JPH0617270U - プリント基板の電気部品取り付け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリント基板への電気部品の半田付け強度を
増強し、電気部品の取り付けられた銅箔ランドの箔切れ
を防止することを目的とする。 【構成】 電気部品の端子２ａとジャンパー線３とが挿
入される挿入孔１ｃ、１ｄと電気部品の端子２ａとジャ
ンパー線３とを電気的に接続するための銅箔部１ｂとを
有するプリント基板１において、ジャンパー線３が電気
部品の端子２ａの両側部に配置され、電気部品の端子２
ａとジャンパー線３と銅箔部１ｂとを半田付け４してな
るプリント基板の電気部品取り付け装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、プリント基板に取り付けた電子部品の箔切れ防止に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、プリント基板に電気部品を半田付けで接続する手段の一例としてディツ プ半田付けが行われている。

【０００３】 これは、プリント基板に電気部品足を挿入し、半田槽に電子部品が挿入された プリント基板をつけ、そのプリント基板の銅箔ランドと電気部品足を自動半田付 けするものである。

【０００４】 ところが、電気部品のみをプリント基板に半田付けされる構成とした場合には 、電気部品に外部からの応力が加わると、電気部品の足の半田部に力が加わり箔 切れが生じ易くなる。

【０００５】 即ち、図３のように電気部品２のみをプリント基板１に半田付け４で構成され ているため、応力２ｂが加わると半田付け４の銅箔ランド１ｂの箔切れが生じる 。

【０００６】 このため、実開平２−９４９７（Ｈ０５Ｋ７／２０）に示す如く、箔切れ防止 として電気部品を放熱板などの部品固定具を用いて固定し、プリント基板に半田 付けされる構成も提案されているが、固定のための部品固定具が別途必要となり 、その取り付け作業も煩雑となるという欠点があった。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、プリント基板への電気部品の半田付け強度を増強し、電気部品が取 り付けられた銅箔ランドの箔切れを防止することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、電気部品の端子とジャンパー線とが挿入される挿入孔と電気部品の 端子とジャンパー線とを電気的に接続するための銅箔部とを有するプリント基板 において、上記ジャンパー線が上記電気部品の端子の両側部に配置され、上記電 気部品の端子と上記ジャンパー線と上記銅箔部とを半田付けしてなることを特徴 とするプリント基板の電気部品取り付け装置である。

【０００９】

【作用】

プリント基板に取り付ける電気部品の端子の両側にジャンパー線を取り付け、 銅箔ランドにジャンパー線と電気部品の端子とを半田付けする。

【００１０】

【実施例】

図１、図２を参照しながら本考案を説明する。図１においては、１はプリント 基板、２はトランジスタ等の電気部品、３は導伝性のジャンパ線である。

【００１１】 そして、プリント基板１に設けられた電気部品２が取り付けられる挿入孔１ｃ に電気部品２の足２ａを挿入し、一方、ジャンパー線３は電気部品の足２ａの両 側部に挿入孔１ｄがプリント基板１に設けられて、その挿入孔１ｄにジャンパー 線が挿入される。

【００１２】 次に、図２にはプリント基板１の裏面側を示し、この図２に示すように挿入孔 １ｄに挿入されたジャンパ線３の先端部３ａは、それぞれ電気部品足２ａ側に向 かってクリンチされる。

【００１３】 このクリンチされた部分は、プリント基板１の裏面の半田付けされる銅箔ラン ド１ｂ上に配置される。

【００１４】 そして、プリント基板半田面１ａ側の銅箔ランド１ｂと、電気部品足２ａとジ ャンパー線３の先端部３ａとが一緒に半田付けされる。

【００１５】 以上のように構成することで図４に示すように半田付けが強固にできるので電 気部品２が銅箔ランド１ｂに強固に固定される。

【００１６】 また、図５乃至図７に他の実施例を示す。図５において、１０はソケットであ り、例えば、ＤＹ（偏向ヨーク）へ信号を供給するためのもので、プリント基板 １とＤＹとを接続するためのものである。７ａ、７ｂはソケット１０と電気的に 接続される接続端子でプリント基板１に半田付けで固定される。８はジャンパー 線で接続端子の両側の端子７ａをクリンチするためのジャンパー線である。

【００１７】 図６はプリント基板１０の半田面１ａ側を示し、ジャンパー線でクリンチする 部分の銅箔ランド５ａは、接続端子７ａ部分の両側部分を突出させており、連な った銅箔パターンが形成されている。また、接続端子７ｂが半田付けされる銅箔 パターン５ｂは、接続端子７ｂの回りを覆うパターンである。

【００１８】 上述した銅箔パターン５ａを半田付けすると、銅箔パターン５ａ部分では図７ に示すように接続端子７ａとジャンパー線８が同時に半田付け１１されることで ジャンパー線８のクランチする力が働き、ソケットがより強固に固定される。

【００１９】 そうすることによって、取り付け等によりソケット１０に横方向６の応力が加 わっても銅箔ランドの箔切れがなくなる。

【００２０】

【考案の効果】

本考案によれば、プリント基板の銅箔ランドを補強し、かつ、半田付けによっ て、電気部品に応力が加わっても電気部品足が銅箔ランドとジャンパー線の個所 で半田付けされることで、銅箔ランドを強固に固定されるため箔切れが防止でき る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプリント基板に電気部品挿入時の実施
例。

【図２】本考案のプリント基板の半田面側の実施例。

【図３】従来の電気部品に対し応力が生じた時の側面
図。

【図４】本考案の電気部品に対し応力が生じた側面図。

【図５】本考案の第２実施例のプリント基板に電気部品
挿入時の図。

【図６】本考案の第２実施例のプリント基板の半田面側
の図。

【図７】本考案の第２実施例の電気部品に対し応力が生
じた時の側面図。

【符号の説明】

１ プリント基板 １ａ プリント基板半田面 １ｂ 銅箔ランド ２ 電気部品 ２ａ 電気部品足 ２ｂ 応力 ３ ジャンパー線 ３ａ 先端部 ４ 半田付け

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気部品の端子とジャンパー線とが挿入
   される挿入孔と電気部品の端子とジャンパー線とを電気
   的に接続するための銅箔部とを有するプリント基板にお
   いて、上記ジャンパー線が上記電気部品の端子の両側部
   に配置され、上記電気部品の端子と上記ジャンパー線と
   上記銅箔部とを半田付けしてなることを特徴とするプリ
   ント基板の電気部品取り付け装置。