JPH06174104A - オイルパンの取付構造 - Google Patents
オイルパンの取付構造Info
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- JPH06174104A JPH06174104A JP33261492A JP33261492A JPH06174104A JP H06174104 A JPH06174104 A JP H06174104A JP 33261492 A JP33261492 A JP 33261492A JP 33261492 A JP33261492 A JP 33261492A JP H06174104 A JPH06174104 A JP H06174104A
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- oil pan
- metal member
- intermediate metal
- gasket
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16J—PISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
- F16J15/00—Sealings
- F16J15/02—Sealings between relatively-stationary surfaces
- F16J15/06—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces
- F16J15/10—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing
- F16J15/12—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering
- F16J15/121—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement
- F16J15/122—Sealings between relatively-stationary surfaces with solid packing compressed between sealing surfaces with non-metallic packing with metal reinforcement or covering with metal reinforcement generally parallel to the surfaces
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01M—LUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
- F01M11/00—Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
- F01M11/0004—Oilsumps
- F01M2011/0062—Gaskets
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 シリンダブロック2からオイルパン1への加
振入力の伝達を防止し、特に中間金属部材11の共振に
よる防振特性の悪化を防止する。 【構成】 オイルパン1とシリンダブロック2との間に
弾性を有するガスケット5が介装されている。オイルパ
ン1を固定する取付用ボルト7とオイルパン1との間に
はゴムブッシュ9が設けられ、これによってオイルパン
1が弾性支持される。ガスケット5の厚さ方向の中間部
には、中間金属部材11が配設されている。中間金属部
材11は、左右のメインフレーム部12を連結するよう
にブリッジ部13を有し、剛性の高いラダー形状となっ
ている。
振入力の伝達を防止し、特に中間金属部材11の共振に
よる防振特性の悪化を防止する。 【構成】 オイルパン1とシリンダブロック2との間に
弾性を有するガスケット5が介装されている。オイルパ
ン1を固定する取付用ボルト7とオイルパン1との間に
はゴムブッシュ9が設けられ、これによってオイルパン
1が弾性支持される。ガスケット5の厚さ方向の中間部
には、中間金属部材11が配設されている。中間金属部
材11は、左右のメインフレーム部12を連結するよう
にブリッジ部13を有し、剛性の高いラダー形状となっ
ている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エンジンのシリンダ
ブロック下縁に取り付けられるオイルパンの取付構造の
改良に関する。
ブロック下縁に取り付けられるオイルパンの取付構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンのオイルパンは、シリンダブロ
ック下縁のフランジ部に複数のボルトでもって固定され
ており、その接合面にコルクラバー等からなるガスケッ
トが介装されている。このガスケットは、油密の確保の
ためのシール機能を果たすほか、その弾性によって防振
部品として機能し、シリンダブロックからオイルパンへ
伝わる加振入力をある程度低減している。
ック下縁のフランジ部に複数のボルトでもって固定され
ており、その接合面にコルクラバー等からなるガスケッ
トが介装されている。このガスケットは、油密の確保の
ためのシール機能を果たすほか、その弾性によって防振
部品として機能し、シリンダブロックからオイルパンへ
伝わる加振入力をある程度低減している。
【0003】また、実開昭60−26396号公報に
は、シリンダヘッドカバーの取付に関するものではある
が、カバー類への加振入力の伝達を更に低減させるため
に、カバー類とエンジン本体との間に弾性シール部材を
介装するとともに、取付用ボルトとカバー類との間にも
弾性部材を配して、カバー類を弾性支持するようにした
構成が示されている。
は、シリンダヘッドカバーの取付に関するものではある
が、カバー類への加振入力の伝達を更に低減させるため
に、カバー類とエンジン本体との間に弾性シール部材を
介装するとともに、取付用ボルトとカバー類との間にも
弾性部材を配して、カバー類を弾性支持するようにした
構成が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報のような弾性
支持による取付構造をオイルパンの取付に適用したとし
ても、シール性を十分に確保するためには、ガスケット
のばね定数をあまり低く設定できないので、防振性能が
必ずしも十分に得られない。特に、人間の聴感特性が敏
感な1〜3kHz付近の領域で十分な振動騒音の低減を
図ることができない。
支持による取付構造をオイルパンの取付に適用したとし
ても、シール性を十分に確保するためには、ガスケット
のばね定数をあまり低く設定できないので、防振性能が
必ずしも十分に得られない。特に、人間の聴感特性が敏
感な1〜3kHz付近の領域で十分な振動騒音の低減を
図ることができない。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、オイルパン
の周縁のフランジ部とシリンダブロック下縁のフランジ
部との間に弾性を有するガスケットを介装し、かつ取付
用ボルトと上記オイルパンとの間に弾性部材を配して上
記オイルパンを弾性支持してなるオイルパンの取付構造
において、上記ガスケットの厚さ方向の中間部に中間金
属部材が配設されるとともに、この中間金属部材が、オ
イルパンの周縁に沿って枠状に連続したメインフレーム
部と、該メインフレーム部の一対の長辺部分をエンジン
の幅方向に沿って連結するブリッジ部とからなることを
特徴としている。
の周縁のフランジ部とシリンダブロック下縁のフランジ
部との間に弾性を有するガスケットを介装し、かつ取付
用ボルトと上記オイルパンとの間に弾性部材を配して上
記オイルパンを弾性支持してなるオイルパンの取付構造
において、上記ガスケットの厚さ方向の中間部に中間金
属部材が配設されるとともに、この中間金属部材が、オ
イルパンの周縁に沿って枠状に連続したメインフレーム
部と、該メインフレーム部の一対の長辺部分をエンジン
の幅方向に沿って連結するブリッジ部とからなることを
特徴としている。
【0006】また請求項2の発明では、上記ガスケット
を構成するゴム材が上記中間金属部材に焼き付けられて
一体化されている。
を構成するゴム材が上記中間金属部材に焼き付けられて
一体化されている。
【0007】請求項3の発明では、上記中間金属部材の
メインフレーム部およびブリッジ部の少なくとも一方が
略H字状断面形状に形成されている。
メインフレーム部およびブリッジ部の少なくとも一方が
略H字状断面形状に形成されている。
【0008】
【作用】シリンダブロックに弾性支持されたオイルパン
の取付構造は、ばねに相当するガスケットおよび質量体
に相当するオイルパンにより一種のばね−質量系として
モデル化することができるが、ばねとなるガスケットの
中間部に中間金属部材からなる中間質量体を配設すれ
ば、例えば1〜3kHzといった領域で一層防振効果が
高まる。
の取付構造は、ばねに相当するガスケットおよび質量体
に相当するオイルパンにより一種のばね−質量系として
モデル化することができるが、ばねとなるガスケットの
中間部に中間金属部材からなる中間質量体を配設すれ
ば、例えば1〜3kHzといった領域で一層防振効果が
高まる。
【0009】上記中間金属部材は、内周側に設けたブリ
ッジ部の存在によって質量が大きなものとなる。また同
時に、ブリッジ部により中間金属部材の剛性が向上し、
その弾性変形が抑制される。
ッジ部の存在によって質量が大きなものとなる。また同
時に、ブリッジ部により中間金属部材の剛性が向上し、
その弾性変形が抑制される。
【0010】またガスケットを中間金属部材に焼き付け
たものでは、組付に際してガスケットと中間金属部材と
を一体に取り扱える。
たものでは、組付に際してガスケットと中間金属部材と
を一体に取り扱える。
【0011】更に、中間金属部材を略H字状断面形状と
すれば、その断面2次モーメントが大となる。
すれば、その断面2次モーメントが大となる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0013】図1および図2は、金属板をプレス成形し
てなるオイルパン1をディープスカート型シリンダブロ
ック2の下縁に取り付けた本発明の一実施例を示してい
る。上記オイルパン1の周縁にはフランジ部3が折曲形
成されており、かつシリンダブロック2下縁には、これ
と対向するようにオイルパン取付用フランジ部4が形成
されている。そして、両フランジ部3,4の間には、矩
形の枠状に連続したガスケット5が介装されている。こ
のガスケット5は、例えばアクリルゴムを用いて枠状に
成形したものであって、特に本実施例では、略等しい厚
さとなるようにオイルパン側ガスケット5Aとシリンダ
ブロック側ガスケット5Bの2つに分割されて成形され
ている。またガスケット5には、図2に示すように、ボ
ルト貫通孔6が貫通形成されている。
てなるオイルパン1をディープスカート型シリンダブロ
ック2の下縁に取り付けた本発明の一実施例を示してい
る。上記オイルパン1の周縁にはフランジ部3が折曲形
成されており、かつシリンダブロック2下縁には、これ
と対向するようにオイルパン取付用フランジ部4が形成
されている。そして、両フランジ部3,4の間には、矩
形の枠状に連続したガスケット5が介装されている。こ
のガスケット5は、例えばアクリルゴムを用いて枠状に
成形したものであって、特に本実施例では、略等しい厚
さとなるようにオイルパン側ガスケット5Aとシリンダ
ブロック側ガスケット5Bの2つに分割されて成形され
ている。またガスケット5には、図2に示すように、ボ
ルト貫通孔6が貫通形成されている。
【0014】上記オイルパン1は、図2に示すように、
フランジ部3,4間に上記ガスケット5を挟んだ状態
で、シリンダブロック2に対し複数本の取付用ボルト7
でもって固定されている。この取付用ボルト7は、オイ
ルパン1のボルト貫通孔8およびガスケット5のボルト
貫通孔6を貫通し、かつシリンダブロック2のフランジ
部4に螺合している。そして、この取付用ボルト7の頭
部7aとオイルパン1のフランジ部3との間に、弾性を
有するゴムブッシュ9が介装されており、このゴムブッ
シュ9とガスケット5とに挟まれた形でオイルパン1が
弾性支持されている。尚、ゴムブッシュ9には座金10
が重ねて配置されている。
フランジ部3,4間に上記ガスケット5を挟んだ状態
で、シリンダブロック2に対し複数本の取付用ボルト7
でもって固定されている。この取付用ボルト7は、オイ
ルパン1のボルト貫通孔8およびガスケット5のボルト
貫通孔6を貫通し、かつシリンダブロック2のフランジ
部4に螺合している。そして、この取付用ボルト7の頭
部7aとオイルパン1のフランジ部3との間に、弾性を
有するゴムブッシュ9が介装されており、このゴムブッ
シュ9とガスケット5とに挟まれた形でオイルパン1が
弾性支持されている。尚、ゴムブッシュ9には座金10
が重ねて配置されている。
【0015】上記ガスケット5の厚さ方向の中間部つま
りオイルパン側ガスケット5Aとシリンダブロック側ガ
スケット5Bとの間には、中間質量体となる中間金属部
材11が配設されている。この中間金属部材11は、適
宜な板厚の平坦な金属板からなるもので、図3にも示す
ように、オイルパン1のフランジ部3に沿うように矩形
の枠状に連続したメインフレーム部12と、該メインフ
レーム部12の一対の長辺部分12a,12aをエンジ
ンの幅方向に沿って連結するブリッジ部13とから構成
されている。図示例は、4気筒機関の例であり、クラン
クシャフト14のカウンタウエイト15(図3参照)や
図示せぬコンロッドの回動軌跡と干渉しないように、ベ
アリングキャップ16の位置に沿って3本のブリッジ部
13が形成されている。尚、ブリッジ部13とメインフ
レーム部12との連結部およびメインフレーム部12の
コーナ部においては、その内周縁がR形状となってお
り、かつコンロッド等と干渉しない範囲で可及的に内周
側に張り出してある。また上記中間金属部材11は、そ
のメインフレーム部12がオイルパン側ガスケット5A
とシリンダブロック側ガスケット5Bとの間に挾持され
た形となって支持されるが、各ガスケット5A,5B
は、予め上記メインフレーム部12に焼付により接合さ
れている。尚、取付用ボルト7が貫通する箇所には、十
分な大きさのボルト貫通孔17が開口し、ボルト7と干
渉しないようになっている。
りオイルパン側ガスケット5Aとシリンダブロック側ガ
スケット5Bとの間には、中間質量体となる中間金属部
材11が配設されている。この中間金属部材11は、適
宜な板厚の平坦な金属板からなるもので、図3にも示す
ように、オイルパン1のフランジ部3に沿うように矩形
の枠状に連続したメインフレーム部12と、該メインフ
レーム部12の一対の長辺部分12a,12aをエンジ
ンの幅方向に沿って連結するブリッジ部13とから構成
されている。図示例は、4気筒機関の例であり、クラン
クシャフト14のカウンタウエイト15(図3参照)や
図示せぬコンロッドの回動軌跡と干渉しないように、ベ
アリングキャップ16の位置に沿って3本のブリッジ部
13が形成されている。尚、ブリッジ部13とメインフ
レーム部12との連結部およびメインフレーム部12の
コーナ部においては、その内周縁がR形状となってお
り、かつコンロッド等と干渉しない範囲で可及的に内周
側に張り出してある。また上記中間金属部材11は、そ
のメインフレーム部12がオイルパン側ガスケット5A
とシリンダブロック側ガスケット5Bとの間に挾持され
た形となって支持されるが、各ガスケット5A,5B
は、予め上記メインフレーム部12に焼付により接合さ
れている。尚、取付用ボルト7が貫通する箇所には、十
分な大きさのボルト貫通孔17が開口し、ボルト7と干
渉しないようになっている。
【0016】上記実施例の構成においては、オイルパン
1が上述したように弾性支持されているとともに、ガス
ケット5の厚さ方向の中間部に配設された中間金属部材
11がオイルパン1やシリンダブロック2に対し自由に
変位し得るようになっているため、この中間金属部材1
1がばね−質量系における中間質量体として機能する。
例えば、図4は、この取付部における振動系をモデル化
して示したもので、オイルパン1が質量M、また中間金
属部材の弾性変形を無視すると中間金属部材11が中間
質量体mに相当し、2つに区分されたガスケット5A,
5Bがばねk1,k2に相当する。このように、中間質量
体mを設けたことにより、シリンダブロック2の変位x
0とオイルパン1の変位x2との間で、人間の聴感特性が
敏感な周波数領域における防振性能の向上が図れる。
1が上述したように弾性支持されているとともに、ガス
ケット5の厚さ方向の中間部に配設された中間金属部材
11がオイルパン1やシリンダブロック2に対し自由に
変位し得るようになっているため、この中間金属部材1
1がばね−質量系における中間質量体として機能する。
例えば、図4は、この取付部における振動系をモデル化
して示したもので、オイルパン1が質量M、また中間金
属部材の弾性変形を無視すると中間金属部材11が中間
質量体mに相当し、2つに区分されたガスケット5A,
5Bがばねk1,k2に相当する。このように、中間質量
体mを設けたことにより、シリンダブロック2の変位x
0とオイルパン1の変位x2との間で、人間の聴感特性が
敏感な周波数領域における防振性能の向上が図れる。
【0017】図5は、中間金属部材を具備しない従来の
取付構造におけるオイルパン1の振動レベルと、中間金
属部材11を設けた実施例の構成における振動レベルと
の差を示したものである。これは、カバー類,中間金属
部材を分布定数系のFEMモデルで予測した例である。
つまり、この差が0dB以上の領域では、中間金属部材
の効果があることになる。図では、質量比μ(=m/
M、但しM=2kgである)が0.2の場合と0.3の
場合との2つの特性を示しているが、いずれの場合も、
1kHz〜2kHzの領域でオイルパン1の振動レベル
が大幅に低下する。ここで、中間金属部材の効果は、図
示するように中間金属部材が重いほど大となるが、上記
の中間金属部材11では、メインフレーム部12のほか
にブリッジ部13を有しているため、それだけ重量を大
きく確保でき、防振性能向上の上で有利となる。つま
り、メインフレーム部12の厚さがエンジンの全高等の
関係で制約される場合でも、ブリッジ部13の形成によ
って十分な質量を確保できる。
取付構造におけるオイルパン1の振動レベルと、中間金
属部材11を設けた実施例の構成における振動レベルと
の差を示したものである。これは、カバー類,中間金属
部材を分布定数系のFEMモデルで予測した例である。
つまり、この差が0dB以上の領域では、中間金属部材
の効果があることになる。図では、質量比μ(=m/
M、但しM=2kgである)が0.2の場合と0.3の
場合との2つの特性を示しているが、いずれの場合も、
1kHz〜2kHzの領域でオイルパン1の振動レベル
が大幅に低下する。ここで、中間金属部材の効果は、図
示するように中間金属部材が重いほど大となるが、上記
の中間金属部材11では、メインフレーム部12のほか
にブリッジ部13を有しているため、それだけ重量を大
きく確保でき、防振性能向上の上で有利となる。つま
り、メインフレーム部12の厚さがエンジンの全高等の
関係で制約される場合でも、ブリッジ部13の形成によ
って十分な質量を確保できる。
【0018】また上記中間金属部材11がブリッジ部1
3の連結によりラダーフレーム状に構成されているた
め、捩れ等に対する剛性が向上し、該中間金属部材11
の弾性変形が抑制される。そのため、2〜3kHz付近
で生じ易い中間金属部材11の共振による防振特性の低
下を抑制できる。図6は、図5と同様に従来例との振動
レベルの差を示したもので、特に図7に示すような捩り
の振動入力モードに対する特性を示している。ここで、
比較例1は中間金属部材の剛性を1/4に設定した場合
の特性、比較例2は1/8に設定した場合の特性を示
す。この図6に明らかなように、中間金属部材11の剛
性を高めることによって防振性能が向上する。
3の連結によりラダーフレーム状に構成されているた
め、捩れ等に対する剛性が向上し、該中間金属部材11
の弾性変形が抑制される。そのため、2〜3kHz付近
で生じ易い中間金属部材11の共振による防振特性の低
下を抑制できる。図6は、図5と同様に従来例との振動
レベルの差を示したもので、特に図7に示すような捩り
の振動入力モードに対する特性を示している。ここで、
比較例1は中間金属部材の剛性を1/4に設定した場合
の特性、比較例2は1/8に設定した場合の特性を示
す。この図6に明らかなように、中間金属部材11の剛
性を高めることによって防振性能が向上する。
【0019】また上記実施例の構成では、ガスケット5
が予め中間金属部材11に接合されて一体化されている
ので、エンジンの組立ラインにおける取り扱いが容易と
なり、かつ組立作業性が向上する。
が予め中間金属部材11に接合されて一体化されている
ので、エンジンの組立ラインにおける取り扱いが容易と
なり、かつ組立作業性が向上する。
【0020】尚、図3は各気筒毎に一対のカウンタウエ
イト15を備えた8カウンタウエイトのクランクシャフ
ト14に対応させた例であるが、図8に示すように、4
カウンタウエイトのクランクシャフト14の場合には、
前後のブリッジ部13を図3の構成よりも幅広く形成す
ることが可能であり、一層の剛性向上が図れる。
イト15を備えた8カウンタウエイトのクランクシャフ
ト14に対応させた例であるが、図8に示すように、4
カウンタウエイトのクランクシャフト14の場合には、
前後のブリッジ部13を図3の構成よりも幅広く形成す
ることが可能であり、一層の剛性向上が図れる。
【0021】次に、図9はこの発明をハーフスカート型
シリンダブロック2に適用した実施例を示している。こ
のハーフスカート型シリンダブロック2では、ベアリン
グキャップ16がシリンダブロック2下面に突出した配
置となるので、該ベアリングキャップ16との干渉を避
けるようにブリッジ部13が略U字形に折曲形成されて
いる。この実施例では、中間金属部材11全体の質量を
一層大きく確保することができる。
シリンダブロック2に適用した実施例を示している。こ
のハーフスカート型シリンダブロック2では、ベアリン
グキャップ16がシリンダブロック2下面に突出した配
置となるので、該ベアリングキャップ16との干渉を避
けるようにブリッジ部13が略U字形に折曲形成されて
いる。この実施例では、中間金属部材11全体の質量を
一層大きく確保することができる。
【0022】次に、図10および図11は、中間金属部
材11の断面形状を変更した実施例を示している。すな
わち、メインフレーム部12およびブリッジ部13が、
それぞれ側壁21を有する略H字状断面形状に形成され
ており、メインフレーム部12では、略H字状断面形状
としたことにより生じる上下の凹溝内にオイルパン側ガ
スケット5Aとシリンダブロック側ガスケット5Bがそ
れぞれ嵌合している。また、ブリッジ部13には、上面
に滴下した油を排出するように適宜に油孔22が貫通形
成されている。
材11の断面形状を変更した実施例を示している。すな
わち、メインフレーム部12およびブリッジ部13が、
それぞれ側壁21を有する略H字状断面形状に形成され
ており、メインフレーム部12では、略H字状断面形状
としたことにより生じる上下の凹溝内にオイルパン側ガ
スケット5Aとシリンダブロック側ガスケット5Bがそ
れぞれ嵌合している。また、ブリッジ部13には、上面
に滴下した油を排出するように適宜に油孔22が貫通形
成されている。
【0023】この実施例によれば、メインフレーム部1
2およびブリッジ部13の断面2次モーメントが大きく
確保されるため、中間金属部材11の捩れや曲げ剛性が
著しく向上し、その弾性変形に伴う防振特性の低下が更
に抑制される。また中間金属部材11が剛体として振動
する例えばバウンスモードが低周波側にシフトし、これ
によっても防振効果が向上する。
2およびブリッジ部13の断面2次モーメントが大きく
確保されるため、中間金属部材11の捩れや曲げ剛性が
著しく向上し、その弾性変形に伴う防振特性の低下が更
に抑制される。また中間金属部材11が剛体として振動
する例えばバウンスモードが低周波側にシフトし、これ
によっても防振効果が向上する。
【0024】図12に示す実施例は、メインフレーム部
12のみを略H字状断面形状とし、ブリッジ部13は板
状としたものである。尚、逆に、ブリッジ部13のみを
略H字状断面形状とした構成も可能である。
12のみを略H字状断面形状とし、ブリッジ部13は板
状としたものである。尚、逆に、ブリッジ部13のみを
略H字状断面形状とした構成も可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、この発明
に係るオイルパンの取付構造によれば、弾性を有するガ
スケットの厚さ方向の中間部に中間金属部材を配設する
ことで、シリンダブロックとオイルパンとの間の防振性
能を高めることができる。特に、幅方向に連結するブリ
ッジ部を中間金属部材に設けることにより、該中間金属
部材の質量が増加するとともに、剛性が向上し、人間の
聴感特性の上で問題となる周波数領域での防振性能が一
層向上する。従って、オイルパンから2次的に放射され
るエンジン騒音を大幅に低減できる。
に係るオイルパンの取付構造によれば、弾性を有するガ
スケットの厚さ方向の中間部に中間金属部材を配設する
ことで、シリンダブロックとオイルパンとの間の防振性
能を高めることができる。特に、幅方向に連結するブリ
ッジ部を中間金属部材に設けることにより、該中間金属
部材の質量が増加するとともに、剛性が向上し、人間の
聴感特性の上で問題となる周波数領域での防振性能が一
層向上する。従って、オイルパンから2次的に放射され
るエンジン騒音を大幅に低減できる。
【0026】またガスケットを中間金属部材に焼き付け
て一体化した構成によれば、エンジン組立時にガスケッ
トの取り扱いや位置決め等が容易となり、作業性が向上
する。
て一体化した構成によれば、エンジン組立時にガスケッ
トの取り扱いや位置決め等が容易となり、作業性が向上
する。
【0027】更に、中間金属部材を略H字状断面形状と
すれば、その剛性が向上し、防振性能が更に向上する。
すれば、その剛性が向上し、防振性能が更に向上する。
【図1】この発明に係る取付構造の一実施例を示す分解
斜視図。
斜視図。
【図2】エンジン要部の断面図。
【図3】この実施例の中間金属部材をクランクシャフト
とともに示す平面図。
とともに示す平面図。
【図4】この実施例の振動モデルを示す説明図。
【図5】中間質量体を具備しない従来のものとの振動レ
ベルの差を示す特性図。
ベルの差を示す特性図。
【図6】捩り入力に対し従来のものとの振動レベルの差
を示す特性図。
を示す特性図。
【図7】振動入力モードを示す説明図。
【図8】4カウンタウエイトのクランクシャフトの場合
の中間金属部材をクランクシャフトとともに示す平面
図。
の中間金属部材をクランクシャフトとともに示す平面
図。
【図9】ハーフスカート型のシリンダブロックに適用し
た実施例を示す斜視図。
た実施例を示す斜視図。
【図10】中間金属部材を略H字状断面形状とした実施
例を示すエンジン要部の断面図。
例を示すエンジン要部の断面図。
【図11】この実施例の中間金属部材要部の斜視図。
【図12】中間金属部材のメインフレーム部のみを略H
字状断面形状とした実施例の要部の斜視図。
字状断面形状とした実施例の要部の斜視図。
1…オイルパン 2…シリンダブロック 5…ガスケット 9…ゴムブッシュ 11…中間金属部材 12…メインフレーム部 13…ブリッジ部
Claims (3)
- 【請求項1】 オイルパンの周縁のフランジ部とシリン
ダブロック下縁のフランジ部との間に弾性を有するガス
ケットを介装し、かつ取付用ボルトと上記オイルパンと
の間に弾性部材を配して上記オイルパンを弾性支持して
なるオイルパンの取付構造において、上記ガスケットの
厚さ方向の中間部に中間金属部材が配設されるととも
に、この中間金属部材が、オイルパンの周縁に沿って枠
状に連続したメインフレーム部と、該メインフレーム部
の一対の長辺部分をエンジンの幅方向に沿って連結する
ブリッジ部とからなることを特徴とするオイルパンの取
付構造。 - 【請求項2】 上記ガスケットを構成するゴム材が上記
中間金属部材に焼き付けられて一体化されていることを
特徴とする請求項1記載のオイルパンの取付構造。 - 【請求項3】 上記中間金属部材のメインフレーム部お
よびブリッジ部の少なくとも一方が略H字状断面形状を
なしていることを特徴とする請求項1あるいは請求項2
に記載のオイルパンの取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33261492A JPH06174104A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | オイルパンの取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33261492A JPH06174104A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | オイルパンの取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06174104A true JPH06174104A (ja) | 1994-06-24 |
Family
ID=18256920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33261492A Pending JPH06174104A (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | オイルパンの取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06174104A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005114113A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Nissan Motor Co Ltd | 液状ガスケットを用いたシール構造 |
KR20140005917U (ko) * | 2013-05-14 | 2014-11-25 | 두산인프라코어 주식회사 | 디젤 차량용 엔진 |
JP2014228117A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | Nok株式会社 | ガスケット |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP33261492A patent/JPH06174104A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005114113A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Nissan Motor Co Ltd | 液状ガスケットを用いたシール構造 |
JP4538213B2 (ja) * | 2003-10-10 | 2010-09-08 | 日産自動車株式会社 | 液状ガスケットを用いたシール構造 |
US8931782B2 (en) | 2003-10-10 | 2015-01-13 | Nissan Motor Co., Ltd. | Seal structure |
KR20140005917U (ko) * | 2013-05-14 | 2014-11-25 | 두산인프라코어 주식회사 | 디젤 차량용 엔진 |
JP2014228117A (ja) * | 2013-05-27 | 2014-12-08 | Nok株式会社 | ガスケット |
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