JP2000251415A - サンプリング装置 - Google Patents

サンプリング装置

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JP2000251415A
JP2000251415A JP11052934A JP5293499A JP2000251415A JP 2000251415 A JP2000251415 A JP 2000251415A JP 11052934 A JP11052934 A JP 11052934A JP 5293499 A JP5293499 A JP 5293499A JP 2000251415 A JP2000251415 A JP 2000251415A
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signal
control signal
sampling clock
capacitor
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Yuichi Naito
雄一 内藤
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  • Synchronizing For Television (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力信号の休止期間にアンプのバイアス電流
がコンデンサを充電することによりアンプが飽和し、再
び2値化再生信号が入力された時に入力信号をサンプリ
ングできない。 【解決手段】 低域通過フィルタの帰還回路を構成する
コンデンサと並列にコンデンサをバイパスするためのバ
イパス手段を設ける。また、バイパス手段としてダイオ
ード、入力信号の休止期間にオンするスイッチ素子を用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力信号に同期し
たサンプリングクロックを生成し、入力信号をサンプリ
ングクロックによりサンプリングするサンプリング装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ビームを用いて情報を記録し
たり、記録されている情報を読み出したりする光学的情
報記録媒体には、記録および再生の可能なものや、再生
のみ可能なもの等があり、その形態としてはディスク
状、カード状、テープ状等の各種のものが知られてい
る。これらの光学的情報記録媒体のなかでも、光カード
は製造の容易さ、携帯性のよさ、アクセス性のよさなど
の特徴から用途が拡大されて行くと考えられており、こ
の光カードを対象とする種々な光学的情報記録再生装置
が提案されている。
【0003】このような光学的情報記録再生装置では、
常にオートトラッキング、オートフォーカシング制御を
行いつつ、記録、再生を行う。これらの装置において、
記録媒体に情報を記録する場合は、微小スポット状に絞
られた光ビームを記録情報に従って変調し、変調された
光ビームを情報トラック上に走査することにより情報の
記録を行う。このようなビーム照射によって情報トラッ
クに光学的に検出可能な情報ピット列として一連の情報
を記録することができる。また、記録媒体から情報を再
生する場合は、媒体に記録が行われない程度の一定パワ
ーの光ビームスポットで情報トラックの情報ピット列を
走査し、媒体からの反射光、または透過光を検出して再
生信号を生成し、得られた再生信号を用いて所定の信号
処理を施こすことにより情報の再生を行う。
【0004】図5はこうした情報の記録/再生方式を用
いた代表的な光学的情報記録再生装置の光学系の概略構
成を示すブロック図である。図5において、まず、10
1は記録/再生用光源であるところの半導体レーザであ
る。また、半導体レーザ101から出射される光束の進
行方向に沿って順次コリメータレンズ102、回折格子
103、偏光ビームスプリッタ104、1/4波長板1
05および対物レンズ106が配置され、対物レンズ1
06の焦点位置に記録媒体である光カード107が配置
されている。更に、偏光ビームスプリッタ104により
分離された光カード107からの反射光の光路にはトー
リックレンズ108、光検出器109が配置されてい
る。
【0005】半導体レーザ101の発光光束(S偏光)
はコリメータレンズ102で平行化され、回折格子10
3で複数光束に分割される。この分割された光束は偏光
ビームスプリッタ104、1/4波長板105を通して
対物レンズ106に入射し、対物レンズ106により集
光され、光カード107上に微小光スポットとして照射
される。光カード107からの反射光は対物レンズ10
6、1/4波長板105を通ることによってP偏光とさ
れ、偏光ビームスプリッタ104で反射され、トーリッ
クレンズ108を経由して光検出器109で検出され
る。この時、回折格子103で分割された光束のうち0
次回折光を用いて記録、再生、及びオートフォーカシン
グ制御(以下AFと称す)を行い、±1次回折光を用い
てオートトラッキング制御(以下ATと称す)を行う。
AFは非点収差方式、ATは3ビーム方式である。
【0006】図6は、光カードの記録面及びこの記録面
と光カード上を走査する光スポットの走査速度の関係を
示す図で、(A)は光カードの概略的平面図、(B)は
光カード両端部において走査速度が一定とならない部分
が生じる様子を示している。まず、図6(A)に示すよ
うに光カード107には情報記録トラックが多数平行に
配列されており、ここではその一部がT1,T2,T3
として示されている。これらのトラックT1〜T3はト
ラッキングトラックtt1〜tt4によってそれぞれ区
分されている。このトラッキングトラックtt1〜tt
4は、溝又はトラックT1〜T3とは反射率の異なる物
質で形成され、トラッキング信号を得るガイドとして使
用される。
【0007】また、図6(A)にはトラックT3に情報
を記録、又は再生する例が示されている。この例では、
記録、再生、AF用の0次回折光110はトラックT3
上に、AT用±1次回折光111,112は各々トラッ
キングtt3,tt4に照射されている。そして、その
±1次回折光111,112からの反射光により後述す
るトラッキング信号を得て0次回折光110が正しくト
ラックT3上を走査するように制御を行う。また、各回
折光110,111,112は、同一の位置関係を保っ
たまま図示しない機構で光カード107上を図面上左右
に走査する。この走査方式には、光学系を動かす方式と
光カードを動かす方式とがあるが、どちらの方式であっ
ても、光学系と光カードは相対往復運動をするために、
光カード両端部においては一定速度でない部分が生じ
る。この様子を示したのが図6(B)である。図6
(B)の横軸は光カードの左右方向を表わし、縦軸は走
査速度を表わしている。通常、光カード107の中央部
の定速走査領域が記録領域として使用される。
【0008】次に、光カード107の情報記録トラック
のフォーマットについて説明する。図7(A)は光カー
ドの情報記録トラックのフォーマットの1例で、情報記
録トラックTNにn個のデータブロック(セクタ)が記
録またはプリフォーマットされている。図7(B)は図
7(A)のデータブロックのフォーマットの1例を示し
ている。まず、図7(A)に示すように順方向PLL
(phase−locked loop:位相同期ルー
プ)引き込み同期信号200は、データブロックの先頭
に記録された連続的な繰り返しデータパターンであり、
この順方向PLL引き込み同期信号200のパターンと
後述するPLL制御信号発生器で生成されるサンプリン
グクロックとを同期させることにより、順方向PLL引
き込み同期信号200の後のデータを確実に再生するこ
とができる。
【0009】データ読み出し開始位置同期信号201
は、順方向PLL引き込み同期信号200とデータ部D
1の間に記録されたデータ部の読み出し開始位置を示す
信号である。データ読み出し開始位置同期信号201に
はデータ部には使われていない特殊なパターンが用いら
れる。このデータ読み出し開始位置同期信号201は逆
方向再生時にはデータ読み出し終了位置同期信号とな
る。また、データ部D1〜Dmには、ユーザが書いたデ
ータ、誤り訂正検出用の冗長語であるECC(erro
r correcting code:誤り訂正符号)
などが記録される。データ間同期信号202は、データ
部内にゴミ、キズなどによる欠陥があってサンプリング
クロックに同期はずれが生じた時、データ誤りが大きく
波及するのを防ぐためのものであり、データ読み出し開
始位置同期信号201と同様の特殊なコードパターンが
使われる。
【0010】データ読み出し終了位置同期信号203
は、1つのデータブロック内の最後のデータ部の後ろに
記録された同期信号であり、データ読み出し開始位置同
期信号201と同様に特殊なコードパターンが使われ
る。なお、データ読み出し終了位置同期信号203は、
光ビームを逆方向に走査した際にはデータ読み出し開始
位置同期信号となる。逆方向PLL引き込み同期信号2
04は逆方向再生時に後述するPLL制御信号発生器で
生成されるサンプリングクロックと同期を取らせる連続
的な繰り返しデータパターンである。
【0011】次に、光カード107の情報記録トラック
の情報再生について説明する。図8は図6(A)の各回
折光110〜112の部分拡大図である。図8におい
て、記録、再生、AF用の0次回折光110は、AT用
の±1次回折光111,112の中心に位置し、トラッ
クT3の中心を走査する。斜線部113a,b,cは、
0次回折光110による記録例で、一般的にはピットと
呼ばれている。ピット113a,b,cは周辺と反射率
が異なる為、再度弱い光スポット110で走査すると0
次回折光110の反射光はピット113a,b,cで変
調され、再生信号が得られる。
【0012】図9は図5の光検出器109の詳細と信号
処理回路を示す回路図である。図9において、光検出器
109は、光センサ115,116及び4ケの光センサ
からなる4分割光センサ114の合計6ケの光センサで
構成されている。また、119は光センサ115,11
6のセンサ出力を入力とし、トラッキング制御信号At
を出力する差動回路、117,118は4分割センサ1
14の各対角方向のセンサ出力をそれぞれ加算する加算
回路である。加算回路117,118の出力は差動回路
120で差が検出され、フォーカシング制御信号Afが
生成される。また、加算回路117,118の出力は加
算回路121で加算され、情報再生信号RFが出力され
る。
【0013】ここで、光スポット110a,111a,
112aは、各々図6(A)、図8における各回折光1
10,111,112の反射光を表わす。光スポット1
10aは4分割光センサ114上の中心近傍に集光さ
れ、光スポット111a,112aは各々光センサ11
5,116上に集光されている。なお、フォーカシング
制御信号Afは4分割光センサ114の各対角方向の和
同士の差分である。この非点収差方式は文献に詳しいの
でここでは説明を省略する。また、通常、トラッキング
制御信号Atは零になるように制御され、これによって
光スポットを情報トラックに追従して走査させるための
トラッキング制御を行う。情報再生信号RFは4分割光
センサ114の総和の信号である。得られた情報再生信
号RFは、デジタル情報として認識するために2値化さ
れ、更に、この2値化された信号に同期したサンプリン
グクロックによってサンプリングすることによりデータ
信号が生成される。
【0014】図10(A)は情報再生信号RFを2値化
してクロック信号と同期をとる処理を施す処理部の一例
を示すブロック図である。図10(A)に示す処理部
は、図9に示す加算回路121の出力である情報再生信
号RF及び参照電圧ref1を入力とし、2値化再生信
号RF2を出力するコンパレータ122と、コンパレー
タ122の出力ラインに並列に接続されたPLL制御信
号発生器と、コンパレータ122の出力とPLL制御信
号発生器で生成されるサンプリングクロックSCをそれ
ぞれ入力とし、2値化再生信号RF2をサンプリングク
ロックSCによってサンプリングしてデータ信号を出力
するDタイプフリップフロップ123とで構成されてい
る。
【0015】情報再生信号RFは、図10(A)のコン
パレータ122の反転入力端子に入力され、コンパレー
タ122の他方の入力端子に入力される参照電圧ref
1と比較することで2値化再生信号RF2が生成され
る。このコンパレータ122で生成された2値化再生信
号RF2は、Dタイプフリップフロップ123及び位相
比較器124の入力端子Rにそれぞれ入力される。コン
パレータ122で生成された再生信号RF2がDタイプ
フリップフロップ123のD端子に入力されると、Dタ
イプフリップフロップ123では2値化再生信号RF2
が光スポットの走査速度変動に対応するために、後述す
る124〜127で構成されたPLL制御信号発生器で
生成される2値化再生信号RF2と略同期したサンプリ
ングクロックSCでサンプリングして、サンプリングク
ロックSCと同期したデータ信号を生成する。
【0016】フリップフロップ123で生成されたデー
タ信号は、一般にはサンプリングクロックSCで制御さ
れてバッファメモリに蓄積された後、図示しない復調回
路により復調され、デジタル情報(再生データ)として
認識される。一方、コンパレータ122で生成された2
値化再生信号RF2が位相比較器124の入力端子Rに
入力されると、位相比較器124ではチャージポンプ/
ループフィルタ125、電圧制御器(VCO)125及
び分周期127によってサンプリングクロックSCを2
値化再生信号RF2に略同期する処理を行う。以下、こ
の位相比較器124、チャージポンプ/ループフィルタ
125、電圧制御器(VCO)125及び分周期127
の各動作について順次詳しく説明する。
【0017】図10(B)は位相比較器124の詳細な
回路構成を示す回路図である。位相比較器124は、フ
リップフロップ128、フリップフロップ129及びア
ンド回路130で構成されている。フリップフロップ1
28は、クロック端子がコンパレータ122の出力ライ
ンに接続され、正転出力Qの出力ラインがフリップフロ
ップ129のデータ端子に接続され、フリップフロップ
129の反転出力端子Q′の出力ラインがリセット端子
Rに接続されている。フリップフロップ129のクロッ
ク端子にはサンプリングクロックSCの帰還ラインが接
続されている。アンド回路130はサンプリングクロッ
クSCの帰還ライン及びフリップフロップ129の正転
出力端子Qの出力ラインをそれぞれ入力とし、半周期パ
ルスDを出力する。
【0018】位相比較器124では、コンパレータ12
2から出力された2値化再生信号RF2は、Dタイプの
フリップフロップ128のクロック端子に入力され、フ
リップフロップ128の出力Q,Q′(Q′はQの反転
出力)が各々高、低レベルにセットされる。更に、フリ
ップフロップ128の正転出力Qがフリップフロップ1
29の入力端子Dに、サンプリングクロックSCがフリ
ップフロップ129のクロック端子CKにそれぞれ入力
される。すると、フリップフロップ128の正転出力Q
が高レベルとなって、フリップフロップ129の出力
Q,Q′が各々高、低レベルにセットされる。フリップ
フロップ129の反転出力Q′は、フリップフロップ1
28のリセット端子に接続されていて、フリップフロッ
プ128のリセットを行う。これにより、フリップフロ
ップ128の出力Qが低レベルとなり、フリップフロッ
プ129の出力Q,Q′は次のサンプリングクロックS
Cで各々低、高レベルに反転する。
【0019】以上の動作から分かるように、位相比較器
124ではフリップフロップ128が、2値化再生信号
RF2の立ち上がりからサンプリングクロックSCの立
ち上がりまでの位相差(時間差)パルスを出力し、フリ
ップフロップ129が、2値化再生信号RF2が立ち上
がった後のサンプリングクロックSCの1周期分のパル
スを出力する。そして、この1周期分のパルスとサンプ
リングクロックSCとをアンド回路130でゲートする
ことにより半周期パルスDが出力される。ここで、詳し
くは後述するが、2値化再生信号RF2とサンプリング
クロックSCの位相が合致している場合は、フリップフ
ロップ128の出力のパルス幅はサンプリングクロック
SCの半周期となり、2値化再生信号RF2に対するサ
ンプリングクロックSCの位相が遅れている場合は、そ
のパルス幅はサンプリングクロックSCの半周期より長
くなり、反対に進んでいる場合には、そのパルス幅はサ
ンプリングクロックSCの半周期より短くなる。
【0020】従って、図10(A)に示す処理部では、
位相遅れ信号であるフリップフロップ128の出力Uま
たはU′(U′はUの反転出力)については、サンプリ
ングクロックSCの周波数を高める信号として用いら
れ、位相進み信号であるアンド回路130の出力Dにつ
いては、サンプリングクロックSCの周波数を低める信
号として用いられる。換言すれば、上述の処理部では、
2値化再生信号RF2に対するサンプリングクロックS
Cの位相差は、フリップフロップ128の出力Uまたは
U′のパルス幅で表わされているが、位相遅れ又は進み
を判別するためにサンプリングクロックSCの半周期パ
ルスであるアンド回路130の出力Dを参照している。
【0021】ところで、以上の例のように情報をピット
の長さやピット間の間隙の長さで記録した媒体から情報
を再生するには、当然のことながらサンプリングクロッ
クSCの周期は最小ピット長(以下、1Tと記す)に相
当したものに設定される。しかし、この場合、再生され
るトラックにピット長又は間隙が1Tより大きいものが
含まれているときは、その部分においてサンプリングク
ロックSCの立ち上がりと2値化再生信号RF2の立ち
上がり(あるいは立ち下がり)とが一致しないところが
生じる。そのため、各サンプリングクロックSCごとに
位相を比較することができなくなってしまう。
【0022】そこで、図10(B)に示す例では、各サ
ンプリングクロックSCごとに位相を比較するのではな
く、2値化再生信号RF2の立ち上がりでのみサンプリ
ングクロックSCとの位相比較を行っている。これを実
現するには、2値化再生信号RF2でセットし、サンプ
リングクロックSCでリセットするSRフリップフロッ
プが必要であるが、上述の処理装置では、図10(B)
に示すようにDタイプフリップフロップ129の反転出
力Q′をフリップフロップ128のリセット端子に帰還
することで、SRフリップフロップ動作を達成してい
る。
【0023】次に、位相比較器124の2つの出力
U′、Dが、各々チャージポンプ/ループフィルタ12
5に入力された際のチャージポンプ/ループフィルタ1
25の動作について詳しく説明する。図10(C)は最
も一般的なチャージポンプ/ループフィルタの詳細な回
路図である。図10(C)において、チャージポンプ/
ループフィルタ125は、位相比較器124の一方の出
力U′のラインに逆方向のダイオードD1及び抵抗R1
を直列に挿入したものと、位相比較器124の他方の出
力Dのラインに順方向のダイオードD2及び抵抗R2を
直列に挿入したものとを並列に接続したラインを反転入
力ラインとし、参照電圧ref2を他方の入力ラインと
し、周波数制御信号FCを出力とするアンプ131に、
その出力FCを反転入力ラインに帰還するラインとして
抵抗R3及びコンデンサC1が直列に挿入された帰還ラ
インが設けられたものである。
【0024】チャージポンプ/ループフィルタ125で
は、アンプ131の基準入力は参照電圧ref2となっ
ている。位相比較器124の2つの出力U′,Dが共に
参照電圧ref2より低レベルのときは、アンプ131
の出力からコンデンサC1、抵抗R3,R1、ダイオー
ドD1を介して電流が流れてコンデンサC1に電荷がチ
ャージされ、これによってアンプ131の出力が高くな
る。この場合、ダイオードD2の向きが逆のため入力D
には電流は流れない。反対に、位相比較器124の2つ
の出力U′,Dが共に参照電圧ref2より高レベルの
ときは、入力DからダイオードD2、抵抗R2,R3、
コンデンサC1を介してアンプ131の出力に電流が流
れ、コンデンサC1には前記チャージとは逆向きに電荷
がディスチャージされ、これによってアンプ131の出
力は低くなる。
【0025】コンデンサC1のチャージ/ディスチャー
ジ量の差は、抵抗R1とR2を同じ値にしておけば、位
相比較器124の2つの出力のパルス幅に比例する。即
ち、位相比較器124の出力U′,Dのパルス幅が等し
ければ、アンプ131の出力FCは一定となり、位相比
較器124のU′のパルス幅の方が大きければアンプ1
31の出力FCは高くなり、位相比較器124のDのパ
ルス幅の方が大きければアンプ131の出力FCは低く
なる。こうして得られたチャージポンプ/ループフィル
タ125の出力は電圧制御発振器(VCO)126の周
波数制御端子FCに入力される。なお、この電圧制御発
振器126の具体例としては、テキサスインストルメン
ト社のSN74LS624(商品名)などがあり、これ
らのICはプリセットされた周波数範囲内において周波
数制御入力FCにほぼ比例した周波数の信号を出力す
る。
【0026】電圧制御発振器126の出力は、デューテ
ィー比を1対1にするための分周器127で2分の1に
され、サンプリングクロックSCが生成される。得られ
たサンプリングクロックSCは位相比較器124にフィ
ードバックされると共に、2値化再生信号RF2をフリ
ップフロップ123でサンプリングするためのクロック
として使用され、更にバッファメモリ制御等の制御信号
として使われる。従って、図10(A)に示す処理部で
は、位相比較器124のU′のパルス幅がDより大きい
とサンプリングクロックSCの周波数が高くなり、U′
のパルス幅がDより小さいとサンプリングクロックSC
の周波数が低くなる。なお、位相比較器124の2つの
出力U′とDのパルス幅が等しい場合は、サンプリング
クロックSCの周波数は変化しない。
【0027】次に、サンプリングクロックSCを2値化
再生信号RF2に同期させる状態について説明する。図
11は図10(A)及び(B)の各端子における信号を
示すタイミングチャートである。(A)は2値化再生信
号RF2とサンプリングクロックSCの位相が合致して
いる状態の場合、(B)は2値化再生信号RF2に対し
てサンプリングクロックSCの位相が0.25T(25
%)遅れている状態の場合、(C)は2値化再生信号R
F2に対してサンプリングクロックSCの位相が0.2
5T(25%)進んでいる状態の場合である。図11に
おいて、ピット113d〜ピット113fは図10の1
13a〜cと同様のピットで、周辺より光の反射率が低
い光学的マークである。
【0028】このようなピットは光学的濃淡だけでなく
凹凸状による光の回折を応用している場合もある。ま
た、ピット113dは最小ピットであり、その長さは1
Tとなっている。ピット113eは最小ピットの2倍で
あり、その長さは2Tとなっている。ピット113dと
113eの間は最小間隙であり、その長さは1Tとなっ
ている。また、ピット113eと113fの間は最小間
隙の2倍であり、その長さは2Tとなっている。なお、
ここではピット長及びピット間隙が丁度基準通りとなっ
ている例を示している。
【0029】ここで、記録媒体と光スポットが相対的に
移動し、図11に示す各ピット113d〜ピット113
fを図8と同様に光スポット110が矢印方向に走査す
るとピット部は光の反射率が低いので図11に示すよう
なRF信号が得られる。この得られたRF信号を図10
のコンパレータ122に入力すると、図11に示すよう
な反転した2値化再生信号RF2が得られる。
【0030】図11(A)に示す状態の場合は、フリッ
プフロップ128やアンド回路130の出力U,D信号
は共に最小ピット長走査時間1Tの半分の0.5Tとな
っている。この時、2値化再生信号RF2をサンプリン
グするためのサンプリング点であるサンプリングクロッ
クSCの立ち上がりは、各ピット及びピット間隙におけ
る1Tの真中となっており、光スポットの走査速度変動
に対する余裕度は最大となっている。図11(B)に示
す状態の場合は、フリップフロップ128の出力Uのパ
ルス幅がアンド回路130の出力Dより0.25Tだけ
大きくなっているため、サンプリングクロックSCの周
波数を高くしてサンプリングクロックSCを2値化再生
信号RF2に追いつかせるように作用する。
【0031】図11(C)に示す状態の場合では、フリ
ップフロップ128の出力Uのパルス幅がアンド回路1
30の出力Dより0.25Tだけ小さくなっているた
め、サンプリングクロックSCの周波数を低くしてサン
プリングクロックSCを2値化再生信号RF2に後戻り
して合わせるように作用する。以上のように、図11の
各例では、ピット長及び間隙は共に基準通りとなってお
り、この場合は、余裕度は0.5T(50%)あるの
で、図11(B)および(C)の各例のように、2値化
再生信号RF2に対してサンプリングクロックSCの位
相が0.25T(25%)ずれても、データは各々1
T,1T,2T,2Tと正確に再生することができる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】図12は従来例におい
て光カードの情報トラックを逆方向から再生し、再生動
作を終了した後しばらく停止し、再度順方向から再生を
開始したときのチャージポンプ/ループフィルタ125
の出力である周波数制御信号FCの変化を示す図であ
る。データブロックのフォーマットは図7に対応してい
る。図12では周波数制御信号FCがアンプ131に入
力されている参照電圧ref2と同じ電圧Vref2が
動作点、つまりVref2で電圧制御発振器126が2
値化再生信号RF2の周波数の4倍で発振するようにな
っている。
【0033】図12の時刻t1でPLL制御信号発生器
に2値化再生信号RF2が入力されなくなると、チャー
ジポンプ/ループフィルタ125を構成するアンプ13
1のバイアス電流Ibのみが図10(C)の矢印方向に
DC的に流れるので、コンデンサC1が充電され、図1
2に示すようにアンプ131の出力電圧である周波数制
御信号FCが動作点Vref2から変動してしまう。そ
して、時刻t2になるとアンプ131の電源電圧によっ
て制御される飽和出力電圧Vpにまで達してしまう。こ
の周波数制御信号FCが動作点Vref2から飽和出力
電圧Vpに達するまでの時間t12はコンデンサC1の
静電容量をCとすると、 t12=C・(Vref2−Vp)/Ib となる。
【0034】そして、再び再生動作が開始され、時刻t
3でPLL制御信号発生器に2値化再生信号RF2が入
力されても、PLL引き込み同期信号200が入力され
ている時刻t3までに周波数制御信号FCが動作点Vr
ef2に達することができない。即ち、2値化再生信号
RF2とサンプリングクロックSCとの同期をとること
ができない。そのため、PLL引き込み同期信号200
以降、例えば時刻t5で同期がとれたとしてもデータ読
み出し開始位置信号201を検出できないのでデータを
正確に読み取ることができなくなるという問題点があっ
た。
【0035】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、入力
信号の休止期間中にアンプのバイアス電流がコンデンサ
を充電することによってアンプが飽和することを防止
し、再び入力信号が入力されたときに確実に入力信号を
サンプリングすることができるサンプリング装置を提供
することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、入力信
号に同期したサンプリングクロックを生成するPLL制
御信号発生器を有し、生成されたサンプリングクロック
で前記入力信号をサンプリングするサンプリング装置に
おいて、前記入力信号は休止期間を含み、前記PLL制
御信号発生器は入力信号とサンプリングクロックの位相
を比較して位相比較信号を生成する位相比較器と、前記
位相比較信号を入力とし、コンデンサを帰還回路とする
増幅器で構成された低域通過フィルタと、前記低域通過
フィルタの出力電圧に応じた周波数のサンプリングクロ
ックを生成する電圧制御発振器とを備え、前記低域通過
フィルタの帰還回路を構成するコンデンサと並列に前記
コンデンサをバイパスするためのバイパス手段を設けた
ことを特徴とするサンプリング装置によって達成され
る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のサン
プリング装置の第1の実施形態の構成を示す回路図であ
る。本実施形態では、光学的情報記録媒体に光学的に記
録されたデジタル情報を光ビームを走査することによっ
て再生された再生信号RFを入力信号とするサンプリン
グ装置を例として説明する。記録媒体としては図6の光
カード、光学系としては図5の光学系、信号処理回路と
しては図9の回路を用い、図9の回路で生成された情報
再生信号RFが入力信号として入力されるものとする。
図1において、まず、1はコンパレータである。コンパ
レータ1は図9の情報再生信号RFと参照電圧ref1
をそれぞれ入力とし、これらを比較して再生信号RFを
2値化した2値化信号RF2を出力する。
【0038】3はDタイプフリップフロップであり、入
力端子Dがコンパレータ1の出力ラインに接続されてい
る。Dタイプフリップフロップ3は、PLL制御信号発
生器から出力されるサンプリングクロックSCが印加さ
れると、そのサンプリングクロックSCでコンパレータ
1から出力される2値化再生信号RF2をサンプリング
し、これに同期したデータ信号を生成する。4は位相比
較器であり、一方の入力端子Rがコンパレータ1の出力
ラインに接続されてサンプリングクロックSCの帰還ラ
インが形成されている。また、一方の反転出力端子/U
から位相遅れ信号(サンプリングクロックSCの周波数
を高める信号)を反転出力し、他方の出力端子Dから位
相進み信号(サンプリングクロックSCの周波数を低め
る信号)を出力する。ここでは、図10(B)で示した
位相比較器と同様のものが使用されている。
【0039】5はアンプAlで構成されるチャージポン
プ/ループフィルタであり、アンプAlの反転入力端子
には、位相比較器4の反転出力端子/Uの出力ラインに
ダイオードD1及び抵抗R1を直列に挿入したものと、
位相比較器4の出力端子Dの出力ラインにダイオードD
2及び抵抗R2を直列に挿入したものとが接続され、他
方の入力端子には参照電圧ref2が入力されている。
このアンプAlの出力は、電圧制御発振器6に入力され
るとともに、アンプAlの反転入力端子に帰還されてい
る。この帰還ラインには抵抗R3及びコンデンサC1が
直列に挿入されている。
【0040】電圧制御発振器6は、チャージポンプ/ル
ープフィルタ5の出力(アンプA1の出力)を入力と
し、2値化再生信号RF2の周波数の4倍で発振し、そ
の周波数の信号を分周器7へ出力する。分周器7は電圧
制御発振器6の出力を入力として2分の1に分周し、デ
ューティー比が1対1となった2値化再生信号RF2の
2倍の周波数のサンプリングクロックSCを出力する。
この分周器7の出力は、サンプリングクロックSCに同
期したデータ信号を作成するためのDタイプフリップフ
ロップ3のクロック端子へ入力されるとともに、位相比
較器4のV端子へ帰還されている。
【0041】ここで、チャージポンプ/ループフィルタ
5を構成するアンプA1の帰還ライン上のコンデンサC
1と並列にバイパス手段であるところのダイオードD3
が接続されている。この場合、図1に示すようにダイオ
ードD3のアノード端子がアンプA1の出力と接続され
ている。ダイオードの静特性は一般的に下記の式で与え
られることが知られている。
【0042】 I=|Is|・(exp(q・V/(K・T))−1) …(1) I:ダイオードを流れる電流 Is:逆方向飽和電流 T:絶対温度 V:印加電圧 K:ボルツマン定数 q:電子の電荷 一般的に、逆方向飽和電流はSiダイオードで数nA程
度(室温)である。また印加電圧がダイオードの順方向
立ち上がり電圧(Siダイオードで0.6〜0.7V)
以下では非常に微少な電流しか流れない。本実施形態
は、このダイオードの特性を利用している。
【0043】次に、本実施形態の具体的な動作を図2を
参照して詳細に説明する。図2は光カードの情報トラッ
クを逆方向から再生し、再生動作を終了した後しばらく
停止し、再度順方向から再生を開始したときのチャージ
ポンプ/ループフィルタ5の出力である周波数制御信号
FCの変化を示す図である。光カードのフォーマットは
図7と同じである。この図では周波数制御信号FCがア
ンプA1に入力されている参照電圧ref2と同じ電圧
Vref2が動作点、つまりVref2で電圧制御発振
器126が2値化再生信号RF2の周波数の4倍で発振
するようになっている。
【0044】まず、図2の時刻t1でPLL制御信号発
生器に2値化再生信号RF2が入力されなくなると、チ
ャージポンプ/ループフィルタ5を構成するアンプA1
のバイアス電流Ibのみが図1の矢印の方向にDC的に
流れてコンデンサC1が充電される。バイアス電流Ib
によりコンデンサC1が充電され、コンデンサC1の端
子間電圧Vcが増加すると、ダイオードD3に対して逆
方向電圧Vcが印加される。従って、ダイオードD3に
は(1)式より、 Ib1=|Is|(exp(q・(−Vc)/(K・T))−1)…(2) で表されるバイアス電流Ib1が流入し始める。ここ
で、コンデンサC1に充電される電流をIb2とする
と、 Ib=Ib1+Ib2 …(3) である。
【0045】また、コンデンサC1が更に充電され、端
子間電圧Vcが、 Vc1=−(K・T/q)・1n(Ib/|Is|+1) …(4) で表される電圧Vc1になる時刻t2以降、バイアス電
流IbはダイオードD3にのみ流入するようになり、コ
ンデンサC1はこれ以上充電されなくなる。このときの
条件は |Ib|<|Is| …(5) である。
【0046】従って、チャージポンプ/ループフィルタ
5の出力の周波数制御信号FCは動作点であるVref
2からコンデンサC1の端子間電圧Vc1低下した電圧
Vfとなる。アンプA1のバイアス電流Ibに対して、
ダイオードD3の逆方向飽和電流Isが十分大きいダイ
オードであれば、この端子間電圧Vc1は十分小さくて
済み、Vfは動作点電圧Vref2に近づく。よって、
再び再生動作が開始され、時刻t3でPLL制御信号発
生器に2値化再生信号RF2が入力されても、時刻t3
での周波数制御信号FCの電圧が動作点電圧Vref2
に近いので、PLL引き込み同期信号200が入力され
ている時刻t4までに周波数制御信号FCが動作点Vr
ef2に達することができる。即ち、時刻t4までに2
値化再生信号RF2とサンプリングクロックSCとの同
期をとることができるので、データ読み出し開始位置信
号201を確実に検出し、データを正確に読みとること
ができる。
【0047】なお、チャージポンプ/ループフィルタ5
の出力範囲Vaは、ダイオードD3の順方向立ち上がり
電圧をVdfとすると、 Vp≦Va≦Vref2+Vdf …(6) となる。また、チャージポンプ/ループフィルタ5の動
作点をVref2としたが、光スポットの走査速度変動
による再生信号RFのジッターに追随できる範囲が、
(6)式の範囲内に入るような動作点であればよい。更
に、バイアス電流の流れる方向がアンプの入力端子から
流れ出る方向であったが、バイアス電流がアンプの入力
端子に流れ込むアンプにも適用可能である。加えて、ダ
イオードD3のアノード端子をアンプA1の出力と接続
したが、ダイオードD3のカソード端子をアンプA1の
出力と接続してもよく、この場合、チャージポンプ/ル
ープフィルタ5の出力範囲Vaはアンプのハイレベル飽
和電圧をVhとすると、 Vref2−Vdf≦Va≦Vh …(7) となる。
【0048】図3は本発明の第2の実施形態の構成を示
す回路図である。本実施形態では、チャージポンプ/ル
ープフィルタ5を構成するアンプA1の帰還ライン上の
コンデンサC1と並列にバイパス手段としてスイッチS
W1が接続されている。スイッチSW1は再生制御信号
/RZにより駆動され、再生制御信号/RZがハイレベ
ルの区間でオン、ローレベルの区間でオフするように駆
動される。ここで、再生制御信号/RZは不図示のMP
Uから出力され、情報再生時にローレベルとなり、情報
再生時以外はハイレベルとなる信号である。その他の構
成は図1と同じである。
【0049】次に、第2の実施形態の動作を図4を参照
して詳細に説明する。図4は図2と同様に逆方向から再
生し、再生動作を終了した後しばらく停止し、再度順方
向から再生を開始したときのチャージポンプ/ループフ
ィルタ5の出力である周波数制御信号FCの変化を示す
図である。図4においても周波数制御信号FCがアンプ
A1に入力されている参照電圧ref2と同じ電圧Vr
ef2が動作点、つまりVref2で電圧制御発振器1
26が2値化再生信号RF2の周波数の4倍で発振す
る。
【0050】情報再生時は再生制御信号/RZがローレ
ベルとなるので、スイッチSW1はオフするように駆動
されている。図4の時刻t1でPLL制御信号発生器に
再生信号RFが入力されなくなると、チャージポンプ/
ループフィルタ5を構成するアンプA1のバイアス電流
Ibのみが図3の矢印の方向にDC的に流れ、コンデン
サC1が充電され始める。情報の再生が終了すると、不
図示のMPUは時刻t2で再生制御信号/RZをハイレ
ベルとする。再生制御信号/RZがハイレベルとなる
と、スイッチSW1がオンとなるように駆動されるの
で、コンデンサC1がスイッチSW1によって短絡され
る。従って、コンデンサC1に充電された電荷が放電す
るので、時刻t2でVf1まで低下した周波数制御信号
FCの電圧が時刻t3には電圧Vf0まで上昇する。電
圧Vf0は参照電圧ref2と同じ電圧Vref2から
バイアス電流Ibによる抵抗R3での電圧降下Ib・R
3だけ低下した電圧である。一般的には無視できる電圧
であるので、Vf0≒Vref2と考えてよい。
【0051】従って、再び再生動作が開始され、不図示
のMPUが時刻t4で再生制御信号/RZをローレベル
とすると、スイッチSW1はオフするが、再生信号RF
が入力されないので、チャージポンプ/ループフィルタ
5を構成するアンプA1のバイアス電流Ibが図3の矢
印方向にDC的に流れ、コンデンサC1が充電され始め
る。この時、PLL制御信号発生器に2値化再生信号R
F2が入力される時刻t5での周波数制御信号FCの電
圧Vf2は時刻t4〜t5間が十分短くコンデンサC1
に対する充電量が少ないので、動作点電圧Vref2に
近い。よって、PLL引き込み同期信号200が入力さ
れている時刻t6までに周波数制御信号FCが動作点V
ref2に達することができる。即ち、時刻t6までに
2値化再生信号RF2とサンプリングクロックSCとの
同期をとることができ、第1の実施形態と同様にデータ
読み出し開始位置信号201を確実に検出でき、データ
を正確に読みとることができる。
【0052】このように第2の実施形態では、コンデン
サC1に対する充電量が時刻t4〜t5間の時間に依存
するので、時刻t4〜t5間を更に短くすることによ
り、バイアス電流が比較的大きい安価なアンプを使用す
ることができる。なお、第2の実施形態のチャージポン
プ/ループフィルタ5の出力範囲はアンプA1の出力電
圧範囲となる。また、第2の実施形態ではチャージポン
プ/ループフィルタ5の動作点をVref2としたが、
光スポットの走査速度変動による再生信号RFのジッタ
ーに追随できる範囲が、アンプA1の出力電圧範囲内に
入るような動作点であればよい。更に、第2の実施形態
では、バイアス電流の流れる方向がアンプの入力端子か
ら流れ出る方向であったが、バイアス電流がアンプの入
力端子に流れ込むアンプの場合にも適用することができ
る。
【0053】また、第1、第2の実施形態では、光学的
情報記録媒体に光学的に記録されたデジタル情報を光ビ
ームを走査することによって再生された再生信号RFを
入力信号とするサンプリング装置を例としたが、本発明
はこれに限ることなく、例えば映像を伝送し、水平同期
信号や垂直同期信号等を含むビデオ信号から、このビデ
オ信号に同期したサンプリングクロックを生成して、映
像をサンプルするような場合にも適用可能である。この
ようなサンプリング装置を使用してビデオ信号の編集を
行えば、無信号状態がしばらく続いた後、ビデオ信号が
入力されても、直ちにビデオ信号をサンプリングするこ
とが可能となるので、編集されたビデオ信号を再生した
ときに映像が乱れることがない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、P
LL制御信号発生器内の低域通過フィルタの帰還回路を
構成するコンデンサと並列にバイパス手段を設けている
ので、入力信号の休止期間にアンプのバイアス電流がコ
ンデンサを充電することによりアンプが飽和することが
なくなり、再び入力信号が入力されたときに確実に入力
信号のサンプリングを行うことができる。また、バイパ
ス手段をダイオードとすることにより、簡単な構成でア
ンプが飽和することを防止でき、バイパス手段を入力信
号が休止期間にオンするスイッチ素子とすることによ
り、バイアス電流の大きい安価なアンプを使用すること
ができる。
【0055】更に、光学的情報記録媒体に光学的に記録
されたデジタル情報を光ビームを走査して再生する場
合、再生動作停止時にアンプが飽和することがなくなる
ので、再び情報の再生を行ったときに確実に情報の再生
を行うことができる。また、映像を伝送するビデオ信号
をサンプリングする場合には、無信号状態がしばらく続
いた後に、ビデオ信号が入力されても直ちにビデオ信号
をサンプリングすることが可能となるので、映像の乱れ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるサンプリング装置の第1の実施形
態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のサンプリング装置の動作を示す図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態の構成を示すブロック
図である。
【図4】図3のサンプリング装置の動作を示す図であ
る。
【図5】代表的な光学的情報記録再生装置の光学系の構
成を示すブロック図である。
【図6】光カード及び光カードの領域に対する走査速度
の関係を示す図である。
【図7】光カードのデータフォーマットの例を示す図で
ある。
【図8】図6の光カードの一部を拡大して示す図であ
る。
【図9】図5の光検出器109の詳細と情報再生信号、
トラッキング制御信号及びフォーカス制御信号を生成す
る信号処理回路を示す図である。
【図10】従来例のサンプリング装置の構成を示す図で
ある。
【図11】図10のサンプリング装置の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図12】従来のサンプリング装置の問題点を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 コンパレータ 3 Dタイプフリップフロップ 4 位相比較器 5 チャージポンプ/ループフィルタ 6 電圧制御発振器 7 分周器 A1 アンプ C1 コンデンサ D1,D2,D3 ダイオード R1,R2,R3 抵抗 SW1 スイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に同期したサンプリングクロッ
    クを生成するPLL制御信号発生器を有し、生成された
    サンプリングクロックで前記入力信号をサンプリングす
    るサンプリング装置において、 前記入力信号は休止期間を含み、前記PLL制御信号発
    生器は入力信号とサンプリングクロックの位相を比較し
    て位相比較信号を生成する位相比較器と、前記位相比較
    信号を入力とし、コンデンサを帰還回路とする増幅器で
    構成された低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
    の出力電圧に応じた周波数のサンプリングクロックを生
    成する電圧制御発振器とを備え、前記低域通過フィルタ
    の帰還回路を構成するコンデンサと並列に前記コンデン
    サをバイパスするためのバイパス手段を設けたことを特
    徴とするサンプリング装置。
  2. 【請求項2】 前記バイパス手段は、ダイオードである
    ことを特徴とする請求項1に記載のサンプリング装置。
  3. 【請求項3】 前記バイパス手段は、前記入力信号の休
    止期間にオンするスイッチ素子であることを特徴とする
    請求項1に記載のサンプリング装置。
  4. 【請求項4】 前記入力信号は光学的情報記録媒体に光
    学的に記録されたデジタル情報を光ビームを走査するこ
    とによって再生された信号であることを特徴とする請求
    項1に記載のサンプリング装置。
  5. 【請求項5】 前記入力信号は映像を伝送するビデオ信
    号であることを特徴とする請求項1に記載のサンプリン
    グ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1968015B (zh) * 2006-11-10 2010-05-26 江苏北方湖光光电有限公司 高频采样装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1968015B (zh) * 2006-11-10 2010-05-26 江苏北方湖光光电有限公司 高频采样装置

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