JPH0666210U

JPH0666210U - 電気機器収納用箱体のベース取り付け金具

Info

Publication number: JPH0666210U
Application number: JP011967U
Authority: JP
Inventors: 健二信田
Original assignee: 河村電器産業株式会社
Priority date: 1993-02-22
Filing date: 1993-02-22
Publication date: 1994-09-16

Abstract

(57)【要約】【目的】箱体本体を予め壁面等に取り付けてベースを
取り付ける場合の作業性が良好であり、ベースの種類が
変更されてもベースの面の高さが変化しない電気機器収
納用箱体のベース取り付け金具を提供すること。【構成】上面に２個の透孔１，１を持つ逆Ｕ字状部２
の透孔１，１間に切欠部３を設けたベース取り付け金具
４を箱体本体５の底板６の適当位置に固定すると共に、
ナット７を両外側面に設けてそのナット７，７間に挿通
可能に形成したクリップ８を逆Ｕ字状部２に嵌着して１
個の透孔１の上下にナット７，７を保持させ、そのナッ
ト７，７を利用して上側のナット７ａの上面にベース９
をボルト１０によって固定するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、分電盤等の電気機器収納用箱体に使用されるベース取り付け金具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電気機器収納用箱体におけるベース取り付け金具は、図５及び図６のように箱体本体２０の背板２０ａ四隅にベース取り付け金具２１が溶接され、このベース取り付け金具２１にボルト２２の頭部を挿通し、そのボルト２２をボルトサポータ２３によってベース取り付け金具２１に固定し、そのボルト２２にスペーサーとしてのナット２４を螺着し、その上にベース２５のボルト挿通孔２５ａを挿通させ、ボルト２２に締め付け用の平座金２６、スプリング座金２７、ナット２８を螺着して、ベース２５をベース取り付け金具２１に締着していた。

【０００３】しかし、このようなベース取り付け金具２１を用いてベース２５を取り付けるには、部品点数が多いという欠点がある他、箱体本体２０の背板２０ａより入線する場合、入線口に合わせてベース２５を切欠かなければならないため、箱体本体２０の背板２０ａ入線作業に手間が掛り、作業性が悪いという欠点があり、また、ボルト２２の剣先や、ベース２５の切欠部により、電線等を傷つける等の欠点があった。

【０００４】そこで、これらの欠点を解消するために、例えば実開平４−３６２８３号公報に示されるものが知られている。

【０００５】この公報に示されるものは、図７及び図８のように上面に透孔２９を持つ逆Ｕ字状部３０を固定片３１の両側に連接したナットホルダー３２を箱体本体３３の底板３４の適当位置に固定すると共に、ナット３５を回転不能に抱持させたナットサポータ３６をこれらの逆Ｕ字状部３０の下側に挿入してナット３５を保持させ、これらのナット３５を利用してナットホルダー３２の上面にベース３７を固定したものであり、部品点数が少なく、また、配線スペースの確保等により、寸法変更によるベース３７の取り付け作業が容易に行える等の優れた効果を有するものである。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来技術によると、箱体本体３３を予め壁面等に取り付けてベース３７を取り付ける場合、ナットサポータ３６が脱落し、作業性が非常に悪いという欠点がある他、ベース３７の種類が変更された場合、ベース３７の面の高さが異なるという欠点があった。

【０００７】そこで本考案の課題は、箱体本体を予め壁面等に取り付けてベースを取り付ける場合の作業性が良好であり、ベースの種類が変更されてもベースの面の高さが変化しない電気機器収納用箱体のベース取り付け金具を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案の電気機器収納用箱体のベース取り付け金具は、上面に複数個の透孔を持つ逆Ｕ字状部の透孔間に切欠部を設けたベース取り付け金具を箱体本体の底板の適当位置に固定すると共に、螺着部を片外側面に設けてその螺着部に対向して挿通可能に形成したクリップを逆Ｕ字状部に嵌着して透孔の下側に螺着部を保持させ、その螺着部を利用してクリップの上面にベースを固定するものである。

【０００９】螺着部を両外側面に設けて螺着部間を挿通可能に形成したクリップを逆Ｕ字状部に嵌着して透孔の上下に螺着部を保持させ、その螺着部を利用して上側の螺着部の上面にベースを固定するものである。

【００１０】

【作用】

ベースの寸法に合わせて、片外側面に螺着部を設けたクリップをベース取り付け金具の逆Ｕ字状部に嵌着して複数個の透孔を持つ逆Ｕ字状部の一つの透孔の下側に螺着部を保持させ、その螺着部を利用してクリップの上面にベースを載置し、ボルトを螺着することによってベースを固定する。

【００１１】また、両外側面に螺着部を設けたクリップをベース取り付け金具の逆Ｕ字状部にクリップを嵌着して複数個の透孔を持つ逆Ｕ字状部の一つの透孔の上下に螺着部を保持させ、その螺着部を利用して上側の螺着部の上面にベースを載置し、ボルトを螺着することによってベースを固定する。

【００１２】

【実施例】

本考案にかかる電気機器収納用箱体のベース取り付け金具の一実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１３】図１は本考案にかかる請求項２の電気機器収納用箱体のベース取り付け金具の説明図であり、上面に２個の透孔１，１を持つ逆Ｕ字状部２の透孔１，１間に切欠部３を設けたベース取り付け金具４を箱体本体５の底板６の適当位置に固定すると共に、ナット７を両外側面に設けてそのナット７，７間に挿通可能に形成したクリップ８を逆Ｕ字状部２に嵌着して１個の透孔１の上下にナット７，７を保持させ、そのナット７，７を利用して上側のナット７ａの上面にベース９をボルト１０によって固定するものである。

【００１４】図２は図１における実施例の説明図であり、ベース９が大きい場合、図２（ａ）のようにクリップ８を逆Ｕ字状部２の外側より嵌着して外側の透孔１ａの上下にナット７，７を保持させ、上側のナット７ａに載置し、ボルト１０を螺着することによってベース９を外側の透孔１ａに固定する。また、ベース９が小さい場合、図２（ｂ）のようにクリップ８を逆Ｕ字状部２の内側より嵌着し、べース９の折曲端縁部９ａを切欠部３に挿通し、ボルト１０によってベース９を内側の透孔１ｂに固定する。

【００１５】図３は本考案にかかる請求項１の電気機器収納用箱体のベース取り付け金具の一実施例の説明図であり、片外側面にナット７を設けたクリップ１１をベース取り付け金具４の逆Ｕ字状部２に嵌着して一つの透孔１の下側にナット７を保持させ、そのナット７を利用してクリップ１１の上面に図１のベース９と異なったベース１２を載置し、ボルト１０を螺着することによってベース１２を透孔１に固定する。

【００１６】尚、上記実施例において、クリップ８に設けられる螺着部にはナット７を設けているが、これは一例であり、螺着部はナット７に限定されるものではなく、ボス状に形成し、内部をタップ加工することもできる。

【００１７】図４は本考案にかかる請求項２のクリップの上側の螺着部変形実施例の説明図であり、図１のボルト１０の螺着による空転止めの形状をした挿通孔１３を開口したクリップ１４に挿通可能なボス１５を挿通して設けたものであり、ボス１５の着脱により、図１，図２及び図３のクリップ８を満足することができる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の電気機器収納用箱体のベース取り付け金具は、上面に複数個の透孔を持つ逆Ｕ字状部の透孔間に切欠部を設けたベース取り付け金具を箱体本体の底板の適当位置に固定すると共に、螺着部を片外側面に設けてその螺着部に対向して挿通可能に形成したクリップを逆Ｕ字状部に嵌着して透孔の下側に螺着部を保持させ、その螺着部を利用してクリップの上面にベースを固定するものであり、また、螺着部を両外側面に設けて螺着部間を挿通可能に形成したクリップを逆Ｕ字状部に嵌着して透孔の上下に螺着部を保持させ、その螺着部を利用して上側の螺着部の上面にベースを固定するものであるため、箱体本体を予め壁面等に取り付けてベースを取り付ける場合の作業性が良好である他、部品点数が減少し、施工時間が著しく短縮でき、ベースの種類が変更されてもベースの面の高さが変化しない等の優れた効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかる請求項２の電気機器収納用箱体
のベース取り付け金具の説明図である。

【図２】図１における実施例の説明図である。

【図３】本考案にかかる請求項１の電気機器収納用箱体
のベース取り付け金具の一実施例の説明図である。

【図４】本考案にかかる請求項２のクリップの上側の螺
着部変形実施例の説明図である。

【図５】従来技術の電気機器収納用箱体のベース取り付
け金具の説明図である。

【図６】従来技術の電気機器収納用箱体のベース取り付
け金具の説明図である。

【図７】従来技術の電気機器収納用箱体のベース取り付
け金具の説明図である。

【図８】図８のア部の拡大分解斜視図である。

【符号の説明】

１・・・透孔、１ａ・・・外側の透孔、１ｂ・・・内側
の透孔、２・・・逆Ｕ字状部、３・・・切欠部、４・・
・ベース取り付け金具、５・・・箱体本体、６・・・底
板、７・・・ナット、８，１１，１４・・・クリップ、
９，１２・・・ベース、１０・・・ボルト、１３・・・
挿通孔、１５・・・ボス。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上面に複数個の透孔を持つ逆Ｕ字状部の
該透孔間に切欠部を設けたベース取り付け金具を箱体本
体の底板の適当位置に固定すると共に、螺着部を片外側
面に設けて該螺着部に対向して挿通可能に形成したクリ
ップを前記逆Ｕ字状部に嵌着して前記透孔の下側に前記
螺着部を保持させ、該螺着部を利用して前記クリップの
上面にベースを固定したことを特徴とする電気機器収納
用箱体のベース取り付け金具。
【請求項２】螺着部を両外側面に設けて該螺着部間を
挿通可能に形成したクリップを前記逆Ｕ字状部に嵌着し
て前記透孔の上下に螺着部を保持させ、該螺着部を利用
して上側の螺着部の上面にベースを固定したことを特徴
とする請求項１の電気機器収納用箱体のベース取り付け
金具。