JPH06101444A - 能動型消音器 - Google Patents

能動型消音器

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JPH06101444A
JPH06101444A JP4277896A JP27789692A JPH06101444A JP H06101444 A JPH06101444 A JP H06101444A JP 4277896 A JP4277896 A JP 4277896A JP 27789692 A JP27789692 A JP 27789692A JP H06101444 A JPH06101444 A JP H06101444A
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exhaust pipe
sound
sound wave
wave output
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JP4277896A
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Inventor
Shuichi Hase
周一 長谷
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Sango Co Ltd
Original Assignee
Sango Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N1/00Silencing apparatus characterised by method of silencing
    • F01N1/06Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect
    • F01N1/065Silencing apparatus characterised by method of silencing by using interference effect by using an active noise source, e.g. speakers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 能動型消音器のハウジングと排気管とを適切
に接合し、良好な消音性能を確保すると共に、容易に製
造、組付けを行ない得るようにする。 【構成】 音波出力装置(5)から音波出力方向に所定
距離隔てて開口部(40c)を有する筒体のハウジング
(40)を備え、その側壁(40d)に取付開口(40
e)を形成する。排気管(3)の出口端部(3a)を屈
曲形成すると共に、屈曲部にフランジ(30)を設け
る。そして、排気管の出口端部を、ハウジングの取付開
口を介してハウジング内に挿入し、フランジをハウジン
グに固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関に装着される能
動型消音器に関し、特に排気管からの排気音に対し逆位
相の音波を出力する音波出力装置を備え、音波の干渉作
用によって消音を行なう能動型消音器に係る。
【0002】
【従来の技術】近時、内燃機関の排気音に対して音波を
干渉させて能動的に消音する能動型消音器が注目されて
いる。例えば実開昭63−118321号公報に記載の
ように、騒音源の内燃機関に対し騒音流出管たる排気管
にスピーカを設け、制御手段からの所定の制御信号に応
じて、内燃機関からの騒音即ち排気音と逆位相の粗密圧
力波即ち音波をスピーカから出力させ、両音波の打ち消
し作用によって消音を行うものが知られている。また、
特表平2−503219号公報には、能動的音響低減シ
ステムにおける排気マフラ装置の構成が開示されてい
る。即ち、スピーカが排気管の軸心に対して対称に設け
られ、排気管を囲繞する環状室がアンチノイズ室として
形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記何れの公報に記載
の装置においても、排気管が一体的に収容された形態と
されており、製造上の課題については十分な配慮がなさ
れていない。図9及び図10は上記公報に記載の装置と
同様、排気管EXに対するスピーカSP及びハウジング
H1,H2の一般的な配置例を示すものであるが、例え
ば図9に示す装置においては、排気管EXの出口端部を
支持するためステーSTを設ける必要があり、能動型消
音器の製造時に排気管EXの出口端部を一体的に形成す
る必要性も生じ得る。
【0004】図9においては、排気管EXの出口部を囲
繞するようにハウジングH1が設けられ、排気管EXの
軸に対し直交する方向に音波を出力するようにスピーカ
SPが配置されている。そして、ハウジングH1内に
は、スピーカSPの後方にエンクロージャE1が郭成さ
れ、スピーカSPの前方及び排気管EXの出口部を含む
ミキサM1が郭成されている。また、図10において
は、排気管EXの軸に対し平行方向に音波を出力するよ
うにスピーカSPが配置されている。排気管EXに設け
られるハウジングH2内には、スピーカSPの後方にエ
ンクロージャE2が郭成され、スピーカSPの前方及び
排気管EXの出口部を含むミキサM2が郭成されてい
る。ミキサM2の開口部は排気管EXより若干大径とさ
れているが、ハウジングH2の本体部より小径で、本体
部から開口部にかけて絞り形状とされており、スピーカ
SPの前方に壁面が立設されている。
【0005】一般的に、スピーカの特性は、その指向方
向即ち音波の出力方向においては広い周波数帯に亘り出
力変動が小さいが、指向方向に対し垂直あるいは斜め方
向においては周波数が高くなる程出力特性が低下する。
このため、図9に示すようにスピーカSPの指向方向に
対し垂直あるいは斜め方向にマイクMCが配置される場
合には、マイクMCに直接伝達される音波は低周波に片
寄ることになり、広い周波数帯に適用し得ない。また、
図9及び図10の何れにおいても、スピーカSPの指向
方向の音波の主成分はハウジングH1,H2の壁面で反
射した後マイクMCに入力するが、この反射音は直接音
に対し時間遅れと位相ずれを伴い、しかもこれらの値は
一定していない。加えて、スピーカSPからマイクMC
までの伝達経路が長いためハウジングH1,H2内の温
度変化等によって音響伝達特性が変動し易い。このよう
なことから、マイクMCの位置での消音制御が極めて困
難であり、所期の消音性能が得られないということにな
る。従って、スピーカSP、ハウジングH1,H2及び
排気管EXは相互の位置関係に留意し適切に配置する必
要がある。
【0006】更に、これらの装置においては、排気ガス
によって排気管が高温になったときスピーカSPが加熱
されることになるので、この種のスピーカとしては耐熱
性に優れたものを用いる必要があり、コスト高となる。
特に図10に記載の装置にあっては、エンクロージャ部
E2も加熱されスピーカSPの駆動装置部分が加熱され
ることになるので、所期の出力性能を得ることが困難と
なる。また、マイクMCについても、排気管からの熱放
射によりハウジングH1,H2内が加熱されるので、耐
熱性に優れたものを用いる必要があり、コスト高とな
る。
【0007】そこで、本発明は、音波出力装置を備え、
排気管からの排気音に対しハウジング内で逆位相の音波
を干渉させて消音を行なう能動型消音器において、該能
動型消音器のハウジングと排気管とを適切に接合し、良
好な消音性能を確保すると共に、容易に製造、組付けを
行ない得るようにすることを目的とする。
【0008】また、本発明の別の目的は、上記に加え、
ハウジング内に位置する排気管に対し効果的に断熱し得
るようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、内燃機関の排気管の出口近傍に音波出力
装置を配設すると共に、前記排気管の出口及び少くとも
前記音波出力装置の音波出力側を囲繞するハウジングを
配設し、前記排気管からの排気音に対し、前記音波出力
装置から出力する逆位相の音波を干渉させて消音を行な
う能動型消音器において、前記ハウジングを、前記音波
出力装置から音波出力方向に所定距離隔てて開口部を有
する筒体に形成すると共に該筒体の側壁に取付開口を形
成し、前記排気管の出口端部を屈曲形成すると共に屈曲
部にフランジを設け、前記排気管の出口端部を、前記ハ
ウジングの取付開口を介して前記ハウジング内に挿入
し、前記フランジを前記ハウジングに固定することとし
たものである。
【0010】特に、前記排気管は、前記ハウジングの開
口部と前記音波出力装置を結ぶ軸上に前記出口端部の先
端部分が位置し前記ハウジングの開口部方向に開口する
ように配置するとよい。
【0011】前記能動型消音器において、前記ハウジン
グ内に位置する前記排気管の出口端部を二重管とし、該
二重管の管壁間の間隙の一方側を前記ハウジング内に連
通すると共に、他方側を前記ハウジング外に連通するよ
うに形成するとよい。
【0012】更に、前記二重管を構成する排気管の外側
の管に前記フランジを形成するとよい。
【0013】
【作用】上記の構成になる能動型消音器においては、ハ
ウジングの取付開口を介して排気管の出口端部がハウジ
ング内に挿入され、所定の位置に配置される。そして、
排気管に設けられたフランジがハウジングに固定され
る。これにより、排気管の出口端部がハウジング内の適
切な位置に配置され、ハウジングと排気管が強固に接合
される。
【0014】また、ハウジング内に位置する排気管を二
重管としたものにあっては、管壁間の間隙に外気が導入
されるので、ハウジング内においては常温の空気層によ
って排気管からの放射熱が遮断される。これにより、音
波出力装置等の温度上昇が抑えられ所期の性能が維持さ
れる。
【0015】而して、内燃機関が起動し回転すると、各
気筒内の爆発に応じて発生する爆発音は、排気管を含む
排気音経路を介して伝達され排気音となって排気管から
放出される。この排気音のレベルに応じて音波出力装置
が作動し、ハウジング内に逆位相の音波が出力され、こ
れと排気音が相殺される。
【0016】
【実施例】以下、本発明に係る能動型消音器の望ましい
実施例を図面を参照して説明する。図1乃至図4は本発
明の一実施例に係り、まず全体構成を示す図2を参照す
ると、内燃機関1の排気マニホールド2に排気管3が接
続され、排気管3に触媒コンバータ9が介装されてい
る。従って、排気音源たる内燃機関1に対し排気マニホ
ールド2、触媒コンバータ9及び排気管3により排気音
経路が構成されている。そして、排気管3の出口端部3
a近傍に、能動型消音器4が装着されている。能動型消
音器4には、音波を出力する音波出力装置5が設けら
れ、また排気管3の出口端部3a近傍における残留音を
検出する残留音検出器6が設けられている。更に、内燃
機関1の回転に同期した信号を出力する回転信号検出器
7が配設されており、残留音検出器6と共にアダプティ
ブコントローラ10に接続されている。このアダプティ
ブコントローラ10は適応ディジタルフィルタを有し、
回転信号検出器7の出力信号に基づき残留音検出器6の
出力信号に応じた適応アルゴリズムによって適応ディジ
タルフィルタの伝達関数の係数を更新し、残留音検出器
6の出力信号が最小となるように音波出力装置5を駆動
制御するものである。
【0017】能動型消音器4は、図1及び図4に示すよ
うに有底円筒体形状のハウジング40に音波出力装置5
が収容されたもので、音波出力装置5の駆動装置50側
にエンクロージャ40aが郭成されると共に、振動板5
1の指向方向(破線矢印で示す)にミキサ40b(混合
部)が郭成されている。ミキサ40bは、音波出力装置
5から上記指向方向に所定距離隔てて絞り形成された開
口部40cを介して大気と連通している。即ち、開口部
40cはミキサ40bと同軸であるが小径に形成されて
いる。また、ハウジング40の側壁40dには略楕円形
の取付開口40eが形成されている。ハウジング40は
排気管3と同様、ステンレス等の耐熱性に優れた金属材
料で形成してもよいが、アルミニウム、合成樹脂等で形
成することもできる。また、エンクロージャ40a部分
とミキサ40b部分を別材料で形成し、両部分を接合す
る構成としてもよい。
【0018】排気管3は、その出口端部3aが図1に示
すように略クランク形状に屈曲形成されており、上記ハ
ウジング40の前方(内燃機関1側)から、ハウジング
40の側壁40dの取付開口40eを介して斜め方向に
挿入され、ミキサ40b内で開口部40c方向に開口
し、出口端部3aの先端部分が開口部40cと音波出力
装置5とを結ぶ軸上に位置するように配置される。排気
管3の屈曲部にはフランジ30が接合されており、この
フランジ30とハウジング40との間に断熱材料のガス
ケット31が介装され、両者間が複数のボルト(代表し
て32で表す)で接合されている。
【0019】本実施例の音波出力装置5はコーンスピー
カ型で、振動板51と、これを駆動する駆動装置50を
具備し、ハウジング40に支持され、振動板51がその
軸方向に振動しミキサ40b内に音波を出力するように
配設されている。駆動装置50は、電気信号を振動板5
1の機械振動に変換する動電型の装置で、可動コイル
(図示せず)に交流電圧の駆動信号が供給されると振動
板51が振動し、粗密圧力波即ち音波が出力される。
尚、駆動装置50としては、上記に限ることなく、永久
磁石に接続したコアにコイルを巻回し、このコイルに駆
動信号を供給することによって振動板51を振動させる
電磁型の装置を構成することとしてもよい。この外、ス
ピーカ分野において利用される静電型、電歪型、磁歪型
等の種々の構成を採用することができ、更には高出力を
確保すべく振動板51を油圧駆動するように構成しても
よい。
【0020】更に、ハウジング40の開口部40c近傍
には、振動板51の略指向方向上に残留音検出器6が設
けられており、この残留音検出器6にて音波出力装置5
の出力音波による排気音に対する干渉作用の残留音が検
出され、これに応じた信号が出力される。尚、残留音検
出器6はマイクロホン、圧力センサ等、圧力信号を電気
信号に変換する手段であれば、どのような態様であって
もよい。
【0021】上記ハウジング40と排気管3の接合構造
を説明すると、図4に示すように、ハウジング40の取
付開口40e回りにガスケット31が配設され、フラン
ジ30が接合された排気管3の開口端部3aが、取付開
口40eを介してハウジング40内に挿入される。そし
て、図3に示すように配置された後ボルト32で接合さ
れる。このように、音波出力装置5等を収容したハウジ
ング40と排気管3の二部品の接合によって能動型消音
器4が構成される。
【0022】而して、本実施例によれば、ハウジング4
0を必ずしも耐熱性の高いステンレス等の金属材料で形
成する必要はなく、アルミニウムあるいは合成樹脂によ
って形成することができ、軽量且つ安価に構成すること
ができる。また、ハウジング40と排気管3とのボルト
接合という簡単な方法で組付けることが出来るため製
造、組付けが容易である。しかも、ハウジング40と排
気管3は別部品となっているので、排気管3の形状を車
種に合わせて変更するだけで、種々の車両に対し同様の
能動型消音器4を構成することができ、車種毎の専用設
計、専用製造を行う必要がなくコストダウンとなる。
【0023】次に、本実施例の能動型消音器の作動を説
明する。内燃機関1が起動し回転すると、各気筒内の爆
発に応じて発生する爆発音は排気マニホールド2、触媒
コンバータ9及び排気管3の排気音経路を介して伝達さ
れ排気音が形成される。そして、内燃機関1の回転に同
期した回転信号がアダプティブコントローラ10に出力
される。また、開口部40c近傍における残留音が残留
音検出器6によって検出され、アダプティブコントロー
ラ10に出力される。
【0024】アダプティブコントローラ10において
は、回転信号検出器7の出力信号に基づき残留音検出器
6の出力信号に応じた適応アルゴリズムによって適応デ
ィジタルフィルタの伝達関数が排気音経路の伝達関数と
同定するように、即ち残留音検出器6の出力信号が最小
となるように係数が更新され、これに応じ音波出力装置
5に対し駆動信号が出力される。音波出力装置5の駆動
装置50に駆動信号が入力されると、これに応じて振動
板51が駆動されて所定の周波数で振動し、ミキサ40
b内に排気音と逆位相の音波が出力され、排気管3の出
口端部3aから放出される排気音と干渉することとな
る。即ち、排気音に対する逆位相の音波の干渉作用によ
って、残留音検出器6を含むハウジング4の開口部40
c近傍の開口断面内で排気音が相殺される。従って、残
留音検出器6を含む開口部40c近傍の開口断面部分に
適切な消音領域が形成される。
【0025】上述のように、アダプティブコントローラ
10は、回転信号検出器7の出力信号及び残留音検出器
6の検出信号即ち誤差信号を入力し、出力音波と排気音
が相殺される消音領域(残留音検出器6の設置位置)で
の残留音が最小となるように逆位相の音波を音波出力装
置5から出力させるものであるが、その際アダプティブ
コントローラ10が出力する信号は、実際に消音領域に
達する出力音波を表す信号とは異なり、音波出力装置5
から消音領域までの音響伝達の影響を受ける。このた
め、アダプティブコントローラ10は音波出力装置5か
ら消音領域までの音響伝達特性を補正する必要がある。
【0026】この補正方法として二つの方法があり、一
つは音波出力装置5から残留音検出器6までの伝達特性
は一定であるという前提で、補正値として定数値を用い
る方法であり、他の一つはその補正値自体をアクティブ
キャンセルを実行しながら逐次同定更新していく方法で
ある。後者の補正方法は、音波出力装置5から残留音検
出器6までの伝達特性を測定するためのシステムが必要
となり、また計算量も増加し、車両の排気音のような広
い周波数帯で変化の激しい音が対象である場合には、そ
の消音の為の高速計算が要求され、コスト的に非常に高
価なものになる。従って、前者の補正方法を用いるのが
現実的である。
【0027】然し乍ら、前者の補正方法は「音波出力装
置5から残留音検出器6までの伝達特性は常に一定であ
る」という条件が前提となるので、周波数範囲が広くそ
の変化も激しく、また環境温度変化も激しい排気音に適
用することは容易ではない。本実施例によれば、上述の
ように音波出力装置5の出力音波が、その出力方向と略
同方向上にある残留音検出器6に対し実質的に直接伝達
され、しかも排気管3の出口端部3aから放出される排
気音と同軸上で干渉するので、音波出力装置5から残留
音検出器6までの音響伝達特性を安定させることが可能
となり、広い周波数帯で出力変動が小さい高特性を維持
し位相の揃った特性を得ることができる。従って、消音
性能が向上し、所期の消音性能を確保することができ
る。
【0028】図5は本発明の能動型消音器の他の実施例
を示すもので、排気管3に対し略クランク状に屈曲され
た外側管33が同軸に配置され、二重管構造の排気管が
構成されている。本実施例ではフランジ30は外側管3
3に接合されており、この外側管33はスペーサ(図示
せず)等によって排気管3に対し所定の間隙を以て支持
されている。また、外側管33のハウジング40の外側
に位置する端部は拡開されてテーパ状に形成されてい
る。尚、その他の構成は前述の実施例と同様であるので
同一部品には同一の符号を付して説明は省略する。
【0029】而して、本実施例においては、排気管3の
出口端部3aから高速で放出される排気ガス流によって
ハウジング40のミキサ部40b内の空気が引きずら
れ、その結果排気管3と外側管33の管壁間の間隙を介
してミキサ部40b内に常温の外気が導入される。排気
管3と外側管33の間隙内には絶えず新しい外気の空気
層が形成されるので、排気管3からの放射熱はこの空気
層によって遮断され、ハウジング40のミキサ40b内
の温度上昇が抑えられる。これにより、音波出力装置5
の良好な作動状態が維持され、耐久性が向上する。
【0030】また、排気管3の出口端部3aから噴出す
る排気ガスの周囲に常温の空気層が形成されることにな
るので、排気ガスの熱の拡散が抑えられ残留音検出器6
の加熱が防止されると共に、ハウジング40内への排気
ガスの回り込みが阻止される。更に、車両が走行中の場
合には、走行風が排気管3と外側管33の間隙に流入し
この間を通過する空気量が増加するので、断熱効果が増
大する。しかも、本実施例では外側管33の前方側の端
部が拡開されテーパ状に形成されているので、走行風の
流入が助長される。
【0031】図6乃至図8は本発明の能動型消音器の更
に他の実施例を示すもので、ハウジング40内の排気管
3に対し二重管を構成すべく、排気管3と同軸に外側管
34が配置されている。本実施例においては、外側管3
4の開口端に一体的にフランジ34aが形成されている
が、前述の実施例同様、両者を別体で形成し接合するこ
ととしてもよい。ハウジング40の外側に位置する排気
管3に対しては、ハウジング40との接合部近傍で、間
隙を以ってカバー35に囲繞されている。
【0032】カバー35は、例えば金属板が図8に示す
形状にプレス成形され、外側管34のフランジ34aと
重合する接合部35aが形成されると共に、この接合部
35aから延出し、排気管3が前記ハウジング40と平
行となる部分近傍までを覆うように、蓋体部35bが形
成されて成る。蓋体部35bのハウジング40との接合
部は、接合部35aに連続するフランジ形状に形成され
ており、これらの接合部を介して複数のボルト32によ
ってカバー35がハウジング40に固定されている。ま
た、排気管3にもボルト36が植設されており、スペー
サ36aを介してカバー35の頂部の取付孔に挿通さ
れ、ナット36bによって固定されている。これによ
り、図6に示すようにカバー35が排気管3の全周に亘
り間隙を以って支持されることとなる。尚、その他の構
成は前述の実施例と同様であるので同一の部品には同一
の符号を付して説明は省略する。
【0033】而して、本実施例においても、ハウジング
40と排気管3とを容易に接合し得る。特に、フランジ
34a部分のみならず、これから離隔した蓋体部分35
bの先端でも固定されるので、両者を強固に接合するこ
とができる。しかも、排気管3とカバー35との間隙を
介して常温の外気が導入され、更に排気管3と外側管3
4との間隙を介してハウジング40内に導入されるの
で、ハウジング40内の温度上昇が抑えられる。特に、
走行風が容易に流入するので、走行時の断熱効果は一層
大となる。尚、上述の実施例においては、取付具として
ボルトナットが用いられているが、溶接、接着等、他の
接合手段を用いることとしてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で以下に記載する効果を奏する。即ち、本発明の能動型
消音器においては、ハウジング内に排気管の開口端部が
挿入され、ハウジングと排気管がフランジを介して接合
されるように構成されているので、製造、組付が容易で
あり、安価に構成することができる。しかも、例えば音
波出力装置とハウジングの開口部とを結ぶ軸上に排気管
の出口端部が位置するように、排気管とハウジングを確
実に接合することができるので、適切な逆位相の出力音
波が排気音に対して干渉することとなり、また出力音波
が反射音となる割合が低く伝達経路も短く、温度の影響
も受けにくくなる。而して、音波出力装置と残留音検出
器との間の音響伝達特性が安定し、良好な消音性能を確
保することができる。
【0035】また、ハウジング内に位置する排気管の出
口端部が二重管とされたものにあっては、その管壁間の
間隙に外気が導入され、ハウジング内において排気管か
らの放射熱が遮断されるので、音波出力装置等に対する
熱的影響を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る能動型消音器の部分断
面図である。
【図2】本発明の能動型消音器の一実施例の全体構成を
示す構成図である。
【図3】本発明の一実施例に係る能動型消音器の斜視図
である。
【図4】本発明の一実施例に係る能動型消音器の分解斜
視図である。
【図5】本発明の他の実施例に係る能動型消音器の断面
図である。
【図6】本発明の更に他の実施例に係る能動型消音器の
断面図である。
【図7】本発明の更に他の実施例に係る能動型消音器の
斜視図である。
【図8】本発明の更に他の実施例に係る能動型消音器の
分解斜視図である。
【図9】排気管に対するスピーカの一般的な配置例及び
ハウジング形状の一例を示す断面図である。
【図10】排気管に対するスピーカの一般的な別の配置
例及びハウジング形状の別の例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 排気管 4 能動型消音器 5 音波出力装置 6 残留音検出器 7 回転信号検出器 10 アダプティブコントローラ 30 フランジ 31 ガスケット 33,34 外側管 35 カバー 40 ハウジング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気管の出口近傍に音波出力
    装置を配設すると共に、前記排気管の出口及び少くとも
    前記音波出力装置の音波出力側を囲繞するハウジングを
    配設し、前記排気管からの排気音に対し、前記音波出力
    装置から出力する逆位相の音波を干渉させて消音を行な
    う能動型消音器において、前記ハウジングを、前記音波
    出力装置から音波出力方向に所定距離隔てて開口部を有
    する筒体に形成すると共に該筒体の側壁に取付開口を形
    成し、前記排気管の出口端部を屈曲形成すると共に屈曲
    部にフランジを設け、前記排気管の出口端部を、前記ハ
    ウジングの取付開口を介して前記ハウジング内に挿入
    し、前記フランジを前記ハウジングに固定したことを特
    徴とする能動型消音器。
  2. 【請求項2】 前記ハウジング内に位置する前記排気管
    の出口端部を二重管とし、該二重管の管壁間の間隙の一
    方側を前記ハウジング内に連通すると共に、他方側を前
    記ハウジング外に連通するように形成したことを特徴と
    する請求項1記載の能動型消音器。
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