JPH082463Y2 - 遮音性の容器 - Google Patents

遮音性の容器

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Publication number
JPH082463Y2
JPH082463Y2 JP13893289U JP13893289U JPH082463Y2 JP H082463 Y2 JPH082463 Y2 JP H082463Y2 JP 13893289 U JP13893289 U JP 13893289U JP 13893289 U JP13893289 U JP 13893289U JP H082463 Y2 JPH082463 Y2 JP H082463Y2
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JP
Japan
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container
sound
noise
plate
steel plate
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Application number
JP13893289U
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JPH0378965U (ja
Inventor
雅三 岡田
裕一 野村
Original Assignee
株式会社土屋製作所
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Publication date
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は内部に伝えられた騒音を外部へ放散させな
いようにした遮音性の容器に関する。
(従来の技術) 従来、例えば内燃機関のエアクリーナや吸気系管路に
設けられるレゾネータなどは、内燃機関本体が発生する
騒音を外部へ放散させないため、一定の容量を持たせた
容器として、音の拡張室あるいは共鳴室として作用させ
ている。これらはその容量が消音作用をするものである
が、容器自体の容器壁から外部へ放出される透過音があ
り、外部へ騒音放出の一原因となっていた。
(考案が解決しようとする課題) これらの容器の容器壁からの透過音を阻止するには、
容器壁の質量が大になるよう充分に厚いものとしたり、
あるいは吸音材を貼付けたりしている。しかし容器壁を
厚くするのはそれだけ重量が大となり、板厚が厚いため
板金プレス加工に困難を伴ったり、厚板状に樹脂成形す
ることが困難であったりする。また吸音材を貼布するも
のは吸音材が剥離し脱落しやすいから、抑え板で挟んで
固定する(例えば実開平1−130064号のもの)などの複
数な構造となり製作が面倒である。さらに容器壁を2枚
板構造としたものもあるが、通常はほぼ等しい厚さの板
を2枚重ねとしたものであるから、容器内の騒音により
容器壁が振動して、外部の空気に振動が伝わり透過音と
なるときに、2枚の板はほぼ同一の固有振動数を持って
いて、ほぼ同じ振動をして音を透過させてしまうことに
なり、2枚重ねとしても減衰効果が少ない場合が多い。
特に特定の周波数の騒音に板が2枚共に共振して騒音を
助長することもある。
(課題を解決するための手段) この考案の遮音性の容器は、厚さの異なる複数枚の金
属板を重ね合わせて、各金属板を複数の個所で互いに固
着した容器壁を有するものである。そして容器の内部は
導管で騒音源に連通されている。
(作用) 騒音源から容器内に伝えられた騒音は容器壁に振動を
与え、これが容器壁外面から外部の空気振動となって外
部へ透過する騒音となる。この場合この考案の容器は、
容器壁が異なる厚さの板を重ねて形成されているから、
内部に騒音を受けたとき容器壁の内側の板が振動を受
け、外方の板へ振動を伝えることになるが、厚さの異な
る板が互いに同一個所で固着されているから固有振動数
が異なり、内側の板の振動と同じ周期で外側の板が振動
することはない。従って重ねられた各板が周期と位相の
異なる振動をして相互に干渉し相殺するから容器内の騒
音は容器壁によって減衰され遮音効果が著しい。
(実施例) 第1図にこの考案の実施例の内燃機関用エアクリーナ
1を示す。エアクリーナ1はボディ2とカバー3とをク
リップ4で締付けてケーシング5を形成し、内部に濾過
エレメント6を収容している。カバー3には空気吸入管
7、ボディ2には空気出口管8を備えている。空気出口
管8は機関本体の騒音が伝えられる導管となるので、ケ
ーシング5を拡張室として消音をはかっている。ボディ
2は内側鋼板9、外側鋼板10が重ねられて2重構造の壁
面をなし全壁面に分布する複数の位置11で点溶接されて
互いに固着されている。ボディ3も同様に内側鋼板12、
外側鋼板13が全壁面に分布する複数の位置14で点溶接さ
れ互に固着されている。この固着は点溶接でなくリベッ
ト等でもよい。この例では内側鋼板は厚さ0.5mm、外側
鋼板は厚さ0.6mmであり、点溶接の位置11同士、14同士
の間隔は60〜90mm程度である。この位置が固定点となっ
て各鋼板の板厚により各板の固有振動数が定まるから、
騒音中の特に顕著な特定の周波数と共振しないよう、ま
た騒音の減衰効果が大なるよう実験的に間隔を定めて点
溶接を施すものである。
第2図は他の実施例であって、内燃機関の吸気系管路
20に付設されるレゾネータ21である。レゾネータ21は共
鳴室22と導管23とでなる。共鳴室22は一端開放の第1ケ
ース24と第2ケース25とが開口端縁26で溶接され、内部
が導管23に連通している。第1ケース24は内側鋼板27、
外側鋼板28が2重壁をなし全壁面に分布する複数の位置
29で鋼板27、28が点溶接されている。また第2ケース25
も内側鋼板30、外側鋼板31が全壁面に分布する複数の位
置32で点溶接されている。この例では内側鋼板30の厚さ
は1mm、外側鋼板の厚さは2mm、各点溶接の位置29、32間
の間隔は70〜100mm程度である。
上記のエアクリーナ1、あるいはレゾネータ21は内燃
機関本体からもたらされる騒音に対し、拡張室または共
鳴室として消音作用をする。またそれぞれの容器壁は厚
さの異なる板の2重壁となっているから、それぞれの板
の振動が異なり、互に打消しあうように振動して、内部
の空気振動がそのまま外部の空気振動して放出されるの
を防ぐ。
(考案の効果) この考案の遮音性の容器は、厚さの異なる複数枚の金
属板を重ねて容器壁としたのでおのおの異なる振動をす
ることにより、内部の空気振動がそのまま外部へ伝えら
れることなく、容器壁の各金属板が別個の振動をして空
気振動を相殺しあうので、透過音を減衰させる効果が著
しい。また容器全面に分布して固着させてあるので容器
壁の剛性が高くこの点からも遮音性が向上している。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例の断面図、第2図は他の実施
例の断面図である。 1……エアクリーナ、5……ケーシング 9、12、27、30……内側鋼板 10、13、28、31……外側鋼板 11、14、29、32……点溶接の位置 21……レゾネータ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】騒音源と連通する導管に接続された容器で
    あって、厚さの異なる複数枚の金属板を重ね合わせ、各
    金属板を複数の個所で互いに固着してなる遮音性の容器
    壁を有する容器。
JP13893289U 1989-11-30 1989-11-30 遮音性の容器 Expired - Lifetime JPH082463Y2 (ja)

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JP13893289U JPH082463Y2 (ja) 1989-11-30 1989-11-30 遮音性の容器

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JPH0378965U JPH0378965U (ja) 1991-08-12
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JP2008291827A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Denso Corp 消音器
JP5393069B2 (ja) * 2008-07-02 2014-01-22 株式会社ユタカ技研 ガス希釈装置

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