JPH06180306A - ガスクロマトグラフによる試料の気化分析方法、及び気化分析装置 - Google Patents

ガスクロマトグラフによる試料の気化分析方法、及び気化分析装置

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JPH06180306A
JPH06180306A JP35285092A JP35285092A JPH06180306A JP H06180306 A JPH06180306 A JP H06180306A JP 35285092 A JP35285092 A JP 35285092A JP 35285092 A JP35285092 A JP 35285092A JP H06180306 A JPH06180306 A JP H06180306A
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JP
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adsorption tube
adsorbent
sample
tube
gas
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JP35285092A
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Shigeki Uchino
滋己 内野
Naoki Oguri
直毅 大栗
Akira Onishi
彰 大西
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NIPPON BUNSEKI KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量気相成分を含む試料からその気相成分の
みを二段階の吸着で高濃度に濃縮すると共に、気相成分
が多量に含む水やアルコールを除去し、ガスクロマトグ
ラフに狭い高濃度のバンド幅で供給して高精度の分析を
可能にする。 【構成】 試料容器11中で試料4を加熱し、揮発する
微量気相成分を1次吸着ユニット20の保持した1次吸
着管に供給して管内の多量の吸着剤で吸着し、吸着後に
1次吸着管内にパージガスを供給し、吸着剤が吸着した
気相成分中の水、アルコールを管外に排出し、次に1次
吸着管1と、微量の吸着剤を充填した2次吸着管2をヘ
ッドスペースサンプラ30に保持し、1次吸着管を加熱
すると共に2次吸着管を冷却し、1次吸着管の吸着剤か
ら揮発する気相成分を2次吸着管に送入して管内の微量
吸着剤に吸着し、その吸着後に2次吸着管を高周波誘導
加熱コイルで加熱し、揮発する気相成分をキャピラリー
カラム40に導入して分析する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、固体又は液体の試料
中に含まれる微量気相成分を二段階に吸着、離脱させる
ことにより分析に供しうる気相成分の量を多くしなが
ら、第二段階の吸着管で微量の吸着剤上に高濃度に濃縮
することで相対的に濃縮倍率を高めた、試料中に含まれ
る微量気相成分をガスクロマトグラフで分析するガスク
ロマトグラフによる試料の気化分析方法、及び気化分析
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本特許出願人は、微量の気相成分を含む
試料を加熱し、揮発する気相成分を内部に吸着剤を充填
すると共に、この吸着剤を囲む強磁性金属箔を有する冷
却され次いで前記吸着管試料室に入れた試料を加熱して
冷却された吸着管内に濃縮し、の強磁性金属箔を高周波
誘導加熱で急速に加熱して吸着剤から気相成分を離脱さ
せ、ガスクロマトグラフのキャピラリーカラムに流して
分析することを特開平1−203970号公報により提
案した。
【0003】上記従来例では、ヘッドスペースの試料室
に入れた試料を加熱し、揮発する気相成分を冷却された
吸着管内に導入して濃縮した後、流路を切り替えて、前
記吸着管を加熱し、吸着剤から脱離した気相成分をガス
クロマトグラフに導入して分析している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例では、試料
の濃縮に寄与し得る吸着剤はガスクロマトグラフの試料
導入量の制約から40〜60mgに制限されるため微量
の揮発成分を十分な量、濃縮することが困難で、特に水
やアルコールなどを多量に含む試料の場合は、目的成分
のみの濃縮は不可能で、吸着剤はその殆どの部分が水や
アルコールで占有され効果的な濃縮分析は不可能であっ
た。又水が多量に含まれる場合は、吸着剤を充填した吸
着管内に水分が結露するため、ガスが流れなくなり分析
できなくなった。水分除去のため流路途中に水冷の凝縮
器を入れるか、塩化カルシウムを入れた乾燥管を設ける
ことも考えられるが、そうすると、凝縮器や乾燥管が水
分のみならず、目的成分も捕集してしまうため十分機能
しない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を解消するために開発されたのであって、本発明のガス
クロマトグラフによる試料の気化分析方法は、多量の吸
着剤を充填した1次吸着管を1次吸着ユニットに保持
し、試料容器中の試料を加熱すると共に、該試料容器中
に送入したキャリアガスで試料から揮発する微量の気相
成分を、前記1次吸着管に供給して管内の吸着剤に吸着
し、その吸着後に該1次吸着管内にパージガスを供給し
て吸着剤が吸着した気相成分中の水やアルコールを管外
に排出することで上記気相成分を濃縮し、次に上記1次
吸着管と、吸着剤を微量充填する2次吸着管をヘッドス
ペースサンプラに保持し、該2次吸着管を冷却すると共
に、前記1次吸着管を加熱し、吸着剤が吸着した気相成
分を揮発させて2次吸着管に導入することで2次吸着管
内の吸着剤に吸着し、その吸着後に上記吸着剤に吸着さ
れた気相成分をキュリー点に加熱して揮発させ、揮発ガ
スをガスクロマトグラフに導入することを特徴とする。
又、本発明のガスクロマトグラフによる試料の気化分析
装置は、内部に固体又は液体の試料を入れると共に、内
部にキャリアガスが送入される試料容器、及び該容器中
の試料を加熱するヒータからなる試料加熱装置と、内部
に多量の吸着剤を充填した1次吸着管と、内部に微量の
吸着剤を充填した2次吸着管と、上記1次吸着管を加熱
可能に保持すると共に、保持した1次吸着管と、前記試
料容器とを接続し、試料容器中で加熱された試料から揮
発する気相成分をキャリアガスと共に1次吸着管に供給
する接続管、及び保持した1次吸着管中にパージガスを
供給してドライパージするパージ管を備えた1次吸着ユ
ニットと、前記1次吸着管を加熱可能に、2次吸着管を
冷却可能に夫々保持すると共に、2次吸着管を1次吸着
管と、ガスクロマトグラフのキャピラリーカラムとに選
択的に連通させる切換弁と、前記2次吸着管内をキュリ
ー点に加熱するための誘導加熱コイルとを備えたヘッド
スペースサンプラーとを有することを特徴とする。
【0006】
【実施例】図示の実施例において、1は1次吸着管、2
は2次吸着管、10は試料気化装置、20は1次吸着ユ
ニット、30はヘッドスペースサンプラーを示す。1次
吸着管1は内径12mm×長さ120mmのガラスキャ
ピラリーで、管内の長さ40mmの部分に多量、例えば
500〜1000mgの吸着剤1´が充填してある。
又、2次吸着管は内径2.5mm×長さ120mmのガ
ラスキャピラリーで、管内の長さ40mmの部分に微
量、例えば40〜60mgの吸着剤2´を充填し、その
外周には管内をキュリー点に加熱するための強磁性金属
箔3を巻いてある。上記吸着管1,2に充填する吸着剤
1´,2´は、試料が発生する気相成分の種類に応じ、
該気相成分を良好に吸着するものを選択して使用する
が、例えばTenax GC(AKZO Resear
ch Laboratories社製)等を使用するこ
とができる。2次吸着管の外周に巻く強磁性金属箔3の
キュリー点は、箔が含む鉄、ニッケル、コバルト、銅な
どの比率で定まる物理定数で、例えばキュリー点235
℃、厚さ50μmの熱容量が小さい強磁性金属箔(商品
名パイロホイル:自社製)を使用した。
【0007】試料気化装置10は試料4を内部に入れる
試料容器11と、容器内の試料を加熱し、試料から気相
成分を揮発させるヒータ12とからなり、試料容器11
はキャリアガスの入口13と、出口14とを備えてい
る。図2の試料気化装置は液体試料用で、試料容器11
は倒円錐の底を有する壜形であり、ヒータ12は上記容
器の底を安定して支持する円錐凹部を備えた加熱台15
に設けてある。固定試料用の気化装置は、図3に示すよ
うに、試料容器11内に固体試料を乗せる皿16と、こ
の皿を介して固体試料を加熱するヒータ12が設けてあ
る。そして、キャリアガスの入口13には、ヘリウムガ
ス、窒素ガスなどのキャリアガスを試料容器11内に供
給する通気管17を挿通してある。液体試料の場合は図
1に示すように通気管17の容器内の端部は液体試料中
に浸漬する。
【0008】1次吸着ユニット20は、前記1次吸着管
1の挿入凹部21と、該挿入凹部に支持した1次吸着管
の上端を塞ぐ蓋22を有し、蓋22には試料容器11の
キャリアガスの出口14に一端を挿通する接続管23の
他端部と、1次吸着管内にパージガス、例えば窒素ガス
を供給するパージ管24が設けてある。そして、1次吸
着ユニット内には、挿入凹部21を囲んで冷却機構25
と、加温用ヒータ26が設けてある。この冷却機構25
は接続管22を通じ試料容器11から気相成分がキャリ
アガスによって1次吸着管1に入り、管内の吸着剤1´
が気相成分を吸着する際に、1次吸着管1を−100℃
に冷却し、吸着剤1´の吸着能力を高めるためのもので
あり、加温用ヒータ26は吸着剤が吸着した気相成分中
の水、アルコールを、管内にパージ管24からパージガ
スを供給して駆出する際にアルコールの気化熱で吸着管
内が凍結するのを防止するためのものである。尚、接続
管22はヒータなどを有する保温装置27で包み、試料
容器11から1次吸着管1に流れる気相成分が接続管中
で凝縮するのを防止する。
【0009】以上により試料容器11中の試料を適温、
例えば50℃、80℃に加熱し、試料から揮発する気相
成分を通気管17から試料容器内に供給したキャリアガ
スで接続管23を通じ1次吸着ユニットの挿入凹部21
に保持した1次吸着管1内に送入し、管内に100mg
等、多量に充填した吸着剤1´で該気相成分を吸着する
ことができ、キャリアガスは1次吸着管と、挿入凹部2
1の底にある開口28から外に放出する。試料からの気
相成分の揮発が止むか、少なくなり、吸着が完了した
ら、吸着剤1´に吸着された気相成分が水や、アルコー
ルを多量に含有する場合はパージ管24から1次吸着管
内に高純度の窒素ガスなどパージガスを供給し、吸着剤
1´上に過剰に存在する水やアルコールをパージガスと
共に1次吸着管と、挿入凹部21の底にある開口28か
ら外に放出し、1次吸着管の吸着剤1´に吸着された分
析目的の微量気相成分を濃縮する。このパージ中、加温
用ヒータ26に通電し、エチルアルコールの気化熱で1
次吸着管内が凍結するのを防止する。尚、気相成分が水
や、アルコールを多量に含まない場合は、パージ工程は
行う必要がない。
【0010】ヘッドスペースサンプラ30は、前記1次
吸着管1の挿入凹部31と、強磁性金属箔3で包まれた
2次吸着管2の挿入凹部32とを備え、1次吸着管用の
挿入凹部31の回りには加熱用ヒータ33、2次吸着管
用の挿入凹部32の回りには2次吸着管を−100℃に
冷却する冷却機構34、その外に高周波誘導加熱コイル
35が設けてある。前述した冷却機構25,35は液体
窒素を循環させる型式のものでよい。ヘッドスペースサ
ンプラ30の挿入凹部31に保持した1次吸着管の上端
を閉じる蓋36には管内にパージガスを供給する通気管
37が挿通してある。又、ヘッドスペースサンプラ30
には1次吸着管1と、その挿入凹部31の底の開口と通
じる第1流路41、2次吸着管2と、その挿入凹部32
の底の開口と通じる第2流路42、キャリアガスの供給
流路38、ガス排出流路39、ガスクロマトグラフのキ
ャピタリーカラム40に通じる分析流路43、前記2次
吸着管の挿入凹部32の上端部に開口し、2次吸着管の
上端と連通する連通流路44と、上記流路を切替える切
替え弁50が設けてある。尚、2次吸着管の挿入凹部3
2の上端は取外し可能な蓋45で塞いである。尚、46
は高周波誘導加熱コイル35への高周波電源47は誘導
加熱時間を制御するタイマーを示す。
【0011】前記切替弁50の弁体50´はほゞ180
°の回動式で、弁体50´はほゞホ字形の弁路を有し、
弁体を一方向に180°回した第1回動位置(第4図)
では弁体を直径方向に貫通する第1弁路51によって第
1流路41と第2流路4とが接続し、弧状の第3弁路5
3によって連通流路44とガス排出流路39とが接続す
る。尚、このとき第1弁路と直角な第2弁路52と、弧
状の第4弁路54とによりキャリアガスの供給流路38
と分析流路43とがヘッドスペースサンプラ内に設けた
弧状の補助流路46を介して接続するが、本発明には直
接関係が無い。又、弁体50´を他方向に180°回し
た第2回動位置(第5図)では第2弁路52によってキ
ャリアガスの供給流路38と連通流路44とが接続し、
第3弁路53によって第2流路42と分析流路43とが
接続する。このとき第1弁路51と第4弁路54とによ
り第1流路41とガス排出流路39が補助流路46を介
して接続するが、これも本発明には直接関係が無い。要
するに第1,第2,第3,第4の弁路の2つ宛の合計8
つの開口は弁体50´の外周に円周方向に等間隔に配置
し、第1,第2の流路、キャリアガスの供給流路、ガス
排出流路、分析流路、連通流路の6つの流路の開口と、
弧状の補助流路の2つの開口の合計8つの開口は、上記
弁体50´を囲んでヘッドスペースサンプラ30に円周
方向に等間隔に配置してあるのである。
【0012】前述したように1次吸着ユニット20で1
次吸着管内の吸着剤1´が試料室内の試料の揮発した気
相成分の吸着を完了したら、蓋22を外して1次吸着管
1を挿入凹部21から取り出し、ヘッドスペースサンプ
ラ30の挿入凹部31に保持し、蓋36で上端を塞ぐ。
又、微量の吸着剤2´を内部に充填し、外周に強磁性金
属箔3を巻いた2次吸着管2を挿入凹部32に保持し、
挿入凹部32の上端を蓋45で塞ぐ。そして、加熱用ヒ
ータ33に通電して1次吸着管を ℃に加熱し、管
内の吸着剤1´が吸着した気相成分を吸着剤から脱離さ
せると共に、冷却機構35により2次吸着管2を−10
0℃に冷却し、同時に切替え弁50の弁体を第1回動位
置にして第1流路41と第2流路42を接続して第1吸
着管内に通気管37でパージガスを供給し、吸着剤1´
から脱離した気相成分をパージガスによって第2吸着管
内に下端から送入し、冷却によって吸着能力が高められ
た管内の微量の吸着剤2´に吸着させる。尚、パージガ
スは、挿入凹部32の上端から連通流路44、第3弁路
53、ガス排出流路39を経て放出される。
【0013】2次吸着管内の吸着剤2´による吸着が完
了したら加熱用ヒータ33の通電、冷却機構35の冷
却、通気管37からのパージガスの供給を止め、切替え
弁の弁体50´を第2回動位置にし、高周波誘導加熱コ
イル34にタイマー46で制御された時間だけ高周波電
源46を印加すると同時に、キャリアガス供給流路38
にキャリアガスを吹き込む。これにより高周波誘導加熱
コイル34は瞬時(約0.2秒)にキューリ点の235
℃に帯熱して2次吸着管2を加熱し、管内の吸着剤2´
に吸着されている気相成分を吸着剤から脱離し、キャリ
アガスは供給流路38から第2弁路52、連通流路44
を経て第2吸着管内に上端から入り、吸着剤2´から脱
離した気相成分を第2流路42、第3弁路53を経てガ
スクロマトグラフのキャピラリーカラム40に送入する
ので分析を行うことができる。
【0014】1次吸着管の吸着剤1´から脱離した気相
成分は切替え弁の弁体50´を第1回動位置にし、第2
吸着管の内部に下端から送入し、管内の吸着剤2´に吸
着させる。これにより気相成分は、第2吸着管内の吸着
剤の下端部ほど高濃度に濃縮される。この第2吸着管の
吸着剤2´から吸着した気相成分を脱離し、キャリアガ
スによってキャピラリーカラム40に送入する際は切替
え弁の弁体を第2回動位置に反転し、キャリアガスを第
2吸着管内に上端から供給するので、キャピラリーカラ
ムに供給する気相成分の回収効率は高い。そして、第2
吸着管の外周を囲む強磁性金属箔の厚さは、例えば50
μ程度であって熱容量が小さいため、誘導加熱コイル3
4による加熱が終了すると直ちに冷却するので、分析時
間は短縮する。
【0015】図6はオレンジジュース中の香気成分を本
発明の方法で気化、分析して得たガスクロマトグラムで
あり、図7は同じオレンジジュース中の香気成分を従来
の方法で気化、分析して得たガスクロマトグラムであ
る。図6の本発明による方法で得たガスクロマトグラム
は、従来法では検出困難、若しくは検出不能な高沸点成
分を、多数検出でき、分析精度は格段と向上している。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば微量気相成分を含む試料
からその気相成分のみを効率よくしかも最終測定手段で
ある、ガスクロマトグラフに狭い高濃度のバンド幅で導
入、分離分析することができる。更に吸着過程を二段階
に分けたため一次の吸着では必要なだけの吸着剤を用意
でき、極低濃度の試料に対しても高い濃縮効果が実現
し、従来よりはるかに高感度な分析が可能になる。又従
来困難とみなされていた水やアルコールを多量に含んだ
試料からの気相成分の内の水やアルコールのみを除去
し、目的成分の濃縮を可能にし、このガスをガスクロマ
トグラフに導入、分離分析することができる。試料容器
から吸着管に導入される気相成分に水や、エチルアルコ
ールが多量に含有される場合は、吸着管の周囲に設けた
ヒータにより吸着管を加温できるため一次吸着及び前記
パージ中、エチルアルコールの気化熱で吸着管内が凍結
するのを防ぐことで目的成分の濃縮と同時に、水やアル
コールの除去を完全に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気化分析方法を示す工程図である。
【図2】液体試料用の1次吸着ユニットの概略図であ
る。
【図3】固体試料用の1次吸着ユニットの概略図であ
る。
【図4】ヘッドスペースサンプラのパージ、トラップ状
態の概略図である。
【図5】ヘッドスペースサンプラの分析状態の概略図で
ある。
【図6】本発明の方法により得たオレンジジュースの香
気成分のガスクロマトグラムである。
【図7】従来法により得たオレンジジュースの香気成分
のガスクロマトグラムである。
【符号の説明】
1 1次吸着管 1´ 1次吸着管内の吸着剤 2 2次吸着管 2´ 2次吸着管内の吸着剤 3 強磁性金属箔 4 試料 10 試料気化装置 11 試料容器 12 ヒータ 13 キャリアガス入口 14 キャリアガス出口 17 キャリアガス送入用通気管 20 1次吸着ユニット 21 1次吸着管の挿入凹部 23 接続管 24 パージ管 25 冷却機構 26 加温用ヒータ 30 ヘッドスペースサンプラ 31 1次吸着管の挿入凹部 32 2次吸着管の挿入凹部 33 加熱用ヒータ 34 高周波誘導加熱コイル 35 冷却機構 37 パージガスの通気管 38 キャリアガスの供給流路 39 ガス排出流路 40 キャピラリーカラム 41 第1流路 42 第2流路 43 分析流路 44 連通流路 50 切替え弁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多量の吸着剤を充填した1次吸着管を1
    次吸着ユニットに保持し、試料容器中の試料を加熱する
    と共に、該試料容器中に送入したキャリアガスで試料か
    ら揮発する微量の気相成分を、前記1次吸着管に供給し
    て管内の吸着剤に吸着し、その吸着後に該1次吸着管内
    にパージガスを供給して吸着剤が吸着した気相成分中の
    水やアルコールを管外に排出することで上記気相成分を
    濃縮し、次に上記1次吸着管と、吸着剤を微量充填する
    2次吸着管をヘッドスペースサンプラに保持し、該2次
    吸着管を冷却すると共に、前記1次吸着管を加熱し、吸
    着剤が吸着した気相成分を揮発させて2次吸着管に導入
    することで2次吸着管内の吸着剤に吸着し、その吸着後
    に上記吸着剤に吸着された気相成分をキュリー点に加熱
    して揮発させ、揮発ガスをガスクロマトグラフに導入す
    ることを特徴とするガスクロマトグラフによる試料の気
    化分析方法。
  2. 【請求項2】 内部に固体又は液体の試料を入れると共
    に、内部にキャリアガスが送入される試料容器、及び該
    容器中の試料を加熱するヒータからなる試料気化装置
    と、 内部に多量の吸着剤を充填した1次吸着管と、 内部に微量の吸着剤を充填した2次吸着管と、 上記1次吸着管を保持すると共に、保持した1次吸着管
    と、前記試料容器とを接続し、試料容器中で加熱された
    試料から揮発する気相成分をキャリアガスと共に1次吸
    着管に供給する接続管、及び保持した1次吸着管中にパ
    ージガスを供給してドライパージするパージ管を備えた
    1次吸着ユニットと、 前記1次吸着管を加熱可能に、2次吸着管を冷却可能に
    夫々保持すると共に、2次吸着管を1次吸着管と、ガス
    クロマトグラフのキャピラリーカラムとに選択的に連通
    させる切換弁と、前記2次吸着管内をキュリー点に加熱
    するための誘導加熱コイルとを備えたヘッドスペースサ
    ンプラーと、を有することを特徴とするガスクロマトグ
    ラフによる試料の気化分析装置。
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JPH1019862A (ja) * 1996-07-08 1998-01-23 Shimadzu Corp 匂い検知装置
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