JPH09278357A - シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法 - Google Patents
シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法Info
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- JPH09278357A JPH09278357A JP11962196A JP11962196A JPH09278357A JP H09278357 A JPH09278357 A JP H09278357A JP 11962196 A JP11962196 A JP 11962196A JP 11962196 A JP11962196 A JP 11962196A JP H09278357 A JPH09278357 A JP H09278357A
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- turning
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- sheave
- sheave block
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単で、小型、軽量に設計でき、
しかも吊荷の旋回と旋回停止の制御が可能なシーブブロ
ックおよびシーブブロックの旋回制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】 ブロック本体に回転自在に軸止した
シーブと、ブロック本体の下部に鉛直軸を中心として自
由回転を許容させて連結したフックとを有するシーブブ
ロックにおいて、ブロック本体３にフック７旋回用の駆
動装置３２を取り付け、前記駆動装置３２の駆動力をフ
ック７に断続可能に構成した。
しかも吊荷の旋回と旋回停止の制御が可能なシーブブロ
ックおよびシーブブロックの旋回制御方法を提供するこ
と。 【解決手段】 ブロック本体に回転自在に軸止した
シーブと、ブロック本体の下部に鉛直軸を中心として自
由回転を許容させて連結したフックとを有するシーブブ
ロックにおいて、ブロック本体３にフック７旋回用の駆
動装置３２を取り付け、前記駆動装置３２の駆動力をフ
ック７に断続可能に構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は各種クレーンに適用
できる、シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制
御方法に関する。
できる、シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制
御方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般にクレーンのシーブブロックは、ク
レーンからのびる吊りワイヤロープに巻回されて垂下さ
れるフックブロックと、フックブロックの最下部に回転
自在に設けたフックとにより構成され、玉掛けワイヤロ
ープを介して鋼梁やＰＣ版等の吊荷を吊り上げる際、吊
りワイヤロープのねじれを回避するために、フックがフ
ックブロックに対して自由に回転する構造になってい
る。吊荷の吊り上げ空間が狭小であったり、吊荷の吊り
込み方向が特定に制限される場合は、吊荷にロープを接
続して人力で牽引して吊荷の旋回方向を制御している。
しかしながら、人力を利用した吊荷の旋回制御方法にあ
っては、作業者の危険負担が大きく、作業の安全性の観
点から改善技術の提案が望まれている。
レーンからのびる吊りワイヤロープに巻回されて垂下さ
れるフックブロックと、フックブロックの最下部に回転
自在に設けたフックとにより構成され、玉掛けワイヤロ
ープを介して鋼梁やＰＣ版等の吊荷を吊り上げる際、吊
りワイヤロープのねじれを回避するために、フックがフ
ックブロックに対して自由に回転する構造になってい
る。吊荷の吊り上げ空間が狭小であったり、吊荷の吊り
込み方向が特定に制限される場合は、吊荷にロープを接
続して人力で牽引して吊荷の旋回方向を制御している。
しかしながら、人力を利用した吊荷の旋回制御方法にあ
っては、作業者の危険負担が大きく、作業の安全性の観
点から改善技術の提案が望まれている。
【０００３】このような要望にたち、吊荷の旋回を機械
的に制御する装置が種々提案されている。特開昭６３−
１９６４８８号公報には、吊荷とシーブブロックの間
に、従動軸と遠隔操作可能なモータとを内蔵した回動装
置を介在させ、従動軸に吊荷を吊り下げると共に、装置
本体をシーブブロックに吊り下げ、遠隔から従動軸の回
転を制御することで、吊荷の旋回を制御する構造の吊荷
回動装置が開示されている。また、特開平７−５３１７
７号公報には、ジャイロスコープを利用して吊荷の旋回
を制御する装置が開示されている。また、特開平４−２
５６６８６号公報には、ファンの推進力を利用して吊荷
の旋回を制御する吊り装置が開示され、また特開平７−
５３１７８号公報には強力なジェット推進力を利用して
吊荷の旋回を制御する装置が開示されている。
的に制御する装置が種々提案されている。特開昭６３−
１９６４８８号公報には、吊荷とシーブブロックの間
に、従動軸と遠隔操作可能なモータとを内蔵した回動装
置を介在させ、従動軸に吊荷を吊り下げると共に、装置
本体をシーブブロックに吊り下げ、遠隔から従動軸の回
転を制御することで、吊荷の旋回を制御する構造の吊荷
回動装置が開示されている。また、特開平７−５３１７
７号公報には、ジャイロスコープを利用して吊荷の旋回
を制御する装置が開示されている。また、特開平４−２
５６６８６号公報には、ファンの推進力を利用して吊荷
の旋回を制御する吊り装置が開示され、また特開平７−
５３１７８号公報には強力なジェット推進力を利用して
吊荷の旋回を制御する装置が開示されている。
【０００４】前記したいずれの方法も構造が複雑とな
り、装置が大型で重量物となり、しかも旋回エネルギー
のロスが大きく、吊荷の旋回を正確に制御することが困
難である。更に、吊荷の荷重を装置本体（カバーケース
など）や回転機構を伝達させる構造であるため、安全性
の点で不安がある。更にまた、これまでの装置は、シー
ブブロックの自由回転機能を保持したまま、特定位置で
吊荷の旋回を停止させる機能を持たないため、作業性が
悪いことが指摘されている。
り、装置が大型で重量物となり、しかも旋回エネルギー
のロスが大きく、吊荷の旋回を正確に制御することが困
難である。更に、吊荷の荷重を装置本体（カバーケース
など）や回転機構を伝達させる構造であるため、安全性
の点で不安がある。更にまた、これまでの装置は、シー
ブブロックの自由回転機能を保持したまま、特定位置で
吊荷の旋回を停止させる機能を持たないため、作業性が
悪いことが指摘されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の問題点
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、構造が簡単で、小型、軽量に設計できる、シーブ
ブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法を提供す
ることにある。更に本発明の他の目的は、吊荷の旋回と
旋回停止の制御が可能なシーブブロックおよびシーブブ
ロックの旋回制御方法を提供することにある。更に本発
明の他の目的は、安全性の高い、シーブブロックおよび
シーブブロックの旋回制御方法を提供することにある。
を解決するためになされたもので、その目的とするとこ
ろは、構造が簡単で、小型、軽量に設計できる、シーブ
ブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法を提供す
ることにある。更に本発明の他の目的は、吊荷の旋回と
旋回停止の制御が可能なシーブブロックおよびシーブブ
ロックの旋回制御方法を提供することにある。更に本発
明の他の目的は、安全性の高い、シーブブロックおよび
シーブブロックの旋回制御方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブロック本体
に回転自在に軸止したシーブと、ブロック本体の下部に
鉛直軸を中心として自由回転を許容させて連結したフッ
クとを有するシーブブロックにおいて、ブロック本体に
フック旋回用の駆動装置を取り付け、前記駆動装置の駆
動力をフックに断続可能に構成したことを特徴とする、
シーブブロックである。また本発明は、前記シーブブロ
ックにおいて、駆動装置とフックとの間に減速器を介し
たことを特徴とする、シーブブロックである。さらに本
発明は、前記シーブブロックにおいて、フックに伝達さ
れる駆動装置の駆動力を媒体により断続可能としたこと
を特徴とする、シーブブロックである。 本発明は、ブ
ロック本体に回転自在に軸止したシーブと、ブロック本
体の下部に鉛直軸を中心として自由回転を許容させて連
結したフックとを有するシーブブロックの旋回を制御す
る方法において、駆動力をフックに断続可能な駆動装置
をブロック本体に取り付け、ブロック本体から反力を得
てフックを旋回させることを特徴とする、シーブブロッ
クの旋回制御方法である。また本発明は、前記シーブブ
ロックの旋回制御方法において、駆動装置の駆動力を減
速器により制御してフックに伝達することを特徴とす
る、シーブブロックの旋回制御方法である。さらに本発
明は、前記シーブブロックの旋回制御方法において、フ
ックに伝達される駆動装置の駆動力を媒体により断続可
能とすることを特徴とする、シーブブロックの旋回制御
方法である。
に回転自在に軸止したシーブと、ブロック本体の下部に
鉛直軸を中心として自由回転を許容させて連結したフッ
クとを有するシーブブロックにおいて、ブロック本体に
フック旋回用の駆動装置を取り付け、前記駆動装置の駆
動力をフックに断続可能に構成したことを特徴とする、
シーブブロックである。また本発明は、前記シーブブロ
ックにおいて、駆動装置とフックとの間に減速器を介し
たことを特徴とする、シーブブロックである。さらに本
発明は、前記シーブブロックにおいて、フックに伝達さ
れる駆動装置の駆動力を媒体により断続可能としたこと
を特徴とする、シーブブロックである。 本発明は、ブ
ロック本体に回転自在に軸止したシーブと、ブロック本
体の下部に鉛直軸を中心として自由回転を許容させて連
結したフックとを有するシーブブロックの旋回を制御す
る方法において、駆動力をフックに断続可能な駆動装置
をブロック本体に取り付け、ブロック本体から反力を得
てフックを旋回させることを特徴とする、シーブブロッ
クの旋回制御方法である。また本発明は、前記シーブブ
ロックの旋回制御方法において、駆動装置の駆動力を減
速器により制御してフックに伝達することを特徴とす
る、シーブブロックの旋回制御方法である。さらに本発
明は、前記シーブブロックの旋回制御方法において、フ
ックに伝達される駆動装置の駆動力を媒体により断続可
能とすることを特徴とする、シーブブロックの旋回制御
方法である。
【０００７】
【発明の実施の形態１】以下図面を参照しながら本発明
の一実施の形態について説明する。
の一実施の形態について説明する。
【０００８】＜イ＞シーブブロック 図１にシーブブロック１とその旋回制御装置２の概念図
を示す。シーブブロック１は、ブロック本体３に支軸４
で単数または複数のシーブ５を回転自在に軸支され、こ
のシーブ５にクレーンからのびる吊りワイヤロープ６が
巻回されている。また、ブロック本体３の下部には、後
述するフック７を回転自在に垂下させるための受台３１
が設置されている。受台３１には、荷を吊り下げるフッ
ク７を支持するための剛性を得るために、補強板３１１
を設けることも考えられる。補強板３１１は、受台３１
を確実に支持するためブロック本体３の支軸４に懸ける
ように支持させることが考えられる。
を示す。シーブブロック１は、ブロック本体３に支軸４
で単数または複数のシーブ５を回転自在に軸支され、こ
のシーブ５にクレーンからのびる吊りワイヤロープ６が
巻回されている。また、ブロック本体３の下部には、後
述するフック７を回転自在に垂下させるための受台３１
が設置されている。受台３１には、荷を吊り下げるフッ
ク７を支持するための剛性を得るために、補強板３１１
を設けることも考えられる。補強板３１１は、受台３１
を確実に支持するためブロック本体３の支軸４に懸ける
ように支持させることが考えられる。
【０００９】＜ロ＞旋回制御装置 旋回制御装置２は、ブロック本体３内に設置したモータ
３２、減速器３３、媒体３４、駆動ギア３５と、フック
７の基軸７１に取り付けた旋回ギア７２とにより機能す
る。
３２、減速器３３、媒体３４、駆動ギア３５と、フック
７の基軸７１に取り付けた旋回ギア７２とにより機能す
る。
【００１０】＜ハ＞ブロック本体側 図１または図２に示すようにブロック本体３側には、モ
ータ３２と、減速器３３と、駆動ギア３５が載置され、
モータ３２の回転を減速器３３で減速して駆動ギア３５
の正転または逆転として伝達する。また、減速器３３と
駆動ギア３５との間に公知の電磁クラッチなどの媒体３
４を配置することにより、駆動ギア３５の回転を拘束
（停止）可能とする。従って、駆動ギア３５は媒体３４
である電磁クラッチを繋ぐことにより旋回ギア７２へ回
転力を伝達したり、電磁クラッチを切ることによりフッ
ク７（旋回ギア７２）の自由回転を許容できるようにな
っている。また、ブロック本体３上には、モータ３２を
駆動する電源３６が搭載されている。
ータ３２と、減速器３３と、駆動ギア３５が載置され、
モータ３２の回転を減速器３３で減速して駆動ギア３５
の正転または逆転として伝達する。また、減速器３３と
駆動ギア３５との間に公知の電磁クラッチなどの媒体３
４を配置することにより、駆動ギア３５の回転を拘束
（停止）可能とする。従って、駆動ギア３５は媒体３４
である電磁クラッチを繋ぐことにより旋回ギア７２へ回
転力を伝達したり、電磁クラッチを切ることによりフッ
ク７（旋回ギア７２）の自由回転を許容できるようにな
っている。また、ブロック本体３上には、モータ３２を
駆動する電源３６が搭載されている。
【００１１】＜ニ＞フック側 フック７の基部７１には、旋回ギア７２が設けられてい
る。ブロック本体３を反力源として、駆動ギア３５が旋
回ギア７２を旋回させることで、フック７に旋回力を付
与したり、相互の自由回転を許容するように、駆動ギア
３５と減速器３３を介する媒体３４により、旋回と自由
回転とを切り替えできる構造になっていればよい。ま
た、これらの制御はケーブルによる遠隔制御手段、或い
は受信機を搭載して無線により遠隔制御手段のいずれも
採用できる。またフック７は、その一端に形成した台座
７３をブロック本体３の受台３１に回動自在となるよう
に支持させる。
る。ブロック本体３を反力源として、駆動ギア３５が旋
回ギア７２を旋回させることで、フック７に旋回力を付
与したり、相互の自由回転を許容するように、駆動ギア
３５と減速器３３を介する媒体３４により、旋回と自由
回転とを切り替えできる構造になっていればよい。ま
た、これらの制御はケーブルによる遠隔制御手段、或い
は受信機を搭載して無線により遠隔制御手段のいずれも
採用できる。またフック７は、その一端に形成した台座
７３をブロック本体３の受台３１に回動自在となるよう
に支持させる。
【００１２】
【作用】次にシーブブロックの旋回制御機能の使用方法
について説明する。
について説明する。
【００１３】＜イ＞自由旋回時 フック７に吊荷を玉掛けし、シーブブロック１を上昇さ
せる。このとき、旋回制御装置２の一部である媒体３４
である電磁クラッチを切ったままの状態に保つ。即ち、
旋回制御装置２のモータ３２から旋回ギア７２までの一
連のギア噛合わせを減速器３３と駆動ギア３５との間で
断つ。これにより、駆動ギア３５とフック７（旋回ギア
７２）とを自由回転状態となるようにする。
せる。このとき、旋回制御装置２の一部である媒体３４
である電磁クラッチを切ったままの状態に保つ。即ち、
旋回制御装置２のモータ３２から旋回ギア７２までの一
連のギア噛合わせを減速器３３と駆動ギア３５との間で
断つ。これにより、駆動ギア３５とフック７（旋回ギア
７２）とを自由回転状態となるようにする。
【００１４】＜ロ＞旋回制御時 吊荷を任意の方向に制御する場合は、旋回制御装置２の
一部である媒体３４の電磁クラッチを繋ぎ、駆動ギア３
５をフック７の旋回ギア７２に噛合させると共に、吊荷
の旋回方向に応じてモータ３２を回転させる。モータ３
２の回転は減速器３３を経由して駆動ギア３５に伝達さ
れ、更に駆動ギア３５の回転力が旋回ギア７２に伝達さ
れる。旋回ギア７２は、旋回制御装置２を有するブロッ
ク本体３を反力源として基軸７１に固着したフック７に
旋回力を与える。
一部である媒体３４の電磁クラッチを繋ぎ、駆動ギア３
５をフック７の旋回ギア７２に噛合させると共に、吊荷
の旋回方向に応じてモータ３２を回転させる。モータ３
２の回転は減速器３３を経由して駆動ギア３５に伝達さ
れ、更に駆動ギア３５の回転力が旋回ギア７２に伝達さ
れる。旋回ギア７２は、旋回制御装置２を有するブロッ
ク本体３を反力源として基軸７１に固着したフック７に
旋回力を与える。
【００１５】＜ハ＞旋回停止時 吊荷の向きを特定方向に位置させたいときは、旋回制御
装置２のモータ３２をＯＦＦにしたまま、媒体３３によ
り減速器３３と駆動ギア３５とを繋げる。モータ３２を
ＯＦＦにすると減速器３３がブレーキ機能を発揮して駆
動ギア３５の回転を阻止する。そのため、吊荷の旋回力
がフック７に作用しても、この旋回力は旋回ギア７２を
通じて駆動ギア３５、減速器３３を経由してシーブブロ
ック１のブロック本体３へ伝えられて支持される。つま
り、フック７に作用する旋回力はブロック本体３で支持
され、ブロック本体３に対するフック７の自由回転が拘
束される。フック７を自由回転に復帰させるには、駆動
ギア３５と減速器３３との間に介在させた媒体３４であ
る電磁クラッチを切り、減速器３３との接続を解除して
やればよい。
装置２のモータ３２をＯＦＦにしたまま、媒体３３によ
り減速器３３と駆動ギア３５とを繋げる。モータ３２を
ＯＦＦにすると減速器３３がブレーキ機能を発揮して駆
動ギア３５の回転を阻止する。そのため、吊荷の旋回力
がフック７に作用しても、この旋回力は旋回ギア７２を
通じて駆動ギア３５、減速器３３を経由してシーブブロ
ック１のブロック本体３へ伝えられて支持される。つま
り、フック７に作用する旋回力はブロック本体３で支持
され、ブロック本体３に対するフック７の自由回転が拘
束される。フック７を自由回転に復帰させるには、駆動
ギア３５と減速器３３との間に介在させた媒体３４であ
る電磁クラッチを切り、減速器３３との接続を解除して
やればよい。
【００１６】
【発明の実施の形態２】前記した実施の形態１では、駆
動ギア、旋回ギアなどギアの噛合わせによる駆動力の伝
達手段を一例に旋回制御機能について説明した。この他
の駆動力の伝達手段としては、例えばモータから必要に
応じて減速器を介在させて、ベルトドライブによりフッ
クを旋回させるようにしてもよい。或いは、モータとフ
ックの基軸との間にシャフトなどを介在させるシャフト
ドライブによりフックを旋回させることなども考えられ
る。
動ギア、旋回ギアなどギアの噛合わせによる駆動力の伝
達手段を一例に旋回制御機能について説明した。この他
の駆動力の伝達手段としては、例えばモータから必要に
応じて減速器を介在させて、ベルトドライブによりフッ
クを旋回させるようにしてもよい。或いは、モータとフ
ックの基軸との間にシャフトなどを介在させるシャフト
ドライブによりフックを旋回させることなども考えられ
る。
【００１７】
【発明の実施の形態３】前記した実施の形態１では、フ
ックの自由回転を拘束するため、旋回ギアの回転停止手
段として減速器のブレーキ機能を利用した場合について
説明した。この他の旋回ギアの回転停止手段としては、
ブロック本体に旋回ギアへ向けて進退自在に爪体を設
け、この爪体を旋回ギアへ噛合させてフックの自由回転
を拘束するようにしてもよい。
ックの自由回転を拘束するため、旋回ギアの回転停止手
段として減速器のブレーキ機能を利用した場合について
説明した。この他の旋回ギアの回転停止手段としては、
ブロック本体に旋回ギアへ向けて進退自在に爪体を設
け、この爪体を旋回ギアへ噛合させてフックの自由回転
を拘束するようにしてもよい。
【００１８】或いは、モータを油圧モータで構成し、モ
ータへの給液停止により駆動ギアを旋回ギアへ噛合させ
た状態を保てば、モータの液圧抵抗により旋回ギアの回
転を停止することができる。
ータへの給液停止により駆動ギアを旋回ギアへ噛合させ
た状態を保てば、モータの液圧抵抗により旋回ギアの回
転を停止することができる。
【００１９】また、前記した実施の形態１では、駆動ギ
アと旋回ギアの噛合を断続する手段として、駆動ギアと
減速器との間に媒体である電磁クラッチを介在させた一
例について説明したが、電磁クラッチの介在位置は、モ
ータ、減速器、駆動ギアのいずれかの間にしても良い。
アと旋回ギアの噛合を断続する手段として、駆動ギアと
減速器との間に媒体である電磁クラッチを介在させた一
例について説明したが、電磁クラッチの介在位置は、モ
ータ、減速器、駆動ギアのいずれかの間にしても良い。
【００２０】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。 ＜イ＞ これまではシーブブロックの自由回転を許容す
るフックに各種の旋回制御装置を吊り下げる形式である
ため、せっかく旋回を制御してもフックと共に旋回制御
装置が不用意に旋回してしまい、正確な旋回制御ができ
なかった。これに対して本発明はシーブブロックのブロ
ック本体からフックを強制的に旋回させる反力が得られ
るので、旋回制御を正確に行えるだけでなく、俊敏な旋
回制御が可能である。 ＜ロ＞ シーブブロックの本来の機能であるフックの自
由回転を阻害せずに、フックをブロック本体に対して特
定の角度で旋回を固定できる。 ＜ハ＞ 従来の制御装置は、吊荷の荷重を装置の全体を
通じてシーブブロックへ伝達する構造である。本発明で
は、吊荷の荷重をシーブブロックへ直接伝達する構造で
あるため、旋回制御機能の設計が容易であり、かつ高い
安全性を確保できる。 ＜ニ＞ 装置の構成を簡素化してあるため、装置の小型
軽量化が図れる。 ＜ホ＞ クレーンの操縦者がクレーンによる吊下げ操作
と同時に旋回制御操作を単独で行える。
のような効果を得ることができる。 ＜イ＞ これまではシーブブロックの自由回転を許容す
るフックに各種の旋回制御装置を吊り下げる形式である
ため、せっかく旋回を制御してもフックと共に旋回制御
装置が不用意に旋回してしまい、正確な旋回制御ができ
なかった。これに対して本発明はシーブブロックのブロ
ック本体からフックを強制的に旋回させる反力が得られ
るので、旋回制御を正確に行えるだけでなく、俊敏な旋
回制御が可能である。 ＜ロ＞ シーブブロックの本来の機能であるフックの自
由回転を阻害せずに、フックをブロック本体に対して特
定の角度で旋回を固定できる。 ＜ハ＞ 従来の制御装置は、吊荷の荷重を装置の全体を
通じてシーブブロックへ伝達する構造である。本発明で
は、吊荷の荷重をシーブブロックへ直接伝達する構造で
あるため、旋回制御機能の設計が容易であり、かつ高い
安全性を確保できる。 ＜ニ＞ 装置の構成を簡素化してあるため、装置の小型
軽量化が図れる。 ＜ホ＞ クレーンの操縦者がクレーンによる吊下げ操作
と同時に旋回制御操作を単独で行える。
【図１】 本発明に係るシーブブロックの説明図
【図２】 図１におけるII−IIの断面図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 仁 東京都渋谷区渋谷１丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 渡辺 純一 東京都渋谷区渋谷１丁目16番14号 東急建 設株式会社内 (72)発明者 植野 修一 東京都渋谷区渋谷１丁目16番14号 東急建 設株式会社内
Claims (6)
- 【請求項１】 ブロック本体に回転自在に軸止したシ
ーブと、ブロック本体の下部に鉛直軸を中心として自由
回転を許容させて連結したフックとを有するシーブブロ
ックにおいて、 ブロック本体にフック旋回用の駆動装置を取り付け、 前記駆動装置の駆動力をフックに断続可能に構成したこ
とを特徴とする、 シーブブロック。 - 【請求項２】 請求項１に記載のシーブブロックにお
いて、駆動装置とフックとの間に減速器を介したことを
特徴とする、シーブブロック。 - 【請求項３】 請求項１または請求項２に記載のシー
ブブロックにおいて、フックに伝達される駆動装置の駆
動力を媒体により断続可能としたことを特徴とする、シ
ーブブロック。 - 【請求項４】 ブロック本体に回転自在に軸止したシ
ーブと、ブロック本体の下部に鉛直軸を中心として自由
回転を許容させて連結したフックとを有するシーブブロ
ックの旋回を制御する方法において、 駆動力をフックに断続可能な駆動装置をブロック本体に
取り付け、 ブロック本体から反力を得てフックを旋回させることを
特徴とする、 シーブブロックの旋回制御方法。 - 【請求項５】 請求項４に記載のシーブブロックの旋
回制御方法において、駆動装置の駆動力を減速器により
制御してフックに伝達することを特徴とする、シーブブ
ロックの旋回制御方法。 - 【請求項６】 請求項４または請求項５に記載のシー
ブブロックの旋回制御方法において、フックに伝達され
る駆動装置の駆動力を媒体により断続可能とすることを
特徴とする、シーブブロックの旋回制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11962196A JPH09278357A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11962196A JPH09278357A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09278357A true JPH09278357A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14765977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11962196A Pending JPH09278357A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | シーブブロックおよびシーブブロックの旋回制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09278357A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007530388A (ja) * | 2004-03-26 | 2007-11-01 | アクチュアント コーポレーション | 高精度に荷を位置決めする油圧式補助ホイスト及びクレーン制御装置 |
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1996
- 1996-04-17 JP JP11962196A patent/JPH09278357A/ja active Pending
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