JPH06173555A - 網戸用網の撓み防止装置 - Google Patents

網戸用網の撓み防止装置

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JPH06173555A
JPH06173555A JP35106692A JP35106692A JPH06173555A JP H06173555 A JPH06173555 A JP H06173555A JP 35106692 A JP35106692 A JP 35106692A JP 35106692 A JP35106692 A JP 35106692A JP H06173555 A JPH06173555 A JP H06173555A
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JP
Japan
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wire
screen
mesh
reinforcing
reinforcing plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP35106692A
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English (en)
Inventor
Kouichi Tobikura
弘一 飛倉
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METAKO KK
Fujisash Co Ltd
Metaco Inc
Original Assignee
METAKO KK
Fujisash Co Ltd
Metaco Inc
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Publication date
Application filed by METAKO KK, Fujisash Co Ltd, Metaco Inc filed Critical METAKO KK
Priority to JP35106692A priority Critical patent/JPH06173555A/ja
Publication of JPH06173555A publication Critical patent/JPH06173555A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】建物の窓部等の開口枠への組付けが容易にかつ
簡便に行なえると共に、引違い戸の開閉幅に応じた開閉
調整が可能で、しかも、別途に保管場所を必要とするこ
となく保管収納することができ、出入りの邪魔になった
り、室内への採光量を規制することがないようにすると
共に、網戸用網の自重や風により生じやすい網目部材の
撓みを防止することを目的とする。 【構成】建物の窓部等の開口枠に組付けられる少なくと
も1本の固定部材と可動部材とを備え、この可動部材と
前記固定部材との間に、前記可動部材の左右横方向の開
閉移動に追従して折り畳み伸縮自在なプリーツ状の網目
部材として使用する網戸用網14の折り面32上下方向
に亘り、軽量かつ高弾性材質の板状31又は棒状の補強
部材30を所定間隔を置いて装着させたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば一般住宅或い
はオフィスビルなどの建物の窓部等の開口枠に組付けら
れる網戸用網の撓み防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の網戸は、例えば建物の窓部等の開
口枠を形成するサッシ枠に、框部材の全面にナイロン、
ポリエステル等の合成樹脂製の糸を平坦なシート状の網
に形成した網目部材が張られた網戸本体を、例えば引違
い戸と共にスライド自在に組付けてなる構成を有するも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな網を使用した従来構造の網戸にあっては、網自体は
框部材に四周が張設されており、使用期間が夏時期など
に限られて短く、しかも、網戸本体が全面に網目部材を
張った単体枠からなるために、保管に際して、雨戸収納
用の戸袋が付設されたサッシ枠の場合には、戸袋を保管
場所として利用しているが、戸袋が無いものでは、サッ
シ枠から網戸本体を取外して物置に収納したり、テラス
やベランダなどに放置したり、或いは、そのままサッシ
枠に取付けた状態で放置しているのが現状である。従っ
て、四周を枠組みされた網戸の完成後は、網自体を経年
変化や破損等の理由で張り替えしない限り、網そのもの
は框部材に取付けられたままの状態、即ち、網の位置が
変動することのない状態で使用するものであった。
【0004】このため、従来では、網戸の保管収納場所
に困り、特に、網戸をサッシ枠に組付けた状態で放置し
ている場合には、網目部材の網目に塵や埃等が付着して
汚れが目立ち易く、これによって、室内外の美観性を損
うばかりでなく、例えば洗濯物が汚れるとか、その他テ
ラスやベランダなどに通じるサッシ枠に組付けてなるも
のでは、出入りの邪魔になると共に、網目によって室内
への採光量が規制されてしまうという問題があった。
【0005】又、網戸の使用に際して、戸本体の幅寸法
が引違い戸の幅寸法に応じて固定されていることから、
網戸自体による開閉調整が不可能であり、引違い戸の開
閉幅に応じた網目幅しか使用することができず、これに
よって、引違い戸の全開状態では、対接する互いの枠間
の密封性を保つことができるが、引違い戸の半開状態で
は、互いの枠間のずれによる隙間が生じ、この隙間から
蚊や虫等が室内に侵入するという問題もあった。
【0006】そこで、本出願人は、上記の問題点を解消
するために、平成4年2月28日付にて出願した特願平
4−75953号等に開示した組付け網戸装置を提案し
た。しかしながら、この先行技術に係る網戸装置が比較
的大型の場合には、網の左右幅方向の中間部分に網の自
重や風によって撓みが生じる場合があり、この撓みによ
って網収納時に網戸が折り畳みにくくなるという問題が
あった。
【0007】
【発明の目的】この発明の目的は、前記の課題を解決し
て、建物の窓部等の開口枠への組付けが容易にかつ簡便
に行なえ、しかも、別途に保管場所を必要とすることな
く保管収納することができるようにすると共に、出入り
の邪魔になったり、室内への採光量を規制することがな
いようにした網戸用網を提供すると共に、網の左右幅方
向の中間部分に網の自重や風によって生じやすい撓みの
発生を防止せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、建物の窓部等の開口枠に組
付けられる少なくとも1本の固定部材と可動部材とを備
え、この可動部材と前記固定部材との間に、前記可動部
材の左右横方向の開閉移動に追従して折り畳み伸縮自在
なプリーツ状の網目部材を用いた網戸であって、前記可
動部材には、移動方向の揺動を防止するワイヤーテンシ
ョン機構を設け、かつ、そのワイヤーテンション機構
は、少なくとも第1の固定部材と第2の固定部材との間
に可動部材を間に存して掛け渡される少なくとも1本の
ワイヤーを有しており、しかも、前記網目部材の折り面
上下方向に亘り、軽量かつ高弾性材質からなる補強部材
を所定間隔を置いて装着させたことを特徴とする網戸用
網の撓み防止装置に係るものである。
【0009】請求項2の発明は、補強部材は、カーボ
ン,ボロンなどからなる補強板であって、該補強板にワ
イヤー挿通用のルーズ孔を設けてワイヤーに揺動自在に
装着したものである。
【0010】又、請求項3の発明は、補強部材は、カー
ボン、ボロンなどからなる補強板であって、該補強板に
ワイヤー挿通用のルーズ孔を設けると共に、この補強板
を、網目部材14の折り面に形成される山状突部の外側
又は内側に沿って略ハ字型状になるようにワイヤーに揺
動自在に装着させたものである。
【0011】又、請求項4の発明は、補強部材は、カー
ボン、ボロンなどからなる補強板であって、該補強板に
ワイヤー挿通用のルーズ孔を設けると共に、この補強板
を、網目部材の折り面を中心として内外両面にワイヤー
を揺動自在に装着させたものである。
【0012】請求項5の発明は、補強部材は、カーボ
ン,ボロンなどからなる棒体であって、該棒体と、この
棒体を挿通させ、かつ、ワイヤーに揺動自在に装着させ
る係止部材とからなるものである。
【0013】請求項6の発明は、係止部材は、一部に棒
体を挟持させるための隙間を有する上下一対の筒体を、
ワイヤーの挿通可能なループ状の連結部で接続させたも
のである。
【0014】請求項7の発明は、係止部材は、一部に棒
体を挟持させるための隙間を有する1個の筒体に、ワイ
ヤーの挿通可能なループ状の連結部を設けたものであ
る。
【0015】請求項8の発明は、係止部材は、筒体から
なり、かつ、筒体の側面にワイヤーの挿通可能なループ
状の連結部を設けたものである。
【0016】請求項9の発明は、ループ状の連結部は、
上端部のみが筒体に固着され、下端部は筒体に固着され
ていないものである。
【0017】請求項10の発明は、棒体が、網目部材の
折り面の内側又は外側に複数本装着したものである。
【0018】
【作 用】即ち、請求項1の発明は、前記のように
網自体にプリーツ加工を施した構成により、網自体を固
定部材又は可動部材の少なくともいずれか一方に折り畳
み状態で収納することが可能となり、保管場所を別途に
設ける必要がない。
【0019】又、網目に塵や埃等が付着しにくいため、
網戸の汚れが少なくて済むと共に、折り畳み出来ること
で室内外の美観を損うことがない。
【0020】更に、網の折り畳みが可能なことで、室内
への採光量が規制されないで済む。
【0021】又、移動方向の揺動を防止するワイヤーテ
ンション機構を備えたことによって、可動部材と共に、
網戸の開閉移動操作を円滑に行うことが出来る。
【0022】しかも、網目部材の折り面上下方向に亘
り、高弾性材質からなる補強部材を所定間隔を置いて装
着させたので、網の左右幅方向の中間部に網の自重や風
によって生じやすかった撓みを的確に防止することが出
来るので、網戸の開閉移動が網の自重や風によって妨害
されることがない。
【0023】又、補強部材は軽量かつ高弾性材質からな
るため、網戸の開閉移動操作に支障を来すことがない。
【0024】請求項2の発明は、上記の作用に加え、補
強部材を板状体の補強板にしたことによって、補強作用
が大であるため、主として大型の網戸用補強部材として
適する。しかも、補強板はルーズ孔を介して山状突部の
外側又は内側の範囲内でワイヤーの長手方向に揺動する
ため、補強板の網目を塞ぐ面積が小さくて済む。
【0025】又、請求項3の発明は、2枚の補強板が網
の折り面の山状突部の形状に添って略ハ字型に装着され
るので、より強い補強が可能となり、網目部材の撓みを
確実に防止できる。
【0026】請求項4の発明は、網の折り面を中心に両
側から2枚の補強板を装着させたので、補強板が折り面
を挟持するように作用し、補強作用が大きい。
【0027】請求項5の発明は、請求項1の発明の諸作
用に加え、棒体をその係止部材でワイヤーに揺動自在に
装着させたので、網の通気を妨害することなく、かつ、
網と補強部材との違和感が少い撓み防止装置を提供でき
る。
【0028】請求項6の発明は、一部に棒体を挟持させ
るための隙間を有する上下2つの筒体をワイヤーの挿通
可能なループ状の連結部で接続させたので、予め上下の
ワイヤーにこの係止部材の連結部を必要個数挿通させて
おけば、棒体を簡単に係止装着させることが出来、取付
けの作業性に優れた撓み防止装置を提供できる。
【0029】請求項7の発明は、1ケの筒体の胴部に連
結部を固着させたので、上記作用の他に棒体の取付け挿
通作業をより簡単に行うことが出来る。
【0030】請求項8の発明は、係止部材が筒体からな
り、かつ、筒体の胴部にループ状の連結部を固着させた
ことにより、上記とほぼ同様な作用がある。
【0031】請求項9の発明は、連結部の下端が胴部に
固着されていないので、予めワイヤーにループ個所を挿
通しておかなくとも済み、棒体の装着作業が楽である。
【0032】請求項10の発明は、補強部材としての棒
体を撓み防止の必要に応じて複数本にすることで、必要
個所に必要な本数を集中させて装着させることが出来、
補強部材の無駄を省くことが可能である。
【0033】
【実 施 例】以下、この発明を図示の実施例を参照し
ながら詳細に説明する。
【0034】図1及び図2は、請求項1及び2に係る発
明の実施例を示す。図中、14はプリーツ状の網( 以下
網目部材と称する。)であって、この網目部材14は、
ポリエステル、その他の合成樹脂製の繊維で作られた糸
をラッセル編みなどによって形成し、更にメラミン樹脂
にてコーティングし、公知のプリーツ加工機で所定幅W
(ここではW=約10mm〜25mm)を有し、かつ、
上下方向の所定長さの折り目がつくようにプリーツ加工
したものである。
【0035】30は補強部材であって、この補強部材3
0はカーボン、ボロン等の軽量かつ高弾性材質のものか
らなる。図1及び図2の場合、撓み防止用の補強部材3
0はカーボン製の長尺の補強板31からなり、この補強
板31は、前記網目部材14の所定幅Wよりも若干狭
く、かつ、折り面32の上下方向とほぼ同一の長さとな
るように形成する。
【0036】34は補強板31に設けたルーズ孔であ
り、後述するワイヤーテンション用の上下のワイヤー1
6を貫通させるためのもので、少くとも補強板31の上
下2個所に、網目部材14をも貫通するように形成す
る。
【0037】図2は図1の部分上面図であり、補強板3
1はワイヤー16に揺動自在に挿通されると共に、網目
部材14の折り面32によって形成される山状突部50
の内側に補強部材31の一端部は位置し、補強部材31
の他端部は、ルーズ孔の長さ範囲で図2の上下方向又は
矢印方向にワイヤー16を基準に揺動する。
【0038】尚、補強部材30は、強度、弾性を維持し
つつ、板状体、又は後述する棒状体のものを含め、中空
体によることも可能であるし、後述する発明のように補
強部材を棒状体に形成し、網目部材の折り面とワイヤー
を利用して、棒体の係止部材と共に、使用することも可
能であり、棒状体を中空にすることもできる。更に、板
状のものを細幅として、棒状体のものと同様に使用する
ことも可能である。
【0039】次にこのようにして形成された補強部材を
とりつける網戸用網とサッシ枠等との関係を説明する。
図3はこの発明に係る網戸用網の撓み防止装置を組付け
た状態の窓部を示し、図中符号1は窓部の開口枠を形成
するサッシ枠本体である。このサッシ枠本体1は、図3
乃至図5に示すように、互いに対向する左右一対の縦枠
2,3と上枠4,下枠5とからなる枠組み構成を有する
と共に、第1及び第2の戸枠部6,7と後述する組付け
網戸装置本体10が組み込まれる第3の網戸組付け枠部
8とが室内側から室外側に向け順に一体形成されてい
る。
【0040】そして、前記サッシ枠本体1の第1及び第
2の戸枠6,7の上下ガイドレール6A,6B及び7
A,7Bには、左右横方向Xに向け横引き開閉自在な左
右一対の引違い戸100,200が組み込まれている。
【0041】即ち、上記の組付け網戸装置本体10は、
図6に示すように、第1の固定部材11と可動部材12
及び第2の固定部材13を備え、この可動部材12と前
記第1の固定部材11との間には前記網目部材14が設
けられている。この網目部材14は一端部14aを前記
第1の固定部材11側に固着しかつ、その他端部14b
を前記可動部材12側に固着する。
【0042】この網目部材16は、前記可動部材12の
左右横方向の開閉移動(図3、図5及び図6に示す実線
矢印X方向)に追従して折り畳み伸縮自在に片開き状に
横引き可能になっていると共に、前記可動部材12の閉
状態において、前記第1の固定部材11及び可動部材1
2に対向させた収納空間11A,12Aの少なくともい
ずれか一方に折り畳み収納可能になっている。
【0043】又、前記組付け網戸装置本体10を構成す
る可動部材12には、ワイヤーテンション機構15が設
けられ、このワイヤーテンション機構15は、図7に示
すような構成となっている。
【0044】即ち、一端16aが第1の固定部材11の
上部に固定Aされた1本のワイヤー16を、第1の固定
部材11と可動部材12との間に平行に、かつ、網目部
材14の折り目間に交互に通す。
【0045】この網目部材14の折り目間に交互に通さ
れた平行な第1のワイヤー16Aは、可動部材12の上
部に挿入されて下部に向け折り返され、この第2の折返
しワイヤー16Bは、可動部材12の下端部から第2の
固定部材13の下端部に向け平行に延出されると共に、
この第3の延出ワイヤー16Cを第2の固定部材13内
に挿入し、これら第1,第2及び第3のワイヤー16
A,16B,16cとでZ型を呈するように掛け渡す。
【0046】このように、Z型を呈するように掛け渡さ
れて第2の固定部材13内の下端部から挿入された第3
の延出ワイヤー16Cは、上方に向け折り返されると共
に、この第4の折返しワイヤー16Dは、前記第2の固
定部材13の上端部から再び可動部材12の上端部に向
け平行に折り返される。
【0047】この平行に折り返された第5の折返しワイ
ヤー16Eは、前記可動部材12の上端部に挿入されて
下方に向け折り返され、この第6の折返しワイヤー16
Fを前記可動部材12の下部から第1の固定部材11に
向け平行に延出させ、この第7の延出ワイヤー16G
と、前記第5及び第6のワイヤー16E,16FとでZ
型を呈するように掛け渡す。
【0048】そして、前記第7の延出ワイヤー16Gの
延出端、即ち、ワイヤー16の他端16bは、調整装置
17に保持され、この調整装置17にてワイヤー16の
張力が可動部材12の上下部に均等に作用するように調
整した後、前記第2の固定部材13内に挿入された第4
の折返しワイヤー16Dの途上を固定具18にて固定B
し、このように1本のワイヤー16を組付け網戸装置本
体10の上下に交差させて掛け渡すことにより、組付け
網戸装置本体10のサッシ枠本体1への組付け状態にお
いて、可動部材12の開閉移動時に、可動部材12の上
下部に作用する張力の差を相殺して、その移動方向の揺
動を防止し、可動部材12の移動を円滑にし、かつ、任
意の位置での停止を可能にしている。
【0049】ところで、網戸用網を前記サッシ枠本体1
に組付けるには、図3、図4及び図5に示すように、前
記網戸10を構成する第1及び第2の固定部材11,1
3の裏面11a,13aと、前記サッシ枠本体1を構成
する左右縦枠2,3の網戸組付け枠部8を形成する内面
2a,3aとの双方に、ファスナ(商品面:マジックテ
ープ)21,22をそれぞれ取付けておき、このファス
ナ21,22を介して前記第1及び第2の固定部材1
1,13を着脱可能に組付け得るようになっているもの
で、これによって、組付け網戸装置本体10のサッシ枠
本体1への組付けを容易にかつ簡便にすると共に、組付
け網戸装置本体10の補修・交換に対する便宜性を図っ
ている。
【0050】尚、上記の実施例においては、片引きの引
違い戸用サッシ枠を例にして説明したが、両引きの引違
い戸用サッシ枠等に使用できることは勿論のこと図8に
他の実施例として示すように、例えば建物の勝手口など
の扉用サッシ枠にも応用することが可能であることは云
うまでもない。
【0051】図9及び図10は、請求項3に係る発明の
実施例を示す。この実施例において、前記補強板31を
2枚用いて網目部材14の折り面32によって形成され
る山状突部50の内側に沿って略ハ字型となるようにワ
イヤー16に揺動自在に装着させた構成としたものであ
る。そして、補強板31の上下方向の長さは、前記実施
例のものと同じであるので、同一符号を附して説明を省
略する。
【0052】この発明の構成により、請求項2の発明の
ものより補強度の強い補強部材30を提供できるので、
網目部材14の撓みを的確に防止することができる。
又、補強部材30は折り面に固着されていないため、網
目部材14の通気面積の減少を防ぐことができる。
【0053】尚、この発明のものには、上記構成の他に
略ハ字型の2枚の補強板の内側所要個所に接着テープ3
5を貼着することが出来る。このテープ35によって、
2枚の補強板31を強固に固定することが出来て、万一
補強板31が欠損しても、その脱落を未然に防止するこ
とができる。
【0054】図11及び図12は、請求項4に係る発明
の実施例を示す。この発明は、前記第1発明に示す補強
板31を、網目部材14の折り面32を中心として内外
両面にワイヤー16と揺動自在に装着させたものであ
る。即ち、2枚の補強板31,31を折り面32の両側
からルーズ孔24を介して装着させる。
【0055】尚、この発明のその他の構成は、前記請求
項2に係る発明と同じであるため、当該発明と同一符号
を附して説明を省略する。
【0056】この発明によって、補強板31,31が折
り面32を中心に内外に位置するので、補強部材30と
しての強度が更に大きくなり、従って、撓みをより効果
的に防止することが出来る。同時に網目部材14の折り
面32の通気面積の減少を防止することが出来る。
【0057】図13,図14及び図15は、請求項5及
び6に係る発明の実施例を示す。この発明において、補
強部材30はカーボン、ボロン等の材質からなる棒体4
0であり、実施例のものは直径0.7mm〜3. 0mm
のものを使用する。棒体40は、図13に示すように、
折り面32を挿通させたワイヤー16に係止部材60を
介して装着される。
【0058】この係止部材60は、図15に示すよう
に、合成樹脂製の上下一対の筒体60aからなり、この
一対の筒体60aと60aとをワイヤー16挿通可能な
ループ状の連結部60bで連結したものである。60c
は筒体60aの連結部60bと反対側に形成した上下方
向の隙間であって、前記棒体40の挿入、嵌着をスムー
ズに行うためのものである。
【0059】この係止部材60を棒体40に係止させる
には、所要本数の棒体を山状突部50の内側とワイヤー
16との間に挿入させておき、棒体40を挟持するよう
にして係止部材60の連結部60bでワイヤー16を外
側から挟み込むだけで、ワイヤー16に棒体40を揺動
自在に装着させることができる。或いは、ワイヤー16
に連結部60bを係止させた状態で、上から棒体40を
係止部材60の筒状部60dに挿入することで棒体40
を装着させることができる。
【0060】この発明では、上記のように棒体40を補
強部材30として使用するが、棒体40の取付位置が、
図14に示されるように網目部材14の折り面32によ
って形成される山状突部50の室内側か又は室外側とな
るので、板状ではなく棒状であるために、網目部材14
と違和感がなくなり、網戸本来の美観を損うことなし
に、撓み防止の作用効果を有する。
【0061】図16は、請求項7に係る発明の実施例で
あって、上記発明と構成上異なる点は、筒体60aは1
個で、かつ、やや長尺であり、しかも、ループ状の連結
部60bが1個の筒体60aに設けられている点であ
る。他は上記発明と同一の構成につき、同一の符号を附
して説明を省略する。
【0062】この発明では、係止部材60の筒体60a
が1個のため、棒体40とワイヤー16とへの装着作業
がより簡単となり、作業性に優れる。
【0063】図17は、請求項8に係る発明の実施例を
示す。この実施例において、この係止部材60には前記
隙間60cはなく、完全な筒体であり、かつ、連結部6
0bのうち上端部60eのみが筒体60aに固着され、
下端部60fは筒体60aに固着されない状態に形成さ
れる。
【0064】請求項8の発明では、棒体40をこの係止
部材60の筒状部60dに挿通しておき、この状態で折
り面32とワイヤー16との間に差し込んで、ワイヤー
16に連結部60bの下端部16fを介して係止吊下げ
させることが可能であり、作業性に優れる。
【0065】図18及び図19は、請求項10の発明に
係る実施例の斜視図と使用状態を示す上面図である。即
ち、前記補強部材30としての棒体40を係止部材60
を介してワイヤーに装着する場合、網目部材14の折り
面32の内側に複数本装着させたものである。係止部材
60は前記のいずれを使用してもよい。又、ループ状の
連結部60bを使用個所に応じて長尺、短尺とすること
で、撓み防止をより効果的に図ることが可能である。
【0066】このような複数本の棒体40を必要に応じ
て集中的に使用することで撓み防止を効果的に図ること
ができる。更に、ループ状の連結部60bを使用個所に
応じて長尺、短尺として、集中的に棒体40を使用する
ことが出来る。又、使用する棒体40は、太くしたり、
或いは太くして中空のものとすることも可能である。
【0067】
【発明の効果】即ち、請求項1の発明は、前記のように
網自体にプリーツ加工を施した構成により、網自体を固
定部材又は可動部材の少なくともいずれか一方に折り畳
み状態で収納することが可能となり、保管場所を別途に
設ける必要がない。
【0068】又、網目に塵や埃等が付着しにくいため、
網戸の汚れが少くて済むと共に、折り畳み出来ることで
室内外の美観を損うことがない。
【0069】更に、網の折り畳みが可能なことで、室内
への採光量が規制されないで済む。
【0070】又、移動方向の揺動を防止するワイヤーテ
ンション機構を備えたことによって、可動部材と共に、
網戸の開閉移動操作を円滑に行うことが出来る。
【0071】しかも、網目部材の折り面上下方向に亘
り、高弾性材質からなる補強部材を所定間隔を置いて装
着させたので、網の左右幅方向の中間部に網の自重や風
によって生じやすかった撓みを的確に防止することが出
来るので、網戸の開閉移動が網の自重や風によって妨害
されることがない。
【0072】又、補強部材は軽量かつ高弾性材質からな
るため、網戸の開閉移動操作に支障を来すことがない。
【0073】請求項2の発明は、上記の諸効果に加え、
補強部材を板状体の補強板にしたことによって、補強効
果が大であるため、主として大型の網戸用補強部材とし
て適する。しかも、補強板はルーズ孔を介して山状突部
の外側又は内側の範囲内でワイヤーの長手方向に揺動す
るため、補強板の網目を塞ぐ面積が小さくて済む。
【0074】又、請求項3の発明は、2枚の補強板が網
の折り面の山状突部の形状に添って略ハ字型に装着され
るので、より強い補強が可能となり、網目部材の撓みを
確実に防止できる。
【0075】請求項4の発明は、網の折り面を中心に両
側から2枚の補強板を装着させたので、補強板が折り面
を挟持するように作用し、補強効果が大きい。
【0076】請求項5の発明は、請求項1の発明の諸効
果に加え、棒体をその係止部材でワイヤーに揺動自在に
装着させたので、網の通気を妨害することなく、かつ、
網と補強部材との違和感が少い撓み防止装置を提供でき
る。
【0077】請求項6の発明は、一部に棒体を挟持させ
るための隙間を有する上下2つの筒体をワイヤーの挿通
可能なループ状の連結部で接続させたので、予め上下の
ワイヤーにこの係止部材の連結部を必要個数挿通させて
おけば、棒体を簡単に係止装着させることが出来、取付
けの作業性に優れた撓み防止装置を提供できる。
【0078】請求項7の発明は、1ケの筒体の胴部に連
結部を固着させたので、上記効果の他に棒体の取付け挿
通作業をより簡単に行うことが出来る。
【0079】請求項8の発明は、係止部材が筒体からな
り、かつ、筒体の胴部にループ状の連結部を固着させた
ことにより、上記とほぼ同様な効果がある。
【0080】請求項9の発明は、連結部の下端が胴部に
固着されていないので、予めワイヤーにループ個所を挿
通しておかなくとも済み、棒体の装着作業が楽である。
【0081】請求項10の発明は、補強部材としての棒
体を撓み防止の必要に応じて複数本にすることで、必要
個所に必要な本数を集中させて装着させることが出来、
補強部材の無駄を省くことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る網戸用網の撓み防止装置の部分
斜視図。
【図2】同上の部分上面図。
【図3】建物の窓部等の開口枠への組付け網戸装置本体
の組付け状態を示す説明図。
【図4】図3のイ−イ線における縦断面図。
【図5】図3のロ−ロ線における横断面図。
【図6】組付け網戸装置の一実施例斜視図。
【図7】同じく組付け網戸装置本体のワイヤーテンショ
ン機構を概略的に示す説明図。
【図8】サッシ枠の他の実施例を示す説明図。
【図9】請求項3に係る発明の部分斜視図。
【図10】同上の部分上面図。
【図11】請求項4に係る発明の部分斜視図。
【図12】同上の部分上面図。
【図13】請求項5に係る発明の部分斜視図。
【図14】同上の部分上面図。
【図15】図13の部分拡大斜視図。
【図16】請求項7に係る発明の部分拡大斜視図。
【図17】請求項8に係る発明の部分拡大斜視図。
【図18】請求項10に係る発明の部分斜視図。
【図19】同上の部分上面図。
【符号の説明】
1・・・開口枠(サッシ枠本体)、 10・・・組付け網戸装置本体、 11・・・第1の固定部材、 12・・・可動部材、 13・・・第2の固定部材、 14・・・網(網目部材)、 15・・・ワイヤーテンション機構、 16・・・ワイヤー、 X・・・開閉方向、 30・・・補強部材、 31・・・補強板、 32・・・網目部材の折り面、 34・・・ルーズ孔、 35・・・貼着テープ、 40・・・棒体、 50・・・山状突部、 60・・・係止部材、 60a・・・筒体、 60b・・・連結部、 60C・・・隙間、 60d・・・筒状体、 60e・・・連結部の上端部、 60f・・・連結部の下端部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物の窓部等の開口枠に組付けられる少な
    くとも1本の固定部材と可動部材とを備え、この可動部
    材と前記固定部材との間に、前記可動部材の左右横方向
    の開閉移動に追従して折り畳み伸縮自在なプリーツ状の
    網目部材を用いた網戸であって、 前記可動部材には、移動方向の揺動を防止するワイヤー
    テンション機構を設け、かつ、そのワイヤーテンション
    機構は、少なくとも第1の固定部材と第2の固定部材と
    の間に可動部材を間に存して掛け渡される少なくとも1
    本のワイヤーを有しており、 しかも、前記網目部材の折り面上下方向に亘り、軽量か
    つ、高弾性材質からなる補強部材を所定間隔を置いて装
    着させたことを特徴とする網戸用網の撓み防止装置。
  2. 【請求項2】補強部材は、カーボン,ボロンなどからな
    る補強板であって、該補強板にワイヤー挿通用のルーズ
    孔を設けてワイヤーに揺動自在に装置したことを特徴と
    する請求項1記載の網戸用網の撓み防止装置。
  3. 【請求項3】補強部材は、カーボン、ボロンなどからな
    る補強板であって、該補強板にワイヤー挿通用のルーズ
    孔を設けると共に、この補強板を、網目部材の折り面に
    形成される山状突部の外側又は内側に沿って略ハ字型状
    になるようにワイヤーに揺動自在に装着させたことを特
    徴とする請求項1記載の網戸用網の撓み防止装置。
  4. 【請求項4】補強部材は、カーボン、ボロンなどからな
    る補強板であって、該補強板にワイヤー挿通用のルーズ
    孔を設けると共に、この補強板を、網目部材の折り面を
    中心として内外両面にワイヤーと揺動自在に装着させた
    ことを特徴とする請求項1記載の網戸用網の撓み防止装
    置。
  5. 【請求項5】補強部材は、カーボン,ボロンなどからな
    る棒体であって、該棒体と、この棒体を挿通させ、か
    つ、ワイヤーに揺動自在に装着させる係止部材とからな
    ることを特徴とする請求項1記載の網戸用網の撓み防止
    装置。
  6. 【請求項6】補強部材は、一部に棒体を挟持させるため
    の隙間を有する上下一対の筒体を、ワイヤーの挿通可能
    なループ状の連結部で接続させたことを特徴とする請求
    項5記載の網戸用網の撓み防止装置。
  7. 【請求項7】係止部材は、一部に棒体を挟持させるため
    の隙間を有する1個の筒体に、ワイヤーの挿通可能なル
    ープ状の連結部を設けたことを特徴とする請求項5記載
    の網戸用網の撓み防止装置。
  8. 【請求項8】係止部材は、筒体からなり、かつ、筒体の
    側面にワイヤーの挿通可能なループ状の連結部を設けた
    ことを特徴とする請求項5記載の網戸用網の撓み防止装
    置。
  9. 【請求項9】ループ状の連結部は、上端部のみが筒体に
    固着され、下端部は筒体に固着されていないことを特徴
    とする請求項7又は8に記載の網戸用網の撓み防止装
    置。
  10. 【請求項10】棒体が、網目部材の折り面の内側又は外
    側に複数本装着したことを特徴とする請求項5乃至10
    のいずれかの項に記載の網戸用網の撓み防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009150911A1 (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 株式会社メタコ スクリーン装置

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