JPH06182354A - 銑鉄鋳物製造廃水の処理方法 - Google Patents

銑鉄鋳物製造廃水の処理方法

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Publication number
JPH06182354A
JPH06182354A JP35628292A JP35628292A JPH06182354A JP H06182354 A JPH06182354 A JP H06182354A JP 35628292 A JP35628292 A JP 35628292A JP 35628292 A JP35628292 A JP 35628292A JP H06182354 A JPH06182354 A JP H06182354A
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JP
Japan
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pig iron
iron casting
treatment
waste water
flocculation treatment
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Pending
Application number
JP35628292A
Other languages
English (en)
Inventor
Hatsuichi Miwa
肇一 三輪
Taneaki Ishikawa
胤明 石川
Masaki Hoshina
正樹 保科
Hideo Tsugawa
秀夫 津川
Minoru Okada
岡田  稔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Taki Chemical Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Taki Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd, Taki Chemical Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 沈降速度が早く処理量を上げることができ、
小さな浮遊フロック(つみ残し)の少ない上澄水が得ら
れ且つ凝集処理設備も小さくて済む銑鉄鋳物製造廃水の
凝集処理方法を提供することを目的とする。 【構成】 ポリジメチルジアリルアンモニウムクロライ
ドと硫酸イオンをSO4として1〜5重量%含有するポ
リ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理する。 【効果】 本発明によれば、簡易な凝集処理設備によっ
て、効率的に銑鉄鋳物製造廃水を凝集させることがで
き、生成フロックの沈降速度が速く、さらには上澄水に
小さな浮遊フロックを残さず、また、 pH調整用のアル
カリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水を得る
ことを可能とする優れた効果が奏される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は銑鉄鋳物製造廃水の処理
方法に関するものであって、銑鉄鋳物製造業において広
く利用されるものである。
【0002】
【従来技術】銑鉄鋳物製造廃水の凝集処理としては、ポ
リ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム等のアルミニウ
ム塩系凝集剤と、必要に応じてポリアクリルアミドまた
はその加水分解物などのノニオン性あるいはアニオン性
の高分子凝集剤とを併用して行う凝集処理が一般に行わ
れている。また、その際、アルミニウム塩系凝集剤を添
加すると廃水の pHが酸性になるため必要に応じてアル
カリによって pH調整が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな処理によって凝集させたフロックは沈降速度が遅く
処理量を上げることができないうえに、上澄水には小さ
な浮遊フロック(つみ残し)が多く、必ずしも満足でき
る結果とならないばかりか、多量のアルミニウム塩系凝
集剤及びアルカリ剤を必要とするため、凝集処理設備が
大きくなるだけでなく操作も複雑となるという問題があ
る。本発明者らはこれらの問題点を解決した優れた廃水
処理方法ひいては優れた凝集剤を開発すべく検討を行っ
たのである。
【0004】
【課題を解決する為の手段】本発明者らは、前記した問
題点について検討を行った結果、銑鉄鋳物製造廃水に対
して優れた特性を有する凝集剤を見出し本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、ポリジメチルジアリルアンモ
ニウムクロライドと硫酸イオンをSO4 として1〜5重
量%含有するポリ塩化アルミニウムとの混合物を用いて
凝集処理することを特徴とする銑鉄鋳物製造廃水の処理
方法に関するものである。
【0005】以下に本発明を詳細に説明する。本発明に
使用するポリ塩化アルミニウムは、硫酸イオンをSO4
として1〜5重量%含有するものであり、その規定を満
足するものであれば、市販されているものがそのまま使
用できる。ポリ塩化アルミニウム中の硫酸イオンがSO
4 として1重量%を下回ると凝集効果が低下し本発明の
目的とする効果が得られず、また、その量が5重量%を
上回るとポリ塩化アルミニウム自体が不安定なものとな
り、沈澱物を生成しやはり凝集効果が低下し本発明の目
的とする効果が得られない。また、本発明に使用するポ
リジメチルジアリルアンモニウムクロライドとしては、
25℃における固有粘度が0.6(dl/g)以上1.4(dl/g)以
下のものが好ましく、10〜40重量%の水溶液が好ま
しい。本発明においてはこのようなポリ塩化アルミニウ
ムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロライドとを
混合して一液型の凝集剤として使用される。ポリ塩化ア
ルミニウムとポリジメチルジアリルアンモニウムクロラ
イドの混合割合は、前者のポリ塩化アルミニウムのAl2
3量と後者のポリジメチルジアリルアンモニウムクロ
ライドの固形分量の重量比で、好ましくは99:1〜5
0:50、より好ましくは98:2〜75:25の範囲
である。この範囲を逸脱すると、凝集処理時に於ける両
者の有効量が不均衡となり凝集性能が低下する恐れがあ
るばかりでなく、添加量が増加し、コスト的にみて優れ
たものとは言えないものとなる。混合方法は、通常の混
合撹拌によればよく、添加順序もいずれが先であっても
良い。混合された組成物は、凝集剤として、通常の凝集
剤と同様の方法により使用すればよく、使用に際して特
別の手段を講じる必要はない。
【0006】
【作用】一般に、無機系の凝集剤と有機系の凝集剤を混
合すると反応物(沈殿物)が生成したり、あるいは反応
物が生成しない場合でも、両者の単独併用の場合よりも
凝集効果が低下する為に、一液型としては使用され得な
いものであるが、本発明において凝集剤として用いられ
る混合物は、一液型であるにもかかわらず長時間に渡っ
て混合溶液は安定であるだけでなく、特に前記の混合比
率内であれば各々の単独使用よりも凝集性能が優れてお
り、添加量も大幅に減らす事が可能であるためにコスト
的にも従来品に比較して優れている。すなわち、銑鉄鋳
物製造廃水の処理において、従来のアルミニウム塩系凝
集剤による処理に比べ、本発明による凝集剤による処理
では良好なフロックが形成されるため、生成フロックの
沈降速度が速く、さらには上澄水に小さな浮遊フロック
を残さないため上質な処理水を得ることを可能とするの
である。また、少量の添加量で優れた凝集効果をあげる
ことができるため、 pH調整用のアルカリ剤の使用量も
低減でき、水処理費用の削減となるばかりでなく、処理
水を用水として再使用するに適したものとすることがで
きる。更に、本発明においての凝集剤は、無機系凝集剤
と有機系凝集剤を一液型としていることで、凝集処理設
備を簡易なものとすることを可能とするため、その効果
のゆえに従来にない凝集剤として極めて有益な物であ
る。
【0007】
【実施例】以下実施例によりさらに具体的に説明する。 <実施例1>ポリ塩化アルミニウム(PAC)(Al2
3=10%、多木化学株式会社製、商品名PAC250
A)とポリジメチルジアリルアンモニウムクロライド
(DMDAC)(固形分濃度20%、固有粘度1.3dl/g
、東亞合成化学工業株式会社製、商品名アロンフロッ
クC−70)を用い、PACのAl23 量に対してDM
DAC固形分量が以下の表の混合割合(重量比)になる
ように両者を混合して本発明の凝集剤とした。これらの
凝集剤及び比較のためにPAC単独品からなる凝集剤に
ついて自動車部品工場の廃水(pH:7.1、SS:110
mg/l、濁度40.1度)を使用して凝集試験を行った。ま
た、いずれの試験例、比較試験例においても、凝集剤を
廃水に添加した後、ポリアクリルアミドの加水分解物
(アニオン密度:3.0meq/g 、分子量:約1300万)
を1ppm 添加した。
【0008】
【表1】
【0009】<実施例2>実施例1で使用したPACと
DMDACを使用し、また、DMDACの代わりにジメ
チルアミノエチルメタクリレートの塩化メチル四級塩の
ホモポリマー(DMC)を比較用として用い、実施例1
と同様にして本発明の凝集剤及び比較用の凝集剤を作成
し、自動車部品工場の廃水(pH:7.0、SS:1210
mg/l、濁度53.3度)を使用して、実施例1と同様に凝
集試験を行った。
【0010】
【表2】
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、簡易な凝集処理設備に
よって、効率的に銑鉄鋳物製造廃水を凝集させることが
でき、生成フロックの沈降速度が速く、さらには上澄水
に小さな浮遊フロックを残さず、また、 pH調整用のア
ルカリ剤の使用量も低減できるため、上質な処理水を得
ることを可能とする優れた効果が奏されるのである。
フロントページの続き (72)発明者 津川 秀夫 香川県坂出市昭和町二丁目4番1号東亞合 成化学工業株式会社坂出工場内 (72)発明者 岡田 稔 愛知県名古屋市港区船見町一番地の1東亞 合成化学工業株式会社名古屋総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジメチルジアリルアンモニウムク
    ロライドと硫酸イオンをSO4 として1〜5重量%含有
    するポリ塩化アルミニウムとの混合物を用いて凝集処理
    することを特徴とする銑鉄鋳物製造廃水の処理方法
JP35628292A 1992-12-21 1992-12-21 銑鉄鋳物製造廃水の処理方法 Pending JPH06182354A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017196577A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 友岡化研株式会社 廃水の処理方法及び廃水処理剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017196577A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 友岡化研株式会社 廃水の処理方法及び廃水処理剤

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