JPH06182805A - ボビン巻きコイルの樹脂封止方法 - Google Patents
ボビン巻きコイルの樹脂封止方法Info
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- JPH06182805A JPH06182805A JP33595392A JP33595392A JPH06182805A JP H06182805 A JPH06182805 A JP H06182805A JP 33595392 A JP33595392 A JP 33595392A JP 33595392 A JP33595392 A JP 33595392A JP H06182805 A JPH06182805 A JP H06182805A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 センシングコイル等のボビン巻きコイルを、
簡単に安価に信頼性良く封止することのできる樹脂封止
方法を提供する。 【構成】 樹脂製ボビン２の中心に埋設する鉄心（ポー
ルピース）３をボビンの片端から突出させる。また、ボ
ビンの他端面には軸穴８を設け、この軸穴に挿入した支
持ピン１４と鉄心３の突出部を支持してセンシングコイ
ル１を金型のキャビティ内に位置決め保持する。そし
て、金型内に溶融した熱可塑性樹脂を導入して封止用の
樹脂モールド層１０を作る。この方法によれば、コイル
の全域を一回の成形で一括封止することができ、取付ブ
ラケット１１の一体加工も可能である。
簡単に安価に信頼性良く封止することのできる樹脂封止
方法を提供する。 【構成】 樹脂製ボビン２の中心に埋設する鉄心（ポー
ルピース）３をボビンの片端から突出させる。また、ボ
ビンの他端面には軸穴８を設け、この軸穴に挿入した支
持ピン１４と鉄心３の突出部を支持してセンシングコイ
ル１を金型のキャビティ内に位置決め保持する。そし
て、金型内に溶融した熱可塑性樹脂を導入して封止用の
樹脂モールド層１０を作る。この方法によれば、コイル
の全域を一回の成形で一括封止することができ、取付ブ
ラケット１１の一体加工も可能である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製ボビンの中心に
鉄心を埋設し、さらに、このボビンの胴部外周にコイル
線材を巻いた構造のボビン巻きコイルを、樹脂で包んで
保護するための樹脂封止方法に関する。
鉄心を埋設し、さらに、このボビンの胴部外周にコイル
線材を巻いた構造のボビン巻きコイルを、樹脂で包んで
保護するための樹脂封止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】首記した構造のボビン巻きコイルとして
は、例えば、回転数の検出などに用いるセンシングコイ
ルがある。この種のコイルは、その保護のために樹脂で
封止して実用に供されている。
は、例えば、回転数の検出などに用いるセンシングコイ
ルがある。この種のコイルは、その保護のために樹脂で
封止して実用に供されている。
【０００３】その封止のために従来採られている方法
は、主に熱硬化性樹脂を用い、ポッティング成形、もし
くはトランスファ成形で樹脂モールド層を形成するもの
である。
は、主に熱硬化性樹脂を用い、ポッティング成形、もし
くはトランスファ成形で樹脂モールド層を形成するもの
である。
【０００４】ポッティング成形は、図３に示すように、
ケース２０を用意し、その中にボビン巻きコイル（図は
センシングコイル１）を挿入し（センシングコイルの場
合には磁石４、ヨーク５等も一緒に入れる）、その後、
ケース内に熱硬化性樹脂２１を注入して硬化させる。
ケース２０を用意し、その中にボビン巻きコイル（図は
センシングコイル１）を挿入し（センシングコイルの場
合には磁石４、ヨーク５等も一緒に入れる）、その後、
ケース内に熱硬化性樹脂２１を注入して硬化させる。
【０００５】また、トランスファ成形では、成形用金型
内にボビン巻きコイルを、図４に示すコイル端の端子７
とボビン端に突出した鉄心２３を保持してセットし、熱
硬化性樹脂２１を低圧成形してモールド層を作る。
内にボビン巻きコイルを、図４に示すコイル端の端子７
とボビン端に突出した鉄心２３を保持してセットし、熱
硬化性樹脂２１を低圧成形してモールド層を作る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ポッティング成形によ
る封止は、ポッティング用のケースを必要とする。ま
た、この方法で用いる熱硬化性樹脂は、主材と硬化剤の
事前の混合攪拌工程と、注入後の加熱硬化工程を必要と
するので封止作業が煩雑で時間もかかる。
る封止は、ポッティング用のケースを必要とする。ま
た、この方法で用いる熱硬化性樹脂は、主材と硬化剤の
事前の混合攪拌工程と、注入後の加熱硬化工程を必要と
するので封止作業が煩雑で時間もかかる。
【０００７】トランスファ成形による封止も熱硬化性樹
脂を用いるため同様の問題が生じる。また、この方法で
は樹脂モールド層を保護するために封止後のコイルを図
４（ｂ）に示す保護ケース２４で覆う必要がある。
脂を用いるため同様の問題が生じる。また、この方法で
は樹脂モールド層を保護するために封止後のコイルを図
４（ｂ）に示す保護ケース２４で覆う必要がある。
【０００８】さらに、両方法とも、コイルのモールド後
にコイルから引出した端子７と信号線９の接続部の保護
用モールド層２５を設けたり、コイルを支持体に固定す
るための取付ブラケットなどを別途用意して組付けたり
する必要があり、部品数、成形組立工程が多くてコスト
アップにつながっている。
にコイルから引出した端子７と信号線９の接続部の保護
用モールド層２５を設けたり、コイルを支持体に固定す
るための取付ブラケットなどを別途用意して組付けたり
する必要があり、部品数、成形組立工程が多くてコスト
アップにつながっている。
【０００９】本発明は、これ等の問題点を無くすことを
課題としている。
課題としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明では、樹脂性ボビンの中心に埋設する鉄心を
ボビンの片端から突出させておく。また、ボビンの他端
面には鉄心と同心の軸穴を設けておき、その軸穴に支持
ピンを挿入してこの支持ピンと鉄心の突出部を支持する
ことによりボビン巻きコイルを成型金型内に位置決めし
て保持する。そして、この状態で金型内に熱可塑性の封
止用樹脂を導入してボビンの周囲に樹脂モールド層を設
ける方法を採る。
め、本発明では、樹脂性ボビンの中心に埋設する鉄心を
ボビンの片端から突出させておく。また、ボビンの他端
面には鉄心と同心の軸穴を設けておき、その軸穴に支持
ピンを挿入してこの支持ピンと鉄心の突出部を支持する
ことによりボビン巻きコイルを成型金型内に位置決めし
て保持する。そして、この状態で金型内に熱可塑性の封
止用樹脂を導入してボビンの周囲に樹脂モールド層を設
ける方法を採る。
【００１１】
【作用】鉄心の突出部とボビン他端面の軸穴に挿入した
支持ピンとを利用してボビン巻きコイルを金型のキャビ
ティ内に位置決め保持するので、コイル端子と信号線の
接続部も含めてコイルの周りを樹脂で精度良く一括封止
することができ、モールド工程が１回で済む。また、樹
脂モールド層に取付ブラケットを一体成形して設けるこ
とができるので部品数も削減できる。
支持ピンとを利用してボビン巻きコイルを金型のキャビ
ティ内に位置決め保持するので、コイル端子と信号線の
接続部も含めてコイルの周りを樹脂で精度良く一括封止
することができ、モールド工程が１回で済む。また、樹
脂モールド層に取付ブラケットを一体成形して設けるこ
とができるので部品数も削減できる。
【００１２】さらに、熱可塑性樹脂を用いると硬化剤の
添加攪拌と樹脂の加熱硬化の各工程が不要になる上に射
出成形機による効率的なモールドが行えるため、封止に
要する手間、時間も少なくなる。
添加攪拌と樹脂の加熱硬化の各工程が不要になる上に射
出成形機による効率的なモールドが行えるため、封止に
要する手間、時間も少なくなる。
【００１３】
【実施例】図１を参照して、本発明の封止方法の一実施
例（センシングコイルの封止例）について述べる。
例（センシングコイルの封止例）について述べる。
【００１４】図の１はセンシングコイルである。このコ
イル１は、図２に示すように、熱可塑性樹脂で作られた
ボビン２の中心に鉄心（ポールピース）３と磁石４を埋
め込み、さらに、ボビン胴部に巻線コイル６を巻いた構
造にしてある。７は巻線コイルに接続した端子であり、
その一部もボビンに埋め込まれている。
イル１は、図２に示すように、熱可塑性樹脂で作られた
ボビン２の中心に鉄心（ポールピース）３と磁石４を埋
め込み、さらに、ボビン胴部に巻線コイル６を巻いた構
造にしてある。７は巻線コイルに接続した端子であり、
その一部もボビンに埋め込まれている。
【００１５】鉄心３は、図に示すように、ボビン２の一
端から外部に突出させてある。また、ボビンの他端側に
は、埋設物５に届かない深さの軸穴８を鉄心３と同心上
に揃えて設けてある。
端から外部に突出させてある。また、ボビンの他端側に
は、埋設物５に届かない深さの軸穴８を鉄心３と同心上
に揃えて設けてある。
【００１６】このように構成したセンシングコイル１
を、端子７に対する信号線９の接続後に射出成形機の金
型（図示せず）内にセットする。このとき、鉄心３の突
出部を図１に示す支持ブロック１３の穴に挿入し、さら
に、ボビン他面の軸穴８に支持ピン１４を挿入してセン
シングコイル１をキャビティ内の定位置に保持する。そ
して、この状態で溶融した熱可塑性樹脂をキャビティ内
に射出し、樹脂モールド層１０を作り出す。
を、端子７に対する信号線９の接続後に射出成形機の金
型（図示せず）内にセットする。このとき、鉄心３の突
出部を図１に示す支持ブロック１３の穴に挿入し、さら
に、ボビン他面の軸穴８に支持ピン１４を挿入してセン
シングコイル１をキャビティ内の定位置に保持する。そ
して、この状態で溶融した熱可塑性樹脂をキャビティ内
に射出し、樹脂モールド層１０を作り出す。
【００１７】この樹脂モールド層１０は、取付ブラケッ
ト１１が要求される場合にはそのブラケットを一体成形
したものとする。また、信号線９の引出し口の保護、封
止部も一体成形しておく。
ト１１が要求される場合にはそのブラケットを一体成形
したものとする。また、信号線９の引出し口の保護、封
止部も一体成形しておく。
【００１８】なお、モールド用の樹脂は、ポリアミド
系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリブチレンテレ
フタレート系、ポリエステル系のものなどが適してい
る。また、この樹脂は、ボビン２の形成樹脂と同じもの
がよい。ボビン２とモールド層１０の熱膨脹係数を一致
させれば、両者の界面に熱膨張差による応力が加わら
ず、界面の封止信頼性を確実に持続できる。
系、ポリフェニレンサルファイド系、ポリブチレンテレ
フタレート系、ポリエステル系のものなどが適してい
る。また、この樹脂は、ボビン２の形成樹脂と同じもの
がよい。ボビン２とモールド層１０の熱膨脹係数を一致
させれば、両者の界面に熱膨張差による応力が加わら
ず、界面の封止信頼性を確実に持続できる。
【００１９】このほか、支持ピン１４を樹脂モールド後
に引き抜くと、樹脂モールド層１０にピン穴が残るが、
このピン穴は図２に示すゴム等から成る封止栓１２等で
簡単に塞ぐことができるので封止性能には何ら影響がで
ない。
に引き抜くと、樹脂モールド層１０にピン穴が残るが、
このピン穴は図２に示すゴム等から成る封止栓１２等で
簡単に塞ぐことができるので封止性能には何ら影響がで
ない。
【００２０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明ではボビン巻
きコイルを、ボビンの片端に突出させた鉄心とボビン他
端の軸穴に挿入する支持ピンとで金型内に位置決めして
保持することにより、外周の一括封止、取付ブラケット
の一体成形を可能ならしめ、また、熱可塑性樹脂を用い
て硬化剤の添加攪拌、樹脂の加熱硬化の工程も省けるよ
うにしたので、封止信頼性の高いボビン巻きコイルを手
間と時間をかけずに容易に安価に製造できると云う効果
がある。
きコイルを、ボビンの片端に突出させた鉄心とボビン他
端の軸穴に挿入する支持ピンとで金型内に位置決めして
保持することにより、外周の一括封止、取付ブラケット
の一体成形を可能ならしめ、また、熱可塑性樹脂を用い
て硬化剤の添加攪拌、樹脂の加熱硬化の工程も省けるよ
うにしたので、封止信頼性の高いボビン巻きコイルを手
間と時間をかけずに容易に安価に製造できると云う効果
がある。
【００２１】なお、ここでは、封止対象のコイルとして
センシングコイルを例に挙げたが、本発明の方法は、リ
レー或いはその他の機器に用いるソレノイドコイルなど
の封止、ハウジング成形などにも利用できる。
センシングコイルを例に挙げたが、本発明の方法は、リ
レー或いはその他の機器に用いるソレノイドコイルなど
の封止、ハウジング成形などにも利用できる。
【図１】本発明の封止方法の一例を示す図
【図２】図１の方法で作られた回転センサ用センシング
ヘッドの一例を示す断面図
ヘッドの一例を示す断面図
【図３】（ａ）はポッティング成形による封止の説明
図、（ｂ）はポッティング成形工程を経て作られる回転
センサ用センシングヘッドの断面図
図、（ｂ）はポッティング成形工程を経て作られる回転
センサ用センシングヘッドの断面図
【図４】（ａ）はトランスファ成形による封止の説明
図、（ｂ）はトランスファ成形工程を経て作られる回転
センサ用センシングヘッドの断面図
図、（ｂ）はトランスファ成形工程を経て作られる回転
センサ用センシングヘッドの断面図
１ センシングコイル ２ 樹脂製ボビン ３ 鉄心 ４ 磁石 ６ 巻線コイル ７ 端子 ８ 軸穴 ９ 信号線 １０ 樹脂モールド層 １１ 取付ブラケット １２ 封止栓 １３ 支持ブロック １４ 支持ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｌ 31:34 4Ｆ
Claims (2)
- 【請求項１】 中心に鉄心を内蔵した樹脂製ボビンの胴
部にコイル線材を巻き付けて成るボビン巻きコイルの封
止方法であって、上記鉄心をボビンの片端から突出さ
せ、さらに、ボビンの他端面に鉄心と同心の軸穴を設
け、この軸穴に支持ピンを挿入してこの支持ピンと鉄心
の突出部を支持することによりボビン巻きコイルを成型
金型内に位置決めして保持し、この状態で金型内に熱可
塑性の封止用樹脂を導入してボビンの周囲に樹脂モール
ド層を設けることを特徴とするボビン巻きコイルの樹脂
封止方法。 - 【請求項２】 封止用樹脂として、ボビン材料と同一樹
脂を用いる請求項１記載のボビン巻きコイルの樹脂封止
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33595392A JP3358219B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | ボビン巻きコイルの樹脂封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33595392A JP3358219B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | ボビン巻きコイルの樹脂封止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06182805A true JPH06182805A (ja) | 1994-07-05 |
| JP3358219B2 JP3358219B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=18294182
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33595392A Expired - Lifetime JP3358219B2 (ja) | 1992-12-16 | 1992-12-16 | ボビン巻きコイルの樹脂封止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3358219B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009536359A (ja) * | 2006-05-05 | 2009-10-08 | ヴアブコ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 誘導センサ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2351132A4 (en) | 2008-10-07 | 2015-10-14 | Vionx Energy Corp | SYSTEM AND METHOD FOR ENERGY TRANSPORT |
-
1992
- 1992-12-16 JP JP33595392A patent/JP3358219B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009536359A (ja) * | 2006-05-05 | 2009-10-08 | ヴアブコ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 誘導センサ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3358219B2 (ja) | 2002-12-16 |
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Legal Events
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