JPH0617275U - 電気機器収納用箱体における機器取り付け板の取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 箱体本体の背板より入線する際の作業性が良
好で、施工時間を短縮できること。 【構成】 箱体本体１の背板２の両側に等間隔に角穴３
及び丸穴４を交互に設けた断面Ｌ字状のレール５を夫々
溶接し、両レール５の角穴３に取り付け穴１０を設けた
支持具６のＬ字状の突設部７を掛止し、更にレール５を
挟止するように固定具８を丸穴４に挿通し支持具６の固
定穴９に固着して構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、分電盤等の電気機器収納用箱体に使用される機器取り付け板の取り 付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気機器収納用箱体における機器取り付け板の取り付け構造は、図６及 び図７示のように箱体本体２０の背板２０ａ四隅にベース金具２１が溶接され、 このベース金具２１にボルト２２を挿通し、そのボルト２２をボルトサポータ２ ３によってベース金具２１に固定し、そのボルト２２にスペーサーとしてのナッ ト２４を螺着し、その上に機器取り付け板２５のボルト挿通孔２５ａを嵌合させ 、ボルト２２に締め付け用の平座金２６、スプリング座金２７、ナット２８を螺 着して、機器取り付け板２５をベース金具２１に締着していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術の構成は、箱体本体２０の背板２０ａより入線する場合、入線口 に合わせて機器取り付け板２５を切欠かなければならないため、箱体本体２０の 背板２０ａ入線作業に手間が掛り、作業性が悪かった。

【０００４】 そこで本考案の課題は、箱体本体の背板より入線する際の作業性が良好で、施 工時間を短縮できる機器取り付け板の構造を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の電気機器収納用箱体における機器取り付 け板の取り付け構造は、箱体本体の背板両側に等間隔に取り付け穴を設けたレー ル部材を夫々設けると共に、両レール部材の取り付け穴に機器取り付け板の支持 部材を夫々設け、支持部材に機器取り付け板の四隅を夫々締着し、その機器取り 付け板の取り付け位置及び寸法を変更可能に形成したものである。

【０００６】

【作用】

機器取り付け板の取り付け位置及び寸法を決めた後、レール部材に設けた取り 付け穴の任意の位置に夫々の支持部材を掛止し、更に固定具によってレール部材 と支持部材とを固定して設定し、支持部材と機器取り付け板とが取り付け可能と なる位置に位置合わせをし、機器取り付け板の四隅を締着する。

【０００７】

【実施例】

本考案に係る電気機器収納用箱体における機器取り付け板の取り付け構造の一 実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】 図１は本考案に係る機器取り付け板の取り付け構造の説明図であり、箱体本体 １の背板２の両側に等間隔に角穴３及び丸穴４を交互に設けた断面Ｌ字状のレー ル５を夫々溶接し、両レール５の角穴３に取り付け穴１０を設けた支持具６のＬ 字状の突設部７を掛止し、更にレール５を挟止するように固定具８を丸穴４に挿 通し支持具６の固定穴９に固着する。

【０００９】 図２、図３は機器取り付け板を取り付けた状態の要部断面図であり、図２は支 持具６をレール５の外側より突設部７を掛止し、固定具８をレール５の内側より 固着して支持具６に機器取り付け板１１を締着したもので、機器取り付け板１１ の横幅を広く使用することができる。

【００１０】 また、図３は図２の支持具６を対向するレール５の内側より突設部７を掛止し 、固定具８をレール５の外側より固着して支持具６に機器取り付け板１１を締着 して支持具６に機器取り付け板１１を締着したもので、箱体本体１の側面と機器 取り付け板１１との横幅を広く使用することができる。

【００１１】 即ち、上記のように構成された機器取り付け板の取り付け構造は、機器取り付 け板１１の大きさによって支持具６の位置を上下または左右交互に変更し、機器 取り付け板１１の大きさまたは取り付け位置によって、随時変更可能になるため 、箱体本体１の背板２より入線する際、入線口に合わせて機器取り付け板１１を 切欠く手間を省くことができる。

【００１２】 図４、図５は機器取り付け板の取り付け部の変形実施例の説明図であり、図４ は箱体本体１の背板２の両側に設けた断面Ｌ字状のレール５に取り付ける支持具 ６の取り付け部を取り付けボルト１２に形成したものであり、また図５は箱体本 体１の背板２の両側に設けた断面Ｌ字状のレール５をすべて角穴３に形成したも ので、支持具６の固定穴１３及び固定具１４の形状も固着可能に角状に形成した ものであるため、上下の寸法を細かく設定することができるものである。

【００１３】 尚、上記実施例において、断面Ｌ字状のレール５を箱体本体１の背板２に溶接 しているが、これは一例であって、レール５の形状はこれに限定されるものでは なく、また固着方法も溶接以外の例えばネジ止め等の固着方法によることもでき る。

【００１４】 更に、その他の構成部品の形状や取り付け方法も、上記実施例に限定されるも のではなく、本考案の目的及び趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更すること ができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係る電気機器収納用箱体における機器取り付け 板の取り付け構造は、箱体本体の背板両側に等間隔に取り付け穴を設けたレール 部材を夫々設けると共に、両レール部材の取り付け穴に機器取り付け板の支持部 材を夫々設け、支持部材に機器取り付け板の四隅を夫々締着し、その機器取り付 け板の取り付け位置及び寸法を変更可能に形成したものであるから、箱体本体の 背板より入線する際、機器取り付け板の大きさまたは取り付け位置によって、随 時変更可能になるため、機器取り付け板を切欠く手間を省くことができる他、箱 体本体の側面と機器取り付け板との横幅を広く使用することもできるので、作業 性が良好であると共に、施工時間を著しく短縮できる等の優れた効果を有するも のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る機器取り付け板の取り付け構造の
説明図である。

【図２】機器取り付け板を取り付けた状態の要部断面図
である。

【図３】機器取り付け板を取り付けた状態の要部断面図
である。

【図４】機器取り付け板の取り付け部の変形実施例の説
明図である。

【図５】機器取り付け板の取り付け部の変形実施例の説
明図である。

【図６】従来の電気機器収納用箱体における機器取り付
け板の取り付け構造の一例を示す説明図である。

【図７】図６のア部の拡大分解斜視図である。

【符号の説明】

１・・・箱体本体、２・・・背板、３・・・角穴、４・
・・丸穴、５・・・レール、６・・・支持具、７・・・
突設部、８，１４・・・固定具、９，１３・・・固定
穴、１０・・・取り付け穴、１１・・・機器取り付け
板、１２・・・取り付けボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体本体の背板両側に等間隔に取り付け
   穴を設けたレール部材を夫々設けると共に、両レール部
   材の取り付け穴に機器取り付け板の支持部材を夫々設
   け、該支持部材に前記機器取り付け板の四隅を夫々締着
   し、機器取り付け板の取り付け位置及び寸法を変更可能
   に形成したことを特徴とする電気機器収納用箱体におけ
   る機器取り付け板の取り付け構造。