JPH08245169A - 垂直・水平搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 所要の個所に一連の垂直と水平の作動による
搬送を可能にし、人力による搬送をなくし、作業性を向
上し、作業環境を改善した垂直・水平搬送装置を提供す
る。 【構成】 略長方形の横行架台１と、同架台の上面４隅
に配設され、同横行架台の長手方向と直角方向に延びる
上部躯体Ｋの下面に配設された走行レールａに沿って移
動する走行車輪５、及び同横行架台に装架され、同架台
に懸吊されたモノレールホイストＰを駆動する巻上装置
よりなる横行搬送装置より構成された。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は地上に構築した物流施設
や、地下工事に建設資材や建設機材を直接搬入したり、
地上部の物流施設等に貨物等を水平・垂直に搬入、搬出
を行う垂直・水平搬送装置に係るものである。

【０００２】

【従来の技術】建築物の地下構造物、あるいは地下鉄の
駅舎、その他オープンカットの地下構築物等において、
地下建設に伴う地下工事の進捗状況に合わせて、地上部
より建設資材や建設機材を搬入、搬出しなければならな
い。地下構造物を構築する場合には、先ず周辺地山に山
留め工事を行って周辺地盤の崩壊を防止し、地上部に作
業床を設けて順次掘削して所定の地盤まで掘削後、基礎
工事と上部躯体を順次構築していく順打ち工法や、建物
の地下部を地上部から地下部に亘って構築していく逆打
工法とがある。

【０００３】前者における順打ち工法においては地下作
業部への建設資材や建設機材の搬入、搬出は地上部の作
業床を避けて設けられた開放面や、仮設床の開口部から
固定式クレーンや移動式クレーンにより一定の移動範囲
に、水平方向はクレーンのブーム旋回によって、垂直方
向は巻上機によって搬入、搬出を行っている。また後者
における逆打工法においては、地上に構築したトップス
ラブに、同スラブを貫通する開口部を設けて、固定式ク
レーンや移動式クレーンによって搬送する資材を吊上げ
て前記開口部より吊降して荷を捌く荷受構台を設けた
り、或は直接荷卸し、他の水平搬送機に移載して目的の
場所に搬送したり、または人力によって運搬している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】地下工事に伴って、掘
削土砂の搬出や鉄筋、型枠等の搬入があり、工事の進捗
状態によって作業場所が一定せず、固定式クレーンや移
動式クレーンを用いて仮設床の開口部やトップスラブを
貫通して設けた開口部より垂直に搬出入されていること
が多い。

【０００５】従って資材の搬出入には一定の場所に局限
された開口部より荷卸し、それ以後は所定の位置まで簡
単な移送台車に移載して搬送したり、人力によって水平
移動を行うので、搬送径路に障害物があったり、重量物
の搬送には可成りの重労働が強いられるので作業性が悪
く、地下工事においては荷捌きが円滑に行われず、搬送
計画によって作業工程が大きく左右される。

【０００６】また、特に逆打工法においては、地下部と
地上部の施工が同時に進行し、地上の揚重機が殆んど使
用できず、地上部において開口部の上部に簡単なホイス
トクレーンを設置して資材を吊下げて垂直搬送を行い、
水平移動は前記と同様に搬送台車や人力によって行って
いるので、作業性が著しく低下するという問題があっ
た。

【０００７】本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑
みて提案されたもので、その目的とするところは、所要
の個所に一連の垂直と水平の作動による搬送を可能に
し、人力による搬送をなくし、労働条件を改善し、作業
性を向上し、作業の安全に寄与する垂直・水平搬送装置
を提供する点にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る垂直・水平搬送装置は、略長方形の横
行架台と、同架台の上面４隅に配設され、同横行架台の
長手方向と直交方向に延びる上部躯体下面に配設された
走行レールに沿って移動する走行車輪、及び同走行車輪
の駆動装置と、前記横行架台に装架され、同架台に懸吊
された昇降レールを駆動する巻上装置よりなる横行搬送
装置より構成されている。

【０００９】請求項２の発明によれば、前記横行搬送装
置は、前記横行架台上に装架された駆動モーターと、同
駆動モーターに接続されたマイターギヤーと、同マイタ
ーギヤーに左右対称に接続された減速ギヤーと、同各減
速ギヤーに直交して配設された一双の駆動軸とを具え、
同一双の駆動軸の一方を長軸より構成するとともに他方
を短軸より構成し、同長短各軸の先端にスプロケットを
装着し、同スプロケットの下部に軸芯をずらせて中間ス
プロケットを前記横行架台に装架し、前記スプロケット
と中間スプロケットに亘ってチェーンを捲装し、前記横
行架台の下部における前記長短各軸の先端スプロケット
間にチェーン収納ケースを懸架し、前記スプロケットに
捲装したチェーンの一端を前記収納ケース内に収容する
とともに、一方のチェーン端部には前記中間スプロケッ
トを介して昇降レールを懸吊して構成されている。

【００１０】請求項３の発明は、前記横行架台の下部に
懸吊する昇降レールは、長方形の吊枠本体と、同吊枠本
体の長手方向に直交して吊主材を平行して配設してなる
昇降台と、前記各吊主材の先端にチェーン係止部が配設
され、前記吊枠本体の下面にモノレールを懸架し、同モ
ノレールの先端には他の水平モノレールと係合するイン
ターロック機構を具え、同レールに走行自在に懸吊ホイ
ストを懸架して構成されている。

【００１１】請求項４の発明は、前記モノレールの中央
と左右に夫々トロリーホイストのストッパー機構を設け
て構成されている。

【００１２】

【作用】本発明に係る垂直・水平搬送装置は前記したよ
うに構成されているので、略長方形の横行架台の上面４
隅に配設された走行車輪を駆動装置を介して駆動して上
部躯体に懸架された走行レールに沿って水平に横行移動
せしめ、巻上装置によって昇降レールを駆動し、前記走
行レールを予め垂直方向に設置された水平レールとドッ
キングしてそのまま目的の位置に搬送し、垂直・水平搬
送を一連の作動で安全、迅速に行う。

【００１３】請求項２の発明によれば、横行架台の上部
に装架された駆動モーターから左右対称にマイターギヤ
ーを介して減速ギヤーが連結され、更に同各減速ギヤー
より直角方向に一方に長軸の駆動軸が他方に短軸の駆動
軸が設けられるとともに、同各駆動軸のスプロケットが
設けられ、同スプロケットの下部に軸芯をずらせて中間
スプロケットに亘ってチェーンを捲装し、前記横行架台
の下部における前記長短各軸の先端スプロケット間にチ
ェーン収納ケースを懸架し、前記スプロケットホイール
に捲装したチェーンの一端を前記収納ケースに収納し、
一方のチェーン端部はスプロケットを介して昇降レール
を懸吊するため昇降レールを懸吊するために、昇降レー
ル吊枠の４方が懸吊られ、チェーンが巻上げられたとき
はスプロケットが互い違いになって下部に設けられた収
納ケースに整然と収納され、また収納ケースの間に昇降
レールが組込まれるので、横行搬送装置と昇降レールが
一体に組立てられ搬送、設置が容易に行なわれる。

【００１４】更にスプロケットから第１の中間スプロケ
ットにチェーンを上向きに設置替えをすることによっ
て、本装置を自ら昇降させて設置することができる。請
求項３の発明によれば、昇降レールを懸架した昇降枠
を、前記横行搬送装置の巻上装置よりチェーンを垂下し
て昇降枠の係止部で吊持してモノレールホイストは昇降
し、前記ホイストはインターロック機構を介して他の水
平レールに走行自在に移乗せしめ、昇降枠の昇降と前記
各水平レールによって目的の搬送位置に到達する。

【００１５】請求項４の発明によれば、モノレールの中
央と左右に夫々トロリーホイストのストッパー機構を設
けたので、中央ストッパーはホイストが吊荷をし、昇降
時にはストッパーを閉じてホイストを停止し、吊荷を安
定させて昇降し、水平移動のときは前記ストッパーを開
放する。また前記左右のストッパーは吊持位置に接近し
て設置されているので、ホイストはその範囲で移動し、
移動しても傾きがなく、資材を左右に移動し、吊降しの
ときのホイストの位置決めが容易で、本装置によって操
作異常や故障の際の暴走を防止してホイストのモノレー
ルからの滑落を防止する。

【００１６】

【実施例】以下、本発明を図示の実施例について説明す
る。図１は本発明に係る垂直・水平搬送装置の一実施例
を示す長辺方向側面図で、Ａは横行搬送装置、Ｂは昇降
レール、ａは上部躯体Ｋの下面に配設された、前記横行
搬送装置Ａの走行レール、Ｐはモノレールホイストであ
る。

【００１７】図２は横行搬送装置の長辺方向側面図を示
し、１は横行架台で１０１は上部フレーム、１０２は下
部フレーム、１０３は上下フレーム間に配設された支
柱、１０４は繋ぎフレーム（図４参照）、２は横方向駆
動装置で、２０１は同駆動装置２における駆動モータ
ー、２０２は同駆動モーター２０１の駆動軸に取付けら
れた減速ギヤー、２０３はスプロケットギヤー、２０４
はスプロケットチェーンで、走行レールａの下部フラン
ジの下面全長に亘って設けられ、前記スプロケットチェ
ーン２０４と噛合することによって、前記駆動モータ２
０１の駆動によって横行架台１が横行する。

【００１８】図中２０５は相対するスプロケットギヤー
２０３を連結し、駆動する駆動軸である。図４において
図１の平面図を示し、３は昇降装置で、３０１は駆動モ
ーター、３０２は同モーターの駆動力を直交する２方向
に変換するマイターギヤー、３０３は左右２方向のシャ
フト、３０４は左右の減速機、３０５及び３０６は夫々
同各減速機３０４に直交する長軸シャフト及び短軸シャ
フトで、同各シャフト先端に夫々スプロケット３０７が
装架されている。図４において３０８はローラチェー
ン、３０９はローラチェーンの収納ケース、３０９１は
仕切板、４ａは第１中間スプロケット、５は走行車輪で
ある。

【００１９】次に昇降レールＢについて説明する。図６
において１０は昇降枠、１２は吊主材、１３はチェーン
係止部、１４はモノレール、１５はモノレール先端に装
架されたインターロック機構、１６は中央ストッパー、
１６ａはサイドストッパー、１７は警告灯、１８は電源
キャブタイヤケーブルの収納凾、ｓは電源キャブタイヤ
ケーブル、ｈは電源用トロリーダクトである。（図８参
照） 図９はモノレールホイストのストッパ装置の正面図、図
１０は図９の縦断面図で、モノレール１４の上部ブラケ
ット１６０１においてストッパー片１６０２がピン１６
０３を介して枢支されている。１６０４はソレノイド、
１６０５はシャフトで、ソレノイド１６０４が作動して
シャフト１６０５を進退動させることによってストッパ
ー片１６０２が押板１６０６を介してピン１６０３を中
心として回動することにより出没し、ストッパー金物４
０に係脱するようになっている。

【００２０】前記ストッパー金物はトロリーの外郭上端
の左右に装着され、中央は中央ストッパー１６を閉じて
空間で停止させ、左右のストッパー１６ａも同様にソレ
ノイドを作動してストッパー片１６０２を閉じ、その範
囲でトロリーは移動して、中間に中央ストッパー片とな
る押板１６０２が嵌入する空間４２を有する金物４１に
衝接して停止する。開放する場合はソレノイドを作動し
てストッパー片１６０２を押して開放する。

【００２１】図示の実施例は前記したように構成されて
いるので、横行架台１の走行車輪を上部躯体Ｋに装架さ
れた走行レールａに沿って横行架台内に設けた駆動装置
２と巻上装置３とを具えた横行搬送装置により水平方向
に横行移動させ巻上装置を構成する昇降装置３は同装置
に懸吊されたモノレールホイストＰを昇降せしめる。か
くして前記モノレールホイストＰが荷捌き場で資材を吊
込んで、横行搬送装置Ａを水平に移動させて所定の昇降
路に搬送し、前記モノレールホイストＰを巻上装置３の
駆動によって図６に示す如く予め垂直方向に設置された
他の水平レールｂとドッキングして、モノレールホイス
トを、巻上装置３を駆動することによってそのまま目的
の位置に搬送し、かくして垂直・水平両方向の搬送を一
連の作動によって安全、迅速に行う。

【００２２】また前記横行搬送装置Ａの架台上部に設け
た駆動モーター３０１からマイターギヤー３０２を介し
て左右対称に減速ギヤー２０２に連結し、更に同各減速
ギヤーより直交方向に延びる長短駆動軸３０５，３０６
の各先端スプロケット３０７と軸をずらした第１中間ス
プロケット４ａ、第２の中間スプロケット４ｂを経てロ
ーラチェーン３０８を捲装して、一端をスプロケット３
０７のローラチェーンの収納ケース３０９に、一方は昇
降レールＢを懸吊するために昇降レールの吊枠の４方を
懸吊していることによって、チェーン巻上げ時、スプロ
ケットが互い違いになって下部に設けた前記ローラチェ
ーンの収納ケース３０９に整然と収容できる。また同収
納ケースの間に昇降レールが組み込まれるので、横行搬
送装置Ａと昇降レールＢとが一体に組立てられ、搬送、
設置及び撤去が容易になる。

【００２３】更に、スプロケットを第１の中間スプロケ
ット４ａにチェーンを上向きに設置替えすることによ
り、本装置を自己の昇降によって自ら昇降設置できる。
（図３参照） また昇降レールＢを懸架した昇降レールをインターロッ
ク機構１５によって他の水平レールｂにインターロック
して、昇降枠の昇降と同水平レールによる水平移動によ
って目的の搬送位置に到達せしめる。

【００２４】更にモノレールの中央ストッパー１６はホ
イストの吊荷、昇降時の同ストッパーを閉じてホイスト
停止し、吊荷を安定して昇降し、水平移動のときは前記
ストッパーを開放する。また左右のサイドストッパー１
６ａは吊持位置に接近して設置されていることによって
モノレールホイストＰはその範囲で移動し、移動しても
傾きがなく、資材等を左右に移動し、吊降しのときのホ
イストの位置決めが容易で、操作異常や、故障の際の暴
走を防止し、モノレールからのホイストの滑落を防止す
る。

【００２５】

【発明の効果】本発明に係る垂直・水平搬送装置によれ
ば、横行搬送装置における略長方形の横行架台の上面４
隅に配設された走行車輪を、上部躯体下面に配設された
走行レールに沿って移動させることによって、走行レー
ル範囲内に前記横行搬送装置が水平移動し、同横行搬送
装置の巻上装置を作動して前記昇降レールを駆動するこ
とによって、同ホイストが目的の位置に到達する。

【００２６】従って本発明によれば、地上の物流施設、
あるいは地下工事に伴う資材の搬出入に際して、搬送す
る昇降路の上部に横行搬送装置を設置し、昇降レールを
懸吊して設置された本装置によって荷揚する資材等を地
上部で取込み、そのまま目的の搬送場所に一連の垂直、
水平両作動によって搬送を可能し、人力を要することな
く搬送することによって重労働から解放され、作業性が
向上され、作業の安全性が改善され、労働環境が向上さ
れる。

【００２７】請求項２の発明によれば、横行搬送装置の
巻上装置における一双の駆動軸の一方を長軸とし、他方
を短軸として各軸先端にスプロケットを設け、チェーン
が巻上げられたときスプロケットが互い違いになって下
部に配設した収納ケースに整然と収容され、また収納ケ
ースの間に昇降レールが組込まれるので、横行搬送装置
と昇降レールが一体に組立てられ、搬送、設置及び撤去
が容易になる。

【００２８】更にスプロケットから第１の中間スプロケ
ットにチェーンを上向きに設置替えすることによって、
本装置を自己の昇降操作によって自ら昇降させて設置す
ることができる。請求項３の発明によれば、昇降レール
は横行搬送装置の巻上装置により、チェーンを垂れ下げ
て昇降枠の係止部で吊持してモノレールホイストは昇降
し、インターロック機構により他の水平レールにドッキ
ングして同水平レールに走行自在に移乗して昇降レール
の昇降と水平レールによる水平移動とによって、横行搬
送装置を目的の搬送位置に到達することができる。

【００２９】請求項４の発明によれば、ストッパー機構
が中央と左右に設けられているので、本発明の垂直・水
平搬送装置が何等かの理由によって異常操作したとき
や、故障の際の暴走を防止して、モノレールからホイス
トが滑落するのを未然に防止するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る垂直・水平搬送装置の一実施例を
示す長辺方向側面図である。

【図２】前記垂直・水平搬送装置の横行搬送装置の長辺
方向側面図である。

【図３】図２の装置にチェーンを盛替えた際の、チェー
ンの設置状況を示す長辺方向側面図である。

【図４】図１の平面図である。

【図５】図１の平面図の短辺方向側面図である。

【図６】昇降レールの長辺方向側面図である。

【図７】昇降レールの短辺方向側面図である。

【図８】昇降レールの平面図である。

【図９】ストッパー装置の正面図である。

【図１０】ストッパー装置の側面図である。

【符号の説明】

Ａ 横行搬送装置 Ｂ 昇降レール Ｋ 上部躯体 Ｐ モノレールホイスト ａ 走行レール ｂ 水平レール ｈ 電源用トロリーダクト ｓ 電源キャブタイヤケーブル １ 横行架台 １０１ 上部フレーム １０２ 下部フレーム １０３ 支柱 １０４ 繋ぎフレーム ２ 駆動装置 ２０１ 駆動モーター ２０２ 減速ギヤー ２０３ スプロケットギヤー ２０４ スプロケットチェーン ２０５ スプロケット駆動軸 ３ 昇降装置 ３０１ 駆動モーター ３０２ マイターギヤー ３０３ シャフト ３０４ 減速機 ３０５ 長軸シャフト ３０６ 短軸シャフト ３０７ スプロケット ３０８ ローラチェーン ３０９ ローラチェーンの収納ケース ３０９１ 仕切板 ４ａ 第１中間スプロケット ４ｂ 第２中間スプロケット ５ 走行車輪 １０ 昇降枠 １１ 吊枠 １２ 吊主材 １３ チェーン係止部 １４ モノレール １５ インターロック機構 １６ 中央ストッパー １６ａ サイドストッパー １６０２ ストッパー片 １７ 警告灯 １８ 電源キャブタイヤケーブルの収納凾 ４０ ストッパー金物 ４１ 金物 ４２ 空間

フロントページの続き (72)発明者 林 忠彦 東京都中央区日本橋本町４丁目10番11号 共和技研工業株式会社内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略長方形の横行架台と、同架台の上面４
   隅に配設され、同横行架台の長手方向と直交方向に延び
   る上部躯体下面に配設された走行レールに沿って移動す
   る走行車輪、及び同走行車輪の駆動装置と、前記横行架
   台に装架され、同架台に懸吊された昇降レールを駆動す
   る巻上装置よりなる横行搬送装置より構成されたことを
   特徴とする垂直・水平搬送装置。
2. 【請求項２】 前記横行搬送装置は、前記横行架台上に
   装架された駆動モーターと、同駆動モーターに接続され
   たマイターギヤーと、同マイターギヤーに左右対称に接
   続された減速ギヤーと、同各減速ギヤーに直交して配設
   された一双の駆動軸とを具え、同一双の駆動軸の一方を
   長軸より構成するとともに、他方を短軸より構成し、同
   長短各軸の先端にスプロケットを装着し、同スプロケッ
   トの下部に軸芯をずらせて中間スプロケットを前記横行
   架台に装架し、前記スプロケットと中間スプロケットに
   亘ってチェーンを捲装し、前記横行架台の下部における
   前記長短各軸の先端スプロケット間にチェーン収納ケー
   スを懸架し、前記スプロケットに捲装したチェーンの一
   端を前記収納ケース内に収容するとともに、一方のチェ
   ーン端部には前記中間スプロケットを介して昇降レール
   を懸吊してなる請求項１記載の垂直・水平搬送装置。
3. 【請求項３】 前記横行架台の下部に懸吊する昇降レー
   ルは、長方形の吊枠本体と、同吊枠本体の長手方向に直
   交して吊主材を平行して配設してなる昇降台と、前記各
   吊主材の先端にチェーン係止部が配設され、前記吊枠本
   体の下面にモノレールを懸架し、同モノレールの先端に
   は他の水平モノレールと係合するインターロック機構を
   具え、同レールに走行自在に懸吊ホイストを懸架してな
   る請求項１記載の垂直・水平搬送装置。
4. 【請求項４】 前記モノレールの中央と左右に夫々トロ
   リーホイストのストッパー機構を設けてなる請求項３記
   載の垂直・水平搬送装置。