JP2000332250A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000332250A
JP2000332250A JP11137179A JP13717999A JP2000332250A JP 2000332250 A JP2000332250 A JP 2000332250A JP 11137179 A JP11137179 A JP 11137179A JP 13717999 A JP13717999 A JP 13717999A JP 2000332250 A JP2000332250 A JP 2000332250A
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region
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forming
transistor
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Yuji Komatsu
裕司 小松
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Sony Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
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  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】SOI構造のMOSFETを、バルクシリコン
基板のトランジスタのレイアウトから変更が小さく、面
積の増大を抑制し、トランジスタのボディ部分をソース
電位などに固定可能な半導体装置およびその製造方法を
提供する。 【解決手段】支持基板1上に形成された絶縁膜20上
に、第1導電型の第1半導体層SOI(10)、ゲート
絶縁膜21、ゲート電極30、第2導電型のソース領域
Sおよびドレイン領域Dを有してトランジスタが構成さ
れ、さらにトランジスタのボディ部分から張り出して形
成されている第1導電型の第2半導体層J(10’)を
有し、ソース領域Sまたはドレイン領域Dと重なり領域
を有する、あるいは第1半導体層SOI(10)および
第2半導体層J(10’)の上層に形成された金属シリ
サイド層などの共通の導電層に接続して形成されている
ボディ取り出し電極Bが形成されている構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関し、特にSOI(Silicon On InsulatorまたはSe
miconductor On Insulator)構造の半導体層を有する半
導体装置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOS(Metal Oxide Semiconductor )
型またはMIS(Metal Insulator Semiconductor )型
電界効果トランジスタ(以下総称してMOSFET(MO
S Field Effect Transistor )ともいう)を搭載するL
SIの高集積化および高性能化に伴い、SOI構造の半
導体層を有する半導体装置が注目を集めている。SOI
構造では、酸化シリコンなどの絶縁膜により完全な素子
分離がなされるため、ソフトエラーやCMOS(Comple
mentary MOS )トランジスタに特有なラッチアップが抑
制され、集積度の高いLSIにおいても高い信頼性が得
られることから、例えば500nm程度の膜厚のシリコ
ン活性層を有するSOI構造においてCMOSトランジ
スタにより高い信頼性を有するLSIを開発する研究が
行われてきた。
【0003】近年においては、SOI構造のシリコン活
性層の膜厚を150nm程度まで薄くし、ソース・ドレ
イン拡散層がシリコン活性層の下層の酸化シリコン膜に
まで達するような条件でCMOSトランジスタを構成す
ると、ソース・ドレイン拡散層の接合容量を低減するこ
とができ、特に低電源電圧下でのトランジスタの高速動
作が可能となることから、低消費電力化を実現する技術
としてこのSOI型半導体装置が注目を集めている。
【0004】上記のSOI構造のMOSFETを有する
半導体装置の特に部分空乏型(ソース・ドレイン拡散層
の直下の空乏層がシリコン活性層の下層の酸化シリコン
膜に達していて、チャネル形成領域直下の空乏層がシリ
コン活性層の下層の酸化シリコン膜に達していない状
態)のSOI構造MOSFETにおいては、ソース・ド
レイン拡散層の直下にはSOI基板の厚い酸化シリコン
膜が形成されていることから、バルクシリコン基板上に
形成されたMOSFETにおけるソース・ドレイン拡散
層のp−n接合のような、例えば低バイアス程接合容量
が増大する接合容量の変動(バイアス依存性)は観測さ
れなくなる。
【0005】しかしながら、バルクシリコン基板上に形
成されたMOSFETにおいてはシリコン基板電位によ
り制御されていたトランジスタのボディ部分(トランジ
スタのソース・ドレイン領域を除いた半導体層部分)
が、上記のSOI構造のMOSFETにおいては浮遊の
状態となってしまう。
【0006】上記のトランジスタのボディ部分が浮遊と
なったSOI構造のMOSFETにおいては、電圧電流
特性(Vd−Id特性)においてドレイン電流(Id)
がステップ状に変化するドレイン電流のキンク(Kin
k)が発生してしまうという問題が発生する。上記の特
性により、特にアナログ信号の動作において、入力信号
に対して出力信号に歪みが重畳されることになってしま
う。また、デジタル回路においても過渡的に不安定な動
作をしてしまい、ノイズに対するマージンを大きくして
回路を設定しなければならない。
【0007】また、寄生バイポーラ効果によりドレイン
耐圧が低下してしまう問題も生じる。上記の特性によ
り、デバイスに印加できる電圧の上限が決まってしま
い、信頼性のテストなどにおいて加速試験を行う場合に
印加できる上限の電圧が制限されてしまう。この結果、
極端な加速試験が行えなくなり、信頼性のテストの時間
が長くなり、製造コストの上昇を招いてしまう。
【0008】さらに、ゲート電極と容量的に接合するこ
とによるゲート電圧の動的な変化に応じたトランジスタ
のボディ部分の動的な電位の変動が生じる。上記の特性
により、過渡的なゲート容量が入力信号やトランジスタ
のゲートのサイズなどにより影響されて変化することに
なり、回路ブロックのタイミング設計など、それぞれの
動作速度について確認する必要が生じてしまい、これは
製造コストの上昇に繋がる。
【0009】つまり、トランジスタのボディ部分の電位
が動作電流やゲート電極の電位によって動的に変化して
しまうため、トランジスタは同じバイアス条件や現在の
入力信号以外のトランジスタの過去の状態によってその
動作が影響されることにより上記の問題が発生すること
になり、全ての状況を加味して回路設計やモデリング
(特にタイミング検証)などを行う必要が生じてしま
う。
【0010】上記の問題を回避するため、トランジスタ
のボディ部分の電位を例えばソース電位と共通にしてボ
ディ部分の電位を固定し、トランジスタの過渡的な不安
定な動作を無くする方法が検討されている。
【0011】図25は、上記のトランジスタのボディ部
分の電位をソース電位に固定した半導体装置の平面図で
あり、例えばデザインルールが1.0μmの世代の半導
体装置に対して開発されたレイアウトである。素子分離
絶縁膜Iにより分離されたSOI構造を有する第1導電
型の半導体層SOI上にゲート電極Gが形成されてお
り、その両側部の半導体層SOI中が第2導電型のソー
ス領域Sおよびドレイン領域Dとなって、MOSFET
が構成されている。ゲート電極GはゲートコンタクトG
Cによりゲート電位に制御され、一方ソース領域Sおよ
びドレイン領域DはそれぞれソースコンタクトSCおよ
びドレインコンタクトDCにより不図示のソース線など
の他の配線などに接続して形成されている。
【0012】上記の半導体装置において、ソース領域S
の端部2か所に、第1導電型の不純物を高濃度に含有し
て第1導電型となったボディ取り出し電極B1,B2が
形成されている。第1導電型のボディ取り出し電極B
1,B2は、トランジスタのソース・ドレイン領域を除
いた半導体層部分であるトランジスタの第1導電型のボ
ディ部分に接続しており、さらに第2導電型のソース領
域Sとは隣接して形成されており、pn接合を形成す
る。このpn接合は、不純物濃度がともに高い場合に
は、この接合は良好な整流特性は示さず、抵抗体に近い
電流−電圧特性を示す。従って、トランジスタのボディ
部分が、ボディ取り出し電極B1,B2を介してソース
領域Sに接続し、これによりトランジスタのボディ部分
の電位がソース電位に固定されることになる。
【0013】しかしながら、上記の半導体装置は、ソー
ス・ドレイン領域の構造としてLDD(Lightly Doped
Drain )構造に対応しておらず、ゲート電極をマスクと
して第2導電型の導電性不純物をイオン注入して低濃度
領域を形成し、ゲート電極の両側部にサイドウォールマ
スク層を形成した後にさらにサイドウォールマスク層を
マスクとして第2導電型の導電性不純物をイオン注入し
て高濃度領域を形成することでソース・ドレイン領域を
LDD構造とした場合、ソース領域Sの端部に第1導電
型の不純物を高濃度にイオン注入して形成するボディ取
り出し電極とトランジスタのボディ部分の間に第2導電
型の低濃度領域が残されてnpn接合またはpnp接合
構造となってしまうという問題がある。
【0014】また、上記の半導体装置において、ソース
領域Sの端部に、ボディ取り出し電極B1,B2を形成
することにより、ボディ取り出し電極B1,B2の幅の
分だけ実効的なチャネル幅WS が狭められてしまう。
【0015】さらに、上記の半導体装置の製造工程にお
いて、ソース領域Sの端部に、第1導電型の不純物を高
濃度にイオン注入してボディ取り出し電極を形成すると
きに、例えば図25中のパターンPB1,PB2を開口する
レジストなどのマスク層をマスクとするが、この場合、
パターンPB1,PB2の形成はゲート長Lg 程度の合わせ
マージンにて形成しなければならないという問題もあ
る。
【0016】上記の1.0μm世代の半導体装置に対し
て、より微細な0.25μmルールまで適用するように
開発された半導体装置の平面図を図26に示す。素子分
離絶縁膜Iにより分離されたSOI構造を有する第1導
電型の半導体層SOI上にゲート電極Gが形成されてお
り、その両側部の半導体層SOI中が第2導電型のソー
ス領域Sおよびドレイン領域Dとなって、MOSFET
が構成されている。ゲート電極GはゲートコンタクトG
Cによりゲート電位に制御され、一方ソース領域Sおよ
びドレイン領域DはそれぞれソースコンタクトSCおよ
びドレインコンタクトDCにより不図示のソース線など
の他の配線などに接続して形成されている。
【0017】上記の半導体装置において、ゲート電極G
にはTゲートTGが接続して形成されており、Tゲート
TGを境界にして分離された半導体層SOIに第1導電
型の不純物を高濃度に含有して第1導電型となったボデ
ィ取り出し電極Bが形成されている。このボディ取り出
し電極Bは、トランジスタのソース・ドレイン領域を除
いた半導体層部分であるトランジスタの第1導電型のボ
ディ部分に接続している。一方、上記の第1導電型のボ
ディ取り出し電極Bは、ボディコンタクトBCに埋め込
まれたコンタクトプラグや金属配線などを介して、例え
ばソース領域Sと接続している。以上により、トランジ
スタのボディ部分の電位がソース電位に固定されること
になる。
【0018】また、図26に示す半導体装置に対して、
ゲート容量を低減したレイアウトを有する半導体装置の
平面図が図27であり、ボディ取り出し電極Bの面積が
縮小化されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
図26および図27に示す半導体装置においては、Tゲ
ートTGによりソース領域Sおよびドレイン領域Dと、
ボディ取り出し電極Bとを分離しており、このためTゲ
ートTGのゲート長Lgaは、第1導電型の不純物を高濃
度にイオン注入してボディ取り出し電極Bを形成するパ
ターンPB のレジストマスクを形成のための合わせずれ
マージンを有するように設計しなければならず、一般的
に最小パターンで形成することはできない。さらに、比
較的面積の縮小が困難であるコンタクト(ボディコンタ
クトBC)が必要であり、それを形成するための各種合
わせマージンを考慮に入れなければならない。このた
め、レイアウト面積を縮小することが困難となり、半導
体装置の微細化や小型化が困難となっていた。
【0020】さらに、上記の半導体装置におけるTゲー
トは、バルクシリコン基板に形成されたトランジスタに
は通常用いられていないので、従来より蓄積されてきた
半導体装置の設計資産を活用することができなくなる。
SOI構造の半導体層における拡散層やゲート電極など
の下層レベルでのレイアウト変更はその上層の配線のレ
イアウトの変更を余儀なくし、従来からバルクシリコン
基板のトランジスタに対して蓄積されてきた設計資産を
新たに一からSOI構造デバイス用に構築しなければな
らない。
【0021】本発明は上記の問題に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、SOI構造の半導体層に形成
されたMOSFETを有する半導体装置において、バル
クシリコン基板に形成されたトランジスタのレイアウト
から変更が小さく、さらにレイアウト面積の増大を抑制
して、トランジスタのボディ部分をソース領域などの電
位に固定することによりドレイン電流のキンクの発生を
抑制し、寄生バイポーラ効果によるドレイン耐圧の向上
を図ることができる半導体装置およびその製造方法を提
供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置は、電界効果トランジスタを有
する半導体装置であって、支持基板と、前記支持基板上
に形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成され、前記
トランジスタのチャネル形成領域を有する第1導電型の
第1半導体層と、前記チャネル形成領域の上層に形成さ
れたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上層に形成さ
れたゲート電極と、前記ゲート電極の両側部における前
記第1半導体層中に前記チャネル形成領域に接続して形
成された第2導電型のソース領域およびドレイン領域
と、少なくとも前記第1半導体層の前記ソース領域およ
びドレイン領域を除くボディ部分から張り出して形成さ
れている第1導電型の第2半導体層と、前記第2半導体
層中に形成され、前記第1半導体層よりも第1導電型の
不純物を高濃度に含有し、前記ソース領域またはドレイ
ン領域に接続して形成されているボディ取り出し電極と
を有する。
【0023】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記ゲート電極が、前記第1半導体層領域においては前
記チャネル形成領域に、前記第2半導体層領域とは一部
領域が重なるように、さらに前記第1半導体層と前記第
2半導体層の境界の一方の端部上を通過するようにし
て、前記ゲート絶縁膜の上層に形成されており、前記ゲ
ート電極の側部における前記第2半導体層中に前記ボデ
ィ取り出し電極が形成されている。
【0024】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記第1半導体層と前記第2半導体層の境界近傍におい
て、前記ボディ取り出し電極と、前記ソース領域または
ドレイン領域が、重なり部分を有して接続している。
【0025】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域またはドレイ
ン領域が、共通の導電層に接続している。さらに好適に
は、前記導電層が、前記第1および第2半導体層の上層
に形成された金属シリサイド層である。
【0026】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記ソース領域およびドレイン領域が、それぞれ第1不
純物領域と、当該第1不純物領域のチャネル形成方向の
外側に形成され、前記第1不純物領域よりも高濃度の導
電性不純物を含有する第2不純物領域を有する。また、
上記の本発明の半導体装置は、好適には、前記第1半導
体層および第2半導体層がシリコン活性層である。
【0027】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記電界効果トランジスタとして、nチャネル型トラン
ジスタとpチャネル型トランジスタが形成されている。
【0028】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記第1半導体層が複数のチャネル形成領域を有し、前
記複数個のチャネル形成領域の上層にそれぞれゲート絶
縁膜を介して複数個のゲート電極が形成されており、複
数個のトランジスタが形成されている。さらに好適に
は、前記複数個のトランジスタが、少なくともソース領
域またはドレイン領域を共有している。
【0029】上記の本発明の半導体装置は、好適には、
前記ボディ取り出し電極と接続している前記ソース領域
またはドレイン領域を電源電圧あるいは接地電位に固定
することにより、前記第1半導体層の前記ソース領域お
よびドレイン領域を除くボディ部分を前記電源電圧ある
いは接地電位に固定する。
【0030】上記の半導体装置によれば、支持基板上に
形成された絶縁膜上に、トランジスタのチャネル形成領
域を有する第1導電型の第1半導体層を有し、チャネル
形成領域の上層に形成されたゲート絶縁膜およびゲート
電極と、ゲート電極の両側部における第1半導体層中に
チャネル形成領域に接続して形成された第2導電型のソ
ース領域およびドレイン領域を有して、電界効果トラン
ジスタが構成されている。さらに、少なくとも第1半導
体層のソース領域およびドレイン領域を除くボディ部分
から張り出して形成されている第1導電型の第2半導体
層を有している。この第2半導体層中には、第1半導体
層よりも第1導電型の不純物を高濃度に含有し、ソース
領域またはドレイン領域と重なり領域を有する、あるい
は第1半導体層および第2半導体層の上層に形成された
金属シリサイド層などの共通の導電層に接続して形成さ
れているボディ取り出し電極が形成されている。従っ
て、第1半導体層のソース領域およびドレイン領域を除
くボディ部分が、ボディ取り出し電極を介してソース領
域に接続しており、ソース電位に固定されて、ドレイン
電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によ
るドレイン耐圧の向上を図ることができる。
【0031】さらに、上記の第1半導体層と第2半導体
層のレイアウトは、第1半導体層領域においてはチャネ
ル形成領域に、第2半導体層領域とは一部領域が重なる
ように、さらに第1半導体層と第2半導体層の境界の一
方の端部上を通過するようにゲート電極が配置し、ゲー
ト電極の側部における第2半導体層中にボディ取り出し
電極が形成されている構成とすることで、Tゲート構造
とせずにボディ取り出し電極をソース領域に接続して配
置することができ、バルクシリコン基板に形成されたト
ランジスタのレイアウトから変更が小さく、さらにレイ
アウト面積の増大を抑制して、ボディ取り出し電極を配
置することができる。
【0032】また、上記の目的を達成するため、本発明
の半導体装置の製造方法は、トランジスタを有する半導
体装置の製造方法であって、支持基板の絶縁膜上に、前
記トランジスタのチャネル形成領域を有する第1導電型
の第1半導体層と、当該第1半導体層から張り出して形
成されている第1導電型の第2半導体層とを有する積層
基板を形成する工程と、前記第1半導体層および前記第
2半導体層の上層にゲート絶縁膜を形成する工程と、前
記第1半導体層領域においては前記チャネル形成領域
に、前記第2半導体層領域とは一部領域が重なるよう
に、さらに前記第1半導体層と前記第2半導体層の境界
の一方の端部上を通過するようにして、前記ゲート絶縁
膜の上層にゲート電極を形成する工程と、前記第1半導
体層領域において、前記ゲート電極の両側部における前
記第1半導体層中に、前記チャネル形成領域に接続する
ように第2導電型のソース領域およびドレイン領域を形
成する工程と、前記第2半導体層領域において、前記ゲ
ート電極の側部における前記第2半導体層中に、前記第
1半導体層よりも第1導電型の不純物を高濃度に含有す
るボディ取り出し電極を形成する工程とを有し、前記ボ
ディ取り出し電極を形成する工程以降の工程において、
前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域またはドレイ
ン領域を接続して形成する。
【0033】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記ボディ取り出し電極を形成する工程にお
いては、前記第1半導体層と前記第2半導体層の境界近
傍において、前記ソース領域またはドレイン領域と重な
り部分を有するように形成する。
【0034】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記ボディ取り出し電極を形成する工程の後
に、前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域またはド
レイン領域の上層に金属シリサイド層を形成する工程を
さらに有する。
【0035】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記ソース領域およびドレイン領域を形成す
る工程が、前記ゲート電極をマスクとして第1不純物領
域を形成する工程と、前記ゲート電極の側部にサイドウ
ォールマスク層を形成する工程と、前記サイドウォール
マスク層をマスクとして前記第1不純物領域よりも高濃
度に導電性不純物を含有する第2不純物領域を形成する
工程とを含む。
【0036】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記支持基板の絶縁膜上に前記第1半導体層
と第2半導体層とを有する積層基板を形成する工程にお
いては、それぞれシリコン活性層からなる前記第1半導
体層と第2半導体層とを形成する。
【0037】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記絶縁膜の上層に、前記第1半導体層およ
び第2半導体層を有する半導体層を複数個形成し、nチ
ャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタを形
成する。さらに好適には、前記nチャネル型トランジス
タのソース領域およびドレイン領域を形成する工程にお
いて、同時に前記pチャネル型トランジスタのボディ取
り出し電極を形成し、前記pチャネル型トランジスタの
ソース領域およびドレイン領域を形成する工程におい
て、同時に前記nチャネル型トランジスタのボディ取り
出し電極を形成する。
【0038】上記の本発明の半導体装置の製造方法は、
好適には、前記絶縁膜の上層に、複数個のチャネル形成
領域を有するように前記第1半導体層を形成し、前記ゲ
ート電極を形成する工程においては、前記複数個のチャ
ネル形成領域の上層にそれぞれゲート絶縁膜を介して複
数個のゲート電極を形成し、前記複数個のチャネル形成
領域に対応する複数個のトランジスタを形成する。さら
に好適には、前記複数個のトランジスタが少なくともソ
ース領域またはドレイン領域を共有するように、前記複
数個のトランジスタを配置して形成する。
【0039】上記の半導体装置の製造方法は、支持基板
の絶縁膜上に、トランジスタのチャネル形成領域を有す
る第1導電型の第1半導体層と、当該第1半導体層から
張り出して形成されている第1導電型の第2半導体層と
を有する積層基板を形成する。次に、第1半導体層およ
び第2半導体層の上層にゲート絶縁膜を形成し、第1半
導体層領域においてはチャネル形成領域に、第2半導体
層領域とは一部領域が重なるように、さらに第1半導体
層と第2半導体層の境界の一方の端部上を通過するよう
にして、ゲート絶縁膜の上層にゲート電極を形成する。
次に、第1半導体層領域において、ゲート電極の両側部
における第1半導体層中に、チャネル形成領域に接続す
るように第2導電型のソース領域およびドレイン領域を
形成し、次に、第2半導体層領域において、ゲート電極
の側部における第2半導体層中に、第1半導体層よりも
第1導電型の不純物を高濃度に含有するボディ取り出し
電極を形成する。このボディ取り出し電極を形成する工
程において、ソース領域またはドレイン領域と重なり部
分を有するように形成する、あるいは、後工程でボディ
取り出し電極とソース領域またはドレイン領域の上層に
金属シリサイド層を形成することにより、ボディ取り出
し電極とソース領域またはドレイン領域を接続して形成
する。
【0040】上記の半導体装置の製造方法によれば、支
持基板上に形成された絶縁膜上に、トランジスタのチャ
ネル形成領域を有する第1導電型の第1半導体層に電界
効果トランジスタを形成し、さらに、少なくとも第1半
導体層から張り出して形成されている第1導電型の第2
半導体層に対して、トランジスタのソース領域またはド
レイン領域と重なり領域を有する、あるいは第1半導体
層および第2半導体層の上層に金属シリサイド層を形成
することにより、ソース領域あるいはドレイン領域に接
続してボディ取り出し電極を形成することができる。従
って、第1半導体層のソース領域およびドレイン領域を
除くボディ部分が、ソース電位に固定されて、ドレイン
電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によ
るドレイン耐圧が向上したトランジスタを形成すること
ができる。
【0041】さらに、上記の第1半導体層と第2半導体
層のレイアウトは、第1半導体層領域においては前記チ
ャネル形成領域に、第2半導体層領域とは一部領域が重
なるように、さらに第1半導体層と第2半導体層の境界
の一方の端部上を通過するようにゲート電極が配置し、
ゲート電極の側部における第2半導体層中にボディ取り
出し電極を形成することにより、Tゲート構造とせずに
ボディ取り出し電極をソース領域に接続して配置するこ
とができ、バルクシリコン基板に形成されたトランジス
タのレイアウトから変更が小さく、さらにレイアウト面
積の増大を抑制して、ボディ取り出し電極を配置するこ
とができる。
【0042】さらに、上記の半導体装置としてCMOS
トランジスタを形成する場合には、nチャネル型トラン
ジスタのソース領域およびドレイン領域を形成する工程
において、同時にpチャネル型トランジスタのボディ取
り出し電極を形成し、pチャネル型トランジスタのソー
ス領域およびドレイン領域を形成する工程において、同
時にnチャネル型トランジスタのボディ取り出し電極を
形成することにより、通常のCMOSトランジスタに対
してマスクを増やさないで形成することができる。ま
た、1個の半導体層に対して2個のトランジスタを形成
し、この1対のトランジスタを敷きつめて構成するゲー
トアレイに好ましく適用することが可能である。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。
【0044】第1実施形態 図1(a)は本実施形態に係る半導体装置の平面図であ
る。素子分離絶縁膜I(20)により分離されたSOI
構造を有する第1導電型(p型)の第1半導体層SOI
(10)上にゲート電極G(30)が形成されており、
その両側部の半導体層SOI中が第2導電型(n+ 型)
のソース領域Sおよびドレイン領域Dとなって、nチャ
ネル型のMOSFETが構成されている。ゲート電極G
はゲートコンタクトGCによりゲート電位に制御され、
一方ソース領域Sおよびドレイン領域Dはそれぞれソー
スコンタクトSCおよびドレインコンタクトDCにより
不図示のソース線などの他の配線などに接続して形成さ
れている。
【0045】上記の少なくとも第1半導体層SOIのソ
ース領域Sおよびドレイン領域Dを除くボディ部分か
ら、第1導電型(p型)の第2半導体層J(10’)が
張り出して形成されている。ここで、ゲート長Lg のゲ
ート電極Gが、第1半導体層領域においてはチャネル形
成領域に、第2半導体層領域とはゲート電極のゲート長
の半分(Lg /2)の領域が重なるように、さらに第1
半導体層SOIと第2半導体層Jの境界の一方の端部上
を通過するようにして、ゲート絶縁膜の上層に形成され
ており、ゲート電極の側部における第2半導体層中に第
1半導体層よりも第1導電型の不純物を高濃度に含有す
る第1導電型(p+ 型)のボディ取り出し電極Bが形成
されている。ここで、ボディ取り出し電極Bは、ソース
領域Sと重なり領域を有しており、pn接合を形成す
る。このpn接合は、不純物濃度がともに高い場合に
は、この接合は良好な整流特性は示さず、抵抗体に近い
電流−電圧特性を示す。従って、トランジスタのボディ
部分が、ボディ取り出し電極Bを介してソース領域Sに
接続し、これによりトランジスタのボディ部分の電位が
ソース電位に固定されることになる。
【0046】図1(b)は図1(a)中のX−X’にお
ける断面図である。支持基板1の張り合わせ面の上面
に、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜20が形成
されており、その上層にSOI構造のp型シリコン活性
層である第1半導体層(SOI層)10が形成されてい
る。第1半導体層10の上層に、例えば酸化シリコンか
らなるゲート絶縁膜21を介して、例えばポリシリコン
層30aおよびタングステンシリサイド層30bの積層
体であるポリサイド構造のゲート電極30が形成されて
おり、その上層に酸化シリコンのオフセット絶縁膜22
が形成されている。ゲート電極30の両側部には例えば
酸化シリコンのサイドウォール絶縁膜23が形成されて
いる。ゲート電極30の両側部のサイドウォール絶縁膜
23の下部における第1半導体層10中には、n型の導
電性不純物を低濃度に含有するn型低濃度拡散層(第1
不純物領域)11が形成され、その両側部には低濃度拡
散層11に接続してn型の導電性不純物を高濃度に含有
するn+ 型の高濃度拡散層(第2不純物領域)13が形
成され、LDD(Lightly Doped Drain )構造のソース
・ドレイン領域が形成されている。以上のようにして、
nチャネル型MOSFETが構成されている。
【0047】上記のトランジスタを被覆して、全面に例
えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜24が形成されて
おり、高濃度拡散層13に達するコンタクトホールが開
口されて、タングステンなどの埋め込みプラグ31が埋
め込まれ、アルミニウムなどの上層配線32に接続して
いる。
【0048】図1(c)は図1(a)中のY−Y’にお
ける断面図である。上記と同様に、支持基板1の張り合
わせ面の上面に、例えば酸化シリコンからなる層間絶縁
膜20が形成されており、その上層に上記の第1半導体
層10の少なくともソース領域Sおよびドレイン領域D
を除くボディ部分から、第1導電型(p型)の第2半導
体層10’が張り出して形成されている。第2半導体層
10’の上層に、上記と同じ構成のポリサイド構造を有
するゲート長Lg のゲート電極30が、第2半導体層1
0’に対してゲート長の半分(Lg /2)の領域が重な
るように形成されている。ここで、ゲート電極30の側
部における第2半導体層10’中に第1半導体層10よ
りも第1導電型の不純物を高濃度に含有する低濃度不純
物領域12と低濃度不純物領域12よりもさらに高濃度
な高濃度不純物領域14からなる第1導電型(p+ 型)
のボディ取り出し電極が形成されている。この領域で、
ゲート電極30に達するコンタクトホールが開口され
て、タングステンなどの埋め込みプラグ33が埋め込ま
れ、アルミニウムなどの上層配線34に接続している。
【0049】上記の半導体装置において、トランジスタ
のソース領域の高濃度不純物領域13と、ボディ取り出
し電極の高濃度不純物領域14が重なり領域を有してお
り、抵抗体に近い電流−電圧特性を示すpn接合を形成
するので、これによりトランジスタのボディ部分がボデ
ィ取り出し電極を介してソース領域に接続し、ソース電
位に固定されることになる。従って、ドレイン電流のキ
ンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によるドレイ
ン耐圧の向上を図ることができる。
【0050】さらに、上記の第1半導体層と第2半導体
層のレイアウトは、Tゲート構造とせずにボディ取り出
し電極をソース領域に接続して配置することができ、バ
ルクシリコン基板に形成されたトランジスタのレイアウ
トから変更が小さく、さらにレイアウト面積の増大を抑
制して、ボディ取り出し電極を配置することができる。
【0051】上記の半導体装置の製造方法について図面
を参照して以下に説明する。まず、図2((a)は平面
図、(b)および(c)はそれぞれ(a)中のX−
X’、Y−Y’における断面図)に示すように、例えば
張り合わせ法あるいはSIMOX法などにより、支持基
板1の張り合わせ面の上層に酸化シリコンの層間絶縁膜
I(20)と、第1半導体層SOI(10)および第1
半導体層SOI(10)から張り出して形成されている
第2半導体層J(10’)からなる第1導電型(p型)
のシリコン半導体層とが積層した積層基板を形成する。
半導体層は、層間絶縁膜I(20)により素子分離され
ている。素子分離領域の層間絶縁膜I(20)は、例え
ばトレンチ素子分離法により形成することもできる。
【0052】次に、図3((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、第1半導体層SOI(1
0)および第2半導体層J(10’)からなるシリコン
半導体層の上層に例えば熱酸化法によりゲート絶縁膜2
1を形成し、その上層に例えばCVD(Chemical Vapor
Deposition )法によりポリシリコンとタングステンシ
リサイドを積層させ、必要に応じて導電性不純物をイオ
ン注入した後、さらにその上層に酸化シリコンを積層さ
せ、ゲート電極パターンのレジスト膜(不図示)を形成
して、これをマスクとして酸化シリコンをRIE(反応
性イオンエッチング)などによりエッチング加工してオ
フセット絶縁膜22を形成し、さらにレジスト膜を除去
後、オフセット絶縁膜22をマスクとしてポリシリコン
とタングステンシリサイドをエッチング加工し、ポリシ
リコン層30aおよびタングステンシリサイド層30b
の積層体であるポリサイド構造のゲート電極G(30)
を形成する。このとき、図3(a)に示すように、第2
半導体層J(10’)の上層には、ゲート長Lg のゲー
ト電極G(30)が、第2半導体層J(10’)に対し
てゲート長の半分(Lg /2)の領域が重なるようにパ
ターン形成する。
【0053】次に、図4((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、フォトリソグラフィー工程
により第1半導体層SOI(10)領域を開口し、第2
半導体層J(10’)領域を保護するマスクパターンM
1のレジストマスクR1を形成し、ゲート電極G(3
0)の両側部における第1半導体層SOI(10)中
に、ゲート電極G(30)をマスクとして第2導電型
(n型)の導電性不純物をイオン注入し、n型の低濃度
不純物領域11を形成する。
【0054】次に、図5((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、フォトリソグラフィー工程
により第2半導体層J(10’)領域を開口し、第1半
導体層SOI(10)領域を保護するマスクパターンM
2のレジストマスクR2を形成し、ゲート電極G(3
0)の側部における第2半導体層J(10’)中に、ゲ
ート電極G(30)をマスクとして第1導電型(p型)
の導電性不純物をイオン注入し、p型の低濃度不純物領
域12を形成する。
【0055】次に、図6((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、レジスト膜R2を除去後、
例えばCVD法により全面に酸化シリコンを堆積させ、
RIEなどのエッチングによりエッチバックして、ゲー
ト電極G(30)の両側部にサイドウォール絶縁膜SW
(23)を形成する。これは、後工程においてLDDス
ペーサとなる。
【0056】次に、図7((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、フォトリソグラフィー工程
により第1半導体層SOI(10)領域を開口し、第2
半導体層J(10’)領域を保護するマスクパターンM
3のレジストマスクR3を形成し、ゲート電極G(3
0)の両側部における第1半導体層SOI(10)中
に、サイドウォール絶縁膜SW(23)をマスクとし
て、As+ などの第2導電型(n型)の導電性不純物を
例えば(エネルギー:50keV、ドーズ量:2×10
15atoms/cm2 )という条件でイオン注入し、n型の低濃
度不純物領域11に接続するn+ 型の高濃度不純物領域
13を形成する。以上でLDD構造のソース・ドレイン
領域を形成することができる。
【0057】次に、図8((a)は平面図、(b)およ
び(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’にお
ける断面図)に示すように、フォトリソグラフィー工程
により第2半導体層J(10’)領域を開口し、第1半
導体層SOI(10)領域を保護するマスクパターンM
4のレジストマスクR4を形成し、ゲート電極G(3
0)の側部における第2半導体層J(10’)中に、サ
イドウォール絶縁膜SW(23)をマスクとして、BF
2 + などの第1導電型(p型)の導電性不純物を例えば
(エネルギー:50keV、ドーズ量:2×1015atom
s/cm2 )という条件でイオン注入し、p型の低濃度不純
物領域12に接続するp+ 型の高濃度不純物領域14を
形成する。以上で、第1半導体層SOI(10)のソー
ス・ドレイン領域を除くボディ部分に接続するボディ取
り出し領域Bを形成することができる。次に、例えば窒
素雰囲気下で1000℃、10秒のRTA(Rapid Ther
mal Annealing )法によるアニール処理により、導電性
不純物を活性化する。
【0058】以降の工程としては、例えばCVD法によ
り酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜24を形成し、
リフロー、エッチバックなどにより平坦化処理をした
後、第1半導体層SOI(10)においては高濃度不純
物領域12に達するコンタクトホール(ソースコンタク
トSCおよびドレインコンタクトDC)を開口し、一方
第2半導体層J(10’)においてはゲート電極30に
達するゲートコンタクトGC)を開口し、各コンタクト
ホール内をタングステンプラグ(31,33)などによ
り埋め込み、さらに上層配線(32,34)を形成し
て、図1に示す半導体装置に至る。
【0059】上記の半導体装置の製造方法においては、
支持基板上に形成された絶縁膜上に、トランジスタのチ
ャネル形成領域を有する第1導電型の第1半導体層に電
界効果トランジスタを形成し、さらに、少なくとも第1
半導体層から張り出して形成されている第1導電型の第
2半導体層に対して、トランジスタのソース領域と重な
り領域を有することにより、ソース領域に接続してボデ
ィ取り出し電極を形成することができる。従って、第1
半導体層のソース領域およびドレイン領域を除くボディ
部分が、ソース電位に固定されて、ドレイン電流のキン
クの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によるドレイン
耐圧が向上したトランジスタを形成することができる。
【0060】さらに、上記の第1半導体層と第2半導体
層のレイアウトは、第1半導体層領域においては前記チ
ャネル形成領域に、第2半導体層領域とは一部領域が重
なるように、さらに第1半導体層と第2半導体層の境界
の一方の端部上を通過するようにゲート電極が配置し、
ゲート電極の側部における第2半導体層中にボディ取り
出し電極を形成することにより、Tゲート構造とせずに
ボディ取り出し電極をソース領域に接続して配置するこ
とができ、バルクシリコン基板に形成されたトランジス
タのレイアウトから変更が小さく、さらにレイアウト面
積の増大を抑制して、ボディ取り出し電極を配置するこ
とができる。
【0061】さらに、上記の実施形態においてはnチャ
ネル型トランジスタについて説明しているが、導電性不
純物の導電型を入れ替えることでpチャネル型トランジ
スタを構成することができる。ただし、pチャネル型ト
ランジスタの場合には、ボディ取り出し電極をドレイン
領域に接続するように形成する。さらに、上記の半導体
装置としてCMOSトランジスタを形成する場合には、
nチャネル型トランジスタのソース領域およびドレイン
領域を形成する工程において、同時にpチャネル型トラ
ンジスタのボディ取り出し電極を形成し、pチャネル型
トランジスタのソース領域およびドレイン領域を形成す
る工程において、同時にnチャネル型トランジスタのボ
ディ取り出し電極を形成することにより、通常のCMO
Sトランジスタに対してマスクを増やさないで形成する
ことができる。
【0062】第2実施形態 図9(a)は本実施形態に係る半導体装置の平面図であ
り、図9(b)および図9(c)はそれぞれ図9(a)
中のX−X’、Y−Y’における断面図である。本実施
形態に係る半導体装置は、実質的に第1実施形態に係る
半導体装置と同様であるが、第1半導体層SOI(1
0)中の高濃度不純物領域13の上層と第2半導体層J
(10’)中の高濃度不純物領域14の上層に、自己整
合的にコバルトシリサイド、タングステンシリサイドあ
るいはタンタルシリサイドなどの高融点シリサイド層C
(15)が形成されていることが異なる。
【0063】上記の本実施形態に係る半導体装置は、ト
ランジスタのソース領域の高濃度不純物領域12と、ボ
ディ取り出し電極の高濃度不純物領域14がともにその
上層に形成された高融点金属シリサイド層C(15)に
接続しており、第1実施形態に係る半導体装置と同様
に、トランジスタのボディ部分がボディ取り出し電極を
介してソース領域に接続し、ソース電位に固定されるこ
とになる。本実施形態に場合、高融点金属シリサイド層
C(15)により接続するので、pn接合により接続す
る第1実施形態よりも、電位差を小さくしてより確実に
トランジスタのボディ部分をソース領域に接続すること
ができる。従って、ドレイン電流のキンクの発生を抑制
し、寄生バイポーラ効果によるドレイン耐圧の向上を図
ることができる。
【0064】上記の半導体装置の製造方法について図面
を参照して以下に説明する。まず、第1実施形態におけ
る図8((a)は平面図、(b)および(c)はそれぞ
れ(a)中のX−X’、Y−Y’における断面図)に示
す断面図に至る工程までは、第1実施形態と同様に形成
する。
【0065】次に、図10((a)は平面図、(b)お
よび(c)はそれぞれ(a)中のX−X’、Y−Y’に
おける断面図)に示すように、例えば希フッ酸などのウ
ェットエッチングによりシリコン層表面の自然酸化膜を
除去する前処理を行った後、例えば基板温度が450℃
のスパッタリング法によりコバルトなどの高融点金属を
10nmの膜厚で堆積させ、(窒素雰囲気下、550
℃、30秒のRTA処理)という条件の第1アニール処
理によるシリサイド化、(H2SO4:H2O2=15:2 の溶液(7
0℃)に3′浸漬)による未反応コバルトの除去、(窒
素雰囲気下、800℃、30秒のRTA処理)という条
件の第2アニール処理によるシリサイド層の緻密化を行
い、第1半導体層SOI(10)中の高濃度不純物領域
13の上層と第2半導体層J(10’)中の高濃度不純
物領域14の上層に、自己整合的にコバルトシリサイド
などの高融点金属シリサイド層C(15)を形成する。
【0066】以降の工程としては、第1実施形態と同様
にして、層間絶縁膜24を形成し、第1半導体層SOI
(10)においては高濃度不純物領域13に達するコン
タクトホール(ソースコンタクトSCおよびドレインコ
ンタクトDC)を開口し、一方第2半導体層J(1
0’)においてはゲート電極30に達するゲートコンタ
クトGC)を開口し、各コンタクトホール内をタングス
テンプラグ(31,33)などにより埋め込み、さらに
上層配線(32,34)を形成して、図9に示す半導体
装置に至る。
【0067】上記の半導体装置の製造方法においては、
支持基板上に形成された絶縁膜上に、トランジスタのチ
ャネル形成領域を有する第1導電型の第1半導体層に電
界効果トランジスタを形成し、さらに、少なくとも第1
半導体層から張り出して形成されている第1導電型の第
2半導体層に対して、第1半導体層および第2半導体層
の上層に金属シリサイド層を形成することにより、ソー
ス領域に接続してボディ取り出し電極を形成することが
できる。従って、第1半導体層のソース領域およびドレ
イン領域を除くボディ部分が、ソース電位に固定され
て、ドレイン電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポ
ーラ効果によるドレイン耐圧が向上したトランジスタを
形成することができる。
【0068】上記の本実施形態に係る半導体装置におい
ては、第1半導体層および第2半導体層の上層に金属シ
リサイド層を形成しているので、トランジスタのソース
領域とボディ取り出し電極は、重なり領域を有していて
もいなくてもよく、合わせマージンをより小さくするこ
とができる。これは、ボディ取り出し電極部分の面積を
狭めることが可能であること示している。
【0069】第3実施形態 図11(a)は、本実施形態に係る半導体装置であるゲ
ートアレイの1対のトランジスタに相当する領域の平面
図である。ゲートアレイとしては、図示している1対の
トランジスタがゲートアレイ領域に敷きつめられて形成
されている。上記の半導体装置において、素子分離絶縁
膜Iにより分離されたSOI構造を有する第1導電型
(p型)の第1半導体層SOI上に1対のゲート電極G
1,G2が形成されており、1対のゲート電極G1,G
2で挟まれた半導体層SOI中が第2導電型(n+ 型)
のソース領域Sとなり、1対のゲート電極G1,G2の
外側の領域の半導体層SOI中が第2導電型(n+ 型)
の1対のドレイン領域D1,D2となる。以上のよう
に、1対のnチャネル型のMOSFETが構成されてい
る。
【0070】上記の第1半導体層SOIから、第1半導
体層SOIのボディ部分に接続して第1導電型(p型)
の第2半導体層Jが張り出して形成されている。上記の
半導体装置は、例えば0.4μmルールで設計されてお
り、ゲート電極G1,G2のゲート長L1は0.4μm
となる。ゲート電極G1,G2のチャネル幅は、例えば
4.0μmである。また、活性領域である第2半導体層
J部分の最小線幅L1も例えば0.4μmで設計されて
いる。ここで、ゲート電極G1,G2は、第2半導体層
J領域とはゲート電極のゲート長の半分(L3=0.2
μm)の領域が重なるように形成されており、ゲート電
極の側部における第2半導体層J中に第1半導体層SO
Iよりも第1導電型の不純物を高濃度に含有する第1導
電型(p+ 型)のボディ取り出し電極Bが形成されてい
る。ここで、第1半導体層SOIおよび第2半導体層J
に対するゲート電極G1,G2の合わせずれが生じても
ボディ取り出し電極がドレイン領域D1,D2側にずれ
てゲート電極G1,G2の外側へ露出するのを防止する
ため、ゲート電極G1,G2の直下のボディ部分は、少
なくとも0.2μm分はドレイン領域D1,D2側に形
成されていない設計とする。これは、最小デザインルー
ルの半分程度の合わせマージンでパターンを重ねて形成
することは比較的容易であるからである。
【0071】図11(a)中の破線の円で示した領域の
拡大図が図11(b)である。図11(b)に示すよう
に、ボディ取り出し電極Bは、ソース領域Sと重なり領
域Vを有しており、pn接合を形成する。このpn接合
は、不純物濃度がともに高い場合には、この接合は良好
な整流特性は示さず、抵抗体に近い電流−電圧特性を示
す。従って、トランジスタのボディ部分が、ボディ取り
出し電極Bを介してソース領域Sに接続し、これにより
トランジスタのボディ部分の電位がソース電位に固定さ
れることになり、ドレイン電流のキンクの発生を抑制
し、寄生バイポーラ効果によるドレイン耐圧が向上した
トランジスタを形成することができる。
【0072】さらに、上記の第1半導体層SOIと第2
半導体層Jのレイアウトは、Tゲート構造とせずにボデ
ィ取り出し電極Bをソース領域Sに接続して配置するこ
とができ、バルクシリコン基板に形成されたトランジス
タのレイアウトから変更が小さく、さらにレイアウト面
積の増大を抑制して、ボディ取り出し電極を配置するこ
とができる。
【0073】上記の半導体装置の製造方法について図面
を参照して以下に説明する。まず、図12(a)に示す
ように、例えば張り合わせ法あるいはSIMOX法など
により、支持基板の張り合わせ面の上層に酸化シリコン
の層間絶縁膜Iと、第1半導体層SOIおよび第1半導
体層SOIから張り出して形成されている第2半導体層
Jからなる第1導電型(p型)のシリコン半導体層とが
積層した積層基板を形成する。半導体層は、層間絶縁膜
Iにより素子分離されており、素子分離領域の層間絶縁
膜Iは、例えばトレンチ素子分離法により形成すること
もできる。また、第2半導体層Jの最小線幅L1は0.
4μmである。
【0074】次に、図12(b)に示すように、第1半
導体層SOIおよび第2半導体層Jからなるシリコン半
導体層の上層に例えば熱酸化法によりゲート絶縁膜を形
成し、その上層に例えばCVD(Chemical Vapor Depos
ition )法によりポリシリコンとタングステンシリサイ
ドを積層させたポリサイド構造のゲート電極G1,G2
をパターン形成する。ゲート長L2は例えば0.4μm
である。このとき、第2半導体層Jの上層には、ゲート
電極G1,G2が第2半導体層Jに対してゲート長の半
分(L3=0.2μm)の領域が重なるようにパターン
形成する。
【0075】次に、図13(c)に示すように、フォト
リソグラフィー工程により第1半導体層SOI領域を開
口し、第2半導体層J領域を保護するマスクパターンM
1のレジストマスクを形成し、1対のゲート電極G1,
G2で挟まれた半導体層SOI中に第2導電型(n
+ 型)のソース領域Sを、1対のゲート電極G1,G2
の外側の領域の半導体層SOI中に第2導電型(n
+ 型)の1対のドレイン領域D1,D2を形成する。
【0076】次に、図13(d)に示すように、フォト
リソグラフィー工程により第2半導体層J領域を開口
し、第1半導体層SOI領域を保護するマスクパターン
M2のレジストマスクを形成し、ゲート電極Gの側部に
おける第2半導体層J中に、ゲート電極Gをマスクとし
て第1導電型(p型)の導電性不純物をイオン注入し、
p型のボディ取り出し電極Bを形成する。ここで、図1
3(d)中の破線の円で示した領域において、ボディ取
り出し電極Bが、ソース領域Sと重なり領域Vを有する
ようにして形成する。
【0077】以降の工程としては、例えばCVD法によ
り酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜を形成し、コン
タクトホールを開口し、プラグや上層配線などを形成し
て、所望の半導体装置を形成する。
【0078】上記の半導体装置の製造方法においては、
トランジスタのソース領域と重なり領域を有するように
ボディ取り出し電極を形成しており、第1半導体層のソ
ース領域およびドレイン領域を除くボディ部分が、ソー
ス電位に固定されて、ドレイン電流のキンクの発生を抑
制し、寄生バイポーラ効果によるドレイン耐圧が向上し
たトランジスタを形成することができる。上記の本実施
形態においては、ソース領域、ドレイン領域およびボデ
ィ取り出し電極をそれぞれ1回のイオン注入で形成して
いるが、ゲート電極の側壁部にサイドウォール絶縁膜を
形成し、その前後にドーズ量などを変えて2回のイオン
注入を行うことによりLDD構造とすることも可能であ
る。
【0079】第4実施形態 図14(a)は、本実施形態に係る半導体装置であるゲ
ートアレイの1対のトランジスタに相当する領域の平面
図である。第3実施形態と実質的に同様であるが、1対
のゲート電極G1,G2で挟まれた半導体層SOI中が
第2導電型(n+ 型)のドレイン領域Dとなり、1対の
ゲート電極G1,G2の外側の領域の半導体層SOI中
が第2導電型(n+ 型)の1対のソース領域S1,S2
となることが異なる。
【0080】上記の第1半導体層SOIから、第1半導
体層SOIのボディ部分に接続して第1導電型(p型)
の第2半導体層Jが張り出して形成されている。第3実
施形態と同様に、上記の半導体装置は、例えば0.4μ
mルールで設計されており、ゲート電極G1,G2のゲ
ート長L1は0.4μmとなる。ゲート電極G1,G2
のチャネル幅は、例えば4.0μmである。また、活性
領域である第2半導体層J部分の最小線幅L1も例えば
0.4μmで設計されている。ここで、ゲート電極G
1,G2は、第2半導体層J領域とはゲート電極のゲー
ト長の半分(L3=0.2μm)の領域が重なるように
形成されており、ゲート電極の側部における第2半導体
層J中に第1半導体層SOIよりも第1導電型の不純物
を高濃度に含有する第1導電型(p+ 型)のボディ取り
出し電極Bが形成されている。
【0081】図14(a)中の破線の円で示した領域の
拡大図が図14(b)である。図14(b)に示すよう
に、ボディ取り出し電極Bは、ソース領域S1(または
ソース領域S2)と重なり領域Vを有しており、pn接
合を形成しており、このpn接合は抵抗体に近い電流−
電圧特性を示す。従って、第3実施形態と同様に、トラ
ンジスタのボディ部分が、ボディ取り出し電極Bを介し
てソース領域Sに接続し、これによりトランジスタのボ
ディ部分の電位がソース電位に固定されることになり、
ドレイン電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ
効果によるドレイン耐圧が向上したトランジスタを形成
することができる。
【0082】さらに、上記の第1半導体層SOIと第2
半導体層Jのレイアウトは、Tゲート構造とせずにボデ
ィ取り出し電極Bをソース領域Sに接続して配置するこ
とができ、バルクシリコン基板に形成されたトランジス
タのレイアウトから変更が小さく、さらにレイアウト面
積の増大を抑制して、ボディ取り出し電極を配置するこ
とができる。
【0083】上記の半導体装置の製造方法について図面
を参照して以下に説明する。まず、図15(a)に示す
ように、例えば張り合わせ法あるいはSIMOX法など
により、支持基板の張り合わせ面の上層に酸化シリコン
の層間絶縁膜Iと、第1半導体層SOIおよび第1半導
体層SOIから張り出して形成されている第2半導体層
Jからなる第1導電型(p型)のシリコン半導体層とが
積層した積層基板を形成する。半導体層は、層間絶縁膜
Iにより素子分離されており、素子分離領域の層間絶縁
膜Iは、例えばトレンチ素子分離法により形成すること
もできる。また、第2半導体層Jの最小線幅L1は0.
4μmである。
【0084】次に、図15(b)に示すように、第1半
導体層SOIおよび第2半導体層Jからなるシリコン半
導体層の上層に例えば熱酸化法によりゲート絶縁膜を形
成し、その上層に例えばCVD法によりポリシリコンと
タングステンシリサイドを積層させたポリサイド構造の
ゲート電極G1,G2をパターン形成する。ゲート長L
2は例えば0.4μmである。このとき、第2半導体層
Jの上層には、ゲート電極G1,G2が第2半導体層J
に対してゲート長の半分(L3=0.2μm)の領域が
重なるようにパターン形成する。
【0085】次に、図16(c)に示すように、フォト
リソグラフィー工程により第1半導体層SOI領域を開
口し、第2半導体層J領域を保護するマスクパターンM
1のレジストマスクを形成し、1対のゲート電極G1,
G2で挟まれた半導体層SOI中に第2導電型(n
+ 型)のドレイン領域Dを、1対のゲート電極G1,G
2の外側の領域の半導体層SOI中に第2導電型(n+
型)の1対のソース領域S1,S2を形成する。
【0086】次に、図16(d)に示すように、フォト
リソグラフィー工程により第2半導体層J領域を開口
し、第1半導体層SOI領域を保護するマスクパターン
M2のレジストマスクを形成し、ゲート電極Gの側部に
おける第2半導体層J中に、ゲート電極Gをマスクとし
て第1導電型(p型)の導電性不純物をイオン注入し、
p型のボディ取り出し電極Bを形成する。ここで、図1
6(d)中の破線の円で示した領域において、ボディ取
り出し電極Bが、ソース領域S1,S2と重なり領域V
を有するようにして形成する。
【0087】以降の工程としては、例えばCVD法によ
り酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜を形成し、コン
タクトホールを開口し、プラグや上層配線などを形成し
て、所望の半導体装置を形成する。
【0088】上記の半導体装置の製造方法においては、
第3実施形態と同様に、トランジスタのソース領域と重
なり領域を有するようにボディ取り出し電極を形成して
おり、第1半導体層のソース領域およびドレイン領域を
除くボディ部分が、ソース電位に固定されて、ドレイン
電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によ
るドレイン耐圧が向上したトランジスタを形成すること
ができる。上記の本実施形態においては、ソース領域、
ドレイン領域およびボディ取り出し電極をそれぞれ1回
のイオン注入で形成しているが、ゲート電極の側壁部に
サイドウォール絶縁膜を形成し、その前後にドーズ量な
どを変えて2回のイオン注入を行うことによりLDD構
造とすることも可能である。
【0089】第5実施形態 図17(a)は、本実施形態に係る半導体装置であるゲ
ートアレイの1対のトランジスタに相当する領域の平面
図であり、図17(b)は図17(a)中の破線の円で
示した領域の拡大図である。第3実施形態と実質的に同
様であるが、第1半導体層SOIおよび第2半導体層J
に対して自己整合的に高融点金属シリサイド層Cが形成
されていることが異なる。
【0090】上記の本実施形態に半導体装置は、トラン
ジスタのソース領域Sと、ボディ取り出し電極Bがとも
にその上層に形成された高融点金属シリサイド層Cに接
続しており、トランジスタのボディ部分がボディ取り出
し電極を介してソース領域に接続し、ソース電位に固定
されることになる。pn接合により接続する場合よりも
電位差を小さくしてより確実にトランジスタのボディ部
分をソース領域に接続することができる。従って、ドレ
イン電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ効果
によるドレイン耐圧の向上を図ることができる。
【0091】上記の図17に示す半導体装置の製造方法
は、第3実施形態と実質的に同様であり、ソース領域と
ドレイン領域、さらにボディ取り出し電極の形成を第3
実施形態と同様にして行った後、シリコン層表面の自然
酸化膜を除去し、コバルトなどの高融点金属を堆積さ
せ、第1アニール処理によるシリサイド化、未反応コバ
ルトの除去、第2アニール処理によるシリサイド層の緻
密化を行い、第1半導体層SOI中のソース領域および
ドレイン領域と第2半導体層J中のボディ取り出し電極
に自己整合的にコバルトシリサイドなどの高融点金属シ
リサイド層Cを形成する。
【0092】上記の半導体装置の製造方法においては、
第3実施形態と同様に、トランジスタのソース領域とボ
ディ取り出し電極が高融点金属シリサイド層に接続して
形成しており、第1半導体層のソース領域およびドレイ
ン領域を除くボディ部分が、ソース電位に固定されて、
ドレイン電流のキンクの発生を抑制し、寄生バイポーラ
効果によるドレイン耐圧が向上したトランジスタを形成
することができる。
【0093】また、上記の半導体装置においては、第1
半導体層および第2半導体層の上層に金属シリサイド層
を形成しているので、図18(a)および図18(a)
中の破線の円で示した領域の拡大図である図18(b)
に示すように、トランジスタのソース領域とボディ取り
出し電極は重なり領域を有していてもいなくてもよい。
この場合、合わせマージンをより小さくすることができ
る。これは、ボディ取り出し電極部分の面積を狭めるこ
とが可能であること示している。
【0094】上記の図18に示す半導体装置の製造方法
は、上記と同様であるが、図19(a)に示すように、
フォトリソグラフィー工程により第1半導体層SOI領
域を開口し、第2半導体層J領域を保護するマスクパタ
ーンM1のレジストマスクを形成し、1対のゲート電極
G1,G2で挟まれた半導体層SOI中に第2導電型
(n+ 型)のソース領域Sを、1対のゲート電極G1,
G2の外側の領域の半導体層SOI中に第2導電型(n
+ 型)の1対のドレイン領域D1,D2を形成した後、
図19(b)に示すように、フォトリソグラフィー工程
により第2半導体層J領域を開口し、第1半導体層SO
I領域を保護するマスクパターンM2のレジストマスク
を形成し、ゲート電極Gの側部における第2半導体層J
中に、ゲート電極Gをマスクとして第1導電型(p型)
の導電性不純物をイオン注入し、p型のボディ取り出し
電極Bを形成する。ここで、図19(b)中の破線の円
で示した領域において、ボディ取り出し電極Bが、ソー
ス領域Sと重なり領域を有さないように形成することが
できる。
【0095】また、上記の半導体装置においては、図2
0(a)および図20(a)中の破線の円で示した領域
の拡大図である図20(b)に示すように、1対のゲー
ト電極G1,G2で挟まれた半導体層SOI中が第2導
電型(n+ 型)のドレイン領域Dとなり、1対のゲート
電極G1,G2の外側の領域の半導体層SOI中が第2
導電型(n+ 型)の1対のソース領域S1,S2として
もよい。図20に示す半導体装置の製造方法は、上記の
製造方法と同様にして形成することができる。
【0096】また、上記の半導体装置においては、図2
1(a)および図21(a)中の破線の円で示した領域
の拡大図である図21(b)に示すように、トランジス
タのソース領域とボディ取り出し電極は重なり領域を有
していてもいなくてもよく、この場合、合わせマージン
をより小さくすることができる。
【0097】上記の図21に示す半導体装置の製造方法
は、図22(a)に示すように、フォトリソグラフィー
工程により第1半導体層SOI領域を開口し、第2半導
体層J領域を保護するマスクパターンM1のレジストマ
スクを形成し、1対のゲート電極G1,G2で挟まれた
半導体層SOI中に第2導電型(n+ 型)のドレイン領
域Dを、1対のゲート電極G1,G2の外側の領域の半
導体層SOI中に第2導電型(n+ 型)の1対のソース
領域S1,S2を形成した後、図22(b)に示すよう
に、フォトリソグラフィー工程により第2半導体層J領
域を開口し、第1半導体層SOI領域を保護するマスク
パターンM2のレジストマスクを形成し、ゲート電極G
の側部における第2半導体層J中に、ゲート電極Gをマ
スクとして第1導電型(p型)の導電性不純物をイオン
注入し、p型のボディ取り出し電極Bを形成する。ここ
で、図19(b)中の破線の円で示した領域において、
ボディ取り出し電極Bが、ソース領域Sと重なり領域を
有さないように形成することができる。上記の工程の後
に、上記と同様にして第1半導体層SOI中のソース領
域およびドレイン領域と第2半導体層J中のボディ取り
出し電極に自己整合的にコバルトシリサイドなどの高融
点金属シリサイド層Cを形成する。
【0098】上記の本実施形態においては、ソース領
域、ドレイン領域およびボディ取り出し電極をそれぞれ
1回のイオン注入で形成しているが、ゲート電極の側壁
部にサイドウォール絶縁膜を形成し、その前後にドーズ
量などを変えて2回のイオン注入を行うことによりLD
D構造とすることも可能である。
【0099】第6実施形態 図23(a)は、本実施形態に係る半導体装置であるゲ
ートアレイの1対のトランジスタに相当する領域の平面
図である。第3実施形態と実質的に同様であるが、ボデ
ィ取り出し電極に対してコンタクトをとることが必要で
ないことから、可能な限り第2半導体層の面積を狭めた
ことが異なる。上記のレイアウトは、第2半導体層の面
積を狭めることにより拡散層容量をさらに低減すること
ができる。
【0100】上記の本実施形態に半導体装置は、1対の
トランジスタのボディにそれぞれ接続するボディ取り出
し電極B1,B2がトランジスタのソース領域Sと重な
る領域を有して接続してpn接合を形成しており、トラ
ンジスタのボディ部分をソース領域に接続することがで
きる。従って、ドレイン電流のキンクの発生を抑制し、
寄生バイポーラ効果によるドレイン耐圧の向上を図るこ
とができる。
【0101】また、図23(b)に示すように、1対の
トランジスタのボディにボディ取り出し電極B1,B
2,B3,B4をそれぞれ複数個設け、重なり領域V
1,V2,V3,V4によりそれぞれソース領域Sに接
続することができる。この場合、ゲート容量は図23
(a)に示すレイアウトよりも大きくなるが、特にチャ
ネル幅の大きなトランジスタでも、より確実にトランジ
スタのボディ部分をソース領域に接続することができ
る。
【0102】また、図24(a)および図24(b)に
示すように、図23(a)および図23(b)に対し
て、1対のゲート電極G1,G2で挟まれた半導体層S
OI中が第2導電型(n+ 型)のドレイン領域Dとな
り、1対のゲート電極G1,G2の外側の領域の半導体
層SOI中が第2導電型(n+ 型)の1対のソース領域
S1,S2としてもよい。
【0103】本発明の半導体装置としては、SOI型半
導体層にMOSFETを有する半導体装置であれば何に
でも適用でき、MOSFETの他に種々の半導体素子を
有することが可能である。
【0104】本発明は、上記の実施の形態に限定されな
い。例えば、トランジスタのレイアウトや、ボディ取り
出し電極の形状は、設計する半導体装置あるいはそのデ
ザインルールに合わせて適宜変更することができる。本
発明のSOI構造トランジスタは、部分空乏型のトラン
ジスタに好ましく適用することができるが、完全空乏型
であってもよい。SOI構造積層基板は、SIMOX法
や張り合わせ法など、種々の方法により形成することが
できる。素子分離絶縁膜はとトレンチ法の他、LOCO
S法により形成することもできる。また、ゲート電極
は、例えばタングステンシリサイドなどの単層構成とす
ることもできる。ソース・ドレイン領域に形成される金
属シリサイド層をゲート電極の上層にも形成してもよ
い。また、層間絶縁膜は、単層構成でも多層構成でもよ
い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変
更を行うことができる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置によれば、SOI構造の半導体層に形成されたMOS
FETを有する半導体装置において、バルクシリコン基
板に形成されたトランジスタのレイアウトから変更が小
さく、さらにレイアウト面積の増大を抑制して、トラン
ジスタのボディ部分をソース領域などの電位に固定する
ことによりドレイン電流のキンクの発生を抑制し、寄生
バイポーラ効果によるドレイン耐圧の向上を図ることが
できる。
【0106】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、本発明の半導体装置を製造することが可能であ
り、バルクシリコン基板に形成されたトランジスタのレ
イアウトから変更が小さく、さらにレイアウト面積の増
大を抑制して、トランジスタのボディ部分をソース領域
などの電位に固定することによりドレイン電流のキンク
の発生を抑制し、寄生バイポーラ効果によるドレイン耐
圧の向上を図ることができる半導体装置を製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本発明の第1実施形態に係る半導
体装置の平面図であり、図1(b)は図1(a)中のX
−X’における断面図、図1(c)は図1(a)中のY
−Y’における断面図である。
【図2】図2は第1実施形態に係る半導体装置の製造方
法の製造工程のSOI構造積層基板を形成する工程まで
を示す(a)は平面図、(b)は(a)中のX−X’に
おける断面図、(c)は(a)中のY−Y’における断
面図である。
【図3】図3は図2の続きの工程のゲート電極の形成工
程までを示す(a)は平面図、(b)は(a)中のX−
X’における断面図、(c)は(a)中のY−Y’にお
ける断面図である。
【図4】図4は図3の続きの工程の第1半導体層におけ
る低濃度不純物領域の形成工程までを示す(a)は平面
図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、
(c)は(a)中のY−Y’における断面図である。
【図5】図5は図4の続きの工程の第2半導体層におけ
る低濃度不純物領域の形成工程までを示す(a)は平面
図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、
(c)は(a)中のY−Y’における断面図である。
【図6】図6は図5の続きの工程のサイドウォール絶縁
膜の形成工程までを示す(a)は平面図、(b)は
(a)中のX−X’における断面図、(c)は(a)中
のY−Y’における断面図である。
【図7】図7は図6の続きの工程の第1半導体層におけ
る高濃度不純物領域の形成工程までを示す(a)は平面
図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、
(c)は(a)中のY−Y’における断面図である。
【図8】図8は図7の続きの工程の第2半導体層におけ
る高濃度不純物領域の形成工程までを示す(a)は平面
図、(b)は(a)中のX−X’における断面図、
(c)は(a)中のY−Y’における断面図である。
【図9】図9(a)は本発明の第2実施形態に係る半導
体装置の平面図であり、図1(b)は図1(a)中のX
−X’における断面図、図1(c)は図1(a)中のY
−Y’における断面図である。
【図10】図10は第2実施形態に係る半導体装置の製
造方法の製造工程の高融点金属シリサイド層を形成する
工程までを示す(a)は平面図、(b)は(a)中のX
−X’における断面図、(c)は(a)中のY−Y’に
おける断面図である。
【図11】図11(a)は本発明の第3実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図11(b)は図11
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図12】図12は図11に示す半導体装置の製造方法
の製造工程を示す平面図であり、(a)はSOI構造積
層基板を形成する工程まで、(b)はゲート電極を形成
する工程までを示す。
【図13】図13は図12の続きの工程を示す平面図で
あり、(c)はソース領域およびドレイン領域の形成工
程まで、(d)はボディ取り出し電極の形成工程までを
示す。
【図14】図14(a)は本発明の第4実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図14(b)は図14
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図15】図15は図14に示す半導体装置の製造方法
の製造工程を示す平面図であり、(a)はSOI構造積
層基板を形成する工程まで、(b)はゲート電極を形成
する工程までを示す。
【図16】図16は図15の続きの工程を示す平面図で
あり、(c)はソース領域およびドレイン領域の形成工
程まで、(d)はボディ取り出し電極の形成工程までを
示す。
【図17】図17(a)は本発明の第5実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図17(b)は図17
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図18】図18(a)は本発明の第5実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図18(b)は図18
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図19】図19は図18に示す半導体装置の製造方法
の製造工程を示す平面図であり、(a)はソース領域お
よびドレイン領域の形成工程まで、(b)はボディ取り
出し電極の形成工程までを示す。
【図20】図20(a)は本発明の第5実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図20(b)は図20
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図21】図21(a)は本発明の第5実施形態に係る
半導体装置の平面図であり、図21(b)は図21
(a)中の破線の円で示した領域の拡大図である。
【図22】図22は図21に示す半導体装置の製造方法
の製造工程を示す平面図であり、(a)はソース領域お
よびドレイン領域の形成工程まで、(b)はボディ取り
出し電極の形成工程までを示す。
【図23】図23(a)および(b)は本発明の第6実
施形態に係る半導体装置の平面図である。
【図24】図24(a)および(b)は本発明の第6実
施形態に係る半導体装置の平面図である。
【図25】図25は第1従来例に係る半導体装置の平面
図である。
【図26】図26は第2従来例に係る半導体装置の平面
図である。
【図27】図27は第3従来例に係る半導体装置の平面
図である。
【符号の説明】
1…支持基板、10(SOI)…第1半導体層、10’
(J)…第2半導体層、11…第1導電型低濃度不純物
領域、12…第2導電型低濃度不純物領域、13…第1
導電型高濃度不純物領域、14…第2導電型高濃度不純
物領域、15…高融点金属シリサイド層、20(I)…
層間絶縁膜(素子分離絶縁膜)、21…ゲート絶縁膜、
22…オフセット絶縁膜、23…サイドウォール絶縁
膜、24…層間絶縁膜、30(G,G1,G2)…ゲー
ト電極、30a…ポリシリコン層、30b…金属シリサ
イド層、31,33…プラグ、32,34…上層配線、
R1〜R4…レジスト膜、D1〜D4…導電性不純物、
S,S1,S2…ソース領域、D,D1,D2…ドレイ
ン領域、B,B1,B2,B3,B4…ボディ取り出し
電極、V,V1,V2,V3,V4…重なり領域、GC
…ゲートコンタクト、SC…ソースコンタクト、DC…
ドレインコンタクト、BC…ボディコンタクト。
フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA01 AA09 BB01 BB18 BB24 BB28 BB40 CC01 DD02 DD04 DD08 DD16 DD37 DD43 DD65 DD79 DD84 EE09 FF14 GG10 GG14 5F048 AA03 AA05 AB02 AC04 BA09 BB05 BB08 BC06 BC16 BG12 BG14 DA25 5F110 AA13 AA15 AA18 BB04 CC02 DD05 DD13 EE05 EE09 EE14 EE31 EE36 EE45 FF02 FF23 GG23 GG28 GG29 HJ01 HJ04 HJ13 HJ23 HL04 HL05 HL27 HM15 NN02 NN23 NN35 NN62 NN65 NN66 QQ09 QQ11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電界効果トランジスタを有する半導体装置
    であって、 支持基板と、 前記支持基板上に形成された絶縁膜と、 前記絶縁膜上に形成され、前記トランジスタのチャネル
    形成領域を有する第1導電型の第1半導体層と、 前記チャネル形成領域の上層に形成されたゲート絶縁膜
    と、 前記ゲート絶縁膜の上層に形成されたゲート電極と、 前記ゲート電極の両側部における前記第1半導体層中に
    前記チャネル形成領域に接続して形成された第2導電型
    のソース領域およびドレイン領域と、 少なくとも前記第1半導体層の前記ソース領域およびド
    レイン領域を除くボディ部分から張り出して形成されて
    いる第1導電型の第2半導体層と、 前記第2半導体層中に形成され、前記第1半導体層より
    も第1導電型の不純物を高濃度に含有し、前記ソース領
    域またはドレイン領域に接続して形成されているボディ
    取り出し電極とを有する半導体装置。
  2. 【請求項2】前記ゲート電極が、前記第1半導体層領域
    においては前記チャネル形成領域に、前記第2半導体層
    領域とは一部領域が重なるように、さらに前記第1半導
    体層と前記第2半導体層の境界の一方の端部上を通過す
    るようにして、前記ゲート絶縁膜の上層に形成されてお
    り、 前記ゲート電極の側部における前記第2半導体層中に前
    記ボディ取り出し電極が形成されている請求項1記載の
    半導体装置。
  3. 【請求項3】前記第1半導体層と前記第2半導体層の境
    界近傍において、前記ボディ取り出し電極と、前記ソー
    ス領域またはドレイン領域が、重なり部分を有して接続
    している請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域
    またはドレイン領域が、共通の導電層に接続している請
    求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記導電層が、前記第1および第2半導体
    層の上層に形成された金属シリサイド層である請求項4
    記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】前記ソース領域およびドレイン領域が、そ
    れぞれ第1不純物領域と、当該第1不純物領域のチャネ
    ル形成方向の外側に形成され、前記第1不純物領域より
    も高濃度の導電性不純物を含有する第2不純物領域を有
    する請求項1記載の半導体装置。
  7. 【請求項7】前記第1半導体層および第2半導体層がシ
    リコン活性層である請求項1記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記電界効果トランジスタとして、nチャ
    ネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタが形成
    されている請求項1記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】前記第1半導体層が複数のチャネル形成領
    域を有し、前記複数個のチャネル形成領域の上層にそれ
    ぞれゲート絶縁膜を介して複数個のゲート電極が形成さ
    れており、複数個のトランジスタが形成されている請求
    項1記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】前記複数個のトランジスタが、少なくと
    もソース領域またはドレイン領域を共有している請求項
    9記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記ボディ取り出し電極と接続している
    前記ソース領域またはドレイン領域を電源電圧あるいは
    接地電位に固定することにより、前記第1半導体層の前
    記ソース領域およびドレイン領域を除くボディ部分を前
    記電源電圧あるいは接地電位に固定する請求項1記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】トランジスタを有する半導体装置の製造
    方法であって、 支持基板の絶縁膜上に、前記トランジスタのチャネル形
    成領域を有する第1導電型の第1半導体層と、当該第1
    半導体層から張り出して形成されている第1導電型の第
    2半導体層とを有する積層基板を形成する工程と、 前記第1半導体層および前記第2半導体層の上層にゲー
    ト絶縁膜を形成する工程と、 前記第1半導体層領域においては前記チャネル形成領域
    に、前記第2半導体層領域とは一部領域が重なるよう
    に、さらに前記第1半導体層と前記第2半導体層の境界
    の一方の端部上を通過するようにして、前記ゲート絶縁
    膜の上層にゲート電極を形成する工程と、 前記第1半導体層領域において、前記ゲート電極の両側
    部における前記第1半導体層中に、前記チャネル形成領
    域に接続するように第2導電型のソース領域およびドレ
    イン領域を形成する工程と、 前記第2半導体層領域において、前記ゲート電極の側部
    における前記第2半導体層中に、前記第1半導体層より
    も第1導電型の不純物を高濃度に含有するボディ取り出
    し電極を形成する工程とを有し、 前記ボディ取り出し電極を形成する工程以降の工程にお
    いて、前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域または
    ドレイン領域を接続して形成する半導体装置の製造方
    法。
  13. 【請求項13】前記ボディ取り出し電極を形成する工程
    においては、前記第1半導体層と前記第2半導体層の境
    界近傍において、前記ソース領域またはドレイン領域と
    重なり部分を有するように形成する請求項12記載の半
    導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記ボディ取り出し電極を形成する工程
    の後に、前記ボディ取り出し電極と前記ソース領域また
    はドレイン領域の上層に金属シリサイド層を形成する工
    程をさらに有する請求項12記載の半導体装置の製造方
    法。
  15. 【請求項15】前記ソース領域およびドレイン領域を形
    成する工程が、前記ゲート電極をマスクとして第1不純
    物領域を形成する工程と、前記ゲート電極の側部にサイ
    ドウォールマスク層を形成する工程と、前記サイドウォ
    ールマスク層をマスクとして前記第1不純物領域よりも
    高濃度に導電性不純物を含有する第2不純物領域を形成
    する工程とを含む請求項12記載の半導体装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】前記支持基板の絶縁膜上に前記第1半導
    体層と第2半導体層とを有する積層基板を形成する工程
    においては、それぞれシリコン活性層からなる前記第1
    半導体層と第2半導体層とを形成する請求項12記載の
    半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】前記絶縁膜の上層に、前記第1半導体層
    および第2半導体層を有する半導体層を複数個形成し、
    nチャネル型トランジスタとpチャネル型トランジスタ
    を形成する請求項12記載の半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】前記nチャネル型トランジスタのソース
    領域およびドレイン領域を形成する工程において、同時
    に前記pチャネル型トランジスタのボディ取り出し電極
    を形成し、 前記pチャネル型トランジスタのソース領域およびドレ
    イン領域を形成する工程において、同時に前記nチャネ
    ル型トランジスタのボディ取り出し電極を形成する請求
    項17記載の半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】前記絶縁膜の上層に、複数個のチャネル
    形成領域を有するように前記第1半導体層を形成し、 前記ゲート電極を形成する工程においては、前記複数個
    のチャネル形成領域の上層にそれぞれゲート絶縁膜を介
    して複数個のゲート電極を形成し、 前記複数個のチャネル形成領域に対応する複数個のトラ
    ンジスタを形成する請求項12記載の半導体装置の製造
    方法。
  20. 【請求項20】前記複数個のトランジスタが少なくとも
    ソース領域またはドレイン領域を共有するように、前記
    複数個のトランジスタを配置して形成する請求項19記
    載の半導体装置の製造方法。
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