JPH021462Y2 - - Google Patents

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JPH021462Y2
JPH021462Y2 JP1982027538U JP2753882U JPH021462Y2 JP H021462 Y2 JPH021462 Y2 JP H021462Y2 JP 1982027538 U JP1982027538 U JP 1982027538U JP 2753882 U JP2753882 U JP 2753882U JP H021462 Y2 JPH021462 Y2 JP H021462Y2
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JP
Japan
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rocker cover
inner plate
noise
holes
engine
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JP1982027538U
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English (en)
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JPS58130038U (ja
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Publication of JPH021462Y2 publication Critical patent/JPH021462Y2/ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はエンジンに装着するロツカーカバーの
減音対策に関する。
エンジン騒音の低減のためにオイルパン、ロツ
カーカバー等の各種カバー類に減音対策を施すこ
とが知られている。特にデイーゼルエンジンでは
デイーゼルノツク音が大きく、これは大体1〜
3KHzの周波数が主成分となつていて、聴感上の
不快感を与えている。従つて、減音対策としては
騒音レベルのオーバーオール値を低減させること
に加え、不快感を与える中高周波数の騒音成分を
減少させて音色を改善することが望ましい。
しかしながら従来のカバー類は防振構造とする
程度であり、減音や音色改善の効果は殆どなかつ
た。例えば第1図(参考資料として実開昭55−
130030、実開昭51−56407がある)に示すオイル
パン1は、シリンダーブロツク2に固定するため
のフランジ部分1Aおよび油溜部分1Bが別々に
形成され、それぞれに固定してある取付片3Aお
よび3Bを互いに弾性体4を介して弾性的に組付
けるとともに、シール材5でシールして組付てら
れている。このようにオイルパン1の主体をなす
油溜部分1Bを弾性的に保持した構造では、防振
による騒音低減は得られても、透過騒音の低減効
果はなく、また騒音音色の改善による聴感上の問
題を解決できなかつた。
本考案の目的はこのような従来の欠点を解決
し、透過騒音を低減し且つ音色改善を可能とする
カバー類特にロツカーカバーの減音構造を提供す
ることである。
このために本考案は、多数の孔を穿孔した内板
をカバー自体の内面に沿つて且つカバー内面から
間隔を置いて取付け、該孔および間隔空間による
共鳴現象により所期の周波数領域の騒音成分を吸
音するようにしたことを特徴とする。
以下に本考案の実施例につき第2図〜第4図を
参照して説明する。
第2図a,bは本考案によるカバー類の一実施
例とせるロツカーカバー20を示している。この
ロツカーカバー20は、それぞれ別々に形成され
たフランジ部分21、ロツカーカバー本体22、
および内板23を含み、これらを防振ゴム等の弾
性体24によつて互いに弾性的に連結保持して構
成してある。フランジ部分21はシリンダーブロ
ツク(図示せず)に固定するためのものであり、
ロツカーカバー20の主体をなすロツカーカバー
本体22および内板23を弾性体24で弾性的に
保持する防振構造となつている。
内板23には全面にわたり適当な直径の孔23
Aを適当な間隔であけてある。また内板23はロ
ツカーカバー本体22の内面から適当な間隔を隔
てて配置してあり、両者間に空間25を形成して
いる。なお、内板23の外側の空間25は、空気
空間層で形成されており、内板23の内側空間も
同様に空気空間層で形成されている。
ところで、第3図aに示す如く容積Vの空間S
から外部に通じる直径d、長さlのネツクNを形
成した構成に対し、これらの各寸法よりも充分に
長い波長λ(一般にλ>6d)の音が作用した場
合、ネツクN内の空気は第3図bに示すようにば
ねKでマスmを垂下した時の単一振動系と同様の
運動を行う。これはヘルムホルツ共鳴器として知
られており、その時の共振周波数は次式で与えら
れる。
f0=C/2π√ C:音速 V:空間容積 G:A/le A:ネツクの断面積 le:ネツクの実効長さ(=l+δ) δ:補正値 この単一共鳴器はこの共振周波数の付近の極め
て狭い周波数範囲において吸音作用を生じる。従
つて各寸法の選定によつて所望の周波数域の吸音
作用を得ることができる。
一方前述したロツカーカバー20においては、
1個の孔23Aおよびそれに対応する空間25の
部分がヘルムホルツ共鳴器を形成し、孔23Aの
数だけヘルムホルツ共鳴器を並置した構造と見な
すことができる。すなわち、第4図に示す如く孔
23Aの直径をd、孔23Aの間隔をP、空間2
5の間隔(空気層の厚さ)をh、そして内板23
の厚さをlとすれば、第3図aにおけるVがV=
P2hとして与えられ、またネツクNの開口面積A
は孔23Aの開口率をrとしてA=rP2で与えら
れる。
従つて共振周波数は次式で求まる。
このようにして内板23の孔23Aの寸法およ
びその間隔(換言すれば開口率)、そしてロツカ
ーカバー本体22との間隔距離の選択により、ロ
ツカーカバー内部から内板23およびロツカーカ
バー本体22を透過して外部に伝わる騒音の比較
的狭い特定の周波数成分(例えば1KHz〜3KHz)
を有効に吸音できるのである。
またロツカーカバー本体22と内板23とによ
りロツカーカバー20が2重構造となるためロツ
カーカバーの内部からロツカーカバー外部へ放射
される騒音を遮蔽する効果(遮音効果)も大き
い。更に、第2図bの実施例に示すように、ロツ
カーカバー本体22と内板23を弾性体24で弾
性的に保持すれば、シリンダーブヘツドからロツ
カーカバー本体22や内板23に伝達する振動を
防振でき、ロツカーカバー20表面からの騒音を
より低減できる。
また、空間25内にオイルが溜らないように最
下部付近にも孔23Aもしくはオイル排出口23
Bを形成することが所期の周波数域吸音の効果を
一定に維持するうえで望まれる。
前述から明らかとなるように本考案はロツカー
カバー内部から放射される所期の周波数域の騒音
成分を吸音することができるとともに、放射騒音
を遮音することができる。従つて騒音のオーバー
オール値を低減するうえ、音色を改善して聴感上
の不快感を除く効果を得られ、これにより騒音問
題の大巾な改善が期待できるのである。
なお、内板は2枚以上設けることもでき、各々
の内板の孔寸法を変化させてそれぞれ異なる周波
数域の騒音を吸音するようにもできる。また勿論
のことながら、1枚の内板に様々な寸法の孔をあ
け、吸音周波数域の拡大をはかることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のオイルパンの一部分を示す断面
図、第2図aは本考案によるロツカーカバーの一
実施例の全体斜視図、第2図bは第2図aにおけ
るA−A断面の斜視図。第3図a,bは本考案の
原理を示す説明図。第4図は各部の寸法を示す説
明図。 20……ロツカーカバー、21……フランジ部
分、22……ロツカーカバー本体、23……内
板、23A……孔、23b……オイル排出口、2
4……弾性体、25……空間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) エンジンに装着するロツカーカバーにおい
    て、孔を多数あけた内板をロツカーカバー内面
    に沿つて且つ内面から間隔を置いて備えるとと
    もに、前記多数の孔は内板の内外の空気空間部
    分に面する位置に開口させ、ロツカーカバー、
    内板および孔により所期周波数域の騒音成分を
    吸収する共鳴器を構成させたことを特徴とする
    エンジンロツカーカバーにおける減音構造。 (2) 前記ロツカーカバーおよび内板を弾性体で保
    持し、該弾性体を介してエンジンに取付けるよ
    うに構成した実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のエンジンのロツカーカバーにおける減音構
    造。
JP2753882U 1982-02-27 1982-02-27 エンジンのロッカーカバーにおける減音構造 Granted JPS58130038U (ja)

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JP2753882U JPS58130038U (ja) 1982-02-27 1982-02-27 エンジンのロッカーカバーにおける減音構造

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Publication Number Publication Date
JPS58130038U JPS58130038U (ja) 1983-09-02
JPH021462Y2 true JPH021462Y2 (ja) 1990-01-16

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JP2753882U Granted JPS58130038U (ja) 1982-02-27 1982-02-27 エンジンのロッカーカバーにおける減音構造

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JPS58130038U (ja) 1983-09-02

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