JPH0760882B2 - ろう付け方法 - Google Patents

ろう付け方法

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JPH0760882B2
JPH0760882B2 JP22765186A JP22765186A JPH0760882B2 JP H0760882 B2 JPH0760882 B2 JP H0760882B2 JP 22765186 A JP22765186 A JP 22765186A JP 22765186 A JP22765186 A JP 22765186A JP H0760882 B2 JPH0760882 B2 JP H0760882B2
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JP
Japan
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brazing
ceramic substrate
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load
substrate
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勇三 嶋田
芳温 山下
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NEC Corp
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、パッケージ基板(とくに多層セラミック基
板)における入出力電気信号接続ピンを基板上に結合さ
せるための接合方法に関するものである。
(従来の技術と発明が解決しようとする問題点) 近年のコンピュータシステム等の軽薄短小化、高速化お
よび低コスト化に対応してパッケージ基板への種々の要
求が増々高まりつつある。具体的にはパッケージ基板に
おいて信号線の配線密度を高めること、信号線導体の抵
抗値を下げること、信号線導体に低コスト材料を使用す
ること、絶縁材料の誘電率を下げること等が要求されて
いる。これらの要求に応じて開発されてきた技術とし
て、例えば、配線の高密度化に対しては、スパッタリン
グ、蒸着等の薄膜技術を用いたパッケージ基板、基板自
身の高集積化に対しては、アルミナグリーンシートを用
いた多層セラミック基板、信号線導体の低抵抗化に対し
ては、ガラスアルミナグリーンシートを用い、900℃程
度で焼結出来、金及び銀−パラジウム導体の使用が可能
となった低温焼結多層セラミック基板、更には銅を導体
に使用した低コストな低温焼結多層セラミック基板等々
がある。このような高密度実装基板では、LSIの集積度
の増加とともに、ゲート数が大幅に増し、これに比例し
て、基板外部と電気的に接続するための入出力端子数も
極めて多くなっている。そのため、入出力端子を多層基
板裏面に金属製接続ピンで形成する技術が開発されてい
る。
この多層セラミック基板に接続ピンを取り付ける技術と
して、従来は例えば多層セラミック基板においては、銀
ろう、金−錫ろう等を用いて、コバール又は4・2アロ
イ等の材質の接続ピンをカーボン治具により取り付けて
いた。第3図は従来方法を説明するための図であり、ア
ルミナグリーンシートに形成したモリブデン、又は、タ
ングステン等のスルーホール中の導体を1500℃以上の温
度で水素還元雰囲気中で焼結したのちのセラミック基板
11、及びモリブデン又はタングステン等の導体12が示さ
れている。この導体スルーホール部分にスパッタリング
により、クロム層13、パラジウム層14を順次形成し、次
に銀又は金−錫のろう材15のついたコバール又は4・2
アロイの接続ピン16をカーボン治具10に挿入し、基板の
パッド部分14と接続ピン16の位置合わせをしたのち、カ
ーボンの一枚板10で荷重を掛けている。第3図では、ろ
う材15に金−錫合金、接続ピン16にコバールを用いたも
のが示されている。第4図はろう付け処理後、カーボン
治具10から取り外した接続ピン16の結合しているセラミ
ック基板11を示している。金−錫ろう15の組成は、一般
にはAu80wt%−Sn20wt%の共晶合金が使われており、融
点は280℃、ろう付け処理温度は410℃程度であり、金−
錫、パラジウム等の酸化を防ぐために、窒素の中性雰囲
気中で処理される。また、ろう付け処理用のカーボン治
具10は、高純度黒鉛で出来ており、熱膨張係数4.6×10
-6/℃(350〜450℃)、酸化開始温度550℃と、ろう付け
処理の温度範囲では安定な物質である。
本方法はろう付け処理に際し、接続ピン16の全ピンにカ
ーボンの一枚板10で荷重を掛けている。この荷重10は、
ろう材15の濡れ性を良くし、接続ピン16の蒸着強度を高
めるためには必要不可欠な条件である。しかし、本方法
では、カーボンの一枚荷重のため、セラミック基板11の
反り、うねり、スルーホール部12の導体の突起、接続ピ
ン16の外形誤差等により、接続ピン16上部の高さ偏差に
対応できず、荷重誤差が生じてしまう。このため、部分
的にピン接着強度が低下するという問題があった。
本発明の目的は、このような従来の欠点を除去せしめ、
均一で十分なピン接着強度を有するろう付け方法を提供
することにある。
(問題点を解決するための手段) すなわち本発明は、セラミック基板上のろう材により入
出力電気接続ピンをろう付け処理する際に、各ピンに独
立した荷重を掛けることを特徴とするろう付け方法であ
る。
(実施例) 以下本発明の具体例を実施例に基づいて詳細に説明す
る。第1図は、本発明のろう付け方法を示す図であり、
第2図は実施例において作製したピン付きセラミック基
板である。第1図に示した多層セラミック基板2は、ア
ルミナグリーンシートを用い、導体にタングステン又は
モリブデン等を使用し、1500℃以上で焼結したアルミナ
多層セラミック基板でもよく、あるいは、ガラスアルミ
ナグリーンシートを用い、導体に、金、白金、銀、銀−
パラジウム、銅等を使用し、1000℃以下で焼結したガラ
スアルミナ低温焼結多層セラミック基板でもよい。本実
施例では、金を用いた後者の基板を使用した。次に、セ
ラミック基板2上のろう付けする部分に第VIの族金属の
クロム4を厚さ1000Å、第VIII族金属のパラジウム5を
厚さ、3000Åになるように順次、スパッタリングにより
形成した。この方法はまず、エッチングにより形成した
ろう付け部分の空いているステンレスマスクをセラミッ
ク基板上に重ね合わせ、その上部からクロム、パラジウ
ムの順でスパッタリングを行ない、その後、ステンレス
マスクを除去してクロム薄膜層4、パラジウム薄膜層5
を形成するものである。この金属薄膜を形成したのち、
セラミック基板2をろう付け用のカーボン治具1に挿
入、あらかじめ準備しておいたろう材6の付いた接続ピ
ン7と位置合わせを行なう。ろう材6としてはAg−Cu,A
u−Sn,Au−Si,Au−Ge,Au−Sn−Pd等の合金が一般的に知
られているが、本実施例では融点280℃、ろう付け処理
温度410℃前後、処理時間10〜20分のAu80wt%−Sn20wt
%の合金ろう材0.9mgを用いた。また、接続ピン7の材
質には、コバール又は4・2−アロイ等の合金が通常使
われるが、本実施例では、ガラスアルミナセラミック基
板と熱膨張係数がよく一致しているコバール合金を選
び、腐食を防ぐため、Ni−Auメッキを1〜3μm施した
ものを使用した。
次に、接続ピン7の接着強度を高めるため、接続ピン7
の上部から荷重9を掛け、そののち、ろう付け処理を行
なった。第1図からわかるように本方法では、接続ピン
7に各ピン毎に独立した荷重9を掛けており、この点が
従来の方法と大きく異なっている特徴の一つである。荷
重9の材質としては、ろう付け処理の温度範囲で変性を
起こさないものなら何でもよく、ステンレス、銅、ニッ
ケル、セラミック、黒鉛等の使用が可能であるが、本実
施例においては、クロム含有量12%以上の高クロムステ
ンレス鋼を使用し、1ピン当りの荷重9を165mgとし
た。第2図には以上の方法により取り付けられた接続ピ
ン付き多層セラミック基板の模式図を示してある。独立
荷重方式を採用することにより、1ピン当りの荷重重量
を一定に保つことが出来、それは、すなわち、接続ピン
7、真下のろう材量を一定に保てることを意味してい
る。言い換えれば、接続ピン7の周囲に流れ出すろう材
量も一定であり、従って冷却後又はろう材6の凝縮後に
ろう付けした結合部分の接着面積を均一にすることが可
能となり、これにより偏差の少ない接着強度をもつ接続
ピン付き多層セラミック基板を得ることが出来る。本方
法により、ろう付けした入出力電気信号接続ピンと多層
セラミック基板との接着強度は、5.0kg/mm2以上を示
し、実装基板の入出力ピンとして十分な強度を示してい
る。
第5図は、従来方法によりろう付けした接続ピンの接着
強度の分布を示しており、第6図は、本実施例において
作製したものの強度分布を示している。第6図に示すよ
うに、本発明のろう付け方法を採用することにより、従
来方法に比べ、取り付けた多数のピンが極めて均一な強
度をもち、しかも十分高い値をしめすという結果を得る
ことが出来た。
(発明の効果) このように、本発明により、セラミック基板の反り、う
ねり、スルーホール部の導体の突起、接続ピンの外形誤
差等による荷重誤差を解消することが出来、接着強度の
均一な信頼性の高い接続ピン付き多層セラミック基板を
提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のろう付け処理方法を示す図であり、
第2図は実施例において作製した接続ピン付き多層セラ
ミック基板の模式図であり、第3図、第4図は従来のろ
う付け処理方法を示した図である。また、第5図、第6
図は、従来方法及び本実施例においてろう付け処理した
接続ピンの接着強度分布を示した図である。 図において。 1,10……カーボ治具、2,11……セラミック基板、 3,12……金属導体、4,13……クロム層、 5,14……パラジウム層、6,15……ろう材、 7,16……接続ピン、8,17……ニッケル−金被膜層、 9……ステンレス荷重ピン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭48−45174(JP,A) 実開 昭54−122768(JP,U) 実公 昭47−28443(JP,Y1)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板に金属製接続ピンをろう付
    けする方法であって、各ピンに独立した荷重を掛ける工
    程を備えたことを特徴とするろう付け方法。
JP22765186A 1986-09-25 1986-09-25 ろう付け方法 Expired - Lifetime JPH0760882B2 (ja)

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JP22765186A JPH0760882B2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25 ろう付け方法

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JP22765186A JPH0760882B2 (ja) 1986-09-25 1986-09-25 ろう付け方法

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Publication Number Publication Date
JPS6381839A JPS6381839A (ja) 1988-04-12
JPH0760882B2 true JPH0760882B2 (ja) 1995-06-28

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JP2501231B2 (ja) * 1989-01-11 1996-05-29 富士通株式会社 Ioピン接合方法
JPH09167817A (ja) * 1996-10-31 1997-06-24 Ibiden Co Ltd セラミックパッケージ用黒鉛製治具
WO2016067682A1 (ja) * 2014-10-28 2016-05-06 株式会社Uacj ろう付炉及びアルミニウム材のろう付方法

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