JP3509169B2 - 汚泥の造粒濃縮による脱水方法 - Google Patents

汚泥の造粒濃縮による脱水方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汚泥の造粒濃縮による脱
水方法に係り、特に、有機性汚泥に無機凝集剤を添加し
て攪拌し、次いで、両性有機高分子凝集剤を添加して攪
拌した後、汚泥を濾過部を有する造粒濃縮槽に導入し、
該濾過部から濾液を取り出すことによって汚泥を濃縮す
るとともに造粒し、この造粒物を脱水機で脱水する方法
において、凝集剤添加量の低減を図ると共に、脱水機の
安定運転を可能とする汚泥の造粒濃縮による脱水方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水、し尿又は有機性産業廃水な
どの処理により生ずる有機系汚泥、その他、金属スラッ
ジや浚渫・埋立時の土砂スラリー、下水・廃水を無機凝
集剤で凝集処理する際発生する凝集汚泥などの無機系汚
泥の処理方法として、無機凝集剤、カチオン系有機高分
子凝集剤(カチオンポリマー)、アニオン系有機高分子
凝集剤(アニオンポリマー)、ノニオン系有機高分子凝
集剤(ノニオンポリマー)、両性有機高分子凝集剤(両
性ポリマー)などを組み合せて添加し、各種の混合、攪
拌方法で調質した後、脱水する方法は広く採用されてい
る。
【0003】特に、希薄汚泥の脱水処理法としては、汚
泥にポリマー添加後、ロータリースクリーン、遠心濃縮
などの前処理を施した後、ベルトプレスなどの脱水機で
脱水する方法がある。
【0004】一方、汚泥の処理プロセスとして、造粒濃
縮法が知られている。具体的には、有機系汚泥に無機系
凝集剤と分子内両性ポリマーとを併用し、造粒濃縮槽で
造粒濃縮処理した後、脱水処理する方法である。
【0005】図2は、このような造粒濃縮法の標準フロ
ーチャートである。図2において、汚泥は原汚泥貯留槽
1に投入され、貯留される。1aは攪拌機である。この
貯留槽1内の汚泥は、ポンプ2a及び配管2を経て助剤
反応槽3の底部に導入され、攪拌される。3aは攪拌機
である。この助剤反応槽3へは助剤希釈タンク4内の無
機凝集剤が助剤注入ポンプ5a及び配管5を介して注入
されており、汚泥はこの無機凝集剤と十分に混合され
る。4aは攪拌機である。
【0006】無機凝集剤が混和された汚泥は、次いで配
管(供給管)6を経て造粒濃縮槽7に、ポンプ10a及
び配管(薬注管)10を経て送給される攪拌機8a付き
のポリマー溶解槽8内の両性有機高分子凝集剤と共に導
入される。該造粒濃縮槽7内では、攪拌機7aの回転に
より液が旋回されるのに伴って汚泥が造粒され造粒物
(ペレット)となる。造粒濃縮槽7内でペレット化しな
かった液体は、濾過部7bを通過し、分離液として配管
11を経て初沈槽(図示せず)へ送られる。造粒物は、
少量の液と共に汚泥引き抜きポンプ12a及び配管(移
送管)12を経てベルトプレス13等の機械脱水機へ送
られる。16はベルトプレス13の濾布の洗浄排水の排
出管である。
【0007】この方法は特に希薄汚泥には有効な手段と
されているが、汚泥濃度が高くなると処理量や含水率は
向上する反面、ポリマー添加量が多くなり、ポリマー添
加量を下げると分離水SSが高くなる傾向にあるという
欠点がある。
【0008】これは、滞留時間の長い造粒濃縮槽内でフ
ロック破壊が起こるためと考えられ、適度な粒子を確保
して分離水SSを低くおさえるためには過剰なポリマー
添加が必要とされる。
【0009】無機系汚泥を脱水処理する場合において
も、造粒濃縮法を適用することにより、処理量や含水率
が向上し、脱水機の運転状態が改善されるが、この場合
においても、ポリマー添加量を下げると分離水SSが上
昇し、特に濃縮汚泥の形状が壊れ、重力濾過性が悪くな
り、脱水機の安定運転が困難となる。このため、ポリマ
ーの添加量を増加せざるを得ない。
【0010】このようなことから、従来、造粒濃縮法に
よる汚泥の処理に当り、(1) ポリマー添加量の低減(2) 分離水SSの低下(3) 濃縮汚泥の重力濾過性の改善 などを図ることが望まれている。
【0011】なお、従来、上記問題を軽減する改良方法
として、有機性汚泥に第1のカチオンポリマーを添加、
混合し、生成したフロック又はペレットを部分的に脱水
し、得られた脱水生成物に第1のカチオンポリマーより
もカチオン強度の高い第2のカチオンポリマーを添加・
混合し機械脱水することが知られている(特公平1−1
7760号公報)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法にお
いては、異なるカチオンポリマーを添加するため、ポリ
マー注入設備が複数必要となり、設備費がかさむととも
に、ポリマー添加量も多く、処理コストも高くなるとい
う問題がある。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決し、有機
汚泥に無機凝集剤を添加して攪拌し、次いで、両性有
機高分子凝集剤を添加して攪拌した後、汚泥を濾過部を
有する造粒濃縮槽に導入し、該濾過部から濾液を取り出
すことによって汚泥を濃縮するとともに造粒し、この造
粒物を脱水機で脱水する方法において、凝集剤添加量の
低減を図ると共に、脱水機の安定運転を可能とする汚泥
の造粒濃縮による脱水方法を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の汚泥の造粒濃縮
による脱水方法は、有機性汚泥に無機凝集剤を添加して
攪拌し、次いで、両性有機高分子凝集剤を添加して攪拌
した後、濾過部を有した造粒濃縮槽にこの汚泥を導入
し、該濾過部から濾液を取り出し、この造粒濃縮槽内で
汚泥を濃縮するとともに造粒し、次いでこの造粒物を含
む液を脱水機に導入して脱水する方法において、前記
性有機高分子凝集剤を前記造粒濃縮槽に注入することを
特徴とする。
【0015】
【作用】本発明の方法に従って、両性有機高分子凝集
造粒濃縮槽に分割注入する場合には次のような効果が
得られる。
【0016】粒濃縮槽に供給される汚泥と両性ポリマ
ーは槽内に滞留する汚泥フロックに“からみ”造粒され
るが、時間の経過と共にフロックの破壊が起こる。この
現象は両性ポリマーの添加量が少ない場合に激しく、分
離水SSの悪化をきたす。この破壊されたSSを再捕捉
するため、両性ポリマーの一部を造粒濃縮槽の中央部又
は分離水を分離する部位に分注すると、極めて少量の添
加量で再造粒が起こり、分離水SSの低下と共に、脱水
機の運転状態を改善させることができる
【0017】のような現象は全両性ポリマー添加量を
下げるほど、顕著であり凝集余力が大きいほど有効であ
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の汚泥の造粒濃縮による脱水
方法の一実施例方法を示すフローチャートである。な
お、図1において、9は攪拌機9aを備えるポリマー反
応槽、15aはポンプ、10A,10B,10C,1
5,15A,15Bは配管、V,V,V,V
はバルブであり、その他図2に示す部材と同一機能
を奏する部材には同一符号が付してある。
【0020】図示の装置により有機系汚泥の処理を行な
う場合には、バルブV1とバルブV 又は 開と
し、ポリマー溶解槽8のポリマーを配管15,15Aを
経てポリマー反応槽9に添加すると共に、一部を配管1
0,10A又は10Bを経て造粒濃縮槽7の高さ方向の
中間部又は部に分割注入する。
【0021】即ち、本実施例において、汚泥は原汚泥貯
留槽1に投入され、貯留される。この貯留槽1内の汚泥
は、ポンプ2a及び配管2を経て助剤反応槽3の底部に
導入され、攪拌される。この助剤反応槽3へは助剤希釈
タンク4内の無機凝集剤が助剤注入ポンプ5a及び配管
5を介して注入されており、汚泥はこの無機凝集剤と十
分に混合される。この無機凝集剤の添加により、汚泥の
荷電中和とフロック核の増強が行なわれる。
【0022】無機凝集剤が混和された汚泥は、次いで配
管6Aを経てポリマー反応槽9に導入され、配管15,
15Aから注入されるポリマーと共に十分に混合され、
フロックのより一層の増強がなされる。ポリマー反応槽
9からの流出汚泥は配管6Bを経て造粒濃縮槽7に導入
され、攪拌機7aの回転により液が旋回されることによ
り汚泥が造粒されて造粒物(ペレット)となり、造粒濃
縮槽7内でペレット化しなかった液体は、濾過部7bを
通過し、分離液として配管11を経て初沈槽(図示せ
ず)へ送られ、一方、造粒物は、少量の液と共に汚泥引
き抜きポンプ12a及び配管(移送管)12を経てベル
トプレス13等の機械脱水機へ送られる。
【0023】本実施例においては、この造粒濃縮に
り、造粒濃縮槽7の高さ方向の中間部又は部にポリマ
ー溶解槽8内のポリマーが配管10,10A、又は配管
10,10Bを経て分割注入される。
【0024】この場合、ポリマーの分注率(即ち、全ポ
リマー添加量に対する分割注入するポリマーの割合)
は、造粒濃縮槽7から排出される分離水SSを指標とし
て適宜決定されるが、通常の場合、造粒濃縮槽への分注
10〜20%とするのが好ましい。
【0025】本発明において、造粒濃縮槽の高さ方向の
中間部又は底部に分注を行なう場合には、次のような効
果が奏される。(1) ポリマーの添加量低減が最大のメリットとなる。
本発明による分注法を採用することにより、分注を行な
わない場合に比べて、ポリマー添加量を15〜30%低
減することができる。(2) 得られる脱水ケーキの含水率の低下が図れる。含
水率の低下割合は、従来法による75〜80%のケーキ
に対し、約0.5〜1.0%が認められる。(3) 浮遊SSが少なくなるため、脱水機の運転状態
(特に重力濾過性)が安定する。(4) 本発明による分注法には即効性があり、運転の調
整が容易となる
【0026】お、図1に示す装置において、有機系汚
泥の処理を行なう場合には、分子内両性有機高分子凝集
剤の添加を、バルブVを開とすると共にバルブV
開とすることにより、造粒濃縮槽7の底部に分注するよ
うに行なうのが好ましい
【0027】発明において、処理対象となる有機性汚
泥は、特には限定されないが、例えば下水の最初沈殿池
汚泥、し尿、下水等の三次処理で発生する凝集汚泥、各
種産業廃水の凝集汚泥、し尿の嫌気性消化汚泥、し尿の
好気性消化汚泥、し尿浄化槽汚泥、し尿消化脱離液、下
水、各種産業廃水の活性汚泥処理における余剰汚泥など
の有機性汚泥を挙げることができる
【0028】本発明で使用する無機凝集剤としては、塩
化第二鉄、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ
塩化アルミニウム、ポリ硫酸鉄などを挙げることができ
る。
【0029】また、本発明で用いる両性有機高分子凝集
剤としては、カチオン性構成単位(カチオン基)量(以
下「カチオン量」と称す。)を示すpH3でコロイド滴
定したコロイド当量値(a値)が1.0〜3.7meq
/g、アニオン性構成単位(アニオン基)量(以下、
「アニオン量」と称す。)とカチオン性構成単位量の差
を示すpH7でコロイド滴定したコロイド当量値(b
値)が−1.7〜0.7meq/gであり、かつアニオ
ン量/カチオン量の比を示す(a−b)/aの値が0.
8〜1.8の範囲にある両性有機高分子凝集剤であるこ
とが好ましい。
【0030】pH3の条件下では、両性有機高分子中の
アニオン基は殆ど解離せず、逆に、カチオン基は大部分
解離するものと考えられるので、pH3の条件下でコロ
イド滴定して求めたコロイド当量値(a値)は、両性有
機高分子の全カチオン量とみなすことができる。
【0031】一方、アニオン基のコロイド当量値は、通
常pH10.5で滴定するが、このpHでは両性有機高
分子中のカチオン基が加水分解してアニオン基となる場
合があるため、本発明においてはpH7で滴定した値を
用いる。この場合、両性有機高分子中のカチオン基とア
ニオン基は両者とも解離するため、コロイド滴定の結果
はカチオンとアニオンが相殺された余分のアニオン量又
はカチオン量が測定されることになる。従って、両性有
機高分子中の全アニオン量はpH3で滴定されたコロイ
ド当量値とpH7で滴定されたコロイド当量値の差(a
−b)とみなすことができる。
【0032】本発明で使用できる両性有機高分子凝集剤
としては、pH3におけるコロイド当量値(a)が1.
0〜3.7meq/g、pH7におけるコロイド当量値
(b)が−1.7〜0.7meq/gで、かつアニオン
量/カチオン量比((a−b)/a)が0.8〜1.8
の範囲にある両性有機高分子であればいずれのものでも
使用できる。このようなものとして、例えばアニオン性
のモノマー成分及びカチオン性のモノマー成分の共重合
体、アニオン性のモノマー成分、カチオン性のモノマー
成分及びノニオン性のモノマー成分の共重合体、或いは
アニオン性のモノマー成分とノニオン性のモノマー成分
の共重合体のマンニッヒ変性物又はホフマン分解物など
を挙げることができる。
【0033】アニオン性のモノマー成分としては、例え
ばアクリル酸(AA)、アクリル酸ナトリウム(Na
A)、メタクリル酸、メタクリル酸ナトリウムなどを挙
げることができる。カチオン性のモノマー成分として
は、例えばジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート(DAM)、ジメ
チルアミノプロピル(メタ)アクリレート、及びそれら
の四級化物などを挙げることができる。四級化物として
は、具体的にはジメチルアミノエチルアクリレートメチ
ルクロライド四級化物(DAA)などを挙げることがで
きる。また、ジメチルアミノプロピルアクリルアミドの
塩酸塩(DAPAAm)を用いても良い。ノニオン性の
モノマー成分としては、例えばアクリルアミド(AA
m)、メタアクリルアミド、N,N’−ジメチル(メ
タ)アクリルアミドなどを挙げることができる。また、
これらの化合物の共重合体として、具体的にはDAA/
AA/AAm共重合体、DAM/AA/AAm共重合
体、DAPAAm/AA/AAm共重合体、DAA/A
A共重合体、又はNaA/AAm共重合体のマンニッヒ
変性物などを挙げることができる
【0034】お、図1に示す装置は、本発明の実施に
好適な装置の一実施例であって、本発明は何ら図示のも
のに限定されるものではない。例えば、両性有機高分子
凝集剤の造粒濃縮槽7への分注箇所、造粒濃縮槽の底
部近傍とすることもできる。機械脱水機としては、図示
のベルトプレスの他、遠心脱水機、真空脱水機、スクリ
ュープレス又はフィルタプレス等の従来より使用されて
いる脱水機をいずれも使用可能である。
【0035】以下、具体的な実施例及び比較例を挙げ
て、本発明をより詳細に説明する。
【0036】なお、使用した高分子凝集剤は表に示す
通りである。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1,比較例1−1,1−2 図1において、V,Vを開、V,V,Vを閉
として行なった。食品工場排水の活性汚泥処理における
余剰汚泥(VSS85.9%)に塩化第二鉄溶液をFe
Clとして対SS2.3%添加して攪拌した後、表
に記載の記号AC−1の両性有機高分子凝集剤を対SS
0.9%添加して攪拌し、造粒濃縮槽に導入し、更に造
粒濃縮槽の中間部に前記AC−1を対SS0.2%添加
し、濾過部から濾液を取り出すことによって汚泥を造粒
濃縮し、ベルトプレス型脱水機(機種:栗田工業(株)
製、「ハイドプレスPA750」)で、濾布面積負荷9
0kg−DS/m・hr濾布走行速度0.8m/min
の条件にて脱水した。脱水ケーキの含水率は82.2%
であった(実施例1)。
【0039】なお、比較のため、AC−1を造粒濃縮槽
の中間部に分割注入することなく、塩化第二鉄溶液を添
加・攪拌後の汚泥にAC−1を対SS1.1%添加した
こと以外は同様に行なったところ、脱水ケーキ含水率は
83.1%であった(比較例1−1)。また、上記分割
注入をすることなく、上記本発明による分割注入を行な
った場合と同等の脱水ケーキ含水率82.2%を達成す
るためには、AC−1の添加量は、対SS1.3%と、
本発明の場合に比べて18%の増量を要した(比較例1
−2)。
【0040】実施例2,比較例2−1,2−2 下水処理場の最初沈殿池汚泥と活性汚泥処理における余
剰汚泥との混合汚泥(VSS80.8%)を実施例1と
同様に処理した。ただし、両性有機高分子凝集剤はAC
−3を用い、添加量は表に示す通りとした。得られた
脱水ケーキ含水率を表に記載した(実施例2)。比較
のため、分割注入を行なわない場合の結果も表に記載
した(比較例2−1,2−2)。
【0041】実施例3,比較例3−1,3−2 ビール工場排水の余剰汚泥と三次処理汚泥との混合汚泥
(VSS68.1%)を実施例1,比較例1−1,1−
2と同様に処理した。処理条件、結果は表の通りであ
った
【0042】表2より、本発明の方法によれば、少ない
ポリマー添加量にて含水率の低い脱水ケーキを得ること
ができることが明らかである。
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の汚泥の造粒
濃縮による脱水方法によれば、有機性汚泥に無機凝集剤
を添加して攪拌し、次いで、両性有機高分子凝集剤を添
加して攪拌した後、汚泥を濾過部を有する造粒濃縮槽に
導入し、該濾過部から濾液を取り出すことによって汚泥
を濃縮するとともに造粒し、この造粒物を脱水機で脱水
する方法において、凝集剤添加量の低減、分離水SSの
低減、造粒汚泥の重力濾過性の向上、脱水機の運転の安
定化が図れ、汚泥を低コストにて効率的に処理すること
が可能とされる。
【0045】このような本発明の汚泥の造粒濃縮による
脱水方法は、下水、し尿又は有機性産業廃水などの処理
により生ずる有機系汚泥の処理方法として、工業的に極
めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚泥の造粒濃縮による脱水方法の一実
施例方法を示すフローチャートである。
【図2】従来法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 原汚泥貯留槽 3 助剤反応槽 4 助剤希釈タンク 7 造粒濃縮槽 7a 攪拌機 7b 濾過部 8 ポリマー溶解槽 9 ポリマー反応槽 13 ベルトプレス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 幸夫 東京都新宿区西新宿3丁目4番7号 栗 田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−284900(JP,A) 特開 平1−307492(JP,A) 特開 平6−51682(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 11/00 - 11/20 C02F 1/52 - 1/56 B01D 21/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性汚泥に無機凝集剤を添加して攪拌
    し、次いで、両性有機高分子凝集剤を添加して攪拌した
    、濾過部を有した造粒濃縮槽にこの汚泥を導入し、該
    濾過部から濾液を取り出し、この造粒濃縮槽内で汚泥を
    濃縮するとともに造粒し、次いでこの造粒物を含む液を
    脱水機に導入して脱水する方法において、 前記両性有機高分子凝集剤を前記造粒濃縮槽に注入する
    ことを特徴とする汚泥の造粒濃縮による脱水方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記両性有機高分子
    凝集剤を、前記造粒濃縮槽に、前記両性有機高分子凝集
    剤の全添加量に対して10〜20%の分注率で注入する
    ことを特徴とする汚泥の造粒濃縮による脱水方法。
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