JPH06173460A - 資材搬送方法及びリフト - Google Patents

資材搬送方法及びリフト

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Publication number
JPH06173460A
JPH06173460A JP35336892A JP35336892A JPH06173460A JP H06173460 A JPH06173460 A JP H06173460A JP 35336892 A JP35336892 A JP 35336892A JP 35336892 A JP35336892 A JP 35336892A JP H06173460 A JPH06173460 A JP H06173460A
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JP
Japan
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shaft
carrier
floor
moved
lift
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Pending
Application number
JP35336892A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Ito
達男 伊藤
Yoshi Kano
嘉 加納
Atsushi Kamiyama
淳 神山
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】構築中のビルのシャフトを利用して効率的な資
材搬送を行う。 【構成】建物1のエレベータホールに、そのガイドフレ
ーム6内部に第1シャフト3A、第2シャフト3Bが隣
接する形で設けられたリフト5を仮設して、複数の搬器
9を第1及び第2シャフト3A、3Bを介して昇降駆動
することにより資材搬送する。荷32が搭載された搬器
1の移動経路中に、荷降作業中等の別の搬器92、93
が存在する場合には、トラバース部30において第1及
び第2シャフト3A、3Bに跨る形でガイドレール10
を展開架設して、該ガイドレール10上を走行させる形
で該搬器91を、これがいまいるシャフトに隣接する第
1シャフト3A又は第2シャフト3Bに移動させて、該
別の搬器92、93を回避させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルの構築時に建築資
材、機材等を搬送する際に用いるに好適な資材搬送方法
及びリフトに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビルの構築時に建築資材、機材等
を揚重するために用いられるクレーンは、その設置台数
が限定されているところから、主として地上にある重量
物を高層階に揚重するのに用いられ、各施工箇所間にお
ける搬送や軽量物の搬送等にはなるべくクレーンを用い
ずに、ロープ牽引方式の簡易ホイストや人力に頼るとこ
ろが大であった。しかし、最近はビルの超高層化によっ
て、型枠や施工用機材等を各施工箇所間で転用するケー
スが増えてきたために、このような資材、機材等を次々
と下層階から上層階の施工箇所へ搬送していかなければ
ならず、これでは従来のようなクレーンと簡易ホイスト
や人力を組み合わせた揚重方式では間に合わない。そこ
で、エレベータホール等のシャフトに適当なる揚重装置
を仮設することにより、これをクレーンの他の揚重手段
として利用する試みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうしてシ
ャフトを利用して揚重を行う際には、搬器に荷を搭載し
てこれが必要とされる所定の階まで運び、当該所定の階
のシャフト中に搬器を停止させた状態で、荷降しを行わ
なければならない。従って、荷降しが行われている間に
は、シャフトが停止中の搬器で塞がれてしまうために他
の荷揚げ作業を行うことが出来ない。故に、このような
方法では、各施工箇所間での様々な資材、機材等の搬送
を能率的に行なうことは望めず、即ち荷降作業を待つ分
だけ次の荷の揚重が遅れて、資材搬送作業に要する時間
が長大化するという不都合があった。そこで本発明は、
上記事情に鑑み、シャフトを利用して建築資材、機材等
の荷を揚重する際に、荷降作業が行われている間にも他
の搬器がシャフトを行き来することが出来るようにし
て、資材搬送を能率的に行なうことが可能な、資材搬送
方法及びリフトを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は、構築物
(1)中に複数のシャフト(3A)、(3B)を隣接す
る形で設け、出発階と目的階の間において複数の搬器
(9)を、前記複数のシャフト(3A)、(3B)を介
して昇降駆動することにより資材(32)を搬送する方
法において、搬送すべき資材(32)を搬器(91)に
搭載して、該搬器(91)を目的階まで移動させること
により資材(32)を搬送する際に、前記移動すべき搬
器(91)が存在するシャフト(3A)、(3B)にお
ける該搬器(91)と該搬器(91)の目的階との間に別
の搬器(92)、(93)が存在する場合には、当該移動
すべき搬器(91)が存在するシャフト(3A)、(3
B)とは異なるシャフト(3A)、(3B)に前記移動
すべき搬器(91)を移動することにより、該別の搬器
(92)、(93)を回避する形で、資材(32)を目的
階まで搬送するようにして、構成される。また、ガイド
フレーム(6)を有し、前記ガイドフレーム(6)に、
その各々に搬器(9)が上下に移動自在な形で収容され
得るシャフト(3A)、(3B)を隣接する形で形成
し、前記隣接するシャフト間(3A)、(3B)間にト
ラバース部(30)を、該隣接するシャフト(3A)、
(3B)間を左右に連絡する形で設け、前記シャフト
(3A)、(3B)の前記トラバース部(30)に対応
する位置に、前記搬器(9)を左右方向に案内し得る水
平案内手段(10)を、架設退避自在に設けて、リフト
(5)が構成される。なお、( )内の番号等は、図面
における対応する要素を示す、便宜的なものであり、従
って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものでは
ない。以下の作用の欄についても同様である。
【0005】
【作用】上記した構成により、本発明は、移動すべき搬
器(91)は複数のシャフト(3A)、(3B)間を移
動しつつ該シャフト(3A)、(3B)中を昇降移動す
る形で、別の搬器(92)、(93)を回避しながら目的
階に到達するように作用する。また、本発明は、上下に
移動自在な形でシャフト(3A)、(3B)に収容され
た搬器(9)は、必要に応じて、シャフト(3A)、
(3B)のトラバース部(30)に対応した位置に架設
された状態の水平案内手段(10)に案内される形で、
隣接するシャフト(3A)、(3B)間を左右方向に移
動するように作用する。
【0006】
【実施例】図1は本発明によるリフトの一実施例が仮設
された構築中の建物の一例を示す図、図2は図1に示す
リフトに用いられる搬器の一例を示す側面図、図3は図
2に示す搬器の平面図、図4は図2に示す搬器における
ベース部分を示す斜視図、図5は図4に示すベース部分
の側面図、図6は図1に示すリフトに用いられるガイド
レールの一例を示す側面図、図7は図6に示すガイドレ
ールの平面図、図8は図7に示すガイドレールが展開し
た状態を示す図、図9は図2のIX矢視図、図10は図1
に示すリフトを用いた資材搬送方法の一例を示す図であ
る。
【0007】構築中の建物1には、図1に示すように、
各階のスラブ2が、図1矢印E、F方向に示す上下方向
に並ぶ形で複数積層されており、各スラブ2の図1中央
近傍には開口部2sが、該開口部2sが上下方向に複数
並ぶことにより、建物1中に上下方向に貫通する空間で
あるシャフト3を形成し得る形で、それぞれ開口形成さ
れている。シャフト3には、建築資材、機材等を揚重す
るための装置であるリフト5が、該シャフト3の全長を
略埋め尽くす形で設けられており、リフト5は、鋼材等
をシャフト3の外側形状に沿って組み立ててなるガイド
フレーム6を有している。
【0008】ガイドフレーム6は、図1に示すように、
各階において前記スラブ2を構成している鉄筋コンクリ
ート等に支持されており、ガイドフレーム6は、前記シ
ャフト3内を左右に仕分ける形で、その各々にリフト5
の搬器9が上下に移動自在な形で収容され得る第1シャ
フト3Aと第2シャフト3Bを、図1矢印A、B方向に
並べて隣接する形で形成するようになっている。また、
シャフト3には、各階において第1シャフト3Aと第2
シャフト3Bのそれぞれに、荷取口31が、各階のスラ
ブ2上に形成されるフロアスペース2aのそれぞれと連
絡自在な形で、上下方向に沿ってスラブ積層階数分だけ
複数設けられており、さらに、隣接する2ヶのシャフト
である第1シャフト3Aと第2シャフト3B間にはトラ
バース部30が、数フロア毎に1ヶの割合で複数、図1
に示す実施例においては2フロア毎に、第1シャフト3
Aと第2シャフト3Bを、図1矢印A、B方向に示す左
右に連絡する形で、貫通配設されている。
【0009】ところで、第1シャフト3A及び第2シャ
フト3Bにおけるトラバース部30に対応する位置に
は、図2に示すように、該第1シャフト3Aと第2シャ
フト3Bに跨って矢印A、B方向に伸延する形で前記搬
器9の左右方向を案内するための水平案内手段であるガ
イドレール10が、該第1シャフト3A及び第2シャフ
ト3Bに跨って矢印C、D方向に対向して一対をなす形
で、ガイドフレーム6に支持されて設けられており、ガ
イドレール10上には車輪走行面10aが、図9に示す
ように溝状をなす形で、該ガイドレール10の全長に亙
ってその図2上面側に、即ち第1シャフト3A及び第2
シャフト3Bに跨って矢印C、D方向に対向して一対を
なす形で形成配設されている。ガイドレール10は、ト
ラバース部30において図3に示すように第1シャフト
3A及び第2シャフト3Bに架設退避自在な形になって
おり、ガイドレール10は、その展開架設状態において
図2に示すように、車輪走行面10aから後述する搬器
9の走行車輪16が脱落することなくここを走行自在な
形で、該搬器9を支持し得るようになっている。
【0010】即ち、ガイドレール10は、図6又は図7
に示すように、第1シャフト3A又は第2シャフト3B
の矢印A、B方向長さより若干短い長さL1をなす形で
形成されたC型鋼等からなる支持部材11aを、各トラ
バース30毎に4ヶ有しており、4ヶの支持部材11a
は、第1シャフト3A及び第2シャフト3Bが形成して
いるシャフト3を矢印C、D方向に挟んで、且つ、矢印
A、B方向に並ぶ形で配設されている。各支持部材11
aの図6紙面の奥側に示す図7上側には、油圧或いは空
圧式のジャッキ12が、各支持部材11a毎に矢印A、
B方向に2ヶづつ並ぶ形で、該支持部材11aに固定接
続されており、各ジャッキ12は、その本体部分がスラ
ブ2上にそれぞれ配置する形で、前記ガイドフレーム6
等に固定支持されている。各ジャッキ12には、ピスト
ンロッド121が、その突出方向を第1シャフト3A又
は第2シャフト3B側に向けた形で、矢印C、D方向と
平行な矢印I、J方向に突出後退駆動自在にそれぞれ設
けられている。また、各支持部材11aの矢印A、B方
向両端部には、矢印C、D方向に所定の長さL2をなす
形で形成されたC型鋼等からなる支持部材11b、11
bが、軸101、101を介してそれぞれ枢着されてお
り、各支持部材11bは、その両端部が支持部材11a
と支持部材11bを連結させる形でそのそれぞれにピン
枢着されたエアシリンダ13を介して、図7に示すよう
に、図7に示す状態においては矢印P方向又は矢印Q方
向にそれぞれ付勢された形になっている。また、支持部
材11a、11b、11bの周囲には、図7下側に示す
シャフト3A又は3Bの内方側に向けて開口する形の囲
い状に形成された拘束部材である控え15が設けられて
おり、控え15は、その中間部材である図7においては
矢印D方向側面等がガイドフレーム6或いはスラブ2等
に固定支持された形になっている。従って、ガイドレー
ル10は、各ジャッキ12を収縮駆動させることにより
そのピストンロッド121を矢印J方向に後退配置させ
たとき、その支持部材11a、11b、11bが、図7
に示すように、エアシリンダ13、13の付勢力に抗し
て控え15の内部に拘束配置する形で、折り畳まれて、
退避状態を呈し、また、各ジャッキ12を矢印I方向に
押し出し駆動することによりそのピストンロッド121
を突出配置させたとき、その支持部材11a、11b、
11bが、図8に示すように、控え15から抜け出して
これによってエアシリンダ13の付勢力が発揮される形
で、支持部材11b、11bにおける軸101、101
に枢着されていない側が自由端として回転しながら移動
して、支持部材11a、11b、11bが矢印A、B方
向に伸延して一直線をなすように第1シャフト3A又は
第2シャフト3B中に展開されて、架設状態を呈するこ
とが出来るように構成されているものである。
【0011】また、リフト5には、図1点線で示すよう
に、その各々が上下方向に伸延する形で互いに平行をな
す昇降用ラック7が、第1シャフト3Aと第2シャフト
3Bにそれぞれ4本づつ配置する形で、合計8本固設さ
れており、8本の昇降用ラック7は、図2に示すよう
に、その図9紙面上に示す歯山が形成された噛合面7a
を第1シャフト3Aと第2シャフト3Bのそれぞれにお
いて矢印A、B方向に対向させた形で、ガイドフレーム
6に支持されている。そしてリフト5には、建築資材、
機材等を搭載してこれを揚重搬送するための搬器9が、
ガイドフレーム6が形成している第1シャフト3Aと第
2シャフト3Bの各々においてそれぞれ上下に移動自在
な形でここに複数収容されており、即ち第1シャフト3
A又は第2シャフト3Bのいずれかにおいて4本の昇降
用ラック7の噛合面7aと噛合することにより、該第1
シャフト3A又は第2シャフト3B中を昇降自在な形
で、任意の複数台だけ設けられており、また、搬器9
は、昇降用ラック7との噛合状態を解除した状態で、前
記ガイドレール10に案内される形で、前記トラバース
部30を介して第1シャフト3Aと第2シャフト3B間
を左右方向に移動自在な形になっている。
【0012】即ち、搬器9は、図3又は図4に示すよう
に、平板状に形成されたベース91を有しており、ベー
ス91の上側には、その上面側に搬送すべき荷32が搭
載され得る形で搭載面92aが形成されたパレット92
が、該パレット92の矢印C、D方向両側部においてそ
の下側に向けて張り出す形の側板92b、92bの下端
部分を介して該ベース91に支持された形で、載戴配設
されている。また、ベース91の下側4隅近傍にはそれ
ぞれ走行車輪16が、シャフト161及び、ベース91
の下側における矢印A方向側かB方向側のいずれかに設
けられた駆動モータ162を介して、矢印A、B方向に
転動駆動自在な形で設けられており、搬器9は、走行車
輪16が、先に述べた第1シャフト3A及び第2シャフ
ト3Bに展開架設されたガイドレール10の車輪走行面
10a上を転動走行する形で、該第1シャフト3A及び
第2シャフト3B間を行き来することが出来るように構
成されている。
【0013】一方、搬器9のベース91の上面側には、
図4又は図5に示すように、その矢印A、B方向両端部
から所定の長さL3をそれぞれなす形の案内溝91a
が、矢印C、D方向にそれぞれ対をなす形で(即ち1ヶ
のベース91に4ヶの案内溝91aが)、それぞれ穿設
形成されており、ベース91上の矢印A、B方向両端部
には、矢印C、D方向にベース9と同じ長さL4をなす
形で断面L字状に形成されたアングル鋼等からなるサド
ル93、93が、案内溝91a、91aにそれぞれ嵌合
された形で、矢印A、B方向と平行な矢印G、H方向に
摺動移動自在に設けられている。サドル93、93のそ
れぞれにおける内方側である図4矢印H方向側には、そ
の矢印C、D方向中央近傍に配置する形で、その内部に
雌ネジが形成された一対のネジ機構17、17が、ベー
ス91の上側において矢印A、B方向に対向する形でそ
れぞれサドル93、93に固定配設されており、矢印
A、B方向に対向するネジ機構17、17には、その矢
印A、B方向両端部近傍の外周面に一対のネジ機構1
7、17と対応する形の雄ネジが形成されたネジバー1
9が、該ネジ機構17、17間を矢印A、B方向に繋ぐ
形で、駆動モータ20を介して図4矢印M、N方向に回
転駆動自在に螺合されている。また、ネジバー19の矢
印C方及びD方には、該ネジバー19と平行して矢印
A、B方向に伸延する形の杆状部材からなるガイドバー
21、21が、その両端部を該ガイドバー21の直径よ
り若干大径をなす形でサドル93に形成された孔93b
にそれぞれ挿通させた形で設けられている。そして、サ
ドル93は、駆動モータ20を介してネジバー19をネ
ジ機構17、17に対して回転させることにより、矢印
A、B方向に対向するサドル93、93が、ガイドバー
21、21に沿って矢印A、B方向に互いに離反又は接
近する形で、ベース91上から矢印G、H方向にそれぞ
れ突出後退駆動され得るように構成されている。
【0014】各サドル93上の上面側には、図4又は図
5に示すように、その矢印C、D方向両端から所定の長
さをなすように穿設形成された案内溝93a、93a
が、図4左右方向に並んで一対をなす形で(即ち1ヶの
サドル93に4ヶの案内溝93aが)設けられており、
各サドル93上の矢印C、D方向両端部には、断面L字
状に形成されたギア支持台94、94が、案内溝93
a、93aにそれぞれ嵌合された形で、矢印C、D方向
と平行な矢印I、J方向に摺動移動自在に設けられてい
る。各ギア支持台94の背面側である図5紙面の奥側に
は、油圧シリンダ26が、それぞれのギア支持台94を
ベース91に対して外側である矢印C方向又はD方向に
向けて押し出し自在な形で設けられており、各サドル9
3上において矢印C、D方向に背向する形をなすギア支
持台94、94は、それぞれの油圧シリンダ26、26
を介して、該サドル93の案内溝93a、93aに沿っ
て互いに離反又は接近する形で、サドル93に対して矢
印I、J方向に突出後退駆動され得るように構成されて
いる。
【0015】ギア支持台94には、ピニオンギア22
が、その噛合歯外周部の矢印G方向側が該ギア支持台9
4の矢印G方向側に若干突出した配置で、該ピニオンギ
ア22の回転軸である軸221を介して、図5紙面と平
行方向である図4矢印矢印R、S方向にそれぞれ回転自
在な形で、該ギア支持台94に嵌合装着されており、ま
た、ギア支持台94には、これに嵌合されたピニオンギ
ア22の駆動軸である駆動シャフト23が、嵌合接続さ
れている。駆動シャフト23は、図4に示すようにサド
ル93上の矢印C、D方向中央近傍に配設された昇降モ
ータ25に接続されており、そして、駆動シャフト23
は、ギア支持台94が先に述べたようにサドル93の外
側である矢印J方向側にそれぞれ突出した状態におい
て、ピニオンギア22の軸221を矢印R、S方向に回
転駆動させ得るようになっている。また、搬器9におい
て2ヶのサドル93、93上にそれぞれ配設された2ヶ
の昇降モータ25、25は、ベース91上において矢印
A、B方向に対向する形で配置して、その回転方向が逆
方向をなす形で同期回転するように駆動制御されてい
る。従って、搬器9のピニオンギア22は、サドル93
及び該サドル93上のギア支持台94の全部をベース9
1上に配置させた図4に示す格納状態から、駆動モータ
20を介してサドル93、93をベース91の外側であ
る矢印G方向側に突出配置させて、該サドル93、93
上の4ヶのギア支持台94を、油圧シリンダ26を介し
て各サドル93の外側である矢印J方向側に突出配置さ
せることにより、図3点線で示すように、前記昇降用ラ
ック7の噛合面7aと噛合して、この状態で昇降モータ
25及び駆動シャフト23を介して矢印R又はS方向に
回転駆動されることにより、搬器9に第1シャフト3A
又は第2シャフト3B中を昇降させ得るように構成され
ている。
【0016】構築中の建物1及びこれに用いられるリフ
ト5は、以上のような構成を有しているので、該建物1
の各階におけるフロアスペース2aにおいて必要とされ
る、壁或いはその他の内装材等を構築或いは設置するた
めの建築資材、機材、即ち荷32は、図10に示すよう
に、該リフト5において隣接する形で配設された第1シ
ャフト3A及び第2シャフト3Bを介して、搬器91
2、93等の複数の搬器9を昇降駆動させて、搬送すべ
き資材である荷32を搬器9(図10においては搬器9
1)に搭載して、該荷32が荷積みされた出発階(図1
0においてはN1階)から、該荷32が荷降される目的
階(図10においてはN4階)まで移動させることによ
って、資材搬送作業を行う。このため、まず、図1に示
すように1階部分のフロアスペース2aにおいて、或い
は図10に示すようにシャフト3中において、搬器9の
パレット92上に搬送すべき荷32を搭載する。そし
て、図1に示した場合においてはまず、荷32を搭載し
た搬器9の走行車輪16を、駆動モータ162を介して
駆動させて、該搬器9をフロアスペース2aからリフト
5のガイドレール10内、即ち第1シャフト3A内に移
動させる。
【0017】そこで、荷32が搭載された搬器9が出発
階である例えば図10においてはN1階に配置したとこ
ろで、まず第1に、サドル93上の4ヶの油圧シリンダ
26を突出駆動させて、各ギア支持台94を該サドル9
3の外側である矢印J方向側に突出配置させる。これに
よって、ギア支持台94に嵌合されているピニオンギア
22は、例えば図4右手前に位置するピニオンギア22
においては、矢印ST1に沿って位置P1迄矢印J方向
側に移動する形でそれぞれのピニオンギア22が矢印J
方向に突出し、この状態で各ピニオンギア22は駆動シ
ャフト23と嵌合して、昇降モータ25の駆動力を伝達
され得る形になる。そこで第2に、駆動モータ20を駆
動させてネジバー19を回転させることによりネジ機構
17、17を介して、ベース91上において矢印A、B
方向に対向した形で配置しているサドル93、93を、
ガイドバー21、21に沿って矢印A、B方向に互いに
離反させる形で、該サドル93、93をベース91の外
側である矢印G方向側に突出配置させる。この、サドル
93の移動動作によって、先に位置P1迄移動配置して
いた図4右手前のピニオンギア22は、矢印ST2に沿
って図4位置P2迄矢印B方向側に移動し、その他の3
ヶのピニオンギア22も同様に、ベース91に対して外
側である矢印J方向に突出してから矢印G方向に突出移
動する。すると、これによって、搬器9は、第1シャフ
ト3Aにおいて、4ヶのピニオンギア22が昇降用ラッ
ク7の噛合面7aとそれぞれ噛合する形で、該昇降用ラ
ック7に支持された形になる。
【0018】そこで、この状態で4ヶのピニオンギア2
2を、昇降モータ25及び駆動シャフト23を介してそ
の軸221を回転中心とするいずれかの回転方向に、即
ち矢印A、B方向に対向する昇降モータ25がその回転
方向を違えて同期回転する形で、実施例においては矢印
R方向に回転駆動させる。すると、昇降用ラック7と噛
合している状態のピニオンギア22が、その噛合面7a
に沿って建物1の上方向である矢印E方向に移動する形
で、搬器9は第1のシャフト3A中を上昇移動すること
が出来る。この状態で、荷32が必要とされる所定の階
迄、搬器9を上昇移動させていく。
【0019】ところで、リフト5においては、先に述べ
たように、そのガイドフレーム6が形成している第1シ
ャフト3A及び第2シャフト3B中に複数の搬器9を配
置させて、これを用いて各種の荷32の揚重を行う形で
資材搬送作業を行っていく。従って、リフト5には、図
10に示すように、N3階において荷降作業の為に第1
シャフト3A中に停止している搬器92が、搬器91の出
発階であるN1階から目的階であるN4階まで第1シャフ
ト3Aを上昇せんとしている該搬器91の上方に配置し
て、該搬器91の上昇を阻む形になっている。また、第
2シャフト3Bにおいても、N4階において荷取り作業
中の搬器93が、該第2シャフト3Bを塞ぐ形になって
いる。そこで、リフト5においては、建物1における数
フロア毎に1ヶの割合で設けられたトラバース部30を
利用することによって、いま揚重すべき荷32を搭載し
た搬器91を、図10点線で示すように第1のシャフト
3Aと第2のシャフト3B間で行き来させて、荷32が
必要とされるN4階まで揚重していく。即ち、移動すべ
き搬器である搬器91が存在する第1シャフト3A又は
第2シャフト3B等のシャフトにおける、該搬器91
該搬器91の目的階との間に別の搬器92、93等が存在
する場合には、当該移動すべき搬器91が存在するシャ
フトとは異なるシャフトに、移動すべき搬器91を移動
することにより、該別の搬器92、93等を回避する形
で、荷32を目的階まで搬送していく。
【0020】即ち、図10においては最下部に示す揚重
すべき搬器91は、先に述べたようにそのそれぞれのピ
ニオンギア22を昇降用ラック7の噛合面と噛合させた
形で、昇降モータ25を介して第1シャフト3Aを上昇
移動させて、該搬器91が図10に示すN2階に配設され
た第1のトラバース部301に到達したところで、該ト
ラバース部301において、該搬器91を第1シャフト3
Aから第2シャフト3Bに横移動させる。これには、ま
ず、第1のトラバース部301が配設された階の床面を
形成しているスラブ2面より上方側に走行車輪16が配
置する形になるまで、搬器9を一旦上昇配置させてお
く。そして、この状態で、ガイドレール10を図3又は
図9に示すように、トラバース部301において第1シ
ャフト3Aと第2シャフト3Bに跨る形で、ここに展開
架設する。
【0021】トラバース部301においてガイドレール
10を展開架設するには、まず、図7に示すように、そ
の支持部材11b、11bが支持部材11aに対して折
り曲げられて、控え15の内方側に格納された状態のガ
イドレール10を、各ジャッキ12のピストンロッド1
21を図8に示すように矢印I方向に突出駆動して、こ
れによって、支持部材11a、11bを控え15の内部
から、それぞれシャフト3中に、即ち第1シャフト3A
と第2シャフト3B中にそれぞれ突出配置させる。する
と、軸101を介して支持部材11aに枢着されている
各支持部材11bは、これ等支持部材11a、11bが
控え15の内部から抜け出ることによってエアシリンダ
13の付勢力が発現される形で、図8に示すように支持
部材11aと共に、矢印A、B方向に伸延する形にな
り、これによって、第1シャフト3Aと第2シャフト3
Bのそれぞれに配置している支持部材11a、11b
は、図3に示すように矢印A、B方向に繋がる形で一直
線をなす。こうして、ガイドレール10には、第1のト
ラバース部301において第1シャフト3Aと第2シャ
フト3Bに跨って矢印C、D方向に対向する形で、一対
の車輪走行面10a、10aが形成される。
【0022】そこで、第1シャフト3A中にいる搬器9
1を、昇降モータ25を介して4ヶのピニオンギア22
を矢印S方向に回転駆動させる形で、昇降用ラック7に
対して矢印F方向に下降移動させると、走行車輪16の
それぞれが車輪走行面10aと整合する形で、該搬器9
1はガイドレール10に載戴される。そこで、駆動モー
タ20を駆動させて、ネジバー19をネジ機構17に対
して螺転させると、サドル93、93がそれぞれ案内溝
91a及びガイドバー21に沿って矢印A、B方向に摺
動する形で、それぞれ矢印H方向に後退移動して、ベー
ス91上に復元配置する。すると、図4に示す矢印P2
位置に配置していたピニオンギア22が図4矢印P1位
置に戻る形で、4ヶのピニオンギア22がそれぞれ噛合
面7aから離れて、これによって搬器9は昇降用ラック
7との噛合状態を解除されて、ガイドレール10に支持
される。そこで、ピニオンギア22が嵌合されている各
ギア支持台94を、各油圧シリンダ26を開放する形
で、矢印I方向に後退させて、これによって既にベース
91上に復元配置したサドル93上に該ギア支持台94
を復元配置させる。この状態で、搬器9は、図3に示す
ように、リフト5のガイドフレーム6或いはスラブ2等
と干渉することなくガイドレール10上を走行すること
が可能となる。そこで、図10点線で示すようにN2
のトラバース部301において第1シャフト3A中にい
る搬器91を、駆動モータ162を介して走行車輪16
を転動駆動させて、第2シャフト3Bに横移動させる。
【0023】こうして搬器91が第2シャフト3Bに配
置したところで、再び各油圧シリンダ26を介して各ギ
ア支持台94を矢印J方向に突出させてから、駆動モー
タ20を介してネジバー19をネジ機構17に対して螺
転させることにより、該ギア支持台94を嵌合支持して
いるサドル93を矢印G方向に突出させて、各ピニオン
ギア22を噛合面7aと噛合させることにより、搬器9
1を第2シャフト3B側の昇降用ラック7に支持させ
る。ここで、搬器91の第1シャフト3Aから第2シャ
フト3Bへの横移動の為に第1のトラバース部301
展開架設されたガイドレール10は該搬器91またはそ
の他の搬器9が、該トラバース部301を通過する形で
第1シャフト3A又は第2シャフト3Bを昇降移動する
時には、当該昇降移動動作の障害となる。そこで、搬器
1が昇降用ラック7に支持されたところで直ちに、ガ
イドレール10の各ジャッキ12を、その各々のピスト
ンロッド121を矢印J方向に後退移動させる形で、支
持部材11a、11bを控え15の内部に後退配置させ
る。この際、各支持部材11aの矢印A、B方向両端部
に軸101を介して枢着された支持部材11b、11b
は、エアシリンダ13のピストンがシリンダ内に収容復
元される形で、支持部材11aに対して軸101、10
1を介してそれぞれ折れ曲がり、これによって、これ等
支持部材11a、11bは図7に示すように、控え15
の内部に格納された状態になる。こうして、各支持部材
11a、11bが控え15の内部に格納される形で、ト
ラバース301における第1シャフト3A及び第2シャ
フト3Bに跨る形でのガイドレール10の展開架設状態
が解除されて、即ちガイドレール10は退避状態になる
と、これによって、該トラバース部301は、第1シャ
フト3A又は第2シャフト3Bのいずれをも搬器9が昇
降自在な形で開放される。この際、格納退避状態にある
ガイドレール10は、図7に示すように、その突端10
b及び控え15の突端縁15aが、ベース91の外周9
1bと干渉することがないので、搬器91は第1シャフ
ト3A又は第2シャフト3Bを自在に昇降移動すること
が出来る。
【0024】一方、先に述べたように第2シャフト3B
側の昇降用ラック7に支持された搬器91は、再び昇降
モータ25を介して該第2シャフト3B中を、図10点
線で示すように、該搬器91の第1シャフト3Aの上昇
移動の障害となったN3階において荷取り中の搬器92
隣を矢印E方に向けて通過させる形で上昇移動させる。
さらに搬器92の隣を矢印E方に向けて第2シャフト3
Bを上昇中の搬器91の上方には、N4階において荷取り
作業中等の搬器93が、該搬器91の上昇を阻む形で配置
しているため、該搬器91が図10におけるN3階に到達
したところで、再びN2階のトラバース部301において
前述したと同様の手順により、該搬器91を第2シャフ
ト3Bから第1シャフト3Aに横移動動させる。こうし
て、再び第1シャフト3Aに配置した搬器91を、図1
0点線で示すように、N4階迄第1シャフト3A中を上
昇移動させる。
【0025】このようにして、パレット92の搭載面9
2aに荷32を搭載した搬器91を、図10点線で示す
ように、該荷32が必要とされているN4階まで上昇移
動させたところで、該搬器91の昇降モータ25を停止
させてから、該N4階におけるガイドフレーム6の開口
部である荷取口31から、該搬器91によって揚重され
た荷32を荷取りする形で、N4階のフロアスペース2
aに荷32を移動させる。これによって、1回の資材搬
送作業が完了する。従って、リフト5においては、その
ガイドフレーム6が形成している第1シャフト3Aと第
2シャフト3Bに、図10に示すように、搬器9が、荷
揚げのために或いは次の荷揚げのために昇降したり、或
いは荷取り作業の為に停止したりする形で、複数同時に
用いられることが出来る。即ち、搬器92、93等の搬器
9が荷降作業の為に第1シャフト3A又は第2シャフト
3Bに停止している間にも、該第1シャフト3A又は第
2シャフト3Bがこれ等搬器92、93によって塞がれて
しまうことなく、荷32の揚重の為に該第1シャフト3
A又は第2シャフト3Bを介して昇降移動すべき搬器9
1は、これが配置しているのとは異なる第1シャフト3
A又は第2シャフト3Bに移動することにより、該搬器
1の昇降移動を阻む形になっている停止中の別の搬器
2、93を回避しながら荷32の搬送を行うことが出来
る。従って、移動すべき搬器91は、荷降作業の為に停
止中の搬器92、93等を待つ必要なく、別の荷32の揚
重或いは、出発階であるN1階への帰搬等のために、自
在に第1シャフト3A又は第2シャフト3Bを移動する
ことが出来、これによって資材搬送作業に要する時間の
短縮化を図ることが出来る。即ち、リフト5においては
搬器9の昇降経路であるシャフトが一つの搬器9で塞が
れてしまうことがないので、一つの搬器9で荷降作業が
行われている間にも、他の搬器9がシャフトを行き来す
ることが出来、これによって能率的な資材搬送作業が可
能となる。
【0026】なお、上述した実施例においては、構築中
の建物1の内部にリフト5を配設することによって、該
リフト5のガイドフレーム6により第1シャフト3Aと
第2シャフト3Bを隣接する形で形成し、該第1シャフ
ト3Aと第2シャフト3Bを用いて荷32等の資材搬送
作業を行う例を述べたが、資材搬送作業の為に用いられ
るシャフトの配設本数は、2本に限定されるものではな
く、更に多くの複数のシャフトが配設されても差し支え
ない。また、実施例においては、リフト5は、そのガイ
ドフレーム6が形成している第1シャフト3A又は第2
シャフト3Bを、該搬器9のベース91上に搭載された
昇降モータ25を介して自力で昇降移動駆動して、ま
た、該ベース91下に配設された走行車輪16を介して
左右方向に移動駆動する例を述べたが、本発明において
は、それぞれの搬器9が、第1シャフト3A又は第2シ
ャフト3B等の隣接するシャフト中のそれぞれを昇降移
動自在で、且つ該隣接するシャフト間を移動することが
出来れば良く、従って、搬器9のそれぞれの昇降及び移
動駆動手段は、これ以外の構成であって何等差し支えな
い。さらに、実施例においては、第1シャフト3A又は
第2シャフト3B等の隣接するシャフトを連絡する形の
トラバース部30において、搬器9を左右方向に案内す
るための水平案内手段として、ガイドレール10が架設
退避自在である例を述べたが、該水平案内手段の構成は
ガイドレール10に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
物1等の構築物中に複数の第1シャフト3A、第2シャ
フト3B等のシャフトを隣接する形で設け、出発階と目
的階の間において複数の搬器9を、前記複数のシャフト
を介して昇降駆動することにより荷32等の資材を搬送
する方法において、搬送すべき資材を搬器91に搭載し
て、該搬器91を目的階まで移動させることにより資材
を搬送する際に、前記移動すべき搬器91が存在するシ
ャフトにおける該搬器91と該搬器91の目的階との間に
別の搬器92、93が存在する場合には、当該移動すべき
搬器91が存在するシャフトとは異なるシャフトに前記
移動すべき搬器91を移動することにより、該別の搬器
2、93を回避する形で、資材を目的階まで搬送するよ
うにして、構成したので、移動すべき搬器91は複数の
シャフト間を移動しつつ該シャフト中を昇降移動する形
で、別の搬器92、93を回避しながら目的階に到達する
ことが出来る。従って、別の搬器92、93が、シャフト
中に停止して、荷降を行っている間も、該シャフト中を
移動すべき搬器91が移動して、他の荷揚げ作業を行う
ことが出来るので、1ヶの搬器9の荷降しが終了するの
を待つ必要がなく、資材搬送を能率的に行なうことが出
来る。故に、資材搬送にかかる時間を短縮化することが
出来る。従って、ビル等の構築時に、建築資材、機材等
を搬送する際に、該ビルにおけるエレベータホール等の
シャフトを利用する形で本発明を用いれば、構築部材或
いは型枠や施工用機材等の資材、機材を下層階から上層
階の施工箇所へ能率的に搬送して、これを直ちに用いる
ことが出来るので、構築作業全体の効率化につながる。
【0028】また、ガイドフレーム6を有し、前記ガイ
ドフレーム6に、その各々に搬器9が上下に移動自在な
形で収容され得る第1シャフト3A、第2シャフト3B
等のシャフトを隣接する形で形成し、前記隣接するシャ
フト間にトラバース部30を、該隣接するシャフト間を
左右に連絡する形で設け、前記シャフトの前記トラバー
ス部30に対応する位置に、前記搬器9を左右方向に案
内し得るガイドレール10等の水平案内手段を、架設退
避自在に設けてリフト5を構成したので、上下に移動自
在な形でシャフトに収容された搬器9は、必要に応じ
て、シャフトのトラバース部30に対応した位置に架設
された状態の水平案内手段に案内される形で、隣接する
シャフト間を左右方向に移動することが出来る。従っ
て、資材が搭載される搬器は、シャフト中に他の搬器が
停止している場合にも、トラバース部に対応した位置に
おいて水平案内手段に案内される形で隣のシャフトに水
平移動して、隣接するシャフト間を行き来しながら、該
シャフトを上下に移動することが出来るので、複数の搬
器を隣接するシャフト中に配設して、該複数の搬器を用
いてこれに資材を搭載する形で、資材の搬送作業を効率
的に行うことが出来る。この際、荷積み、或いは荷降の
為に搬器が1ヶのシャフトに停止している場合にも、該
シャフトに隣接する他のシャフトを通過させる形で、該
停止中の搬器の側方を他の搬器を通過させていくことが
出来る。従って、構築中のビル等のエレベータホール等
のシャフト3等に本発明によるリフトを仮設すれば、該
リフトを介してシャフト3等の空間部分に、そのガイド
フレーム6を介して搬器9が上下に移動するための第1
シャフト3A、第2シャフト3B等のシャフトを隣接す
る形で形成配設することが簡単に出来、該隣接する形で
形成されたシャフトを、複数の搬器の移動経路として利
用して、該ビルの構築に必要とされる資材、機材等の搬
送を、該複数の搬器を介して効率的に行うことが出来
る。故に、当該ビルの構築時には、クレーン等の揚重方
式に加えて、その他の揚重手段として本発明によるリフ
トを、付加的に用いることが出来、そしてこれに要する
スペースは、該ビル内部に求めて、該ビル内部の空間を
有効に利用することが出来る。これによって、ビルの周
囲等に新たな揚重装置を設置する必要なく、ビル構築中
の資材搬送力の大幅な強化を行うことが出来、延いては
施工工期の短縮化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリフトの一実施例が仮設された構
築中の建物の一例を示す図である。
【図2】図1に示すリフトに用いられる搬器の一例を示
す側面図である。
【図3】図2に示す搬器の平面図である。
【図4】図4は図2に示す搬器におけるベース部分を示
す斜視図である。
【図5】図4に示すベース部分の側面図である。
【図6】図1に示すリフトに用いられるガイドレールの
一例を示す側面図である。
【図7】図6に示すガイドレールの平面図である。
【図8】図7に示すガイドレールが展開した状態を示す
図である。
【図9】図2のIX矢視図である。
【図10】図1に示すリフトを用いた資材搬送方法の一
例を示す図である。
【符号の説明】
1……構築物(建物) 3A……シャフト(第1シャフト) 3B……シャフト(第2シャフト) 5……リフト 6……ガイドフレーム 9……搬器 91……移動すべき搬器(搬器) 92、93……別の搬器(搬器) 10……水平案内手段(ガイドレール) 30……トラバース部 32……資材(荷)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構築物中に複数のシャフトを隣接する形で
    設け、 出発階と目的階の間において複数の搬器を、前記複数の
    シャフトを介して昇降駆動することにより資材を搬送す
    る方法において、 搬送すべき資材を搬器に搭載して、該搬器を目的階まで
    移動させることにより資材を搬送する際に、 前記移動すべき搬器が存在するシャフトにおける該搬器
    と該搬器の目的階との間に別の搬器が存在する場合に
    は、当該移動すべき搬器が存在するシャフトとは異なる
    シャフトに前記移動すべき搬器を移動することにより、
    該別の搬器を回避する形で、資材を目的階まで搬送する
    ようにして構成した、資材搬送方法。
  2. 【請求項2】ガイドフレームを有し、 前記ガイドフレームに、その各々に搬器が上下に移動自
    在な形で収容され得るシャフトを隣接する形で形成し、 前記隣接するシャフト間にトラバース部を、該隣接する
    シャフト間を左右に連絡する形で設け、 前記シャフトの前記トラバース部に対応する位置に、前
    記搬器を左右方向に案内し得る水平案内手段を、架設退
    避自在に設けて構成した、リフト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008303539A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Ishikawajima Constr Materials Co Ltd プレキャスト床版の搬送方法及び搬送機構
CN107628513A (zh) * 2017-11-06 2018-01-26 杨公民 一种嵌套式双轿厢水平运行电梯

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