JP2937665B2 - 汚泥の凝集方法 - Google Patents
汚泥の凝集方法Info
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Description
ものであり、特に下水処理場、し尿処理場、産業排水処
理施設などから発生する余剰汚泥や初沈汚泥、あるいは
消化汚泥、し尿、下水等の3次処理で発生する有機性汚
泥等の脱水に好適な凝集方法に関するものである。
物質(以下SSという)を凝集させるために有機高分子
凝集剤が用いられるようになった。そして、上述のよう
な有機性汚泥の脱水に使用される高分子凝集剤の一つと
して、ポリアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性
物が知られている。しかしながら、高分子凝集剤として
ポリアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物を単
独で使用する場合、生成するフロックが弱く壊れやすい
という欠点がある。
ような方法が提案されている。
ンニッヒ変性物にポリアクリルアミドを10〜30重量
%混合したものを使用する方法(特開昭55−9460
6号)。
リアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物を添加
し、さらにアニオン性高分子凝集剤を添加し汚泥中のS
Sを凝集させる方法(特開昭57−135097号)。
リルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物とpH10に
おけるコロイド当量値が−5.0〜−1.5meq/g
でありかつ固有粘度[η]が10dl/g以上であるア
ニオン性高分子凝集剤とを予め混合した汚泥脱水剤を用
いる方法(特開昭59−16599号)。
術のうち(1)と(2)の方法は、フロック強度が十分
でないため脱水機で圧力を加えすぎるとフロックが壊れ
やすく、濾布、パンチグメタル等から固形物がリークし
やすいという問題点がある。従って、凝集汚泥の脱水効
率を高めることが困難であり、脱水ケーキの含水率を低
減し固形物の回収率を高めることが難しい。
りも強いフロックが生成するが、フロック強度はやはり
十分とはいえない。また(3)の方法では、ポリアクリ
ルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物と特定のアニオ
ン性高分子凝集剤を予め混合しなければならないため、
有機物含有率等の汚泥性状の変化に応じて両者の混合比
を変えることが困難であり、したがって、汚泥性状の変
化に即時に対応しにくいという問題点もある。さらに、
無機凝集剤、ポリアクリルアミド系ポリマーのマンニッ
ヒ変性物、アニオン性高分子凝集剤をそれぞれ単独で添
加する方法に比べ、カチオンであるポリアクリルアミド
系ポリマーのマンニッヒ変性物の使用量が増加する傾向
にある等の問題点があった。
水効率が良好で、さらに汚泥性状の変化に対応しやすい
汚泥の凝集方法を提供することにある。
問題点について鋭意検討を行った結果、本発明を完成す
るに至ったものである。すなわち本発明は、汚泥に無機
凝集剤を添加した後、ポリアクリルアミド系ポリマーの
マンニッヒ変性物にpH10におけるコロイド当量値が
−0.2〜−1.4meq/gのアニオン性高分子凝集
剤を1〜15重量%混合したものを添加し、次いでアニ
オン性高分子凝集剤を添加することを特徴とする汚泥の
凝集方法に関するものである。
えばし尿、下水、各種産業排水の排水処理の際に発生す
る初沈汚泥、余剰汚泥、消化汚泥等の各種汚泥である
が、これらに限定されるものではない 本発明に用いられる無機凝集剤としては、例えば硫酸ア
ルミニウム、ポリ塩化アルミニウム(以下「PAC」と
略称する)などのアルミニウム塩、塩化第二鉄や硫酸第
二鉄あるいはポリ硫酸第二鉄などの鉄塩、カルシウム
塩、マグネシウム塩が挙げられるが、これらに限定され
るものではない。本発明における無機凝集剤の添加量
は、汚泥の性状により異なるが、汚泥当たり100〜2
0000mg/lの範囲で適宜選択すればよい。
リマーのマンニッヒ変性物にpH10におけるコロイド
当量値が−0.2〜−1.4meq/gのアニオン性高
分子凝集剤を1〜15重量%混合した高分子凝集剤(以
下「第1の高分子凝集剤」と略称する)におけるポリア
クリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物としては、
ポリアクリルアミドのマンニッヒ変性物、アクリルアミ
ドとアクリル酸ナトリウムの共重合物のマンニッヒ変性
物等が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
また、マンニッヒ変性の際に用いられるアミンとして
は、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルエチルア
ミン等等の第2級アミンが好ましく用いられるが、特に
これらに限定されるものではない。
ンニッヒ変性物を酸塩としたものも用いることができる
が、酸塩を用いる場合は水溶液のpHが10程度になる
ように凝集剤粉末中、もしくは溶解水中に炭酸塩や重炭
酸塩等のアルカリ剤を混合する必要がある。
リアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物と混合
して使用するアニオン性高分子凝集剤としては、ポリア
クリルアミドの部分加水分解物、アクリルアミドとアク
リル酸ナトリウムの共重合物、アクリルアミドとビニル
スルホン酸ナトリウムの共重合物、アクリルアミドとア
クリル酸ナトリウムと2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸ナトリウムとの三元共重合物等が挙
げられ、またこれらの混合物も使用できる。通常、アニ
オン性高分子凝集剤のアニオン性の強弱は、コロイド当
量値で表されるが、本発明におけるポリアクリルアミド
系ポリマーのマンニッヒ変性物と混合して使用するアニ
オン性高分子凝集剤のpH10におけるコロイド当量値
は、−0.2〜−1.4meq/gであることが必要で
ある。この範囲からはずれると、強固なフロックが形成
されず、脱水効率が低下する。
ヒ変性物とアニオン性高分子凝集剤の混合比は、重量比
で99:1〜85:15である。この範囲からはずれる
と強固なフロックが形成されず、脱水効率が低下する。
ヒ変性物とアニオン性高分子凝集剤の混合方法として
は、粉末状の両者を溶解以前に混合する方法、それぞれ
の粉末を同一の溶解槽で混合溶解する方法、それぞれの
粉末を別々の溶解槽で溶解した後に溶液の状態で混合す
る方法等が挙げられる。
剤の添加量は、汚泥当たり10〜500mg/lの範囲
で適宜選択すればよい。
性高分子凝集剤(以下「第2の高分子凝集剤」と略称す
る)としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリ
ルアミドの部分加水分解物、アクリルアミドとアクリル
酸ナトリウムの共重合物、アクリルアミドとビニルスル
ホン酸ナトリウムの共重合物、アクリルアミドとアクリ
ル酸ナトリウムと2−アクリルアミド−2−メチルプロ
パンスルホン酸ナトリウムとの三元共重合物が挙げら
れ、これらは単独もしくは複数の混合物として使用され
る。第2の高分子凝集剤として使用するアニオン性高分
子のアニオン性は対象とする汚泥により異なるがコロイ
ド当量値が−0.5meq/g以下が好ましく、さらに
好ましくはコロイド当量値−1.0〜−4.0meq/
gである。本発明の第1の高分子凝集剤でポリアクリル
アミド系ポリマーのマンニッヒ変性物に混合するアニオ
ン性高分子凝集剤と第2の高分子凝集剤として使用する
アニオン性高分子凝集剤は同一のものでも異なるもので
もよい。
剤の添加量は、汚泥当たり10〜500mg/lの範囲
で適宜選択すればよい。
当該汚泥の発生源である排水処理施設の処理状況によっ
て常に変化するが、本発明方法では、第1の高分子凝集
剤と第2の高分子凝集剤の添加量や添加比率を調整する
ことにより、迅速に対応することができる。
水機により固液分離、脱水される。脱水方法は特に限定
されないが、スクリュープレス型脱水機、ベルトプレス
型脱水機、遠心脱水機、フィルタープレス型脱水機等の
脱水機を用いて脱水すればよい。
凝集されフロックが生成するものと思われる。
電荷の一部が中和される。
クが生成する。
フロックが生成する。
る作用機構は明らかではないが、上記3段階の過程のう
ち、の段階において汚泥中でカチオン性を帯びたポリ
アクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物と汚泥S
Sとの反応、およびポリアクリルアミド系ポリマーのマ
ンニッヒ変性物と溶液中に混在するpH10におけるコ
ロイド当量値が−0.2〜−1.4meq/gであるア
ニオン性高分子凝集剤との反応が同時に起こることによ
り最終的に強固なフロックが生成するものと推測され
る。
定されるものではない。実施例と比較例において使用し
た各アニオン性高分子凝集剤およびノニオン性高分子凝
集剤を表1に示す。また実施例および比較例で使用した
ポリアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物を表
2に示す。
す。
Cを所定量添加し、管内撹拌機により撹拌し、さらに第
1の高分子凝集剤を添加し、撹拌を行った後、第2の高
分子凝集剤を撹拌することにより生成した凝集フロック
を、スクリュープレス型脱水機(商品名「SPS−30
5CPHS」、オルガノ株式会社製)により脱水処理す
ることにより行った。
アミド系ポリマーのマンニッヒ変性物とpH10におけ
るコロイド当量値が−3.0meq/gであるアニオン
性高分子凝集剤とを予め混合した汚泥脱水剤を用いる方
法を比較例1、ポリアクリルアミド系ポリマーのマンニ
ッヒ変性物にポリアクリルアミドを20重量%混合した
ものを使用する方法を比較例2、無機凝集剤添加後、ポ
リアクリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物を添加
しさらにアニオン性高分子凝集剤を添加し汚泥中のSS
を凝集させる方法を比較例3として表4に示し、第1の
高分子凝集剤に混合するアニオン性高分子凝集剤のコロ
イド当量値、混合比率が本発明方法の範囲外のものを用
いた場合を比較例4〜9として示した。
分子凝集剤とを用い、第2の高分子凝集剤を使用しない
場合を比較例10として示した。
以下○、△、×の順で弱くなることを示す。
3の比較では、SS回収率、脱水ケーキ含水率の何れも
本発明方法が良好であった。
高分子凝集剤のコロイド当量値の低い、すなわちアニオ
ン強度の強い比較例6〜8は生成するフロックが小さ
く、SS回収率、脱水ケーキ含水率とも不良であった。
を混合した比較例4、混合するアニオン性高分子凝集剤
のコロイド当量値が本発明の範囲より高い、すなわちア
ニオン強度の弱い比較例5はフロックは粗大化するもの
のフロック強度が不十分であった。
高い比較例9ではフロックは粗大化するもののフロック
強度が不十分であり、脱水ケーキ含水率、SS回収率と
もに本発明より劣っていた。無機凝集剤と本発明方法の
第1の高分子凝集剤のみを用いた比較例10はフロック
が微細でSS回収率、脱水ケーキ含水率とも本発明より
劣っていた。
有している。
生成するため、脱水時にフロックが壊れることによる濾
布、パンチグメタル等からの固形物のリーク、遠心分離
水への固形物のリークを大幅に減少することが可能とな
り、固形物の回収率が向上する。
をかけての脱水が可能であり、より低含水率の脱水ケー
キが得られる。
を調整することにより、汚泥性状の変化に速やかに対応
できる。
Claims (1)
- 【請求項1】 汚泥に無機凝集剤を添加した後、ポリア
クリルアミド系ポリマーのマンニッヒ変性物にpH10
におけるコロイド当量値が−0.2〜−1.4meq/
gのアニオン性高分子凝集剤を1〜15重量%混合した
ものを添加し、次いでアニオン性高分子凝集剤を添加す
ることを特徴とする汚泥の凝集方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329570A JP2937665B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 汚泥の凝集方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4329570A JP2937665B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 汚泥の凝集方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06170399A JPH06170399A (ja) | 1994-06-21 |
JP2937665B2 true JP2937665B2 (ja) | 1999-08-23 |
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ID=18222831
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4329570A Expired - Fee Related JP2937665B2 (ja) | 1992-12-09 | 1992-12-09 | 汚泥の凝集方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2937665B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105540787A (zh) * | 2015-12-09 | 2016-05-04 | 欧小宇 | 一种污水处理剂 |
-
1992
- 1992-12-09 JP JP4329570A patent/JP2937665B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH06170399A (ja) | 1994-06-21 |
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