JPH06180950A - 光学的情報再生装置 - Google Patents

光学的情報再生装置

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JPH06180950A
JPH06180950A JP4352460A JP35246092A JPH06180950A JP H06180950 A JPH06180950 A JP H06180950A JP 4352460 A JP4352460 A JP 4352460A JP 35246092 A JP35246092 A JP 35246092A JP H06180950 A JPH06180950 A JP H06180950A
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信一 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光スポットの走査速度変動に対する余裕度を
ピットの大きさの変化分より小さくでき、記録情報を高
い信頼性で再生できるようにした光学的情報再生装置を
提供する。 【構成】 光学的情報記録媒体に光学的マークで記録さ
れたデジタル情報を光ビームを走査して再生すると共
に、得られた再生信号を2値化し、この2値化再生信号
をPLL制御信号発生器で発生した前記2値化再生信号
に同期するサンプリングクロックでサンプリングするこ
とによりデジタル情報を再生する光学的情報再生装置に
おいて、前記PLL制御信号発生器は前記2値化再生信
号の変化点の立ち上がりと立ち下がりで同期をとる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学的情報記録媒体に記
録されたデジタル情報を再生する光学的情報再生装置に
関し、特に再生された2値化再生信号をクロック信号で
サンプリングしてデジタル情報を再生する再生信号処理
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光を用いて情報を記録し、また記
録されている情報を読み出す記録媒体の形態としては、
ディスク状、カード状、テープ状等の各種のものが知ら
れている。これらの光学的情報記録媒体には、記録及び
再生の可能なものや、再生のみ可能なもの等がある。特
に、記録媒体としての光カードは製造の容易さ、携帯性
のよさ、アクセス性のよさなどの特徴から用途が拡大さ
れて行くと考えられている。そして、この光カードを対
象とする光学的情報記録再生装置としては種々のものが
提供されている。
【0003】こうした光学的情報記録再生装置では、常
にオートトラッキング、オートフォーカシング制御を行
ないつつ記録、再生が行なわれる。また、記録媒体への
情報の記録は記録情報に従って変調され、微小スポット
状に絞られた光ビームで情報トラックを走査することに
より行なわれ、光学的に検出可能な情報ピット列として
一連の情報が記録される。更に、記録媒体からの情報の
再生は、該媒体に記録が行なわれない程度の一定パワー
の光ビームスポットで、情報トラックの情報ピット列を
走査し、該媒体から反射光、または透過光を検出するこ
とにより行なわれる。
【0004】図9はこうした情報の記録/再生方式の代
表的な例を示した図である。図9の装置では、半導体レ
ーザ101の発光光束はコリメータレンズ102で平行
化され、これが回折格子103で複数光束に分割され
る。そして、この分割された光束は偏光ビームスプリッ
タ104、1/4波長板105、更に対物レンズ106
を介して光カード107上に集光される。光カード10
7からの反射光は、対物レンズ106、1/4波長板1
05、偏光ビームスプリッタ104、トーリックレンズ
108を経由して光検出器109へ入射する。この時、
回折格子103で分割された光束のうち0次回折光を用
いて記録、再生、及びオートフォーカシング制御(以下
AFと称す)が行なわれ、また±1次回折光を用いてオ
ートトラッキング制御(以下ATと称す)が行なわれ
る。AFは非点収差方式で、ATは3ビーム方式であ
る。
【0005】図10(A)は光カードの概略的平面図で
ある。光カード107には情報記録再生トラックが多数
平行に配列されており、ここではその一部がT1,T
2,T3として示されている。このトラックはトラッキ
ングトラックtt1〜tt4で区分されている。トラッ
キングトラックtt1〜tt4は、溝又はトラックT1
〜T3とは反射率の異なる物質で形成され、トラッキン
グ信号を得るガイドとして使用される。図10(A)は
トラックT3に情報を記録、又は再生する例を示してい
る。この例では、記録、再生、AF用の0次回折光11
0はトラックT3上に、AT用±1次回折光111,1
12は各々トラッキングtt3,tt4に照射される。
そして、その回折光111,112からの反射光により
後述するトラッキング信号を得て、0次回折光110が
正しくトラックT3上を走査する様に制御される。各回
折光110,111,112は、同一の位置関係を保っ
たまま図示しない機構で光カード107上を図面上左右
に走査される。
【0006】この走査方式には、光学系を動かす方式と
光カードを動かす方式とがあるが、どちらの方式であっ
ても、光学系と光カードは相対往復運動をするために、
光カード両端に一定速度でない部分が生じる。この様子
を示したのが図10(B)である。図10(B)の横軸
は光カードの左右方向を表わし、縦軸は走査速度を表わ
している。通常、光カード107の中央部の定速走査領
域が記録領域として使用される。
【0007】図11は図10(A)の各回折光110〜
112の部分拡大図である。記録、再生、AF用の0次
回折光110は、AT用の±1次回折光111,112
の中心に位置し、トラックT3の中心を走査する。斜線
部113a,b,cは、0次回折光110による記録列
で、一般的にはピットと呼ばれている。ピット113
a,b,cは周辺と反射率が異なる為、再度弱い光スポ
ット110で走査すると0次回折光110の反射光はピ
ット113a,b,cで変調され、再生信号が得られ
る。
【0008】図12は図9に示した光検出器109の詳
細と信号処理回路を示した回路図である。図において、
光検出器109は4分割光センサ114,光センサ11
5,116の合計6ヶの光センサから構成されている。
また、光スポット110a,111a,112aは、各
々図10(A)、図11における各回折光110,11
1,112の反射光を表わす。光スポット110aは4
分割光センサ114上に集光され、光スポット111
a,112aは各々光センサ、115,116上に集光
される。4分割センサ114の各対角方向のセンサ出力
は、加算回路117,118で各々加算される。
【0009】加算回路117,118の出力は同じく加
算回路121で加算され、情報再生信号RFとして再生
される。即ち、RFは4分割光センサ114に集光する
光スポット110aの全てに相当する。又、加算回路1
17,118の出力は差動回路120で減算され、フォ
ーカシング制御信号Afとなる。即ち、Afは4分割光
センサ114の各対角方向の和同士の差分である。この
非点収差方式は文献に詳しいのでここでは説明を省略す
る。光センサ115,116の出力は、差動回路119
で減算され、トラッキング制御信号Atとなる。通常、
このAtが零になる様に制御され、これによって光スポ
ットを情報トラックに追従して走査させるためのトラッ
キング制御が行なわれる。
【0010】こうして得られたRFはデジタル情報とし
て認識するために2値化され、さらにクロック信号と同
期を取るなどの処理が施される。図13(A)はこの処
理装置の一例を示したブロック、図14は図13の各部
の信号を示したタイミングチャートである。図12に示
した加算回路121の出力RFは図13(A)のコンパ
レータ122の反転入力端子に入力され、参照電圧re
f1と比較することで2値化再生信号RF2が生成され
る。この再生信号RF2はDタイプフリップフロップ1
23に入力され、光スポットの走査速度変動に対応する
ために後述する124〜127で構成されたPLL制御
信号発生器で生成される信号RF2と略同期したサンプ
リングクロックSCでサンプリングされ、サンプリング
クロックSCと同期した信号データとして生成される。
この後、一般的には信号データはサンプリングクロック
SCで制御されてバッファメモリに蓄積される。そし
て、図示しない復調回路により復調され、デジタル情報
(再生データ)として認識される。
【0011】一方、サンプリングクロックSCを2値化
再生信号RF2に略同期するために2値化再生信号RF
2とサンプリングクロックSCは位相比較器124に各
々入力される。図13(B)は位相比較器124の詳細
な回路構成を示した回路図である。2値化再生信号RF
2はDタイプのフリップフロップ128のクロック端子
に入力され、フリップフロップ128の出力Q,Q′
(Q′はQの反転出力)は各々高,低レベルにセットさ
れる。また、フリップフロップ128の正転出力Qはフ
リップフロップ129のデータ端子に、サンプリングク
ロックSCはフリップフロップ129のクロック端子に
それぞれ入力され、フリップフロップ128の正転出力
Qが高レベルのときフリップフロップ129の出力Q,
Q′は各々高,低レベルにセットされる。
【0012】フリップフロップ129の反転出力Q′は
フリップフロップ128のリセット端子に接続されてい
て、フリップフロップ128がリセットされる。これに
よりフリップフロップ128の出力Qは低レベルとな
り、フリップフロップ129の出力Q,Q′は次のサン
プリングクロックSCで各々低,高レベルに反転する。
従って、フリップフロップ128は2値化再生信号RF
2の立ち上がりからサンプリングクロックSCの立ち上
がりまでの位相差(時間差)パルスを出力し、フリップ
フロップ129は2値化再生信号RF2が立ち上がった
後のサンプリングクロックSCの1周期分のパルスを出
力する。そして、この1周期分のパルスとサンプリング
クロックSCとをアンド回路130でゲートすることに
より半周期パルスDが出力される。
【0013】ここで、詳しくは後述するが、2値化再生
信号RF2とサンプリングクロックSCの位相が合致し
ている場合に、フリップフロップ128の出力のパルス
幅はサンプリングクロックSCの半周期であり、このパ
ルス幅は2値化再生信号RF2に対するサンプリングク
ロックSCの位相が遅れていると半周期より長く、進ん
でいると半周期より短くなる。従って、フリップフロッ
プ128の出力UまたはU′(U′はUの反転出力)は
位相遅れ信号としてサンプリングクロックSCの周波数
を高める信号とし、またアンド回路130の出力Dは位
相進み信号としてサンプリングクロックSCの周波数を
低める信号とすれば良い。換言すれば、2値化再生信号
RF2に対するサンプリングクロックSCの位相差はフ
リップフロップ128の出力UまたはU′のパルス幅で
表わされているが、位相遅れ又は進みを判別するために
サンプリングクロックSCの半周期パルスであるアンド
回路130の出力Dを参照していると言える。
【0014】ところで、以上の例のように情報をピット
の長さやピット間の間隙の長さで記録した媒体から情報
を再生するには、当然のことながらサンプリングクロッ
クSCの周期は最小ピット長(以下、1Tと記す)に相
等していなければならない。ピット長又は間隙が1Tよ
り大きい場合は、サンプリングクロックSCは1T周期
で入力するが、2値化再生信号RF2は変化せず、各サ
ンプリングクロックSCごとに位相を比較することがで
きない。そこで、図13(B)の例では2値化再生信号
RF2の立ち上がりでのみサンプリングクロックSCと
の位相比較を行っている。これを実現するには2値化再
生信号RF2でセットし、サンプリングクロックSCで
リセットするSRフリップフロップが必要であるが、図
13(B)ではDタイプフリップフロップ129の反転
出力Q′をフリップフロップ128のリセット端子に帰
還することで、このSRフリップフロップ動作を達成し
ている。
【0015】位相比較器124の2つの出力U′、Dは
各々チャージポンプ/ループフィルタ125に入力され
る。図13(C)は最も一般的なチャージポンプ/ルー
プフィルタ125の詳細な回路図である。演算増幅器1
31の入力は参照電圧ref2となっているので、位相
比較器124の2つの出力U′,Dが共に参照電圧re
f2より低レベルのとき、コンデンサC1にはアンプ1
31の出力からコンデンサC1,抵抗R3,R1,ダイ
オードD1を介して電荷がチャージされ、アンプ131
の出力は高くなる。この時、ダイオードD2の向きが逆
のため入力Dには電流は流れない。また、逆に位相比較
器124の2つの出力U′,Dが共に参照電圧ref2
より高レベルのとき、コンデンサC1には入力Dからダ
イオードD2、抵抗R2,R3,コンデンサC1を介し
てアンプ131の出力に電流が流れ、コンデンサC1に
は前記とは逆向きに電荷がディスチャージされ、アンプ
131の出力は低くなる。この場合、抵抗R1とR2を
同じ値にしておけば、コンデンサC1のチャージ/ディ
スチャージ量の差は位相比較器124の2つの出力のパ
ルス幅に比例する。即ち、位相比較器124の出力
U′,Dのパルス幅が等しければ、アンプ131の出力
FCは一定であり、位相比較器124のU′のパルス幅
の方が大きければアンプ131の出力FCは高くなり、
位相比較器124のDのパルス幅の方が大きければアン
プ131の出力FCは低くなる。
【0016】こうして得られたチャージポンプ/ループ
フィルタ125の出力は電圧制御発振器(VCO)12
6の周波数制御端子FCに入力される。電圧制御発振器
126の具体例としては、テキサスインストルメント社
のSN74LS624(商品名)などがあり、これらの
ICはプリセットされた周波数範囲内において周波数制
御入力FCにほぼ比例した周波数の信号を出力する。電
圧制御発振器126の出力はデューティ比を1対1にす
るための分周器127で2分の1にされ、サンプリング
クロックSCが生成される。また、得られたサンプリン
グクロックSCは位相比較器124にフィードバックさ
れると共に、2値化再生信号RF2をフリップフロップ
123でサンプリングするためのクロックとして使用さ
れ、さらにバッファメモリ制御等の制御信号として使わ
れる。即ち、位相比較器124のU′のパルス幅がDよ
り大きいと、サンプリングクロックSCの周波数は高く
なり、U′のパルス幅がDより小さいと、サンプリング
クロックSCの周波数は低くなる。また、位相比較器1
24の2つの出力U′とDのパルス幅が等しい場合は、
サンプリングクロックSCの周波数は変化しない。
【0017】ここで、図14に示した113d〜fは図
11の113a〜cと同様のピットで周辺より光の反射
率が低い光学的マークである。こうしたピットは光学的
濃淡だけでなく、凹凸状による光の回折を応用している
場合もある。ここで示したピット113dは最小ピット
で長さは1T、ピット113eは最小ピットの2倍で長
さは2Tである。また、ピット113dと113eの間
は最小間隙で長さは1T,ピット113eと113fの
間はその2倍の2Tである。なお、ここではピット長及
びピット間隙が丁度規準通りとなっている例を示してい
る。次に、記録媒体と光スポットが相対的に移動してこ
のピットを図11と同様に光スポット110が矢印方向
に走査すると、ピット部は光の反射率が低いので図14
に示すようなRF信号が得られ、それを図13のコンパ
レータ122で参照電圧ref1と比較すると、反転し
た2値化再生信号RF2が得られる。
【0018】図14(A)は2値化再生信号RF2とサ
ンプリングクロックSCの同期が合致している状態を表
わしており、前述したフリップフロップ128やアンド
回路130の出力U,D信号は共に最小ピット長走査時
間1Tの半分の0.5Tである。この時、2値化再生信
号RF2をサンプリングするためのサンプリング点であ
るサンプリングクロックSCの立ち上がりは各ピット及
びピット間隙における1Tの真中となっており、光スポ
ットの走査速度変動に対する余裕度は最大となってい
る。図14(B)は2値化再生信号RF2に対してサン
プリングクロックSCが0.25T(25%)遅れてい
る場合を示した図である。この場合はフリップフロップ
128の出力Uのパルス幅がアンド回路130の出力D
より0.25Tだけ大きくなり、サンプリングクロック
SCの周波数を高くしてサンプリングクロックSCを2
値化再生信号RF2に追い付かせるように作用する。図
14(C)は反対に2値化再生信号RF2に対してサン
プリングクロックSCが0.25T(25%)進んでい
る場合を示している。この場合はフリップフロップ12
8の出力Uのパルス幅がアンド回路130の出力Dより
0.25Tだけ小さくなり、サンプリングクロックSC
の周波数を低くしてサンプリングクロックSCを2値化
再生信号RF2に後戻りして合わせるように作用する。
以上の図14の例はピット長及び間隙共に基準通りであ
り、このときは余裕度は0.5T(50%)あるので、
図14(B),(C)のように0.25T(25%)ず
れてもデータは各々1T,1T,2T,2Tと正確に再
生することができる。
【0019】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、実
際のピット及び間隙は基準通りに形成されているとは限
らず種々の要因によって変化する。例えば、光記録媒体
に光スポットでピットを形成する場合、光スポットの強
度によってピットの大きさは変動する。また、光スポッ
トの強度を一定にしても温度などの環境変動によって媒
体特性が変化し、これによってもピットの大きさは変化
する。さらに、光記録媒体の製造時にピットをプリフォ
ーマットする場合、一般的には凹凸状に形成されること
が多いのであるが、型形成やエッチングなどの製造誤差
によってもピットの大きさは変化してしまう。
【0020】図15は以上の原因により大きさが変化し
たピットを光スポットが走査する状態を表わした図であ
る。図15(A)は図14と同様にピット及び間隙が規
準通りである場合、図15(B)はピットが基準より
0.25T(25%)小さい場合、図15(C)はピッ
トが基準より0.25T(25%)大きい場合を示して
いる。ここで、前記の様な理由でピットの大きさが変化
してもピットの中心位置又は中心間隔はほとんど変化し
ない。よって、ピットが小さくなると間隙は大きくな
り、ピットが大きくなると間隙は小さくなる。図15
(B),(C)はこの関係を示すものである。
【0021】図16及び図17は図13に示した従来装
置で図15(B)及び(C)のピットを光スポットで走
査した場合のタイミングチャートである。図16は図1
5(B)に、図17は図15(C)に対応する。図16
(A)は2値化再生信号RF2とサンプリングクロック
SCが同期している場合で、フリップフロップ128の
出力Uとアンド回路130の出力Dのパルス幅は等し
い。この時、図16(A)から明らかな様にサンプリン
グクロックSCによるサンプリング点はピットの前端か
ら0.5Tの位置にあり、後端までの余裕度は0.25
Tしかない。この場合、図16(B)の様に2値化再生
信号RF2に対してサンプリングクロックSCが0.2
5T(25%)遅れると、サンプリングクロックSCの
サンプリング点はピットの後端ギリギリの位置となって
しまう。そのため、0.25Tより少しでも遅れるとサ
ンプリングクロックSCはピットではなく間隙部分をサ
ンプリングすることになり、図16(B)のDATAの
ように本来あるべき破線部のデータがなくなり、誤った
データとなってしまう。
【0022】また、ピットが大きくなった場合は、図1
7(A)に示す様に間隙部の余裕度が0.25Tとなっ
てしまい、図17(B)の様に2値化再生信号RF2に
対してサンプリングクロックSCが0.25T(25
%)進むと、サンプリングクロックSCの間隙部をサン
プリングすべきものが、ピット部をサンプリングして誤
ったデータとなってしまう。このように従来において
は、ピットの大きさが種々の要因によって変動し、この
変動に際しては2値化再生信号とサンプリングクロック
の変動余裕度0.5Tに対し、ピットの大きさが変化し
た分だけ余裕度が減少するために、本来あるべきデータ
を再生しなかったり、他の誤った部分をサンプリングし
たりして誤ったデータを再生するという問題があった。
【0023】本発明は、このような問題を解消するため
になされたもので、光スポットの走査速度変動に対する
余裕度をピットの大きさの変化分より小さくでき、記録
情報を高い信頼性で再生できるようにした光学的情報再
生装置を提供することを目的としたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、光学的
情報記録媒体に光学的マークで記録されたデジタル情報
を光ビームを走査して再生すると共に、得られた再生信
号を2値化し、この2値化再生信号をPLL制御信号発
生器で発生した前記2値化再生信号に同期するサンプリ
ングクロックでサンプリングすることによりデジタル情
報を再生する光学的情報再生装置において、前記PLL
制御信号発生器は、前記2値化再生信号の変化点の立ち
上がりと立ち下がりで同期をとることを特徴とする光学
的情報再生装置によって達成される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。まず、初めに本発明の光学的情報再
生装置の第1実施例を図1に基づいて説明する。なお、
図1では本発明の要部の再生信号処理系、即ちPLL制
御信号発生器で発生したサンプリングクロック信号で再
生信号の同期をとるための信号再生装置の構成を示して
ある。図1において、1は図示しないカード状やディス
ク状などの光学的情報記録媒体から読み出された再生信
号RFと参照電圧ref1を比較して再生信号を2値化
するためのコンパレータである。コンパレータ1の出力
は2値化再生信号RF2として出力される。3は2値化
再生信号RF2をサンプリングクロックSCでサンプリ
ングしてこれに同期した信号データを生成するためのD
タイプフリップフロップである。4は位相比較器、5は
チャージポンプ/ループフィルタ、6は電圧制御発振器
(VCO)、7は分周器で、これらの4〜7の各回路に
よってPLL制御信号発生器が構成されている。
【0026】位相比較器4としては具体的には図13
(B)に示したものが使用され、チャージポンプ/ルー
プフィルタ5としては図13(C)に示したものが使用
されている。また、電圧制御発振器6は図13の例の2
倍、即ちサンプリングクロックSCの4倍の周波数で発
振し、分周器7はデューティー比が1対1となったサン
プリングクロックSCの2倍の周波数の信号を出力す
る。分周器7の出力はサンプリングクロックSCを生成
するためのDタイプフリップフロップ10のクロック端
子へ入力されると共に、インバータ9で反転された後、
位相比較器4のV端子へ帰還されている。2は2値化再
生信号RF2を所定時間遅延させるための遅延回路、8
は排他的論理和回路(ExOR)であり、この遅延回路
2とExOR8によって一般的な端部検知回路が構成さ
れている。即ち、2値化再生信号RF2とこれを遅延回
路2で遅延させた信号をExOR8で排他的論理和をと
ることにより、2値化再生信号RF2の各変化点の立ち
上がりと立ち下がりに対応したパルス信号が得られ、こ
のパルス信号が位相比較器4のもう一方の入力端子Rに
入力されている。
【0027】ExOR8の出力のパルス幅は遅延回路2
の遅延時間によって任意に設定することができる。ま
た、遅延回路2としては遅延素子を用いてもよいが、他
の高周波クロックを使ってフリップフロップやカウンタ
でデジタル的に構成することも可能である。位相比較器
4としては前述の如く図13(B)に示したものと同じ
であり、従って位相比較器4の出力のU,Dは図14に
示したU,Dの1/2のパルス幅で2値化再生信号RF
2の立ち上がりと立ち下がりの両方で発生することは明
らかである。
【0028】ここで、光学的情報記録媒体の情報の記録
形態としては、光学的マーク(ピット)自体の長さで情
報を記録するマーク長記録やマーク間隔の長さで情報を
記録するピットエッジ記録があるが、本実施例はいずれ
の記録方式にも適用可能である。また、光学的マークと
しては基準面に対して凹状または凸状をなして記録され
たマーク、光学的濃淡をなして記録されたマークが含ま
れる。更に、記録媒体の製造時にプリフォーマットされ
たもの、記録媒体の製造後に光学的に記録されたものも
含まれる。
【0029】次に、第1実施例の動作を図2に基づいて
説明する。図2のRF2はコンパレータ1で2値化され
た2値化再生信号、Rは前述のように2値化再生信号R
F2の立ち上がりと立ち下がりに対応したパルス信号
で、ExOR8から位相比較器4へ入力される信号であ
る。図2(A)は2値化再生信号RF2の各変化点に対
応した信号RとサンプリングクロックSCの2倍の周波
数信号Vとの同期が合致した場合の各部の信号を示して
おり、位相比較器4の出力UとDのパルス幅は共に0.
25TとなってPLL制御信号発生器は安定した動作状
態にある。ここで位相比較器4の出力Uはフリップフロ
ップ10のリセット端子へ出力され、フリップフロップ
10は出力信号Uでリセットされる。これにより、サン
プリングクロックSCの立ち上がりを1Tピットの中
心、即ち走査速度変動に対する余裕度を最大の0.5T
とするようになっている。位相比較器4の出力Uは前述
のように位相遅れを示す信号であるばかりでなく、この
実施例では2値化再生信号RF2の各変化点に対応する
信号でもある。そこで、前述のようにフリップフロップ
10を出力信号Uでリセットすることにより、2値化再
生信号RF2の各変化点の次の2倍クロックVの立ち下
がりをサンプリングクロックSCの立ち上がりとするも
のである。
【0030】図2(B)は2値化再生信号RF2に対し
てサンプリングクロックSCの2倍の周波数クロックで
あるVが0.125T(12.5%)遅れている場合の
各部の信号を示しており、このときは位相比較器4の出
力Uのパルス幅はもう一方の出力Dのパルス幅よりも
0.125Tだけ大きくなる。また、図2(C)は2値
化再生信号RF2に対して2倍クロックVが0.125
T(12.5%)進んでいる場合の各部の信号を示して
おり、位相比較器4の出力Uのパルス幅は出力Dのパル
ス幅よりも0.125Tだけ小さくなる。こうして位相
比較器4を含むPLL制御信号発生器では、位相比較器
4の出力UとDのパルス幅の差により2値化再生信号V
F2と2倍クロックV、即ちサンプリングクロックSC
とを同期させるように動作し、図2(B),(C)に示
す如くフリップフロップ10からサンプリングクロック
SCに同期した信号データ(DATA)が出力される。
【0031】なお、フリップフロップ10のリセットは
2値化再生信号RF2の変化点の信号であるRで行って
もよいが、図2(B)の場合、信号Rのパルス幅が小さ
いとサンプリングクロックSCは本来立ち上がるべき信
号Vの立ち下がりでセットされてしまう。従って、フリ
ップフロップ10のリセットに信号Rを用いる場合はR
のパルス幅を0.25T以上にしなければならない。こ
れに対し、本実施例のようにフリップフロップ10のリ
セットに信号Uを用いた場合は、信号Uは信号Vの立ち
上がりまで続き、サンプリングクロックSCが1つ前の
信号Vで反転することがないので、信号Uでフリップフ
ロップ10をリセットする方が確実である。
【0032】図3(A),(B)は図16(A),図1
7(A)にそれぞれ対応する図で、ピットの大きさが
0.25Tだけ小さい場合と、0.25Tだけ大きい場
合の各部の信号を示した図である。図3(A),(B)
から明らかなようにピットが小さくなっても、大きくな
っても、2値化再生信号RF2の立ち上がりと立ち下が
りで信号Uのパルス幅は異なるのであるが、立ち下がり
と立ち上がりの両方を合わせたパルス幅、または平均し
たパルス幅が信号Dに同じになる位相に2倍クロック
V、即ちサンプリングクロックSCは同期する。これ
は、通常PLL制御信号発生器では信号U,Dの1パル
スごとに応答するほど応答特性は高められておらず、あ
る程度の範囲内の平均値で動作するためである。ちなみ
に、この応答特性は図13(C)に示したチャージポン
プ/ループフィルタの抵抗とコンデンサの値で決まる。
【0033】また、図3(A),(B)ではともにサン
プリングクロックSCの立ち上がりは、1Tピットの中
心、または1T間隔の中心に位置していることがわか
る。つまり、前述のようにフリップフロップ10を信号
Uでリセットすることにより、サンプリングクロックS
Cの立ち上がりを1Tピットの中心、または1T間隔の
中心に位置するものである。従って、図3(A),
(B)のようにピットの大きさが0.25T変化したの
に対して、走査速度変動に対する余裕度はその半分の
0.125Tしか減少せず、余裕度の減少をピットの大
きさの変化よりも小さく押えることができる。このよう
に本実施例では、サンプリングクロックSCを2値化再
生信号の各変化点、即ちピットの各変化点の中心位置に
同期させることによって、走査速度変動に対する余裕度
をピットの大きさの変化の1/2に押えることができ、
従来のような余裕度の減少によって誤ったデータを再生
するという問題を回避することができる。
【0034】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。以上の第1実施例では図13の従来装置に比べて2
倍の箇所で位相を検出しているために、位相比較器の検
出利得は2倍となる。しかし、位相比較器のV入力の周
波数は2倍となるために、PLL制御信号発生器のロッ
ク範囲は従来の±0.5Tに比べて±0.25Tと2分
の1となる。そこで、第2実施例ではこうしたPLLロ
ック範囲の縮小を改善するものである。図4は第2実施
例を示したブロック図で、1は2値化用のコンパレー
タ、2は遅延回路、3はDタイプフリップフロップであ
り、これらはいずれも第1実施例のものと同じである。
また、5はチャージポンプ/ループフィルタ、6は電圧
制御発振器であり、ここでは電圧制御発振器6は図13
の例と同様の周波数、即ち第1実施例の1/2の周波数
で発振する。7は分周器、8はExORで第1実施例の
ものと同じである。なお、ここでは詳しくは後述する
が、サンプリングクロックSCのパルス幅を利用してお
らず、サンプリングクロックSCのデューティーを1対
1に合わせる必要がないので、分周器7を省略すること
も可能である。分周器7を省略した場合は、電圧制御発
振器6の発振周波数は当然のことながら図13の例の1
/2、第1実施例の1/4となる。更に、11は位相比
較器である。
【0035】図4(B)はその位相比較器11の詳細な
回路構成を示した図で、12はモノステーブルマルチバ
イブレータ、13はフリップフロップ、14及び15は
インバータ、16はナンド回路、17はアンド回路であ
る。2値化再生信号RF2の各変化点に対応する信号R
はモノステーブルマルチバイブレータ12へトリガー信
号として出力され、またフリップフロップ13にはセッ
ト信号として出力される。モノステーブルマルチバイブ
レータ12のパルス幅は光スポットが最小ピットを走査
する時間の半分の0.5Tにセットされている。また、
フリップフロップ13のリセット端子にはサンプリング
クロックSCが入力されている。従ってフリップフロッ
プ13の出力Q2は信号RとサンプリングクロックSC
との位相差(時間差)を示す信号となる。
【0036】次に、第2実施例の動作を図5に基づいて
説明する。図5(A),(B),(C)は第1実施例の
図2(A),(B),(C)にそれぞれ対応した図であ
る。即ち、図5(A)は2値化再生信号RF2の各変化
点に対応した信号RとサンプリングクロックSC(信号
V)が同期した場合の各部の信号、図5(B)は2値化
再生信号RF2に対してサンプリングクロックSCが
0.25T遅れた場合の各部の信号、図5(C)は反対
にサンプリングクロックSCが0.25T進んだ場合の
各部の信号を示した図である。但し、図2(B),
(C)では位相の遅れと進みを0.125Tとしたが、
ここでは0.25Tとしてある。本実施例では図5から
明らかなように、2値化再生信号RF2とサンプリング
クロックSCの位相差に対してフリップフロップ13の
出力Q2のパルス幅は図14の信号Uと全く同様に変化
する。従って、フリップフロップ13の出力Q2、モノ
ステーブルマルチバイブレータ12の出力Q1を図13
に示した従来例のU信号,D信号にそれぞれ置き換えて
考えれば、動作は図13と全く同じである。但し、第2
実施例では図5のQ1,Q2のタイミングが合っている
ことから純粋なU,V信号を生成することができる。
【0037】位相比較器11の出力であるU′信号は信
号Q1をインバータ14で反転した信号と信号Q2をナ
ンド回路16で差をとった信号であるが、図5ではわか
り易くするためにU′の替わりに反転しないU信号で示
してある。また、位相比較器11のもう一方の出力であ
るD信号は信号Q2をインバータ15で反転した信号と
信号Q1をアンド回路17で差をとった信号である。図
5(A)ではモノステーブルマルチバイブレータ12の
出力Q1は0.5T、フリップフロップ13の出力Q2
も0.5Tとなり、2つの出力の位相差は0であるの
で、位相比較器11の出力U,Vはともに発生しない。
これに対し、図5(B)のように2値化再生信号RF2
に対してサンプリングクロックSCが遅れた場合、位相
比較器11はその位相差に応じたパルス幅のU信号のみ
出力し、図5(C)のように2値化再生信号RF2に対
してサンプリングクロックSCが進んだ場合は、位相比
較器11はその位相差に応じたパルス幅のD信号のみ出
力する。
【0038】図6(A),(B)は第1実施例の図2
(A),(B)と同様にピットの大きさが各々0.25
T小さい場合と、大きい場合の各部の信号を示した図で
ある。図6から明らかなようにサンプリングクロックS
Cの立ち上がりは第1実施例同様に1Tピットの中心、
または1T間隔の中心に位置しており、ピットの大きさ
が0.25T変化したのに対して余裕度はその半分の
0.125Tしか減少しないことがわかる。また、本実
施例では位相比較器11の入力がサンプリングクロック
SCと同じ周波数であるために、PLLロック範囲は±
0.5Tとなり、第1実施例の2倍の範囲とすることが
できる。
【0039】ここで、図4の実施例では2値化再生信号
とサンプリングクロックの同期精度は図5のタイムチャ
ートからわかるようにモノステーブルマルチバイブレー
タ12の精度に依存する。一方、温度、湿度の変動など
環境の変化によって記録媒体は延び縮みするために、光
スポットがピットを走査する時間も変動する。即ち、1
Tの時間が変動することがあり、こうした場合モノステ
ーブルマルチバイブレータ12の出力Q1が固定である
と、記録媒体の変動に伴って相対的に同期精度が低下す
ることになる。そこで、この解決策の1つとしてPLL
制御によりサンプリングクロックSCの周波数が2値化
再生信号RF2の変化に追随することを利用して、電圧
制御発振器6の発振周波数を所定整数倍だけ高周波と
し、分周器7の分周率を所定整数分の1とする方法があ
る。そして、モノステーブルマルチバイブレータ12を
その所定整数倍の高周波をクロックとし、これを0.5
T分カウントするカウンタで構成すれば、信号Q1のパ
ルス幅は記録媒体の変動や走査速度の変動に追随して変
化するために、同期精度を一定に保持することができ
る。具体的数値を挙げて説明すると、例えば電圧制御発
振器6はサンプリングクロックSCの128倍で発振
し、モノステーブルマルチバイブレータ12は信号Rに
同期して64カウント分のパルス信号Q1を出力し、分
周器7は128分周してサンプリングクロックSCを出
力するようにすればよい。
【0040】図7は図4(B)に示した位相比較器の他
の例を示したブロック図である。この実施例は図4
(B)のインバータ14及び15、ナンド回路16、ア
ンド回路17から構成されたデジタル回路の代わりに1
つの位相比較器18を使用した例である。位相比較器1
8としては、モトローラ社製のMC4044(商品名)
があり、このICはR,V入力の立ち下がりエッジの位
相差を検出してU′,D信号を出力するものである。こ
の実施例の動作は図5,図6と全く同じである。また、
図7の実施例では、PLLの同期がかかる前、即ち2値
化再生信号RF2に対してサンプリングクロックSCが
大きく異った周波数であった場合に、ほぼ完璧なU′,
V信号を出力できるという利点がある。更に、位相比較
器18を使った場合は、信号Q1のパルス幅は無関係で
あるので、図8に示すようにモノステーブルマルチバイ
ブレータ12をQ1のパルス幅だけ遅延する遅延回路1
9とインバータ20に置き換えることも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、2値化再
生信号の立ち上がりと立ち下がりで同期をとることによ
り、記録媒体の環境特性や製造誤差あるいは記録光スポ
ットの強度変動などでピットの大きさが変化しても、光
スポットがピットを走査する走査速度変動に対する余裕
度の減少をピットの大きさの変化より小さく押えること
ができる。また、ピットの大きさが変化してもピットの
中心位置または中心間隔が変化しなければ、余裕度の減
少をピットの大きさの変化の1/2に押えることができ
る。しかも、わずかなハードウエアの追加だけで走査速
度変動に対する余裕度の減少を押えることが可能とな
り、これによって従来のような余裕度の減少によりデー
タを誤って再生するという問題を解消でき、デジタル情
報を高い信頼性で、かつ安定して再生できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的情報再生装置の第1実施例を示
した回路図である。
【図2】図1の実施例において2値化再生信号の変化点
に対応する信号RとサンプリングクロックSCの2倍周
波数信号Vとの同期が合致している場合、2値化再生信
号に対して2倍周波数信号Vが遅れている場合、及び進
んでいる場合の各部の信号を示したタイムチャートであ
る。
【図3】図1の実施例においてピットの大きさが各々
0.25T小さい場合と大きい場合の各部の信号を示し
たタイムチャートである。
【図4】本発明の第2実施例及びそれに使用される位相
比較器を示した回路図である。
【図5】図4の実施例において2値化再生信号の変化点
に対応する信号RとサンプリングクロックSCが同期し
ている場合、サンプリングクロックSCが遅れている場
合、及び進んでいる場合の各部の信号を示したタイムチ
ャートである。
【図6】図4の実施例においてピットの大きさが各々
0.25T小さい場合と大きい場合の各部の信号を示し
たタイムチャートである。
【図7】図4の実施例に使用される位相比較器の他の例
を示した回路図である。
【図8】図4の実施例に使用される位相比較器の更に他
の例を示した回路図である。
【図9】一般的な光カード記録再生装置の光学系を示し
た構成図である。
【図10】光カードの記録面及びこの記録面と光カード
上を走査する光スポットの走査速度の関係を示した図で
ある。
【図11】光カードに記録されたピット及びこのピット
上を走査する光スポットを示した図である。
【図12】図9の光検出器及び信号処理回路を詳細に示
した図である。
【図13】従来例のPLL制御回路による2値化再生信
号の信号処理回路、及びそれに使用される位相比較器、
チャージホンプ/ループフィルタの具体例を示した図で
ある。
【図14】図13のPLL制御回路の各部の信号を示し
たタイムチャートである。
【図15】大きさが変化したピット上を光スポットが走
査する状態を示した図である。
【図16】図13のPLL制御回路においてピットが小
さくなった場合の各部の信号を示したタイムチャートで
ある。
【図17】図13のPLL制御回路においてピットが大
きくなった場合の各部の信号を示したタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
1 コンパレータ 2,19 遅延回路 3,10 Dタイプフリップフロップ 4,11,18 位相比較器 5 チャージポンプ/ループフィルタ 6 制御電圧発振器(VCO) 7 分周器 8 ExOR 9,14,15,20 インバータ 12 モノステーブルマルチバイブレータ 13 フリップフロップ 16 ナンド回路 17 アンド回路

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学的情報記録媒体に光学的マークで記
    録されたデジタル情報を光ビームを走査して再生すると
    共に、得られた再生信号を2値化し、この2値化再生信
    号をPLL制御信号発生器で発生した前記2値化再生信
    号に同期するサンプリングクロックでサンプリングする
    ことによりデジタル情報を再生する光学的情報再生装置
    において、前記PLL制御信号発生器は、前記2値化再
    生信号の変化点の立ち上がりと立ち下がりで同期をとる
    ことを特徴とする光学的情報再生装置。
  2. 【請求項2】 前記光学的マークは、基準面に対して凹
    状または凸状をなしたマークであることを特徴とする請
    求項1の光学的情報再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光学的マークは、光学的に濃淡をな
    したマークであることを特徴とする請求項1の光学的情
    報再生装置。
  4. 【請求項4】 前記光学的マークは、前記光学的情報記
    録媒体の製造時にプリフォーマットされたマークである
    ことを特徴とする請求項1の光学的情報再生装置。
  5. 【請求項5】 前記光学的マークは、前記光学的情報記
    録媒体の製造後に光学的に記録されたデジタル情報のマ
    ークであることを特徴とする請求項1の光学的情報再生
    装置。
  6. 【請求項6】 前記PLL制御信号発振器は、位相比較
    器と電圧制御発振器とを含み、該電圧制御発振器はサン
    プリングクロックの少くとも2倍の周波数で発振し、前
    記位相比較器は2値化再生信号の各変化点に対応する信
    号と前記サンプリングクロックの少くとも2倍の周波数
    信号との位相差を検出して該位相差とサンプリングクロ
    ックの少くとも2倍の周波数信号のパルス幅とを比較す
    ることを特徴とする請求項1の光学的情報再生装置。
  7. 【請求項7】 前記サンプリングクロックは、前記少く
    とも2倍の周波数信号を分周器で1/2の周波数に分周
    して生成することを特徴とする請求項6の光学的情報再
    生装置。
  8. 【請求項8】 前記分周器は、2値化再生信号の各変化
    点に対応する信号でリセットすることにより、サンプリ
    ングクロックと2値化再生信号との位相を制御すること
    を特徴とする請求項7の光学的情報再生装置。
  9. 【請求項9】 前記PLL制御信号発生器は、位相比較
    器と電圧制御発振器とを含み、該位相比較器は2値化再
    生信号の各変化点に対応する信号とサンプリングクロッ
    クとの位相差を検出して該位相差と所定のパルスとを比
    較することを特徴とする請求項1の光学的情報再生装
    置。
  10. 【請求項10】 前記所定のパルスは2値化再生信号に
    同期し、前記光学的マークの最小長を光走査する時間の
    略1/2のパルスであることを特徴とする請求項9の光
    学的情報再生装置。
  11. 【請求項11】 前記電圧制御発振器はサンプリングク
    ロックの整数倍の高周波信号を出力し、前記所定のパル
    スは、2値化再生信号に同期して前記高周波信号をカウ
    ントすることにより、サンプリングクロックの周期の略
    1/2のパルス信号として生成することを特徴とする請
    求項9の光学的情報再生装置。
  12. 【請求項12】 前記位相比較器はフリップフロップ回
    路を含み、該フリップフロップ回路は2値化再生信号の
    各変位点とサンプリングクロック信号とで各々反転する
    信号を出力して前記フリップフロップの出力信号と所定
    のパルスとのパルス幅を比較することを特徴とする請求
    項9の光学的情報再生装置。
  13. 【請求項13】 前記PLL制御信号発生器は、位相比
    較器と電圧制御発振器とを含み、該位相比較器は2値化
    再生信号の各変化点に対応する信号を遅延した信号とサ
    ンプリングクロックとを比較することを特徴とする請求
    項1の光学的情報再生装置。
  14. 【請求項14】 前記遅延した信号の遅延する量は、2
    値化再生信号に同期し、光学的マークの最小長を光走査
    する時間の略1/2であることを特徴とする請求項13
    の光学的情報再生装置。
  15. 【請求項15】 前記電圧制御発振器はサンプリングク
    ロックの整数倍の高周波信号を出力し、前記遅延する量
    は、2値化再生信号に同期して前記高周波信号をカウン
    トすることにより、サンプリングクロックの周期の略1
    /2の遅延量として設定することを特徴とする請求項1
    3の光学的情報再生装置。
  16. 【請求項16】 前記位相比較器はフリップフロップ回
    路を含み、該フリップフロップ回路は2値化再生信号の
    各変位点とサンプリングクロックとで各々反転する信号
    を出力し、該フリップフロップの出力信号と該遅延した
    信号とを比較することを特徴とする請求項13の光学的
    情報再生装置。
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