JPH0616963A - 二酸化チタン顔料およびその製造方法 - Google Patents

二酸化チタン顔料およびその製造方法

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JPH0616963A
JPH0616963A JP5084751A JP8475193A JPH0616963A JP H0616963 A JPH0616963 A JP H0616963A JP 5084751 A JP5084751 A JP 5084751A JP 8475193 A JP8475193 A JP 8475193A JP H0616963 A JPH0616963 A JP H0616963A
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アン グリーン ケリー
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イアン ブラウンブリッジ トマス
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Kerr McGee Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、良好な耐久性と優秀な光学特性
とを有する顔料チタン複合材料を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明の複合材料は、実質的に粒状の二酸化
チタン基剤と;この二酸化チタン基剤上に付着させた含
水の酸化ジルコニウム層と;含水の酸化ジルコニウム層
上に付着させた含水アルミナ層とで構成される。アルミ
ナ層は実質的にベーマイトアルミナおよび/またはプソ
イドベーマイトアルミナで構成される。さらに本発明は
この顔料複合材料の製造方法をも提供する。本発明の方
法は、(a)水と粒状の二酸化チタン基剤とよりなる水
性スラリーを作成し;(b)二酸化チタン基剤上に含水
の酸化ジルコニウム沈澱物の層を付着させ;(c)含水
の酸化ジルコニウムの層上に含水アルミナ沈澱物の層を
付着させる工程からなっている。含水アルミナ沈澱物は
実質的にベーマイトアルミナおよび/またはプソイドベ
ーマイトアルミナで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】一面において本発明は、二酸化チ
タン顔料複合材料に関するものである。他面において本
発明は、二酸化チタン顔料複合材料の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】二酸化チタン顔料は多くの用途に着色剤
として広く使用される。たとえば二酸化チタン顔料は一
般に塗料、プラスチック、インキおよび紙における着色
剤として使用される。これら殆どの用途において、二酸
化チタン顔料は良好な耐久性と良好な光学特性とを示さ
ねばならない。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)良好な
耐久性および(b)優秀な光学特性の両者を示す新規な
二酸化チタン顔料複合材料を提供する。その結果、本発
明の顔料複合材料は広範囲の用途に使用することができ
る。たとえば、本発明の二酸化チタン顔料複合材料は塗
料、プラスチック、インキおよび紙における着色剤とし
て使用することができる。
【0004】一面において本発明は、実質的に粒状の二
酸化チタン基剤と、この二酸化チタン基剤上に付着させ
た含水の酸化ジルコニウム層と、この含水の酸化ジルコ
ニウム層に付着させた含水アルミナ層とよりなる顔料複
合材料を提供する。アルミナ層は実質的にベーマイトア
ルミナ、プソイドベーマイトアルミナまたはその組合で
構成される。
【0005】さらに本発明は、(a)水と粒状の二酸化
チタン基剤とからなる水性スラリーを作成し;(b)二
酸化チタン基剤上に含水の酸化ジルコニウム沈澱物の層
を付着させ;(c)含水の酸化ジルコニウムの層に含水
アルミナ沈澱物の層を付着させる工程からなる二酸化チ
タン顔料複合材料の製造方法をも提供する。含水アルミ
ナ沈澱物は実質的にベーマイトアルミナ、プソイドベー
マイトアルミナまたはその組合で構成される。
【0006】さらに本発明は、実質的に(a)粒状の二
酸化チタン基剤を水中に分散させて水性二酸化チタンス
ラリーを形成させ;(b)加水分解しうる水溶性ジルコ
ニウム化合物をスラリーに添加して含水の酸化ジルコニ
ウム沈澱物を形成させ;(c)スラリーのpHを約7〜
約9の範囲に維持しながら含水の酸化ジルコニウム沈澱
物を二酸化チタン基剤上に付着させることにより、二酸
化チタン基剤上における含水の酸化ジルコニウムよりな
る層を形成させ;(d)工程(c)の後に加水分解しう
る水溶性アルミニウム化合物をスラリーに添加して含水
アルミナ沈澱物を形成させ;(e)含水アルミナ沈澱物
を含水の酸化ジルコニウム層上に付着させることによ
り、含水の酸化ジルコニウム層上における含水アルミナ
より実質的になる層を形成させ;(f)工程(d)およ
び(e)の際にスラリーのpHを約7〜約9の範囲に維
持すると共にスラリーの温度を約115〜約122°F
の範囲に維持し;(g)顔料複合材料をスラリーから回
収する工程よりなる二酸化チタン顔料複合材料の製造方
法をも提供する。
【0007】本発明の他の目的、特徴および利点は好適
実施例に関する以下の説明から当業者には容易に明かと
なるであろう。
【0008】
【実施例】本発明に使用される粒子の二酸化チタン基剤
は、好ましくは周知のクロライド法または周知のサルフ
ェート法のいずれかにより作成されるルチル二酸化チタ
ンである。この種のルチル二酸化チタン材料は一般に約
0.5%までのアルミナを含有する。アルミナ生成用の
添加剤を一般に二酸化チタン製造工程で使用して、向上
した生成物の耐久性およびルチル化を得る。
【0009】本発明に使用される粒状の二酸化チタン基
剤は好ましくは約0.5μm未満の粒子寸法を有する。
最も好ましくは、粒状の二酸化チタン基剤は約0.2〜
約0.25μmの範囲の粒子寸法を有する。
【0010】本発明による顔料複合材料における含水の
酸化ジルコニウム層は、本発明の顔料複合材料の耐久性
を向上させるのに充分な量で二酸化チタン基剤に対し付
着される。好ましくは含水の酸化ジルコニウム層は、二
酸化チタン基剤の重量に対しZrO2 として現して約
0.1〜約2.5重量%の範囲の量で二酸化チタン基剤
に付着される。本発明による顔料複合材料の耐久性は、
典型的にはより少量の含水の酸化ジルコニウムを二酸化
チタン基材に付着させても実質的に向上しない。しかし
ながら、二酸化チタン基材に対する約2.5重量%を越
える量の含水の酸化ジルコニウムの付着は、顔料複合材
料の光学特性に対し悪影響を及ぼす。
【0011】特に望ましい耐久性と光学特性との組合せ
は、含水の酸化ジルコニウム層を二酸化チタン基剤の重
量に対しZrO2 として約0.4〜約0.6重量%の範
囲の量で二酸化チタン基剤上に付着させれば得られる。
特に好ましくは、含水の酸化ジルコニウム層は二酸化チ
タン基剤の重量に対しZrO2 として現して約0.5重
量%の量で二酸化チタン基剤に付着される。
【0012】上記したように、本発明による顔料複合材
料の含水アルミナ層は実質的にベーマイトアルミナ、プ
ソイドベーマイトアルミナまたはその組合せよりなって
いる。本明細書にて用いる「実質的になる(構成され
る)」と言う用語は、本発明による顔料複合材料の耐久
性および/または光学特性を実質的に変化させるような
追加要素(すなわち追加複合層、追加工程または追加化
合物の量)の存在を排除することを意味する。
【0013】含水アルミナ層は、本発明による複合材料
の光学特性を向上させるよう作用する。この点に関し、
ベーマイトおよび/またはプソイドベーマイトアルミナ
を用いて得られる光学特性は、ギブサイトアルミナもし
くは非晶質アルミナを用いて得られる光学特性よりも優
秀であることが注目される。本発明による複合材料の含
水アルミナ層は、さらに本発明による複合材料の分散性
および耐久性の両者をも向上させるよう作用する。
【0014】本発明による複合材料の含水アルミナ層
は、本発明の顔料複合材料の光学特性を向上させるのに
充分な量にて複合材料における含水の酸化ジルコニウム
層に付着される。含水アルミナ層は、好ましくは二酸化
チタン基材の重量に対しAl23 として現して約3〜
約5重量%の範囲の量で含水の酸化ジルコニウム層に付
着される。より好ましくは含水アルミナ層は、二酸化チ
タン基材の重量に対しAl2 3 として現して約3.5
〜約4.0重量%の範囲の量で含水の酸化ジルコニウム
層に対し付着される。特に好ましくは含水アルミナ層
は、二酸化チタン基材の重量に対しAl2 3 として現
して約3.7重量%の量で含水の酸化ジルコニウム層に
付着される。
【0015】本発明の顔料複合材料は、先ず最初に粒状
の二酸化チタン基材を水中に分散させて水性二酸化チタ
ンスラリーを形成させることにより作成される。スラリ
ーを作成する際に使用される二酸化チタン基材の量は、
好ましくはスラリーが約1.2〜約1.4の範囲の比重
を有するような量である。たとえばヘキサメタ燐酸ナト
リウムのような分散剤を必要に応じ用いて、水性スラリ
ー媒体における粒状二酸化チタン基材の分散を向上させ
ることができる。使用する場合、ヘキサメタ燐酸ナトリ
ウムは、好ましくは二酸化チタン基剤の重量に対し約
0.05〜約0.25重量%の範囲の量で水性スラリー
に添加される。より好ましくはヘキサメタ燐酸ナトリウ
ムは、二酸化チタン基剤の重量に対し約0.1〜約0.
14重量%の範囲の量でスラリーに添加される。
【0016】所望ならば必要に応じ、二酸化チタン基材
を水性スラリー媒体の少なくとも1部に添加し、次いで
湿式粉砕(たとえば砂粉砕)して二酸化チタン基材の粒
子寸法を減寸することもできる。粉砕工程の後、スラリ
ーを篩分して砂利および砂を除去する。
【0017】作成の後、二酸化チタンスラリーのpHは
好ましくは、必要に応じ酸性pH調整剤もしくは塩基性
pH調整剤のいずれかを用い約4〜約6の範囲の数値に
調整される。二酸化チタンスラリーのpHは好ましくは
約4.7〜約5.3の範囲の数値に調整される。本発明
に使用するのに適した酸性pH調整剤の例は鉱酸、たと
えば硫酸および塩酸を包含する。本発明に使用するのに
好適な酸性pH調整剤は硫酸である。本発明に使用する
のに適した塩基性pH調整剤の例はアルカリ金属および
アルカリ土類金属の水酸化物および炭酸塩を包含する。
本発明に使用するのに好適な塩基性pH調整剤は水酸化
ナトリウムである。
【0018】二酸化チタンスラリーのpHを上記したよ
うに調整した後、含水の酸化ジルコニウム沈澱層を二酸
化チタン基材上に付着させる。含水の酸化ジルコニウム
沈澱層は、(1)加水分解しうる少なくとも1種の水溶
性ジルコニウム化合物(好ましくは酸性ジルコニウム
塩)を二酸化チタンスラリーに添加して含水の酸化ジル
コニウム沈澱物を形成させ、(2)含水の酸化ジルコニ
ウム沈澱物を形成させるのに充分な量の塩基性pH調整
剤を二酸化チタンスラリーに添加し、次いで(3)含水
の酸化ジルコニウム沈澱物を二酸化チタン基材上に付着
させることにより、二酸化チタン基剤上に付着される。
このジルコニウム付着過程の工程(2)において、二酸
化チタンスラリーのpHは好ましくは約7〜約9の範囲
の数値に調整される。次いで二酸化チタンスラリーのp
Hを好ましくは、残余のジルコニウム付着過程にわたり
約7〜約9の範囲に維持する。
【0019】さらに二酸化チタンスラリーを好ましくは
ジルコニウム付着過程に際し撹拌する。さらにジルコニ
ウム付着過程の工程(3)は好ましくは、二酸化チタン
スラリーに添加されたほぼ全部のジルコニウムを二酸化
チタン基材上に沈澱させるのに充分な時間(典型的には
少なくとも約15分)にわたり持続される。
【0020】上記したように、本発明の方法に用いるジ
ルコニウム化合物は好ましくは水溶性の酸性ジルコニウ
ム塩である。水溶性のジルコニウム化合物は、好ましく
は形成した水溶液における二酸化チタンスラリーに添加
される。本発明の方法に使用するのに適したジルコニウ
ム化合物の例は硫酸ジルコニウム、塩化ジルコニウム、
硝酸ジルコニウム、酢酸ジルコニウム、炭酸ジルコニウ
ム、オキシ塩化ジルコニウム、オキシ硫酸ジルコニウム
および炭酸アンモニウムジルコニルを包含する。本発明
の方法に使用するのに好適な水溶性ジルコニウム化合物
は硫酸ジルコニウムである。
【0021】ジルコニウム付着過程に際し、二酸化チタ
ンスラリーはさらに好ましくは約130°Fを越えない
高められた温度に維持される。高められた温度の使用
は、ジルコニウム付着過程を加速するよう作用する。し
かしながら、二酸化チタンスラリーを約130°Fを越
える温度にかければ、二酸化チタン顔料複合生成物の耐
久性に悪影響を与える。特に好ましくは、二酸化チタン
スラリーはジルコニウム付着過程に際し約115〜約1
22°Fの範囲の温度に維持される。
【0022】本発明に使用される水溶性ジルコニウム化
合物は、ジルコニウム付着過程に際し本発明による顔料
複合体の耐久性を向上させるのに充分な量の含水の酸化
ジルコニウム沈澱物が二酸化チタン基材上に付着するよ
うな量で二酸化チタンスラリーに添加される。好ましく
は水溶性ジルコニウム化合物は、含水の酸化ジルコニウ
ム沈澱物が二酸化チタン基剤の重量に対しZrO2 とし
て現して約0.1〜約2.5重量%の範囲の量で二酸化
チタン基剤上に付着するような量にて二酸化チタンスラ
リーに添加される。より好ましくはジルコニウム化合物
は、含水の酸化ジルコニウ沈澱物を二酸化チタン基剤の
重量に対しZrO2 として現して約0.4〜約0.6重
量%の範囲の量で二酸化チタン基剤上に付着するような
量にて二酸化チタンスラリーに添加される。最も好まし
くはジルコニウム化合物は、含水の酸化ジルコニウム沈
澱物が二酸化チタン基剤の重量に対しZrO2 として現
して約0.5重量%の量で二酸化チタン基剤上に付着す
るような量にて二酸化チタンスラリーに添加される。
【0023】二酸化チタンスラリーに添加されたほぼ全
部のジルコニウムが溶液から沈澱すると共に二酸化チタ
ン基材上に付着した後、二酸化チタンスラリーのpHを
好ましくは約7〜約9の範囲の数値に維持し或いは必要
に応じ調整する。この工程に際し、二酸化チタンスラリ
ーのpHは特に好ましくは約7.5〜約8.5の範囲の
数値に維持され或いは調整される。
【0024】次いで、含水アルミナ沈澱物の層を上記し
た含水の酸化ジルコニウム沈澱物層に付着させる。含水
アルミナ沈澱物層は好ましくは実質的にベーマイト、プ
ソイドベーマイトおよび/またはその組合せで構成され
る。含水アルミナ沈澱物層は、(1)加水分解しうる水
溶性アルミニウム化合物を二酸化チタンスラリーに添加
して含水アルミナ沈澱物を形成させ、かつ(2)含水ア
ルミナ沈澱物を含水の酸化ジルコニウム層に付着させる
ことにより、含水の酸化ジルコニウム層に付着される。
アルミナ付着過程の工程(1)および(2)にわたり、
二酸化チタンスラリーを好ましくは攪拌する。アルミナ
付着過程の工程(2)は好ましくは、二酸化チタンスラ
リー沈澱物に添加されたほぼ全部のアルミニウムが溶液
から沈澱すると共に二酸化チタン基材上に付着するまで
持続される。
【0025】本発明の方法に使用するのに適した水溶性
アルミニウム化合物の例は鉱酸のアルミニウム塩(たと
えば硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウムおよび塩化ア
ルミニウム)、並びにアルカリ金属アルミン酸塩(たと
えばアルミン酸ナトリウム)を包含する。本発明の方法
に使用するのに好適な水溶性アルミニウム化合物はアル
ミン酸ナトリウムである。
【0026】本発明に使用する水溶性アルミニウム化合
物は、好ましくは水溶液として二酸化チタンスラリーに
添加される。
【0027】アルミナ付着過程に際し、二酸化チタンス
ラリーのpHおよび温度は、二酸化チタン基剤上に付着
した含水アルミナ沈澱物が実質的にベーマイトおよび/
またはプソイドベーマイトよりなるよう維持される。二
酸化チタンスラリーの温度をたとえば104°Fに維持
する場合、スラリーのpHはアルミナ沈澱物が実質的に
ベーマイトおよび/またはプソイドベーマイトよりなる
よう確保するには8〜10の範囲に維持せねばならな
い。他方、二酸化チタンスラリーの温度を122°Fに
維持する場合は、スラリーのpHをアルミナ沈澱物が実
質的にベーマイトおよび/またはプソイドベーマイトよ
りなるよう確保するには6〜10の範囲に維持せねばな
らない。二酸化チタンスラリーのpHがアルミナ付着過
程に際し10を越えれば、含水アルミナ沈澱物はギブサ
イトアルミナで構成される。それより低い温度およびp
Hを用いれば、非晶質アルミナ沈澱物が形成される。
【0028】アルミナ付着過程のアルミニウム化合物添
加工程およびアルミナ付着工程の両者に際し、二酸化チ
タンスラリーは好ましくは約7〜約9の範囲のpHおよ
び約115〜約122°Fの温度に維持される。二酸化
チタンスラリーは特に好ましくはアルミナ付着過程の全
体にわたり約7.5〜約8.5の範囲のpHに維持され
る。
【0029】本発明の方法に使用される水溶性アルミニ
ウム化合物は、本発明による顔料複合材料の光学特性を
向上させるのに充分な量にて含水アルミナ沈澱物が上記
含水の酸化ジルコニウム層に付着するような量で二酸化
チタンスラリーに添加される。好ましくは二酸化チタン
基材の重量に対しAl2 3 として現して約3〜約5重
量%の範囲の量で含水アルミナ沈澱物を含水の酸化ジル
コニウム層に付着させるのに充分な量の水溶性アルミニ
ウム化合物を二酸化チタンスラリーに添加する。より好
ましくは、二酸化チタン基剤の重量に対しAl2 3
して現して約3.5〜約4.0重量%の範囲の量で含水
アルミナ沈澱物を含水の酸化ジルコニウム層に付着させ
るのに充分な量の水溶性アルミニウム化合物を二酸化チ
タンスラリーに添加する。特に好ましくは、二酸化チタ
ン基剤の重量に対しAl2 3 として現して約3.7重
量%の量で含水アルミナ沈澱物を酸化ジルコニウム層に
付着させるのに充分な量のアルミニウム化合物を二酸化
チタンスラリーに添加する。
【0030】アルミナ付着過程が完了した後、二酸化チ
タンスラリーのpHを好ましくは上記種類の酸性pH調
整剤により約5の最終値まで低下させる。このようにし
て二酸化チタンスラリーの最終pHを低下させれば、本
発明による生成物は一層大きい程度で凝集し、これによ
り生成物の処理性が向上する。
【0031】本発明の方法により製造される新規な顔料
複合材料は慣用の濾過、洗浄および乾燥処理を用いて二
酸化チタンスラリーから回収される。本発明の顔料複合
材料は好ましくは水洗されて、約110℃の温度で乾燥
される。乾燥生成物は好ましくは使用前に粉砕される
(たとえば流体エネルギーミルにより)。
【0032】実施例 以下、実施例により本発明をさらに説明する。
【0033】粒状のルチル二酸化チタン(以下の実施例
の説明においては、二酸化チタン基剤と称する)を水中
に分散させて、1ml当り1.4gの密度を有する水性
スラリーを形成させた。水性媒体に対する二酸化チタン
基剤の分散性を容易化させるため、分散剤(すなわちヘ
キサメタ燐酸ナトリウム)を二酸化チタン基剤の重量に
対し0.12重量%の量にてスラリーに添加した。
【0034】二酸化チタンスラリーを、1040メッシ
ュの砂を用いて8分間にわたり砂粉砕した。砂粉砕の
後、スラリーを325メッシュの篩に通過させてスラリ
ーから砂粒子を除去した。次いで二酸化チタンスラリー
をさらに水で希釈して、希釈スラリーが1リットル当り
850gの二酸化チタン濃度を有するようにした。希釈
スラリーの密度は1リットル当り1.33gであった。
主としてヘキサメタ燐酸ナトリウム分散剤の存在によ
り、スラリーの初期pHは9.9であった。
【0035】次いで2500mlの二酸化チタンスラリ
ーを加熱撹拌容器に入れ、スラリーの温度を117°F
まで上昇させた。スラリーのpHを約5の数値まで低下
させるのに充分な量の硫酸水溶液をスラリーに添加し
た。硫酸水溶液は92重量%の硫酸濃度を有した。
【0036】次いで23mlの硫酸ジルコニウム水溶液
を二酸化チタンスラリーに添加した。この硫酸ジルコニ
ウム溶液は1リットル当り200gの硫酸ジルコニウム
濃度(ZrO2 として現す)を有した。
【0037】硫酸ジルコニウム水溶液を添加した後、ス
ラリーのpHを水酸化ナトリウム水溶液により約8の数
値まで上昇させた。水酸化ナトリウム水溶液は20重量
%のNaOH濃度を有した。
【0038】次いで二酸化チタンスラリーを加熱撹拌容
器にて15分間にわたり蒸解させた。この蒸解工程に際
し、二酸化チタンスラリーに添加されたほぼ全部のジル
コニウムは溶液から沈澱すると共に、粒状二酸化チタン
基材上に含水の酸化ジルコニウム層を形成した。二酸化
チタン基材上に付着した含水の酸化ジルコニウムの量
は、二酸化チタン基材の重量に対しZrO2 として現し
て約0.5重量%であった。
【0039】ジルコニウム蒸解工程が完了した後、追加
量の20重量%NaOH溶液を二酸化チタンスラリーに
添加して二酸化チタンスラリーのpHを約8の数値に維
持した。
【0040】次いで120mlのアルミン酸ナトリウム
水溶液を二酸化チタンスラリーに添加した。このアルミ
ン酸ナトリウム水溶液は1リットル当り280gのアル
ミン酸ナトリウム濃度(Al2 3 として現す)を有し
た。アルミン酸ナトリウム添加工程の全体にわたり、ス
ラリーのpHを7.5〜8.5の範囲に維持するのに充
分な量の上記94%硫酸溶液を二酸化チタンスラリーに
添加した。アルミン酸ナトリウム添加工程の直後に、二
酸化チタンスラリーのpHを約8の数値に調整するのに
充分な量の92重量%硫酸溶液を二酸化チタンスラリー
に添加した。
【0041】アルミン酸ナトリウムの添加および上記p
H調整工程の後、二酸化チタンスラリーを撹拌加熱容器
にて3時間にわたり蒸解させた。この3時間の蒸解時間
に際し、二酸化チタンスラリーに添加されたほぼ全部の
アルミニウムが溶液から沈澱すると共に、顔料複合材料
の酸化ジルコニウム層上に含水アルミナ層を形成した。
含水の酸化ジルコニウム層に付着した含水アルミナの量
は、二酸化チタン基材の重量に対し約4.0重量%(A
2 3 として現す)であった。
【0042】アルミン酸ナトリウム添加および蒸解工程
にわたり、二酸化チタンスラリーを117°Fの温度に
維持した。
【0043】アルミン酸ナトリウム蒸解工程の後、二酸
化チタン顔料複合材料を濾過により二酸化チタンスラリ
ーから回収した。次いで複合生成物を水洗し、110℃
で乾燥させた。試験に先立ち、複合生成物を流体エネル
ギーミルで粉砕した。
【0044】本発明による顔料複合材料を、その光学特
性および耐久性を評価するため試験した。比較目的で、
優秀な光学特性を有する公知のエナメル級二酸化チタン
複合材料(CR−800、カー・マックギー・ケミカル
・コーポレイション社により製造)および公知の中耐久
性級二酸化チタン複合材料(CR−821、カー・マッ
クギー・ケミカル・コーポレイション社により製造)を
も同じ試験手順で評価した。これら試験結果を表Iに示
す。
【0045】 表I 本発明の エラメル級 中耐久性級 顔料複合材料 顔料複合材料1 顔料複合材料2 散乱 6.16 6.09 5.91 光沢 59 57 51 明度 95.66 95.53 95.33 色 0.45 0.53 0.57 HSPCA3 11 >20 10 註:1 CR−800、カー・マックギー・ケミカル・
コーポレイション社により製造 註:2 CR−821、カー・マックギー・ケミカル・
コーポレイション社により製造 註:3 高感度光触媒活性。
【0046】表Iに示したように、本発明による顔料複
合材料はエナメル級複合材料よりも優れた光学特性を示
した。特に本発明による顔料複合材料の散乱、光沢、明
度および色特性は全てエナメル級複合材料の対応する光
学特性よりも優秀であった。
【0047】さらに本発明の顔料複合材料は良好な耐久
性をも示した。これら3種の顔料複合材料のHSPCA
(高感度光触媒活性)の数値により示されるように、本
発明の顔料複合材料により示される耐久性は公知の中耐
久性級複合材料により示される耐久性とほぼ同等であっ
た。さらに、本発明による顔料複合材料の耐久性はエナ
メル級複合材料の耐久性よりも著しく大であった。
【0048】以上、本発明は上記課題を解決すると共に
上記目的および利点、並びに本発明に固有の目的および
利点を達成するのに極めて適している。当業者には本発
明につき多くの改変が可能であり、これら改変も本発明
の範囲内に包含される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トマス イアン ブラウンブリッジ アメリカ合衆国 73132−6202 オクラホ マ州 オクラホマ シティ ウッドリッジ アヴェニュー 7140

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に:粒状の二酸化チタン基剤と;
    前記二酸化チタン基剤上に付着させた含水の酸化ジルコ
    ニウム層と;前記含水の酸化ジルコニウム層に付着させ
    た含水アルミナ層とよりなり、前記アルミナ層は実質的
    にベーマイトアルミナ、プソイドベーマイトアルミナま
    たはその組合せよりなることを特徴とする顔料複合材
    料。
  2. 【請求項2】 含水の酸化ジルコニウム層が、顔料複合
    材料の耐久性を向上させるのに充分な量にて二酸化チタ
    ン基剤上に付着されてなる請求項1に記載の顔料複合材
    料。
  3. 【請求項3】 含水アルミナ層が、顔料複合材料の光学
    特性を向上させるのに充分な量にて含水の酸化ジルコニ
    ウム層上に付着されてなる請求項2に記載の顔料複合材
    料。
  4. 【請求項4】 二酸化チタン基剤がルチル二酸化チタン
    基剤である請求項1に記載の顔料複合材料。
  5. 【請求項5】 含水の酸化ジルコニウム層が、二酸化チ
    タン基剤の重量に対しZrO2 として現して約0.1〜
    約2.5重量%の範囲の量で二酸化チタン基剤上に存在
    する請求項4に記載の顔料複合材料。
  6. 【請求項6】 含水アルミナ層が、二酸化チタン基剤の
    重量に対しAl2 3 として現して約3.5〜約4.0
    重量%の範囲の量で含水の酸化ジルコニウム層上に存在
    する請求項5に記載の顔料複合材料。
  7. 【請求項7】 含水の酸化ジルコニウム層が、二酸化チ
    タン基剤の重量に対しZrO2 として現して約0.4〜
    約0.6重量%の範囲の量で二酸化チタン基剤上に存在
    する請求項6に記載の顔料複合材料。
  8. 【請求項8】 含水の酸化ジルコニウム層が、二酸化チ
    タン基剤の重量に対しZrO2 として現して約0.5重
    量%の量で二酸化チタン基剤上に存在する請求項7に記
    載の顔料複合材料。
  9. 【請求項9】 含水アルミナ層が、二酸化チタン基剤の
    重量に対しAl2 3 として現して約3.7重量%の量
    で含水の酸化ジルコニウム層上に存在する請求項7に記
    載の顔料複合材料。
  10. 【請求項10】 (a)水と粒状の二酸化チタン基剤と
    からなる水性スラリーを作成し;(b)前記二酸化チタ
    ン基剤上に含水の酸化ジルコニウム沈澱物の層を付着さ
    せ;(c)前記含水酸化ジルコニウム沈澱物の層上に含
    水アルミナ沈澱物の層を付着させる工程からなり、前記
    含水アルミナ沈澱物は実質的にベーマイトアルミナ、プ
    ソイドベーマイトアルミナまたはその組合せよりなるこ
    とを特徴とする顔料複合材料の製造方法。
  11. 【請求項11】 工程(c)が:(1)加水分解しうる
    水溶性アルミニウム化合物をスラリーに添加して含水ア
    ルミナ沈澱物を形成させ;(2)工程(c)の際の前記
    スラリーのpHを約7〜約9の範囲に維持し;(3)工
    程(c)の際の前記スラリーの温度を約115〜約12
    2°Fの範囲に維持する工程をさらに含む請求項10に
    記載の方法。
  12. 【請求項12】 アルミニウム化合物を工程(c)にお
    けるスラリーに、含水アルミナ沈澱物の層が工程(c)
    における含水の酸化ジルコニウム沈澱物の層上に二酸化
    チタン基剤の重量に対しAl2 3 として現して約3.
    5〜約4.0重量%の範囲の量で付着するような量にて
    添加する請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 アルミニウム化合物がアルミン酸ナト
    リウムである請求項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 工程(c)に際し、スラリーのpHを
    約7.5〜約8.5の範囲に維持する請求項11に記載
    の方法。
  15. 【請求項15】 工程(b)が、加水分解しうる水溶性
    ジルコニウム化合物をスラリーに添加して含水の酸化ジ
    ルコニウム沈澱物を形成させる工程をさらに含む請求項
    11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ジルコニウム化合物を工程(b)にお
    けるスラリーに、二酸化チタン基剤の重量に対しZrO
    2 として現して約0.1〜約2.5重量%の範囲の量で
    含水の酸化ジルコニウム沈澱物の層が工程(b)におけ
    る二酸化チタン基剤上に付着するような量で添加する請
    求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 ジルコニウム化合物を工程(b)にお
    けるスラリーに、二酸化チタン基剤の重量に対しZrO
    2 として現して約0.4〜約0.6重量%の範囲の量で
    含水の酸化ジルコニウム沈澱物の層が工程(b)におけ
    る二酸化チタン基剤上に付着するような量で添加する請
    求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 工程(b)が、水溶性ジルコニウム化
    合物をスラリーに添加した後にスラリーのpHを調整し
    て含水の酸化ジルコニウム沈澱物を形成させる工程をさ
    らに含む請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】 ジルコニウム化合物が硫酸ジルコニウ
    ムである請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 工程(b)における調整工程にて、ス
    ラリーのpHを約7〜約9の範囲の数値に調整する請求
    項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 工程(b)における調整工程にて、ス
    ラリーのpHを約7.5〜約8.5の範囲の数値に調整
    する請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 工程(c)の後にスラリーのpHを約
    5の数値に調整する工程をさらに含む請求項11に記載
    の方法。
  23. 【請求項23】 実質的に:(a)粒子の二酸化チタン
    基剤を水中に分散させて水性二酸化チタンスラリーを形
    成させ;(b)加水分解しうる水溶性ジルコニウム化合
    物を前記スラリーに添加して含水の酸化ジルコニウム沈
    澱物を形成させ;(c)前記スラリーのpHを約7〜約
    9の範囲に維持しながら前記含水の酸化ジルコニウム沈
    澱物を前記二酸化チタン基剤上に付着させることによ
    り、実質的に二酸化チタン基剤上の含水の酸化ジルコニ
    ウムよりなる層を形成させ;(d)工程(c)の後に加
    水分解しうる水溶性アルミニウム化合物を前記スラリー
    に添加して含水アルミナ沈澱物を形成させ;(e)前記
    含水アルミナ沈澱物を前記含水の酸化ジルコニウム層上
    に付着させることにより、実質的に前記含水の酸化ジル
    コニウム層上の含水アルミナよりなる層を形成させ;
    (f)工程(d)および(e)に際し前記スラリーのp
    Hを約7〜約9の範囲に維持すると共に前記スラリーの
    温度を約115〜約112°Fの範囲に維持し;(g)
    顔料複合材料を前記スラリーから回収する工程よりなる
    ことを特徴とする顔料複合材料の製造方法。
  24. 【請求項24】 アルミニウム化合物がアルミン酸ナト
    リウムであり、スラリーのpHを工程(f)にて約7.
    5〜約8.5の範囲に維持する請求項23に記載の方
    法。
  25. 【請求項25】 ジルコニウム化合物が硫酸ジルコニウ
    ムである請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 工程(g)が、工程(e)の後にスラ
    リーのpHを約5の数値に調整する工程を含む請求項2
    5に記載の方法。
  27. 【請求項27】 ジルコニウム化合物を二酸化チタン基
    剤の重量に対しZrO2 として現して約0.1〜約2.
    5重量%の範囲の量で含水の酸化ジルコニウム沈澱物が
    工程(c)における二酸化チタン基剤上に付着するよう
    な量で工程(b)におけるスラリーに添加し;アルミニ
    ウム化合物を二酸化チタン基剤の重量に対しAl2 3
    として現して約3.5〜約4.0重量%の範囲の量で含
    水アルミナ沈澱物が工程(e)における含水の酸化ジル
    コニウム層上に付着するような量で工程(d)における
    スラリーに添加する請求項23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 ジルコニウム化合物を、二酸化チタン
    基剤の重量に対しZrO2 として現して約0.4〜約
    0.6重量%の範囲の量で含水の酸化ジルコニウ沈澱物
    が工程(c)における二酸化チタン基剤上に付着するよ
    うな量で工程(b)におけるスラリーに添加する請求項
    27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 アルミニウム化合物がアルミン酸ナト
    リウムであり;スラリーのpHを工程(f)にて約7.
    5〜約8.5の範囲に維持し;ジルコニウム化合物が硫
    酸ジルコニウムであり;スラリーのpHを工程(c)に
    て約7.5〜約8.5の範囲に維持する請求項28に記
    載の方法。
  30. 【請求項30】 請求項23に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  31. 【請求項31】 請求項24に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  32. 【請求項32】 請求項25に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  33. 【請求項33】 請求項26に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  34. 【請求項34】 請求項27に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  35. 【請求項35】 請求項28に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
  36. 【請求項36】 請求項29に記載の方法により作成さ
    れる顔料複合材料。
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