JPH06177383A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH06177383A
JPH06177383A JP6919193A JP6919193A JPH06177383A JP H06177383 A JPH06177383 A JP H06177383A JP 6919193 A JP6919193 A JP 6919193A JP 6919193 A JP6919193 A JP 6919193A JP H06177383 A JPH06177383 A JP H06177383A
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gate electrode
gate
insulating film
intrinsic semiconductor
region
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JP6919193A
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Inventor
Atsushi Sakurai
淳 桜井
Sukeji Kato
典司 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寄生容量が小さくマスクの位置ずれがない半
導体装置及びその製造方法を提供する。 【構成】 ガラス基板1上には第2のゲ−ト電極2が設
けられ、この第2のゲ−ト電極2上に順に第2のゲ−ト
絶縁膜3、poly−Si層4、第1のゲ−ト絶縁膜
7、第1のゲ−ト電極8、層間絶縁膜9及びパシベ−シ
ョン膜10が積層されると共に、第1のゲ−ト電極8と
第2のゲ−ト電極2とはpoly−Si層4を挟んで略
相対することのない配置となっている。また、poly
−Si層4の両端部にはイオン注入によりソ−ス拡散層
5及びドレイン拡散層6がそれぞれ形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に係り、特
にpoly−Siを用いた薄膜トランジスタ及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクティブマトリクスパネルにお
ける能動素子等として使用されてきたアモルファスシリ
コン薄膜トランジスタに代って、移動度が高いポリシリ
コンからなる薄膜トランジスタが提案されている。とこ
ろが、このポリシリコン薄膜トランジスタにおいては、
アモルファスシリコン薄膜トランジスタに比してリ−ク
電流が高いという欠点があり、この欠点を解決する技術
として、例えば、「Extended Abstracts of the 22nd C
onferenceonSolid State Devices and Materials ( p1
011)」には、ゲ−トとドレインの間にオフセット領域
と称される不純物がド−ピングされてない領域を設ける
と共に、その上面を覆うように第2のゲ−ト電極を設け
ることが提案されている。
【0003】図5には、かかる第2のゲ−ト電極を有す
る薄膜トランジスタの一構成例が示されており、以下、
同図を参照しつつその構成を概略的に説明する。この薄
膜トランジスタは、絶縁性基板15上にpoly−Si
層16、ゲ−ト絶縁膜17、第1のゲ−ト電極18が順
に積層されている。そして、第1のゲ−ト電極18及び
ゲ−ト絶縁膜17を覆うように層間絶縁膜19が形成さ
れると共に、この層間絶縁膜19上に第2のゲ−ト電極
20が設けられ、さらに、この第2のゲ−ト電極20を
覆うようにパシベ−ション膜23が積層されている。ま
た、poly−Si層16にはソ−ス拡散層21及びド
レイン拡散層22が設けられているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
構成において、第2のゲ−ト電極20は層間絶縁膜19
を介して第1のゲ−ト電極18の上に、オ−バ−ラップ
するように配置されているので、第1のゲ−ト電極18
の横方向(図5において紙面左右方向)の長さd1に対
応する第2のゲ−ト電極20の部位が第1のゲ−ト電極
18と平行平板コンデンサを形成することとなり、不必
要な寄生容量となる。また、第2のゲ−ト電極20とソ
−ス・ドレイン拡散層21,22は、いわゆる自己整合
的に製造されていないので、図5(a)においてd2で
示されたように、第2のゲ−ト電極20とソ−ス・ドレ
イン拡散層21,22とがその積層方向(図5において
紙面上下方向)においてオ−バラップする部位が生ずる
ことがあり、この部分で寄生容量が形成されることとな
る。この第1及び第2のゲ−ト電極18、20間或いは
第2のゲ−ト電極20とソ−ス・ドレイン拡散層21,
22間で生ずる寄生容量は、薄膜トランジスタの非導通
状態から導通状態になる速度を遅延させ、またいわゆる
フィ−ドスル−による電圧低下を招き、トランジスタ特
性を悪化させるという問題があった。またさらに、上記
構成の薄膜トランジスタの製造過程において、マスク合
わせにの際に、図5(b)に示されるように位置ずれd
3が生じることがあり、これによりソ−ス拡散層21と
ドレイン拡散層22との間に第2のゲ−ト電極20から
の電界が印加されない真性のpoly−Si層16が形
成されることとなり、その結果、導通時の電流(オン電
流)が低下することとなるという問題があった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、寄生容量が小さな第2のゲ−ト電極を有する薄膜ト
ランジスタ及びその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め請求項1記載の発明に係る半導体装置は、ソ−ス不純
物拡散層とドレイン不純物拡散層との間に真性半導体領
域を設けると共に、前記真性半導体領域を挟んで第1の
ゲ−ト電極と第2のゲ−ト電極を設け、これら第1及び
第2のゲ−ト電極並びに前記真性半導体領域の積層方向
において、前記第1のゲ−ト電極及び第2のゲ−ト電極
は重なり領域を殆ど有しないように配置されてなるもの
である。また、請求項2記載の発明に係る半導体装置の
製造方法は、ソ−ス不純物拡散層とドレイン不純物拡散
層との間に真性半導体領域を設けると共に、前記真性半
導体領域を挟んで第1のゲ−ト電極と第2のゲ−ト電極
を設け、これら第1及び第2のゲ−ト電極並びに前記真
性半導体領域の積層方向において、前記第1のゲ−ト電
極及び第2のゲ−ト電極は重なり領域を殆ど有しないよ
うに配置された半導体装置の製造方法において、絶縁基
板上に第2のゲ−ト電極を配置する工程と、前記第2の
ゲ−ト電極を覆うように前記第2のゲ−ト電極上に真性
半導体領域を設ける工程と、前記真性半導体領域を介し
て前記第2のゲ−ト電極と相対することなく前記真性半
導体領域上に第1のゲ−ト電極を配する工程と、前記第
1及び第2のゲ−ト電極と自己整合的に前記真性半導体
領域の両端部にソ−ス不純物拡散領域とドレイン不純物
拡散領域とを形成する工程と、を含んでなるものであ
る。
【0007】
【作用】請求項1記載の半導体装置においては、真性半
導体領域を挟むように第1及び第2のゲ−ト電極を設け
しかもこの第1のゲ−ト電極と第2のゲ−ト電極とが真
性半導体を介して相対しないように配置しているので、
従来のように第1のゲ−ト電極と第2のゲ−ト電極との
間で寄生容量となるコンデンサを形成することが殆どな
くなり、寄生容量による動作速度の遅延が激減すること
となる。また、請求項2記載の半導体装置の製造方法に
おいては、特に、第1及び第2のゲ−ト電極と自己整合
的にソ−ス・ドレイン不純物拡散領域が真性半導体領域
に形成されるので、従来のようにマスクの位置ずれによ
り第1及び第2のゲ−ト電極のいずれの電極の直下にも
位置しない真性半導体領域が形成されるようなことが防
がれることとなる。
【0008】
【実施例】以下、図1乃至図4を参照しつつ、本発明に
係る薄膜トランジタ及びその製造方法について説明す
る。ここで、図1は本発明に係る薄膜トランジスタの一
実施例を示す縦断面図、図2及び図4は本発明に係る薄
膜トランジスタの製造プロセスを説明するための製造過
程の主要部における縦断面図である。この薄膜トランジ
スタは、ガラス基板1の上に第2のゲ−ト電極2が配さ
れ、この第2のゲ−ト電極2及びガラス基板1を覆うよ
うに第2のゲ−ト絶縁膜3が積層されている。さらに、
この第2のゲ−ト絶縁膜3の上にはpoly−Si層4
が積層され、このpoly−Si層4の一部にはイオン
注入によるソ−ス拡散層5及びドレイン拡散層6が形成
されている。そして、このpoly−Si層4及び第2
のゲ−ト絶縁膜3の一部を覆うように第1のゲ−ト絶縁
膜7が積層され、その上に第1のゲ−ト電極8が形成さ
れると共に、この第1のゲ−ト電極8及び第1のゲ−ト
絶縁膜7の一部を覆うように層間絶縁膜9が設けられ、
さらに、この層間絶縁膜9にはパシベ−ション膜10が
積層されている。
【0009】そして、層間絶縁膜9にはソ−ス・ドレイ
ン拡散層5,6に連通するコンタクト孔11が形成され
ており、層間絶縁膜9の上から、このコンタクト孔11
を介してソ−ス・ドレイン電極12,13が、それぞれ
設けられている。また、本実施例の第2のゲ−ト電極2
は、積層方向(図1において紙面上下方向)に対して略
直交する方向においてソ−ス・ドレイン拡散層5,6と
第1のゲ−ト電極8の間に位置するように設けられてい
るもので、図1において紙面表裏方向が長手軸方向軸と
なるように形成されており、図1に現われている2つの
部位は長手軸方向の一方で接続されているものである。
さらに、この第2のゲ−ト電極2のソ−ス拡散層5側に
配される部位2(図1において中央左側に配された部
位)のソ−ス拡散層5に近い側縁部分イはこの薄膜トラ
ンジスタの積層方向において第2のゲ−ト絶縁膜3を介
してソ−ス拡散層5とオ−バラップしており、また、ド
レイン拡散層6側に配される第2のゲ−ト電極2の部位
の側縁部分ロは、この薄膜トランジスタの積層方向にお
いて第2のゲ−ト絶縁膜3を介してドレイン拡散層6
と、それぞれオ−バラップするように配設されている。
【0010】次に、上記構成の薄膜トランジスタの製造
プロセスについて、図2乃至図4を参照しつつ説明す
る。先ず、ガラス基板1にTaを堆積させた後、パタ−
ニングにより第2のゲ−ト電極2を形成する(図2
(a)参照)。続いて、プラズマCVDによりSiO2
とa−Siを順に約50nm程度ずつ堆積することによ
ってSiO2 からなる第2のゲ−ト絶縁膜3を形成し、
その後、赤外線ランプヒ−タ或いはレ−ザ−光線でアニ
−ルし、a−Siをpoly−Siに成長させ、パタ−
ニングすることによってpoly−Si層4を形成する
(図2(b)参照)。
【0011】次に、SiO2 をpoly−Si層4及び
第2のゲ−ト絶縁膜3を覆うように堆積して第1のゲ−
ト絶縁膜7を形成する。続いて、第1のゲ−ト絶縁膜7
の上にpoly−Siを堆積し、パタ−ニングすること
により第1のゲ−ト電極8を形成する。ここで、第1の
ゲ−ト電極8は、この薄膜トランジスタの積層方向(図
1において紙面上下方向)に略直交する横方向で、図2
(c)にΔlで示されたように、第2のゲ−ト電極2と
僅かなオ−バラップを生ずるように形成する。次に、レ
ジスト14aを第1のゲ−ト電極8を覆うように塗布し
(図3(a)参照)、第1及び第2のゲ−ト電極8,2
をマスクとしてガラス基板1の裏面より露光してポスト
ベ−クする。尚、同一基板にCMOS回路を設けるよう
な場合は、図3(b)に示されるように必要な箇所にレ
ジスト14bを塗布し、例えば、p型領域などをマスキ
ングする。
【0012】次に、レジスト14aをマスクとしてイオ
ン注入(図3(b)において実線矢印はイオン流を表
示)を行い、ソ−ス拡散層5及びドレイン拡散層6とし
ての不純物拡散領域を形成する。そして、ソ−ス・ドレ
イン拡散層5,6を形成後、レジスト14aを剥離し
(上述のようにレジスト14bも塗布した場合にはこの
レジスト14bも同時に剥離する。)、赤外線ランプヒ
−タ或いはレ−ザ−光線で、ソ−ス拡散層5及びドレイ
ン拡散層6を活性化する。続いて、プラズマCVDによ
りSiO2を500nm乃至1μm程度堆積して層間絶
縁膜9を形成する(図4参照)。また、この層間絶縁膜
9にはコンタクト孔11を形成する。そして、水素プラ
ズマ処理により、ソ−ス・ドレイン拡散層5,6と第1
のゲ−ト絶縁膜7との境界面におけるダングリングボン
ドを水素で終端して欠陥準位密度を低減する。
【0013】次に、層間絶縁膜9の上に例えばアルミニ
ウムを着膜し、パタ−ニングすることによってソ−ス・
ドレイン電極12,13を形成し、最後にSiONを堆
積してパシベ−ション膜10を形成することによって薄
膜トランジスタが完成する(図1参照)。本実施例にお
いては、第1のゲ−ト電極8と第2のゲ−ト電極2とが
poly−Si層4を挟んで殆ど対向しないように配置
してあるので、両者間に生ずる静電容量が殆どなく、こ
のため従来に比して寄生容量が小さくなり、寄生容量を
原因とするトランジスタ動作速度の遅延が減少すること
となる。また、ソ−ス・ドレイン拡散層5,6を第1の
ゲ−ト電極8及び第2のゲ−ト電極2と自己整合的に形
成するようにしたので、第2のゲ−ト電極2とソ−ス・
ドレイン拡散層5,6との間の寄生容量が減少すること
になり、いわゆるフィ−ドスル−による電圧低下が減少
する。また、従来と異なりマスクの位置ずれにより図5
(b)に示したように第1及び第2のゲ−ト電極のいず
れとも相対することのない半導体真性領域が生ずるよう
なことがなくなり、そのため、かかる真性半導体領域の
発生によるトタンジスタ動作時の電流の低下という不都
合が確実に回避でき安定した動作特性を有する薄膜トラ
ンジスタとなる。
【0014】次に、図6乃至図8を参照しつつ他の実施
例について説明する。この実施例は図1乃至図4で説明
した先の実施例を次述するような点においてさらに改良
したものである。すなわち、先に示された実施例におい
ては、第2のゲ−ト電極2、ソ−ス及びドレイン拡散領
層5,6は、フォトリソグラフィ−法により形成されて
いるために、その製造工程におけるマスクパタ−ンの位
置合せにおいて位置ずれが多少なりとも生ずる。特に、
積層方向において、第2のゲ−ト電極2とソ−ス・ドレ
イン拡散層5,6とが図1に示されたようなオ−バラッ
プ部分イ,ロが全く生じないことも在り得る。この場
合、積層方向で第2のゲ−ト電極とソ−ス・ドレイン領
域との間には真性半導体領域が形成されることになり
(例えば、図5(b)に示された状態に相当)、薄膜ト
ランジスタの動作特性を極端に低下させることとなる。
このため、フォトリソグラフィ−法により第2のゲ−ト
電極及びソ−ス・ドレイン領域を形成する場合、実際に
は、図1において符号イ,ロで示されたようなオ−バラ
ップ領域を意図的に形成するようにして真性半導体領域
が形成されるのを防止している。しかしながら、かかる
オ−バラップ領域は、いわゆる寄生容量として作用し、
真性半導体領域による影響程ではないにしても出力電圧
の低下等を招く原因となる。
【0015】図6乃至図8に示された実施例は、かかる
観点にたってさらに良好な特性を有する薄膜トランジス
タを提供するものである。尚、図1乃至図4で示された
実施例と同一の構成要素については同一の符号を付して
その説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
先ず、この実施例における半導体装置としての薄膜トラ
ンジスタの構成は、図8(c)に示されているが、基本
的には図1に示された先の実施例と同一である。尚、本
実施例はn型poly−Siの薄膜トランジスタの場合
の例である。この実施例が図1乃至図4に示された実施
例に比して特徴的な構成は、積層方向において第2のゲ
−ト電極2とソ−ス・ドレイン拡散層5,6とのオ−バ
ラップ領域が殆どないことである。このようにこの実施
例の薄膜トランジスタがオ−バラップ領域を殆ど有しな
いのは、次述するような製造プロセスを経て製造される
ためである。
【0016】次にこの薄膜トランジスタの製造プロセス
について説明する。先ず、ガラス基板1の上に、例えば
Ta等の高融点金属を、70nm程度堆積させ、パタ−
ニングすることにより第2のゲ−ト電極2を形成する
(図6(a)参照)。続いて、プラズマCVD法により
SiO2 とa−Siとを順に、例えば50nm程度づつ
堆積させることによって、SiO2 からなる第2の絶縁
膜3を形成し、その後、赤外線ランプヒ−タ或いはレ−
ザ−光線でアニ−ルし、a−Siをpoly−Siに成
長させ、パタ−ニングすることによってpoly−Si
層4を形成する(図6(b)参照)。
【0017】次に、poly−Si層4及び第2のゲ−
ト絶縁膜3を覆うように、SiO2を、100nm程度
堆積させて第1のゲ−ト絶縁膜7を形成する。さらに、
第1のゲ−ト絶縁膜7の上にn+ ド−プドpoly−S
iを50nm程度堆積させ、n+ ド−プドpoly−S
i層24を形成し、その後、このn+ ド−プドpoly
−Si層24にネガレジスト25を、堆積方向で第2の
ゲ−ト電極2の上部に位置する部位を除いた部分に塗布
する(図6(c)参照)。そして、基板1の裏面より露
光、現像、ポストベ−クする。
【0018】次いで、積層方向で第2のゲ−ト電極2の
上部に位置するpoly−Si層25の部位をエッチン
グにより除去する。これにより、第1のゲ−ト電極8が
形成されることとなる。そして、ネガレジスト25を剥
離した後、第1のゲ−ト電極8及びその周辺部分にポジ
レジスト塗布し(図7(a)参照)、横方向(図7にお
いて紙面左右方向)で第1のゲ−ト電極8より若干広い
範囲を含むように露光する。露光後、第1のゲ−ト電極
8以外の不要なpoly−Si層24をエッチングによ
り除去することによって第1のゲ−ト電極8が残ること
となる(図7(b)参照)。
【0019】次に、第1のゲ−ト電極8及びその周辺の
部分にレジスト26塗布し(図7(c)参照)、この
後、第1のゲ−ト電極8及び第2のゲ−ト電極2をにマ
スクとして基板1の裏面から露光、現像、ポストベ−ク
する。ここで、同一基板1上にCMOS回路をも形成す
るような場合は、さらに図8(a)に示されるように必
要な箇所にもレジスト27を塗布し、例えば、p型領域
などをマスクキングする。続いて、レジスト26,27
をマスクとしてイオン注入を行い、ソ−ス拡散層5及び
ドレイン拡散層6を形成する(図8(a)参照)。そし
て、レジスト26,27を剥離し、赤外線ランプヒ−タ
或いはレ−ザ−光線で、ソ−ス・ドレイン拡散層5,6
を活性化する。
【0020】次に、プラズマCVD法によりSiO 2
500nm乃至1μm程度堆積させて層間絶縁膜9を形
成する(図8(b)参照)。続いて、層間絶縁膜9にコ
ンタクト孔11を形成する。コンタクト孔11形成後、
水素プラズマ処理を行うことによって、ソ−ス・ドレイ
ン拡散層5,6と第1のゲ−ト絶縁膜7との境界面にお
けるダングリングボンドを水素で終端して欠陥準位密度
を低減する。最後に、層間絶縁膜9の上に、例えばアル
ミニウムを着膜し、パタ−ニングすることによってソ−
ス・ドレイン電極12,13を形成し、SiONを堆積
してパシベ−ション膜10を形成することによって薄膜
トランジスタが完成する(図8(c)参照)。
【0021】この図6乃至図8に示された実施例では、
第1及び第2のゲ−ト電極8,2をマスクとして基板1
裏面より露光等の処理を行い、その後イオン注入を行う
ようにしているので、イオン注入によりソ−ス・ドレイ
ン拡散層5,6となる領域が、この薄膜トランジスタの
積層方向で第2のゲ−ト電極2とオ−バラップする部位
を有するようなことが殆どなく、このため従来と異なり
第2のゲ−ト電極2とソ−ス・ドレイン拡散層5,6と
の間に寄生容量が形成されるようなことが殆どなくな
り、より特性良好な薄膜トランジスタを提供することが
できることとなる。
【0022】
【発明の効果】以上、述べたように、請求項1記載の半
導体装置によれば、真性半導体領域を挟むように第1及
び第2のゲ−ト電極を設けしかもこの第1のゲ−ト電極
と第2のゲ−ト電極とが真性半導体を介して相対しない
ような配置構成とすることにより、従来と異なり第1の
ゲ−ト電極と第2のゲ−ト電極との間で寄生容量となる
コンデンサを形成することが殆どなくなるので、寄生容
量による動作速度の遅延を大幅に低減することができる
こととなるものである。また、請求項2記載の半導体装
置の製造方法によれば、ソ−ス・ドレイン不純物拡散領
域を第1及び第2のゲ−ト電極と自己整合的に形成する
ように構成することにより、第2のゲ−ト電極とソ−ス
・ドレイン拡散層との間の寄生容量が減少することにな
り、いわゆるフィ−ドスル−による電圧低下が減少す
る。また、マスクの位置ずれにより第1及び第2のゲ−
ト電極のいずれの直下にも位置しない真性半導体領域が
生じて薄膜トランジスタの導通時の電流を低下させるよ
うな従来生じていた不都合がなくなるので、安定した特
性の半導体装置を提供することができるという効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る薄膜トランジスタの一実施例を
示す縦断面図である。
【図2】 図1に示された薄膜トランジスタの製造プロ
セスを説明するための主要な製造段階における縦断面図
である。
【図3】 図1に示された薄膜トランジスタの製造プロ
セスを説明するための主要な製造段階における縦断面図
である。
【図4】 図1に示された薄膜トランジスタの製造プロ
セスを説明するための製造過程の最終段階における縦断
面図である
【図5】 従来の薄膜トランジスタの一例を示す縦断面
図である。
【図6】 本発明に係る薄膜トランジスタの他の実施例
における製造プロセスを説明するための主要な製造段階
における縦断面図である。
【図7】 本発明に係る薄膜トランジスタの他の実施例
における製造プロセスを説明するための主要な製造段階
における縦断面図である。
【図8】 本発明に係る薄膜トランジスタの他の実施例
における製造プロセスを説明するための主要な製造段階
における縦断面図である。
【符号の説明】
2…第2のゲ−ト電極、 4…poly−Si層、5…
ソ−ス拡散層、 6…ドレイン拡散層、 8…第1のゲ
−ト電極

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソ−ス不純物拡散層とドレイン不純物拡
    散層との間に真性半導体領域を設けると共に、前記真性
    半導体領域を挟んで第1のゲ−ト電極と第2のゲ−ト電
    極を設け、これら第1及び第2のゲ−ト電極並びに前記
    真性半導体領域の積層方向において、前記第1のゲ−ト
    電極及び第2のゲ−ト電極は重なり領域を殆ど有しない
    ように配置されたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 ソ−ス不純物拡散層とドレイン不純物拡
    散層との間に真性半導体領域を設けると共に、前記真性
    半導体領域を挟んで第1のゲ−ト電極と第2のゲ−ト電
    極を設け、これら第1及び第2のゲ−ト電極並びに前記
    真性半導体領域の積層方向において、前記第1のゲ−ト
    電極及び第2のゲ−ト電極は重なり領域を殆ど有しない
    ように配置された半導体装置の製造方法において、絶縁
    基板上に第2のゲ−ト電極を配置する工程と、前記第2
    のゲ−ト電極を覆うように前記第2のゲ−ト電極上に真
    性半導体領域を設ける工程と、前記真性半導体領域を介
    して前記第2のゲ−ト電極と相対することなく前記真性
    半導体領域上に第1のゲ−ト電極を配する工程と、前記
    第1及び第2のゲ−ト電極と自己整合的に前記真性半導
    体領域の両端部にソ−ス不純物拡散領域とドレイン不純
    物拡散領域とを形成する工程と、を含んでなることを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
JP6919193A 1992-10-09 1993-03-05 半導体装置及びその製造方法 Pending JPH06177383A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007298992A (ja) * 1995-11-17 2007-11-15 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置
JP2015181194A (ja) * 2009-07-29 2015-10-15 Nltテクノロジー株式会社 トランジスタ回路
JP2015188082A (ja) * 2014-03-14 2015-10-29 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置、rfタグ及び電子機器

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