JPH06184017A - β−ブロモエチルベンゼンの精製方法 - Google Patents
β−ブロモエチルベンゼンの精製方法Info
- Publication number
- JPH06184017A JPH06184017A JP34031192A JP34031192A JPH06184017A JP H06184017 A JPH06184017 A JP H06184017A JP 34031192 A JP34031192 A JP 34031192A JP 34031192 A JP34031192 A JP 34031192A JP H06184017 A JPH06184017 A JP H06184017A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- beb
- reaction solution
- activated alumina
- purification
- bromoethylbenzene
- Prior art date
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- Pending
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- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】β−ブロモエチルベンゼン中のα−ブロモエチ
ルベンゼン及び他の副生物を簡便な方法で除去する。 【構成】ラジカル開始剤の存在下、スチレンと臭化水素
を反応させて得られるβ−ブロモエチルベンゼンを、酸
性若しくは塩基性を有する活性アルミナを用いて精製す
る。
ルベンゼン及び他の副生物を簡便な方法で除去する。 【構成】ラジカル開始剤の存在下、スチレンと臭化水素
を反応させて得られるβ−ブロモエチルベンゼンを、酸
性若しくは塩基性を有する活性アルミナを用いて精製す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機機能品及び医薬品
等の合成中間体として有用なβ−ブロモエチルベンゼン
(以下、β−BEBと略記する)の精製法に関するもの
である。
等の合成中間体として有用なβ−ブロモエチルベンゼン
(以下、β−BEBと略記する)の精製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】β−BEBは、ラジカル開始剤の存在
下、スチレンに臭化水素を付加反応させて製造する方法
が行われているが、通常ラジカル開始剤には酸素、過酸
化物、アゾ化合物及び高エネルギーイオン放射線等が用
いられている(米国特許第3321536号、GB43
8820号公報、特公昭59−12643号公報、特公
昭38−1623号公報)。
下、スチレンに臭化水素を付加反応させて製造する方法
が行われているが、通常ラジカル開始剤には酸素、過酸
化物、アゾ化合物及び高エネルギーイオン放射線等が用
いられている(米国特許第3321536号、GB43
8820号公報、特公昭59−12643号公報、特公
昭38−1623号公報)。
【0003】しかしながら、上記の方法で得られたβ−
BEB中にはα−ブロモエチルベンゼン(以下、α−B
EBと略記する)及び他の副生物を多量に含んでいるた
め、有機機能品及び医薬品等の合成中間体として使用す
るためには、溶媒除去後、更に精製を行う必要があり、
例えば、血圧降下剤用の中間体として使用する場合、β
−BEBの純度は99%以上を必要とされる。
BEB中にはα−ブロモエチルベンゼン(以下、α−B
EBと略記する)及び他の副生物を多量に含んでいるた
め、有機機能品及び医薬品等の合成中間体として使用す
るためには、溶媒除去後、更に精製を行う必要があり、
例えば、血圧降下剤用の中間体として使用する場合、β
−BEBの純度は99%以上を必要とされる。
【0004】これら不純物を分離する方法としては、通
常蒸留による手段が考えられるがβ−BEB及びα−B
EBの沸点が近いため、完全に分離除去できない問題を
有する。
常蒸留による手段が考えられるがβ−BEB及びα−B
EBの沸点が近いため、完全に分離除去できない問題を
有する。
【0005】このα−BEBとβ−BEBを分離する方
法には、酸化亜鉛、塩化鉄等の触媒により低分子量化又
は高分子量化して減圧蒸留する方法が知られている(米
国特許第3058892号、特開平3−101629号
公報)。しかしながら、この方法に於いても処理後の重
金属の処理が問題であること、またβ−BEBの回収率
が低い等の欠点を有していた。
法には、酸化亜鉛、塩化鉄等の触媒により低分子量化又
は高分子量化して減圧蒸留する方法が知られている(米
国特許第3058892号、特開平3−101629号
公報)。しかしながら、この方法に於いても処理後の重
金属の処理が問題であること、またβ−BEBの回収率
が低い等の欠点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の精製法では満足できなかった高品質β−BEBを簡易
的で、かつ高い回収率で精製する方法を提供することに
ある。
の精製法では満足できなかった高品質β−BEBを簡易
的で、かつ高い回収率で精製する方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この様な
従来技術に於いて満足できなかった問題を解決すべく、
粗β−BEB溶液を吸着剤により精製する方法につい
て、鋭意検討を行った。その結果、種々の吸着剤の中で
酸性若しくは塩基性を有する活性アルミナのみに於い
て、α−BEBだけでなく他の副生成物も著しく吸着分
離され、得られたβ−BEBは高品質であることを見出
だし、本発明を完成するに至った。
従来技術に於いて満足できなかった問題を解決すべく、
粗β−BEB溶液を吸着剤により精製する方法につい
て、鋭意検討を行った。その結果、種々の吸着剤の中で
酸性若しくは塩基性を有する活性アルミナのみに於い
て、α−BEBだけでなく他の副生成物も著しく吸着分
離され、得られたβ−BEBは高品質であることを見出
だし、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、ラジカル開始
剤の存在下、スチレンと臭化水素を反応させて得られる
β−BEBを、酸性若しくは塩基性を有する活性アルミ
ナを用いて精製することを特徴とするβ−BEBの精製
方法にある。
剤の存在下、スチレンと臭化水素を反応させて得られる
β−BEBを、酸性若しくは塩基性を有する活性アルミ
ナを用いて精製することを特徴とするβ−BEBの精製
方法にある。
【0009】以下その詳細について説明する。
【0010】活性アルミナは、一般に吸着剤、乾燥剤及
び触媒などに使用されるが、界面の処理状態によって酸
性、中性及び塩基性タイプに類別される。本発明の方法
で、酸性若しくは塩基性を有する活性アルミナがβ−B
EBの精製に於いて特に高吸着分離能を有する理由とし
ては、必ずしも明確でないがこれらの活性アルミナが持
つ細孔構造、表面の化学的性質などが特異的に影響して
いるためではないかと考えられる。尚、粗β−BEBは
反応溶媒を含まない状態でも精製に問題ないが、反応溶
媒を含む状態で精製を行うほうがより好都合である。こ
の理由は、β−BEBの製造はラジカル反応で進行する
ため、反応溶媒には通常非極性溶媒が使用されるためで
あり、反応溶媒を含む状態で精製を行うほうがより吸着
分離能が向上するだけでなく、回収率の向上及び処理時
間の短縮にも効果的である。
び触媒などに使用されるが、界面の処理状態によって酸
性、中性及び塩基性タイプに類別される。本発明の方法
で、酸性若しくは塩基性を有する活性アルミナがβ−B
EBの精製に於いて特に高吸着分離能を有する理由とし
ては、必ずしも明確でないがこれらの活性アルミナが持
つ細孔構造、表面の化学的性質などが特異的に影響して
いるためではないかと考えられる。尚、粗β−BEBは
反応溶媒を含まない状態でも精製に問題ないが、反応溶
媒を含む状態で精製を行うほうがより好都合である。こ
の理由は、β−BEBの製造はラジカル反応で進行する
ため、反応溶媒には通常非極性溶媒が使用されるためで
あり、反応溶媒を含む状態で精製を行うほうがより吸着
分離能が向上するだけでなく、回収率の向上及び処理時
間の短縮にも効果的である。
【0011】本発明の方法で使用される活性アルミナ
は、酸性若しくは塩基性を有するものであり、活性アル
ミナの使用量はβ−BEBに対して5重量%以上であれ
ば良く、好ましくは30〜50重量%が選ばれる。5重
量%未満の場合、α−BEB等の吸着分離能が低下す
る。
は、酸性若しくは塩基性を有するものであり、活性アル
ミナの使用量はβ−BEBに対して5重量%以上であれ
ば良く、好ましくは30〜50重量%が選ばれる。5重
量%未満の場合、α−BEB等の吸着分離能が低下す
る。
【0012】本発明の方法で吸着分離を行う温度は、格
別の限定はないが、通常10〜40℃程度が選ばれる。
別の限定はないが、通常10〜40℃程度が選ばれる。
【0013】吸着分離を行う方法としては、通常、活性
アルミナを充填したカラムにβ−BEB溶液を通す方
法、またはβ−BEB溶液中に活性アルミナを加え一定
時間攪拌した後、濾過する方法等が選ばれる。
アルミナを充填したカラムにβ−BEB溶液を通す方
法、またはβ−BEB溶液中に活性アルミナを加え一定
時間攪拌した後、濾過する方法等が選ばれる。
【0014】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、粗β−BEBを酸性若しくは塩基性を有する
活性アルミナを用いて精製することにより、簡易的かつ
高い回収率で高品質β−BEBを得ることができる。
によれば、粗β−BEBを酸性若しくは塩基性を有する
活性アルミナを用いて精製することにより、簡易的かつ
高い回収率で高品質β−BEBを得ることができる。
【0015】
【実施例】以下に、本発明の方法を実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定される
ものではない。
【0016】(実施例1)温度計、攪拌翼、冷却管及び
オーバーフロータイプの抜き出し口を有する容量300
mlの四つ口丸底フラスコに、n−ヘプタン100ml
を仕込み、80℃に加熱昇温した。次に、スチレン67
5g(6.48mol)、n−ヘプタン1191gを混
合した原料溶液を紫外線照射下、3.45ml/分の速
度で供給し、更にこの原料溶液の供給と同時に、臭化水
素を0.84g/分の速度で供給した。供給した臭化水
素はスチレンに対して1.15モル比に相当する。
オーバーフロータイプの抜き出し口を有する容量300
mlの四つ口丸底フラスコに、n−ヘプタン100ml
を仕込み、80℃に加熱昇温した。次に、スチレン67
5g(6.48mol)、n−ヘプタン1191gを混
合した原料溶液を紫外線照射下、3.45ml/分の速
度で供給し、更にこの原料溶液の供給と同時に、臭化水
素を0.84g/分の速度で供給した。供給した臭化水
素はスチレンに対して1.15モル比に相当する。
【0017】原料溶液の供給を開始して45分後、反応
器よりβ−BEB反応液のオーバーフローが開始した。
β−BEB反応液組成が安定状態になった時点よりサン
プリングを開始し、β−BEB反応液1185gを得
た。得られたβ−BEB反応液をガスクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、スチレンの転化率が99.8
9%、β−BEBの選択率が97.65%、α−BEB
が1.65%、そして他の副生物の選択率が0.59%
であった。尚、このβ−BEB反応液中に含有されるβ
−BEBは592gであった。
器よりβ−BEB反応液のオーバーフローが開始した。
β−BEB反応液組成が安定状態になった時点よりサン
プリングを開始し、β−BEB反応液1185gを得
た。得られたβ−BEB反応液をガスクロマトグラフィ
ーにより分析したところ、スチレンの転化率が99.8
9%、β−BEBの選択率が97.65%、α−BEB
が1.65%、そして他の副生物の選択率が0.59%
であった。尚、このβ−BEB反応液中に含有されるβ
−BEBは592gであった。
【0018】以下、この得られたβ−BEB反応液を用
いて精製を行った。
いて精製を行った。
【0019】直径20mmのガラス製カラムに、塩基性
を有する活性アルミナ25gを充填し、次に先ほどのβ
−BEB反応液100gを室温下、約10分かけて流し
た後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適当量の
n−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いた塩基性を有
する活性アルミナ量は、β−BEB反応液中に含有する
β−BEBに対して50重量%に相当する。
を有する活性アルミナ25gを充填し、次に先ほどのβ
−BEB反応液100gを室温下、約10分かけて流し
た後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適当量の
n−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いた塩基性を有
する活性アルミナ量は、β−BEB反応液中に含有する
β−BEBに対して50重量%に相当する。
【0020】カラム処理して得られたβ−BEB反応液
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は99.
89%でり、α−BEBはまったく検出されなかった。
尚、β−BEBの回収率は98.5%であった。
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は99.
89%でり、α−BEBはまったく検出されなかった。
尚、β−BEBの回収率は98.5%であった。
【0021】(実施例2)直径20mmのガラス製カラ
ムに、酸性を有する活性アルミナ25gを充填し、次に
実施例1で得られたβ−BEB反応液100gを室温
下、約10分かけて流した後、カラム中に残存するβ−
BEB反応液を適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、
精製に用いた酸性を有する活性アルミナ量は、β−BE
B反応液中に含有するβ−BEBに対して50重量%に
相当する。
ムに、酸性を有する活性アルミナ25gを充填し、次に
実施例1で得られたβ−BEB反応液100gを室温
下、約10分かけて流した後、カラム中に残存するβ−
BEB反応液を適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、
精製に用いた酸性を有する活性アルミナ量は、β−BE
B反応液中に含有するβ−BEBに対して50重量%に
相当する。
【0022】カラム処理して得られたβ−BEB反応液
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は99.
87%であり、α−BEBはまったく検出されなかっ
た。尚、β−BEBの回収率は99.0%であった。
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は99.
87%であり、α−BEBはまったく検出されなかっ
た。尚、β−BEBの回収率は99.0%であった。
【0023】(実施例3)実施例1で得られたβ−BE
B反応液100gを、塩基性を有する活性アルミナ1
2.5gと室温下、30分攪拌した後、この混合物を減
圧濾過した。濾過後、残存する塩基性を有する活性アル
ミナを適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用
いた塩基性を有する活性アルミナ量は、β−BEB反応
液中に含有するβ−BEBに対して25重量%に相当す
る。
B反応液100gを、塩基性を有する活性アルミナ1
2.5gと室温下、30分攪拌した後、この混合物を減
圧濾過した。濾過後、残存する塩基性を有する活性アル
ミナを適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用
いた塩基性を有する活性アルミナ量は、β−BEB反応
液中に含有するβ−BEBに対して25重量%に相当す
る。
【0024】濾過して得られたβ−BEB反応液中の溶
媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、β−BEBの純度は99.89%
であり、α−BEBはまったく検出されなかった。尚、
β−BEBの回収率は98.7%であった。
媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフィーに
より分析したところ、β−BEBの純度は99.89%
であり、α−BEBはまったく検出されなかった。尚、
β−BEBの回収率は98.7%であった。
【0025】(実施例4)実施例1で得られたβ−BE
B反応液200gを減圧下、溶媒留去してβ−BEBの
原液98.5gを得た。次に、直径20mmのガラス製
カラムに、塩基性を有する活性アルミナ49.3gを充
填し、このβ−BEBの原液を室温下、約30分かけて
流した。尚、精製に用いた塩基性を有する活性アルミナ
量は、β−BEBの原液に対して50重量%に相当す
る。
B反応液200gを減圧下、溶媒留去してβ−BEBの
原液98.5gを得た。次に、直径20mmのガラス製
カラムに、塩基性を有する活性アルミナ49.3gを充
填し、このβ−BEBの原液を室温下、約30分かけて
流した。尚、精製に用いた塩基性を有する活性アルミナ
量は、β−BEBの原液に対して50重量%に相当す
る。
【0026】カラム処理して得られたβ−BEBの原液
をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、β−
BEBの純度は99.88%であり、α−BEBはまっ
たく検出されなかった。尚、β−BEBの回収率は9
5.0%であった。
をガスクロマトグラフィーにより分析したところ、β−
BEBの純度は99.88%であり、α−BEBはまっ
たく検出されなかった。尚、β−BEBの回収率は9
5.0%であった。
【0027】(比較例1)直径20mmのガラス製カラ
ムに、中性を有する活性アルミナ25gを充填し、次に
実施例1で得られたβ−BEB反応液100gを室温
下、約10分かけて流した後、カラム中に残存するβ−
BEB反応液を適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、
精製に用いた中性を有する活性アルミナ量は、β−BE
B反応液中に含有するβ−BEBに対して50重量%に
相当する。
ムに、中性を有する活性アルミナ25gを充填し、次に
実施例1で得られたβ−BEB反応液100gを室温
下、約10分かけて流した後、カラム中に残存するβ−
BEB反応液を適当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、
精製に用いた中性を有する活性アルミナ量は、β−BE
B反応液中に含有するβ−BEBに対して50重量%に
相当する。
【0028】カラム処理して得られたβ−BEB反応液
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は98.
02%であり、α−BEBは1.55%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.8%であった。
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は98.
02%であり、α−BEBは1.55%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.8%であった。
【0029】(比較例2)直径20mmのガラス製カラ
ムに、活性炭25gを充填し、次に実施例1で得られた
β−BEB反応液100gを室温下、約10分かけて流
した後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適当量
のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いた活性炭量
は、β−BEB反応液中に含有するβ−BEBに対して
50重量%に相当する。
ムに、活性炭25gを充填し、次に実施例1で得られた
β−BEB反応液100gを室温下、約10分かけて流
した後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適当量
のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いた活性炭量
は、β−BEB反応液中に含有するβ−BEBに対して
50重量%に相当する。
【0030】カラム処理して得られたβ−BEB反応液
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は97.
70%であり、α−BEBは1.60%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.7%であった。
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は97.
70%であり、α−BEBは1.60%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.7%であった。
【0031】(比較例3)直径20mmのガラス製カラ
ムに、シリカゲル25gを充填し、次に実施例1で得ら
れたβ−BEB反応液100gを室温下、約10分かけ
て流した後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適
当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いたシリ
カゲル量は、β−BEB反応液中に含有するβ−BEB
に対して50重量%に相当する。
ムに、シリカゲル25gを充填し、次に実施例1で得ら
れたβ−BEB反応液100gを室温下、約10分かけ
て流した後、カラム中に残存するβ−BEB反応液を適
当量のn−ヘプタンで洗浄した。尚、精製に用いたシリ
カゲル量は、β−BEB反応液中に含有するβ−BEB
に対して50重量%に相当する。
【0032】カラム処理して得られたβ−BEB反応液
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は97.
85%であり、α−BEBは1.62%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.5%であった。
中の溶媒を減圧留去した後、残査をガスクロマトグラフ
ィーにより分析したところ、β−BEBの純度は97.
85%であり、α−BEBは1.62%含有されてい
た。尚、β−BEBの回収率は98.5%であった。
【0033】(比較例4)実施例1で得られたβ−BE
B反応液200gを減圧下、溶媒留去してβ−BEBの
原液98.0gを得た。次に、上部に還流器を取り付け
たプレート式蒸留塔を備えた蒸留フラスコに、先ほどの
β−BEBの原液を仕込み、減圧蒸留を行った。水銀柱
0.1mmの圧力下、67〜68℃の温度で76.0g
の蒸留成分を採取した。
B反応液200gを減圧下、溶媒留去してβ−BEBの
原液98.0gを得た。次に、上部に還流器を取り付け
たプレート式蒸留塔を備えた蒸留フラスコに、先ほどの
β−BEBの原液を仕込み、減圧蒸留を行った。水銀柱
0.1mmの圧力下、67〜68℃の温度で76.0g
の蒸留成分を採取した。
【0034】得られたβ−BEBの蒸留成分を、ガスク
ロマトグラフィーにより分析したところ、β−BEBの
純度が97.95%であり、α−BEBが1.45%含
有されていた。尚、β−BEBの回収率は77.6%で
あった。
ロマトグラフィーにより分析したところ、β−BEBの
純度が97.95%であり、α−BEBが1.45%含
有されていた。尚、β−BEBの回収率は77.6%で
あった。
Claims (1)
- 【請求項1】ラジカル開始剤の存在下、スチレンと臭化
水素を反応させて得られるβ−ブロモエチルベンゼン
を、酸性若しくは塩基性を有する活性アルミナを用いて
精製することを特徴とするβ−ブロモエチルベンゼンの
精製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34031192A JPH06184017A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | β−ブロモエチルベンゼンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34031192A JPH06184017A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | β−ブロモエチルベンゼンの精製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06184017A true JPH06184017A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18335736
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34031192A Pending JPH06184017A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | β−ブロモエチルベンゼンの精製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06184017A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099956A1 (fr) * | 2002-05-27 | 2003-12-04 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Procede de production d'agent absorbant les rayons ultraviolets purifie |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP34031192A patent/JPH06184017A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003099956A1 (fr) * | 2002-05-27 | 2003-12-04 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Procede de production d'agent absorbant les rayons ultraviolets purifie |
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