JPH0238038Y2 - - Google Patents

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JPH0238038Y2
JPH0238038Y2 JP8717884U JP8717884U JPH0238038Y2 JP H0238038 Y2 JPH0238038 Y2 JP H0238038Y2 JP 8717884 U JP8717884 U JP 8717884U JP 8717884 U JP8717884 U JP 8717884U JP H0238038 Y2 JPH0238038 Y2 JP H0238038Y2
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JP
Japan
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sound insulation
cylinder block
engine
noise
sound
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JP8717884U
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンの遮音装置に関し、特に、
シリンダブロツクの側方を遮音板で覆うことによ
り、エンジン騒音の低減化を図る構造のエンジン
の遮音装置に関する。
(従来の技術) エンジンのシリンダブロツク側部を遮音板で覆
う構造のエンジンの遮音装置は公知である。例え
ば、実開昭53−18437号公報には、エンジン本体
を遮音カバーで覆つて遮音効果を確保するととも
に、該エンジン本体と遮音カバーとの間に形成さ
れた空間を、配管で単一のブロワに接続し、上記
空間内を換気して、遮音カバー取付によるエンジ
ンの放熱性低下を防止するようにしたエンジンの
遮音装置が開示されている。これらの従来の遮音
装置では、一様厚さの遮音板により、シリンダブ
ロツクを覆つて、エンジンからの騒音が外部に放
射されるのを防止するようにしている。騒音低減
効果は、遮音板の板厚に比例して大きくなるが、
装置の重量及びコストの面から限界がある。さら
に、自動車のエンジン騒音はシリンダブロツク上
部すなわちシリンダ部から発生するものと、シリ
ンダブロツクの下部すなわち、スカート部から発
生する騒音とはレベルが異なるのことが本考案者
らによつて確認されており、従つて、一様厚さの
遮音板で覆うことは、効率的でなく、単位重量当
たりの遮音効果が小さくなる。
(本考案の目的) 従つて、本考案の目的は、エンジン騒音が外部
に放射されるのを効果的に防止することができる
エンジンの遮音装置を提供することである。
(本考案の構成) 本考案は、上記目的を達成するため以下のよう
に構成される。
シリンダブロツクの側方に遮音板を取付けるこ
とにより、エンジン騒音の低減化を図るようにし
たエンジンの遮音装置において、前記遮音板は、
シリンダブロツクのシリンダ部を覆う部分の板厚
よりも、スカート部を覆う部分の板厚の方が厚く
なつていることを特徴とする。本考案者らの実験
によれば、シリンダブロツク下部、すなわち、ス
カート部からの騒音の音圧レベルは、約2.5〜
7.5dB程度シリンダブロツク上部すなわちシリン
ダライナ部よりも、高くなる。また、エンジンの
騒音の透過損失は、次式で表される。
TL=18log(t・q・f)−44 TL……遮音板による透過損失(dB) t……遮音板厚(m) q……密度(Kg/m3) f……騒音の周波数(Hz) 上述の式により、上記の音圧レベルの差を考慮
し、遮音板のスカート部を覆う部分の厚さをライ
ナー部を覆う部分の厚さの1.5〜2.5倍にすると遮
音板から外部に放射される音圧レベルは、ほぼ等
しくなる。上記遮音板でシリンダブロツク外部を
覆う場合、遮音効果を得るためにはシリンダ外面
と、遮音板との間に、密封空間が形成されるよう
に、遮音板の周囲の内側をゴム等の弾性材でシー
ルする必要がある。従つて、遮音板の上下部で板
厚を異ならせることによつて生じる段差は、外側
になるように構成することが望ましい。また、ス
カート部分を覆うための板厚の大きな部分をつく
るには、板を折り曲げることによつても、板を重
ねて点溶接等で固定するようにしても良い。
(本考案の効果) 本考案の上述の構成により、騒音レベルが大き
く、従つて、エンジン騒音の全体の騒音レベルに
対して支配的要因を成すシリンダブロツク下部か
らの騒音は、この部分に配置される板厚の大きな
遮音板により、相対的に大きく遮音される。従つ
て、全体として、効果的にエンジン騒音の低減化
を達成することができるとともに、装置の軽量化
が可能になる。
(実施例の説明) 第1図及び第2図を参照すれば、本考案が適用
されるエンジンのシリンダブロツク10は、自動
車用4気筒エンジンに使用されるものであり、そ
の上部すなわち、シリンダライナ部10aには、
直列に並び、内部をピストン(図示せず)が往復
動する4つのシリンダボア12が形成されてい
る。シリンダブロツク10は該ライナ部10aの
下端から彎曲形状で下方に延びるスカート部10
bを備えており、その内部には軸受部14aを有
し、該軸受部14aによりクランク軸(図示せ
ず)を支持するようになつたクランクケース14
が形成される。シリンダブロツク10の2つの外
側面の周囲には、突出部10cが形成され、該突
出部10cの頂面には、シールラバー16が配設
されるとともにさらにその外側には、遮音板18
が取付けられ、ボルト20により、シリンダブロ
ツク10に固定されている。これによつて、シリ
ンダブロツク10の両側部には、密封空間22が
形成され、エンジン騒音の外部への放射量を減衰
させるようになつている。シリンダブロツク10
の上部すなわち、シリンダライナ部10aを覆う
遮音板18の上部18aは、シリンダブロツク1
0のスカート部10bを覆う遮音板18の下部1
8bよりも板厚が薄くなつている。騒音の遮音効
果は、板厚が厚いほど大きくなるので、シリンダ
ブロツク下部の方が遮音効果が高い。一方、エン
ジン騒音は、シリンダライナ部10aから発せら
れるものよりも、スカート部10bからのものが
約2.5〜7.5dB程度大きい。本例においてはエンジ
ン騒音の全体レベルに支配的な騒音レベルが大き
い部分は、遮音効果が大きくなり、従つて、エン
ジン騒音を全体として低減することができる。こ
の効果は、遮音板18を下部板厚で一様に構成し
た場合に匹敵するもので、この点において、本例
の装置は軽量化した装置構成により、優れた遮音
効果を得ることができるものである。
第3図は、遮音板の他の実施例を示すもので、
本例においては、シリンダブロツク10の上部部
分を覆う上部遮音板24と、下部部分を覆う下部
遮音板26とが別体に形成されており、下部遮音
板26の方が上部遮音板24よりも板厚が厚くな
つている。このように構成しても前例と同様の優
れた遮音効果を得ることができる。
また、本考案の遮音板18を製造するに当つて
は、第4A図に示すように、下部部分18bに他
の板部材28を重ね合わせ、所定の箇所(例えば
図の矢印で示す箇所)をスポツト溶接することに
より、上下部で異なる厚さの遮音板を製造するこ
とができる。また、第4B図に示すように、下部
部分を折り曲げることによつて、下部を厚くして
も良い。この場合、第4C図に示すように、折り
曲げ部に制振部材30をはさんで折り曲げること
により、遮音効果を高めることができる。また、
第4D図に示すように、間に制振部材30をはさ
んでスポツト溶接するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の一実施例に係る遮音板を取
付けたシリンダブロツクの断面図、第2図は、第
1図のシリンダブロツクの斜視図、第3図は、他
の実施例に係るシリンダブロツクの第1図と同様
の図、第4A図、第4B図、第4C図、第4D図
は、遮音板の異なる構造についての説明図であ
る。 10……シリンダブロツク、10a……シリン
ダライナ部、10b……スカート部、12……シ
リンダボア、14……クランクケース、14a…
…軸受部、16……シールラバー、18,24,
26……遮音板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクの側方に遮音板を取付けるこ
    とにより、エンジン騒音の低減化を図るようにし
    たエンジンの遮音装置において、前記遮音板は、
    シリンダブロツクのシリンダ部を覆う部分の板厚
    よりも、スカート部を覆う部分の板厚の方が厚く
    なつていることを特徴とするエンジンの遮音装
    置。
JP8717884U 1984-06-12 1984-06-12 エンジンの遮音装置 Granted JPS613931U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8717884U JPS613931U (ja) 1984-06-12 1984-06-12 エンジンの遮音装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8717884U JPS613931U (ja) 1984-06-12 1984-06-12 エンジンの遮音装置

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Publication Number Publication Date
JPS613931U JPS613931U (ja) 1986-01-11
JPH0238038Y2 true JPH0238038Y2 (ja) 1990-10-15

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ID=30639159

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JP8717884U Granted JPS613931U (ja) 1984-06-12 1984-06-12 エンジンの遮音装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7205105B2 (ja) * 2018-08-09 2023-01-17 トヨタ自動車株式会社 エンジンカバー

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JPS613931U (ja) 1986-01-11

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