JPH0617826Y2 - グラブバケットの旋回装置 - Google Patents

グラブバケットの旋回装置

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JPH0617826Y2
JPH0617826Y2 JP6673188U JP6673188U JPH0617826Y2 JP H0617826 Y2 JPH0617826 Y2 JP H0617826Y2 JP 6673188 U JP6673188 U JP 6673188U JP 6673188 U JP6673188 U JP 6673188U JP H0617826 Y2 JPH0617826 Y2 JP H0617826Y2
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JP
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grab bucket
bucket
wire rope
turning
glove
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JP6673188U
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洵 木船
喜一 黒羽
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Fukushima Ltd
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Fukushima Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、港湾や建築現場などで、特に長尺物のつか
み荷役を行う、クレーンなどから吊下げられたグラブバ
ケットに係り、詳しくは、被つかみ物のつかみ方向、な
らびに被つかみ物の載置方向によって、グラブバケット
を左右方向に回転自在にするグラブバケットの旋回装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
一般にグラブバケットには、単牽式,複牽式,電動式,
電動油圧式,エンジン油圧式などの形態がある。これら
グラブバケットは、荷役の都合上、通常は回転防止用の
タグワイヤロープが接続されており、人力,スプリング
力,電動力,油圧力などの動力源により、タグワイヤロ
ープを操作してグラブバケット自体の左右方向の回転を
抑制するようにしている。
しかしながら、木材などの長尺物の荷役を行う場合に
は、船舶などの載置スペースの制約から有効に積み込む
ため、グラブバケットを所望方向に旋回させ、グラブバ
ケットで掴んだ長尺物の方向を変えながら一定の整列状
態に載置したり、また整列状に船積みされた長尺物を載
置方向に沿って掴むために、グラブバケットを所望方向
に旋回させる必要があった。
上記グラブバケットを旋回させる手段には、大凡次の形
態があり、以下第5図ないし第8図に基づいて説明す
る。
a)人力によるもの これは第5図に示すように、グラブバケット1にワイヤ
ロープ2、またはタグワイヤロープを接続して、作業者
3の人力でそのワイヤロープ2を引っ張りながら左右に
移動して、グラブバケット1を所望方向に旋回させてい
た。
b)リールウインチによるもの このリールウインチは第6図に示すように、クレーンに
装備したリールウインチ、またはクレーンとは別置きの
リールウインチ4を1ないし数台用いて、そのワイヤロ
ープ5をグラブバケット1にそれぞれ接続して、例えば
一方のワイヤロープ5側を巻き取りながら、他方のワイ
ヤロープ5側を繰り出すなどの操作を行い、グラブバケ
ット1を所望方向に旋回させていた。
c)回転装置によるもの この場合は第7図に示すように、回転フックに連結する
ピニオン6と、このピニオン6と噛合する内歯車7など
を組み合わせた回転装置8をグラブバケット1に取付
け、あるいはグラブバケットとクレーン側の吊下げフッ
ク間に回転装置を介在させて、この回転装置8を作動さ
せてグラブバケット1を所望方向に旋回させていた。
d)リンク機構によるもの これは第8図に示すように、グラブバケット1の上部
に、同一水平上で位置をずらして対向方向に取付けた2
基のシリンダ9と、これらシリンダの伸縮ロッドと連結
したリンク材10とからなるリンク機構11を取付け、
上記リンク材10の支点12にクレーン側の吊下げフッ
クを連結して、伸縮ロッドの伸長,後退作動により、グ
ラブバケット1を所望方向に旋回させていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、グラブバケットを旋回する従来技術に
は、次のような問題点があった。
a)人力によるものは、荷役作業中にグラブバケット1
の旋回によって作業者3が振り回される危険があり、作
業安全上問題があった。また、第5図に示すように、ワ
イヤロープ2を引っ張ってグラブバケット1を旋回させ
るために、被つかみ物13の芯(中心位置)とグラブバ
ケット1の芯(中心位置)がづれて作業性が良好でなか
った。
b)リールウインチによるものは、リールウインチ4の
設置場所や、リールウインチ4を制御するための制御
盤、およびこの制御盤の設置場所など付帯設備の設置ス
ペースの確保が必要であった。また、荷役作業前の準
備、すなわち段取りに手間、時間ともにかかった。さら
に、荷役作業を行う上で、リールウインチ4のワイヤロ
ープ5が邪魔となったり、ワイヤロープ5が絡み付くな
ど作業に危険を伴ったり、支障をきたすことがあった。
c)回転装置8およびリンク機構11によるものは、グ
ラブバケット1が単に吊下げフックに懸吊されているだ
けの関係から、上記いずれの装置を作動しても、グラブ
バケット1が回転せずに、吊下げフック側が回転するこ
とがあり、吊下げ用ワイヤロープが捩じれて作業性が良
好でなかった。また、グラブバケット1に外力が付与さ
れたり、慣性が作用した場合の停止のための制御が非常
に難しく、作業性が良好でなかった。
この考案は、上記問題点に鑑みてなされたもので、グラ
ブバケットを旋回させるワイヤロープが不要で、特に付
帯設備やその設置スペースを確保することもなく、また
吊下げフック側が回転することもない、操作性が良好で
作業能率が向上し、しかも危険を伴わずに完全な荷役作
業を可能にするグラブバケットの旋回装置を提供するこ
とを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記目的を達成するために、開閉自在に軸
着したバケット部で被つかみ物を掴み、つかみ荷役を行
うグラブバケットにおいて、上記ブラブバケットの中心
軸方向以外に向け、かつ水平方向に推進力を発生する推
進機を上記ブラブバケットに取付け、上記グラブバケッ
トを左右旋回自在にしたグラブバケットの旋回装置を構
成したものである。
〔作用〕
この考案によると、グラブバケットに取付けた推進機を
作動すれば、その作用方向にグラブバケットが回転する
ので、所望する方向にグラブバケットを旋回可能にす
る。上記のことにより、つかみ荷役がスムースかつ確実
に行われて作業性が向上するとともに、危険な作業を伴
わないので安全性が向上することになる。
〔実施例〕
この考案に係る一実施例を図面に基づいて説明する。図
面の第1図は旋回装置を取付けたグラブバケットの正面
図、第2図は同グラブバケットの側面図、第3図はグラ
ブバケットの旋回状態を示す説明図である。
グラブバケットAは、第1図および第2図に示すよう
に、図示しないクレーンから懸吊された吊下げフック2
0によって係止される環状の係止部21を上部に設けた
本体22と、この本体22下部の一側に支軸23によっ
て回動自在に軸着され連結材を介して一体的にした2個
の爪体24、およびこれとは対向状の本体22下部の他
側に支軸23によって回動自在に軸着した1個の爪体2
4からなる被つかみ物を掴むバケット部Bと、シリンダ
ケース側を上記本体22に軸着し伸縮ロッド先端側を上
記それぞれの爪体24側に軸着したバケット開閉用のシ
リンダ25で構成されている。
上記グラブバケットAは、シリンダ25を作動すること
によって、両爪体24を拡開,咬合させて開閉し、バケ
ット部Bで長尺な被つかみ物を掴んだり、離したりする
ようになっている。
上記構成に加えて、旋回装置はグラブバケットAの本体
22に取付けられている。この実施例においては、第3
図に示すように、グラブバケットAを左右方向に回転さ
せる推進機として、右旋回用ファン26と左旋回用ファ
ン27を設けている。両旋回用ファン26,27は、駆
動源となる油圧モータ26a,27aのそれぞれ出力軸
にハネ26b,27bを取付けてあり、グラブバケット
Aの本体22側部の対称位置に、両旋回用ファン26,
27の出力軸方向を水平状にし、しかもハネ26b,2
7bの向きを同一方向にする位置関係で固着されてい
る。そして、両旋回用ファン26,27を囲繞するよう
に、格子状のプロテクタ28をそれぞれ本体22に固着
している。
上記両旋回用ファン26,27の駆動装置として、油圧
モータを使用した動力伝達の例の油圧回路を第4図に示
す。図示するように、エンジンEあるいは電動機などの
駆動源により、オイルタンク30内のオイルを油路40
a側に送油する定容量形油圧ポンプ31と、ソレノイド
操作a,bにより油路を切り換えるセンタバイパス形三
位置四方弁の切換弁32と、この切換弁32から二系路
に油路40b,40cを分岐して接続したそれぞれ定容
量形の右旋回用油圧モータ26a,左旋回用油圧モータ
27aとからなり、上記油圧ポンプ31と切換弁32と
の間の油路40aには、圧力を制御するリリーフ弁33
を油路40dを介して設け、さらに、上記切換弁32か
ら両油圧モータ26a,27aへ通ずる油路40b,4
0cと、両油圧モータ26a,27aからオイルタンク
30へ通ずるもどり用の油路40eとを連結する油路4
0f,40gには、それぞれ圧油時に作用するチェック
弁34,34を設けている。符号40hは、別途アクチ
ュエータまたはオイルタンクへ通ずる油路である。ま
た、符号35はゴムホースなどのたわみ管である。
次に、以上のように構成した旋回装置の作動を、長尺物
のつかみ荷役を行うグラブバケットAの作動とともに説
明する。
第3図において、実線で示す方向に被つかみ物Cがあ
り、なおかつグラブバケットAが実線で示す方向にある
場合には、まず、図示しないクレーン側の操作者が、油
圧ポンプ31の作動状態で、切換弁32のソレノイドa
側を操作して左旋回用ファン27を作動させて、仮想線
で示すように、グラブバケットAを左回転方向に所望す
る適当角度だけ旋回させる。この状態を符号29の矢印
で示す。被つかみ物Cとバケット部Bのつかみ方向が合
致する適合位置で切換弁32を中立位置に切り換えて、
左旋回用ファン27の作動を停止する。上記操作時にお
いて、右旋回用ファン26は不作動である。次に、両側
のシリンダ25を作動してバケット部Bを拡開した後、
図示しない吊下げ用ワイヤロープの繰り出し操作で、グ
ラブバケットAを下降させる。続いて、被つかみ物Cを
掴む位置でシリンダ25を作動してバケット部Bを咬合
させ、被つかみ物Cをバケット部Bで掴み、吊下げ用ワ
イヤロープの引き上げ操作でグラブバケットAを上昇さ
せる。さらに、上記状態で被つかみ物を載置する所望位
置まで移動した後、被つかみ物Cを所望方向に載置する
のであれば、切換弁32の操作により左右いずれかの旋
回ファン26,27を作動させて、グラブバケットAを
所望方向に旋回して位置決めする。このグラブバケット
Aを下降して、所定高さ位置でシリンダ25を作動しバ
ケット部Bを拡開して、被つかみ物Cを載置する。以上
のつかみ荷役作業において、両旋回用ファン26,27
は、グラブバケットAの下降途中で、微調整を含めて適
宜操作するようにしてもよい。
なお、上記実施例では、グラブバケットに2基の左右の
旋回用ファンを設けたが、1基の旋回用ファンだけをグ
ラブバケットに取付け、これを油圧モータで正逆に回転
制御するように構成してもよい。
この実施例は、以上のように構成したので、次のような
効果がある。
a)従来技術の人力によるものと比べ、ワイヤロープが
不要となり、したがって、荷役作業中にグラブバケット
の旋回によって作業者が振り回される危険がなくなり安
全性が向上した。また、グラブバケットは、吊下げ用ワ
イヤロープによってクレーンから懸吊されるその位置を
中心に旋回するために、被つかみ物の芯とグラブバケッ
トの芯の位置がづれることなく、作業性が良好となっ
た。
b)従来技術のリールウインチによるものと比べ、付帯
設備の設置スペースの確保が必要なく、しかも、荷役作
業前の段取りが不要となった。さらに、リールウインチ
のワイヤロープが不要となったので、グラブバケットに
ワイヤロープが絡み付くなどの作業に危険を伴ったり、
支障をきたすことがなくなった。
c)従来技術の回転装置およびリンク機構によるものと
比べ、グラブバケット自体を吊下げ用ワイヤロープの位
置を中心として旋回するようにしているので、吊下げフ
ック側が回転することがなくなり、スムースに旋回し、
吊下げ用ワイヤロープが捩じれて作業性が悪くなること
がなくなった。また、グラブバケットに外力が付与され
たり、慣性が作用した場合でも、旋回装置を適宜操作す
ることで、その揺れなどを減衰して停止のための制御を
比較的容易にし、作業性が良好になった。
d)グラブバケットに旋回のためのワイヤロープが接続
されてなく、また、回転装置やリンク機構を吊下げフッ
クあるいはグラブバケット本体と係止するなどの取付け
形態でないので、グラブバケットの着脱が容易である。
e)グラブバケットを旋回させるための操作性,制御性
ともに簡単である。
f)給電ケーブルやワイヤロープが不要であるため、グ
ラブバケットの旋回制限がなく、360°旋回可能であ
る。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成したので、次のような効果
を奏する。
a)ワイヤロープが不要となり、荷役作業中にグラブバ
ケットの旋回によって作業者が振り回されたり、グラブ
バケットにワイヤロープが絡み付くなどの、作業に危険
を伴ったり、支障をきたすことがなく安全性が向上し
た。また、グラブバケットは、吊下げ用ワイヤロープに
よってクレーンから懸吊されるその位置を中心に旋回す
るために、被つかみ物の芯とグラブバケットの芯の位置
がづれることなく、作業性が良好となった。
b)付帯設備の設置スペースの確保が必要なく、しか
も、荷役作業前の段取りが不要となった。
c)グラブバケット自体を吊下げ用ワイヤロープの位置
を中心として旋回するようにしているので、吊下げフッ
ク側が回転することがなくなり、スムースに旋回し、吊
下げ用ワイヤロープが捩じれて作業性が悪くなることが
なくなった。また、グラブバケットに外力が付与された
り、慣性が作用した場合でも、旋回装置を適宜操作する
ことで、グラブバケットの揺れなどを減衰して停止のた
めの制御を比較的容易にし、作業性が良好となった。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は、この考案の一実施例に係り、第
1図は旋回装置を取付けたグラブバケットの正面図、第
2図は同グラブバケットの側面図、第3図はグラブバケ
ットの旋回状態を示す説明図、第4図は旋回装置の動力
伝達を示す油圧回路図である。第5図ないし第8図はグ
ラブバケットの旋回手段を示す従来例で、第5図は人力
によりグラブバケットを旋回する状態を示す説明図、第
6図はリールウインチによりグラブバケットを旋回する
状態を示す説明図、第7図は回転装置を備えたグラブバ
ケットの平面図、第8図はリンク機構を備えたグラブバ
ケットの平面図である。 A…グラブバケット、B…バケット部 C…被つかみ物 20…吊下げ用フック、22…本体 24…爪体、25…シリンダ 26…右旋回用ファン 26a…右旋回用油圧モータ 27…左旋回用ファン 27a…左旋回用油圧モータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】開閉自在に軸着したバケット部で被つかみ
    物を掴み、つかみ荷役を行うグラブバケットにおいて、
    上記グラブバケットの中心軸方向以外に向け、かつ水平
    方向に推進力を発生する推進機を上記グラブバケットに
    取付け、上記グラブバケットを左右旋回自在にしたこと
    を特徴とするグラブバケットの旋回装置。
JP6673188U 1988-05-20 1988-05-20 グラブバケットの旋回装置 Expired - Lifetime JPH0617826Y2 (ja)

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JP6673188U JPH0617826Y2 (ja) 1988-05-20 1988-05-20 グラブバケットの旋回装置

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JP6673188U JPH0617826Y2 (ja) 1988-05-20 1988-05-20 グラブバケットの旋回装置

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JPH01169591U JPH01169591U (ja) 1989-11-30
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