JPH0618276Y2 - 路面摩擦係数検出装置 - Google Patents

路面摩擦係数検出装置

Info

Publication number
JPH0618276Y2
JPH0618276Y2 JP9022486U JP9022486U JPH0618276Y2 JP H0618276 Y2 JPH0618276 Y2 JP H0618276Y2 JP 9022486 U JP9022486 U JP 9022486U JP 9022486 U JP9022486 U JP 9022486U JP H0618276 Y2 JPH0618276 Y2 JP H0618276Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lateral acceleration
friction coefficient
vehicle
vehicle speed
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9022486U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62201046U (ja
Inventor
洋介 赤津
直人 福島
由紀夫 福永
淳 波野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP9022486U priority Critical patent/JPH0618276Y2/ja
Publication of JPS62201046U publication Critical patent/JPS62201046U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0618276Y2 publication Critical patent/JPH0618276Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、路面の摩擦係数を検出する路面摩擦係数検
出装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の路面摩擦係数検出装置としては、例えば特開昭5
8−56922号公報に記載されているものがある。
この従来例は、車両の前輪と後輪との回転角加速度の差
により車輪のスリップを検出したときに、走行路面の摩
擦係数が低いものと判定するようにしている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記従来の路面摩擦係数検出装置にあっ
ては、前輪と後輪との回転角加速度の差を検出している
ので、急発進,急加速を行って駆動輪と非駆動輪との間
に回転角加速度の差を生じたときに低摩擦係数路面であ
ると誤判断すると共に、四輪駆動車の場合には、前後輪
の回転角加速度に差を生じないので、路面摩擦係数を検
出することができない等の問題点があった。
そこで、この考案は、上記従来例の問題点に着目してな
されたものであり、車両に生じる横加速度の実測値と、
車速と操舵角又は実舵角とに基づいて算出した横加速度
算出値とを比較することによって路面摩擦係数を判断す
ることにより、正確な路面摩擦係数を検出することが可
能な路面摩擦係数検出装置を提供することを目的として
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案は、車速Vを検出
する車速検出器と、車両の操舵状態を検出する操舵状態
検出手段と、車両に搭載した横加速度検出器と、前記車
速検出器及び操舵状態検出手段の検出値に基づき横加速
度Gを算出する横加速度演算手段と、該横加速度演算手
段の演算結果と前記横加速度検出器の検出結果とを比較
して路面の摩擦係数を検出する摩擦係数検出手段とを備
えたことを特徴としている。
〔作用〕
この考案においては、横加速度演算手段で、車速検出器
からの車速検出値Vと操舵状態検出手段からの実舵角δ
とに基づき車両の横加速度Geを演算し、その演算結果
と、実際に車両に搭載した横加速度検出器の実測値G
とを比較し、両者の比の絶対値|G/Ge|が“1”
以上であるときには、車両に横滑りを生じない比較的高
摩擦係数の路面と判断し、|G/Ge|<1であると
きには、その値に応じて路面摩擦係数が低下しているも
のと判断することができる。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの出願の特定考案の第1実施例を示すブロッ
ク図である。
図中、1は車両の車速を検出する車速検出器であって、
例えば変速機の出力側の回転数を検出して、車速に応じ
たパルス信号を得、これを単位時間計数するか又はパル
ス間隔を算出して車速に対応して車速検出値Vを出力す
る。
2は操舵状態検出器であって、車両のステアリングホイ
ールの回転角を検出するポテンショメータ等で構成され
る操舵角検出器2aと、この操舵角検出器2aの操舵角
検出値θをオーバーオールギヤ比Nで割算して実舵角δ
を算出する実舵角算出回路2bとから構成されている。
そして、車速検出器1の車速検出値V及び操舵状態検出
器2の実舵角検出値δとが横加速度演算回路3に供給さ
れている。
この横加速度演算回路3は、車速検出値V及び実舵角検
出値δに基づき下記(1)式の演算を行って横加速度検出
値Geを算出する。
但し、 Ks=(C−C)M/C:前輪コーナリングパワー C:後輪コーナリングパワー l:ホイールベース l:前輪及び重心点間距離 l:後輪及び重心点間距離 M:車両質量 I:車両ヨー慣性モーメント ζ,ζ:減衰率 ω,ω:固有振動数 Ks:スタビリティファクタ S:ラプラス演算子 ここで、上記(1)式を採用する理由は、車両の横運動と
ヨー運動の2自由度を考えると、車両の運動は、下記
(2)〜(5)式の運動方程式により表される。
M(V−)=F+F…………(2) I=l−l…………(3) そして、(2)式及び(3)式にそれぞれ(4)式及び(5)式を代
入し、θとφとyに関してラプラス変換すると、 となり、上記(10)式及び(11)式から(S)/θ(S)
及びy(S)/θ(S)を求める。
そして、横加速度Gは、G=(S)+Vであるか
ら、伝達関数は、 となる。
ここで、 となり、θ/N=δとすることにより、前記(1)式を得
ることができる。そして、上記(1)式を採用することに
よって横加速度検出値Geと実舵角δの比Ge/δの対
数値と車速Vとの関数が第2図で実線図示の曲線L
示すように、点線図示の曲線Lで示す実際に車両に生
じる横加速度に略近似した特性を得ることができると共
に、第3図(a)及び(b)に示すように、実線図示の曲線L
で示すように、点線図示の曲線Lで示す実際に車両
に生じる横加速度の周波数特性に近似させることがで、
車両の横加速度を周波数応答性を考慮して正確に演算す
ることが可能となる。
そして、横加速度演算回路3の横加速度推定値Geと、
車両に搭載した横加速度検出器4の横加速度実測値G
とを演算回路5に供給する。この演算回路5は、横加速
度推定値Geで横加速度実測値Gを除しその絶対値|
/Ge|を演算し、その演算結果を出力する。この
演算回路5の出力は、定数α(1に近い値)を乗算する
乗算回路6に供給される。
この乗算回路6で設定される定数αは、通常のコンクリ
ート道路ではその摩擦係数が0.6〜0.8程度であり、氷雪
路ではその摩擦係数が0.1〜0.3程度であるので、これら
に前記演算回路5の出力を対応させるように車両の特性
に応じて第4図に示すように任意に設定される。
次に、上記実施例の動作を説明する。今、車両が比較的
摩擦抵抗μが大きいコンクリート道路を走行しているも
のとし、この状態でステアリングホイールを例えば左切
り操舵することによって左旋回状態に移行すると、その
ときの車速検出値V及び実舵角δに基づき横加速度演算
回路3で前記(1)式の演算を行って、横加速度推定値G
eを算出する。
そして、この横加速度推定値Geと車両に搭載された横
加速度検出器4の横加速度実測値Gとが演算回路5に
供給されるので、この演算回路5で、両者の比の絶対値
|G/Ge|が算出される。このとき、車両が比較的
摩擦抵抗μの大きいコンクリート道路を走行しているの
で車両に横滑りが生じないと共に、通常は、横加速度検
出器4に車両のロールにより、車両と共に旋回外方に加
速しながら移動するので、第5図(a)に示すように、横
加速度実測値Gが横加速度算出値Geとが略等しいか
又はそれより僅かに小さくなり、|G/Ge|が1又
はそれより僅かに小さい値となる。このため、演算回路
6で定数αが“1”に設定されているものとすると、そ
の乗算出力α|G/Ge|即ち摩擦係数検出値μは略
1となり、高摩擦係数路面を走行中であることを検出す
ることができる。
ところが、雨で濡れた路面、氷雪路等を走行している状
態でステアリングホイールを操舵すると、車両にその摩
擦係数μに応じた横滑りが生じ、このため第5図(b)に
示すように、横加速度検出器4で検出した横加速度実測
値Gが横加速度演算回路3で算出される横加速度算出
値Geに比較して車両の横滑りに応じた分小さな値とな
り、演算回路5での演算結果|G/Ge|が1未満の
小さな値となり、これが乗算回路6に供給されるので、
この乗算回路6から低摩擦係数μに応じた摩擦係数検出
値Dが出力され、低摩擦係数路面を走行していることを
検出することができる。
また、上記各実施例においては、操舵状態検出器2で操
舵角検出値θから実舵角検出値δを算出する場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、操舵状
態検出器2で操舵角θを検出し、これを横加速度演算回
路3に供給してこの横加速度演算回路3で実舵角δを演
算するか又は(1)式の演算式におけるδをθ/Nに変更
するようにしてもよい。
さらに、上記各実施例においては、ωは定数、ζ
ζ,ωはそれぞれ車速Vの関数として横加速度演算
回路3で(1)式の演算を行うようにした場合について説
明したが、これに限定されるものではなく、(1)式にお
ける車速Vの関数である減衰率ζ,ζ及び固有振動
数ωもそれぞれ所定の定数に置換して近似的演算を行
うようにしてもよい。具体的には、(1)式において、 (但し、a,a,b,b,c,cは定数)
として近似することができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、車速検出値V
と操舵角又は実舵角とに基づき算出した横加速度検出値
Geと、車両に搭載した横加速度検出器の横加速度実測
値Gとを比較して車両の横滑り量に対応した路面摩擦
係数を検出するようにしたので、車輪の回転角速度の差
を検出する従来例に比較して、摩擦係数の検出誤差を少
なくすることができ、高精度の摩擦係数検出を行うこと
ができ、しかも横加速度の検出が車輪とは関わりがない
ので、急発進,急加速時に誤検出することがないと共
に、四輪駆動車、二輪駆動車にかかわらず適用すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示すブロック図、第2図
は横加速度算出値Geと実舵角δとの比と車速との関係
を示す特性曲線図、第3図(a)及び(b)は、周波数とGe
/δ及び位相との関係を示す特性曲線図、第4図はその
乗算回路における定数αの特性を示す説明図、第5図
(a)及び(b)はそれぞれ第1図の実施例の動作の説明に供
する説明図である。 図中、1は車速検出器、2は操舵状態検出器、3は横加
速度演算回路、4は横加速度検出器、5は演算回路、6
は乗算回路である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 波野 淳 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−94864(JP,A)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車速Vを検出する車速検出器と、車両の操
    舵状態を検出する操舵状態検出手段と、車両に搭載した
    横加速度検出器と、前記車速検出器及び操舵状態検出手
    段の検出値に基づき横加速度Gを算出する横加速度演算
    手段と、該横加速度演算手段の演算結果と前記横加速度
    検出器の検出結果とを比較して路面の摩擦係数を検出す
    る摩擦係数検出手段とを備えたことを特徴とする路面摩
    擦係数検出装置。
  2. 【請求項2】前記横加速度演算手段は、横加速度を、 (但しa,a,b,cは車速Vの関数又は定
    数、A,B,b,cは定数、δは実舵角、Sはラプ
    ラス演算子)に基づいて算出するようにした実用新案登
    録請求の範囲第1項記載の路面摩擦係数検出装置。
JP9022486U 1986-06-13 1986-06-13 路面摩擦係数検出装置 Expired - Lifetime JPH0618276Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9022486U JPH0618276Y2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 路面摩擦係数検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9022486U JPH0618276Y2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 路面摩擦係数検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62201046U JPS62201046U (ja) 1987-12-22
JPH0618276Y2 true JPH0618276Y2 (ja) 1994-05-11

Family

ID=30949893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9022486U Expired - Lifetime JPH0618276Y2 (ja) 1986-06-13 1986-06-13 路面摩擦係数検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0618276Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039289A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
US7325640B2 (en) 2003-12-04 2008-02-05 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Power transmission system for four-wheel drive vehicle

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2861256B2 (ja) * 1990-01-30 1999-02-24 三菱自動車工業株式会社 駆動力制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001039289A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Fuji Heavy Ind Ltd 車両の路面摩擦係数推定装置
US7325640B2 (en) 2003-12-04 2008-02-05 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Power transmission system for four-wheel drive vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62201046U (ja) 1987-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3532672B2 (ja) 操舵装置の電動機制御装置
JP3285257B2 (ja) 自動車の後退走行の検出方法
KR100839575B1 (ko) 차량용 조타각 추정 장치
JPH09118212A (ja) 車体の横滑り速度推定装置
JPH0358939B2 (ja)
JP2003127888A (ja) 物理量推定装置、路面摩擦状態推定装置、操舵角中立点推定装置、及び空気圧低下推定装置
JP4127062B2 (ja) 横加速度センサのドリフト量推定装置、横加速度センサの出力補正装置及び路面摩擦状態推定装置
US6644105B2 (en) Process for improved determination of the ratio among the radii of the wheels of a vehicle
JPH0611434A (ja) 路面状況判定装置
JP3617309B2 (ja) 路面摩擦係数推定装置
JPH0618276Y2 (ja) 路面摩擦係数検出装置
JP2590024Y2 (ja) 二輪車用アンチロックブレーキ装置
JP3319989B2 (ja) 車両の運動制御装置におけるセンサ検出値補正装置
JPH0769346B2 (ja) 車両の横加速度検出装置
JP3598846B2 (ja) 電動式動力舵取装置
JP4244453B2 (ja) 車体スリップ角推定方法及び装置
JPH0649445B2 (ja) 車輌スキツド防止方法
JP3132018B2 (ja) 電動車両
JP3557508B2 (ja) 方向検出装置
US6560518B1 (en) Algorithm for computing vehicle's steering ratio under dynamic maneuver
JPH0663766B2 (ja) 路面勾配検出装置
JPH052857Y2 (ja)
JPH0245461U (ja)
JPS59156848A (ja) 駆動輪のスリツプ防止装置
JPS63306970A (ja) 路面状態検出装置