金
網コンベアー、 6.7・・・部分熱接着ロール、 8・・・巻取機。 第21     (A辷 九\ tφJ 第3ワ゛ 第4図 (a)      (b)      (c)第5同 第6■

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.単一成分の熱可塑性樹脂から成る部分熱接着された
    目付50g/m^2以下、厚み5mm以下のスパンボン
    ド不織布であって、該不織布を構成するフィラメントが
    次式(1)を満足する異型断面を有し、ゆるやかな曲線
    を描きながら全体としては不織布の長手方向に連なって
    おり、且つ不織布の上方および下方に向けて、ほぼ全面
    にわたって、複数のフィラメントが隣接する部分熱圧着
    部間でもりあがってループを形成していることを特徴と
    する嵩高スパンボンド不織布。 L>1.3l・・・・・・・・・・・・(1)L:異型
    断面の周長 l:上記異型断面フィラメントと同一の デニールを有する丸型断面フィラメ ントの周長
  2. 2.各部分熱接着部の最短距離が1.0mm以上であり
    、熱接着部が不織布断面内において、ほぼ中央部に位置
    することを特徴とする請求項1に記載の嵩高スパンボン
    ド不織布。
  3. 3.熱可塑性樹脂がポリプロピレンであることを特徴と
    する請求項1に記載の嵩高スパンボンド不織布。
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