JPH08327641A - 回転センサの製造方法 - Google Patents

回転センサの製造方法

Info

Publication number
JPH08327641A
JPH08327641A JP13362895A JP13362895A JPH08327641A JP H08327641 A JPH08327641 A JP H08327641A JP 13362895 A JP13362895 A JP 13362895A JP 13362895 A JP13362895 A JP 13362895A JP H08327641 A JPH08327641 A JP H08327641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molded product
primary molded
molding
insert
rotation sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13362895A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisao Kodaira
小平久夫
Minoru Kusakabe
稔 日下部
Toshimi Sekiguchi
関口敏美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansei Corp filed Critical Kansei Corp
Priority to JP13362895A priority Critical patent/JPH08327641A/ja
Publication of JPH08327641A publication Critical patent/JPH08327641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボビンの外側面に形成される封止層によって
樹脂封止型回転センサを製造するに際し、封止精度の高
い樹脂封止層を形成する回転センサの製造方法。 【構成】 インサート成形型内に収納した一次成形品を
適宜個所で支持するそれぞれのクランプピンの配置位置
に接近して、インサート成形型内に熱可塑性樹脂を圧入
するためのそれぞれのゲートを配設して、クランプピン
の引き抜き後に生じる跡穴部内に熱可塑性樹脂が流れ込
みやすいようにした。 【効果】 各クランプピンを引き抜いた跡に生じる穴部
内へ移行(流動)する樹脂は、空間内で減衰される以前
のゲートからの高射出圧力であり、このためクランプピ
ンの引き抜き跡に生じる穴部が完全に埋め込まれて、一
次成形品の表面にシール性に優れた封止層が一体成形さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の車輪回
転数を検知するために車体に取付け使用される電磁ピッ
クアップ方式の回転センサであって、特に樹脂封止型回
転センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な車両にあっては、その車輪の回
転数を検出するための回転センサが設備されている。
【0003】通常、車体に取付け使用されるこの種の回
転センサは、電磁ピックアップ方式のセンサであって、
例えば図6で示す如き構造のものである。
【0004】すなわち、1は電磁ピックアップ方式の回
転センサであって、この回転センサ1は、自動車の車軸
と一体のナックルハブに取付けられている周面凹凸のセ
ンサロータ2に近設配置されており、その回転センサ1
に内蔵されている磁極端に、センサロータ2の凸部が繰
返し接近することで生じる磁気的変化を、その回転セン
サ1内に内蔵されているピックアップコイル7により生
じる電流変化で検出する構造のものである。
【0005】このような電磁ピックアップ方式の回転セ
ンサの内部構造は、棒状マグネット3及びヨーク4、さ
らには一対の端子バー5A,5Bをインサートしてなる
ボビン6と、このボビン6の外周面であって、上記マグ
ネット3及びヨーク4の周囲に対応して巻回されかつ両
端が前記端子バー5A,5Bに接続される前記コイル7
を有し、さらに上記コイル及びそのコイル端と端子との
接続部が埋設されるように形成され、さらには前記双方
の端子バー5A,5Bのコイル接続端と反対側の端部
を、不図示の相手コネクタとの接続端子5C,5Dとし
て内装するコネクタハウジング部8を一体成形するセン
サケーシング9とからなっている。
【0006】このように構成される回転センサ1を製造
する工程は、先ず図7で示す如き一次成形品Aを得る。
この一次成形品Aはマグネット3とヨーク4及び一対の
端子バー5A,5Bをインサートしてなる樹脂製のボビ
ン6を成形し、次いでそのボビンの外周面かつマグネッ
ト3、ヨーク4に対応する位置にコイル7を巻回保持せ
しめ、このコイル7の両端を一対の端子バー5A,5B
のターミナル5E,5Fに接続して得られる。
【0007】次にこの一次成形品Aの外側面に熱可塑性
樹脂による封止層とコネクタハウジング部をインサート
成形手段により二次成形するものであるが、この二次成
形を行なうとき、図8で示すように先ずインサート成形
型のキャビテイ空間内において、上記一次成形品Aを浮
上った状態で保持せしめるために、上記一次成形品Aの
ボビン表面をインサート成形型を上下に貫通する複数本
のクランプピン10により上下左右前後方向に変動しな
いように支持せしめる。
【0008】次にそれらのクランプピンにより一次成形
品Aを位置決めした状態を維持してその一次成形品Aの
外側に上下一対のインサート成形型11,12を被せ型
閉めする。このとき、一次成形品Aは、インサート成形
型11と12とで形成されるキャビティ空間内の中央部
で浮上った状態で位置される。
【0009】次にそのインサート成形型11,12のキ
ャビティ面と、一次成形品Aの表面との間の狭い空間内
に複数個所に配設されているゲート13から熱可塑性樹
脂を射出させて、一次成形品Aの周囲に一体となって成
形される封止層14及び前記の端子5C,5Dを囲むコ
ネクタハウジング部15及び取付けフランジ部16を一
体成形するものであるが、各ゲート13から上記空間内
に向けて熱可塑性樹脂が送り込まれ、この熱可塑性樹脂
が上記狭いキャビティ空間内に圧入されている途中の流
動時に、その射出圧力を保持したままで前記一次成形品
Aを支持していたそれぞれのクランプピン10を引き抜
き、その射出圧力の保圧によってそのクランプピン10
の引き抜き後に生じる跡穴内へ可塑性樹脂を埋込ませ完
全封止を行なうものである。
【0010】しかる後上記インサート成形型を冷却して
樹脂成形体を硬化せしめた後、型開きし成形品、すなわ
ち表面が封止層14によって気密に封止されている回転
センサを得るものである。
【0011】このような従来の回転センサ製造方法にお
いては、封止層14形成のための熱可塑性樹脂が、イン
サート成形型11,12と、一次成形品との間で生じて
いる狭いキャビティ空間内を圧送移動された流動過程後
にクランプピン10を引き抜き、その後所定時間保圧す
ることにより、そのクランプピンが位置されていたこと
で形成された跡穴内に、上記熱可塑性樹脂が、その保圧
力で充填されて、その跡穴内が水密的に完全閉塞される
ことを期待しているものである。
【0012】ところが、インサート成形型11,12
と、一次成形品との間で生じている狭いキャビティ空間
内を流動する熱可塑性樹脂は、その流動に伴なう時間の
経過によって溶融温度が低下して硬化しはじめ、これに
よって、ゲートから遠い中央部のクランプピンの引き抜
き跡の穴部に到達される熱可塑性樹脂の流動量が不十分
となって特にゲートから遠い位置のピンの引き抜き跡の
穴部を完全に閉塞することができず、これによって一次
成形品を水密に封止できる封止層を得ることが困難であ
る、つまりシール不足を生じるといった問題点があっ
た。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の問題点に着目してなされたもので、回転センサの一次
成形品の外表面に封止層を成形するインサート成形工程
時において、上記一次成形品を、インサート成形型内で
保持していたクランプピンの引き抜き後に形成される跡
穴部内を気密かつ確実に埋めて、その跡穴部を完全密閉
した封止層を構成するようにして、気密性(水密性)に
優れた回転センサを得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、マグネット、ヨーク、端子バー等をイン
サート成形したボビンの外側に、前記ヨークに対応して
磁気変化検出用コイルを巻回保持せしめてなり、かつ長
尺形状である回転センサの一次成形品(A)を得、次い
でこの一次成形品を、該一次成形品の表面に封止層を一
体成形するためにインサート成形型内に収納し、さらに
その一次成形品の適宜個所を、上記インサート成形型に
て、挿入及び引き抜き可能に貫通する複数本のクランプ
ピンによって、その一次成形品がインサート成形型内の
キャビテイ面と隔設保持するように支持し、さらにイン
サート成形型の長手方向両端部から該インサート成形型
のキャビテイ空間内に熱可塑性樹脂を圧入して一次成形
品の表面と一体の封止層を成形する回転センサの製造方
法において、上記インサート成形型内に収納した一次成
形品を適宜個所で支持するそれぞれのクランプピンの配
置位置に接近して、インサート成形型内に熱可塑性樹脂
を圧入するためのそれぞれのゲートを配設して、クラン
プピンの引き抜き後に生じる跡穴部内に熱可塑性樹脂が
流れ込みやすいようにした回転センサの製造方法を特徴
としている。
【0015】
【作用】この発明によれば、一次成形品を支持するクラ
ンプピンの近傍にインサート成形型内に樹脂を圧入する
ためのゲートが配設されていることからゲートから射出
された熱可塑性樹脂が冷却による流動性の低下前にクラ
ンプピンを引き抜いた跡に形成された穴部内へ円滑に圧
入される。
【0016】
【実施例】以下に本発明を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明する。
【0017】図1は本実施例の回転センサ製造時におけ
る特に封止層の成形時の説明図であって、この実施例に
おいても、従来例で述べたと同等の一次成形品Aを、複
数本のクランプピン10を用いて支持し、その一次成形
品Aを上下一対のインサート成形型のキャビティ空間中
央部に浮上った状態で位置決めしておき、この状態で上
記インサート成形型のキャビティ面と前記一次成形品A
表面との間で形成される狭いキャビティ空間内に熱可塑
性樹脂を、複数個所に配設されているゲート13から圧
入して、一次成形品Aの表面全体に一体形成される封止
層14及びコネクタハウジング部15及び取付け用フラ
ンジ部16等を射出成形させることは従来例と変りない
ことである。
【0018】しかしながら本発明実施例では、長尺形状
の回転センサを製造するに際し、インサート成形型の長
尺方向両端部に複数のゲート13を設けることは当然の
こと、その長尺方向中央部にも複数のゲート13を配設
してインサート成形型の長手方向複数個所からその一次
成形品Aとキャビティ面との間で生じている狭いキャビ
ティ空間内への熱可塑性樹脂の充填(射出)がなされる
ことから、上記狭い空間内全域に充填されるまでの充填
完了速度が迅速化される。
【0019】また本実施例では、上記インサート成形型
の各所に配設されている各ゲート13に接近して一次成
形品Aを支持するためのクランプピン10を配設したも
のである。
【0020】かかるインサート成形型を用いて一次成形
品Aの表面に封止層等を一体成形する回転センサを製造
する工程は、先ず一次成形品Aをクランプピン10によ
って支持し、その支持を維持した状態で、この一次成形
品をインサート成形型11,12内に内装し、かつその
インサート成形型のキャビティ面と一次成形品A表面と
の間に生じる狭い空間17を確保せしめる(図2参
照)、次いでその空間17内に前記した各ゲートから熱
可塑性樹脂を射出(圧入)し、その空間17が樹脂18
で埋められる(図3参照)。
【0021】次にその直後、樹脂が射出圧力を保ったま
まで各クランプピン10をインサート成形型11,12
より引き抜けば、十分に流動性が保たれている樹脂18
はクランプピン10の跡に形成されている穴部19内へ
流動し(図4参照)、さらにその流動が進み、上記穴部
19が完全に埋め込まれ、これによって一次成形品の表
面に封止層14がインサート成形されるものである。
【0022】このように本実施例では、長尺一次成形品
を支持するクランプピンを、その長手方向適宜個所に配
置し、さらにそれらのクランプピンに接近してインサー
ト成形型内に熱可塑性樹脂を射出せしめるためのそれぞ
れのゲートを配設したものであるから、上記長尺一次成
形品の長手方向適宜個所に配置されているゲートからの
射出樹脂は、即座に狭い空間17の全域に流れ込む、さ
らに各クランプピンに接近してゲートが配置されている
ことから、各クランプピンを引き抜いた跡に生じる穴部
内へ移行(流動)する樹脂は空間内で減衰される以前の
ゲートからの高射出圧力であり、このためクランプピン
の引き抜き跡に生じる穴部が完全に埋め込まれて、一次
成形品の表面にシール性に優れた封止層が一体成形され
る。
【0023】
【発明の効果】本発明は、インサート成形型内に収納し
た一次成形品を適宜個所で支持するそれぞれのクランプ
ピンの配置位置に接近して、インサート成形型内に熱可
塑性樹脂を圧入するためのそれぞれのゲートを配設し
て、クランプピンの引き抜き後に生じる跡穴部内に、冷
却硬化する前の熱可塑性樹脂が流れ込みやすいようにし
たものであるから、各クランプピンを引き抜いた跡に生
じる穴部内へ移行(流動)する樹脂は空間内で減衰され
る以前のゲートからの高射出圧力であり、このためクラ
ンプピンの引き抜き跡に生じる穴部が完全に埋め込まれ
て、一次成形品の表面にシール性に優れた封止層が一体
成形されるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の回転センサ製造方法の説明図。
【図2】本発明実施例の封止層成形工程を示す説明図。
【図3】本発明実施例の封止層成形工程を示す説明図。
【図4】本発明実施例の封止層成形工程を示す説明図。
【図5】本発明実施例の封止層成形工程を示す説明図。
【図6】従来の回転センサの構造説明図。
【図7】回転センサ構成過程で得られる一次成形品の説
明図。
【図8】従来の回転センサ製造時の説明図。
【符号の説明】
A…一次成形品 10…クランプピ
ン 11…インサート成形上型 12…インサート
成形下型 13…ゲート 14…封止層 15…コネクタハウジング 16…取付用フラ
ンジ部 17…空間 18…熱可塑性樹
脂 19…穴部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネット、ヨーク、端子バー等をイン
    サート成形したボビンの外側に、前記ヨークに対応して
    磁気変化検出用コイルを巻回保持せしめてなり、かつ長
    尺形状である回転センサの一次成形品(A)を得、次い
    でこの一次成形品を、該一次成形品の表面に封止層を一
    体成形するためにインサート成形型内に収納し、さらに
    その一次成形品の適宜個所を、上記インサート成形型に
    て、挿入及び引き抜き可能に貫通する複数本のクランプ
    ピンによって、その一次成形品がインサート成形型内の
    キャビテイ面と隔設保持するように支持し、さらにイン
    サート成形型の長手方向両端部から該インサート成形型
    のキャビテイ空間内に熱可塑性樹脂を圧入して一次成形
    品の表面と一体の封止層を成形する回転センサの製造方
    法において、上記インサート成形型内に収納した一次成
    形品を適宜個所で支持するそれぞれのクランプピンの配
    置位置に接近して、インサート成形型内に熱可塑性樹脂
    を圧入するためのそれぞれのゲートを配設して、クラン
    プピンの引き抜き後に生じる跡穴部内に熱可塑性樹脂が
    流れ込みやすいようにしたことを特徴とする回転センサ
    の製造方法。
JP13362895A 1995-05-31 1995-05-31 回転センサの製造方法 Pending JPH08327641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13362895A JPH08327641A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 回転センサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13362895A JPH08327641A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 回転センサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08327641A true JPH08327641A (ja) 1996-12-13

Family

ID=15109270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13362895A Pending JPH08327641A (ja) 1995-05-31 1995-05-31 回転センサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08327641A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9793038B2 (en) Electromagnetic drive coil unit and molding method thereof
EP0642026B1 (en) Method of manufacturing rotation sensor and structure of rotation sensor
JP2011255537A (ja) 射出成形による樹脂成形品の製造方法
EP1174890B1 (en) Moulded coil and production method thereof
JPH08327641A (ja) 回転センサの製造方法
JP2879179B2 (ja) コイルボビン、コイルボビンの成形方法及びその射出成形用金型
JPS63241915A (ja) コイルアセンブリの製造方法
JPH10239339A (ja) 樹脂封止型回転センサ及びその製造装置並びに製造方法
JPH08327644A (ja) 回転センサの製造方法
JP3296037B2 (ja) 回転センサの製造方法および構造
JPH0976282A (ja) 電気・電子部品の樹脂封止成形方法及びそれに用いる金型
JPH08327645A (ja) 回転センサの製造方法
JP4352855B2 (ja) 電磁装置の製造方法及び電磁装置並びにこれを用いた放電灯装置と照明器具
JPH0549201A (ja) モールドモータ
JPS6344969Y2 (ja)
CN111037844A (zh) 一种预注塑一射产品及包胶注塑二射产品
JPH08327643A (ja) 回転センサ及びその製造方法
JPH08252297A (ja) 医療容器用の口部及びその製造方法並びに医療容器
JPH08327642A (ja) 回転センサ及びその製造方法
JP3726490B2 (ja) 金型装置、この金型装置を用いた端子インサート成形部品の製造方法
JP2001047464A (ja) 電気融着継手の製造方法
JP3358219B2 (ja) ボビン巻きコイルの樹脂封止方法
JPH10286844A (ja) 成形品の一部に小孔を射出成形する方法及びこの成形方法に用いられる射出成形用金型
JPS59222915A (ja) モ−ルドコイルの製造方法
KR0123119Y1 (ko) 레진팩모터 수지 사출금형의 마킹구조