JPH06182351A - 古紙再生廃水の処理方法 - Google Patents
古紙再生廃水の処理方法Info
- Publication number
- JPH06182351A JPH06182351A JP35628392A JP35628392A JPH06182351A JP H06182351 A JPH06182351 A JP H06182351A JP 35628392 A JP35628392 A JP 35628392A JP 35628392 A JP35628392 A JP 35628392A JP H06182351 A JPH06182351 A JP H06182351A
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- JP
- Japan
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- water
- treatment
- waste
- waste water
- waste paper
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 濁度の低い上澄水が得られ且つ凝集処理設備
も小さくて済む古紙再生廃水の凝集処理方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ドと硫酸イオンをSO4として1〜5重量%含有するポ
リ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理する。 【効果】 本発明によれば、簡易な凝集処理設備によっ
て、効率的に古紙再生染色廃水を凝集させることがで
き、得られる上澄水の濁度も低く、また、 pH調整用の
アルカリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水を
得ることを可能とする優れた効果が奏される。
も小さくて済む古紙再生廃水の凝集処理方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ドと硫酸イオンをSO4として1〜5重量%含有するポ
リ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理する。 【効果】 本発明によれば、簡易な凝集処理設備によっ
て、効率的に古紙再生染色廃水を凝集させることがで
き、得られる上澄水の濁度も低く、また、 pH調整用の
アルカリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水を
得ることを可能とする優れた効果が奏される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は古紙再生廃水の処理方法
に関するものであって、製紙工業において広く利用され
るものである。
に関するものであって、製紙工業において広く利用され
るものである。
【0002】
【従来技術】古紙再生廃水の凝集処理としては、ポリ塩
化アルミニウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウム塩
系凝集剤と、必要に応じてポリアクリルアミドまたはそ
の加水分解物などのノニオン性あるいはアニオン性の高
分子凝集剤とを併用して行う凝集処理が一般に行われて
いる。また、その際、アルミニウム塩系凝集剤を添加す
ると廃水の pHが酸性になるため必要に応じてアルカリ
によって pH調整が行われている。
化アルミニウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウム塩
系凝集剤と、必要に応じてポリアクリルアミドまたはそ
の加水分解物などのノニオン性あるいはアニオン性の高
分子凝集剤とを併用して行う凝集処理が一般に行われて
いる。また、その際、アルミニウム塩系凝集剤を添加す
ると廃水の pHが酸性になるため必要に応じてアルカリ
によって pH調整が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな処理によって凝集させた上澄水は濁度が高く、必ず
しも満足できる結果とならないばかりか、多量のアルミ
ニウム塩系凝集剤及びアルカリ剤を必要とするため、凝
集処理設備が大きくなるだけでなく操作も複雑となると
いう問題がある。本発明者らはこれらの問題点を解決し
た優れた廃水処理方法ひいては凝集剤を開発すべく検討
を行ったのである。
うな処理によって凝集させた上澄水は濁度が高く、必ず
しも満足できる結果とならないばかりか、多量のアルミ
ニウム塩系凝集剤及びアルカリ剤を必要とするため、凝
集処理設備が大きくなるだけでなく操作も複雑となると
いう問題がある。本発明者らはこれらの問題点を解決し
た優れた廃水処理方法ひいては凝集剤を開発すべく検討
を行ったのである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、前記した問
題点について検討を行った結果、古紙再生廃水に対して
優れた特性を有する凝集剤を見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、ポリジメチルジアリルアンモニウムク
ロライドと硫酸イオンをSO4 として1〜5重量%含有
するポリ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理
することを特徴とする古紙再生廃水の処理方法に関する
ものである。
題点について検討を行った結果、古紙再生廃水に対して
優れた特性を有する凝集剤を見出し本発明を完成した。
即ち、本発明は、ポリジメチルジアリルアンモニウムク
ロライドと硫酸イオンをSO4 として1〜5重量%含有
するポリ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理
することを特徴とする古紙再生廃水の処理方法に関する
ものである。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
使用するポリ塩化アルミニウムは、硫酸イオンをSO4
として1〜5重量%含有するものであり、その規定を満
足するものであれば、市販されているものがそのまま使
用できる。ポリ塩化アルミニウム中の硫酸イオンがSO
4 として1重量%を下回ると凝集効果が低下し本発明の
目的とする効果が得られず、また、その量が5重量%を
上回るとポリ塩化アルミニウム自体が不安定なものとな
り、沈澱物を生成しやはり凝集効果が低下し本発明の目
的とする効果が得られない。また、本発明に使用するポ
リジメチルジアリルアンモニウムクロライドとしては、
25℃における固有粘度が0.6(dl/g)以上1.4(dl/g)以
下のものが好ましく、10〜40重量%の水溶液が好ま
しい。本発明においてはこのようなポリ塩化アルミニウ
ムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロライドとを
混合して一液型の凝集剤として使用される。ポリ塩化ア
ルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イドの混合割合は、前者のポリ塩化アルミニウムのAl2
O3量と後者のポリジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライドの固形分量の重量比で、好ましくは99:1〜5
0:50、より好ましくは98:2〜75:25の範囲
である。この範囲を逸脱すると、凝集処理時に於ける両
者の有効量が不均衡となり凝集性能が低下する恐れがあ
るばかりでなく、添加量が増加し、コスト的にみても優
れたものとは言えないものとなる。混合方法は、通常の
混合撹拌によればよく、添加順序もいずれが先であって
も良い。混合された組成物は、凝集剤として、通常の凝
集剤と同様の方法により使用すればよく、使用に際して
特別の手段を講じる必要はない。
使用するポリ塩化アルミニウムは、硫酸イオンをSO4
として1〜5重量%含有するものであり、その規定を満
足するものであれば、市販されているものがそのまま使
用できる。ポリ塩化アルミニウム中の硫酸イオンがSO
4 として1重量%を下回ると凝集効果が低下し本発明の
目的とする効果が得られず、また、その量が5重量%を
上回るとポリ塩化アルミニウム自体が不安定なものとな
り、沈澱物を生成しやはり凝集効果が低下し本発明の目
的とする効果が得られない。また、本発明に使用するポ
リジメチルジアリルアンモニウムクロライドとしては、
25℃における固有粘度が0.6(dl/g)以上1.4(dl/g)以
下のものが好ましく、10〜40重量%の水溶液が好ま
しい。本発明においてはこのようなポリ塩化アルミニウ
ムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロライドとを
混合して一液型の凝集剤として使用される。ポリ塩化ア
ルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イドの混合割合は、前者のポリ塩化アルミニウムのAl2
O3量と後者のポリジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライドの固形分量の重量比で、好ましくは99:1〜5
0:50、より好ましくは98:2〜75:25の範囲
である。この範囲を逸脱すると、凝集処理時に於ける両
者の有効量が不均衡となり凝集性能が低下する恐れがあ
るばかりでなく、添加量が増加し、コスト的にみても優
れたものとは言えないものとなる。混合方法は、通常の
混合撹拌によればよく、添加順序もいずれが先であって
も良い。混合された組成物は、凝集剤として、通常の凝
集剤と同様の方法により使用すればよく、使用に際して
特別の手段を講じる必要はない。
【0006】
【作用】一般に、無機系の凝集剤と有機系の凝集剤を混
合すると反応物(沈殿物)が生成したり、あるいは反応
物が生成しない場合でも、両者の単独併用の場合よりも
凝集効果が低下する為に、一液型としては使用され得な
いものであるが、本発明において凝集剤として用いられ
る混合物は、一液型であるにもかかわらず長時間に渡っ
て混合溶液は安定であるだけでなく、特に前記の混合比
率内であれば各々の単独使用よりも凝集性能が優れてお
り、添加量も大幅に減らす事が可能であるためにコスト
的にも従来品に比較して優れている。即ち、古紙再生廃
水の処理において、従来のアルミニウム塩系凝集剤によ
る処理に比べ、本発明による凝集剤による処理では良好
なフロックが形成され、処理水の濁度の低下を可能と
し、上質な処理水を得ることを可能とするのである。ま
た、少量の添加量で優れた凝集効果をあげることができ
るため、 pH調整用のアルカリ剤の使用量も低減でき、
水処理費用の削減となるばかりでなく、処理水を用水と
して再使用するに適したものとすることができる。更
に、本発明においての凝集剤は、無機系凝集剤と有機系
凝集剤を一液型としていることで、凝集処理設備を簡易
なものとすることを可能とするため、その効果のゆえ
に、従来にない凝集剤として極めて有益な物である。
合すると反応物(沈殿物)が生成したり、あるいは反応
物が生成しない場合でも、両者の単独併用の場合よりも
凝集効果が低下する為に、一液型としては使用され得な
いものであるが、本発明において凝集剤として用いられ
る混合物は、一液型であるにもかかわらず長時間に渡っ
て混合溶液は安定であるだけでなく、特に前記の混合比
率内であれば各々の単独使用よりも凝集性能が優れてお
り、添加量も大幅に減らす事が可能であるためにコスト
的にも従来品に比較して優れている。即ち、古紙再生廃
水の処理において、従来のアルミニウム塩系凝集剤によ
る処理に比べ、本発明による凝集剤による処理では良好
なフロックが形成され、処理水の濁度の低下を可能と
し、上質な処理水を得ることを可能とするのである。ま
た、少量の添加量で優れた凝集効果をあげることができ
るため、 pH調整用のアルカリ剤の使用量も低減でき、
水処理費用の削減となるばかりでなく、処理水を用水と
して再使用するに適したものとすることができる。更
に、本発明においての凝集剤は、無機系凝集剤と有機系
凝集剤を一液型としていることで、凝集処理設備を簡易
なものとすることを可能とするため、その効果のゆえ
に、従来にない凝集剤として極めて有益な物である。
【0007】
【実施例】以下実施例によりさらに具体的に説明する。 <実施例1>ポリ塩化アルミニウム(PAC)(Al2O
3=10%、多木化学株式会社製、商品名PAC250
A)とポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド
(DMDAC)(固形分濃度20%、固有粘度1.3dl/g
、東亞合成化学工業株式会社製、商品名アロンフロッ
クC−70)を用い、PACのAl2O3 量に対してDM
DAC固形分量が以下の表の混合割合(重量比)になる
ように両者を混合して本発明の凝集剤とした。これらの
凝集剤および比較のためにPAC単独品およびDMDA
C単独品からなる凝集剤について、製紙工場の古紙再生
廃水(pH:6.7、アルカリ度:266ppm 、濁度:14
00ppm)を使用して凝集試験を行った。
3=10%、多木化学株式会社製、商品名PAC250
A)とポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド
(DMDAC)(固形分濃度20%、固有粘度1.3dl/g
、東亞合成化学工業株式会社製、商品名アロンフロッ
クC−70)を用い、PACのAl2O3 量に対してDM
DAC固形分量が以下の表の混合割合(重量比)になる
ように両者を混合して本発明の凝集剤とした。これらの
凝集剤および比較のためにPAC単独品およびDMDA
C単独品からなる凝集剤について、製紙工場の古紙再生
廃水(pH:6.7、アルカリ度:266ppm 、濁度:14
00ppm)を使用して凝集試験を行った。
【0008】
【表1】
【0009】<実施例2>実施例1で使用したPACと
DMDACを使用し、また、DMDACの代わりにジメ
チルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル四級塩の
ホモポリマー(DMC)を比較用として用い、実施例1
と同様にして本発明の凝集剤及び比較用の凝集剤を作成
し、製紙工場の古紙再生廃水(pH:7.3、アルカリ度:
175ppm、濁度:300ppm)を使用して、実施例1と
同様に凝集試験を行った。
DMDACを使用し、また、DMDACの代わりにジメ
チルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル四級塩の
ホモポリマー(DMC)を比較用として用い、実施例1
と同様にして本発明の凝集剤及び比較用の凝集剤を作成
し、製紙工場の古紙再生廃水(pH:7.3、アルカリ度:
175ppm、濁度:300ppm)を使用して、実施例1と
同様に凝集試験を行った。
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な凝集処理設備に
よって、効率的に古紙再生染色廃水を凝集させることが
でき、得られる上澄水の濁度も低く、また、 pH調整用
のアルカリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水
を得ることを可能とする優れた効果が奏されるのであ
る。
よって、効率的に古紙再生染色廃水を凝集させることが
でき、得られる上澄水の濁度も低く、また、 pH調整用
のアルカリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水
を得ることを可能とする優れた効果が奏されるのであ
る。
フロントページの続き (72)発明者 津川 秀夫 香川県坂出市昭和町二丁目4番1号東亞合 成化学工業株式会社坂出工場内 (72)発明者 岡田 稔 愛知県名古屋市港区船見町一番地の1東亞 合成化学工業株式会社名古屋総合研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリジメチルジアリルアンモニウムク
ロライドと硫酸イオンをSO4 として1〜5重量%含有
するポリ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理
することを特徴とする古紙再生廃水の処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35628392A JPH06182351A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 古紙再生廃水の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35628392A JPH06182351A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 古紙再生廃水の処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182351A true JPH06182351A (ja) | 1994-07-05 |
Family
ID=18448256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35628392A Pending JPH06182351A (ja) | 1992-12-21 | 1992-12-21 | 古紙再生廃水の処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06182351A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102765796A (zh) * | 2012-08-06 | 2012-11-07 | 天津市津水自来水配套有限责任公司 | 一种疏松型聚合氯化铝铁絮凝剂的制备方法 |
CN103613182A (zh) * | 2013-12-10 | 2014-03-05 | 成应向 | 一种重金属高聚絮凝剂及其应用 |
-
1992
- 1992-12-21 JP JP35628392A patent/JPH06182351A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102765796A (zh) * | 2012-08-06 | 2012-11-07 | 天津市津水自来水配套有限责任公司 | 一种疏松型聚合氯化铝铁絮凝剂的制备方法 |
CN103613182A (zh) * | 2013-12-10 | 2014-03-05 | 成应向 | 一种重金属高聚絮凝剂及其应用 |
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