JP3158964B2 - オイルパン取付構造 - Google Patents

オイルパン取付構造

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    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラック等車両用エン
ジンに採用されて好適なオイルパン取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】トラック等車両用エンジンのオイルパン
は、重量軽減及び製造コスト低減の観点から、通常、薄
鋼板をプレス成形して製造されている。この種のオイル
パンは、エンジンのクランクケースから伝達される振動
に基づき励振されて騒音源となり易いので、従来から、
オイルパン上端の開口縁に設けられた取付フランジと、
クランクケース下端のオイルパン取付面との間に、振動
遮断用の帯状シール部材又はインシュレータを介装し、
オイルパンの振動を防止し又は低減するようにしたオイ
ルパン取付構造が、広く採用されている。
【0003】いま、従来のオイルパン取付構造の典型的
な構成を、図8ないし図11を参照して説明する。図中
符号10は薄鋼板を深絞りプレス成形して製造されたオ
イルパンを総括的に示す、同オイルパン10は、その上
方開口縁に略水平方向外向きに突設されたフランジ12
が設けられ、同フランジ12には、適宜の間隔を存して
多数のボルト孔14が設けられると共に、長手方向に延
在する浅い凹溝16が設けられている。
【0004】上記フランジ12の凹溝16に、ゴム製の
振動遮断用帯状シール部材18が嵌挿され、同シール部
材18は凹溝16の深さより十分大きい全高を具えてい
る。オイルパン10は、そのフランジ12に設けられた
上記ボルト孔14及び上記シール部材18に整合して設
けられたボルト孔20に、取付ボルト22を挿入し、同
ボルト22をクランクケース24の下端部に設けられた
ねじ孔26に螺合することによって同クランクケース2
4に装着される。
【0005】クランクケース24の振動が、上記ボルト
22を介してオイルパン10に伝達されることを防止す
るために、図10に良く示されているように、ボルト2
2の頭部とフランジ12の下側面との間に、上下2枚の
金属ワッシャ28の中間にゴムパッド30を挟装した弾
性ワッシャ32が介装され、またボルト22の軸部の外
径は、上記ボルト孔14及び金属ワッシャ28の内径よ
り小さく形成され、同ボルト22とオイルパン10のフ
ランジ12とが直接金属接触しないように構成されてい
る。上記ボルト22を締付けることにより、上記シール
部材18がフランジ12の上側面とクランクケース24
下端の取付面34とに圧接されて夫々油密接手を構成
し、またオイルパン10はそのフランジ12を、シール
部材18と弾性ワッシャ32とボルト22とにより、上
下方向に変位可能にクランクケース24に対し弾性的に
装架される。
【0006】上記従来のオイルパン取付構造は、図8
その振動モデルが示されているように、オイルパン10
を振動系の質量体(マス)Mとした1自由度の振動系を
構成しており、その振動特性は、縦軸に振幅Aをとり、
横軸に周波数fをとって示した図7に、実線の曲線αで
示されているように、或るカットオフ周波数を決めると
(ゴム製のシール部材のばね定数及びオイルパンの質量
から、通常は図示のように低い周波数領域がカットオフ
周波数となる)、それ以上の周波数域の振動特性が決ま
ってしまい、音質的に耳ざわりな高周波数領域の振動低
域効果が不十分になる不具合がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
オイルパン取付構造の欠点を改善して、エンジンの運転
騒音のうち、特に耳ざわりな高周波領域の騒音を効果的
に低減することができる新規な構成を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために創案されたもので、上方開口端の周縁に設
けられたフランジを、クランクケースの取付面に弾性部
材を介してボルトにより取付けられたオイルパンと、
記オイルパンフランジの上側面に装着されたインサート
部材と、上記クランクケースの取付面とインサート部材
の上側面との間に介装され同クランクケース取付面及び
インサート部材上側面に弾性的に圧接されて油密接手を
構成するシール部材と、同シール部材により支持され、
上記クランクケースの取付面及びインサート部材の上側
面並びに上記ボルトに対し夫々空間を存し配設されたプ
レート、丸捧、角捧等からなる振動系の質量体とを具備
してなることを特徴とするオイルパン取付構造を提案す
るものである。
【0009】発明において、上記シール部材が、上記
質量体の上側面に固着された第1の弾性ストリップと、
同質量体の下側面に固着された第2の弾性ストリップと
から構成されることが好ましく、また上記第1弾性スト
リップ又は第2弾性ストリップは、上記質量体の上側面
又は下側面に複数条配設されることが望ましい。さら
に、上記シール部材が、円形又は楕円形の断面形状を有
し、同シール部材を横切って上記質量体が配設されるこ
とが好ましい。なおまた、上記シール部材又は質量体
に、クランクケースの取付面又はインサート部材の対応
する係合部と協働してシール部材及び質量体の位置決め
を行なう係止部を設けることが望ましい。
【0010】
【作用】発明において、クランクケースのオイルパン
を装着すべき取付面と、オイルパンの上方開口端周縁に
設けられた上記インサート部材上側面との間に、弾性材
料製のシール部材を介して支持されたプレート、丸棒、
角棒等からなる質量体が、2自由度の振動系の振動質量
体として作用する。従って、協働するスプリング、即ち
プレート等質量体とクランクケース取付面及びインサー
ト上側面との間に夫々介装されるシール部材のばね定
数、プレート等質量体の質量等を適宜に選択することに
よって、音質上耳ざわりな高周波数領域の騒音レベルを
効果的に低減することができる。
【0011】上記シール部材は、上記質量体の上側面及
び下側面に、夫々焼付装着されたゴム帯又は紐状の第1
及び第2弾性ストリップにより構成されることが、製造
技術上有利である。上記第1及び第2弾性ストリップの
少くとも一方を、質量体の長手方向に沿い適宜の間隔を
存して並設された複数条のストリップにより形成するこ
とによって、質量体のクランクケース取付面及びインサ
ート部材上側面に対する傾きを制御することができ、一
方、質量体は、本質的に柔軟性を有し屈曲自在で形状保
持性を有しないストリップ部材を、クランクケース取付
面及びインサート部材上側面に適合する平面形状に位置
決めすることとなり、クランクケースに対するオイルパ
ンの組付け作業を容易にすることができる。上記シール
部材は、断面形状が円形又は楕円形をなす単一条の弾性
ストリップとすることができ、同弾性ストリップを横切
ってプレート等の質量体を配設することによって、協働
する各部材又は部分、即ちクランクケース取付面及びイ
ンサート部材上側面、並びにシール部材自体の製作誤
差、組立誤差及びこれらの集積に基づく質量体の傾き
を、油密生を損なうことなく、許容することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図1ないし図7につい
て具体的に説明する。(なお、図8ないし図11を参照
して前述した従前の構成と実質的に同一又は対応する部
材又は部分には、同一の符号を用い、重複説明は省略す
る。)先ず、図1の要部縦断面図、及び図1のII−I
I線に沿い矢印方向に視た横断面図である図2におい
て、クランクケース24のオイルパン10を装着すべき
取付面34と、オイルパン10の上方開口端の周縁に形
成されたフランジ12の上側面との間に介装される弾性
材料、例えばゴム製の帯状又は紐状をなすシール部材1
8が、好ましくは薄鋼板をプレスで打抜いて成形した帯
状のプレート部材からなる質量体38(以下単にプレー
ト部材という)の上側面38a及び下側面38bに夫々
焼付固着された第1の弾性ストリップ18a及び第2の
弾性ストリップ18bから構成されている。また、上記
プレート部材38には、オイルパン10のフランジ12
に設けられた多数のボルト孔14に対し略同心的に配設
された整合するボルト孔40が穿設され、同ボルト孔4
0は、オイルパン取付用ボルト22の軸部の外径より十
分大きく形成されている。さらに、オイルパン10の上
方開口端のフランジ12の上側面にインサート部材又は
スペーサ42が介装されている。同インサート部42
は、例えばアルミニウム合金をダイカスト鋳造して製造
され、特にその上側面は、シール部材18の第2弾性ス
トリップ18bと協働して確実な油密接手を形成するた
めに、十分な平滑度を有するように製作される。
【0013】この実施例では、シール部材18を構成す
る第1弾性ストリップ18a及び第2弾性ストリップ1
8bが、プレート部材38の上側面38a及び下側面3
8bに夫々2条ずつ設けられ、ボルト孔40の外周部分
では円弧状に迂回して形成されている。また、上記ボル
ト22は、図1に示されているように、従来と同様の弾
性ワッシャ32を介してフランジ14のボルト孔14及
びプレート部材38のボルト孔40に挿通され、クラン
クケース24のねじ孔26に螺合される。謂うまでもな
く、上記弾性ワッシャ32は、同効のコイルスプリング
等適宜の弾性部材によって、均等的に代替することがで
きる。
【0014】オイルパン10のフランジ12の上側面に
インサート部材42を装架したのち、同インサート部材
42上に、上記シール部材18及びプレート部材38の
アセンブリを装架し、ボルト22を締付けることによっ
て、オイルパン10が弾性ワッシャ32及びシール部材
18を介してクランクケース24に弾性的に装着され
る。ボルト22の緊締によって、第1弾性ストリップ1
8aとクランクケース取付面34との間に第1の油密接
手が形成され、また第2弾性ストリップ18bとインサ
ート部材42の上側面との間に第2の油密接手が形成さ
れ、オイルパン10内に収蔵されたオイルの外部への漏
出が確実に防止される。
【0015】上記オイルパン取付構造の振動モデルは、
図6に示すとおりであって、スプリング18a,18b
及び32によって弾性的に支持された質量体M即ちオイ
ルパン10と質量体m即ちプレート部材38とを含む2
自由度の振動系を構成する。この振動系の振動特性は、
図7に点線の曲線β、一点鎖線で示した曲線βのと
おりであって、低周波数領域に二つのピークを有し、か
つ高周波数領域では振巾Aが十分小さい特性を具えてい
る。図示のように質量体m即ちプレート部材38の質量
が大きいときは、二つのピークが低周波数側に位置し、
質量が小さいと、二つのピークは高周波数側に移行す
る。
【0016】図7から明らかなように、2自由度の振動
系を構成する上記オイルパン取付構造を採用することに
よって、例えば曲線βの場合、従来の構成と較べて、
図中に斜線を施して示した分だけ高周波数領域での振動
が低減される。一方、低周波数領域の振動は若干増加す
るが、エンジンの運転騒音全体の中で、低周波数領域の
騒音は、多少増加しても体感上の不快感が少なく、高周
波数領域の耳ざわりな騒音は著しい不快感を与えるの
で、上記図中に斜線を施して示した高周波数領域の騒音
低減は音質の観点から極めて有益である。
【0017】また、上記構成によれば、金属薄板、通常
は薄鋼板製のプレート部材38に、第1及び第2弾性ス
トリップ18a及び18bからなるシール部材18が固
着されるので、本質的に柔軟性を有し屈曲自在で形状保
持性を有しないシール部材の平面形状が自動的に保持さ
れることとなり、オイルパン10の組付けに際して、ク
ランクケースの取付面34及びオイルパンのフランジ1
2上のインサート部材42に対する関係的位置を、容易
かつ正確に設定し得る利点がある。さらに、上記実施例
では、上記第1及び第2弾性ストリップ18a及び18
bが複数条(図示の場合は2条)設けられているので、
振動する質量体mを形成するプレート部材38を、取付
面34及びフランジ12の上側面に対し、所望の空間を
存して実質的に平行に正しく配置することが、容易にな
る利点がある。
【0018】次に、図3に示した発明の第2実施例で
は、上記と同様のプレート部材38の上側面38aに単
一条の第1弾性ストリップ18aを焼付け固着し、ボル
ト孔40の外周部分には眼環状拡大部18cを設けたも
のである。同図には示されていないが、プレート部材3
8の下側面38bにも、上側面と同様形状の第2弾性ス
トリップ18bが固着されている。(従って、ボルト2
2の中心面を通る縦断面図は、図1と同様になる。)こ
の第2実施例においても、上記第1実施例と実質的に同
様の高周波数領域の騒音低減効果が得られること、及び
シール部材18の形状保持性に基づく組付け作業性向上
の利点が得られることが明らかである。なお、この実施
例の変形例として、ボルト孔40外周の眼環状拡大部1
8cをやめ、図中に点線で示したように、オイルパン1
0の内方に屈曲してボルト22との干渉を避けた(即ち
ボルト22との間に空間を存した)単なるわん曲部とす
ることもできる。
【0019】また、上記インサート部材42を設けるこ
とによって、オイルパン10を深絞りプレス成形する際
に生じ易いフランジ12のしわや僅かな凹凸を補って、
オイル漏れがない優れた油密接手を確保し得る特別の
点がある。なおインサート部材42の下側面とフランジ
12の上側面との間に、周知の液体ガスケットを適用す
ることによって、フランジ12のしわや凹凸に基づく両
者間の微細な隙間を容易に塞ぐことができる。
【0020】次に、図4及び図5の部分的縦断面図は、
上記第1及び第2発明の双方に適用することができるシ
ール部材18及びプレート部材38のアセンブリを示し
たものである。図4では、第1弾性ストリップ18aと
第2弾性ストリップ18bとによって、断面形状が円形
をなすシール部材18が形成され、同シール部材18を
直径方向に横切ってプレート部材38が配設されてい
る。また、図5では、第1弾性ストリップ18aと第2
弾性ストリップ18bとによって、断面形状が楕円形を
なすシール部材18が形成され、同シール部材18の長
径を含む中心面に沿いプレート部材38が配設されてい
る。
【0021】オイルパン10のフランジ12に装架され
インサート部材42又はシール部材及びプレート部材
アセンブリの製作誤差、オイルパン10のクランクケー
ス24に対する組付け誤差、或いはオイルパン10のフ
ランジ12に対するインサート部材42の組付け誤差、
及びこれら誤差の集積によって、図4及び図5に夫々点
線で示されているように、プレート部材38が傾いた場
合でも、円形又は楕円形断面のシール部材18によっ
て、確実な油密接手が形成される利点がある。
【0022】なお、上記シール部材18及びプレート部
材38のアセンブリにおいて、プレート部材38の上側
面38a及び下側面38bに配設される第1弾性ストリ
ップ18a及び第2弾性ストリップ18bの何れか一方
を複数条とし、他方を単一条とすることができ、また第
1及び第2弾性ストリップ18a及び18bの輻や高さ
は、必ずしも同一である必要はない。なお、上記実施例
では、2自由度の振動系の質量体としてプレート部材3
8が例示されているが、プレート部材に代え、丸捧や角
棒等の質量体を採用し得ることは、明らかであり、この
場合にも、上記と同等の効果を奏することができる。さ
らにまた、上記プレート、丸棒、角棒等からなる振動質
量体とシール部材とからなる組立体又はアセンブリのク
ランクケース取付面又はインサート部材に対する組付け
性を向上し、かつ組付け後の位置ずれを防止するため
に、一例として、図4に一点鎖線で示されているよう
に、弾性ストリップ18a,18bの適所に夫々2個以
上の突起からなる位置決め用係止部44a,44bをモ
ールド成形時、一体的に形成し、これら係止部44a,
44bをクランクケース取付面34、又はインサート部
材42の対応する位置に設けた位置決め孔又は係合部4
6a,46bに嵌合させるようにすることが好ましい。
また、上記係止部44a,44bは、例えばゴム製の突
起として、質量体側に設けることもできる。
【0023】
【発明の効果】叙上のように、発明に係るオイルパン
取付構造は、上方開口端の周縁に設けられたフランジ
を、クランクケースの取付面に弾性部材を介してボルト
により取付けられたオイルパンと、上記オイルパンフラ
ンジの上側面に装着されたインサート部材と、上記クラ
ンクケースの取付面とインサート部材の上側面との間に
介装された同クランクケースの取付面及びインサート部
材上側面に弾性的に圧接されて油密接手を構成するシー
ル部材と、同シール部材により支持され、上記クランク
ケースの取付面及びインサート部材の上側面並びに上記
ボルトに対し夫々空間を存し配設されたプレート、丸
棒、角棒等からなる振動系の質量体とを具備してなるこ
とを特徴とし、高周波数領域の騒音を効果的に低減し得
る効果に加えて、オイルパンフランジの平面度が低い場
合でも十分な油密性を確保することができる利点があ
る。
【0024】また、本発明において、上記シール部材
が、円形又は楕円形の断面形状を有し、同シール部材を
横切って質量体が配設されたことにより、オイルパン取
付構造を構成する各部材の製作誤差、組付け誤差、及び
これら誤差の集積によって、質量体が傾いた場合でも、
なお確実な油密接手を形成し得る利点がある。なおま
た、本発明の実施に当たり、上記第1弾性ストリップ又
は第2弾性ストリップが、 上記質量体の上側面又は下側
面に複数条配設されることにより、これら弾性ストリッ
プが当接されるクランクケースの取付面又はインサート
部材との間に、夫々確実な油密接手を形成し得る追加の
利点がある。さらにまた、上記シール部材又は質量体
に、クランクケースの取付面又はインサート部材の対応
する係合部と協働してシール部材及び質量体の位置決め
を行なう係止部を設けることにより、シール部材のクラ
ンクケース取付面及びオイルパンフランジへの組付け性
を向上し、また組付け後の位置ずれを効果的に防止し得
る付加的利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の第1実施例を示す要部縦断面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿い矢印方向に視た横断
面図である。
【図3】発明の第2実施例を示す図2同様の横断面図
である。
【図4】発明におけるシール部材及びプレート部材ア
センブリの変形例を示す断面図である。
【図5】本発明におけるシール部材及びプレート部材ア
センブリの更に他の変形例を示す断面図である
【図6】本発明に係るオイルパン取付構造の振動モデル
を示した概念図である。
【図7】本発明に係るオイルパン取付構造の振動特性を
従前のオイルパン取付構造の特性と対比して示した線図
である。
【図8】従来のオイルパン取付構造の振動モデルを示し
た概念図である。
【図9】従来のオイルパン取付構造を示す部分的平面図
である。
【図10】図9のX−X線に沿い矢印方向に視た縦断面
図である
【図11】図10のXI−XI線に沿い矢印方向に視た
縦断面図である。
【符号の説明】
10…オイルパン、12…フランジ、18…シール部
材、18a…第1弾性ストリップ、18b…第2弾性ス
トリップ、22…ボルト、24…クランクケース、32
…弾性ワッシャ、34…取付面、38…プレート部材、
42…インサート部材。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方開口端の周縁に設けられたフランジ
    を、クランクケースの取付面に弾性部材を介してボルト
    により取付けられたオイルパンと、上記オイルパンフラ
    ンジの上側面に装着されたインサート部材と、上記クラ
    ンクケースの取付面とインサート部材の上側面との間に
    介装され同クランクケース取付面及びインサート部材上
    側面に弾性的に圧接されて油密接手を構成するシール部
    材と、同シール部材により支持され、上記クランクケー
    スの取付面及びインサート部材の上側面並びに上記ボル
    トに対し夫々空間を存し配設されたプレート、丸棒、角
    棒等からなる振動系の質量体とを具備してなることを特
    徴とするオイルパン取付構造。
  2. 【請求項2】 上記シール部材が、上記質量体の上側面
    に固着された第1の弾性ストリップと、同質量体の下側
    面に固着された第2の弾性ストリップとから構成された
    ことを特徴とする請求項1記載のオイルパン取付構造。
  3. 【請求項3】 上記シール部材が、円形又は楕円形の断
    面形状を有し、同シール部材を横切って上記質量体が配
    設されたことを特徴とする請求項1記載のオイルパン取
    付構造。
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