JPS6344969Y2 - - Google Patents
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- JPS6344969Y2 JPS6344969Y2 JP6424781U JP6424781U JPS6344969Y2 JP S6344969 Y2 JPS6344969 Y2 JP S6344969Y2 JP 6424781 U JP6424781 U JP 6424781U JP 6424781 U JP6424781 U JP 6424781U JP S6344969 Y2 JPS6344969 Y2 JP S6344969Y2
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- yoke
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- molding
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Landscapes
- Magnetically Actuated Valves (AREA)
- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Electromagnets (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は電磁弁等に使用するモールド形の電磁
石装置の改良に関するものである。
石装置の改良に関するものである。
従来、電磁弁等に使用されるモールド形の電磁
石装置は、電磁石自体(コイルも含めて)に粉末
状の熱硬化性樹脂を所要の圧力で加圧してモール
ドする加圧成形方法とか、液状の熱硬化性樹脂を
減圧下において金型内に注入してモールドする注
形方法とにより製せられている。然るに、前者の
加圧成形方法は、シリンダーにより駆動されて開
閉する金型を利用して最初にコイル自体をモール
ドしたあと、このモールドコイルを備えた電磁石
を更に金型内において樹脂を加圧させてモールド
していたが、この方法は、粉末樹脂を約200℃程
度に加熱しながらこれを金型内に圧入して成形
(硬化剤により2〜5分程度で樹脂は硬化する)
するため非常に生産性がよい反面、樹脂の加圧に
際しては大きな圧力を必要とするので、電磁石装
置のコイルのように、線径の細いコイル導体を使
用する場合は、コイルの外周に必要以上の圧力が
かわりコイルの変形、断線等の事故を誘発する恐
れがあつた。このため、樹脂の圧入する力を小さ
くすればコイルの断線事故等は阻止することが出
来るが、逆に樹脂絶縁層に巣が生じたりしてコイ
ルの樹脂モールドが円滑に行えない欠点があつ
た。又、後者の注形方法は、前者と同様にコイル
をモールドしたあと、このモールドコイルを組込
んだ電磁石を再度樹脂モールドするものである
が、この方法においては、例えば1つのコイルに
1個の金型を必要とするため多数の金型を用意し
なければならないばかりか、樹脂モールドを行う
コイルの大きさに応じた種々の金型をあらかじめ
準備しなければならないので、非常に不経済であ
る。更に、樹脂モールドに際して、いづれのモー
ルド方法においても金型に離形処理を施さねばな
らないので、モールド作業は、コイルと電磁石と
を区分して行うこととあいまつて非常に手間がか
かり非能率的であつた。
石装置は、電磁石自体(コイルも含めて)に粉末
状の熱硬化性樹脂を所要の圧力で加圧してモール
ドする加圧成形方法とか、液状の熱硬化性樹脂を
減圧下において金型内に注入してモールドする注
形方法とにより製せられている。然るに、前者の
加圧成形方法は、シリンダーにより駆動されて開
閉する金型を利用して最初にコイル自体をモール
ドしたあと、このモールドコイルを備えた電磁石
を更に金型内において樹脂を加圧させてモールド
していたが、この方法は、粉末樹脂を約200℃程
度に加熱しながらこれを金型内に圧入して成形
(硬化剤により2〜5分程度で樹脂は硬化する)
するため非常に生産性がよい反面、樹脂の加圧に
際しては大きな圧力を必要とするので、電磁石装
置のコイルのように、線径の細いコイル導体を使
用する場合は、コイルの外周に必要以上の圧力が
かわりコイルの変形、断線等の事故を誘発する恐
れがあつた。このため、樹脂の圧入する力を小さ
くすればコイルの断線事故等は阻止することが出
来るが、逆に樹脂絶縁層に巣が生じたりしてコイ
ルの樹脂モールドが円滑に行えない欠点があつ
た。又、後者の注形方法は、前者と同様にコイル
をモールドしたあと、このモールドコイルを組込
んだ電磁石を再度樹脂モールドするものである
が、この方法においては、例えば1つのコイルに
1個の金型を必要とするため多数の金型を用意し
なければならないばかりか、樹脂モールドを行う
コイルの大きさに応じた種々の金型をあらかじめ
準備しなければならないので、非常に不経済であ
る。更に、樹脂モールドに際して、いづれのモー
ルド方法においても金型に離形処理を施さねばな
らないので、モールド作業は、コイルと電磁石と
を区分して行うこととあいまつて非常に手間がか
かり非能率的であつた。
本考案は上述の欠点を除去して、電磁石装置の
モールド作業をコイルに悪影響を与えることな
く、しかも、能率的に行うことにより、コイルの
損傷を防止し、かつ、量産化を可能として経済的
に製作することが出来るようにしたモールド形の
電磁石装置を提供するもので、以下本考案の実施
例を図により説明すると、第1図において1は両
端部に鍔部2を有するコイル枠3の中空軸4にコ
イル導体を所要回数巻回して形成したコイル、5
は上記コイル1を収納する鉄等磁性体よるなる円
筒状のヨークで、このヨーク5の上部開口端には
頭部aを胴部bに比べて小径となした固定鉄心6
の上記頭部aを圧入貫通させて固定鉄心6の上方
への移動を胴部b上方端により受止める補助ヨー
ク7を圧着させて、この補助ヨーク7の裏面をコ
イル枠3の上側鍔部2に当接させると共に、固定
鉄心6の胴部b下方端をコイル枠3の中空軸4の
ほぼ中央部まで挿入させ、上記ヨーク5の下部開
口端には可動鉄心20を挿通する挿通孔8を穿設
した固定座9が、補助ヨーク7と同様にコイル枠
3の下側鍔部2と当接して圧着されている。尚、
上,下の鍔部2と補助ヨーク7および固定座9と
の間にはそれぞれシール用のOリング10が介挿
されている。そして、上記ヨーク5と、固定座9
と、この固定座9の挿通孔8を挿通してコイル枠
3の中空軸4内に上下動自在に収納される可動鉄
心20と、補助ヨーク7とによりコイル1の磁気
回路を形成して上記可動鉄心20を駆動させる電
磁石11を構成する。12は補助ヨーク7の上端
面において固定鉄心6の頭部aに嵌着されて上記
固定鉄心6が下動するのを防止する止め輪、13
はヨーク5の外周面上部に穿設した成形用樹脂の
通抜孔で、ヨーク5とコイル1は通抜孔13から
ヨーク5内に充填された樹脂により一体的に固定
される。14はコイル枠3の下側鍔部2に挿着し
た端子板で、コイル1の引出線と接続されて上記
ヨーク5の下部開口端周縁に切欠いた切欠孔15
からヨーク5外に引出される。16は端子板14
を引出した状態でヨーク5の切欠孔15を被覆す
る絶縁板で、粘着テープ等にてヨーク5に取付け
られている。17は電磁石11を樹脂モールドす
る際に使用するポリアミド樹脂等熱可塑性樹脂に
より函状に成形されたケースで、このケース17
の底面には固定鉄心6の頭部aが嵌合する嵌合孔
18を有し、又、ケース17内の両壁には第2
図,第4図に示すように、ヨーク5の外周を両側
から支持するヨーク5と同径をなす弧状の支持部
材19が一体に成形され、更に、これら支持部材
19には対角線上の位置において、ボルト挿通孔
21が穿設されている。そして、このケース17
と電磁石11とは、ケース17開口部cの支持部
材19,19間の隙間から注入されるエポキシ樹
脂等熱硬化性の成形用樹脂により一体的に固定さ
れる。22はコイル1と外部導線とを接続するリ
ード線で、電磁石11のヨーク5外側において端
子板14と接続されてケース17外にブツシユ2
3を介して引き出される。24は補助ヨーク7の
上端面と、この補助ヨーク7と対応するケース1
7上部の内側面との間に介挿したOリング、尚、
第1図中、25は流体の流入口dと流出口eとを
備えた弁本体である。
モールド作業をコイルに悪影響を与えることな
く、しかも、能率的に行うことにより、コイルの
損傷を防止し、かつ、量産化を可能として経済的
に製作することが出来るようにしたモールド形の
電磁石装置を提供するもので、以下本考案の実施
例を図により説明すると、第1図において1は両
端部に鍔部2を有するコイル枠3の中空軸4にコ
イル導体を所要回数巻回して形成したコイル、5
は上記コイル1を収納する鉄等磁性体よるなる円
筒状のヨークで、このヨーク5の上部開口端には
頭部aを胴部bに比べて小径となした固定鉄心6
の上記頭部aを圧入貫通させて固定鉄心6の上方
への移動を胴部b上方端により受止める補助ヨー
ク7を圧着させて、この補助ヨーク7の裏面をコ
イル枠3の上側鍔部2に当接させると共に、固定
鉄心6の胴部b下方端をコイル枠3の中空軸4の
ほぼ中央部まで挿入させ、上記ヨーク5の下部開
口端には可動鉄心20を挿通する挿通孔8を穿設
した固定座9が、補助ヨーク7と同様にコイル枠
3の下側鍔部2と当接して圧着されている。尚、
上,下の鍔部2と補助ヨーク7および固定座9と
の間にはそれぞれシール用のOリング10が介挿
されている。そして、上記ヨーク5と、固定座9
と、この固定座9の挿通孔8を挿通してコイル枠
3の中空軸4内に上下動自在に収納される可動鉄
心20と、補助ヨーク7とによりコイル1の磁気
回路を形成して上記可動鉄心20を駆動させる電
磁石11を構成する。12は補助ヨーク7の上端
面において固定鉄心6の頭部aに嵌着されて上記
固定鉄心6が下動するのを防止する止め輪、13
はヨーク5の外周面上部に穿設した成形用樹脂の
通抜孔で、ヨーク5とコイル1は通抜孔13から
ヨーク5内に充填された樹脂により一体的に固定
される。14はコイル枠3の下側鍔部2に挿着し
た端子板で、コイル1の引出線と接続されて上記
ヨーク5の下部開口端周縁に切欠いた切欠孔15
からヨーク5外に引出される。16は端子板14
を引出した状態でヨーク5の切欠孔15を被覆す
る絶縁板で、粘着テープ等にてヨーク5に取付け
られている。17は電磁石11を樹脂モールドす
る際に使用するポリアミド樹脂等熱可塑性樹脂に
より函状に成形されたケースで、このケース17
の底面には固定鉄心6の頭部aが嵌合する嵌合孔
18を有し、又、ケース17内の両壁には第2
図,第4図に示すように、ヨーク5の外周を両側
から支持するヨーク5と同径をなす弧状の支持部
材19が一体に成形され、更に、これら支持部材
19には対角線上の位置において、ボルト挿通孔
21が穿設されている。そして、このケース17
と電磁石11とは、ケース17開口部cの支持部
材19,19間の隙間から注入されるエポキシ樹
脂等熱硬化性の成形用樹脂により一体的に固定さ
れる。22はコイル1と外部導線とを接続するリ
ード線で、電磁石11のヨーク5外側において端
子板14と接続されてケース17外にブツシユ2
3を介して引き出される。24は補助ヨーク7の
上端面と、この補助ヨーク7と対応するケース1
7上部の内側面との間に介挿したOリング、尚、
第1図中、25は流体の流入口dと流出口eとを
備えた弁本体である。
次に、コイル1とヨーク5と熱可塑性の樹脂よ
りなるケース17とを成形用樹脂よりモールドす
る場合について説明すると、ケース17の開口部
cを上側に向け、このケース17内に、固定鉄心
6の頭部aにOリング24を嵌合させた電磁石1
1を、第3図のように上下を逆にして収納して固
定鉄心6の頭部a先端をケース17の嵌合孔18
に挿入する。このため、電磁石11はケース17
の両側に設けたヨーク5と同径の支持部材19に
上記ヨーク5が支持されてケース17内に横振れ
することなく直立される。この状態で、ケース1
7の開口部c側において、支持部材19上に第2
図に示す如く、ボルト挿通孔21の開口位置間に
またがつて板状の電磁石固定用の治具26を乗載
し、この治具26を、挿通孔21内に貫通させた
ボルト27をナツト28締めすることにより支持
部材19に固定させて、固定座9の下端面を、第
3図で示すように、支持部材19より少し上方に
突出させた状態で電磁石11をケース17に抜脱
しないように固定すると共に、電磁石11により
Oリング24を圧接して補助ヨーク7とケース1
7底面との間の間隙を閉鎖して、成形用樹脂がケ
ース17の嵌合孔18から漏出するのを防ぐ。更
に、ブツシユ23のリード線22導出口の周囲を
パテ等のシール材で封止したあと、上記電磁石1
1を収納したケース17を図示しない真空槽に開
口部cを上側に向けて収容し、この真空槽内を減
圧して適当な真空度に達したら、ケース17開口
部c側の支持部材19間の隙間より液状のエポキ
シ樹脂等熱硬化性の成形用樹脂をケース17内に
注入する。この際、ケース17内に注入された樹
脂はケース17底面と補助ヨーク7との間の間隙
がOリング24により密封されているため、ケー
ス17に設けた固定鉄心6の嵌合孔18から外部
への成形用樹脂の洩れ、にじみは完全に阻止され
る。又、ブツシユ23のリード線22導出口もパ
テ等のシール材により完全に封止されているので
樹脂は外部に漏出しない。この結果、ケース17
内に注入された樹脂は、ケース17の内壁面と電
磁石11との間に充填されると同時に、電磁石1
1内にはヨーク5に穿設した樹脂の通抜孔13か
ら侵入してコイル1とヨーク5との間にも充填さ
れる。そして、ケース17内に注入した樹脂が支
持部材19の上面とほぼ同一高さの位置に達した
ら注入を停止する。樹脂の注入後は真空槽を常圧
に戻して適当な加熱手段にてケース17に注入し
た成形用樹脂を硬化させる。この結果、コイル1
とヨーク5は上記加熱固化した樹脂によりケース
17と一体的に樹脂モールドされる。硬化後はナ
ツト28をボルト27から外して治具26をケー
ス17から取り外し、又、ブツシユ23のリード
線22導出口に塗布したシール材を除去してモー
ルド作業を完了する。このように、電磁石11と
樹脂製のケース17とを成形用樹脂により一体的
に樹脂モールドしてモールド形の電磁石装置を製
作し、この電磁石装置を、可動鉄心を内挿させて
弁本体25と組合せることにより電磁弁を製作す
るものである。
りなるケース17とを成形用樹脂よりモールドす
る場合について説明すると、ケース17の開口部
cを上側に向け、このケース17内に、固定鉄心
6の頭部aにOリング24を嵌合させた電磁石1
1を、第3図のように上下を逆にして収納して固
定鉄心6の頭部a先端をケース17の嵌合孔18
に挿入する。このため、電磁石11はケース17
の両側に設けたヨーク5と同径の支持部材19に
上記ヨーク5が支持されてケース17内に横振れ
することなく直立される。この状態で、ケース1
7の開口部c側において、支持部材19上に第2
図に示す如く、ボルト挿通孔21の開口位置間に
またがつて板状の電磁石固定用の治具26を乗載
し、この治具26を、挿通孔21内に貫通させた
ボルト27をナツト28締めすることにより支持
部材19に固定させて、固定座9の下端面を、第
3図で示すように、支持部材19より少し上方に
突出させた状態で電磁石11をケース17に抜脱
しないように固定すると共に、電磁石11により
Oリング24を圧接して補助ヨーク7とケース1
7底面との間の間隙を閉鎖して、成形用樹脂がケ
ース17の嵌合孔18から漏出するのを防ぐ。更
に、ブツシユ23のリード線22導出口の周囲を
パテ等のシール材で封止したあと、上記電磁石1
1を収納したケース17を図示しない真空槽に開
口部cを上側に向けて収容し、この真空槽内を減
圧して適当な真空度に達したら、ケース17開口
部c側の支持部材19間の隙間より液状のエポキ
シ樹脂等熱硬化性の成形用樹脂をケース17内に
注入する。この際、ケース17内に注入された樹
脂はケース17底面と補助ヨーク7との間の間隙
がOリング24により密封されているため、ケー
ス17に設けた固定鉄心6の嵌合孔18から外部
への成形用樹脂の洩れ、にじみは完全に阻止され
る。又、ブツシユ23のリード線22導出口もパ
テ等のシール材により完全に封止されているので
樹脂は外部に漏出しない。この結果、ケース17
内に注入された樹脂は、ケース17の内壁面と電
磁石11との間に充填されると同時に、電磁石1
1内にはヨーク5に穿設した樹脂の通抜孔13か
ら侵入してコイル1とヨーク5との間にも充填さ
れる。そして、ケース17内に注入した樹脂が支
持部材19の上面とほぼ同一高さの位置に達した
ら注入を停止する。樹脂の注入後は真空槽を常圧
に戻して適当な加熱手段にてケース17に注入し
た成形用樹脂を硬化させる。この結果、コイル1
とヨーク5は上記加熱固化した樹脂によりケース
17と一体的に樹脂モールドされる。硬化後はナ
ツト28をボルト27から外して治具26をケー
ス17から取り外し、又、ブツシユ23のリード
線22導出口に塗布したシール材を除去してモー
ルド作業を完了する。このように、電磁石11と
樹脂製のケース17とを成形用樹脂により一体的
に樹脂モールドしてモールド形の電磁石装置を製
作し、この電磁石装置を、可動鉄心を内挿させて
弁本体25と組合せることにより電磁弁を製作す
るものである。
尚、本案はケース17の底面に固定鉄心6が嵌
合する嵌合孔18を設けたケース17を使用する
例について説明したが、ケース底面に嵌合孔を設
けることなく、固定鉄心6をケース底面に当接さ
せてケースと電磁石11とを樹脂により一体的に
固定したものでも本考案は成立するものである。
合する嵌合孔18を設けたケース17を使用する
例について説明したが、ケース底面に嵌合孔を設
けることなく、固定鉄心6をケース底面に当接さ
せてケースと電磁石11とを樹脂により一体的に
固定したものでも本考案は成立するものである。
本考案は上述のように、コイルを内蔵したヨー
クの外周上部に成形用樹脂の通抜孔を有して下部
にコイルの端子板引出用の切欠孔を設け、このコ
イルを内蔵したヨークを樹脂製のケース内に挿入
し、成形用樹脂をケースの開口部から減圧下で注
入し、コイルとヨークとケースとの三部材を一体
的に樹脂モールドしてモールド形の電磁石装置を
製作するようにしたもので、従来のように、コイ
ル自体をモールドしたあと、このコイルをヨーク
に収納して改めてヨーク自体を樹脂でモールドす
る場合のように、モールド作業を2回行つたり、
モールドに際し、その都度金型を使用する場合と
は全く異なり、本案は樹脂の通抜孔と端子板引出
用の切欠孔を備えたヨークにコイルを収納したあ
と、このヨークを樹脂製のケースに納め、このケ
ースとヨークとの間に成形用樹脂を減圧下で注入
させて、この樹脂をヨークに設けた通抜孔からヨ
ーク内に侵入させてヨークとコイルとの間に充填
する構造となつているため、モールド作業は1回
の工程でコイルとヨークとケースとを一体的に樹
脂モールドすることが出来、この結果、モールド
作業を迅速容易に行うことが出来ると共に、高価
な金型を一切必要とせず、しかも金型を用いない
のでその離形処理作業も不要となり、更に、成形
用樹脂は加圧して注入する必要がないので、コイ
ルに変形や断線が生じない等、電磁石装置を、コ
イルを損傷させることなく効率的に、しかも、経
済的に製作することが出来る。又、ヨークには樹
脂の通抜孔が設けてあり、しかも、この通抜孔は
モールド時ヨークを反転させるため下側となり、
成形用樹脂は下側となつた通抜孔からヨーク内の
空気を切欠孔から排出させることができるので、
ヨーク内に空気溜を生じさせることなく充填する
ことが出来る結果、絶縁性の優れたコイルを製作
することが出来ると共に、コイルとヨークとを確
実に固定することが出来る。更に、固定座及び固
定鉄心を圧入貫通させた補助ヨークは、ともにコ
イルの両端を押圧した状態でヨークに圧着されて
固定されているため、モールド時特別な固定手段
を用いることなくその取付位置がずれて可動鉄心
の組込みに支障をきたしたり、可動鉄心の円滑な
動作を防げることもなくコイルと良好に固定する
ことが出来る。又、樹脂によりコイルと一体的に
固定されたヨークを収納するケースは、合成樹脂
により製作されて金型の役割を果すと共に、その
内部に設けた支持部材によりヨークをモールド時
傾斜させたり横振れさせることなく真直ぐに支持
しているので、モールド作業を容易に行うことが
出来る等、この樹脂製ケースの使用により金型の
不使用とあいまつてモールド作業の迅速化をはか
ることが出来る等、本案のモールド形の電磁石装
置は、量産化を可能として経済的に製作し得る等
実用上幾多の優れた効果を有するものである。
クの外周上部に成形用樹脂の通抜孔を有して下部
にコイルの端子板引出用の切欠孔を設け、このコ
イルを内蔵したヨークを樹脂製のケース内に挿入
し、成形用樹脂をケースの開口部から減圧下で注
入し、コイルとヨークとケースとの三部材を一体
的に樹脂モールドしてモールド形の電磁石装置を
製作するようにしたもので、従来のように、コイ
ル自体をモールドしたあと、このコイルをヨーク
に収納して改めてヨーク自体を樹脂でモールドす
る場合のように、モールド作業を2回行つたり、
モールドに際し、その都度金型を使用する場合と
は全く異なり、本案は樹脂の通抜孔と端子板引出
用の切欠孔を備えたヨークにコイルを収納したあ
と、このヨークを樹脂製のケースに納め、このケ
ースとヨークとの間に成形用樹脂を減圧下で注入
させて、この樹脂をヨークに設けた通抜孔からヨ
ーク内に侵入させてヨークとコイルとの間に充填
する構造となつているため、モールド作業は1回
の工程でコイルとヨークとケースとを一体的に樹
脂モールドすることが出来、この結果、モールド
作業を迅速容易に行うことが出来ると共に、高価
な金型を一切必要とせず、しかも金型を用いない
のでその離形処理作業も不要となり、更に、成形
用樹脂は加圧して注入する必要がないので、コイ
ルに変形や断線が生じない等、電磁石装置を、コ
イルを損傷させることなく効率的に、しかも、経
済的に製作することが出来る。又、ヨークには樹
脂の通抜孔が設けてあり、しかも、この通抜孔は
モールド時ヨークを反転させるため下側となり、
成形用樹脂は下側となつた通抜孔からヨーク内の
空気を切欠孔から排出させることができるので、
ヨーク内に空気溜を生じさせることなく充填する
ことが出来る結果、絶縁性の優れたコイルを製作
することが出来ると共に、コイルとヨークとを確
実に固定することが出来る。更に、固定座及び固
定鉄心を圧入貫通させた補助ヨークは、ともにコ
イルの両端を押圧した状態でヨークに圧着されて
固定されているため、モールド時特別な固定手段
を用いることなくその取付位置がずれて可動鉄心
の組込みに支障をきたしたり、可動鉄心の円滑な
動作を防げることもなくコイルと良好に固定する
ことが出来る。又、樹脂によりコイルと一体的に
固定されたヨークを収納するケースは、合成樹脂
により製作されて金型の役割を果すと共に、その
内部に設けた支持部材によりヨークをモールド時
傾斜させたり横振れさせることなく真直ぐに支持
しているので、モールド作業を容易に行うことが
出来る等、この樹脂製ケースの使用により金型の
不使用とあいまつてモールド作業の迅速化をはか
ることが出来る等、本案のモールド形の電磁石装
置は、量産化を可能として経済的に製作し得る等
実用上幾多の優れた効果を有するものである。
第1図は本考案の電磁石装置を示す縦断図、第
2図は第1図の底面図、第3図は第2図のA−A
断面図、第4図はケースの斜視図である。 1……コイル、5……ヨーク、7……補助ヨー
ク、9……固定座、13……通抜孔、15……切
欠孔、17……ケース、19……支持部材。
2図は第1図の底面図、第3図は第2図のA−A
断面図、第4図はケースの斜視図である。 1……コイル、5……ヨーク、7……補助ヨー
ク、9……固定座、13……通抜孔、15……切
欠孔、17……ケース、19……支持部材。
Claims (1)
- 円筒状に形成されて内部にコイル1を収納した
ヨーク5の外周上部に成形用樹脂の通抜孔13
を、外周下部にはコイル1の端子板引出用の切欠
孔15をそれぞれ設け、上記コイル1を収納した
ヨーク5の上部開口端には、胴部bがコイル1内
に突出する固定鉄心6の頭部aを圧入貫通させた
補助ヨーク7が取付けられ、上記ヨーク5の下部
開口端には、可動鉄心20を挿通する挿通孔8を
設けた固定座9を取付け、更に、上記ヨーク5と
同径をなす弧状の支持部材19を相対向させて設
けた樹脂製のケース17に、コイル1を内蔵した
ヨーク5を上記支持部材19に支持させた状態で
挿入し、上記コイル1とヨーク5とケース17と
を成形用樹脂にて一体的に固定するようにしたこ
とを特徴とする電磁石装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6424781U JPS6344969Y2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6424781U JPS6344969Y2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57175412U JPS57175412U (ja) | 1982-11-05 |
JPS6344969Y2 true JPS6344969Y2 (ja) | 1988-11-22 |
Family
ID=29860331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6424781U Expired JPS6344969Y2 (ja) | 1981-04-30 | 1981-04-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6344969Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS601483A (ja) * | 1983-06-15 | 1985-01-07 | Nippon Denso Co Ltd | ソレノイド装置 |
JPH0529428Y2 (ja) * | 1985-01-14 | 1993-07-28 | ||
JPH055245Y2 (ja) * | 1987-02-02 | 1993-02-10 | ||
JP6021551B2 (ja) * | 2012-09-26 | 2016-11-09 | 株式会社不二工機 | 電磁弁 |
-
1981
- 1981-04-30 JP JP6424781U patent/JPS6344969Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57175412U (ja) | 1982-11-05 |
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