JPH0617575A - 自動間仕切開閉装置 - Google Patents

自動間仕切開閉装置

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JPH0617575A
JPH0617575A JP3155947A JP15594791A JPH0617575A JP H0617575 A JPH0617575 A JP H0617575A JP 3155947 A JP3155947 A JP 3155947A JP 15594791 A JP15594791 A JP 15594791A JP H0617575 A JPH0617575 A JP H0617575A
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rail
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wheel
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 間仕切パネルを吊支し、天井に固着した吊支
レールに沿って走行するランナーが、吊支レールが湾曲
した部分でも、不快な「きしみ音」を発生したり、レール
面や車輪が摩耗することなく、小さな力でスムースに走
行できるようにする。 【構成】 駆動輪(9)と1個又は複数個の自由回転可能
な従動輪(11)とが走行方向に直交する線上に直線状に配
置され、かつ、従動輪(11)の前後に配置した補助輪(13)
は、レール面との間に隙間を設けて、レール面に接触し
ていないため、吊支レール(1)の直線部分はもとより、
湾曲部分もスムースに走行することができる。ランナー
(4)が吊支レール(1)の分岐部を通過する際、従動輪(1
1)が案内溝に入って沈下すると、前後の補助輪(13)の中
のいずれかがレール面に当接して、ランナー(4)を支承
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内の間仕切を自動的
に開閉させるようにした装置に関し、より詳しくは、間
仕切を吊支して、天井に固着した吊支レールに沿って走
行する自走式のランナーの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】間仕切には、天井のレールに吊支した多
数のパネルを、人手により移動させて開閉する手動式の
ものと、押ボタン操作により自動的に開閉する電動式の
ものがある。電動式のものは、設備費は高価となるが、
開閉時に人手を要せず、また、各パネルに一切手を触れ
る必要がないので、外観を重視するパネルを汚したり、
傷つけたりすることがないという利点がある。
【0003】従来の電動式間仕切は、たとえば、天井に
角筒状で直線をなす吊支レールを所望のパネル走行経路
に沿って固着し、これにパネルを吊支して移動させるよ
うにしてあり、レールの交差部には、ランナーの走行方
向を変更するためのターンテーブルを配置して、1つの
レールから他のレールへランナーを移行させて、パネル
を所望の位置へ移動させるようにしたものがある。しか
し、この装置では、各パネル内に、走行のための駆動モ
ーターや付属する伝導部材を設けてあるために、パネル
の厚さが厚く重量が大きくなり、厚さが薄く軽量で安価
な手動式パネルを使用することができない。従って、パ
ネルを開いておく場合の収納室も大型となり、また、駆
動モーターや伝導部材のメンテナンス時に、パネルを床
に降ろして分解しなければならず、甚だ面倒である。
【0004】この問題を解決するために、先に、本出願
人は、特願平2−193947号として「自動間仕切開閉装
置」と題する発明について特許出願をした。該先願発明
の要点を、図9より図12によって説明する。
【0005】図9は、吊支レールの要部を、天井を省略
して示した平面図で、吊支レール(01)は、直線状の間仕
切部(01a)と誘導部(01b)と1対の収納部(01c)(01d)、及
び各部(01a)(01b)(01c)(01d)を連結する湾曲部(01e)よ
り形成されている。
【0006】吊支レール(01)の下面中央には、長さ方向
の案内溝(02)が切設してある。
【0007】間仕切パネル(以下、単にパネルという)(0
3)は、上面両端部に突設した吊軸を案内溝(02)に挿通
し、ランナー(A)及び(B)を装着してある。
【0008】図10はランナーの概略平面図、図11は同
じく正面図で、基板(04)の下面に減速モーター(05)を装
着し、その出力軸には、大径の駆動輪(06)を装着してあ
る。基板(04)の下面の4角部には、それぞれ軸受(図示
省略)を装着して、駆動輪(06)に近い辺に1対の補助輪
(07)(07)を、駆動輪(06)から遠い辺に1対の従動輪(08)
(08)を、それぞれ枢支してある。
【0009】補助輪(07)(07)は、駆動輪(06)より小径
で、駆動輪(06)と同方向を向き、下端を駆動輪(06)の下
端より若干上方に位置させてある。従動輪(08)(08)は、
補助輪(07)と等径で、下端を駆動輪(06)の下端と等高を
なすように位置させてある。ランナー(A)(B)は、駆動
輪(06)と従動輪(08)(08)とが、吊支レール(01)の案内溝
(02)の両側方の上面に当接した状態で載置され、モータ
ー(05)により駆動輪(06)を駆動することにより、吊支レ
ール(01)に沿って走行する。
【0010】なお、ランナー(A)(B)には、吊支レール
(01)に長さ方向に沿って付設した給電線から、モーター
(05)への電力を採り入れる集電子を付設してあり、ま
た、吊支レール(01)の湾曲部(01e)が直線部分から分岐
する個所には、ランナーを所定の経路に誘導するための
案内板を設けて、パネル(03)を収納する際に、ランナー
(A)を吊支レール(01)の一方の収納部(01c)に誘導し、
ランナー(B)を他方の収納部(01d)に誘導するようにし
てあるが、これらは、前記先願の明細書及び図面に詳記
してあり、かつ、本発明の理解には関係がないので、図
示を省略する。
【0011】パネル(03)を収納する際には、ランナー
(A)が収納部(01c)に、ランナー(B)が収納部(01d)に誘
導されて、各パネルを重畳して収納する。パネル(03)を
間仕切位置に引き出す際には、2個のランナー(A)(B)
のモーター(05)を同期的に駆動して、各ランナーを湾曲
部(01e)を経て直線部(01b)へ向けて走行させると、パネ
ル(03)は、図9に点線で示す位置に平行移動し、さら
に、2個のランナーが図9の上部の湾曲部(01e)を順次
に通過して、間仕切部(01a)へ移動することにより、パ
ネル(03)は、時計回り方向に旋回して、間仕切位置に引
き出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のように構成した
ランナーによりパネル(03)を移動させると、吊支レール
(01)が直線である部分では、スムースに走行できるが、
図12に示すように、湾曲部(01e)を通過する際に、不快
な「きしみ音」が発生するとともに、湾曲部(01e)のレー
ル面が異常に摩耗する不都合が生じた。
【0013】この理由は、各ランナーの補助輪(07)及び
従動輪(08)(以下、両者を総合して「車輪」という)の支軸
が、それぞれ平行に固定されて、ランナーの走行方向を
直線的に限定しているために、湾曲部(01e)でカーブす
る際に、各車輪が軸線方向に無理に移動させられて、レ
ール面との間に軸線方向のすべりを生じるためである。
【0014】この不都合を改善するには、補助輪(07)及
び従動輪(08)の、それぞれいずれか一方を垂直軸回りに
回転できるように構成し、湾曲部(01e)を通過する際
に、自動車の前輪と同様に所要角度回転させるようにす
れば、スムースに回動することができるが、構造が複雑
になり、かつ、湾曲部(01e)を通過するごとに所要に回
転させる制御がきわめて面倒で、実用に適さない。
【0015】また、補助輪(07)及び従動輪(08)をそれぞ
れ1個ずつとすれば、直線部分及び湾曲部分のいずれも
スムースに走行できるが、ランナーが走行方向の前後に
向かって傾斜して、姿勢が不安定になる問題があり、ま
た、吊支レール(01)が分岐する部分で、いずれかの車輪
が案内溝(02)の中に落ちこんで、走行に支障を生じる不
都合がある。
【0016】本発明は、直線部分及び湾曲部分をスムー
スに、かつ、安定して走行し得る自動間仕切開閉装置を
提供することを、目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、以下のとおりに構成されている。
【0018】天井に固着した角筒状の吊支レール内に嵌
合され、かつ吊支レールにおける下辺内面のレール面中
央部に切設した長手方向の案内溝を通って垂下する吊軸
に間仕切パネルを吊支して、レール面に沿って走行する
ようにしたランナーを有する自動間仕切開閉装置におい
て、ランナーの一側部に、走行方向と直交する軸をもっ
て枢支され、吊支レールにおける案内溝の一側方のレー
ル面に当接して回転駆動されることにより、ランナーを
走行させる1個の駆動輪と、駆動輪と対応するランナー
の他側部に、走行方向と直交する軸をもって枢支され、
吊支レールにおける案内溝の他側方のレール面上を転動
する従動輪と、少なくともランナーの他側部における従
動輪の前後部に、走行方向と直交する軸をもって、かつ
レール面から隙間を設けて回転可能に枢支した補助輪と
を備えることを特徴とする自動間仕切開閉装置。
【0019】ランナーの一側部における駆動輪の前後部
にも、補助輪を、走行方向と直交する軸をもって、かつ
レール面から隙間を設けて回転可能に枢支するのがよ
い。
【0020】また、互いに独立して回転可能な複数個の
従動輪を、駆動輪の逆側のレール面に当接するように設
置したり、互いに独立して回転可能な複数個の補助輪
を、同軸に枢支したり、又は駆動輪、従動輪及び補助輪
を、各軸について1個ずつ枢支したりしてもよい。
【0021】
【作用】駆動輪と、1個又は複数個の自由回転可能な従
動輪とを、走行方向に直交する軸上に枢支し、かつ、従
動輪の前後に配置した補助輪は、レール面との間に隙間
を設けて、レール面に接触していないため、吊支レール
の直線部分はもとより、湾曲部分もスムースに走行する
ことができる。
【0022】ランナーが吊支レールの分岐部を通過する
際、従動輪が案内溝に入って沈下すると、前後の補助輪
の中のいずれかがレール面に当接して、ランナーを支承
する。
【0023】
【第1実施例】図1は、本発明の自動間仕切開閉装置に
おけるランナーの第1実施例の要部を示す平面図、図2
は、同ランナーを吊支レールに吊支した正面図である。
【0024】吊支レール(1)は、図9の吊支レール(01)
と同様で、細長い角筒状をなして、天井(2)に固着して
あり、その下面中央に案内溝(3)を長手方向に切設して
ある。
【0025】ランナー(4)は、水平な上面の基板(5)と
下面の軸受板(6)とを、前後1対の側面板(7)で連結し
て、左右が解放した角筒状に形成してあり、基板(5)の
下面に減速モーター(8)を装着してある。減速モーター
(8)の出力軸は、図の右方に突出し、駆動輪(9)を固着
してある。
【0026】軸受板(6)の前後方向の中心に、左方に突
出する軸(10)を設け、この軸(10)に、4個の従動輪(11)
を、それぞれボールベアリングを使用して互いに自由に
回転し得る車輪としてある。各従動輪(11)の下端は、駆
動輪(9)の下端と同一高さで、かつ、駆動輪(9)と4個
の従動輪(11)の下端が直線上に位置するように、軸(10)
の位置を設定してある。なお、左右2個ずつの従動輪(1
1)の中間に、ランナー(4)の基板(5)より垂下して、軸
(10)を支持する軸支板(図示略)を配設してもよい。
【0027】軸受板(6)の前後両端近くに、左右方向を
なす1対の軸(12)を架設し、それぞれ補助輪(13)を装着
してある。補助輪(13)は、駆動輪(9)側に前後各1個、
逆側に前後各2個をそれぞれ同軸に装着し、やはり互い
に自由に回転し得る車輪としてある。ただし、これらの
補助輪(13)は、下端の高さが駆動輪(9)及び従動輪(11)
の下端より、やや上方に位置するように、軸(12)の位置
を設定してある。
【0028】図3及び図4は、駆動輪(9)、従動輪(11)
及び補助輪(13)の位置関係を示す側面図で、図3は駆動
側、図4は従動側である。上記のように、従動輪(11)の
下端を駆動輪(9)の下端と同一高さとし、補助輪(13)の
下端をそれよりやや上方に位置するようにしてあるの
で、吊支レール(1)の中に装着したとき、駆動輪(9)と
各従動輪(11)が角筒状の吊支レール(1)の下辺の内面に
当接し、前後の補助輪(13)がやや浮いた状態で載置され
る。この場合、補助輪(13)と吊支レール(1)との隙間
(t)は、0.5〜0.8mmが適当であり、図3及び図4で
は、隙間(t)の大きさを誇張して示してある。
【0029】図2に戻って、軸受板(6)の下面中央に
は、吊軸(14)を垂設してある。吊軸(14)の下端は、図示
を省略したパネルに、軸回りに回転可能に枢着してあ
り、2個のランナー(4)を1組としてパネルの上縁の両
端部を吊支している。軸受板(6)の下面における吊軸(1
4)の前後には、案内溝(3)に沿って転動するようにした
1対の下部ガイドローラ(15)を上下軸まわりに回転可能
に装着してある。
【0030】基板(5)の上面には、前後1対の支軸(16)
を中心線上に立設して、それぞれの上端部に各1個の上
部ガイドローラ(17)を回転可能に装着してある。一方、
吊支レール(1)における分岐部の上辺の内面には、ラン
ナー(4)の走行方向を決定するそらせ板(18)を垂設し、
上部ガイドローラ(17)がこれに沿って転動することによ
り、最終段のパネルの後部のランナー(4)以外のランナ
ー(4)が図6に示す分岐部の右方に向かって案内される
ようにしてある。
【0031】さらに、基板(5)の上面には、減速モータ
ー(8)を制御するための制御部(19)を設置して、制御部
(19)の側方に集電ブラシ(20)を突設し、吊支レール(1)
の側壁内面に張設した給電線(21)に摺接させて、減速モ
ーター(8)に給電するようにしてある。この給電装置
は、前記先願の明細書に詳述してあり、本発明の理解に
は、直接には関係がないので、説明を省略する。
【0032】図5及び図6は、上記のように構成した本
発明の装置、特にランナー(4)の機能を説明する模式図
である。これらの図において、斜線を付した車輪は、吊
支レール(1)の面に当接して荷重を支えているものを示
し、斜線なしの白枠で示した車輪は、レール面から離間
しているものを示す。
【0033】図5の左側は、ランナー(4)が吊支レール
(1)の直線部を走行する場合、同図の右側は、湾曲部を
走行する場合である。いずれの場合にも、2個のランナ
ー(4)を1組として、吊軸(14)によりパネルの上縁に装
着してあるので、吊軸(14)が垂直になる姿勢に保持さ
れ、したがって、駆動輪(9)及び4個の従動輪(11)がレ
ール面に当接し、各補助輪(13)がレール面から離間した
状態になる。
【0034】この状態で、各ランナー(4)の減速モータ
ー(8)により駆動輪(9)を同期的に回転駆動すると、2
組のランナー(4)が同一方向に等速度で移動し、パネル
を吊支レール(1)に沿って移動させる。この際、駆動輪
(9)が回転可能な吊軸(14)から離れた位置に設置してあ
るため、駆動輪(9)と吊軸(14)との距離をモーメントア
ームとする偶力が生じて、ランナーが吊軸(14)を中心と
して回転しようとするが、前後1対の下部ガイドローラ
(15)を、案内溝(3)に係合させてあるので、ランナー
(4)は、垂直軸回りに回転することなく、吊支レール
(1)に沿って移動できる。
【0035】この移動に際して、駆動輪(9)と4個の従
動輪(11)とは、直線上に配置してあり、かつ、4個の従
動輪(11)は、それぞれ自由に回転できる車輪であるた
め、図5の左側に示した直線部分のみならず、右側に示
した湾曲部分も、スムースに走行することができる。す
なわち、湾曲部分を走行する際には、駆動輪(9)と4個
の従動輪(11)が通過する軌跡は、それらの軸線の延長線
上に中心を有する同心円となり、かつ、4個の従動輪(1
1)が自由に回転できるため、各車輪とも軸線方向にすべ
りを生じることがなく、円弧を描いて転動するので、前
記した図12の場合のように、不快な「きしみ音」を発生し
たり、車輪やレール面を損傷することがなく、また走行
抵抗が小さいので、きわめてスムースな走行状態を得る
ことができる。
【0036】図6は、ランナーが吊支レール(1)の分岐
部を通過するときの状態を示す模式図である。説明の便
宜上、補助輪(13)の中、駆動輪(9)側のものを「駆動
側」、逆側のものを「従動側」と称し、かつ、「従動側」の
2個について「内側」又は「外側」と称することとする。ま
た、前後の補助輪(13)について、ランナー(4)の進行方
向に応じて「先行」又は「後続」と称することとする。
【0037】ランナー(4)が図の下方から分岐部に進入
して、湾曲部分に沿ってカーブする場合、最初は、直線
部分と同様に、駆動輪(9)と4個の従動輪(11)とがレー
ル面に当接している。湾曲部分に入ってカーブし始める
と、まず、従動側の先行補助輪(13)がレール面から外れ
て、案内溝(3)の上に移行するが、補助輪(13)は、もと
もとレール面から浮いているので、支承状態に変化はな
い。
【0038】ランナー(4)が進行して、従動側の従動輪
(11)が4個とも案内溝(3)の上に移行すると、従動輪(1
1)は、案内溝(3)の中に沈下する。このとき、先行の補
助輪(13)の中、少なくとも内側のものが、対向側のレー
ル面上に移行して、図6の状態になる。
【0039】すなわち、図6の位置では、駆動側は、駆
動輪(9)がレール面に当接し、従動側は、少なくとも先
行の補助輪(13)の内側のもの及び後続の補助輪(13)の外
側のものがレール面に当接して支承する。このとき、ラ
ンナー(4)は、従動側の各補助輪(13)の下端とレール面
との隙間(t)だけ、従動側が低下して傾くことになる
が、この隙間は、前述したように僅かな量であるので、
実際上、ランナー(4)の走行及びパネルの支承に影響は
ない。
【0040】さらにランナー(4)が進行して、従動輪(1
1)の少なくとも内側のものが、案内溝(3)の範囲を通過
して対向側のレール面上に達すると、従動側の従動輪(1
1)がレール面に当接して支承し、補助輪(13)は、レール
面から離間する。以後、ランナー(4)は、図5の状態、
すなわち、駆動輪(9)及び4個の従動輪(11)がレール面
に当接する状態で、湾曲部分を走行する。
【0041】分岐部において、最終段のパネルの後部の
ランナー(4)が直線部分の方へ進行する場合も、上記に
準じて、駆動輪(9)が案内溝(3)の中に沈下したとき
に、先後の駆動側の補助輪(13)の少なくとも一方がレー
ル面に当接して、荷重を支承する。このとき、ランナー
(4)は、レール面から外れている補助輪(13)の側が沈下
して、前後方向に傾斜するが、従動側の各車輪がレール
面の上にあるため、従動側の補助輪(13)が隙間(t)だけ
低下してレール面に当接すれば、それ以上傾斜すること
はない。
【0042】なお、図6でランナー(4)が直線部分へ進
行する場合、駆動輪(9)が案内溝(3)の範囲に入ると、
駆動力がはたらかないことになるが、パネルには、2個
ずつのランナー(4)を取付けてあるため、他方のランナ
ー(4)によって駆動されて、案内溝(3)を通過すること
ができる。
【0043】
【第2実施例】図7は、本発明の第2実施例のランナー
における各車輪の配置を示す平面図である。この実施例
は、従動輪(11)を2個としてあること以外は、第1実施
例同様である。
【0044】第2実施例のような構成としても、第1実
施例のものとほぼ同様の効果を奏することができる。
【0045】
【第3実施例】図8は、本発明の第3実施例のランナー
における各車輪の配置を示す平面図である。この実施例
では、従動側の従動輪(11')及び補助輪(13')を1軸につ
いて1個ずつとし、前後の補助輪(13')の軸間距離(L)
を、前述の第1及び第2実施例よりも大きくしてある。
【0046】軸間距離(L)の大きさは、たとえば図8に
示すように、第3実施例のランナーが、吊支レール(1)
の分岐部を湾曲部分側へカーブする際に、従動側の2個
の補助輪(13')が案内溝(3)の両側のレール面上に位置
するように定めてある。
【0047】すなわち、第2実施例では、従動側の従動
輪(11)及び補助輪(13)を2列に設けて、実質的に各車輪
の横幅を増加させることにより、分岐部を通過する際
に、各車輪が同時に案内溝(3)に沈下しないようにした
ものであるが、第3実施例は、補助輪(13')の軸間距離
(L)を大きくすることにより、1列のみの従動輪(11')
と補助輪(13')によっても、吊支レール(1)の分岐部を
通過できるものである。
【0048】第3実施例は、従動側の従動輪(11')及び
補助輪(13')を1列としたので、構成部品が少なくなる
利点があるが、反面、軸間距離(L)の増加により、ラン
ナーの走行方向の全長が増大することになる。これは、
通常の間仕切開閉操作には、なんら問題はないが、パネ
ルを収納する際に若干の問題がある。
【0049】図9によりこの問題を説明すると、パネル
を収納する場合、ランナー(A)は、吊支レール(01)の一
方の収納部(01c)に、ランナー(B)は、他方の収納部(01
d)に、それぞれ移動する。2組のランナー(A)(B)をパ
ネルの上縁の両端付近に係着してあるので、パネルは、
収納部の1対のレール(01c)(01d)に直交する向きに重畳
して収納される。
【0050】この場合、パネルを収納するスペースを節
約するためには、重畳したパネルの間の隙間をできるだ
け小さくすることが望ましいが、ランナーは、その構造
上、走行方向の全長をパネルの厚さより小さくすること
が困難である。したがって、パネルを収納したときの重
畳ピッチは、ランナーの全長に相当する寸法になるの
で、第3実施例のランナーを使用すると、第1及び第2
実施例のランナーよりもパネルの重畳ピッチが大とな
り、同一個数のパネルを収納するために、より大きいス
ペースが必要になる。あるいは、一定のスペースに収納
し得るパネルの個数が少なくなるという問題がある。
【0051】したがって、第3実施例のランナーは、所
要個数のパネルを収納できる充分なスペースがある場合
に適用し得るもので、構成部品の点数が少ないために、
製作及び保守の面で、コストの低減を図ることができ
る。
【0052】
【発明の効果】(a) 吊支レールが直線である部分はも
とより、湾曲した部分も、小さな力できわめてスムース
に走行することができ、不快な「きしみ音」を発生した
り、車輪やレール面が摩耗することがない。
【0053】(b) ランナーが分岐部以外の直線部分及
び湾曲部分を走行するときには、走行方向を直交するほ
ぼ一一直線状に配置した駆動手段と従動輪のみによって
荷重を支承しているので、前後に離間する2軸で支承し
ていた従来のランナーよりも走行抵抗が小さく、パネル
を軽く移動することができ、従来のランナーよりも小型
の減速モーターを適用することができる。
【0054】(c) 従動輪の前後に配置した補助輪によ
り、吊支レールの分岐部を通過する際に、案内溝をスム
ースに渡ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のランナーの要部を示す平
面図である。
【図2】第1実施例のランナーを、吊支レールに装着し
た状態を示す正面図である。
【図3】第1実施例の駆動輪、従動輪及び補助輪を、駆
動側から見た側面図である。
【図4】同じく従動輪及び補助輪を、従動側から見た側
面図である。
【図5】第1実施例のランナーが、吊支レールの直線部
分及び湾曲部分を走行する状態を示す平面図である。
【図6】同じく分岐部を通過する状態を示す平面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例における車輪の配置を示す
平面図である。
【図8】本発明の第3実施例における車輪の配置を示す
平面図である。
【図9】従来の自動間仕切開閉装置における吊支レー
ル、ランナー及びパネルを示す平面図である。
【図10】従来例のランナーの概略平面図である。
【図11】図10のランナーの駆動輪及び補助輪を示す
側面図である。
【図12】図10のランナーが吊支レールの湾曲部分を
通過する状態を示す平面図である。
【符号の説明】
(1)吊支レール (2)天井 (3)案内溝 (4)ランナー (5)基板 (6)底板 (7)側面板 (8)減速モーター (9)駆動輪 (10)従動輪の軸 (11)従動輪 (12)補助輪の軸 (13)補助輪 (14)吊軸 (15)下部ガイドローラ (16)支軸 (17)上部ガイドローラ (18)ガイドレール (19)制御部 (20)集電ブラシ (21)給電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に固着した角筒状の吊支レール内に
    嵌合され、かつ吊支レールにおける下辺内面のレール面
    中央部に切設した長手方向の案内溝を通って垂下する吊
    軸に間仕切パネルを吊支して、レール面に沿って走行す
    るようにしたランナーを有する自動間仕切開閉装置にお
    いて、 ランナーの一側部に、走行方向と直交する軸をもって枢
    支され、吊支レールにおける案内溝の一側方のレール面
    に当接して回転駆動されることにより、ランナーを走行
    させる1個の駆動輪と、 駆動輪と対応するランナーの他側部に、走行方向と直交
    する軸をもって枢支され、吊支レールにおける案内溝の
    他側方のレール面上を転動する従動輪と、 少なくともランナーの他側部における従動輪の前後部
    に、走行方向と直交する軸をもって、かつレール面から
    隙間を設けて回転可能に枢支した補助輪とを備えること
    を特徴とする自動間仕切開閉装置。
  2. 【請求項2】 ランナーの一側部における駆動輪の前後
    部にも、補助輪を、走行方向と直交する軸をもって、か
    つレール面から隙間を設けて回転可能に枢支したことを
    特徴とする請求項1に記載の自動間仕切開閉装置。
  3. 【請求項3】 互いに独立して回転可能な複数個の従動
    輪を、駆動輪の逆側のレール面に当接するように設置し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動間仕切
    開閉装置。
  4. 【請求項4】 互いに独立して回転可能な複数個の補助
    輪を、同軸に枢支したことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかに記載の自動間仕切開閉装置。
  5. 【請求項5】 駆動輪、従動輪及び補助輪を、各軸につ
    いて1個ずつ枢支したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の自動間仕切開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9834226B2 (en) 2015-03-31 2017-12-05 Murata Machinery, Ltd. Travelling vehicle system and travelling method for travelling vehicle
JP2019167193A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 富士ゼロックス株式会社 後処理装置および画像形成システム
CN112977487A (zh) * 2021-05-17 2021-06-18 西南交通大学 一种带有密封门的单管双线磁浮交通真空管道

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