JP2910482B2 - 液封入防振ブッシュ - Google Patents

液封入防振ブッシュ

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JP2910482B2
JP2910482B2 JP4744793A JP4744793A JP2910482B2 JP 2910482 B2 JP2910482 B2 JP 2910482B2 JP 4744793 A JP4744793 A JP 4744793A JP 4744793 A JP4744793 A JP 4744793A JP 2910482 B2 JP2910482 B2 JP 2910482B2
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vibration
rubber body
liquid chamber
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隆 前野
和俊 三宅
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は封入液を絞り流路に流通
せしめて振動減衰を行う液封入防振ブッシュに関する。
【0002】
【従来の技術】振動体を連結固定した内筒を防振ゴム体
に貫通埋設し、該防振ゴム体を筒状ブラケットに保持せ
しめた防振ブッシュは構造簡易で耐久性に優れているこ
とから、車両各部の振動絶縁に多用されている。
【0003】近年、この種の防振ブッシュにおいて、防
振ゴム体内に液室を形成し、振動入力に応じて封入液を
絞り流路に流通せしめることにより、充分な振動減衰力
を得るようにしたものが提案されている。
【0004】この場合、ブロック状の防振ゴム体の端面
部に位置する液室の側壁は比較的薄肉となるため、その
耐久性の低下が懸念される。そこで、例えば特開平4−
102741号公報には、ゴムストッパ板を設けて振動
入力時の内筒の変位を、上記側壁が適度に圧縮状態にあ
る一定範囲内に規制するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構造
では、ゴムストッパ板を別体に制作して組付け調整する
必要があるため、製造コストが高いことが問題となって
いる。
【0006】本発明はかかる課題を解決するもので、別
体のゴムストッパ体を不要として、構造簡易かつ安価な
液封入防振ブッシュを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の構成を説明する
と、ゴムブロックを基体5上に設けて防振ゴム体1とな
すとともに、該防振ゴム体1に振動体6を連結する内筒
2を貫通埋設し、防振ゴム体1の下半部内にその両端面
部を両側壁11,12とする主液室Aを形成して、該主
液室Aを自由変形可能な室壁3よりなる副液室Bに絞り
流路Fを介して連通せしめ、かつ、高さが防振ゴム体1
よりも低い略逆U字形のブラケット4を上記防振ゴム体
1の外周を覆うように設けて、該ブラケット4を基体5
に固定した時にその頂壁41により防振ゴム体1を下方
へ押圧して、上記主液室Aの両側壁11,12を圧縮変
させるとともに、上記振動体6に連結した時に上記振
動体6の静荷重によって上記内筒2を下方へ変位させ、
上記防振ゴム体1の頂面1aと上記ブラケット頂壁41
との間にストッパクリアランスd1を形成するようにし
ものである。
【0008】
【作用】上記構成において、略逆U字形に成形したブラ
ケット4を防振ゴム体1の外周を覆って基体5に固定し
た状態で、防振ゴム体1は下方へ押圧されて両側壁1
1,12が圧縮変形せしめられる。内筒2に振動体6の
荷重が加わるとこれが下方へ変位し、防振ゴム体1は全
体がさらに圧縮変形せしめられ、その頂面1aとブラケ
ット頂壁41との間にストッパクリアランスd1が生じ
る。
【0009】この状態で振動が入力すると内筒2は上下
に変位するが、ブラケット4の頂壁41がストッパとな
って上方向への変位が規制されるから、側壁11,12
の上下方向の圧縮状態が解消されることはなく、引張り
応力を生じないから充分な耐久性を発揮する。
【0010】
【実施例】図1、図2において、ブロック状の防振ゴム
体1は下方へ開放する略逆U字形のブラケット4に外周
を保持されて基体たる車両フレーム5上に保持固定され
ている。ブラケット4は両側縁に強化フランジ42を有
する金属板体のプレス成形品で、両端水平部43が車両
フレーム5にボルト固定されている。防振ゴム体1には
内筒2が貫通埋設されて、これに振動体たるエンジンの
棒状取付部6が挿通固定されている。
【0011】上記防振ゴム体1は内筒貫通部の下方中央
が底面より一定深さでえぐられ、これを底板7により密
閉閉鎖して主液室Aとしてある。防振ゴム体1の底面外
周部は逆U字断面をなすリング状の絞り部材8に接合し
てあり、この絞り部材8は開口が底板7により閉鎖され
て内部が絞り流路Fとなっている。底板7の中心部は絞
り部材8の内周に沿って上方へ突出し、この突出部71
の下方空間を区画して薄肉のゴム膜3が配設されて、こ
れを室壁とする副液室Bが突出部71下面との間に形成
されている。この副液室Bと上記主液室Aとは絞り流路
Fを介して連通しており、エンジン振動に伴って内筒2
が上下に変位すると、絞り流路Fを経て両液室A,Bに
封入液が流通して大きな振動減衰を生じる。
【0012】上記主液室A内にはこれと相似形のストッ
パゴム9が収納してあり、エンジン振動に伴う内筒2の
下方移動は主液室Aの上側壁がストッパゴム9に当接し
て規制される。また、防振ゴム体1の弧面をなす頂面1
aとブラケット4の弧状をなす頂壁41との間にはスト
ッパクリアランスd1が形成されて、エンジン振動に伴
う内筒2の上方移動は上記頂面1aと頂壁41が当接し
て規制される。
【0013】内筒2が上方へ移動する場合には、主液室
Aの室壁は引張り方向へ変形せしめられる。この場合、
防振ゴム体1の両端面部に形成される室壁11,12は
比較的薄いため、主液室Aの大きな内圧を受けた場合の
耐久性低下が懸念される。そこで、上記ストッパクリア
ランスd1は、内筒2が上方へ変位しても上記室壁1
1,12に引張り応力を生じないように設定してある。
【0014】以下に、かかるストッパクリアランスd1
を実現する構造について説明する。
【0015】図3に示すように、ブラケット4内に挿入
する前の防振ゴム体1は、ブラケット4とほぼ同形の断
面形状をなすが、その弧面をなす頂面1aの高さh1は
ブラケット4の頂壁41の高さh2よりも高く、かつ前
者の曲率は後者の曲率よりも大きくしてある。防振ゴム
体1の左右の側面は外方へ膨出する膨出部13としてあ
り、図の矢印の如くブラケット4内に防振ゴム体1を挿
入した状態で、左右の膨出部13がブラケット4の両脚
内周に圧接して、その脱落が防止される。
【0016】防振ゴム体1を装着したブラケット4を車
両フレーム5に固定する前の状態では、図4に示す如
く、車両フレーム5に接して位置する底板7に対して、
ブラケット4の両端水平部43はd2だけ上方にある。
しかして、ブラケット4を車両フレーム5にボルト固定
すると、防振ゴム体1はブラケット4の頂壁41により
その頂面1aが下方へ押されて全体として圧縮方向へ変
形し、その側壁11,12(図2)も圧縮状態となる。
【0017】この状態で内筒2にエンジンを支持せしめ
ると、内筒2はその静荷重により下方へ変位して、図1
に示す如く、防振ゴム体1の頂面1aとブラケット4の
頂壁41との間に上記ストッパクリアランスd1を生じ
る。
【0018】しかして、エンジン振動が入力しストッパ
クリアランスd1の範囲で内筒2が上方へ変位しても、
上記側壁11,12の圧縮状態は解消されず、引張り応
力が生じることはない。これにより、充分な耐久性が確
保される。
【0019】
【発明の効果】以上の如く、本発明の液封入防振ブッシ
ュによれば、別体のゴムストッパ板を設けることなく、
簡易かつ安価な構成で、充分な耐久性を確保することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すエンジン支持状態での
液封入防振ブッシュの横断面図で、図2のI −I 線に沿
う断面図である。
【図2】エンジン支持状態での液封入防振ブッシュの縦
断面図で、図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】液封入防振ブッシュの分解断面図である。
【図4】車両フレームに取付ける前の液封入防振ブッシ
ュの横断面図である。
【符号の説明】
1 防振ゴム体 1a 頂面 11,12 側壁 2 内筒 3 ゴム膜(室壁) 4 ブラケット 41 頂壁 5 車両フレーム(基体) 6 棒状取付部(振動体) A 主液室 B 副液室 F 絞り流路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムブロックを基体上に設けて防振ゴム
    体となすとともに、該防振ゴム体に振動体を連結する内
    筒を貫通埋設し、防振ゴム体の下半部内にその両端面部
    を両側壁とする主液室を形成して、該主液室を自由変形
    可能な室壁よりなる副液室に絞り流路を介して連通せし
    め、かつ、高さが防振ゴム体よりも低い略逆U字形のブ
    ラケットを防振ゴム体の外周を覆うように設けて、該ブ
    ラケットを基体に固定した時にその頂壁により上記防振
    ゴム体を下方へ押圧して、上記主液室の両側壁を圧縮変
    させるとともに、上記振動体に連結した時に上記振動
    体の静荷重によって上記内筒を下方へ変位させ、上記防
    振ゴム体の頂面と上記ブラケット頂壁との間にストッパ
    クリアランスを形成することを特徴とする液封入防振ブ
    ッシュ。
JP4744793A 1993-02-12 1993-02-12 液封入防振ブッシュ Expired - Fee Related JP2910482B2 (ja)

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FR2766891B1 (fr) * 1997-08-01 1999-10-08 Hutchinson Support antivibratoire hydraulique
JP6546511B2 (ja) * 2015-10-30 2019-07-17 住友理工株式会社 ブラケット付き防振装置

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