JPH0692879A - ペンタフルオロエタンの精製方法 - Google Patents
ペンタフルオロエタンの精製方法Info
- Publication number
- JPH0692879A JPH0692879A JP26928992A JP26928992A JPH0692879A JP H0692879 A JPH0692879 A JP H0692879A JP 26928992 A JP26928992 A JP 26928992A JP 26928992 A JP26928992 A JP 26928992A JP H0692879 A JPH0692879 A JP H0692879A
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- Japan
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- cfc
- hfc
- pentafluoroethane
- pentafluorochloroethane
- activated carbon
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 ペンタフルオロクロロエタンを含有するペク
タフルオロエタンを、吸着剤として細孔径が８〜14Åで
ある活性炭を用い接触させることにより、ペンタフルオ
ロクロロエタンの含有量を低減させる精製方法。 【効果】 従来技術では分離不可能であった、ペンタフ
ルオロエタン中のペンタフルオロクロロエタンを選択的
に除去できる。
タフルオロエタンを、吸着剤として細孔径が８〜14Åで
ある活性炭を用い接触させることにより、ペンタフルオ
ロクロロエタンの含有量を低減させる精製方法。 【効果】 従来技術では分離不可能であった、ペンタフ
ルオロエタン中のペンタフルオロクロロエタンを選択的
に除去できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、近時オゾン層破壊等で
問題となっている、エアコン、冷蔵庫等の冷媒として広
く用いられているフロン−２２の代替冷媒として注目さ
れているペンタフルオロエタン（以下、ＨＦＣ−１２５
と称する）の精製方法に関するものである。
問題となっている、エアコン、冷蔵庫等の冷媒として広
く用いられているフロン−２２の代替冷媒として注目さ
れているペンタフルオロエタン（以下、ＨＦＣ−１２５
と称する）の精製方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＨＦＣ−１２５の工業的な製法として
は、パークロルエチレンをクロム系触媒を用いてフッ素
化する方法（特公昭53−105404号）、或いはペンタフル
オロクロロエタン（以下、ＣＦＣ−１１５と称する）を
水素で還元する方法（特公平２−17823 号）等が知られ
ている。
は、パークロルエチレンをクロム系触媒を用いてフッ素
化する方法（特公昭53−105404号）、或いはペンタフル
オロクロロエタン（以下、ＣＦＣ−１１５と称する）を
水素で還元する方法（特公平２−17823 号）等が知られ
ている。
【０００３】しかしながら、上記の方法によってＨＦＣ
−１２５を製造する場合には、反応により副生する、或
いは原料として用いたＣＦＣ−１１５が目的のＨＦＣ−
１２５と共沸様混合物を生成するため、その分離が困難
である。従って、公知の方法では、ＣＦＣ−１１５を殆
ど含まないＨＦＣ−１２５を製造することはできない。
−１２５を製造する場合には、反応により副生する、或
いは原料として用いたＣＦＣ−１１５が目的のＨＦＣ−
１２５と共沸様混合物を生成するため、その分離が困難
である。従って、公知の方法では、ＣＦＣ−１１５を殆
ど含まないＨＦＣ−１２５を製造することはできない。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ＣＦ
Ｃ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ−１２５を得る精製方
法を提供することにある。
Ｃ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ−１２５を得る精製方
法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、オゾン層破壊
の疑いのあるＣＦＣ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ−１
２５を製造する過程において、吸着操作を用いることに
より、ＣＦＣ−１１５を含むＨＦＣ−１２５中のＣＦＣ
−１１５のみを選択的に吸着除去する方法に係るもので
ある。
の疑いのあるＣＦＣ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ−１
２５を製造する過程において、吸着操作を用いることに
より、ＣＦＣ−１１５を含むＨＦＣ−１２５中のＣＦＣ
−１１５のみを選択的に吸着除去する方法に係るもので
ある。
【０００６】即ち、本発明は、重量で約50〜100,000ppm
のペンタフルオロクロロエタン（ＣＦＣ−１１５）を含
有するペンタフルオロエタン（ＨＦＣ−１２５）を吸着
剤と接触させることにより、ペンタフルオロクロロエタ
ン（ＣＦＣ−１１５）の含有量を低減させる（特に10pp
m 以下とする）ペンタフルオロエタン（ＨＦＣ−１２
５）の精製方法に係るものである。
のペンタフルオロクロロエタン（ＣＦＣ−１１５）を含
有するペンタフルオロエタン（ＨＦＣ−１２５）を吸着
剤と接触させることにより、ペンタフルオロクロロエタ
ン（ＣＦＣ−１１５）の含有量を低減させる（特に10pp
m 以下とする）ペンタフルオロエタン（ＨＦＣ−１２
５）の精製方法に係るものである。
【０００７】本発明においては、活性炭及びゼオライト
等が吸着剤として使用可能である。特に、細孔径が８〜
14Åの活性炭が、ＣＦＣ−１１５を選択的に吸着する目
的には有効である。
等が吸着剤として使用可能である。特に、細孔径が８〜
14Åの活性炭が、ＣＦＣ−１１５を選択的に吸着する目
的には有効である。
【０００８】ＣＦＣ−１１５とＨＦＣ−１２５の分子径
は、計算によれば、それぞれ 7.1Åと 6.2Åで、若干Ｃ
ＦＣ−１１５の方がＨＦＣ−１２５に比べて大きいと考
えられる。
は、計算によれば、それぞれ 7.1Åと 6.2Åで、若干Ｃ
ＦＣ−１１５の方がＨＦＣ−１２５に比べて大きいと考
えられる。
【０００９】通常、活性炭やゼオライトを用いて、吸着
操作により化合物を精製する方法においては、その吸着
剤の有効細孔径によらず、分子径の大きな方の化合物の
みを選択的に吸着させることは困難であるとされてい
る。
操作により化合物を精製する方法においては、その吸着
剤の有効細孔径によらず、分子径の大きな方の化合物の
みを選択的に吸着させることは困難であるとされてい
る。
【００１０】このことから、分子径のより大きなＣＦＣ
−１１５のみを選択的に吸着させることは困難であると
推定されるが、本発明者は、活性炭の種類や前処理条
件、或いは吸着処理条件等を変化させるなど、ＣＦＣ−
１１５の含有量低減について鋭意検討した。
−１１５のみを選択的に吸着させることは困難であると
推定されるが、本発明者は、活性炭の種類や前処理条
件、或いは吸着処理条件等を変化させるなど、ＣＦＣ−
１１５の含有量低減について鋭意検討した。
【００１１】この結果、特に、細孔径が８Å以上、例え
ば10Å程度に多く分布した活性炭を用いて、室温で固定
層吸着操作を行うことで、約40,000ppm のＣＦＣ−１１
５を含むＨＦＣ−１２５からＣＦＣ−１１５含有量を低
減させうること、又、その活性炭の種類等によっては、
ＣＦＣ−１１５含有量が10ppm 以下のＨＦＣ−１２５を
得ることができることが判明した。
ば10Å程度に多く分布した活性炭を用いて、室温で固定
層吸着操作を行うことで、約40,000ppm のＣＦＣ−１１
５を含むＨＦＣ−１２５からＣＦＣ−１１５含有量を低
減させうること、又、その活性炭の種類等によっては、
ＣＦＣ−１１５含有量が10ppm 以下のＨＦＣ−１２５を
得ることができることが判明した。
【００１２】同様に、10Å程度の細孔径を持つゼオライ
トについても、同様の実験で検討を行ったが、ＣＦＣ−
１１５の選択吸着性は、活性炭ほどは認められなかっ
た。
トについても、同様の実験で検討を行ったが、ＣＦＣ−
１１５の選択吸着性は、活性炭ほどは認められなかっ
た。
【００１３】吸着処理の方法としては、上記した固定層
吸着や液層吸着のいずれの方法でも可能であり、又、目
的とするＨＦＣ−１２５の純度により処理方法及び活性
炭の種類は選択可能である。ＣＦＣ−１１５の含有量を
10ppm 以下としたい場合には、機構上、固定層吸着が有
効である。
吸着や液層吸着のいずれの方法でも可能であり、又、目
的とするＨＦＣ−１２５の純度により処理方法及び活性
炭の種類は選択可能である。ＣＦＣ−１１５の含有量を
10ppm 以下としたい場合には、機構上、固定層吸着が有
効である。
【００１４】処理温度や圧力もそれらの処理方法に依存
して決まるため、特に限定されないが、一般的には室温
〜50℃、圧力０〜20KGの条件で吸着させることが装置上
安易なために行われることが多い。
して決まるため、特に限定されないが、一般的には室温
〜50℃、圧力０〜20KGの条件で吸着させることが装置上
安易なために行われることが多い。
【００１５】
【発明の作用効果】重量で約50〜100,000ppmのＣＦＣ−
１１５を含有するＨＦＣ−１２５を吸着剤と接触させる
ことにより、ＣＦＣ−１１５の含有量を低減させている
ので、オゾン層破壊の疑いのあるＣＦＣ−１１５を選択
的に吸着除去し、ＣＦＣ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ
−１２５を得ることができる。
１１５を含有するＨＦＣ−１２５を吸着剤と接触させる
ことにより、ＣＦＣ−１１５の含有量を低減させている
ので、オゾン層破壊の疑いのあるＣＦＣ−１１５を選択
的に吸着除去し、ＣＦＣ−１１５を殆ど含まないＨＦＣ
−１２５を得ることができる。
【００１６】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【００１７】実施例１ 内径10mmのステンレス鋼管に、市販の活性炭（クラレケ
ミカル株式会社製）6種類をそれぞれ充填し、真空乾燥
後、ＣＦＣ−１１５を40,000ppm 含有するＨＦＣ−１２
５を、気相標準状態において26cc／min の速度で上記充
填層を通過させ、出口ガスをガスクロマトグラフィーで
分析した。結果を下記の第１表に示す。
ミカル株式会社製）6種類をそれぞれ充填し、真空乾燥
後、ＣＦＣ−１１５を40,000ppm 含有するＨＦＣ−１２
５を、気相標準状態において26cc／min の速度で上記充
填層を通過させ、出口ガスをガスクロマトグラフィーで
分析した。結果を下記の第１表に示す。
【００１８】 活性炭No. １：クラレケミカル株式会社製 ＧＡ ２：クラレケミカル株式会社製 ＳＡ ３：クラレケミカル株式会社製 ＧＧ ４：クラレケミカル株式会社製 ＧＳ ５：クラレケミカル株式会社製 ＧＳ−Ａ ６：クラレケミカル株式会社製 ＧＣ
【００１９】比較例１ 実施例１と同様の管に、市販のゼオライト（ユニオン昭
和株式会社製）２種類をそれぞれ充填し、真空乾燥後、
ＣＦＣ−１１５を40,000ppm 含有するＨＦＣ−１２５
を、気相標準状態において26cc／min の速度で上記充填
層を通過させ、出口ガスをガスクロマトグラフィーで分
析した。結果を下記の第２表に示す。
和株式会社製）２種類をそれぞれ充填し、真空乾燥後、
ＣＦＣ−１１５を40,000ppm 含有するＨＦＣ−１２５
を、気相標準状態において26cc／min の速度で上記充填
層を通過させ、出口ガスをガスクロマトグラフィーで分
析した。結果を下記の第２表に示す。
【００２０】
【００２１】上記の結果から明らかなように、ＣＦＣ−
１１５を含有するＨＦＣ−１２５を吸着剤として細孔径
が８〜14Åである活性炭を用い、接触させることによ
り、ＣＦＣ−１１５の含有量を大きく低減させうるこ
と、又、その活性炭の種類によっては、ＣＦＣ−１１５
の含有量が10ppm 以下になる。
１１５を含有するＨＦＣ−１２５を吸着剤として細孔径
が８〜14Åである活性炭を用い、接触させることによ
り、ＣＦＣ−１１５の含有量を大きく低減させうるこ
と、又、その活性炭の種類によっては、ＣＦＣ−１１５
の含有量が10ppm 以下になる。
Claims (4)
- 【請求項１】 重量で約50〜100,000ppmのペンタフルオ
ロクロロエタンを含有するペンタフルオロエタンを吸着
剤と接触させることにより、ペンタフルオロクロロエタ
ンの含有量を低減させる、ペンタフルオロエタンの精製
方法。 - 【請求項２】 吸着剤が活性炭である、請求項１に記載
の方法。 - 【請求項３】 吸着剤の細孔径が８〜14Åである、請求
項１又は２に記載の方法。 - 【請求項４】 処理後のペンタフルオロクロロエタンの
含有量が10ppm 以下である、請求項１〜３のいずれかに
記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26928992A JPH0692879A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ペンタフルオロエタンの精製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26928992A JPH0692879A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ペンタフルオロエタンの精製方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0692879A true JPH0692879A (ja) | 1994-04-05 |
Family
ID=17470279
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26928992A Pending JPH0692879A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | ペンタフルオロエタンの精製方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0692879A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994020441A1 (en) * | 1993-03-05 | 1994-09-15 | Daikin Industries, Ltd. | Process for producing 1,1,1,2,2-pentafluoroethane, process for producing 2,2-dichloro-1,1,1-trifluoroethane, and method of purifying 1,1,1,2,2-pentafluoroethane |
| WO1996005158A1 (fr) * | 1994-08-17 | 1996-02-22 | Daikin Industries, Ltd. | Procede pour produire du pentafluoroethane |
| US5585529A (en) * | 1993-04-06 | 1996-12-17 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Separation of chloropentafluoroethane from pentafluoroethane |
| JP2002206822A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-26 | Fuji Koki Corp | 冷凍サイクル装置 |
| JP2004035436A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Showa Denko Kk | ペンタフルオロエタンの精製方法および製造方法並びにその用途 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26928992A patent/JPH0692879A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1994020441A1 (en) * | 1993-03-05 | 1994-09-15 | Daikin Industries, Ltd. | Process for producing 1,1,1,2,2-pentafluoroethane, process for producing 2,2-dichloro-1,1,1-trifluoroethane, and method of purifying 1,1,1,2,2-pentafluoroethane |
| US5585529A (en) * | 1993-04-06 | 1996-12-17 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Separation of chloropentafluoroethane from pentafluoroethane |
| WO1996005158A1 (fr) * | 1994-08-17 | 1996-02-22 | Daikin Industries, Ltd. | Procede pour produire du pentafluoroethane |
| KR100348203B1 (ko) * | 1994-08-17 | 2002-09-18 | 다이낑 고오교 가부시키가이샤 | 펜타플루오로에탄의제조방법 |
| JP2002206822A (ja) * | 2001-01-10 | 2002-07-26 | Fuji Koki Corp | 冷凍サイクル装置 |
| JP2004035436A (ja) * | 2002-07-02 | 2004-02-05 | Showa Denko Kk | ペンタフルオロエタンの精製方法および製造方法並びにその用途 |
| JP4666874B2 (ja) * | 2002-07-02 | 2011-04-06 | 昭和電工株式会社 | ペンタフルオロエタンの精製方法および製造方法並びにその用途 |
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