JPH06177494A - 金属薄膜積層セラミックス基板 - Google Patents

金属薄膜積層セラミックス基板

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JPH06177494A JP32516992A JP32516992A JPH06177494A JP H06177494 A JPH06177494 A JP H06177494A JP 32516992 A JP32516992 A JP 32516992A JP 32516992 A JP32516992 A JP 32516992A JP H06177494 A JPH06177494 A JP H06177494A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 セラミックス基板12の上に、順次周期表第
IVA族あるいはMoを除くVIA族から選ばれた1種
以上の元素からなる第1金属薄膜層13、Cr、Wを除
く周期表第VIA族あるいはNiから選ばれた1種以上
の元素からなる第2金属薄膜層14、周期表IB族から
選ばれた1種以上の元素からなる第3金属薄膜層15、
第2金属薄膜層と同じ元素からなる第4金属薄膜層1
6、第3金属薄膜層と同じ元素からなる第5金属薄膜層
17が積層されている金属薄膜積層セラミックス基板1
1。 【効果】 ピール試験において3kg/mm2 以上の膜
密着強度を有し、熱衝撃を受けても膜密着強度の変化し
ない金属薄膜積層セラミックス基板を提供することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属薄膜積層セラミック
ス基板に関し、より詳細には強固で熱衝撃に対しても優
れた膜密着強度を有し、セラミックス基板上に薄膜で微
細回路配線が形成され、ICパッケージ等に利用される
金属薄膜積層セラミックス基板に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックスは優れた耐熱性、熱衝撃
性、高破壊強度を有する部材で、多種多様な面で使用さ
れている。半導体産業においてはICパッケージ等とし
ても利用されている。しかし、セラミックスが単独で半
導体産業等で利用されることは少なく、ある種の加工が
施されて使用される。例えばICパッケージとして利用
する場合であれば、セラミックス基板上に金属薄膜で微
細回路配線が形成され、リードフレームが接合される。
したがってセラミックスを化学的に加工して利用するこ
とが多い。またセラミックスと金属とが強固に接合され
ることによって、セラミックスの機能を十分に発揮させ
ることができるものである。
【0003】セラミックスと金属とを接合する場合、両
者を直接接合することは困難で、一旦セラミックスの表
面をある種の方法で金属化し、その後目的とする金属薄
膜体を接合する方法が従来は一般に採用されてきた。こ
の方法には、メタライズペーストをセラミックスの表面
にスクリーン印刷した後、還元性雰囲気中で加熱する高
融点金属法、化学的活性の高い金属をセラミックスの表
面にスパッタリングで物理蒸着させて真空容器内または
不活性ガス雰囲気中で加熱する活性金属法、または真空
中で金属を加熱し、その時発生する蒸気を付着させる化
学蒸着法などがある。
【0004】従来よりICパッケージ等に利用されてい
る金属薄膜積層セラミックス基板の模式的断面図を図5
に示す。図中、12はセラミックス基板を示しており、
セラミックス基板12の表面に上記方法により形成され
たTi等からなる第1金属薄膜層23、この第1金属薄
膜層23の上にMo、Ni等からなる第2金属薄膜層2
4、この第2金属薄膜層24の上にAg、Cu等からな
る第3金属薄膜層25がそれぞれ化学蒸着法又は物理蒸
着法により形成され、さらに最表層としてCu等の電解
メッキによるメッキ膜層26が形成され、これら第1金
属薄膜層23、第2金属薄膜層24、第3金属薄膜層2
5及びメッキ膜層26により金属薄膜積層体27が形成
され、これら金属薄膜積層体27とセラミックス基板1
2とにより金属薄膜積層セラミックス基板21が構成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】LSI素子を35μm
の厚さのCu配線パターンが形成されたTAB( TapeA
utomated Bonding ) に実装した場合、LSIの引き剥
し試験においてTABにCu配線切れが生じないことが
必要である。そのためには膜の密着強度を測るピール試
験において、膜密着強度の値が2kg/mm2 以上であ
ることが必要であるといわれている。金属薄膜積層セラ
ミックス基板においても、同様の膜密着強度が必要であ
るといわれているが、薄膜形成時の条件の変化等による
再現性や信頼性を考慮に入れると実際にはさらに高い膜
密着強度が望まれている。また、熱衝撃によって薄膜の
密着強度が劣化しないことも要求されている。
【0006】しかしながら、上述のような構成の従来の
金属薄膜積層セラミックス基板21においては、膜密着
強度が充分でなくピール試験による膜密着強度の値が3
kg/mm2 を超えるようなものはほとんどなく、また
熱衝撃による劣化が大きいという課題があった。
【0007】すなわち、従来の金属薄膜積層セラミック
ス基板21は、高温耐熱試験や高温保持試験において、
第1金属薄膜層23がバリヤー層としての役割を果たす
べき第2金属薄膜層24を通過して第3金属薄膜層25
の表面までに拡散し、第3金属薄膜層25の表面が黒色
に変色し、その結果電解メッキにより形成されたメッキ
膜層26の膜密着強度が低下するという課題もあった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、第1層の金属の上層への拡散が防止され、ピ
ール試験において3kg/mm2 以上と高い膜密着強度
を有し、耐熱衝撃性に優れた金属薄膜積層セラミックス
基板を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る金属薄膜積層セラミックス基板は、セラ
ミックス基板の上に金属薄膜が複数層積層された金属薄
膜積層セラミックス基板において、前記セラミックス基
板の上に周期表第IVA族あるいはMoを除く第VIA
族から選ばれた1種以上の元素からなる第1金属薄膜
層、該第1金属薄膜層の上にCr、Wを除く周期表第V
IA族あるいはNiから選ばれた1種以上の元素からな
る第2金属薄膜層、該第2金属薄膜層の上に周期表IB
族から選ばれた1種以上の元素からなる第3金属薄膜
層、該第3金属薄膜層の上に前記第2金属薄膜層と同じ
元素からなる第4金属薄膜層、該第4金属薄膜層の上に
前記第3金属薄膜層と同じ元素からなる第5金属薄膜層
が積層されていることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明に係る金属薄膜積層セラミックス基板に
よれば、セラミックス基板の上に金属薄膜が複数層積層
された金属薄膜積層セラミックス基板において、前記セ
ラミックス基板の上に周期表第IVA族あるいはMoを
除くVIA族から選ばれた1種以上の元素からなる第1
金属薄膜層、該第1金属薄膜層の上にCr、Wを除く周
期表第VIA族あるいはNiから選ばれた1種以上の元
素からなる第2金属薄膜層、該第2金属薄膜層の上に周
期表IB族から選ばれた1種以上の元素からなる第3金
属薄膜層、該第3金属薄膜層の上に前記第2金属薄膜層
と同じ元素からなる第4金属薄膜層、該第4金属薄膜層
の上に前記第3金属薄膜層と同じ元素からなる第5金属
薄膜層が積層されているので、前記第1金属薄膜層の拡
散が防止され、前記セラミックス基板とその上に積層さ
れた金属薄膜積層体及び該金属薄膜積層体中の各金属薄
膜層が強固に結合され、ピール試験において3kg/m
2 以上の膜密着強度を有し、熱衝撃性を受けてもその
結合は劣化しない。
【0011】上記構成において、前記セラミックス基板
の表面に、周期表第IVA族あるいはVIA族から選ば
れた1種以上の元素からなる前記第1金属薄膜層が形成
されているが、該第1金属薄膜層は前記セラミックス基
板に対して高い活性を有し、該セラミックス基板中に拡
散し易いので該セラミックス基板と強固に結合され、ま
た前記第1金属薄膜層の上に形成された周期表VIA族
あるいはNiから選ばれた1種以上の元素からなる前記
第2金属薄膜層にも拡散し易く、該第2金属薄膜層とも
強固に結合される。
【0012】前記セラミックス基板としては、例えばア
ルミナ等の酸化物系セラミックス基板、窒化アルミニウ
ム、炭化珪素等の非酸化物系セラミックス基板が挙げら
れるが、本発明では特に金属薄膜層との膜密着強度に問
題のあるアルミナ基板を用いた場合に有効である。前記
第1金属薄膜層に用いる金属としてはTi、Zr、Cr
等が挙げられ、前記第2金属薄膜層に用いる金属として
はMo、Ni等が挙げられるが、特に前記第1金属薄膜
層にTiを用いた場合、アルミナと金属間化合物を形成
し易いため強固に結合され、またMo等とも合金を形成
し易いため同様に強固に結合される。
【0013】次に前記第2金属薄膜層の上に形成された
積層膜について説明すると、前記第2金属薄膜層と前記
第4金属薄膜層とは同じ金属から構成されており、前記
第2金属薄膜層と前記第4金属薄膜層との間に周期表I
B族から選ばれた1種以上の元素からなる第3金属薄膜
層を介在させた、いわゆるサンドイッチ構造を採ってい
る。該サンドイッチ構造を採ることにより、Ti等の前
記第1金属薄膜層は前記第3金属薄膜層を拡散していく
途中で主としてIB族元素中に固溶し、これらの層を通
過して前記第5金属薄膜層まで拡散することはなく、前
記第1金属薄膜層の拡散による最表層のメッキ膜層の膜
密着強度の劣化が防止される。
【0014】前記第3金属薄膜層に用いる金属として
は、例えばCu、Au、Ag等が挙げられる。また前記
第5金属薄膜層も前記第3金属薄膜層と同じ金属から構
成されている。
【0015】このように異種の金属のサンドイッチ状構
造が重複して積層された金属薄膜積層体が形成されるこ
とにより、各金属薄膜層はお互いに拡散し合い、互いの
薄膜層が強固に結合され、かつ前記セラミックス基板と
も強固に結合され、膜密着強度の高い金属薄膜積層セラ
ミックス基板が構成される。
【0016】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る金属薄膜積層
セラミックス基板の実施例を図面に基づいて説明する。
【0017】[実施例1]図1は実施例1における金属
薄膜積層セラミックス基板の構造を示す模式的断面図で
ある。図中、12はセラミックス基板を示しており、A
23 からなるセラミックス基板12の表面にTiか
らなる第1金属薄膜層13、この第1金属薄膜層13の
上にMoからなる第2金属薄膜層14、第2金属薄膜層
14の上にCuからなる第3金属薄膜層15、第3金属
薄膜層15の上にMoからなる第4金属薄膜層16、第
4金属薄膜層16の上にCuからなる第5金属薄膜層1
7、第5金属薄膜層17の上にさらに最表層としてCu
からなるメッキ膜層18が積層され、これら第1金属薄
膜層13、第2金属薄膜層14、第3金属薄膜層15、
第4金属薄膜層16、第5金属薄膜層17及びメッキ膜
層18により金属薄膜積層体19が形成され、これら金
属薄膜積層体19とセラミックス基板12とにより金属
薄膜積層セラミックス基板11は構成されている。
【0018】次に、金属薄膜積層セラミックス基板11
の製造方法を説明する。まず、Al23 からなるセラ
ミックス基板12の表面に化学蒸着法または物理蒸着法
により、化学的活性度が高くAl23 と反応しやすい
Tiを用いて第1金属薄膜層13を0.05〜0.20
μmの厚さに形成する。このときTiは下層のAl23
からなるセラミックス基板12と反応して金属間化合
物を作る。
【0019】第1金属薄膜層13上に化学蒸着法または
物理蒸着法により、Moからなる第2金属薄膜層14、
Cuからなる第3金属薄膜層15、Moからなる第4金
属薄膜層16を形成する。第2金属薄膜層14の厚さは
0.10〜0.20μm、第3金属薄膜層15の厚さは
0.01〜0.02μm、第4金属薄膜層16の厚さは
0.10〜0.30μmにそれぞれ設定した。この第2
金属薄膜層14、第3金属薄膜層15、第4金属薄膜層
16は、第1金属薄膜層13が第5金属薄膜層17にに
じみでるのを防止するバリアーとなる。第3金属薄膜層
15は0.01〜0.02μmと薄い層であるのが好ま
しく、これより厚い層とした場合は膜密着強度が低下す
る傾向にある。
【0020】この第4金属薄膜層16の上に化学蒸着法
または物理蒸着法により、導通抵抗の良いCuを用いて
第5金属薄膜層17を0.20〜0.50μmの厚さに
形成する。この後、導通効果を上げ、多目的に利用でき
るようにするためのメッキ膜層18を化学メッキ法によ
って3〜4μmの厚さに形成する。このメッキ膜層18
は第5金属薄膜層17と同族のIB族元素を用いるて形
成する。
【0021】第1金属薄膜層13からメッキ膜層18ま
での膜厚については、微細回路配線を形成し、ICパッ
ケージに使用することを目的とした場合に望ましい値を
示したが、目的により任意の値に変化させて対応するこ
とができる。
【0022】物理蒸着法には一般的な公知の方法を用い
ることができ、たとえば真空蒸着法、イオンビーム蒸着
法あるいはスパッタリング法等が挙げられ、これらは材
質及び膜厚を自由に選定できるという特徴を有してい
る。また、最上層形成のための化学メッキ法にも一般的
な公知の方法を用いることができ、その方法としては例
えば電解メッキ法、無電解メッキ法等が挙げられる。
【0023】下記の表1、2及び表3は上記実施例1及
び、上記実施例1における金属薄膜積層体18を構成す
る金属の種類を変えて作製した別の実施例に係る金属薄
膜積層セラミックス基板と、従来の金属薄膜層から構成
される比較例に係る金属薄膜積層セラミックス基板にお
ける膜密着強度の測定結果を示している。該膜密着強度
の測定結果はピール試験を行なう通常の場合と、+15
0℃/−60℃の熱サイクルを各30分、昇温降温速度
10℃/分で200サイクル行なった後Niリード線2
2を接合してピール試験を行なった(表では熱サイクル
後と示す)場合とを示している。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】表1、2及び表3に示した実施例及び比較
例では、ピール試験による膜密着強度測定方法として図
2に示すようなハンダプルテストを実施した。まず、金
属薄膜積層セラミックス基板11上に直径約1mmのN
iリード線22をハンダ付けし、次にピン1本毎に毎分
10mmの速度で垂直方向に引っ張って破断させ、破断
したときの強度を膜密着強度とした。このとき、ハンダ
切れ、ハンダと金属薄膜との界面破断は正当な膜強度と
して評価できないためデータから削除した。
【0028】表1、2及び表3から明らかなように、比
較例1〜18のものでは通常の膜密着強度が3kg/m
2 以上の値を示したものも存在したが、熱衝撃信頼性
試験後に膜密着強度を測定すると強度が劣化しており、
その他のものは3kg/mm2 以上の値を示すものはな
く、また熱衝撃によってその膜密着強度の劣化が認めら
れた。
【0029】他方、実施例1〜18のものでは熱衝撃信
頼性試験後も安定した強度を示し、膜密着強度は目的の
3kg/mm2 以上の値を得ることができた。
【0030】次に、実施例1及び比較例1で得られた金
属薄膜積層セラミックス基板を用い、850℃で10分
間熱処理を行った後、EPMAを用いて表面分析を行っ
た。その結果を図3及び図4に示している。図3及び図
4において、縦軸は回折強度、横軸は回折角を示す。こ
の結果より明らかなように、実施例1で用いた金属薄膜
積層セラミックス基板では、表面にチタンが認められな
いのに対し、比較例1で得られた金属薄膜積層セラミッ
クス基板では表面にチタンが検出され、チタン原子が表
面まで熱拡散してきていることがわかる。
【0031】また、実施例1及び比較例14の金属薄膜
積層セラミックス基板につき、電解メッキ処理を行う前
のものを、600℃で2時間熱処理を行ったところ、実
施例1のものは全く変色がなかったのに対し、比較例1
4のものは褐色に変色した。この結果からも従来のもの
は熱処理によりTiが表面層に拡散し易いのに対し、実
施例のものはTiの熱拡散が防止されていることがわか
る。
【0032】これは次のような理由によるものと推察さ
れる。第1層のTiは反応性が非常に高く活性なため、
まず熱処理により前記Tiが第2層のMo中に拡散され
る。Tiはさらに第3層のCu中に拡散されて、Cuに
固溶される。TiとCuは相互に固溶し易いので、Cu
の膜厚が0.01μm程度の薄い膜であっても容易に固
溶される。Cuに固溶しきれなかったTiはさらに第4
層のMo中に拡散されるが、その量は非常に少ないた
め、その第4層を通過することはない。従って、実施例
1の金属薄膜積層セラミックス基板は、熱処理を行って
もTiの表面への熱拡散が防止されることとなる。この
推察は、深さ方向に対するSIMS分析によっても確認
されている。
【0033】このように、実施例に係る金属薄膜積層セ
ラミックス基板にあっては、高温状態においても、第1
金属薄膜層13が表面層まで拡散しないため、熱衝撃試
験後においても膜密着強度が劣化しないと考えられる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る金属薄
膜積層セラミックス基板にあっては、セラミックス基板
の上に金属薄膜が複数層積層された金属薄膜積層セラミ
ックス基板において、前記セラミックス基板の上に周期
表第IVA族あるいはMoを除く第VIA族から選ばれ
た1種以上の元素からなる第1金属薄膜層、該第1金属
薄膜層の上にCr、Wを除く周期表第VIA族あるいは
Niから選ばれた1種以上の元素からなる第2金属薄膜
層、該第2金属薄膜層の上に周期表IB族から選ばれた
1種以上の元素からなる第3金属薄膜層、該第3金属薄
膜層の上に前記第2金属薄膜層と同じ元素からなる第4
金属薄膜層、該第4金属薄膜層の上に前記第3金属薄膜
層と同じ元素からなる第5金属薄膜層が積層されている
ので、前記第1金属薄膜層の拡散を防止することがで
き、前記セラミックス基板と金属薄膜積層体及び該金属
薄膜積層体中の各金属薄膜層を強固に結合させることが
でき、その結果ピール試験において3kg/mm2 以上
の膜密着強度を有し、熱衝撃を受けても膜密着強度の変
化しない金属薄膜積層セラミックス基板を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る金属薄膜積層セラミック
ス基板を示した模式的断面図である。
【図2】ピール試験による膜密着強度測定方法を示した
斜視図である。
【図3】実施例1で得られた金属薄膜積層セラミックス
基板を熱処理した後、表面をEPMAを用いて元素分析
した結果を示すグラフである。
【図4】比較例1で得られた金属薄膜積層セラミックス
基板を熱処理した後、表面をEPMAを用いて元素分析
した結果を示すグラフである。
【図5】従来の金属薄膜積層セラミックス基板を示した
模式的断面図である。
【符号の説明】
11 金属薄膜積層セラミックス基板 12 セラミックス基板 13 第1金属薄膜層 14 第2金属薄膜層 15 第3金属薄膜層 16 第4金属薄膜層 17 第5金属薄膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三城 明 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内 (72)発明者 宇野 孝一 山口県美祢市大嶺町東分字岩倉2701番1 株式会社住友金属セラミックス内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス基板の上に金属薄膜が複数
    層積層された金属薄膜積層セラミックス基板において、 前記セラミックス基板の上に周期表第IVA族あるいは
    Moを除く第VIA族から選ばれた1種以上の元素から
    なる第1金属薄膜層、 該第1金属薄膜層の上にCr、Wを除く周期表第VIA
    族あるいはNiから選ばれた1種以上の元素からなる第
    2金属薄膜層、 該第2金属薄膜層の上に周期表IB族から選ばれた1種
    以上の元素からなる第3金属薄膜層、 該第3金属薄膜層の上に前記第2金属薄膜層と同じ元素
    からなる第4金属薄膜層、 該第4金属薄膜層の上に前記第3金属薄膜層と同じ元素
    からなる第5金属薄膜層が積層されていることを特徴と
    する金属薄膜積層セラミックス基板。
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